コラム

Lステップのカルーセルとは?機能や利用メリット、印象を強める3つのコツ

投稿日:
最終更新日:
TMS編集部

「Lステップのカルーセルは、どんな風に活用できる?」
「Lステップのカルーセルの作り方や設定方法は?」

Lステップのカルーセルは、パネル型の画像とテキストを画面に表示させるものです。

スワイプで直感的に操作できるため、ユーザーの視認性が高いことが特徴と言えます。

カルーセル自体の存在は知っていても、LINEマーケティングにおいての活用方法やLステップでの作り方でお困りではありませんか?

この記事では、Lステップのカルーセルの概要や機能、作り方と活用する方法を紹介します。

最後まで読めば、Lステップのカルーセルを使い、顧客にインパクトのある発信ができるようになるでしょう。

1.Lステップのカルーセルとは

Lステップのカルーセルとは、複数枚の画像付きパネルをトーク画面に配信する機能です。

画像サイズが大きいため、トーク画面を占める割合が多く、ユーザーに強いインパクトを与えられます。

左右にスワイプできるタイプのメッセージで、1つのメッセージにつき最大10枚の画像を送信できます。

Lステップのカルーセルを使えば、おすすめ商品の紹介やECサイトへの誘導、また簡単なアンケートの配信が可能です。

そのため、一度に複数のコンテンツを表示させたい場合に有効な配信方法であると言えるでしょう。

2.Lステップのカルーセルを活用するメリット

Lステップのカルーセルを活用する3つのメリットを紹介します。

カルーセルは用途が幅広く、また通常のメッセージよりも強いインパクトを与えられるのがメリットです。

さらに、Lステップのカルーセルは顧客情報の収集ツールとしても使えます。

Lステップのカルーセルを活用するメリット

  1. トーク画面上でアンケートが取れる
  2. インパクトを強めた情報発信が可能になる
  3. セグメント分けが効率化する

(1)トーク画面上でアンケートが取れる

Lステップのカルーセルを利用すれば、トーク画面上でアンケートが取れます。

通常Lステップでアンケートをとる場合は、回答フォームを利用して別ページへ遷移してアンケートに答えなければなりません。

URLをクリックして、別の画面を開く作業はユーザーによっては面倒な作業であり、回答率が下がる場合があります。

しかし、カルーセルのアンケートは画面上で回答可能なので、別画面を開く必要がありません。

普通のチャットの感覚でアンケートに回答できるので、心理的なハードルが下がり、アンケートへの回答率を上げる効果が見込めます。

(2)インパクトを強めた情報発信が可能になる

Lステップで配信できるカルーセルは、画像とテキストを組み合わせたパネルです。

画像が大きく表示されるため、トーク画面でも埋もれにくく、インパクトが強くなります。

そのため、注目して欲しい新商品の情報配信などに向いています。

また、個人情報の収集などのアンケートの回答率を高めることが可能です。

(3)セグメント分けが効率化する

Lステップはカルーセルに設問をつけて配信でき、その回答に応じて自動で友だち情報にタグを付与できます。

LINE公式アカウントで自動的に収集される個人情報の種別は多くありません。

カルーセルを活用して個人情報や属性分けのための情報を集める必要がありますが、タグ付けを手動で実施すると顧客数が多い場合はかなりの業務負荷となります。

しかし、Lステップの自動化機能を利用すれば、手動でラベルを付与する手間を省き、別の業務にリソースを割り振れます。

例えば、カーディーラーの公式LINEで既に車を持っているかどうか回答させてタグを付与し、車を持っていない人に重点的に営業をかけるなどの施策が可能です。

手動では面倒な顧客の属性分けが効率化し、人力で実施すべき営業活動やマーケティングに集中できるでしょう。

3.Lステップのカルーセルのデメリット

Lステップのカルーセルは、アンケートにも使えてインパクトが強い発信方法ですが、デメリットについても理解しましょう。

多用すると友だちの離脱の原因になることもあるため、適度に利用するのがおすすめです。

Lステップのカルーセルのデメリット

  1. 設問が多い質問には向かない
  2. 選択方式のアンケートしか取れない
  3. 多用するとトークが流れやすい

それぞれについて順に見ていきましょう。

(1)設問が多い質問には向かない

Lステップのカルーセルには設問を付与できますが、設問付きのカルーセルは5枚しか配信できません。

そのため、質問数が多い場合はカルーセルを使ってのアンケートは難しいです。

また、カルーセルのスワイプ数があまりに多いとユーザーが離脱する原因になります。

設問付きのカルーセルに設定できるのは最大5枚ですが、ユーザーは上限数が分からないので「質問が多くて面倒だ」と感じ、アンケートから離脱する可能性があります。

基本的にユーザーは面倒な作業を嫌うので、アンケートの冒頭に「5問のみ」などと書いておくと、ユーザーがアンケートに回答する際に感じる抵抗を軽減できるでしょう。

(2)選択方式のアンケートしか取れない

Lステップのカルーセルには、ラジオボタンなど選択方式のアンケートしか設定できません。

そのためユーザーから意見を自由記述で募りたい場合は、回答フォームを利用する必要があります。

回答フォーム単体でのアンケートは、ユーザーが面倒と感じやすいというデメリットがあります。

そのため、カルーセルと回答フォームを組み合わせる方法がおすすめです。

例えば、カルーセルで簡単な質問にのみ答えてもらい、最後の画像で「意見がある人はこちらでテキストを送ってください」とメッセージを掲載し、回答フォームへのリンクを貼っておきます。

意見があるユーザーは回答フォームから、製品や企業に対しての感想を寄せてくれるでしょう。

万が一回答フォームで意見を寄せてくれなくても、カルーセルで最低限の質問の回答は得られます。

(3)多用するとトークが流れやすい

Lステップのカルーセルを多用すると、ユーザーがトーク履歴を確認しにくくなります。

画像が大きいため、早くトークが流れてしまうためです。

そのため、タイミングを間違えると大事なお知らせの見逃しにつながります。

カルーセルを送るのは一定の期間を空けて、大事な情報を配信したあとは控えるなど、タイミングを調整しましょう。

4.Lステップでのカルーセルの作り方は2種類

Lステップでのカルーセルの作り方は2とおりです。

Lステップでのカルーセルの作り方

  1. テンプレートから作成
  2. 1から自分で作成

順にご説明します。

(1)テンプレートから作成

簡単にLステップでカルーセルを作成したいなら、テンプレートの利用がおすすめです。

既にあるテンプレートに画像を当てはめて編集するだけなので、特別な知識が必要ありません。

初めてLステップを使ってカルーセルを作る場合は、テンプレートを使いましょう。

テンプレートでカルーセルを作る具体的な方法は、次の項目で説明します。

(2)1から自分で作成

Lステップではカルーセルを1から作成することができます。

配信したいパネルを選び、1枚ずつ画像や質問を設定する方法です。

さほど難しい設定はありませんが、慣れるまではテンプレートを使った方が楽でしょう。

5.Lステップでカルーセルを作る方法

Lステップでカルーセルを作る方法を説明します。

カルーセルの作成方法

  1. テンプレートから作る方法
  2. 新規作成する方法

それぞれの手順についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

(1)テンプレートから作る方法

まずはおすすめのテンプレートからカルーセルを作る方法を紹介します。

今回はアンケートを取る方法を紹介しますが、商品紹介などの場合でも操作方法は同じです。

テンプレートから作成する手順

  1. Lステップのメニューからカルーセルテンプレートを選択
  2. テンプレート名の入力
  3. ボタン・カルーセルを選択
  4. タイトルと本文を入力する
  5. 画像の追加
  6. 設問選択後のアクションを選ぶ
  7. 2度押しされた場合のアクションを選ぶ
  8. ボタンを押した際に付与するタグを選ぶ
  9. スコアリング値をセットする
  10. altテキストを設定する
  11. URLを読み込む
  12. 保存する

具体的に見ていきましょう。

#1:Lステップのメニューからカルーセルテンプレートを選択

Lステップを起動して、メニュー画面からテンプレートを選び、「新しいフォルダ」を作ります。

作成したカルーセルはテンプレートとして保存されるので、新たに保存用フォルダが必要です。

その次に、上部にある「新しいテンプレート」のボタンを選びます。

#2:テンプレート名の入力

カルーセルの新規作成画面が開いたら、テンプレート名を決めます。

作成したテンプレートはそれ以降も流用する可能性もあるため、何についてのカルーセルかわかりやすい名前をつけておきましょう。

複数人で共有する際にも有益です。

#3:ボタン・カルーセルを選択

次にボタン・カルーセルというボタンを選択します。

ボタン・カルーセルとは、画像と選択肢を組み合わせて配信する機能のことです。

なお、選択肢にはリンク付きのテキストも表示させることができるので、必要であればURLを貼り付けられます。

#4:タイトルと本文を入力する

次にタイトルと本文を入力しましょう。

画像の直下に表示される文章なので、カルーセルを送った意図がわかりやすい文章を意識してみましょう。

#5:画像の追加

次に、パネルの画像を追加するボタンを押して、画像を設定しましょう。

カルーセルは画像でユーザーの目を引くためのパネルなので、デザイン性が高くユーザーに好まれる画像を選んでください。

なお、Lステップのカルーセルの画像サイズは1024×768pxで、それ以上の大きさの場合は自動で調整されます。

また、選択肢付きの画像は5枚まで表示させることができます。

#6:設問選択後のアクションを選ぶ

画像の設定が終わったら、設問選択後のアクションを設定しましょう。

選択肢の横のアクションから、ユーザーが選択肢を選んだあとの行動を選択します。

Lステップで選べるアクションは以下のとおりです。

Lステップのカルーセルで選べるアクション

  • 何もしない(設定した自動返信が送信される)
  • URLを開く
  • 電話をかける
  • LINEアカウントを友だち追加
  • メールを送る
  • 回答フォームを開く
  • シナリオを移動・提示

サンクスページを設定してURLを開いてもらい、クーポンを配信することもできます。

また、回答の選択肢によりシナリオ設定したメッセージの配信も可能です。

どのようなアクションとなるかは、アンケートを実施する施策の目的などによって異なります。

そのため、カルーセルでアンケートを作成する際にはつねに施策の目的を意識しながら取り組むことが重要です。

#7:2度押しされた場合のアクションを選ぶ

万が一カルーセルの選択肢が複数回押された場合のアクションも設定しておきましょう。

何度もボタンを押せるようにしていると、正しい回答が得られません。

デフォルトでは「既に押されています」というテキストが表示されるので、変更したい場合は別途テキストを設定することも可能です。

#8:ボタンを押した際に付与するタグを選ぶ

また、ボタンを押した際に設定するタグを選びます。

回答に応じて、タグを外す設定もできます。

#9:スコアリング値をセットする

次に、アンケートの回答結果に応じてスコアリングする設定をしておきます。

友だち情報を選択し、セットする値を入力すれば設定完了です。

ただし、カルーセルのスコアリングを利用すると既存の値がリセットされるため、利用は慎重に検討しましょう。

#10:altテキストを設定する

カルーセルの画像にaltテキストを設定します。

altテキストとは画像が表示できない場合に、テキストで「この画像は何の画像か」を表示させるタグです。

画像表示の読み込みが遅い場合などに備えて、入力しておきましょう。

#11:URLを読み込む

カルーセルの選択肢を選んだあとのアクションで「URLを開く」を設定した場合は、下部にある「URL読み込み」のボタンを押しましょう。

URLをクリックしてサイトを開いた友だちに自動でタグ付けしたり、リッチメニューをサイト訪問者向けのものに変更するなどのアクションを設定できます。

#12:保存する

最後にカルーセルを保存して、作成完了です。

ユーザーに配信して、個人情報の収集や商品のお知らせをおこないましょう。

(2)新規作成する方法

1からカルーセルを新規作成する方法を紹介します。

基本的にテンプレートと操作自体は同じなので、慣れてくれば新規作成しても良いでしょう。

新規作成する手順

  1. メニューからテンプレートを選ぶ
  2. 【+カルーセル作成(新)】を選ぶ
  3. テンプレート名をつける
  4. カルーセル設定を入力する
  5. 選択肢のボタンにアクションを付与する
  6. アイコンを変える
  7. URL設定をする
  8. オプション設定する
  9. 保存する

#1:メニューからテンプレートを選ぶ

テンプレートと同じように、メニューからテンプレートボタンを選択してクリックします。

#2:【+カルーセル作成(新)】を選ぶ

次に【+カルーセル作成(新)】を選んで、作成画面を開きましょう。

#3:テンプレート名をつける

カルーセルはテンプレートとして保存されるので、わかりやすい名称をつけるのがおすすめです。

なお、テンプレート名は友だちから閲覧できないので、社内で伝わる名称で問題ありません。

#4:カルーセル設定を入力する

カルーセルの設定画面を開き、画像を挿入します。

また、画像直下の文章を入力して、カルーセルの意味がユーザーに伝わるようにしておきましょう。

選択肢を入れたい場合は、選択肢名の下にある「追加」ボタンを押せば、3つまで追加可能です。

#5:選択肢のボタンにアクションを付与する

選択肢を選んでもらったあとのアクションを設定します。

同画面のアクション設定のボタンをクリックし、以下の中からアクションを選びましょう。

Lステップのカルーセルで選べるアクション

  • 何もしない(設定した自動返信が送信される)
  • URLを開く
  • 電話をかける
  • LINEアカウントを友だち追加
  • メールを送る
  • 回答フォームを開く
  • シナリオを移動・提示

#6:URL設定をする

URL付きの選択肢を配信する場合は、URLの読み込み設定を実施します。

URL読み込み設定とは、URLを開いてくれた人に自動でタグ付けをしたり、リッチメニューを切り替えるための設定です。

送信したURLを開くということは、そのユーザーが自社製品や情報に関心を持っている証拠なので、ぜひタグやリッチメニューの切り替えをして購買につなげましょう。

#8:オプション設定する

その他のオプションを設定します。

例えば、2度押しされた場合のリアクションはデフォルトで1回になっていますが、複数回押せるように選択も可能です。

#9:保存する

最後に作成したカルーセルを保存すれば、作成は完了です。

作成したカルーセルは、テンプレートとして保存されているため、また別の機会に使用できます。

画像やアンケートを使い回す際は、自社オリジナルのカルーセルを一度作り、テンプレートにしておくと便利です。

6.Lステップのカルーセル運用に関する3つのコツ

Lステップのカルーセルを活用するコツは3つあります。

Lステップのカルーセルを活用するためのコツ

  1. 設定する画像にこだわる
  2. ストーリー性を作る
  3. 3つの選択肢を提示する

具体的にご説明します。

(1)設定する画像にこだわる

Lステップのカルーセルのパネルは、画像でユーザーに関心を持ってもらう必要があります。

そのため、カルーセルを見ただけで「何の設問や内容が送られてきたか」が分かる画像を選択することが大事です。

引用:https://linestep.jp/2022/09/21/lstep-template/

例えば、上記の美容院のカルーセルでは複数ある店舗の内装を表示させて、ユーザーに美容院の雰囲気を伝えています。

また、その下のカルーセルではヘアカタログ代わりにカルーセルを使い、ユーザーの「髪を切りたい」という欲求を喚起するように設計されています。

ユーザーが視覚的にカルーセルの意味を理解し、また画像により「買いたい、行きたい」と思えるような画像を選びましょう。

(2)ストーリー性を作る

カルーセルを配信する際は、ストーリー性を意識してみましょう。

ユーザーが「もっとスワイプして、続きを見たい」と思わせるには、起承転結が必要だからです。

起承転結のないカルーセルを配信しても効果は薄く、チラッと見ただけで内容を熟読してもらえない可能性が高いです。

例えば、化粧品のプロモーションなら1枚目にパッケージ、2枚目に実際に化粧品をつけている様子、3枚目の肌の変化のビフォーアフター画像など、購入してから使用し、変化を感じるまでをストーリーとして見せましょう。

カルーセルで複数の画像を作る際は、スワイプが面倒と思わせない魅力的な物語を意識してください。

(3)3つの選択肢を提示する

カルーセルで選択肢を提示する場合は、選択肢を3つ用意するのがおすすめです。

松竹梅の法則といって、人は3つ選択肢がある場合「ちょうど真ん中」のものを選ぶ傾向にあります。

例えば、3つの商品を用意する際は同額ではなく価格に差をつけ、最も買って欲しい商品の価格帯が「竹」の位置に来るように設定します。

すると、ユーザーは無意識に価格帯が中くらいの商品を購入する可能性が高まるでしょう。

人は選択肢が多すぎると迷いが生じ、検討自体を面倒と感じます。

カルーセルは最大10枚まで設定できますが、購買に繋げたい場合は3つ程度の選択肢でおすすめ商品を表示させましょう。

まとめ

Lステップのカルーセルは、アンケートや個人情報の収集、新商品のレコメンドや予約促進など幅広い用途で利用できます。

画像とテキストの組み合わせでインパクトが大きく、ユーザーの関心を集めやすい配信手法なので、ぜひ活用してみましょう。

カルーセルの効果を高めたいなら、画像の質や内容にこだわるのが大切です。

また、選択肢の設問数やストーリー性などもユーザー心理に沿って作り込むようにしましょう。

Lステップのカルーセルを使って、集客や売り上げの向上につなげられるような魅力的なコンテンツを配信しましょう。

この記事の投稿者
TMS編集部
TMS編集部
京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。