Lステップの活用事例を8業界別に紹介!成功事例に学ぶ運用のコツ
「Lステップの活用事例が知りたい」
「Lステップを運用したいが、どのようにすれば良いかアイデアが湧かない」
Lステップの導入でLINE公式アカウントを使ったマーケティングを活性化したい企業は多いでしょう。
しかし、自社でどのようにLステップを構築すべきか分からず、進捗が悪くなっている方も多いはずです。
そこでこの記事では、Lステップの活用事例を業種別に紹介し、成功のポイントと失敗事例から学ぶ注意点を紹介します。
最後まで読めば、Lステップを自社で活かすアイデアが見つかるはずです。
1.Lステップの活用事例を業種別に紹介
Lステップの活用事例を以下の業種別に紹介します。
自社が当てはまる業界に最適な運用方法を見つけ、Lステップ運用方針の参考にしましょう。
- 美容
- 飲食
- 医療
- オンラインサロン運営
- コンサルタント・パーソナルトレーニング
- ネット通販
- 通信講座・オンラインスクール
- その他
(1)美容
美容業界でLステップを活用している企業の中から、以下2つの事例を紹介します。
- SELF MADE(脱毛サロン)
- 銀座Respia(美容院)
順に見ていきましょう。
#1:SELF MADE(脱毛サロン)
SELF MADEは、全国展開している脱毛サロンで、顧客とのコミュニケーションにLINE公式アカウントを利用しています。
活用事例の主なポイントは以下のとおりです。
- 友だち追加後に自動的にアンケート配信して個人情報を取得
- アンケート回答率を高めるためのクーポン配信
- 早朝来店クーポンの配信でピークタイムの分散
- アンケート結果に応じたシナリオ配信
- 文章と漫画を組み合わせた視覚的な訴求
- リッチメニューを充実させ従業員の応対業務を削減
- 日本地図を活用した店舗検索機能
来店した顧客にLINE友だち追加をしてもらい、その後すぐに脱毛アンケートが配信されるように設定。
回答の報酬には登録者限定クーポンを配信し、早朝の来店がお得になるようにして、人気の時間帯が分散するように誘導しています。
また、アンケート結果に応じてシナリオ配信の内容を変更する設定をし、効率的に顧客の再来店や利用を促す仕組みを構築しています。
さらに、配信時は文章だけでなく漫画を取り入れることで、文章を読むのが面倒と感じるユーザーにも情報が伝わる仕組みを採用。
リッチメニューを拡充し、料金の案内やよくある質問を掲載したことで、従業員への問い合わせ負担を軽減し、業務の効率化に成功しました。
また、日本地図を利用した店舗検索機能を搭載したことで、顧客が最寄りの店舗を探しやすくなっています。
#2:銀座Respia(美容院)
銀座Respiaは、銀座に店舗を構える美容院です。
Lステップで以下のような点を重点的に構築しています。
- 予約がLINEで完結する仕組みの構築
- ポイントカードの付与
- リッチメニューにスタイルやスタイリスト検索機能を付与
- LINEで物販購入できるショップの運営
銀座Respiaはユーザーの利便性を向上させるため、ユーザーの作業がLINEで完結する点を重視しています。
例えば、予約管理機能を構築して店舗検索と店舗予約をLINEで管理しています。
また、ポイントカードもLINE自体に持たせてあるので、わざわざ別のアプリをダウンロードする必要がありません。
その機能は全てリッチメニューに集約されており、ユーザーが必要な機能を探す手間も削減。
また、リッチメニューには自分好みの髪型やスタイリスト検索機能を持たせ、ユーザーがなりたい自分のイメージを固められるように設定しています。
さらに、美容院の収益以外でも利益を出せるようにLINE上に物販購入の仕組みを構築し、ユーザーが欲しいヘアケア製品をLINEから購入できるようにしたのもポイントです。
店舗に来なくても美容サロンの製品が買えるため、ユーザーの利便性が上がり、またサロンも来店がなくても収益を上げられるというwin-winなLステップ構築の事例といえます。
(2)飲食
次に、飲食業界のLステップ活用事例を2つ紹介します。
- えでん(飲食)
- WAGYU MAFIA
#1:えでん(飲食)
えでんは、岐阜県にあるたこ焼き屋で、Lステップ構築を始める前から地元ではかなりの人気店です。
しかし、集客力が強いが故に待ち時間の長さや売り切れが多いことが課題となっていました。
そこで、Lステップで以下のような構築を実施して課題を解決、顧客にとってもさらに利用しやすい店舗となっています。
- 事前予約の受付
- 定期的にお店の裏情報の配信
- 友だちに口コミ投稿の依頼
- 口コミ投稿者へのクーポン配信
まず待ち時間を解消するために事前予約を受付し、2〜3時間の待ち時間を30分〜1時間に減らすことに成功しました。
また、定期的にお店の裏情報を発信することで顧客により店のファンになってもらえるような施策を実施しています。
さらに、他のSNSとの連携を強化するために友だちに口コミ投稿を依頼していますが、その際には特典としてLステップのクーポン配信機能を活用しています。
報酬があることで積極的に口コミを投稿してもらえるようになり、新規集客も効率化しました。
さらに、クーポンがあることで顧客が再来店する仕組みが作ることができ、一石二鳥の集客方法と言えます。
#2:WAGYU MAFIA
WAGYU MAFIAは、高級焼肉店です。
LINE導入前はサロン会員向けの情報発信をfacebookで実施していましたが、アクセシビリティが悪く、情報伝達に課題を抱えていました。
また、会員にVIPと通常会員の種別があるものの、属性分けが出来ておらず、マーケティングへの活用が難しかったことに課題がありました。
そこで、以下のようなポイントをLステップで構築して、LINEでの情報発信ができるように既存のLINE公式アカウントを改善しました。
- LINEのリッチメニューにサロンメニューを統合
- 新商品の通知をLINEでの一斉配信に切り替え
- 流入経路リンクを活用し、VIPと通常会員のQRコードを分けて自動で属性分け
- 属性別のシナリオ配信の実施
- 和牛のライブ販売や通販(予定)
WAGYU MAFIAの課題であった、サロンの情報アクセシビリティの悪さは、LINEのリッチメニューへ統合することで解決しました。
サロン会員はLINEを開けば、いつでも会員専用メニューにアクセスすることが可能です。
また、facebookのタイムラインでは新商品のお知らせが流れやすいという欠点がありましたが、LINEの一斉配信に切り替えることでより会員の目に留まりやすくなりました。
また、属性分けの課題は店舗で友だち追加してもらう際にVIPと通常会員のQRコードを切り分け、自動で属性が分かれるように構築しました。
結果的にVIPと通常会員それぞれに最適な情報配信ができるようになりました。
また、今後は和牛をライブ販売したり、通販にも活用する仕組みを構築する予定です。
(3)医療
医療系でのLステップ活用事例を紹介します。
そのだ内科は糖尿病や甲状腺を専門的に扱う病院です。
そのだ内科では、Lステップで以下の仕組みを構築して集客に活かしています。
- リッチメニューに予約機能を提示
- 空いているスケジュールをLINEで確認
- よくある質問でユーザビリティを向上
- お役立ち情報の配信
- リマインド配信で予約忘れを防止
- 採用情報を掲載して採用コストを削減
そのだ内科の予約業務などはLINEで完結するように構築されており、リッチメニューに予約機能や空きスケジュール確認機能、よくある質問などを全て掲載しています。
そのため、ユーザーはLINEを開くだけでクリニックを予約でき、待ち時間などを削減できます。
また、Lステップの予約管理システムでは予約日前にリマインド配信ができるので、予約忘れが減少しました。
さらに、月に1回アンケート方式で体の悩みを聞き出し、改善法をアドバイスするお役立ち情報を配信するなど、ユーザーの健康を守るアドバイスを発信しています。
最近はリッチメニューに採用情報を掲載し、LINEからの採用情報への応募を募ることで、採用コストも削減できました。
(4)オンラインサロン運営
オンラインサロン運営ジャンルでのLステップ活用事例を紹介します。
- ワンダフルワイフ株式会社
- 田村淳の大人の小学校
#1:ワンダフルワイフ株式会社(オンラインサロン)
ワンダフルワイフ株式会社は、やまもとりゅうけんさんが運用するオンラインサロンです。
従来はfacebookを使ってオンラインコミュニティを運営していましたが、可読性が低い点を課題と捉えて、Lステップとの併用を始めました。
ワンダフルワイフ株式会社で重視したLステップの構築ポイントは、以下のとおりです。
- Lステップの情報をメニューで整理
- フリーランスビジネス診断ツールの提供
- 流入経路分析の活用
既存のオンラインサロンでは、情報が多すぎてユーザーが「どの情報にアクセスしたら良いかわからない」という課題がありました。
そこで、Lステップのリッチメニューにて情報を整理し、ユーザーの情報へのアクセスを簡便化し、退会率を減らすことに成功しました。
さらに、フリーランスビジネス診断ツールを会員加入前に提供し、具体的にフリーランスとして働くイメージを持ってもらうことで、サロンへの参加につなげています。
また、YouTubeやLINE、SNSを併用しているため流入経路分析を活用し、どの媒体が費用対効果の高い集客方法かも逐次チェックしているそうです。
#2:田村淳の大人の小学校
田村淳の大人の小学校は、田村淳さんが運営するオンラインサロンです。
Lステップを以下のように活用し、オンラインサロン参加者を1.4倍にすることに成功しています。
- リッチメニューにて非会員と会員向けコンテンツを切り替え
- 非会員向けの体験入学コンテンツを提供
- アクティブなメンバーと非アクティブなメンバーを属性分けして配信内容を変更
元々オンラインサロンを運営していましたが、属性分けが出来ず情報の切り分けができないことや、情報が流れやすい点が課題でした。
しかし、Lステップのリッチメニューで非会員と会員向けにリッチメニューを切り替えて、属性ごとに適切な情報が発信されるように改善を実施しました。
さらに、非会員向けには体験入学コンテンツを配信し、実際にサロンの雰囲気を体感することで加入の促進につなげています。
また、LINE上でのアクションを分析して、アクティブなメンバーとそうでないメンバーで配信内容を分けるなどの施策も実施しているそうです。
(5)コンサルタント・パーソナルトレーニング
コンサルタント・パーソナルトレーニング業界でのLステップ活用事例を紹介します。
- トリノエテラス
- 社長の知恵袋
#1:トリノエテラス
トリノエテラスは、実店舗型パーソナルトレーニングを提供しているジムです。
以下のようにLステップを活用して、集客やユーザーの利便性向上を実現させています。
- カレンダー予約機能で体験申し込み予約を効率化
- トレーニングメニューを自動配信
- トレーナー紹介の自動配信
- ジム利用の流れや道順をLINEで案内
新規入会者を増やすためにLステップを活用しており、体験入会などはすべて、Lステップの予約管理機能で運用しています。
カレンダー予約機能を使うことで、スムーズに空き枠を確認し、ユーザーが都合の良い時間帯に体験を入れることができるようになりました。
また、LINEではトレーニングメニューを動画や画像で自動配信し、LINE自体を役立つツールとして活用しています。
さらに、トレーナーの紹介なども配信しており、新規入会を検討している人が安心して申し込みできる環境を構築。
入会前のハードルとなりやすい利用の仕方、ジムまでの行き方などもすべてLINEで案内し、ユーザーの疑問や不安を解消するように努めています。
#2:社長の知恵袋
社長の知恵袋は、中小企業向けの経営コンサルタントのアカウントです。
主にLステップのリッチメニューを活用し、情報を整理して集客につなげています。
- 4つのタブを活用してリッチメニューを整理
- 経営に役立つ情報をコラム形式で配信
- 配信のリアクション分析や問い合わせでコンサル集客
- セグメントを利用したセミナーや勉強会の告知
- セミナー参加者向けのシナリオ配信
リッチメニューは「知る・相談する・学ぶ・遊ぶ」の4つにタブ分けし、情報を整理してアクセシビリティを高めています。
基本的に宣伝活動はLINEでは実施せずに、とにかく経営に役立つ情報を定期的に発信するようにして、ユーザーがLINEを役に立つツールとして使えるように構築しています。
その上で、ユーザーのLINEの反応を分析し、その結果に応じたシナリオ配信や問い合わせを通じてコンサル集客に役立てているそうです。
アクションが良い人には積極的にセミナーや勉強会の告知を配信するなど、セグメント配信も活用しています。
また、セミナーに一度でも参加した人にはシナリオ配信で情報発信を継続し、コンサルの受注につなげているそうです。
(6)ネット通販
ネット通販業界のLステップ活用事例を紹介します。
FUTURE FOXは、キャンプ用品を販売するネットショップを運営しています。
LINE登録後のアクション設定を活用し、売り上げの拡大を実現しました。
- LINE登録直後にアンケート配信
- アンケートのお礼にクーポンを配信
- キャンプ初心者向けのコンテンツ配信
- ブランドの歴史紹介でのブランディング
- リッチメニューで顧客の要望の集約
- よくある質問の掲載
FUTURE FOXでは、LINE登録直後にアンケートを配信し、その報酬に20%オフのクーポンを配信しています。
結果的にアンケートの回答率が上がり、効率的に顧客リストを作成でき、さらにクーポン利用により見込み客を顧客に引き上げるスピードも加速しました。
さらに、キャンプ初心者向けのコンテンツ配信でお役立ち情報を配信、そのコンテンツから商品への購入導線を引くことで商品の売り上げ拡大にもつながっています。
また、ブランドヒストリーの紹介コンテンツを配信することで、商品だけでなく顧客ロイヤリティを高める施策も実施しています。
リッチメニューには顧客からの要望を受け付けられるボタンを設置、顧客の要望をいつでも聞き取れるリサーチ環境を整えました。
また、よくある質問の掲載により問い合わせ数が減り、対応コストを減らすことに成功したそうです。
(7)通信講座・オンラインスクール
通信講座・オンラインスクールのLステップ活用事例を紹介します。
- 株式会社スキルハックス
- PBアカデミー
#1:株式会社スキルハックス
株式会社スキルハックスは、プログラミングスクールを運営し、顧客とのコミュニケーションに、以下のようなLステップ運用を取り入れています。
- シナリオ配信でスクールの案内を自動化
- 講座の割引キャンペーンを配信
- タグ分類し配信コストを節約
- アンケートで顧客の反応を計測
- 販売したい商品が売れる仕組みをシナリオ配信で自動化
株式会社スキルハックスはLステップを活用し、シナリオ配信でスクールの案内を自動配信しています。
講座の割引キャンペーンを定期的に配信することで、講座の利用率を高めることに成功しました。
さらに、詳細なタグ付けにより配信する対象とそうでない対象を分けて、配信コストを節約しています。
そのために活用しているのがアンケートで、アンケートの回答率が低い人にはスコアを付与せず、無駄な配信を避けるなどの対策を講じています。
また、Lステップのシナリオ配信で商品が自動的に売れる仕組みを作り、販売コストを下げて収益の拡大に成功しています。
#2:PBアカデミー
PBアカデミーは、ハンドメイドや美容に関しての資格通信講座を運営するオンラインスクールです。
以下のようにLステップを活用し、ペーパレス化や生徒の課題提出の手間を削減しています。
- アンケートによる最適講座の案内と個人情報の取得
- 講座の資料をPDF化しLINEで配信
- スマホで課題を撮影してLINE提出の仕組みを構築
PBアカデミーではLINE登録後すぐにアンケートを配信し、友だち情報の把握と最適講座の案内をしています。
資料はPDF化して配信することで、郵送の手間やコストを削減。
リードタイムがなくなったことで、ユーザーの気持ちが盛り上がっているうちに申し込みを加速できる仕組みを構築しました。
さらに、生徒が課題提出をする際にもLINEを活用して、写真による提出を可能とすることで利便性が向上しました。
(8)その他
その他の業界のLステップ活用事例を紹介します。
- 不動産業
- 学習塾
#1:不動産業
とある不動産業の会社では、Lステップを以下のように活用しています。
- SNSとLINEの連携で広告費を削減
- 登録時アンケートで対象物件情報をリサーチ
- 個別チャットでユーザーの問い合わせに対応
- 入居手続きをLINEで完結
動画投稿サイトを使って不動産関連の情報を発信し、問い合わせをLINEへ統合しました。
動画投稿サイトとLINEの連携により、無駄な広告が必要なくなり広告コストを節約することに成功しました。
LINE登録後にアンケートを配信し、ユーザーが希望する居住エリアや条件を聞き取ることで、顧客リストの作成に役立てています。
さらに、アンケート回答後に個別チャットができるように設定することで、本当に物件探しをしている人とコミュニケーションが取りやすい環境を構築しました。
また、物件入居までの手続きはすべてLINEで完結するようにしており、内見以外はビデオ通話を活用してやり取りをしているそうです。
#2:学習塾
小学生から高校生を対象とする地域密着型の学習塾では、以下のようにLステップを活用しています。
- 連絡手段にLINEを導入しやりとりの手間を削減
- テスト範囲の共有や質問もLINEに統合
生徒や保護者とのやり取りにLINEを取り入れることで、メールや電話のみでかかるコストを削減。
フランクなやり取りができるようになったことで、保護者や生徒とのコミュニケーションも活性化したそうです。
さらに、テスト範囲や質問もLINEで気軽にできるようになり、結果として退塾率が28%も減少しました。
2.Lステップの活用事例に学ぶ!運用アイデア
Lステップの活用事例に学ぶ運用アイデアを紹介します。
- シナリオ配信機能でリピーターを創出する
- 来店の少ない日を狙ったクーポンを配信する
- アンケートの活用でセミナーやイベント前のヒアリングを効率化する
- チャットボット機能を活用してユーザビリティを向上させる
- クーポンの期限をリマインドして販促する
- 定期的なコンテンツ配信で公式アカウントをエンタメ性に富んだものにする
- LINE経由での予約でユーザーの利便性をあげる
(1)シナリオ配信機能でリピーターを創出する
Lステップのシナリオ配信を活用して、リピーターを創出している事例は非常に多いです。
一度LINEで友だち追加したとしても、顧客は簡単にお店の存在を忘れてしまいます。
しかし、シナリオ配信で定期的に情報を発信することで、ザイオンス効果が生まれて店舗の情報が記憶に定着しやすくなります。
Lステップのシナリオ配信は細かな設定が可能なので、一度設定さえ済ませれば配信の手間もなく、運営側の負担も軽減できるでしょう。
(2)来店の少ない日を狙ったクーポンを配信する
飲食店では、来店の少ない日を狙ってクーポンを配信している企業もありました。
例えば、飲食店は雨の日に来店数が減ることが多いのですが、これを解決するために「雨の日クーポン」が有効です。
雨の日に来店すればお得に飲食できると印象づける事で、天候が悪くても来店する人を一定数増やすことができます。
(3)アンケートの活用でセミナーやイベント前のヒアリングを効率化する
Lステップのアンケートを活用すれば、セミナーやイベント前のヒアリングを効率化できます。
例えば、不動産のイベントで来場者アンケートをLINEで実施しておけば、会場でアンケート用紙へ記入してもらう手間がありません。
さらに、不動産業者で紙のデータを顧客リストに起こす必要もなく、業務の手間自体を減らせます。
このアイデアはコンサルタントやセミナー、クリニックの問診票などにも活用できます。
(4)チャットボット機能を活用してユーザビリティを向上させる
Lステップのチャットbot(自動返信)機能を活用すれば、顧客の問い合わせの利便性が上がります。
よくある質問を個別チャットで対応していると、回答までに時間がかかりユーザーを待たせることになります。
さらに、返信する企業側も人的コストがかかり、双方に良い結果をもたらしません。
その点、Lステップのチャットbotを利用すればいつでも問い合わせの回答が得られ、ユーザーを待たせる時間がなくなります。
応対の手間も省けるため、問い合わせ業務の利便性も効率も上がるでしょう。
(5)クーポンの期限をリマインドして販促する
ECサイトのLステップでは、クーポンに期限を設けて、リメインドを設定している企業が多いです。
クーポンを配信しても見逃されたり、後で使おうと思って忘れてしまう人は一定数います。
期限前にリマインドを送れば、そのタイミングでクーポンを使うために顧客が商品を購入する可能性が上がり、売上拡大につながるでしょう。
(6)定期的なコンテンツ配信で公式アカウントをエンタメ性に富んだものにする
オンラインサロンのLステップでは、コンテンツ配信に力を入れてLINE公式アカウントを運営している事例が多いです。
例えば、短い動画をLINEで配信し、視覚的に情報を得られる公式アカウントにすれば、ユーザーが効率的に情報を獲得できます。
さらに、長文はユーザーに読み飛ばされたり、既読だけつけて放置されるケースが多いですが、動画なら無視されず視聴してもらえる可能性があります。
ユーザーにとって有益なコンテンツを配信し続けていれば、LINE公式アカウントを閲覧すること自体が楽しみになり、今後の情報発信を無視されづらくなるのもメリットです。
ユーザーの配信へのアクション率が上がったタイミングで商材を訴求すれば、購入につながる可能性も高くなります。
(7)LINE経由での予約でユーザーの利便性をあげる
美容サロンやクリニックでは、Lステップのカレンダー予約機能が活用されています。
予約管理システムを入れていない場合、LINEからホットペッパーなどの予約サイトへ移動し、ログインして予約作業をする手間がかかります。
しかし、LINEで予約を完結させればブラウザやアプリを立ち上げる必要がなく、ユーザーの予約時の利便性が上がります。
利便性の高いLINEに予約を統合すれば、サロンやクリニック側も予約の管理を効率化できるでしょう。
3.Lステップの運用でよくある失敗事例とは
Lステップの運用でよくある失敗事例を5つ紹介するので、自社運用では同じような失敗をしないよう気をつけましょう。
- そもそも友だちが獲得できていない
- 商材の訴求に偏りすぎてブロックされる
- 目的が決まっていないので配信内容が決められない
- 成果を測定していないので費用対効果がわからない
- 構築方法がわからず結局運用が中途半端になる
(1)そもそも友だちが獲得できていない
Lステップの運用に失敗する原因は、友だちが獲得できていないことです。
そもそも友だち登録者数が少ない状態で発信を続けても、あまり意味がありません。
まずは、LINE公式アカウントに友だちを集める施策が必要です。
例えば、SNSや公式サイトからLINE友だち追加を促す工夫をしてみるのが有効でしょう。
具体的には、特典付きのアンケートを作成してSNSなどに貼り付け、そのサンクスページで友だち追加を促す方法があります。
Lステップを導入するのであれば、同時に友だちを増やす施策を考えて実施しておきましょう。
Lステップで回答フォームを作り、友だち数を増やす方法は以下の記事で紹介しています。
(2)商材の訴求に偏りすぎてブロックされる
Lステップの失敗事例で多いのが、商材の訴求に偏りすぎており、ブロックされてしまうことです。
LINE公式アカウントの欠点は、ユーザーが自由にブロックできてしまい、情報をシャットダウンされてしまう点です。
特に、宣伝ばかりを送っているとユーザーに嫌悪感を与えてしまい、情報を受け取ってもらえません。
解決策としては、商材の訴求は一定期間にとどめて、それ以外はユーザーに楽しんでもらえたり、有益と思ってもらうコンテンツを配信することです。
例えば、オンラインサロンでは普段は商材の訴求はせずに、ユーザーの仕事などに役立つ情報を配信し、離脱率を低くしています。
さらにアクションを分析し、開封率の高い人にのみ特別な情報を発信することで、顧客の信頼度を獲得、その後に商材の訴求を実施することで購買率を高めています。
(3)目的が決まっていないので配信内容が決められない
目的が定まらないままにLステップを運用することも、失敗につながります。
訴求したい内容が明確でないので、配信内容がぶれてしまって、ユーザーに何が伝えたいかわからなくなります。
例えば、リード育成を主な目的としてLINE公式アカウントを運用するのであれば、自社を知ってもらう情報を配信すべきです。
いきなり商材を買うように購入リンクを送っても、まだそのブランドに対しての信頼が醸成されていない状態では、クリックされません。
リード育成が目的であれば、自社のヒストリーや商品を使うベネフィットを提示する、または顧客が興味のありそうな有益な情報を配信しましょう。
その上で、ユーザーからの関心度を見極めて、関心度の高い人にURLを配信して購入導線を作るような仕組みがおすすめです。
(4)成果を測定していないので費用対効果がわからない
Lステップを導入しても、結果分析をせずそのままにしている企業が多いです。
成果の測定がなされていないため、費用対効果が分からないだけでなく、結果も出にくくなります。
Lステップを導入後に、導入前と変化があったかをしっかり計測することが重要です。
例えば、Lステップの回答フォームをSNSと連携させて友だち追加を促す施策を行った場合は、施策前と後の追加数を比べてみましょう。
もしも友だち追加数が増えているなら、その施策が正しく効果を発揮していることがわかります。
Lステップを導入して放置するのではなく、費用対効果を測定するためにも結果は常にチェックしておきましょう。
(5)構築方法がわからず結局運用が中途半端になる
Lステップの導入や運用に失敗する企業の多くは、構築方法がわからず中途半端な運用をしています。
なんとなくシナリオ配信を設定して、定期的に情報配信しているだけで、詳細なセグメント配信などが使いこなせていないようなケースが多いです。
多機能のLステップを導入したのであれば、しっかり戦略を考えてユーザーをファンにし、購買につながる仕組みを作りましょう。
もしも構築の方法や戦略の立て方がわからない場合は、Lステップの構築代行やコンサルタントを利用するのがおすすめです。
自社での運用ノウハウを蓄積するまでのサポートとして、利用を検討してみましょう。
Lステップの構築代行やコンサルタントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
4.Lステップの成功事例から学ぶ運用成功のコツ
Lステップの成功事例から成功のコツを5つピックアップしました。
- Lステップの運用目的を明確にする
- 友達をある程度集めてから運用を開始する
- Lステップの機能を勉強して何ができるか把握しておく
- KPIを設定して効果測定を欠かさない
- 構築や運用に自信がない場合は構築代行やコンサルを使う
順にご説明します。
(1)Lステップの運用目的を明確にする
Lステップの運用に成功している企業は、自社の課題から運用目的を明確に定めています。
目的が定まっていないと、どのようにLステップを構築をしてシナリオを設計して良いか分かりません。
例えば、飲食事業で紹介した「WAGYU MAFIA」は、オンラインサロンの会員の情報アクセシビリティの向上、セグメントによる情報発信内容の差別化を目指して運用を開始。
リッチメニューで会員向けのメニューを表示させて情報へアクセスしやすくし、また友だち追加時に自動で属性分けできる仕組みを活用し、その後のシナリオ配信に活かしています。
自社の既存顧客とのコミュニケーションを活性化したいのか、またリードを育成したいのかによっても、Lステップの運用や構築方法は変わります。
Lステップで実現したい目的は何かをしっかり考えてから、運用を始めましょう。
(2)友達をある程度集めてから運用を開始する
Lステップの運用に成功している事例は、もともとSNSなどを利用してある程度友だちを集めてから運用を開始しているケースが多いです。
友だち数が多いほど、自動化や効率化の効果を感じやすいです。
また、友だち数が多いほど顧客の属性分析の精度が上がるため、マーケティングの方針も立てやすくなります。
Lステップを導入するなら、友だち数を増やす導線も同時に考えてみましょう。
LINE追加することで受け取ることができるクーポンなどの特典を提示して追加を促すなどの施策を取り、友だち数を増やしてLステップの運用を活性化させましょう。
(3)Lステップの機能を勉強して何ができるか把握しておく
Lステップの運用に失敗する事例としては、単純に機能への理解が足りないことが挙げられます。
そのため、事前にLステップについて勉強して、何ができるか把握しておきましょう。
Lステップでは、主に以下のような機能を利用できます。
- 顧客情報の管理
- 顧客リストの更新自動化
- セグメント配信
- シナリオ配信
- クーポン配信
- 予約管理
- ショップカードの付与
- コンテンツ配信
- 顧客との個別チャット
- 各種アンケート
- 新商品のPR
- ネットショップへの誘導
顧客情報の管理や更新を自動化したり、セグメントを利用した配信やシナリオメッセージの配信が可能です。
さらに、クーポンやショップカード機能、予約機能も利用できるので実店舗での運用にも向いています。
また、コンテンツ配信や個別チャット機能を使えば、オンラインサロンやコンサルティングにも役立つでしょう。
その他、カルーセルを利用した新商品のPRにより、LINEでチラシを配信することも可能です。
また、Lステップのリッチメニューにレコメンド商品を表示させ、タップするとオンラインショップへジャンプするような仕組みも構築できます。
Lステップでできることをより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
(4)KPIを設定して効果測定を欠かさない
Lステップを導入する際は、必ずKPIを設定しておきましょう。
KPIとは最終目標を達成する際に、進捗が予定通りか確認するための指標です。
最終目標が売り上げの前年度比20%アップの場合
KPI:リードとなる友だち数を前年度比50%アップさせる
売り上げ拡大を目的としてLステップを導入した場合のKPIの例として、友だち数の増加が上げられます。
リードをLINE追加させる仕組みを構築し、LINEでの情報発信をすることでリードを顧客に引き上げれば、同時に売り上げが上がります。
上記はかなり単純化した例ですが、しっかりKPIを設定しておけばLステップの導入効果をより短いスパンでチェックすることが可能です。
もしも進捗が悪いようなら、施策を改善するなどの対策を迅速に取れるので、必ずKPIを設定しておきましょう。
(5)構築や運用に自信がない場合は構築代行やコンサルを使う
Lステップは多機能ですが、構築はやや複雑で初めてITツールを導入する方にとって使いにくいかもしれません。
また、マーケターが自社にいない場合はLINEマーケティングのシナリオ設定などが難しいでしょう。
Lステップの効果を最大化するためには、正しい知識でLステップを構築する必要があります。
自社でLINEマーケティングのノウハウがない場合は、Lステップの構築代行やコンサルタントを利用しましょう。
仮にLステップの構築知識がなくても、構築代行を利用すれば手間なくLステップを自社の理想通りに運用できます。
また、コンサルタントを利用すればLINEマーケティングのアドバイスがもらえるので、自社目標をより早く達成できるはずです。
まとめ
Lステップの活用事例をひもとくと、業界別にさまざまなLステップの運用方法を取り入れていることがわかります。
初めてLINEマーケティングを始める際は、すでに成功している事例を参考にして施策の立案を行うことがおすすめです。
アイデアを考える手間を省いて効果を出し、出た利益をさらにマーケティングに投資できます。
今回記事で紹介したLステップの事例や失敗事例を参考にして、自社のLINEマーケティングを活性化させましょう