コラム

【初心者でもできる!】Instagram動画広告の作り方|成果を出す方法

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TMS編集部

「Instagramの動画広告ってどんなもの?」
「動画広告って作るのが難しそう、どんなふうに作れば、ユーザーに刺さる広告を作れるの?」

Instagram動画広告は、若年層を中心に幅広いユーザーにリーチできる強力なマーケティングツールです。

しかし、「どのように作成すればいいのか」「どんな効果があるのか」と疑問をお持ちの方も多いでしょう。

この記事では、Instagram動画広告の基本から作成方法、成功のポイントまで初心者にもわかりやすく解説します。

最後まで読めば、Instagramの動画広告の概要や作り方、運用方法まで知識をつけることができるでしょう!

目次

1.Instagram動画広告とは?

Instagram動画広告は、ユーザーのタイムラインやストーリーズ、リールなどに表示される動画形式の広告です。

まずはInstagramの動画広告の概要を解説します。

Instagram動画広告とは?

  1. Instagram動画広告の概要と仕組み
  2. Instagram動画広告の料金体系

(1)Instagram動画広告の概要と仕組み

Instagram動画広告は、FacebookやWhatsAppなどを運営するMeta社で出稿できる広告の1種です。

この広告は、通常の投稿と同様にユーザーのフィードやストーリーズなどに表示されます。

Instagram動画広告の特徴はInstagramユーザーの行動データや興味関心に基づいて配信されることです。

ユーザーのフォロワーや行動履歴を元にしたデータを用いて、興味関心が近いユーザーを指定して配信が可能です。

また、商品の認知拡大だけでなく、Webサイトへの誘導やアプリのインストール促進など、様々な目的に合わせて運用できます。

(2)Instagram動画広告の料金体系

Instagram動画広告の料金体系は入札方式を採用しており、設定した予算内で効果を最大化するよう自動調整される仕組みです。

最低予算は1日100円からと低コストで始められるため、小規模ビジネスや個人事業主でも取り組みやすいでしょう。

また予算設定には「日予算」と「総予算」の2種類があり、キャンペーンの目的や期間に合わせて選択できます。

料金は実際の広告パフォーマンス(表示回数やクリック数など)に応じて変動するので、無駄なコストがかからないのも特徴です。

ターゲティングの精度や競合状況によって費用対効果は変わりますが、効果的な運用ができれば高いROI(投資対効果)を期待できます。

2025.04.01

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2.Instagram動画広告4種類とその特徴

Instagramでは、広告を表示する場所(配信面)によって4種類の動画広告フォーマットが提供されています。

それぞれに特徴があり、広告の目的や訴求内容に合わせて選択することが重要です。

Instagram動画広告4種類とその特徴

  1. フィード広告
  2. ストーリーズ広告
  3. リール広告
  4. 発見タブ広告

(1)フィード広告

フィード広告は、ユーザーがInstagramのホーム画面でスクロールしている際に表示される広告形式です。

通常の投稿と同じように表示されるため、ユーザーの目に自然に入りやすいという特徴があります。

商品やブランドの認知拡大に特に効果的で、動画の下部には「今すぐ購入」などのCTAボタンを設置することも可能です。

フィード広告では、4:5または1:1(正方形)のアスペクト比が推奨されており、最大60秒の動画を掲載できます。

ただし、基本的に動画は短い尺の方が視聴率が良いといわれているので、まずは15〜30秒程度のショート動画から始めるのがおすすめです。

(2)ストーリーズ広告

ストーリーズ広告は、ユーザーがストーリーズを閲覧している際に全画面で表示される広告形式です。

ユーザーのストーリーとストーリーの間に表示されるため、没入感のある広告体験を提供できます。

インパクトのある視覚表現やスワイプアップ機能を使った誘導が可能なため、即時性の高いキャンペーンに適しています。

ストーリーズ広告では、9:16の縦型フルスクリーン形式が基本となり、最大120秒の動画を掲載可能です。

なお通常のストーリーズは24時間で消えますが、広告は設定した期間中表示され続けるというメリットがあります。

(3)リール広告

リール広告は、Instagramの人気機能である「リール」内に表示される縦型の動画広告です。

エンターテイメント性の高いコンテンツとして、特に若年層へのリーチに効果的です。

リールは専用タブや発見タブなど様々な場所に表示されるため、広告のリーチ機会が多いというメリットがあります。

また、視聴者は「いいね!」やコメントを残すことができるため、エンゲージメントを計測しやすいのも特徴です。

なお、リール広告は9:16の縦型フォーマットで、最大90秒の動画を掲載できます。

リール広告について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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【初心者向け】Instagramリール広告の作り方!視聴率を高めるクリエイティブのポイント

(4)発見タブ広告

発見タブ広告は、ユーザーが「探索」機能(虫眼鏡アイコン)を使用している際に表示される広告形式です。

ユーザーの興味・関心に基づいて表示されるコンテンツの中に自然と溶け込むように配置されます。

フォローしていないユーザーにも表示されるため、新規ユーザーへのリーチに特に効果的です。

ユーザーが能動的に新しいコンテンツを探している状態で広告に接触するため、関心を引きやすいという利点があります。

なお、発見タブ広告では、4:5のアスペクト比が推奨され、最大120秒の動画を掲載可能です。

3.Instagram動画広告を出稿する5つのメリット

Instagram動画広告には、他の広告媒体と比較して多くのメリットがあります。

Instagram動画広告を出稿する5つのメリット

  1. 高い視認性と印象深さでブランド認知を向上できる
  2. 詳細なターゲティングで効率的な広告配信が可能
  3. ユーザーの行動を促す強力な訴求力を発揮できる
  4. 1日500円程度からと安価に運用できる
  5. 出稿方法が比較的簡単で初めてでも操作しやすい

(1)高い視認性と印象深さでブランド認知を向上できる

Instagram動画広告は、静止画と比較して視認性が高く、ユーザーの目に留まりやすい特徴があります。

動きのある映像は人間の視覚を自然と引きつけるため、スクロールしているユーザーの注意を効果的に獲得できます。

また、音声や動きを組み合わせることで、ブランドメッセージをより印象深く伝えることが可能です。

特にファッション、美容、飲食、旅行、ライフスタイル関連の業界では高い効果を発揮します。

これらの業界は視覚的な訴求が重要で、Instagramのユーザー層と親和性が高いためです。

Instagramの動画広告を活用することで、より多くの人に自社ブランドを認知してもらえるでしょう。

(2)詳細なターゲティングで効率的な広告配信が可能

Instagram動画広告の最大の強みの1つは、細かいなターゲティングが可能な点です。

年齢、性別、居住地といった基本的な属性はもちろん、興味・関心、行動履歴などの詳細な条件設定ができます。

例えば、「東京都在住の25〜34歳の女性で、ヨガに関心があり、過去30日以内にフィットネス関連のアカウントやサイトを訪問した人」といった具体的なターゲット設定が可能です。

このように、見込み顧客に絞った広告配信ができるため、広告予算を無駄なく効率的に使うことができます。

さらに、既存顧客のデータをもとにした「類似オーディエンス」機能を使えば、潜在顧客へのアプローチも効果的に行えます。

(3)ユーザーの行動を促す強力な訴求力を発揮できる

動画広告は、静止画や文字だけでは伝えきれない製品の使い方や魅力を視覚的に伝えることができます。

例えば、化粧品の使用感や効果、アパレル商品の着用イメージ、食品の調理過程など、動きのある表現が効果的な場面が多くあります。

また、感情に訴える物語性のあるコンテンツや、ユーモアのある表現なども動画ならではの強みです。

Instagram動画広告には「今すぐ購入」「詳細を見る」などのCTAボタンを設置でき、ユーザーの行動を直接促すことができます。

このような多角的なアプローチによって、広告からの成約率(コンバージョン率)を高めることが可能です。

(4)1日500円程度からと安価に運用できる

Instagram動画広告は、1日あたり500円程度から始められるため、初期投資の負担が小さいというメリットがあります。

公式には100円から設定可能ですが、実用的な効果を得るには500円程度が目安とされています。

小規模なテスト配信から始めて、反応を見ながら予算を調整できるため、リスクを抑えながら運用できます。

また、総予算や日予算の上限を設定できるため、予算オーバーの心配がなく、安心して運用できる点も魅力です。

さらに、入札方式を採用しているため、広告効果に応じた柔軟な費用設定が可能です。

(5)出稿方法が比較的簡単で初めてでも操作しやすい

Instagram動画広告は、Meta広告マネージャーを通じて出稿しますが、その操作手順は比較的シンプルです。

ステップバイステップで広告作成をガイドするインターフェースになっているため、専門知識がなくても広告出稿が可能です。

また、広告のパフォーマンスデータがリアルタイムで確認できるため、効果測定や改善策の検討が容易です。

Meta Business Suite(旧Facebook Business Suite)というアプリを使えば、PC・スマホともに簡単に出稿できます。

初心者でも始めやすく、徐々にスキルを高めながら本格的な運用に移行できる点が大きな魅力です。

4.Instagram動画広告を作る際のポイント

Instagram動画広告を作成する際には、技術的な規定や視覚的な工夫など、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。

これらを理解しておくことで、審査に通りやすく、効果的な広告を作成することができます。

Instagram動画広告を作る際のポイント

  1. 各配信面の入稿規程を守る
  2. テキストを配置する場所を工夫する
  3. 広告色が強すぎないように配慮する
  4. 画像は高品質なものを使用する
  5. 審査規定をチェックしながら作る

(1)各配信面の入稿規程を守る

Instagram動画広告を作成する際は、まず各配信面(フィード、ストーリーズなど)の入稿規程を確認することが重要です。

広告タイプ アスペクト比 最大長 推奨長 対応ファイル形式 推奨解像度
フィード広告 4:5 60秒 15秒以内 MP4, MOV, GIF 1,080×1,080ピクセル以上
ストーリーズ広告 9:16 (縦型) 60秒 15秒以下 MP4, MOV, GIF 1,080×1,080ピクセル以上
リール広告 9:16 (縦型) 60秒 30秒以内 MP4, MOV, GIF 1,080×1,080ピクセル以上
発見タブ広告 4:5 60秒 60秒以内 MP4, MOV, GIF 1,080×1,080ピクセル以上

これらの規定に沿った動画を作成することで、適切に表示され、ユーザーに違和感なく届けることができます。

(2)テキストを配置する場所を工夫する

動画内にテキストを配置する際は、画面上部250ピクセル、画面の下部340ピクセルは避けるようにと公式が推奨しています。

これらの領域は、インターフェースの要素やプロフィール情報などで隠れてしまうことがあるためです。

重要なメッセージやロゴは画面の中央付近に配置すると、確実にユーザーの目に入ります。

また、テキストは読みやすいフォントと適切なサイズを選び、背景とのコントラストを考慮して視認性を高めましょう。

動く背景の上にテキストを置く場合は、テキストの周囲に余白やシャドウを付けるなどの工夫も効果的です。

(3)広告色が強すぎないように配慮する

Instagram動画広告は、通常の投稿と自然に溶け込むデザインが効果的です。

あからさまな広告色の強いコンテンツは、ユーザーに敬遠される傾向があります。

理想的には、企業アカウントの通常投稿と似たテイストを保ちながら、自然な形で商品やサービスを紹介するスタイルが好まれます。

「〇〇%オフ」などの直接的な販促メッセージよりも、商品の魅力や使用シーンを伝える内容の方が反応が良いことが多いです。

自社の日常的なコンテンツ制作スタイルを広告にも一貫して適用することで、ブランドの一体感も生まれます。

(4)画像は高品質なものを使用する

動画広告に使用する映像は、高品質なものを選ぶことが非常に重要です。

低解像度や暗すぎる映像、ブレている映像などは、ブランドの印象を下げてしまう可能性があります。

適切な照明と鮮明な画質で、商品やサービスの魅力が十分に伝わる映像を使用しましょう。

プロの撮影が難しい場合でも、最近のスマートフォンのカメラ性能はかなり高いので、明るい場所で安定させて撮影するだけでも十分な品質が得られます。

また、編集ソフトを使って色調補正やトリミングを行い、より洗練された仕上がりに編集すればかなりハイレベルな動画を作れるはずです。

(5)審査規定をチェックしながら作る

Instagram広告は、Meta社の審査を通過する必要があるため、審査規定を事前に確認しておくことが重要です。

特に、医薬品・健康食品・化粧品などを扱う広告は薬機法に引っかからないよう注意が必要です。

「最高」「ナンバーワン」などの最上級表現や、根拠のない効果効能の表現は審査で否認される可能性が高いです。

また、過度に刺激的な表現や、特定の個人・団体を中傷するような内容も避ける必要があります。

審査に落ちた場合でも修正して再申請できるので、フィードバックを参考に改善して、もう1度審査を受けましょう。

5.成果が出るInstagram動画広告の作り方

技術的な規定を守るだけでなく、効果的なコンテンツを作ることがInstagram動画広告成功のポイントです。

ユーザーの関心を引き、行動を促す広告を作るためのポイントを解説します。

成果が出るInstagram動画広告の作り方

  1. ターゲットと広告目的を明確にする
  2. 最初の数秒でユーザーの注目を集める
  3. 音声がオフでも伝わる動画にする
  4. 効果的なCTAを設置して成約率を高める

(1)ターゲットと広告目的を明確にする

Instagram動画広告を作成する前に、明確なターゲット像と広告目的を設定しましょう。

「20代後半〜30代前半の働く女性で、健康志向が高く、料理が好きな人」など、具体的なペルソナを描くことが重要です。

また、広告の目的が「ブランド認知」なのか「商品購入」なのか「アプリインストール」なのかによって、コンテンツの方向性が変わります。

認知目的であれば印象的なビジュアルとブランドメッセージ、購入目的であれば商品の魅力と購入方法の案内など、適切な内容を検討しましょう。

ターゲットと目的が明確になれば、それに合わせた訴求ポイントや映像表現、使用する言葉などが自然と定まります。

(2)最初の数秒でユーザーの注目を集める

Instagramではユーザーが素早くコンテンツをスクロールするため、動画の最初の数秒で注目を集めることが極めて重要です。

冒頭3秒以内にインパクトのあるビジュアルや興味を引く問いかけを入れることで、スクロールを止める効果があります。

例えば、驚きの事実の提示、問題提起、視覚的なインパクト、有名人の起用などが効果的です。

また、15秒以内の短い動画にすることで、ユーザーが最後まで視聴する確率が高まります。

短時間で重要なメッセージを伝えるために、余計な情報は省き、核心を突いたシンプルな内容にすることがポイントです。

(3)音声がオフでも伝わる動画にする

Instagramでは多くのユーザーが音声をオフにした状態で閲覧しているため、音声なしでも内容が伝わる工夫が必要です。

テキストやキャプションを効果的に使い、視覚的に情報を伝えることを意識しましょう。

特に重要なセリフやメッセージは字幕として画面に表示することで、音声がオフでも伝わります。

視覚的なストーリーテリングや、わかりやすい製品デモンストレーションも効果的です。

もちろん、音声をオンにしたときのための良質な音楽や音声も用意しておくことで、より豊かな体験を提供できます。

(4)効果的なCTAを設置して成約率を高める

最終的にユーザーに何らかの行動を促すため、明確なCTA(行動喚起)を設置することが重要です。

Instagram広告では「今すぐ購入」「詳細を見る」「インストール」などのCTAボタンを設置できます。

動画の内容と一貫性のあるCTAを選び、ユーザーが次に取るべき行動を明確に示しましょう。

また、動画の中でも「プロフィールのリンクから購入できます」などのメッセージを入れると効果的です。

限定オファーや期間限定といった緊急性を持たせる表現も、ユーザーの行動を促進する効果があります。

6.【画像あり】Instagram動画広告の出稿方法

Instagram動画広告を実際に出稿するには、Meta広告マネージャーを使用します。

初めての方でもわかりやすく、具体的な手順を説明します。

Instagram動画広告の出稿方法

  1. Meta広告マネージャーを設定する
  2. 目的に合った広告キャンペーンを作成する
  3. ターゲットユーザーを正確に設定する
  4. 効果的な予算配分と入札戦略を決める

(1)Meta広告マネージャーを設定する

Instagram動画広告を出稿するには、まずFacebookアカウントとInstagramビジネスアカウントを連携する必要があります。

Metaビジネスマネージャーにアクセスし、アカウントをまだ持っていない場合は新規作成してください。

次に、広告アカウントを作成または選択し、Instagramビジネスアカウントと連携させます。

連携が完了したら支払い方法を設定し、必要な場合はビジネス情報を入力して広告アカウントを完全に設定しましょう。

これで広告マネージャーの基本設定は完了し、広告キャンペーンの作成に進むことができます。

(2)目的に合った広告キャンペーンを作成する

Meta広告マネージャーでは、まずキャンペーンの目的を選択する必要があります。

キャンペーンの目的は上記のように複数のなかから選べるので、ビジネスの目標に最も適した目的を選択しましょう。

例えば、ウェブサイトへの訪問者を増やしたい場合は「トラフィック」、商品の販売を促進したい場合は「売上」が適しています。

目的を明確に設定することで、広告の効果測定がしやすくなり、最適化もおこないやすくなります。

(3)ターゲットユーザーを正確に設定する

広告セットレベルでは、ターゲットとなるオーディエンスを詳細に設定します。

地域、年齢、性別などの基本的な条件から、興味・関心、行動、接続などの詳細条件まで設定可能です。

Advantage詳細ターゲット設定の検索窓をクリックし、ターゲットを詳細に設定しましょう。

設定では主に以下のような項目を選べます。

ターゲティングの設定

利用者層

  • 学歴
  • Financial
  • ライフイベント
  • 子供がいる人
  • 交際
  • 仕事

興味関心

  • ビジネス
  • レジャー
  • 家族や交際
  • フィットネス
  • 食事と飲み物
  • 趣味・アクティビティ
  • ショッピング・ファッションなど

行動

  • 旅行
  • 海外駐在者
  • 記念日
  • 購入行動

ターゲティングの規模や獲得できるオーディエンスのデータは、広告マネージャーの右に表示されます。

あくまで推定値ですが、目安にはなるので参考にして設定すると良いでしょう。

(4)効果的な予算配分と入札方法を決める

広告の予算と実行スケジュールを設定します。「日予算」と「総予算」のどちらかを選択できます。

予算は少額から始めて、効果を見ながら徐々に増やしていくアプローチが初心者には安全です。

配信の最適化と入札戦略も重要で、選択した目的に基づいて「リンククリック」「インプレッション」「到達ユーザー数」などから最適化の基準を選べます。

入札タイプは「最低コスト」「入札額の上限」「目標コスト」などから選択可能です。

さらに広告マネージャーからは配信スケジュールも設定できるので、ターゲットユーザーがアクティブな時間帯に配信するよう調整すると効果的です。

基本的に広告の出し方はどの形式でも同じです。

Instagram広告の出し方は、こちらの記事で詳しく説明しています。

2025.03.28

Instagram広告の出し方完全マニュアル!ターゲティングや運用のコツまで紹介

7.Instagram動画広告の費用と予算設定

Instagram動画広告の費用は様々な要因によって変動します。

効果的なInstagram動画広告の予算設定と課金形態の選択について解説します。

Instagram動画広告の費用と予算設定

  1. Instagram動画広告の平均費用相場
  2. 目的別に選ぶ課金形態とその特徴

(1)Instagram動画広告の平均費用相場

Instagram動画広告の費用相場は、業界やターゲティング、競合状況などによって大きく異なります。

一般的な相場として、CPM(1,000インプレッション単価)は500円〜1,000円程度、CPC(クリック単価)は30円〜100円程度、CPV(動画再生単価)は5円〜10円程度が目安です。

ただし、競争が激しい業界や時期(年末商戦など)では、これらの単価が上昇することがあります。

そのため、効果的な広告運用のためには、最低でも月額5万円程度の予算を確保することが望ましいでしょう。

(2)目的別に選ぶ課金形態とその特徴

Instagram動画広告には複数の課金形態があり、広告目的に応じて最適なものを選ぶことが重要です。

以下の表で、目的別の最適な課金形態と特徴をまとめました。

課金形態 最適な広告目的 特徴 相場
CPM(インプレッション課金) ブランド認知向上 1,000回表示ごとに課金される 500円〜1,000円/1,000表示
CPC(クリック課金) Webサイトへの誘導 ユーザーが広告をクリックした場合のみ課金 30円〜100円/クリック
CPV(動画再生課金) 動画コンテンツの視聴促進 一定時間以上再生された場合に課金 5円〜10円/再生
CPI(インストール課金) アプリのインストール促進 アプリがインストールされた場合のみ課金 100円〜250円/インストール

目的に合わせた課金形態を選ぶことで、広告予算を最も効率よく活用することができます。

例えば、新製品の認知を広めたい初期段階ではCPM、認知が広まった後の購入促進フェーズではCPCというように、キャンペーンのフェーズによって課金形態を使い分けるのも効果的です。

その他Instagram広告の費用について知りたい方は、こちらも記事もご覧ください。

2025.03.28

Instagram広告の費用はいくら?費用相場と少額で成功させる運用術

8.お手本になる!Instagramの動画広告事例

成功した動画広告の事例を分析することで、効果的な広告作成のヒントを得ることができます。

業界を代表する成功事例を3つ紹介します。

お手本になる!Instagramの動画広告事例

  1. Netflix
  2. ツヴァイ
  3. UNIQLO

(1)Netflix

引用:ムビサク

Netflixのインスタグラム動画広告は、ブランド認知の強化に特化したシンプル設計が特徴です。

広告動画では、街並みや夜景を背景に「Netflix」のロゴを全編にわたって表示。

テキストや説明は一切排除し、視覚的な印象だけでブランド名を深く刻み込む戦略を採用しています。

情報を詰め込まず、「あ、Netflixだ」とユーザーが直感的に認識できる映像構成により、高いブランド想起率を実現しています。

この事例は、動画広告において“何を言うか”より“どう見せるか”がユーザーの記憶に残る鍵であることを示しています。

(2)ツヴァイ

結婚相談所のツヴァイは、インスタグラムのストーリーズ広告を使って、若年層の女性に向けた柔らかなコミュニケーションを展開しています。

ターゲティングでは、年齢・結婚歴などの条件でセグメントを細かく設定。

さらに実際のユーザー投稿のように見える演出(ステッカーやナチュラルなテキスト)で広告感を薄め、クリックを自然に促しています。

その結果、クリック率の向上やクリック単価の低下といった明確な成果を上げています。

この成功事例は、広告らしさを控えめにしながら“共感”を重視した構成が、ユーザーの行動を引き出す力になることを教えてくれます。

(3)UNIQLO

UNIQLOのインスタグラム動画広告は、商品の魅力を簡潔に伝える優れた例です。

動画広告は、商品の特徴や着用シーンを短時間で効果的に伝える構成になっています。

特に素材の特性や機能性をビジュアル的に表現することで、言葉では伝えきれない商品価値を効果的に訴求しています。

また、様々な年齢層や体型のモデルを起用することで、幅広いターゲット層へリーチするよう設計されているのも特徴です。

まとめ

Instagram動画広告は、視覚的な訴求力と詳細なターゲティング機能を兼ね備えた、現代のマーケティングに欠かせないツールです。

本記事で解説したように、適切な動画フォーマットの選択、入稿規程の遵守、効果的なクリエイティブの作成などが成功の鍵となります。

特に重要なのは、ターゲットユーザーを明確に設定し、その層に響くコンテンツを提供することです。

動画の最初の数秒で注目を集め、音声がオフでも内容が伝わるよう工夫し、明確なCTAで行動を促すことがポイントとなります。

予算は少額からスタートし、効果を測定しながら徐々に最適化していくアプローチが初心者にはおすすめです。

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この記事の投稿者
TMS編集部
TMS編集部
京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。