コラム

X広告の費用相場まとめ!CPC・CPMから外注費用まで初心者に優しく解説

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TMS編集部

「X広告って実際いくらかかるの?」
「Twitter(現X)広告を出稿したいけど、費用対効果を最大化する方法がわからない」

X(旧Twitter)広告は、リアルタイム性と高い拡散力を持ち、多様なビジネスシーンで効果を発揮するマーケティングツールです。

爆発的な拡散力と詳細なターゲティングで、効率的にターゲットユーザーにリーチできる点が大きな魅力となっています。

しかし、最適な予算設定や課金方式、費用対効果を高めるノウハウがわからず、活用しきれていない企業も多いのが現状です。

本記事では、X広告の基本から費用相場、課金方式の選び方、効果的な運用方法まで、マーケティング担当者に役立つ情報を詳しく解説します。

最後まで読めば、限られた予算でも最大の効果を得るための実践的なノウハウが身につくでしょう。

目次

1.X広告とは?初心者向けに概要を解説

X広告とはどんなものなのでしょうか?

まずは初心者にも理解できるように簡単に解説します。

X広告とは?初心者向けに概要を解説

  1. X広告の仕組みと特徴
  2. X広告が効果を発揮するビジネスシーン
  3. 他のSNS広告との違いとメリット

(1)X広告の仕組みと特徴

X広告とは、Xで配信できる広告の総称です。

X広告には以下の種類があり、目的に応じて配信する広告の種類を選べます。

現在の名称 旧名称(参考) 説明
Promoted Ads(プロモ広告) プロモツイート 画像・動画・カルーセルなど多様な形式に対応した基本広告ユニット
Follower Ads(フォロワー広告) プロモアカウント フォロー促進を目的とした広告(「おすすめユーザー」等に表示)
Trend Takeover / Trend Takeover+(トレンドテイクオーバー) プロモトレンド トレンド欄の上部などに広告を表示する大型枠広告(リッチ形式あり)
Amplify(アンプリファイ) Twitter Amplify 動画コンテンツ前後に広告を挿入(プレロール・ミッドロールなど)
Live(ライブ) Twitter Live(同名) ライブ配信形式の広告(スポンサー付きで配信など)

X広告は、広告主が設定した予算やターゲティングをもとに、プラットフォーム上で指定の広告が配信される仕組みです。

2025.04.01

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(2)X広告が効果を発揮するビジネスシーン

X広告は、以下のようなビジネスシーンで効果を発揮します。

X広告が効果を発揮するビジネスシーン

  • 新商品やサービスのリリースで認知を向上させる
  • アプリやWebサービスのリリース
  • クラウドファンディングの告知
  • イベントやキャンペーンの短期プロモーション
  • アプリのインストール促進
  • ブランドストーリーの共感形成
  • ファンの獲得

Xは拡散性の高さやリアルタイム性、そしてターゲットの幅広さが魅力です。

そのため、新商品のリリースや情報を広く広めたいなどの場面で役に立ちます。

(3)他のSNS広告との違いとメリット

X広告と他のSNS広告の違い、特に優れている点について説明します。

比較項目 X広告 Instagram広告 Facebook広告 TikTok広告
主なユーザー層 20〜40代中心/匿名ユーザーが多い 10〜30代女性中心/トレンドに敏感 30〜50代中心/実名制 10〜20代中心/Z世代多め
拡散性 リツイート・引用RTで爆発的に拡散 ハッシュタグやリール経由で拡散 一部拡散機能あり FYPで広範囲に拡散される
ターゲティング キーワード・興味関心ベース 行動・属性ベース(Meta連携) 同上(Facebookユーザーデータ) 視聴履歴・関心ベース
広告フォーマット テキスト+画像 or 動画 画像・動画・リール・ストーリーズ 画像・動画・カルーセルなど多彩 縦型全画面動画/音楽との親和性◎
自然な表示感 通常投稿と同形式で広告感が少ない ストーリーズ・リールは自然に溶け込む 広告と分かるUIが多い UGC風動画なら広告感が薄れる
ユーザーのつながり 匿名+共通関心ベース フォロー文化/ビジュアル共感 リアルな人間関係ベース つながりは少なめ/発見型
向いている目的 速報性ある話題・キャンペーン ブランディング・商品訴求 信頼重視の広報や集客 エンタメ訴求・アプリDLなど
拡散後の動線 RT→プロフィール→LP誘導がしやすい リンクスタンプで外部誘導 CTAボタンで直接誘導 CTA+リンクでEC・アプリへ誘導

Xが特に優れているのは、利用者層の幅が広く、爆発的な拡散力を持つことです。

さらにキーワードや興味関心ベースのターゲティングが可能なので、自社のペルソナへ的確に広告がリーチする可能性が高い点も魅力といえるでしょう。

ただし、注意点としては高額商品やBtoB向けの商材は、検討期間が比較的長くなりがちなため、タイムリーな情報を流すXには向いていません。

また発信内容によっては炎上しやすく、その炎上投稿が瞬く間にリポストされるなど、悪い方向にも拡散力が働くリスクがあります。

とはいえ、他のSNSと比べて圧倒的に「今この話題を知ってもらいたい」というタイミングでは、有効な広告配信プラットフォームであることに変わりありません。

2.X広告の費用相場と予算設定

X広告を始める上で、最も気になるのは費用や予算の問題ではないでしょうか。

適切な予算設定は、広告効果を最大化するために重要です。

X広告の費用相場と予算設定

  1. X広告の最低出稿費用はいくらから?
  2. 一般的なX広告の費用目安
  3. 予算設定の考え方と注意点

(1)X広告の最低出稿費用はいくらから?

X広告の最低出稿費用に決まりはなく、1円からでも出稿は可能です。

これはX広告の柔軟性を示す特徴の1つで、初めて広告を試す方にも始めやすい仕組みとなっています。

ただし、実際には入札形式で広告枠が決まるため、あまりに低い予算では思うように広告が表示されないことが多いです。

効果的な広告運用のためには、競合状況や目的に応じた適切な予算設定が必要になります。

ビジネスの規模や目標によって最適な予算は異なりますが、一般的には最低でも日予算1,000円程度からの出稿が現実的でしょう。

(2)一般的なX広告の費用目安

効果的なX広告運用のためには、以下のような予算設定が一般的です。

一般的なX広告の費用目安

  • 小規模なテスト運用:10万円程度で、複数のクリエイティブやターゲティングを試すのが効果的です。
  • 本格的なキャンペーン:データを十分に収集しながら効果測定するなら、30万円からが目安となります。
  • 継続的な運用:ブランド認知や顧客獲得の継続的な取り組みには、月間10万円~が適切です。

なお、Xでは数千円規模の予算では、ほとんど効果が見込めないことを覚えておく必要があります。

予算が少なすぎると、広告の表示回数が限られ、十分なデータ収集やターゲットリーチができません。

少なくとも10万円程度は予算を抑えておくと良いでしょう。

(3)予算設定の考え方と注意点

X広告の予算設定では、以下の点に注意しましょう。

予算設定の考え方と注意点

  • キャンペーン目標による予算配分:認知拡大なら広く薄く、コンバージョン獲得なら狭く深い予算配分を意識しましょう。
  • 段階的な予算投入:最初は控えめに始め、効果が見えてきたら予算を増やすアプローチが安全です。
  • 競合状況の考慮:競合が多いキーワードやターゲットでは、より高い予算が必要になる場合があります。
  • 季節性の考慮:商品やサービスの需要が高まる時期には、予算を増やすことで効果を最大化できます。

予算設定はPDCAサイクルを回しながら最適化していくことが重要です。

データを分析し、費用対効果の高い配信設定に予算を集中させることで、投資対効果を高められます。

3.X広告の課金方式と費用比較

X広告には複数の課金方式があり、広告目的によって最適な方式が異なります。

それぞれの特徴と費用相場を把握し、目的に合った選択をしましょう。

X広告の課金方式と費用比較

  1. クリック課金(CPC)の単価相場と特徴
  2. インプレッション課金(CPM)の単価相場と特徴
  3. エンゲージメント課金(CPE)の単価相場と特徴
  4. アプリインストール課金(CPI)の単価相場と特徴
  5. 再生数課金(CPV)の単価相場と特徴
  6. フォロー課金の単価相場と特徴

(1)クリック課金(CPC)の単価相場と特徴

クリック課金(CPC)は、ユーザーが広告をクリックしたときに費用が発生する方式です。

1クリックあたりの費用相場は20〜200円と、業界や競合状況によって大きく変動します。

この課金方式は、ウェブサイトへの誘導やランディングページへのトラフィック獲得を目的とする場合に最適です。

クリック単価は入札額や品質スコア、競合状況によって変わるため、定期的な最適化が重要になります。

CPCの特徴は、実際のアクションに対してのみ課金されるため、予算効率が良く、成果に直結しやすい点にあります。

(2)インプレッション課金(CPM)の単価相場と特徴

インプレッション課金(CPM)は、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する方式です。

1,000インプレッションあたりの費用相場は300円~600円程度となっています。

この課金方式は、ブランド認知度の向上や新商品の告知など、多くの人に情報を届けることを目的とする場合に適しています。

CPMの利点は、広告の表示回数を確実に確保できることで、特に認知拡大フェーズでの活用が効果的です。

ただし、ユーザーの具体的なアクションを保証するものではないため、インプレッションの質や効果測定の工夫が必要です。

(3)エンゲージメント課金(CPE)の単価相場と特徴

エンゲージメント課金(CPE)は、ユーザーが広告に対していいね、リツイート、クリックなどのアクションを起こした際に費用が発生する方式です。

1エンゲージメントあたりの費用相場は40円~100円程度となっています。

この課金方式は、ブランドとのエンゲージメントを高め、ユーザーとの関係構築を目指す場合に効果的です。

CPEの特徴は、何らかの形でユーザーが広告に反応したことに対してのみ課金されるため、無関心なユーザーには費用がかからない点にあります。

特にブランドの認知度向上やコミュニティ形成を目指す広告に適しています。

(4)アプリインストール課金(CPI)の単価相場と特徴

アプリインストール課金(CPI)は、広告を通じてアプリのインストールまたは起動クリックが発生した場合に費用が発生する方式です。

1インストールあたりの費用相場は100円~250円程度となっています。

この課金方式は、モバイルアプリの新規ユーザー獲得を目的とするキャンペーンに適しています。

CPIの利点は、具体的な成果(アプリインストール)に対してのみ課金されるため、費用対効果が明確である点です。

効果的なCPI運用のためには、ターゲティングの精度向上とクリエイティブの魅力度を高めることが重要になります。

(5)再生数課金(CPV)の単価相場と特徴

再生数課金(CPV)は、広告内の動画が規定の条件(通常は2秒以上の再生)で視聴された場合に費用が発生する方式です。

1再生あたりの費用相場は5円~20円程度が目安となっています。

この課金方式は、動画コンテンツを通じた商品紹介やブランドストーリーの伝達を目的とする場合に適しています。

CPVの特徴は、実際に動画が再生されたことに対してのみ課金されるため、コンテンツを確実にユーザーに届けられる点にあります。

効果的な動画広告運用のためには、冒頭で興味を引くコンテンツ設計が特に重要です。

(6)フォロー課金

フォロー課金は、広告を通じてユーザーがアカウントをフォローした際に課金される方式です。

「いいね」や「リツイート」といったフォロー以外のアクションには課金は適用されません。

1フォローあたり40円~100円が相場となっています。

この課金方式は、フォロワー数の増加や長期的なファン獲得を目的とする場合に適しています。

フォロー課金の利点は、一度フォローを獲得すれば、その後の投稿も継続的に届けられる可能性が高まる点です。

ただし、フォロワー数だけを目的にすると質の低いフォロワーを集めてしまう可能性もあるため、ターゲティングの精度には注意が必要です。

4.X広告で用いる3つの入札方式

X広告の効果を最大化するためには、適切な入札方式の選択が重要です。

目的や予算、運用経験に応じた入札方式を選びましょう。

X広告で用いる3つの入札方式

  1. 自動入札の仕組みとメリット
  2. 上限入札単価の活用方法
  3. 目標入札単価の特徴と使いどころ

(1)自動入札

X広告では、予算に合わせて入札額を自動で最適化してくれるため、比較的簡単に運用可能です。

低予算で獲得したい時に特に便利な入札方式といえます。

また、詳細な条件設定も必要ないため、初心者の方にも最適な選択肢です。

自動入札は、Xのアルゴリズムが広告の状況や競合状況を分析し、設定した目標を達成するために最適な入札額を自動的に調整します。

CPCやCPMなどの課金方式と組み合わせて使用でき、手動での微調整が不要なため運用の手間を大幅に削減できるメリットがあります。

(2)上限入札単価

上限入札単価方式では、広告主がアクションごとに支払ってもよい最大金額を設定できます。

クリック数、エンゲージメント数などの単価を自分で細かく決められるのが特徴です。

この方式は、広告費用をより厳密にコントロールしたい場合や、特定のアクションに対する価値を明確に把握している場合に適しています。

例えば、「1クリックあたり最大100円まで」というように上限を設定できるため、予算オーバーのリスクを抑えることが可能です。

ただし、入札額が低すぎると広告の表示機会が減少するため、競合状況や市場相場を考慮した設定が必要です。

(3)目標入札単価

目標入札単価方式は、クリックの平均価格が1日の掲載料金になる仕組みですが、絶対に予算を超えることはありません。

予算を守りたい方におすすめの入札方式といえます。

この方式では、広告主が「1日あたりの予算」と「目標とする平均単価」を設定し、システムがその範囲内で最適な入札を行います。

例えば、「1日の予算1万円で、平均CPC50円を目指す」という設定が可能です。

予算管理が厳しい場合や、長期運用で安定したパフォーマンスを維持したい場合に有効な入札方式です。

5.X広告の種類別費用

X広告には複数の種類があり、それぞれ費用構造が異なります。

広告の目的や内容に応じて、最適な広告タイプを選択することが重要です。

X広告の種類別費用

  1. プロモ広告(旧プロモツイート)の費用
  2. テイクオーバー広告(旧プロモトレンド)の費用
  3. クイックプロモートとオートプロモートの料金プラン

(1)プロモ広告(旧プロモツイート)の費用

プロモ広告(旧プロモツイート)の費用は、ターゲティングしているオーディエンスの規模や、同じオーディエンスをターゲティングしている他の広告主の数、入札額などによって変動します。

狙っているターゲットの数が多い場合や競合が多い場合は広告費が高くなる傾向があります。

また、広告の魅力度(品質スコア)もオークションの落札に影響を与える重要な要素です。

具体的な費用は前述の課金方式(CPC、CPM、CPEなど)によって決まりますが、一般的な相場としては以下のようになります。

プロモ広告の目安

  • クリック単価:20円~200円
  • 1,000インプレッション:300円~600円
  • エンゲージメント単価:40円~100円

これらの費用は入札競争や広告の質、ターゲティング設定によって大きく変動するため、定期的な最適化が重要です。

(2)テイクオーバー広告(旧プロモトレンド)の費用

テイクオーバー広告(旧プロモトレンド)は、24時間限定でトレンドの一番上に表示される「プロモトレンド・ファーストビュー」と呼ばれる広告形式です。

短時間限定のプロモーションでありながら、トップ表示の効果は絶大であることが特徴です。

一方で、1日1社のみの広告枠であり、費用が高い点に注意が必要です。

具体的な費用相場は公開されていませんが、代理店を通して交渉した場合は数百万円〜1,000万円程度の費用がかかることも。

そのため、大規模なキャンペーンや重要な商品・サービスのローンチなど、大きなインパクトを求める広告主向けの広告形式といえます。

大手企業のブランディングキャンペーンや映画の公開、新商品の発売など、一時的に大きな露出を得たい場合に活用されることが多いです。

(3)クイックプロモートとオートプロモートの料金プラン

クイックプロモートは、広告の掲載ツイートと配信国を選択するだけの手軽な広告配信方法です。

スマートフォンからツイートを選んで簡単に宣伝できるため、手軽に始められるのが魅力です。

クイックプロモートの予算範囲は、5,000円~50万円の間で設定可能となっています。

一方、オートプロモートは月額9,900円の定額制で、自動的にツイートを宣伝してくれるサービスです。

特に小規模ビジネスやX広告を始めたばかりの方に適した広告プランといえるでしょう。

どちらも通常の広告設定に比べて細かいターゲティングや最適化はできませんが、手間をかけずに広告を出稿したい場合に有効な選択肢となります。

6.X広告の費用対効果を最大化するコツ

X広告の効果を高め、限られた予算で最大の成果を出すためのポイントを解説します。

適切な設定と運用のコツを押さえて、費用対効果の高い広告運用を目指しましょう。

X広告の費用対効果を最大化するコツ

  1. 広告目的に合わせて課金方式を選ぶ
  2. ターゲティング精度を高める
  3. 拡散されやすいクリエイティブを狙う
  4. リターゲティングとフリークエンシーを活用する
  5. ランディングページを最適化する

(1)広告目的に合わせて課金方式を選ぶ

広告の目的によって最適な課金方式は異なるため、目的に合わせた選択が重要です。

広告目的 最適な課金方式 特徴
認知拡大 CPM(インプレッション課金) 多くのユーザーに広告を表示させる目的に最適
認知拡大(動画) CPV(動画再生課金) 動画コンテンツを確実にユーザーに視聴させる目的に最適
ウェブサイト誘導 CPC(クリック課金) サイトへのトラフィック獲得やコンバージョンに直結
エンゲージメント獲得 CPE(エンゲージメント課金) いいね・リツイートなどユーザーの反応を増やす目的に最適
アプリインストール促進 CPI(インストール課金) アプリのダウンロード数を直接的に増やす目的に最適
フォロワー獲得 フォロー課金 長期的な関係構築とファン獲得に効果的

目的と課金方式を合致させることで、限られた予算で最大の効果を得ることができます。

(2)ターゲティング精度を高める

X広告の強みの1つが、詳細なターゲティング設定です。

ターゲティング方法 概要 特徴
キーワードターゲティング ユーザーが検索や会話で使用するキーワードに基づいて広告を配信 特定の話題に関心を持つユーザーに的確にリーチ
フォロワーターゲティング 競合や関連アカウントのフォロワーに広告を表示 類似した興味関心を持つユーザー層にアプローチ可能
興味関心ターゲティング 特定のトピックやカテゴリーに興味を持つユーザーにリーチ 趣味や関心事に基づく広範なリーチが可能
再ターゲティング ウェブサイト訪問者やアプリユーザーなど、既に接点のあるユーザーに広告を配信 認知済みユーザーへの再アプローチで効率的な反応を獲得

上記のターゲティング特徴を参考にして、自社が叶えたい目的が何かによってターゲティングの方法を変えてください。

ターゲティングの精度を高めることで、無駄な配信を減らし、費用対効果を大幅に向上させられます。

(3)拡散されやすいクリエイティブを狙う

Xの大きな特徴は投稿の拡散性であり、この特性を活かすクリエイティブが重要です。

時事ネタや話題のトピックとの関連性を持たせることで、ユーザーの興味を引きやすくなります。

トレンドになっている話題から自社と関連性のものがあれば、トレンドを取り入れたクリエイティブやテキストを使って、広告を作成しましょう。

その際は短く簡潔なテキストで、メッセージを明確に伝えること、さらに鮮明な画像や視認性の高いビジュアルで、ユーザーの注目を集めるように工夫してください。

なお、動画コンテンツで広告を配信する場合は最初の数秒で興味を引くよう工夫すると、視聴完了率が高まります。

ユーザーが思わず「いいね」や「リポスト」したくなるような共感性の高いコンテンツを意識しましょう。

(4)リターゲティングとフリークエンシーを活用する

一度接点を持ったユーザーに対するリターゲティングは、高い費用対効果を発揮します。

リターゲティングとは

ターゲティングとは、過去にあなたのウェブサイトを訪問した人や、アプリを使用した人、あるいはソーシャルメディアのプロフィールを閲覧した人など、すでに何らかの形であなたのブランドと接触したことのあるユーザーに対して、再度広告を表示する手法

ウェブサイト訪問者、動画視聴者、プロフィール閲覧者など、様々な接点でリターゲティングが可能です。

すでに何らかの形で自社商品やサービスと接触している人に対して、適切なメッセージを送ることで、コンバージョンに繋げることができます。

同時に、フリークエンシー(同一ユーザーへの広告表示回数)の管理も重要です。

過度な繰り返し表示はユーザーにストレスを与えて『広告疲れ』させてしまうため、適切な回数に設定しましょう。

リターゲティングとフリークエンシーの最適化によって、コンバージョン率の向上と広告効果の最大化が期待できます。

(5)ランディングページを最適化する

広告から誘導するランディングページの質も、広告の費用対効果に大きく影響します。

広告の内容とランディングページの内容に一貫性を持たせ、ユーザーの期待に応えることが重要です。

ランディングページの表示速度を最適化し、特にモバイルでの読み込みの速さに注意を払うことで、せっかちなSNSユーザーにも情報を伝えることができます。

また、ランディングページには明確なCTA(行動喚起)ボタンを設置し、ユーザーに次のステップを明示することが効果的です。

広告からランディングページまでのユーザー体験を一貫させることで、広告費用に対する投資効果を大幅に高めることができるでしょう。

ランディングページの作り方を詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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ランディングページ(LP)の作り方は?制作手順からポイントまで分かる

7.X広告の運用を外注する場合の費用相場

X広告の運用を社内で行うリソースがない場合や、専門的な知識を活用したい場合は、外部への委託も選択肢の1つです。

外注する場合の費用相場と選択ポイントを理解しておきましょう。

X広告の運用を外注する場合の費用相場

  1. Xの広告運用のみをスポット依頼した場合
  2. X広告のクリエイティブから依頼した場合
  3. 外注先選びのポイント

(1)Xの広告運用のみをスポット依頼した場合

X広告の運用だけをスポットで依頼する場合、主に次の費用が発生します。

費用項目 金額相場 備考
広告費用 月額10万円~ 広告に直接投じる費用(媒体費)
運用代行手数料 広告費の20%程度 代理店に支払う運用管理費
初期設定費用 3万円~5万円程度 代理店によっては発生する場合あり

クリエイティブを自社で用意した場合でも、広告費用(実費)に加えて、運用代行手数料や初期費用は必要です。

運用代行手数料は広告費の20%程度が相場ですが、業者によっては定額で運用代行を受けている場合もあるので、詳細は問い合わせてください。

なお、運用代行の内容には、アカウント設定、広告戦略立案、ターゲティング設定、入札管理、効果測定とレポーティングなどが含まれます。

(2)X広告のクリエイティブから依頼した場合

クリエイティブの制作も含めて依頼する場合は、追加の費用が発生します。

静止画と動画では費用が大きく異なり、大体1回3〜15万円程度が相場となります。

クリエイティブ内容 参考価格(1本) 内容例
静止画バナー(1枚) 約3万〜5万円 テキスト+写真・イラスト/サイズ調整込み
テキスト構成+画像(複数案) 約5万〜8万円 訴求軸を変えた複数パターンでABテスト用に制作
短尺動画広告(10〜15秒) 約8万〜15万円 アニメーション or モーショングラフィックス/字幕付きなど
UGC風動画(撮影込み) 約15万〜30万円〜 モデル起用やナレーション込み/実写・商品レビュー風など

これに加えて運用代行手数料が上乗せされるので、投稿回数によってはかなりの費用がかかるかもしれません。

しかし、クリエイティブの質は広告効果に直結するため、単純に価格だけでなく、制作実績や業界の知見も考慮して選ぶことが大切です。

(3)外注先選びのポイント

X広告の運用を外注する際は、以下のポイントを確認することをおすすめします。

外注先選びのポイント

  • X広告の運用実績
  • レポーティングの体制
  • 最低契約期間
  • 広告アカウントの所有権について
  • 担当者の専門性

まずX広告の実績が豊富かつ、自社と同じ業界やサービスを扱ったことがあるか確認してください。

業界やサービスが類似していると、ペルソナなどへの解像度も高く、広告のイメージを共有しやすいです。

次に広告効果のレポーティングの頻度、そしてその際に改善提案などをしてくれるかも確認します。

X広告をいずれ内製化したいと考えているなら尚更、運用のプロからできるだけ知見を共有してもらう必要があるからです。

さらに最低期間はどの程度で、契約期間の縛りがないかどうかもチェックしてください。

また、X広告アカウントの所有権の扱いなどについても確認しておきましょう。

8.X広告運用時の注意点と失敗しないコツ

X広告を運用する際に、よくある失敗や注意すべきポイントを理解しておくことで、効果的な広告運用が可能になります。

事前に知っておくべき重要な注意点を押さえておきましょう。

X広告運用時の注意点と失敗しないコツ

  1. 予算超過しないように注意する
  2. 広告審査に落ちないように規約を確認する
  3. 費用対効果が悪い原因を追求して改善する

(1)予算超過しないように注意する

X広告では予算超過を防ぐための設定と管理が重要です。

日予算と総予算の両方を明確に設定し、特に初期段階では控えめな予算で様子を見るのがおすすめです。

特に自動入札を使用する場合は、予算消化のスピードが速まることがあるため、定期的なモニタリングを忘れないでください。

キャンペーン開始直後は特に頻繁にチェックし、想定外の予算消化があればすぐに調整できるようにしましょう。

広告管理ツールのアラート機能を活用し、予算の一定割合が消費された時点で通知を受けられるよう設定する方法もおすすめです。

予算管理は広告の成果を左右する重要な要素であり、定期的なチェックと適切な調整が必要です。

(2)広告審査に落ちないように規約を確認する

X広告の審査に通過するためには、広告ポリシーの理解と遵守が不可欠です。

禁止されているコンテンツやクリエイティブの確認は、事前に必ず行っておく必要があります。

特に注意すべき規約としては、以下のような項目があります。

X広告の規約

  • 虚偽または誤解を招く表現の禁止
  • 過度に刺激的な表現や画像の制限
  • 著作権やトレードマークの侵害の禁止
  • 識別情報の不正な収集を促すコンテンツの禁止
  • 特定のカテゴリー(アルコール、医薬品など)に関する制限

審査で却下された場合は、修正点を確認して再提出することができますが、時間的なロスが生じます。

そのため、あらかじめ規約を確認しておき、最初から規約に沿った内容で提出できるようにしましょう。

(3)費用対効果が悪い原因を追求して改善する

X広告の費用対効果が期待通りでない場合は、原因を特定して改善することが重要です。

まず、広告のターゲティングが適切かどうかを検証し、対象となるユーザー層が商品・サービスと合致しているか確認します。

次に、クリエイティブの魅力度を分析し、メッセージの明確さ、ビジュアルの質、CTAの効果などを評価します。

入札額が競合に比べて低すぎないか、または高すぎて無駄な支出になっていないかを確認することも大切です。

さらに、ランディングページとの一貫性も重要なポイントで、ユーザーの期待と実際の内容のギャップがないか客観的にチェックしましょう。

まとめ

X広告は、その高い拡散性とリアルタイム性から、多くのビジネスシーンで効果を発揮する強力なマーケティングツールです。

本記事では、X広告の基本から費用相場、効果的な運用方法まで解説してきました。

X広告の特性を理解し、戦略的に活用することで、限られた予算でも大きな効果を得ることが可能です。

自社のマーケティング目標に合わせてX広告を効果的に取り入れ、ビジネスの成長につなげていきましょう。

ただし、初めての出稿で設定の方法やターゲティング、運用に不安がある方もいるでしょう。

TMS Partners株式会社は、X広告をはじめとするWeb広告運用をトータルで支援するコンサルティング会社です。

広告運用代行はもちろん、バナーや動画などのクリエイティブ制作まで一貫対応が可能です。

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京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。