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Lステップの構築とは?簡単な手順と構築代行サービスの探し方を解説

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TMS編集部

「Lステップの構築は自分でできる?手順が分からない」
「Lステップの構築を試してみたが、なかなか思い通りに動作しない」

Lステップの構築とは、簡単にいえばLINE公式アカウントを自動化するための設定全般です。

しかし、Lステップは多機能な分構築が複雑であり、初めて利用する場合の難易度は高いでしょう。

この記事では、Lステップの構築の手順と自分でできない場合の対処法、代行サービスの探し方を説明しています。

最後に、Lステップの構築代行を自分ですべきか、外注すべきかの判断基準も掲載しているので、参考にしてください。

1.Lステップの構築とは

Lステップの構築とは、メッセージの配信設定やリッチメニューの設定全般を意味します。

構築はやや手間がかかる作業ですが、一度設定してしまえば、あとは自動で情報収集や顧客対応ができるため、Lステップ運用には欠かせない工程です。

Lステップの構築は自身でもできますし、コンサルや代行会社へ依頼することもできます。

2.初心者でも簡単!Lステップの構築手順

初心者でも簡単にできるLステップの構築手順を解説します。

Lステップの構築手順

  1. LINE公式アカウントを開設
  2. Lステップを契約
  3. LINE公式アカウントとLステップを連携
  4. 友だち追加時設定をする
  5. シナリオ設定をする
  6. その他細かな設定をする

それぞれについてご説明します。

(1)LINE公式アカウントを開設

まずLステップの運用には、LINE公式アカウントの開設が必須です。

LINE公式アカウント作成ページから、LINE公式アカウントの作成をおこないましょう。

LINE公式アカウントにはBuisiness IDが必要なので、メールアドレスまたは既存のLINEアカウントを利用して開設しておいてください。

なお、LINE公式アカウントの開設は無料で行うことができます。

また、アカウントには未認証アカウントと認証済アカウントの2種類があり、認証済アカウントではクーポン発行ができるほか、販促物に利用できる各種データのダウンロードや購入ができるなどのメリットがあります。

ビジネスでの利用を前提とする場合には、認証済アカウントの取得がおすすめです。

(2)Lステップを契約

LINE公式アカウントの開設が終わったら、Lステップを契約します。

Lステップには3つのプランがあり、配信数5万通以下であれば初月無料で利用できます。

自社の配信数や利用したい機能を参考にしてプランを選び、契約を済ませましょう。

簡単にLステップのプランとおすすめのユーザーについて説明します。

Lステップのプランとおすすめユーザー

  • スタートプラン…月額5,000円(税込)でシナリオ配信や自動botの設定ができる
  • スタンダードプラン…月額21,780円(税込)でリッチメニューのカスタマイズやクロス分析が利用できる
  • プロプラン…月額32,780円(税込)でリッチメニューのカスタマイズおよび詳細な顧客分析ができる

リッチメニューはLINE公式アカウントでも利用できるので、詳細なカスタマイズをしない方はスタートプランから始めると良いでしょう。

また、スタート/スタンダードプランはアップグレードも可能なので、必要なときにプランを変更することも可能です。

Lステップの料金プランと内容については、以下の記事を参考にしてください。

2024.07.26

Lステップの料金プランはどれが適切?プラン概要や選び方のコツ

(3)LINE公式アカウントとLステップを連携

Lステップアカウントの作成が完了したら、LINE公式アカウントとLステップを連携させます。

連携することでLINE公式アカウントの友達情報などがLステップに取り込まれ、Lステップ上でさまざまな管理や顧客対応ができるようになります。

そのため、情報の入力や修正もリアルタイムで更新されるため、入力業務の手間やコストを削減することが可能です。

(4)友だち追加時設定をする

まずは、Lステップで友だち追加時設定をしておきましょう。

友だち追加時設定とは、LINEの友だち追加が発生した際に自動で送信されるメッセージのことです。

顧客情報を効率よく収集したいのであれば、LINE公式アカウントの友だち追加時にアンケートを配信してもらう方法がおすすめです。

その他、お礼メッセージの配信なども可能なので、自社の目的に合わせて設定を済ませておきましょう。

(5)シナリオ設定をする

次に、シナリオ配信の設定をしましょう。

シナリオ配信とは予め決まったスケジュールで、設定したメッセージを自動配信する機能です。

メールマガジンのように、顧客に段階的に情報を提供して、自社への関心を高める役割を持ちます。

シナリオ設定は、顧客のアクション(LINEの開封やアンケート回答)に応じて内容を分岐させることも可能です。

顧客の状況やニーズに合わせたタイミングや内容の配信を行うことで、顧客の信頼度や満足度を向上させることにつながります。

顧客の満足度を高めることができれば、自社商品やサービスのリピートを促すことができるため、効果的に活用することが収益拡大にもつながります。

メールやメッセージの配信方法や重要性については以下の記事でも取り上げていますので、ぜひご参照ください。

2024.05.30

CRMによるメール配信とは?メリットや配信方法を解説

(6)その他細かな設定をする

Lステップの基本設定は、友だち追加時設定とシナリオ配信を済ませれば完了です。

より詳細な設定をしたい場合は、リッチメニューの作成などにも取り組んでみましょう。

リッチメニューとは、トーク画面の下部に表示されるメニュー表示のことで、公式アカウント内のリンクのほかにも、自社サイトやECサイトへのリンクを設定することができます。

そのため、LINE公式アカウントを起点として、様々な施策を実行し、収益を拡大することにつなげるなどのメリットが得られます。

リッチメニューの作成方法はこちらの記事で解説しているので、参考にしてください。

2024.07.25

Lステップのリッチメニューとは?設定方法や活用のコツを紹介

3.Lステップの構築をスムーズに行うコツ

Lステップの構築をスムーズに行うコツを2つ紹介します。

Lステップの構築をスムーズに行うコツ

  1. 自社の課題やLステップでしたいことを明確にしておく
  2. Lステップ構築について勉強しておく

Lステップを効果的に運用したい場合には、ぜひ押さえておきましょう。

(1)自社の課題やLステップでしたいことを明確にしておく

Lステップの構築がうまくいかない会社は、自社の課題が見えておらず、導入目的が定まっていません。

LINE公式アカウントの運用で何を達成したいか決まっていないため、優先的に構築すべき機能がわからないのです。

例えば、LINE公式アカウントで顧客ニーズをより深掘りしたいなら、アンケートの設定などに力を入れると良いでしょう。

購買率を上げたいなら、リッチメニューで製品紹介をするなどの工夫が必要です。

まずは、LINE公式アカウントおよびLステップで何を実現したいか洗い出し、課題を決めておきましょう。

(2)Lステップ構築について勉強しておく

Lステップ構築は初心者でもできますが、設定自体は複雑です。

そのため初めて取り組む場合は、操作や細かな設定の意味が理解できず、戸惑う場面も多いでしょう。

Lステップを導入する前に、簡単にLステップの構築について勉強しておくことをおすすめします。

また、Lステップには導入者に対して無料コンサルがついているため、簡単な構築方法を質問して教えてもらうのも良いでしょう。

もっとも、自社で構築を行う際には専門知識や技術が必要となるため、人員を確保できない場合には後述するように外部業者へ依頼するのがおすすめです。

4.Lステップ構築が難しい場合の対処法

Lステップの構築にかけるリソースがない、または構築自体がうまくいかない方は、以下2つの対処法がおすすめです。

Lステップの構築が難しい場合の対処法

  1. Lステップのスポットコンサルを利用する
  2. Lステップの構築代行を利用する

順に見ていきましょう。

(1)Lステップのスポットコンサルを利用する

Lステップのスポットコンサルとは、プラン契約時にサービスとして付帯しているコンサルティングサービスです。

スタートプランの場合は90日間は月に1回無料で、スタンダードプラン以上の場合は月に1回無制限で利用できます。

構築方法で分からない箇所をまとめておき、質問すれば構築方法を教えてもらえます。

ただし、あくまでスポットコンサルのため質問できる時間が限られており、継続的なサポートはできない点に注意しましょう。

(2)Lステップの構築代行を利用する

Lステップは設定が複雑なため、構築代行サービスを提供している個人や企業も多いです。

Lステップの構築代行では、以下のようなサービスを提供しています。

Lステップの構築代行の内容とは

  • Lステップのシナリオ配信などの設定のみ
  • Lステップの運用全般に対してのコンサルティング
  • Lステップの運用代行

費用相場は代行範囲によって異なりますが、設定のみを依頼する場合であれば数十万円程度で代行を依頼できます。

どうしてもLステップの構築がうまくいかない場合は、構築代行で一度仕組みを作ってもらい、運用のみ自社で対応すると良いでしょう。

Lステップの構築代行については、以下の記事で詳細に説明しています。

2024.07.26

Lステップの構築代行とは?おすすめ企業5社と質の良い代行業者の選び方

5.Lステップの構築代行を探す方法

Lステップの構築代行を依頼したい方向けに、サービスの探し方を説明します。

Lステップの構築代行を探す主な方法

  1. ココナラなどのスキルマーケットで探す
  2. ランサーズなどのサービスを使う
  3. Lステップの構築代行会社を利用する
  4. Lステップ公式の構築/伴走支援サービスを使う

順にご紹介します。

(1)ココナラなどのスキルマーケットで探す

Lステップの構築代行は、ココナラなどのスキルマーケットで探せます。

ココナラにはLステップの構築代行を扱う専門家がおり、比較的安価に構築代行を請け負っています。

ただし、スキルマーケットには質の悪い構築代行がいる点にも注意しましょう。

構築が甘く運用が思い通りにいかないなどのトラブルも懸念されるので、評価数や実績を確認してから依頼するのが望ましいでしょう。

(2)ランサーズなどのサービスを使う

Lステップの構築代行は、ランサーズなどのアウトソーシングサービスでも探せます。

ランサーズなどでLステップと検索すれば、構築代行のスキルを持つフリーランサーが表示されるので、その中から実績が豊富で評価の高い人を探しましょう。

ただし、ココナラと同じく安価で質の悪いサービスを提供する人もおり、またフリーランスの性質上、対応範囲が狭い可能性があります。

依頼の際は相手の実績をよく確認し、納得のいく人材を探すようにしましょう。

また、あらかじめどの範囲の作業を依頼できるのかについても確認をとることがおすすめです。

(3)Lステップの構築代行会社を利用する

Lステップの構築代行会社を利用して、設定に関する作業全般を依頼できます。

具体的には、Lステップの設定のみから運用代行まで、幅広く対応してくれるケースが多いです。

LINEマーケティングのノウハウを蓄積しており、業界の最新情報なども入ってきやすいため、より効果の高い構築代行が可能です。

フリーランスに依頼するより費用は高い傾向にあるため、予算感も含めてよく相談しましょう。

もちろん、企業によってはノウハウが少ない場合もあるため、会社のホームページ等で実績について確認してから依頼するのが望ましいです。

(4)Lステップ公式の構築/伴走支援サービスを使う

Lステップには、公式の構築/伴走支援サービスがあります。

Lステップの運用設計から構築、アカウントの分析など一貫したサポートを受けられるのが特徴です。

また、担当のコンサルはLステップのコンシェルジュが依頼主とZoomミーティングを実施し、ヒアリングした上で相性の良い人を選定してくれる仕組みです。

サービスを提供する企業は、Lステップから認定を受けている企業であるため、Lステップの知識やノウハウも豊富で安心して依頼できます。

6.Lステップの構築代行を利用した場合の費用相場

Lステップの構築代行を利用した場合の費用相場は、5〜200万円程度とかなり幅があります。

ココナラやランサーズで個人に依頼すれば5万円程度で済みますが、代行会社やコンサルに運用代行まで依頼すれば、200万円以上かかる場合があります。

構築代行の費用を抑えるには、依頼範囲を狭めるのが良いでしょう。

例えば、Lステップの構築作業だけの依頼であれば、10万円〜数十万円程度で依頼できる場合があります。

運用方針の策定や実際の運用は自社が行い、構築作業のみ代行に依頼すれば、最小限の費用でLステップを構築できます。

7.Lステップの構築は自分ですべき?構築代行を使うべき?

Lステップの構築を自分ですべきか、構築代行を使うべきか迷っている方も多いでしょう。

構築代行を使うべき人の特徴と、自分ですべき人の特徴を解説します。

(1)Lステップ構築を自分でした方が良い方の特徴

Lステップ構築を自分でした方が良い方は、以下の条件に当てはまる方です。

Lステップ構築を自分でした方が良い方の特徴

  • Lステップ構築を勉強する時間がある
  • まだ顧客数が少ない
  • 予算を抑えたい

Lステップ構築を自分でした方が良い方は、Lステップ構築の勉強ができる余裕がある方です。

事業を立ち上げたばかりの方、本業収入が確保できる方は、勉強しながらLステップ構築をすると良いでしょう。

また、まだ顧客数が少ない段階ではLステップの複雑は工程は必要ないため、最初はわかるところだけ構築し、顧客数を増やす施策を打つ間に勉強を進めるのがおすすめです。

最後に、Lステップの運用にあまり費用をかけたくない方も、自分で構築しましょう。

Lステップの構築は少なくとも5万円程度の費用は必要なので、予算が用意できない方には向いていません。

(2)Lステップの構築代行を使った方が良い方の特徴

Lステップの構築代行を使った方が良い方の特徴は以下のとおりです。

Lステップの構築代行を使った方が良い方の特徴

  • 早くLステップの構築を済ませて運用を加速したい
  • すでに顧客管理業務に手間がかかっており、人的リソースが不足している

Lステップの構築代行をおすすめしたい方は、なるべく早く構築や運用をスタートさせたい方です。

自分でLステップの構築代行を勉強しながら設定する方法は、時間もかかり、また問題が発生した際に質問できる人がいないのが難点です。

一方で構築代行なら、必要な設定は全て外注できるため、手間なくスピーディにLINE公式アカウントの運用を始められます。

また、LINE公式アカウントの友だち数が多く、顧客管理業務に時間がかかっている方は、一刻も早く構築代行を使った方が良いでしょう。

人的リソースが不足している状態でLステップの構築業務を始めると、スタッフに負荷がかかり、かえって業務効率が低下するなどのデメリットも考えられます。

そのため、自社の状況などを踏まえて検討することが重要です。

まとめ

Lステップの構築は運用に必要な設定のことです。

シナリオ配信の設定をしたり、リッチメニューを設定してユーザーがLINE公式アカウントを活用できるよう仕組み作りをします。

Lステップの構築はやや複雑なので、自社で実施が難しい場合は構築代行を利用するのも良いでしょう。

記事の内容を参考に、Lステップの構築を済ませてLINE公式アカウントを利用したマーケティングを始めましょう。

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京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。