LINE公式アカウントの作り方はたったの3ステップ!必須の設定も紹介
「LINE公式アカウントの作り方がよくわからない」
「LINE公式アカウントを作ったあとの設定方法とは?」
LINE公式アカウントは、ビジネスでの利用を念頭に置いたサービスや機能を展開しています。
そのため、個人事業主や中小企業などを中心に導入・運用が徐々に浸透しつつあります。
LINE公式アカウントの作り方は意外と簡単ですが、設定方法で手が止まっている方もいるでしょう。
この記事では、LINE公式アカウントの種類や作り方、必要な設定方法を紹介します。
最後まで読めば、LINE公式アカウントをすぐにでもマーケティングを始める状態に設定できます。
1.LINE公式アカウントとは
LINE公式アカウントとは何かを簡単に説明します。
- LINE公式アカウントの種類
- LINE公式アカウントの料金
順に見ていきましょう。
(1)LINE公式アカウントの種類
LINE公式アカウントとは、旧LINE@(ラインアット)と呼ばれていたビジネス用のアカウントです。
企業や店舗がアカウントを運営し、友だち追加してくれた人に対して情報発信することができます。
さらに、LINE公式アカウントには以下2つの種類があります。
#1:認証済アカウント
LINE公式の認証済アカウントとは、LINEヤフー株式会社が設けた審査基準をクリアした企業のみに付与されます。
以下の5つの項目においての審査が行われます。
1. LINEユーザーの不利益につながる可能性がないか
2. 法令における規制の有無と規制内容に抵触するものでないか
3. 利用規約第18条「禁止行為」各号に該当するおそれがないか
4. 当社が独自に定める審査基準を満たすか否か
5. 当社の事業へ悪影響を及ぼす、あるいは当社の信用を損なうものでないか
認証を取得するには企業が審査申し込みをする必要があります。
企業による必要情報の入力後に審査が行われ、5〜10日間で認証バッジが付与される仕組みです。
また、公式アカウントが認証審査を通過すると、以下の機能が利用できるようになります。
- LINEアプリ内の検索対象になる
- 請求書決済の利用が可能
- LINEキャラクター入りの集客ポスターの利用
- 有料ノベルティの購入
- 友だち追加広告の利用
- LINEアプリ内でのアカウント情報やクーポンの掲載
- メンバーシップの利用
- アンケート時に自由回答欄を利用可能
機能が拡張されるうえ、ユーザーからの信頼性も高くなる効果が期待できます。
#2:未認証アカウント
未認証アカウントとは、上記の認証審査を受けていない公式アカウントことです。
認証を受けていなくても公式アカウントの運用はできますが、認証済アカウントに与えられる特典機能が利用できません。
また、ユーザー側に与える安心感も大きく変わるため、なるべく認証を受けておくことをおすすめします。
ただし、以下に該当する場合は認証を受けられないので注意しましょう。
■出会い
街コンイベント会社、相席居酒屋、出会いパーティー、ライブチャット、インターネット異性紹介事業
■アダルト
性風俗店、メンズエステ、アダルトショップ、ストリップ劇場、膝枕耳かき店、JKビジネス
■連鎖販売取引
ねずみ講、マルチ商法・MLM、ネットワークビジネス
■販売方法
- 人間の不安・不幸・射幸心につけ込んで商品等を販売するもの
- 違法とされる営業方法で商品等を販売するもの
- 科学的な根拠が乏しい商品等を販売するもの
(2)LINE公式アカウントの料金
LINE公式アカウントの利用料金は以下のとおりです。
プラン | 料金(税別) |
---|---|
コミュニケーションプラン (月間200通までの配信が可能) |
0円 |
ライトプラン (月間5,000通までの配信が可能) |
5,000円 |
スタンダードプラン (月間30,000通までの配信が可能) |
15,000円 |
まだ友だち数が少なく、メッセージの配信回数が少ない場合は無料でLINE公式アカウントを運用できます。
もっとも、友だち追加の増加やビジネス規模の拡大に伴って、プランを変更することも可能です。
より詳しい利用料金やお得に活用する方法は、以下の記事をご覧ください。
2.LINE公式アカウントを作る方法
LINE公式アカウントの作り方はたったの3STEPです。
- アカウントを作成する
- 管理画面にログインする
- 認証を受ける
順にご紹介します。
(1)アカウントを作成する
LINE公式アカウントの公式ホームページへアクセスし、LINEアカウントを開設します。
新規でLINE IDを開設するか、既存のLINE IDを利用してビジネスアカウントを作る方法もあります。
ID開設後に認証作業を済ませると、アカウント作成画面へ遷移します。
店舗名や業種などを入力し、アカウントの情報を設定しましょう。
次に、LINE公式アカウントの開設目的や使い方を選択し、確認を押せば作成完了です。
(2)認証を受ける
LINE公式アカウントの開設が完了したら、そのまま認証審査を受けましょう。
アカウント認証をリクエストするというボタンを押すと、審査申し込み画面が表示されます。
審査申し込みには、以下の情報が必要です。
- 自社HP
- ECサイト
- 法人情報(法人申込の場合)
- 申込者の個人情報
審査結果は申込の5〜10日後に通知されるので、申請後には他の設定をして待っておきましょう。
(3)認証を受ける
最後に新規作成したLINE公式アカウントにログインして、管理画面に入れるか確認しましょう。
管理画面にログインできたら、アイコンや各種設定を変更して、運用の準備を始めましょう。
3.LINE公式アカウントの設定方法
LINE公式アカウントを作成したら、細かな設定をしてユーザーを集客する準備を始めましょう。
絶対に済ませておくべき4つの設定を紹介します。
- 店舗名やサービス名を登録する
- プロフィールを設定する
- 友だち登録時のあいさつメッセージを設定する
- メッセージを配信する
(1)店舗名やサービス名を登録する
LINE公式アカウントを解説したら、店舗やサービス名を入力しましょう。
設定メニューの中にある「アカウント設定」から、表示名や店舗名を変えられます。
登録時に入力した内容と変更がなければ、そのままで問題ありません。
(2)プロフィールを設定する
次に、管理画面の上部のタブから「プロフィール」を選び、設定をおこないましょう。
設定では背景画像や表示させるボタン、デザインを変更できます。
プレビューを見ながら編集できるので、納得がいくようにデザインを変更してプロフィール画面を作りましょう。
(3)友だち登録時のあいさつメッセージを設定する
次に、友だち登録時のあいさつメッセージを設定します。
管理画面のトークルーム管理の中から「あいさつメッセージ」を選択しましょう。
デフォルトでテンプレートが入力されているので、メッセージを編集して自分らしいあいさつメッセージに変更しましょう。
(4)メッセージを配信する
設定が完了したら、プライベートアカウントでLINE公式アカウントを登録して、配信が正常に表示されているか確認しましょう。
問題なければLINE公式アカウントの開設は完了です。
友だちに向けてメッセージを配信し、LINEマーケティングを始めましょう。
4.LINE公式アカウントを作る前に把握しておくべき機能一覧
LINE公式アカウントで利用できる機能を紹介します。
- メッセージ配信機能
- 個別チャット機能
- ショップカード機能
- クーポン配信機能
- 分析機能
(1)メッセージ配信機能
メッセージ配信機能とは、友だちに向けてメッセージを一斉配信する機能です。
お知らせやクーポンなどをSNSのように配信できます。
手動でメッセージを作って都度配信する方法、またはシナリオを設定してメールマガジンのように自動配信することも可能です。
また、ユーザーの属性やニーズに合わせたタイミングや内容の配信を行うこともできます。
そのため、ユーザーが求める情報を最適なタイミングで配信することで、ユーザーの興味関心を醸成することが可能です。
このように、配信に工夫をこらすことで、リード(見込み顧客)の育成を通じて購買意欲を高め、商品・サービスの購入や来店を促す施策を行うこともできます。
メッセージやメール配信によるマーケティングについては、以下の記事でも取り上げていますので、合わせてご参照ください。
(2)個別チャット機能
個別チャット機能とは、友だちと1:1でやり取りする機能です。
プライベートで使用しているLINEと同じように、チャットをやり取りできます。
ただし、LINE公式アカウントを作ったあとは個別メッセージへの対応が不可の設定となっています。
友だちと個別のやり取りをしたい場合は応答設定のチャットをONに切り替えて、個別メッセージを受信できるようにしておきましょう。
(3)ショップカード機能
ショップカード機能とは、来店やECサイトの利用時にポイントを付与する機能です。
管理画面のツールからショップカードメニューを選び、店舗や企業のショップカードを作ることができます。
ポイントが貯まった際に特典を用意しておくと、リピート率が高まる効果があります。
ショップカードの取得ボーナスや有効期限なども細かく設定できるので、ぜひショップカードを作っておきましょう。
(4)クーポン配信機能
クーポン配信機能とは、LINEのトーク画面に自社サイトやサービスで利用できるクーポンを配信する機能です。
いつもよりお得にサービスの利用ができるため、購買行動を促す効果があります。
クーポンには自由に画像を設定し、有効期限なども柔軟に設定できます。
(5)分析機能
LINE公式アカウントの分析機能では、以下の項目の集計と分析ができます。
- メッセージ通数
- 友だち追加数
- ターゲットリーチ数
- ブロック数
- アクティブルーム(やり取りがあったチャットのやり取り)数
- 受信メッセージ
- 送信メッセージ
LINE公式アカウントがアクティブに動いているかを確認できる機能です。
集計作業をする必要がないので、随時確認して、施策の進捗状況などの確認にも活用することができます。
5.LINE公式アカウントの運用をより効率化する方法
LINE公式アカウントの運用をより効率的にしたいなら、以下2つの方法が有効です。
- Lステップを導入する
- LINEと連携できるCRMを使用する
(1)Lステップを導入する
LINE公式アカウントだけでも、LINEマーケティングは実施できます。
しかし、分岐する複雑な設定や回答フォームの配信などを自動化したり、顧客にラベルを付ける作業を自動化する機能は搭載されていません。
そこでおすすめしたいのが、Lステップというツールです。
LステップはLINE公式アカウントの運用を効率化することに特化しており、LINEマーケティングを自動化できます。
例えば、友だち追加時に属性別に自動でラベル(タグ)を付与したり、アンケートの回答に合わせたシナリオ配信も可能です。
Lステップの詳細を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
(2)LINEと連携できるCRMを使用する
LINE公式アカウントを効率的に運用したいなら、LINEと連携できるCRMを導入するのもおすすめです。
CRMとは顧客関係管理システムのことで、顧客情報の収集や分析、マーケティングの管理を効率化します。
LINEだけでは補えないクロス分析やファネル分析が可能で、収集した顧客の情報をもとにマーケティングや営業方針をブラッシュアップするのに役立ちます。
詳細な分析で顧客の属性や傾向を調査したいなら、LINEと連携できるCRMを導入すると良いでしょう。
以下の記事でLINEとCRMを連携させるメリットやLINEと連携できるCRMを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
6.LINE公式アカウントの作り方についてよくある質問
LINE公式アカウントの作り方についてよくある質問をまとめました。
- LINE公式アカウントを作ると個人LINEの友達にバレますか?
- LINE公式アカウントは無料で利用できますか?
- 複数のLINE公式アカウントを作ることはできますか?
- LINE公式アカウントは誰が登録してくれたかを閲覧できますか?
それぞれについて見ていきましょう。
(1)LINE公式アカウントを作ると個人LINEの友達にバレますか?
LINE公式アカウントを作ったことが、プライベートLINEの友だちにばれることはありません。
LINE公式アカウントはビジネスアカウントとして扱われるため、プライベートのアカウントとは別の扱いだからです。
(2)LINE公式アカウントは無料で利用できますか?
月に200通までしかメッセージ配信をしないのであれば、無料で利用できます。
また、アカウントの開設は無料で行うことができ、認証済アカウントでも無料で開設することができます。
(3)複数のLINE公式アカウントを作ることはできますか?
1つのLINE IDあたり、100アカウントまで公式アカウントが作ることができます。
なお、認証済アカウントを複数開設することで、そのすべてがLINEの検索結果に表示される可能性があります。
検索結果にLINE公式アカウントが表示されることによって、認知度が向上し、友だち追加を促進できる効果が期待できる反面、ユーザーが友だち追加すべきアカウントの選択ができない場合もあります。
そのため、設定を行うことで、表示させるアカウントを1つにするなどの工夫が必要です。
(4)LINE公式アカウントは誰が登録してくれたかを閲覧できますか?
LINE公式アカウントで確認できるのはフォロー数のみで、友だちから何らかのアクションがない限りは、誰が登録してくれたかわかりません。
そのため、あいさつメッセージに「スタンプを送ってください」などと入力したり、アンケートを配信して回答してもらい、友だちの情報を把握できるようにしておきましょう。
また、友だち追加をしたユーザーと個別にチャットを行いたい場合には、友だち追加をしたユーザー側からなんらかのメッセージ発信を行ってもらう必要があります。
テキストのメッセージを送ることに抵抗があるユーザーもいるため、スタンプの発信などで代替とすることは効果的です。
まとめ
LINE公式アカウントの作り方は非常に簡単です。
既存のLINEアカウントまたはビジネスアカウントを新しく開設すれば、100個まで公式LINEを作成できます。
LINE公式アカウントで質の良いコミュニケーションが取れれば、顧客のロイヤリティを高めて、リピーターを創出できます。
LINE公式アカウントを作ったら、必要な設定を済ませて、LINEマーケティングを始めましょう。