SEO

hタグとは?SEOにおける役割や正しい使い方|HTMLの構造を解説

投稿日:
最終更新日:
TMS編集部

「hタグってSEOに重要って聞くけど、どう使えばいいの?」
「見出しタグの階層構造がイマイチ分からない…」

Webサイトを作成する際、適切な見出し(hタグ)の設定は、ユーザビリティとSEO対策の双方で重要な要素となります。

この記事では、hタグの基礎知識から実践的な設定方法、よくある質問まで詳しく解説していきます。

最後まで読めば、効果的なhタグの使い方が理解でき、サイトの構造改善に活かせるようになるでしょう。

目次

1.hタグとは?基礎知識を紹介

そもそもhタグとは何か、基本的な知識をつけたうえで記事を読み進めていきましょう。

hタグとは

  1. hタグの定義と種類
  2. hタグが重要な3つの理由
  3. h1からh6までの役割と違い
  4. HTMLの基本構造におけるhタグの位置づけ

(1)hタグの定義と種類

hタグとは、HTMLで見出しを表現するために使用される要素です。

h1からh6までの6段階あり、数字が小さいほど見出しの重要度が高くなります。

基本的なhタグの書き方は、以下の通りです。

hタグの基本的な書き方

  • h1→最も重要な見出し
  • h2→大見出し
  • h3→中見出し
  • h4→小見出し
  • h5→詳細な見出し
  • h6→最も詳細な見出し

(2)hタグが重要な3つの理由

hタグは、Webサイトにとって重要な要素です。

文書構造を明確にすることで、ユーザーがコンテンツを理解しやすくなります。

また、検索エンジンがWebページの内容を正確に解析できるため、SEO対策にも有効です。

さらに、読み上げ機能などの支援技術を使用するユーザーにとっても、コンテンツの階層や意味を把握する上で重要な役割を果たします。

適切に使用されたhタグは、コンテンツをより包括的かつ理解しやすいものにし、すべてのユーザーに対して情報へのアクセスを改善します。

(3)h1からh6までの役割と違い

それぞれの見出しタグには明確な役割があります。

適切に使い分けることで、文書の構造を分かりやすく表現できます。

まずは、hタグの役割を説明します。

各見出しタグの役割

  • h1:ページのメインタイトル(そのページで最も重要な見出し)
  • h2:記事の大きな区切り(主要なセクションの見出し)
  • h3:h2の下位項目(セクション内の詳細な項目)
  • h4:h3の下位項目(より詳細な内容の区分け)
  • h5・h6:さらに細かい項目が必要な場合に使用

以上のように場合によって使い分けることで、文章構造を正しく区切り、わかりやすい文章に仕上げられます。

(4)HTMLの基本構造におけるhタグの位置づけ

HTMLドキュメントにおいて、hタグは文書のアウトラインを形成する重要な要素です。

適切なhタグの配置により、文書の構造を明確に示すことができます。

以下が基本的なHTML構造の例です。

HTMLの基本構造例

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>ページのタイトル</title>
</head>
<body>
<h1>メインタイトル</h1>
<main>
<h2>大きなセクション</h2>
<section>
<h3>詳細な項目</h3>
<p>コンテンツ本文</p>
</section>
</main>
</body>
</html>

このようにhタグを配置することで、文章構造が明確になり、クローラーが正しくコンテンツの内容や構造を理解できます。

2.hタグの基本的な使い方

hタグの使い方について簡単に説明します。

hタグの基本的な使い方

  1. h1タグは1ページ1回
  2. 文章はh1を飛ばしてh2から始める
  3. 入れ子(ネスト)構造の正しい設定
  4. 見出しの改行と文字数の考え方
  5. よくある間違いと対処法
  6. hタグとpタグの正しい使い分け

(1)h1タグは1ページ1回

h1タグは、そのページで最も重要な見出しとして扱われます。

1つのページで、1回だけ使用するのが原則です。

h1タグは以下の点に留意してユーザーに「コンテンツの内容を伝える」ことを意識して作りましょう。

h1タグの基本ルール

  • ページの主題を端的に表現する
  • キーワードを自然な形で含める
  • ユーザーにページの内容が一目で分かる表現にする
  • 1ページにつき1回だけ使用する

(2)文章はh1を飛ばしてh2から始める

コンテンツの本文を構成する際は、h1タグを飛ばしてh2タグから始めるのが一般的です。

これは、h1タグがすでにページタイトルとして使用されているためです。

h1以下のタグ構造について簡単に説明します。

見出しの基本的な階層構造

  • h1:ページタイトル(1回のみ)
  • h2:本文の大見出し(複数可)
  • h3:h2の下位見出し
  • h4以降:必要に応じて使用

このようにhタグは階層構造になっており、番号が大きくなるほど小さな見出しを意味しています。

h1タグはコンテンツ内に1回しか登場しないタグなので、基本的に記事内で最も大きな見出しはh2から、その下にh3以下の中見出し・小見出しが続きます。

(3)入れ子(ネスト)構造の正しい設定

見出しの階層構造は、必ず順番通りに設定する必要があります。

h1からh2、h2からh3というように、順序を守って設定することで、文書構造が明確になります。

正しい階層構造の例

◯ h1 → h2 → h3:正しい階層

×  h1 → h3 → h4:誤った階層(h2を飛ばしている)

× h3→h2→h2(構造の順番が誤っている)

上の誤った例のように、見出し番号を飛ばしたり、h3の下にh2を配置することは厳禁です。

(4)見出しの改行と文字数の考え方

見出しは検索結果にも表示される重要な要素です。

適切な文字数と読みやすさを意識して設定しましょう。

見出しの文字数と改行のポイント

  • 見出しは1行あたり30〜40文字程度に収める
  • 長い見出しは2行までを目安にする
  • 改行が必要な場合は、意味のまとまりで区切る
  • モバイル表示でも読みやすい長さを意識する

基本的に見出しがあまりに長いと読みにくいため、長くとも30文字程度で収めるようにしましょう。

(5)よくある間違いと対処法

hタグの設定でよくある間違いと対処法を紹介します。

事前に間違いについて知り、適切に対処することでより良い文書構造を実現できます。

よくある間違いと解決方法

  • h1タグを複数使用している → 1ページ1つに制限する
  • 見出しの順番を飛ばしている → 階層順を必ず守る
  • 装飾目的でhタグを使用している → CSSで装飾する
  • 見出しが長すぎる → 簡潔で分かりやすい表現にする

(6)hタグとpタグの正しい使い分け

hタグはあくまで見出しのためのタグです。

pタグは段落を表すタグであり、hタグとは役割が異なります。

本文の段落にはpタグを使用し、明確に区別することが重要です。

hタグとpタグの使い分け

  • hタグ:文書の構造を示す見出し用
  • pタグ:本文の段落を表現するため
  • 装飾目的の文章はdivやspanタグを使用
  • 見出しに含めるべきでない説明文はpタグで記述

以上がhタグの使い方についての簡易的な説明です。

これらのルールについて、こちらの記事でより詳しく解説しています。

2024.12.27

hタグの使用ルール完全解説!SEOを意識した見出しタグの使い方

3.SEO対策に効果的なhタグの設定方法

SEO対策に効果的なhタグの設定方法を紹介します。

SEO対策に効果的なhタグの設定方法

  1. h1タグでの重要キーワードの使い方
  2. 検索意図に合わせた見出し構成
  3. 適切なキーワード密度の考え方
  4. モバイルフレンドリーな見出し設定
  5. Googleが評価するhタグの条件
  6. headerタグとの使い分けと効果

(1)h1タグでの重要キーワードの使い方

h1タグは検索エンジンが最も重視する要素の1つです。

重要なキーワードを自然な形で組み込むことで、検索順位の向上が期待できます。

h1タグでのキーワード設定では、キーワードを文頭か文中に自然に配置することが重要です。

無理な詰め込みは避けて読みやすさを優先しながら、ブランド名やサイト名は後ろに配置すると効果的です。

また、ユーザーの検索意図に合致した表現を心がけることで、より良い効果が得られます。

(2)検索意図に合わせた見出し構成

ユーザーが求める情報を的確に提供するためには、検索意図を考慮した見出し構成が重要です。

例えば、「やり方」を探しているユーザーには手順を明確にした順序立てた見出しを、「比較」を求めているユーザーには製品やサービスの特徴を並列した見出しを用意します。

見出しの例

〜のやり方 系の記事の場合

h2:〜のやり方を3STEPで解説

h3:STEP1:〜

h3:STEP2:〜

h3:STEP3:〜

h2:〜を成功させるコツ

特に「問題解決」を求めるユーザーに対しては、課題と解決策を明確に示した見出し構成が効果的です。

ユーザーが求めている情報を見出しで伝え、なおかつ構造的に不自然さがないように文章を組み立てましょう。

(3)適切なキーワード密度の考え方

見出しへのキーワード設定では、適切な密度を保つことが重要です。

メインキーワードはh1とh2で1〜2回程度の使用に留め、関連キーワードはh2〜h3に自然に分散させることが望ましいです。

同じ見出しの繰り返しは避け、常にユーザーにとって価値のある情報を優先することを意識します。

なお、見出しへのキーワードの過度な詰め込みは逆効果となる可能性があるため、注意が必要です。

メインKWは各見出しに1つ、h3以下の見出しには関連キーワードを配置してユーザーの検索意図を叶えるように調整してください。

(4)モバイルフレンドリーな見出し設定

スマートフォンでの閲覧が主流となった今日、モバイル環境での見やすさは極めて重要です。

モバイル画面でも読みやすい見出し設定が、ユーザー体験とSEOの双方で重要になっています。

モバイル対応の見出しでは、1行あたり20文字程度を目安にし、必要に応じて読みやすい位置で改行を入れます。

フォントサイズは適切に設定し、実際のスマートフォンで表示を確認することで、より良い見出し設定が実現できます。

(5)Googleが評価するhタグの条件

Googleの検索アルゴリズムは、適切に構造化された見出しを高く評価します。

特に重要なのは、ユーザーの検索意図に合致した明確な見出しです。

適切な階層構造を持った見出し設計に加え、キーワードを自然に配置することで、内容を正確に表現した見出しを作ることができます。

これらの条件を適切に満たすことで、Googleからより良い評価を得られる可能性が高まります。

(6)headerタグとの使い分けと効果

headerタグとhタグは異なる役割を持ちますが、適切に組み合わせることでより良い文書構造を実現できます。

headerタグはページのヘッダー領域を示すのに対し、hタグは文書の見出し構造を示します。

一般的な実装ではheaderタグ内にh1を配置してナビゲーションなどの要素も含めることで、ページ全体の構造を明確にします。

このように適切に使い分けることで、検索エンジンにもユーザーにも理解しやすい文書構造を作ることができます。

4.WordPressでのhタグ設定方法

WordPressを使ってhタグを設定する方法を紹介します。

WordPressでのhタグ設定方法

  1. 投稿画面でのhタグの使い方
  2. テーマカスタマイズでの設定
  3. プラグインを使った管理方法
  4. よくあるWordPressでの実装ミス
  5. エディターでのhタグ設定方法

(1)投稿画面でのhタグの使い方

WordPressのブロックエディタでは、直感的な見出し設定が可能です。

「+」ボタンから「見出し」ブロックを選択するか、スラッシュコマンド「/見出し」を入力することで、簡単にhタグを追加できます。

見出しレベルは、ブロックツールバーまたはキーボードショートカットで変更可能です。

また、既存のテキストブロックも見出しに変換できるため、柔軟な編集が可能となっています。

(2)テーマカスタマイズでの設定

WordPressのテーマカスタマイザーでは、サイト全体のhタグスタイルを統一的に管理できます。

フォントサイズや色、マージンなどの基本的なスタイルを設定し、デスクトップとモバイルの両方で適切に表示されるよう調整することが重要です。

デザインの一貫性を保ちながら、各階層の見出しが明確に区別できるようにスタイルを設定することで、ユーザーにとって読みやすい構造を実現できます。

(3)プラグインを使った管理方法

SEO関連のプラグインを活用することで、見出し構造の最適化が容易になります。

これらのプラグインは、見出しの階層構造を自動的にチェックし、改善点を提案してくれます。

例えば、上図のように見出し構造に誤りがあるとアウトライン部分で指摘を出すなど、構造の誤りの回避が可能です。

(4)よくあるWordPressでの実装ミス

WordPressでhタグを設定する際には、いくつかの典型的なミスに注意が必要です。

最も多いのが、テーマのデフォルト設定とカスタマイズの競合です。

カスタマイズした設定が反映されない場合は、テーマの優先度設定を確認する必要があります。

また、プラグインの競合により意図しない見出し変更が発生することもあります。

特にSEO系のプラグインを複数導入している場合は注意が必要です。

(5)エディターでのhタグ設定方法

WordPressのブロックエディターでは、効率的な見出し設定が可能です。

スラッシュコマンドを使用すれば素早く見出しブロックを追加でき、キーボードショートカットで見出しレベルを変更することもできます。

また、ブロックパターンを活用することで、よく使う見出し構成を簡単に再利用できます。

これにより、記事作成の効率が大きく向上します。

見出しの設定後は、プレビュー機能で実際の表示を確認することが重要です。

デスクトップとモバイルの両方で確認し、必要に応じて調整を行いましょう。

5.効果的なhタグ作成のテクニック

効果的なhタグ作成のテクニックを紹介します。

効果的なhタグ作成のテクニック

  1. ユーザーを惹きつける見出しの作り方
  2. 文章構造が分かりやすい見出しの組み方
  3. 商品ページと記事ページの使い分け
  4. コンバージョンを意識した見出し設計
  5. 検索エンジンに伝わる見出し構造の作り方

(1)ユーザーを惹きつける見出しの作り方

ユーザーが最初に目にするのは見出しです。

SEO対策だけでなく、読者の興味を引く表現を心がけることが重要です。

検索結果に表示された際に「クリックしたくなる」見出しを作ることで、サイトへの流入率を高めることができます。

例えば「初心者向けWordPress設定方法」という見出しよりも、「WordPressの初期設定を15分で完了させる手順」のように、具体的なメリットや数字を含めた方が効果的です。

ただし過度に刺激的な表現は避け、内容に見合った適切な表現を選びましょう。

(2)文章構造が分かりやすい見出しの組み方

見出しは記事の道標となります。

最初に全体像を示し、徐々に詳細な内容へと導いていく構成が効果的です。

特に長文コンテンツでは、読者が求める情報にスムーズにたどり着けるよう、論理的な見出し構成を心がけましょう。

例えば、製品の解説記事であれば「概要」→「特徴」→「使用方法」→「注意点」といった流れで、読者の理解度に合わせて情報を段階的に提供していきます。

(3)商品ページと記事ページの使い分け

コンテンツの目的によって、見出しの構成は大きく変わってきます。

商品ページと記事ページでは、見出しの役割が異なります。

商品ページでは購入を促進する要素を見出しに盛り込み、記事ページでは情報を分かりやすく整理することに重点を置きましょう。

例えば、商品ページでは「選ばれる3つの理由」や「導入事例」、「お客様の声」といった購買意欲を高める見出しを使用します。

一方、記事ページでは「基礎知識」や「実践方法」、「応用テクニック」のように、段階的に理解を深められる見出しを使用してユーザーの知りたいことを深掘りする見出しを作りましょう。

(4)コンバージョンを意識した見出し設計

見出しは単なる文章の区切りではなく、ユーザーの行動を促す重要な役割を持ちます。

ユーザーの課題や悩みに直接応える見出しを設定することで、コンバージョン率の向上が期待できます。

問題提起から解決策の提示まで、ストーリー性のある見出し構成を心がけましょう。

例えば「なぜ従来の方法では解決できないのか」「新しい解決方法の特徴」「導入後の具体的な効果」といった流れで、読者を自然な形でアクションへと導きます。

(5)検索エンジンに伝わる見出し構造の作り方

検索エンジンは見出し構造を重要な評価要素としています。

ただし、検索エンジンのためだけの最適化は逆効果となります。

ユーザーにとって価値のある情報を、論理的な構造で提供することが、結果として検索エンジンからの評価も高めることにつながります。

キーワードの配置も自然な形で行い、文脈に沿った使用を心がけましょう。

見出しの階層構造も、情報の重要度に応じて適切に設定することで、コンテンツの価値が正しく伝わります。

6.hタグのチェックと改善方法

hタグのチェックと改善方法を紹介します。

hタグのチェックと改善方法

  1. HTML検証ツールを使用する
  2. Google Search Consoleでの確認
  3. 構造化データとの連携方法
  4. 一般的なhタグのエラーと対処法

(1)HTML検証ツールを使用する

HTML検証ツールを使用することで、hタグの実装状態を客観的に確認できます。

Chromeブラウザを使用している方は、チェックしたいページで右クリックし、検証ページを押せばHTML検証ツールが表示されます。

特に見出しの階層構造に問題がないか、タグの記述に誤りがないかを定期的にチェックすることが重要です。

検証ツールでは文法エラーだけでなく、アクセシビリティの観点からも見出し構造の適切性を確認できます。

問題が見つかった場合は、速やかに修正を行い、サイトの品質維持に努めましょう。

(2)Google Search Consoleでの確認

Google Search Consoleでは、検索エンジンから見たサイトの状態を確認することができます。

特に「モバイルユーザビリティ」のレポートでは、hタグを含めたHTMLタグがモバイルに最適化されているか確認可能です。

また、HTMLタグに問題があった場合は問題や改善点を発見し警告を出してくれるので、改善点を容易に発見できます。

Google Search Consoleはアクセス解析にも欠かせないツールであり、HTMLタグの構造確認もできるので、必ず登録しておきましょう。

(3)構造化データとの連携方法

構造化データは、検索エンジンにコンテンツの意味をより正確に伝えるための仕組みです。

hタグの階層構造と構造化データを適切に連携させることで、検索結果での表示が改善される可能性があります。

特に記事やFAQページなどでは、見出し構造と構造化データの一貫性が重要になってきます。

hタグとコンテンツに齟齬がないか、釣りタイトルになっていないかよく確認しましょう。

(4)一般的なhタグのエラーと対処法

hタグの実装でよく見られるエラーは、hタグの順序間違いや重複などです。

見出しの順序が飛んでいる場合は、必ず連続した階層になるように修正しましょう。

また、同じ階層の見出しが重複している場合は、構造を見直して整理する必要があります。

デザイン目的でのhタグ使用は避け、純粋に文書構造を表現するために使用することを心がけましょう。

7.hタグを使用する際の注意点

hタグを使用する際の注意点を紹介します。

hタグを使用する際の注意点

  1. divタグと併用しない
  2. ブロック要素としてのhタグの特徴
  3. 目次を挿入してアクセシビリティを高める
  4. hタグ内では基本的に改行しない

(1)divタグと併用しない

基本的にhタグをdivタグで囲むことは避けるべきです。

不必要なdivタグの使用は文書構造を複雑にし、検索エンジンの理解を妨げる可能性があります。

デザイン的な調整が必要な場合は、divタグの代わりにsectionタグやarticleタグを使用することで、より意味のある文書構造を作ることができます。

(2)ブロック要素としてのhタグの特徴

hタグはブロック要素として、デフォルトで特定の表示特性を持っています。

前後に余白が自動的に追加され、横幅いっぱいに広がる性質があります。

また、デフォルトでは太字で表示されますが、これはCSSやテーマの設定によって変更可能です。

これらの特性を理解した上で、適切なスタイリングを行うことが重要です。

(3)目次を挿入してアクセシビリティを高める

多くの見出しがある長文コンテンツでは、ユーザーの利便性を考慮して目次を設置することが効果的です。

見出し構造に基づいた目次を作成し、アンカーリンクを設定することで、ユーザーは必要な情報にスムーズにアクセスできるようになります。

目次機能は特にモバイルユーザーにとって重要で、長いコンテンツの回遊性を高める効果があります。

目次の挿入はWordPressのプラグインを使用するか、以下のようなHTMLタグで実装が可能です。

目次を作成する際のHTMLタグ

<nav>
<h2>目次</h2>
<ul>
<li><a href=”#section1″>セクション1</a></li>
<li><a href=”#section2″>セクション2</a></li>
<li><a href=”#section3″>セクション3</a></li>
</ul>
</nav>

(4)hタグ内では基本的に改行しない

hタグ内での改行は避けるべきです。

なぜなら、見出しはシンプルで簡潔であることが望ましいためです。

例として、改行した見出しの例をお見せしましょう。

上記のように改行するとhタグの占める割合が不自然に多いうえ、表示も不自然なイメージを与えます。

どうしても改行が必要な場合は、brタグを使用することで対応可能ですが、これは最後の手段として考えましょう。

見出しが長くなる場合は、内容を見直して簡潔な表現に修正することを検討してください。

8.hタグに関するよくある質問

最後にhタグに関するよくある質問をまとめました。

hタグに関するよくある質問

  1. titleタグとh1タグの違いとはなんですか?
  2. h1タグの複数使用をしても良いんですか?
  3. h4以下の見出しはSEO効果が低いと聞きますが本当ですか?
  4. 見出しの長さはどの程度にすべきですか?

(1)titleタグとh1タグの違いとはなんですか?

titleタグはブラウザのタブやブックマークに表示されるページのタイトルを指定するためのタグです。

一方、h1タグはページのメインコンテンツの見出しを表すためのタグです。

両者は異なる役割を持ちますが、内容的には一貫性を持たせることが推奨されています。

(2)h1タグの複数使用をしても良いんですか?

技術的には複数のh1タグを使用することは可能ですが、一般的には推奨されていません。

1ページにつき1つのh1タグを使用することで、そのページの主題を明確に示すことができます。

HTML5では複数のh1タグの使用が許容されていますが、検索エンジン最適化の観点からは従来通り1ページ1つの使用が望ましいとされています。

(3)h4以下の見出しはSEO効果が低いと聞きますが本当ですか?

見出しの階層が深くなるほどSEOへの直接的な影響は小さくなる傾向にあります。

過度に複雑な階層構造は、むしろコンテンツの理解を妨げる可能性があります。

通常、h4までの使用で十分な文書構造を表現できるため、それ以上の階層は必要な場合のみ使用するようにしましょう。

(4)見出しの長さはどの程度にすべきですか?

見出しの適切な長さは、その役割や用途によって異なります。

一般的には、15〜40文字程度が読みやすく、検索エンジンにも理解されやすい長さとされています。

モバイル表示での見やすさも考慮し、できるだけ簡潔で分かりやすい表現を心がけましょう。

まとめ

hタグは、Webサイトの文書構造を形作る重要な要素です。

適切なhタグの使用により、ユーザビリティとSEO効果の双方で、サイトのパフォーマンスを向上させることができます。

h1タグは1ページ1つを基本とし、論理的な階層構造を維持することが重要です。

見出しはユーザーと検索エンジン双方に分かりやすい表現を心がけ、定期的な検証と改善を行うことで、より効果的なサイト構築が可能になります。

適切なhタグ設定は、結果としてユーザー満足度の向上とサイトの検索順位改善につながります。

ここで解説した内容を参考に、より良いWebサイト作りに取り組んでいきましょう。

hタグの設定が難しいと感じる場合は専門家の力を借りるのも手段の1つです。

自社での対応が難しい場合は、専門家への相談や外部委託も検討してください。

TMS Partners株式会社は、数々の企業のSEO支援を実施しています。

数々の企業を支援した実績を活かして、SEO対策はもちろん広告支援まで、幅広い内容の支援が可能です。

問い合わせは無料なので、まずは以下の問い合わせフォームより気になることや質問をお寄せください。

お問い合わせはこちら

この記事の投稿者
TMS編集部
TMS編集部
京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。