採用動画制作は外注すべき?費用相場から会社選びのコツ・おすすめ制作会社7選


「採用動画の制作を外注すべきか悩んでいる」
「外注費用の相場や、信頼できる制作会社の選び方を知りたい」
採用動画は、求職者に企業の魅力を効果的に伝える重要なツールとして、多くの企業が導入を進めています。
しかし、自社制作と外注のどちらを選ぶべきか、外注する場合の費用や注意点など、検討すべき要素は多岐にわたります。
この記事では、採用動画制作を外注するメリット・デメリット、費用相場、外注先の選び方まで詳しく解説します。
最後まで読めば、採用動画の外注について必要な知識を身につけ、自社に最適な選択ができるようになるでしょう。
採用動画の概要や内製を含めた制作について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
1.採用動画制作を制作する企業が増えている理由
採用動画制作に取り組む企業が急速に増加している背景には、採用市場の変化と求職者の行動変化があります。
ここでは、企業が採用動画に注目する3つの主要な理由について詳しく解説していきます。
- 求職者の情報収集方法の変化
- リアルな訴求で入社後ギャップを軽減
- 人員確保の競争のために多くのリーチが必要
採用動画の制作に着手する前に、まずは背景についても押さえておきましょう。
(1)求職者の情報収集方法の変化
求職者の情報収集方法は、テキスト中心から動画中心へと大きく変化しています。
特に若年層を中心に、企業研究の際にYouTubeやSNSで動画を検索することが一般的になりました。
株式会社TalentXが実施した調査によると、Z世代の約70%が就職活動において動画コンテンツを参考にしているという調査結果もあります。
また、企業の公式サイトや採用ページを訪れた際も、動画があれば優先的に視聴する傾向が強まっています。
このような変化に対応するため、企業側も積極的に採用動画の制作に取り組むようになりました。
(2)リアルな訴求で入社後ギャップを軽減
採用動画は職場の雰囲気や仕事内容をリアルに伝えることができるため、入社後のミスマッチを防ぐ効果があります。
文章や写真だけでは伝わりにくい社員の表情、オフィスの空気感、実際の業務風景などを動画で見せることで、求職者は入社後の自分をイメージしやすくなります。
その結果、マッチング精度の向上につながるのです。
さらに、早期離職率の低下にも貢献し、採用コストの削減効果も期待できます。
(3)人員確保の競争のために多くのリーチが必要
少子高齢化による労働力不足が深刻化する中、優秀な人員の獲得競争は年々激化しています。
従来の求人広告だけでは他社との差別化が難しく、求職者の注目を集めることが困難になりました。
ブランド力のある大手にばかり人員が集中し、中小企業は特に人員確保が困難を極めるという現状が生まれています。
しかし、採用動画を使えばSNSでの拡散性を利用でき、SNSで自社の情報を見た求職者からの応募を獲得できる可能性が生まれます。
また、動画は印象に残りやすいため、複数の企業を比較検討している求職者に対して、強い印象を与えることが可能です。
これら3つの理由から、多くの企業が採用動画制作に積極的に取り組むようになっているのです。
2.採用動画制作を外注するメリット
採用動画制作を外注することには、多くのメリットがあります。
具体的には、以下のものが挙げられます。
- 質の高い動画を制作できる
- 自社リソースをコア業務に集中させられる
- 採用に知見をもつ会社のノウハウを利用できる
プロフェッショナルな制作会社に依頼することで、自社では実現できない価値を得ることができるでしょう。
(1)質の高い動画を制作できる
プロの制作会社に外注することで、圧倒的に質の高い採用動画を制作することができます。
専門的な撮影機材、照明設備、編集ソフトなど、プロレベルの制作環境が整っているためです。
また、構図やカメラワーク、色調補正、音響効果など、動画制作の専門知識を持つスタッフが対応するため、ナレーターやBGMの選定、テロップのデザインなど、細部にまでこだわった仕上がりが期待できるでしょう。
自社制作では難しいドローン撮影や、複数カメラでの同時撮影なども可能になり、表現の幅が大きく広がります。
(2)自社リソースをコア業務に集中させられる
採用動画の制作を外注することで、人事担当者は本来の採用業務に専念できます。
動画制作には企画、撮影、編集と多くの工程があり、自社で行うと相当な時間と労力が必要です。
特に動画編集は専門的なスキルが必要で、習得にも時間がかかります。
一方、外注すれば打ち合わせと確認作業だけで済むため、大幅な業務効率化を図ることができるでしょう。
その分、面接や選考プロセスの改善、採用戦略の立案など、より重要な業務に時間を割くことができます。
(3)採用に知見をもつ会社のノウハウを利用できる
採用動画の制作実績が豊富な会社は、効果的な演出や構成のノウハウを蓄積しています。
どのような内容が求職者の心に響くか、どんな見せ方が応募につながるかを熟知しているのです。
例えば、業界や職種ごとに異なる求職者の関心事を理解し、それに応じた動画構成を提案してくれます。
また、他社の成功事例や失敗事例から学んだ知見も活用できるため、より効果的な採用動画が制作できるでしょう。
トレンドを押さえた演出や、SNSでの拡散を意識した構成など、最新の採用マーケティング手法も取り入れることが可能です。
3.採用動画制作を外注するデメリット
採用動画制作の外注には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
例えば、以下のようなものがあります。
- 外注コストがかかる
- 打ち合わせ不足で実情と動画内容のミスマッチが起きる
- 動画の修正までのタイムラグが生じる
これらのデメリットを事前に把握し、対策を講じることが重要です。
(1)外注コストがかかる
採用動画制作を外注する最大のデメリットは、やはりコストがかかることです。
プロのクオリティを求める場合、数十万円から数百万円の費用が必要になることもあります。
特に複数の動画を制作する場合や、定期的に更新する場合は、継続的なコストが発生します。
ただし、採用活動全体のコストパフォーマンスを考えると、必ずしも高額とは限りません。
質の高い動画により応募者が増加し、採用効率が向上すれば、結果的にコスト削減につながる可能性もあるでしょう。
(2)打ち合わせ不足で実情と動画内容のミスマッチが起きる
外注先との意思疎通が不十分だと、企業の実情と異なる内容の動画ができあがるリスクがあります。
制作会社は外部の視点で動画を作るため、社内の細かなニュアンスや文化を完全に理解することは難しいものです。
例えば、実際よりも華やかに演出しすぎたり、逆に魅力が十分に伝わらなかったりする場合があります。
このようなミスマッチを防ぐためには、事前の打ち合わせを十分に行い、制作過程でも密にコミュニケーションを取ることが重要です。
可能であれば、制作会社のスタッフに実際の職場を見学してもらうなどして、なるべくスタッフにも現場を理解してもらうようにしましょう。
(3)動画の修正までのタイムラグが生じる
外注の場合、動画の修正依頼から完成までに時間がかかることがあります。
自社制作であれば即座に修正できる内容でも、外注先のスケジュールに依存するため、数日から数週間かかることもあります。
特に繁忙期には他のクライアントの案件との兼ね合いで、さらに時間がかかる可能性があります。
また、細かな修正を何度も依頼すると、追加費用が発生することもあるため注意が必要です。
スムーズな進行のためには、初期段階で要望を明確に伝え、修正回数を最小限に抑える工夫が求められます。
4.採用動画制作を外注した場合の費用相場
採用動画の外注費用は、動画の種類や長さによって大きく異なります。
ここでは、具体的な費用相場について詳しく解説していきます。
- 種類別の費用相場
- 時間別の費用相場
(1)種類別の費用相場
採用動画の種類によって、制作費用は大きく差が出ます。
動画の種類によって撮影に必要な日数、編集技術に違いが生じるからです。
ここからは、代表的な採用動画の4種類ごとの費用を紹介します。
- インタビュー動画
- 会社紹介動画
- オフィスツアー動画
- インタラクティブ動画
順に見ていきましょう。
#1:インタビュー動画
インタビュー動画とは、社員のインタビューを中心とした動画構成で、求職者に対して社内の実情を伝えるために使われます。
インタビュー動画の費用相場は、30万円〜80万円程度が一般的です。
出演者が社員であり、撮影場所もオフィスを使用することが多いため、費用としては比較的安価に依頼することができます。
ただし、複数の社員を登場させたり、スタジオを借りて撮影する場合は、費用が上がる傾向にあります。
#2:会社紹介動画
会社紹介動画とは、求職者に対して自社の会社沿革や事業内容を伝えるための動画です。
会社紹介動画の費用相場は50〜150万円と、動画の演出によってかなり幅が出ます。
例えば、オフィスの全景や各部署の様子まで実写で撮影したものの場合には、撮影日数がかかることが多く、その分だけ費用が上乗せされる可能性もあるのです。
一方で、ホワイトアニメーションの場合は撮影が不要なので、実写よりも安く済むことがあります。
#3:オフィスツアー動画
オフィスツアー動画とは、文字通りオフィスの様子を紹介する動画のことです。
駅から会社までの道のりや周辺施設を紹介したり、会社の中を見せて周り、求職者に対して実際にその会社で働いているイメージを持たせる役割をします。
オフィスツアー動画の費用相場は、50万円〜200万円程度と動画の尺によって費用が異なります。
ショート動画で会社までの道案内のみをする動画なら50万円以内で制作可能ですが、フロア全体を回るような動画だと撮影日数も編集も手間がかかるためです。
また、撮影に360度カメラなどを取り入れて個性のある画角を演出する場合などは、別途追加費用がかかることがあります。
#4:インタラクティブ動画
インタラクティブ動画とは『触れる動画』のことで、動画途中に出てくる選択肢にタッチすることで、詳細情報をチェックできるなどの工夫を凝らしたものです。
単に動画を視聴するだけでなく、『触る』動作を視聴者にさせることで、動画に没入させて視聴率を維持させる効果があります。
編集も複雑で、制作費用の相場は100〜300万円以上と、採用動画のなかでは最も高額です。
これは視聴者が選択肢を選んで進めていく形式のため動画の編集工数が多く、またそのための撮影カットも増えるからです。
プログラミングやシステム開発も含まれるため、通常の動画制作よりも工数が大幅に増加します。
しかし、エンゲージメント率が高く、求職者の興味を強く引きつける効果が期待できるでしょう。
(2)時間別の費用相場
採用動画の長さによっても、制作費用は大きく変動します。
例えば、以下のような区分に従って相場が変動することが一般的です。
- 1分程度の短尺動画
- 3分程度の動画
- 4分程度の動画
- 10分以上の動画
自社で作りたい採用動画の長さをイメージしながら、費用相場を探っていきましょう。
#1:1分程度の短尺動画
1分程度の短尺動画の費用相場は、20万円〜50万円程度です。
SNS広告やWebサイトのトップページに掲載する動画として人気があります。
短時間で企業の魅力を凝縮して伝える必要があるため、構成力が問われる動画の種類です。
ただし、短いとは言っても編集の密度が高くなるため、尺が短くても制作費がそれほど安くならない場合もあります。
#2:3分程度の動画
3分程度の動画の費用相場は、40万円〜100万円程度となっています。
採用動画として最も一般的な長さで、必要な情報をバランスよく盛り込むことができます。
会社概要、仕事内容、社員の声など、複数の要素を組み合わせた構成が可能です。
YouTube などでの視聴完了率も比較的高く、費用対効果に優れた長さといえるでしょう。
#3:5分程度の動画
5分程度の動画の費用相場は、60万円〜150万円程度です。
より詳細な企業紹介や、複数部署の紹介など、充実した内容を盛り込むことができます。
ただし、視聴者の集中力を維持するため、メリハリのある構成と編集が重要となります。
これは、採用サイトのメインコンテンツとして活用されることが多い長さです。
#4:10分以上の動画
10分以上の動画の費用相場は、100万円〜300万円以上となります。
企業説明会の代替や、詳細な業務説明など、じっくりと情報を伝えたい場合に適しています。
撮影素材も多くなるため、撮影日数も複数日にわたることが一般的です。
チャプター分けなどの工夫により、視聴者が必要な部分だけを見ることができるようにすることも重要でしょう。
動画全般の外注費用相場について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
5.採用動画制作で外注できる業務一覧
採用動画制作において、外注できる業務は多岐にわたります。
- 動画の企画構成
- 撮影
- 編集
- 採用広告や採用チャネルの運用
なお、必要に応じて部分的に外注することも、すべてを一括で依頼することも可能です。
そのため、自社のリソースとの兼ね合いなどを踏まえて、適切な範囲の作業について外注することが大切といえるでしょう。
(1)動画の企画構成
動画の企画構成は、採用動画の成否を左右する重要な工程です。
ターゲットとなる求職者の分析から始まり、訴求ポイントの整理、ストーリーボードの作成まで含まれます。
プロの制作会社は、業界のトレンドや競合他社の動向も踏まえた企画を提案してくれることが多いです。
また、撮影スケジュールの調整や、必要な許可申請のサポートも行ってくれることがあります。
企画段階から外注することで、戦略的で効果的な採用動画を制作することができるでしょう。
(2)撮影
撮影業務の外注により、プロの撮影技術により高品質な動画素材で動画制作が可能となります。
カメラマン、音声スタッフ、照明スタッフなど、専門チームが撮影にあたり、高性能なカメラや照明機材、音響機材を使用してプロならではの動画を作ってくれるでしょう。
さらに、ドローンや移動車などの特殊撮影も依頼できるため、表現の幅が大きく広がります。
撮影当日のディレクションも含まれるため、出演者も安心して撮影に臨むことができるでしょう。
(3)編集
編集作業は、撮影した素材を魅力的な動画に仕上げる重要な工程です。
カット編集、カラーグレーディング、音声調整、テロップ挿入など、多くの作業が含まれます。
プロの編集者は、視聴者を飽きさせない テンポの良い編集や、感情に訴える演出を得意としています。
また、モーショングラフィックスやアニメーションの追加により、情報を分かりやすく伝える工夫なども取り入れてもらえるでしょう。
(4)採用広告や採用チャネルの運用
動画制作だけでなく、その後の運用まで外注できる制作会社も増えています。
YouTubeチャンネルの運営、SNS広告の配信、求人サイトへの掲載など、幅広いサポートが受けられます。
動画の効果測定や分析レポートの作成、改善提案まで行ってくれる会社もあるので、採用専門の部署がない会社は完全に採用部分を委託するケースも多いです。
6.採用動画の制作を外注する流れ
採用動画の外注は、計画的に進めることで効果的な動画を制作できます。
ここでは、外注の具体的な流れと各ステップのポイントを解説します。
- 採用動画の目的とペルソナを決める
- 外注したい範囲を選ぶ
- 外注先を選ぶ
- 打ち合わせで動画の詳細な方向性をすり合わせる
- 動画の初稿を確認する
- 修正版の動画を確認する
- 動画を配信する
順に見ていきましょう。
(1)採用動画の目的とペルソナを決める
採用動画制作における最初のステップは、明確な目的とターゲットペルソナの設定です。
例えば、新卒採用か中途採用か、どの職種を対象とするか、どんな人材を求めているかを具体的に定義します。
また、動画を通じて達成したい目標(応募数増加、認知度向上、ミスマッチ削減など)も明確にしましょう。
ペルソナの設定に関しては、年齢、経験、価値観、志向性まで詳細に設定することで、訴求力の高い動画を制作することができます。
(2)外注したい範囲を選ぶ
予算や自社のリソースを考慮して、外注する業務範囲を決定します。
企画から運用まですべてを外注するのか、撮影と編集だけを依頼するのかなど、様々なパターンがあります。
例えば、作りたい動画がTikTokなどのSNS向けの縦型ショート動画なら、自社スマホカメラで撮影し、編集のみ外注するのも良いでしょう。
ただし、全く動画制作の経験がない場合に採用動画の制作を自作するのはおすすめできません。
企画構成までは自社で行い、撮影と編集は外注するなどプロの手を借りた方が、高品質な動画を制作できます。
(3)外注先を選ぶ
外注先を選ぶ際は複数の制作会社から見積もりを取り、実績や提案内容を比較検討します。
価格だけでなく、採用動画の制作実績、担当者との相性、サポート体制なども重要な選定基準です。
可能であれば、過去の制作事例を詳しく見せてもらい、クオリティを確認しましょう。
また、初回の打ち合わせで、企業への理解度や提案力なども合わせてチェックしておくと、後の打ち合わせがスムーズになります。
長期的なパートナーシップを視野に入れて、信頼できる制作会社を選びましょう。
(4)打ち合わせで動画の詳細な方向性をすり合わせる
制作会社が決まったら、詳細な打ち合わせを重ねて動画の方向性を固めていきます。
企業の理念、文化、強み、課題などを共有し、制作会社に深く理解してもらうことが重要です。
そのためにはこれまで採用活動で使った資料を共有したり、代表者や役員などにも声をかけて、打ち合わせに参加してもらうと良いでしょう。
さらに、制作する動画の方向性のイメージを共有するために、ベンチマークとなる動画があれば積極的に共有する姿勢が重要です。
撮影場所、出演者、スケジュールなどの具体的な調整もこの段階で行い、認識のずれがないように準備しておきましょう。
(5)動画の初稿を確認する
撮影と編集が完了したら、初稿(ファーストカット)が提出されます。
全体の流れ、映像の質、音声、テロップなど、様々な観点からチェックを行います。
なお、動画は一部の人員だけでチェックするのではなく、社内の関係者に共有して多角的な視点のフィードバックを集めましょう。
この段階では、大きな方向性の確認が中心となるため、細かな修正点はまとめて伝えることで修正回数を減らすことが可能です。
また、修正依頼は「0:03の画像を添付したイメージのような画像へ差し替えたい。テロップに動きを出したいので、フェードインのアクションをつけてください」などのように、具体的に伝えるのが大切です。
(6)修正版の動画を確認する
期日までに修正版の動画が送られてくるので、修正内容の反映や新たな問題がないかチェックしましょう。
2度目の修正では細部の調整や最終的なブラッシュアップが中心となります。
必要に応じて修正を重ねることもありますが、規定回数を超えると追加費用が発生する可能性がある点に注意しましょう。
また、これを最終チェックとする場合は、著作権や肖像権などの問題がないかも合わせて確認しておくことが重要です。
(7)動画を配信する
採用動画が完成したら、動画を計画したチャネルで配信します。
採用YouTubeへのアップロードや採用サイトへの掲載、SNSでの拡散など複数の媒体で展開することで、拡散力を得ることができます。
また、配信後は視聴回数やエンゲージメント率、応募数の変化などを計測して、効果を検証するのも大切です。
可能なら動画をきっかけに応募した求職者にアンケートを実施し、動画のフィードバックをもらうと次回の動画制作に活かせる貴重な意見を収集することにつながります。
7.採用動画の外注先を選ぶポイント
採用動画の成功は、外注先の選定に大きく左右されます。
ここでは、信頼できる制作会社を選ぶための重要なポイントを解説します。
- 採用動画の制作実績が豊富か
- 採用についての知見があるか
- 動画制作体制はどうなっているか
- 連絡手段が限定されていないか
- 委託できる範囲と予算が釣り合っているか
- 修正回数は何度まで無料か
(1)採用動画の制作実績が豊富か
採用動画の制作実績は、外注先を選ぶうえで最も重要な基準の1つです。
単に動画制作の実績があるだけでなく、採用動画に特化した経験が豊富かを確認しましょう。
特に自社と業界や企業規模、課題が近い事例があれば、その経験を活かして動画制作をしてもらえる可能性があります。
また、制作した動画の効果(応募数の増加率など)も可能な限り確認し、実力をなるべく客観的な指標で図るようにすると良いでしょう。
(2)採用についての知見があるか
動画制作の技術だけでなく、採用マーケティングの知識があるかも重要なポイントです。
求職者の心理や行動パターンを理解している制作会社は、訴求力の高い動画を制作することができるからです。
特に採用トレンドや、各世代の求職者の特性についても詳しいかを確認しましょう。
また、採用コンサルティングの経験がある会社であれば、動画制作を超えた価値提供も期待できます。
単なる動画制作会社ではなく、採用成功のパートナーとしての目線で企業を選ぶと良いでしょう。
(3)動画制作体制はどうなっているか
制作体制の確認も欠かさずにしておきましょう。
動画制作体制が整っていない会社に依頼してしまうと納期が遅れたり、連絡がスムーズにとれないリスクがあります。
まずは、ディレクター、カメラマン、編集者など、各工程に専門スタッフがいるかを確認します。
また、繁忙期でも対応できる体制が整っているか、バックアップ体制はあるかも問い合わせ時に質問しましょう。
一人や少人数で運営している会社の場合、スケジュール調整が難しくなることもあるため、採用活動が活発になる繁忙期にはこのような業者への依頼は避けた方が無難です。
(4)連絡手段が限定されていないか
制作会社の連絡手段が、極端に限定されていないかどうかも確認しましょう。
最近では全てのやり取りをメールやチャットツールに限定する会社も増えていますが、細かなニュアンスが伝わりにくく、またレスポンスが遅いなどの問題点があります。
可能であれば対面での会議や電話、Zoomなどのビデオ打ち合わせも含めて、複数の連絡手段がある企業を選ぶのがおすすめです。
電話、オンライン会議、対面での打ち合わせなど、状況に応じて最適な方法を選べる会社が理想的です。
緊急時の連絡体制も確認し、トラブル時にも迅速に対応してもらえる環境を確保しましょう。
(5)委託できる範囲と予算が釣り合っているか
制作会社を選ぶ際は、委託できる範囲と料金が釣り合っているかどうかを選びましょう。
自社が提案した予算のなかで、明確に作業内容を提示できる会社であれば、予算の超過もありません。
また、費用の安さのみを重視すると、想定していたクオリティのものが仕上がらない可能性もあるため、依頼できる作業の内容なども総合的に考慮することが重要です。
適切な予算かどうかを見極めるためには、複数の会社から見積もりを取って相場感を把握するのが良いでしょう。
(6)修正回数は何度まで無料か
採用動画の制作契約には、無料の修正回数が定められています。
契約に含まれる修正回数と、追加修正の料金体系を必ず確認してください。
一般的には2〜3回の修正が含まれていることが多いですが、会社によって異なります。
また、修正の定義にも細かな制約をつけている会社があるので注意しましょう。
例えば、1回あたり10か所までなど修正回数が決まっている場合もあるため、無制限に修正できるわけではありません。
このような条件などについては、初回の打ち合わせの際に確認することが大切です。
8.採用動画制作に強みを持つ制作会社
採用動画制作に定評のある制作会社を紹介します。
- 株式会社moovy
- ピクシディア株式会社
- 株式会社case
- 合同会社ファニプロ
- 株式会社エレファントストーン
- TMS Partners株式会社
- 株式会社CACTAS
それぞれの特徴を理解し、自社のニーズに合った会社を選びましょう。
(1)株式会社moovy
株式会社moovyは、採用動画制作に特化した制作会社として高い評価を得ています。
30秒の縦型の短尺動画を中心に、SNSでの拡散を意識した動画制作を得意としています。
独自の採用動画プラットフォームも運営しており、動画の配信から効果測定まで一貫したサポートが可能です。
特に若年層向けの採用動画では、高いエンゲージメント率を実現している実績があるので、新卒採用に悩む企業に特におすすめです。
(2)ピクシディア株式会社
ピクシディア株式会社は、大手企業の採用動画を多数手がける実績豊富な制作会社です。
技術力のある精鋭スタッフによる制作チームを有しており、低コストで高品質な採用動画を制作します。
さらに、修正を無料で受け付けており、たとえ動画納品から1年が経過していても無料で修正に応じるなど、誠意のある対応で人気です。
また、採用動画の活用方法へのアドバイスなども可能で、アフターフォローも充実しています。
(3)株式会社case
株式会社caseは、新卒者向けの密着動画の撮影やインタビュー動画に定評がある会社です。
実写・アニメーションなどオールジャンルに対応が可能ですが、最近は特にアニメーションや3D CGを活用した動画制作に力を入れています。
まだ立ち上がったばかりの会社ですが、経験豊富なクリエイターが集まり、質の高い動画制作で口コミ評判の良い企業です。
なお、メンバーは過去にはWebメディアの運営経験者もおり、そのノウハウを活かして採用動画の活用についてのアドバイスも可能です。
(4)合同会社ファニプロ
合同会社ファニプロは、求職者の心を動かす採用動画を制作することをモットーとしている制作会社です。
採用サイトの制作から動画の配信までパッケージプランを提供しており、定額で採用活動のサポートを委託できるのが特徴的です。
限られた予算でできる最適解を一緒に考えてくれるという口コミもあり、低予算から採用動画を制作できます。
社員の座談会動画や360度の会社紹介動画など対応できるジャンルも多いので、理想の採用動画制作を依頼できるでしょう。
(5)株式会社エレファントストーン
株式会社エレファントストーンは、企業のブランド価値を重視した採用動画制作に強みをもっています。
テレビCM制作の経験を活かした、高品質な採用動画を提供しています。
大規模なプロジェクトにも対応可能で、複数拠点での同時撮影なども実施できるなど、幅広い表現を用いた動画制作ができるのが魅力です。
採用動画以外にもWebサイトの運営なども得意としているので、採用サイトの制作代行なども委託できます。
(6)TMS Partners株式会社
TMS Partners株式会社は、デジタルマーケティング全般に精通した制作会社です。
採用動画制作だけでなく、その後の運用や効果測定まで包括的にサポートしてくれます。
SEO対策やWeb広告運用のノウハウを活かし、動画の露出最大化まで支援してくれるので、採用活動を効率化できるでしょう。
さらに、データ分析に基づいた改善提案も得意で、PDCAサイクルを回しながら効果を高めていくことができます。
(7)株式会社CACTAS
株式会社CACTASは、動画制作・映像制作サービスの『MOBAL(ムーバル)』にて、採用動画制作に対応しています。
特にYouTube動画の制作実績が豊富で、企業向けの採用チャンネルの動画の継続依頼などに適した制作会社です。
さらに、採用に関連するLPやインスタグラム運用など幅広いツールの運用代行も依頼でき、採用活動に寄り添ってくれる企業といえるでしょう。
9.採用動画の外注における費用対効果を高める方法
採用動画の外注で最大の効果を得るためには、事前の準備が重要です。
費用対効果を高めるためには、以下の点を意識しましょう。
- 作りたい採用動画の軸を決めておく
- 目指す動画のサンプルを用意する
- 委託したい範囲を明確に切り分ける
順にご説明します。
(1)作りたい採用動画の軸を決めておく
採用動画の軸となるコンセプトを明確にすることで、制作の方向性がぶれなくなります。
「誠実さ」や「革新性」、「チームワーク」など、最も伝えたい価値観を1つか2つに絞りましょう。
この軸があることで、撮影や編集の際の判断基準が明確になり、一貫性のある動画が制作できます。
さらにテーマが明確になることで求職者へ伝えたいことも明確になり、価値観の一致する求職者が集まりやすくなります。
結果として、効率よく動画制作ができるだけでなく、採用活動としての費用対効果も良くなるでしょう。
(2)目指す動画のサンプルを用意する
採用動画の制作を外注する際は、いかに自社がもつイメージを共有できるかが重要です。
しかし、動画のイメージを言語化するのは難しく、多くの企業がここで制作会社とのミスマッチを感じています。
これを防ぐためには、いくつか採用動画を閲覧して理想の動画のサンプルを用意しておくことが重要です。
サンプルを用意することで、「この動画の雰囲気が好き」、「この動画のこの演出を取り入れたい」など、具体的な要望を伝えやすくなります。
これにより制作会社も、クライアントの好みや方向性を理解しやすくなり、的確な提案ができるようになります。
(3)委託したい範囲を明確に切り分ける
採用動画の制作の費用対効果を挙げるには、委託したい範囲を明確に切り分けることが大事です。
全ての業務を一括して委託した方が自社の手間はありませんが、その分コストが高くなります。
あまり予算をかけずに採用動画を制作したいなら、自社でできることは自社でした方が良いでしょう。
例えば、撮影場所の手配や出演者の調整、静止画素材の提供などは自社で実施し、撮影部分と編集のみ外注するなどの選択肢もあります。
ただし、責任範囲を明確にしないと作業の抜け漏れが発生したり、反対に重複が起きることもあるため、事前に作業範囲をリストアップして明確に作業担当を決めておきましょう。
まとめ
採用動画制作の外注は、質の高い動画を効率的に制作できる有効な選択肢です。
プロの技術とノウハウを活用することで、求職者に響く魅力的な採用動画を制作できます。
外注には費用がかかるデメリットもありますが、採用効率の向上や入社後のミスマッチ削減を考えれば、十分な投資価値があるといえるでしょう。
採用動画は、企業の魅力を伝える重要なツールとして、今後さらに重要性が高まることが予想されます。
効果的な採用動画により、優秀な人材の獲得と企業の成長につなげていきましょう。
採用動画の制作会社選びにお困りなら、TMS Partners株式会社へご相談ください。
TMS Partners株式会社は求職者の心理を深く分析した動画制作に強みをもつ会社で、動画の制作だけでなく採用チャンネルの運用代行や広告配信までワンストップでご依頼いただけます。
