コラム

採用動画の事例23選!優秀な人材を採用動画で引き寄せるコツを解説

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TMS編集部

「採用動画を求人に活用する方法のイメージがわかないので、事例を参考にしたい」
「求職者とのミスマッチが多いという課題を動画で解決したい」

このような悩みを抱える採用担当者の方は多いのではないでしょうか。

現代の求職者、特にZ世代はテキストや写真だけでは企業の実態を掴みにくく、入社後のギャップに悩むケースが増えています。

実際、求職者の7割以上が採用動画を視聴した経験があり、その75%が「採用動画があった方がいい」と考えているのです。

採用動画は、企業のリアルな姿を伝えることで求職者の不安を解消し、ミスマッチを防ぐ効果的なツールとなります。

この記事では、魅力的な採用動画の事例23選を種類別に紹介し、採用動画が求職者に与える印象や制作のポイントについて詳しく解説します。

最後まで読めば、自社に最適な採用動画の方向性が見え、優秀な人材を引き寄せる採用活動を実現できるでしょう。

採用動画の制作方法について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

2025.08.27

採用動画の制作は人材確保に有効!採用動画の種類や制作のコツ・制作会社まで紹介

1.種類別!魅力的な採用動画の事例23選

採用動画とは一体どんなものなのか、参考になる事例を種類別に23個集めました。

採用動画の種類

  1. 会社紹介動画
  2. 社員インタビュー/座談会動画
  3. 事業紹介動画
  4. 会社説明会動画
  5. オフィス紹介動画
  6. その他ユニークな採用動画

(1)会社紹介動画

会社紹介動画とは会社の事業内容や沿革、理念を解説するための動画です。

具体的な事例を3つ紹介します。

会社紹介動画

  1. 平錦建設株式会社
  2. デクセリアルズ株式会社
  3. 株式会社佐藤渡辺

#1:平錦建設株式会社

平錦建設株式会社は2名の若手社員を中心とし、仕事について語ってもらう形式の会社紹介動画を公開しています。

難しい内容になりがちな会社紹介・仕事紹介動画ですが、身近な若手社員を主役に置くことで、内容が入ってきやすく作られています。

登場する社員は「なぜこの会社へ入ったのか、入ってから受けた印象、している仕事」について語り、仕事内容を入社前から理解しやすい内容です。

3分間とやや尺は長めですが、若手社員から見た会社が主体となっているため長さを感じさせません。

#2:デクセリアルズ株式会社

デクセリアルズ株式会社の会社紹介動画は、自社が提供している技術を全面に押し出した作りです。

求職者にとって身近な「ディスプレイ」に自社の技術がどれだけ使われているかを図で解説し、企業として社会へ与えられる価値をわかりやすく紹介しています。

35秒と短めながら、会社が提供できる価値と事業内容をわかりやすくまとめた動画です。

#3:株式会社佐藤渡辺

株式会社佐藤渡辺は、社員に会社の特徴ややりがいを感じる瞬間を一言ずつ社員に答えてもらうというテンポの良い会社紹介動画を公開しています。

動画自体は30秒と短いですが、動画を見れば株式会社佐藤渡辺が歴史のある建設会社であり、技術力が自慢であることが理解できます。

実際の社員を出演させることで、求職者にとっては「顔が見える動画」になっており、限られた情報量でも安心感を与えられる動画です。

(2)社員インタビュー/座談会動画

社員インタビュー/座談会動画は現代のトレンドにもなっています。

若手社員を出演させることで求職者が「数年後の自分」をイメージしやすくなります。

様々な事例を5つ紹介するので、採用活動にぜひ取り入れてみましょう。

社員インタビュー/座談会動画

  1. 株式会社タカラトミー
  2. スリーボンドグループ
  3. パーソルビジネスプロセスデザイン
  4. テルウェル東日本
  5. 株式会社CONSCIENCE

#1:株式会社タカラトミー

株式会社タカラトミーは自社YouTubeチャンネルで約9分のインタビュー動画を公開しています。

様々な部署の社員が出演して仕事の内容や会社へ入って初めて受けた印象や、仕事でやりがいを感じる瞬間を回答。

タカラトミーで働く魅力や社会へ貢献できるポイントをわかりやすい言葉で伝えています。

また、社員一人ひとりの回答に合わせて、社内で撮影した写真をスライドショーのように流すことで、タカラトミーで働いている人の様子もわかる動画です。

#2:スリーボンドグループ

スリーボンドグループのYouTubeチャンネルでも、社員のインタビュー動画を投稿しています。

インタビューに合わせて、密着ドキュメンタリーのようなドラマ仕立ての編集の動画を流し、求職者から見て「かっこいい社会人」を体現できている動画です。

1分と短いながらも、仕事内容だけでなく会社で働く価値がまとまっており、見応えのある動画となっています。

#3:パーソルビジネスプロセスデザイン

パーソルビジネスプロセスデザインは、4名の社員の座談会動画を採用動画として公開しています。

4名の社員に対して「入社理由」、会社の理念である「はたらいて、笑おう。」について語ってもらうなど、座談会を通じて理念も伝えられる構成です。

会社の理念はテキストでは伝わりにくいものですが、社員が経験から理念を噛み砕いて話していることで、求職者にとっても理解を深めやすくなっています。

和やかな雰囲気で座談会が進むことで「働きやすそう」「先輩も優しそう」という印象を作ることもできる、求職者のニーズを満たす座談会動画になっています。

#4:テルウェル東日本

テルウェル東日本も、4名の社員による座談会動画を公開しています。

会社のやりがいや働き方をテーマにした座談会で、どんな仕事をしているのか、その仕事で充実感を得られる瞬間を語ってもらうという構成です。

座談会でただ社員がしゃべっている様子だけでなく、合間に業務中の様子や会社の休憩室、購買などを見せることで、会社の設備も見られるオフィスツアーのような要素も入れ込んでいます。

また、後半では会社の魅力についても語り合っており、リモートワークや会社の風通しの良さなど、求職者が知りたい「環境」について触れていることもこの動画が優れている点といえるでしょう。

#5:株式会社CONSCIENCE

株式会社CONSCIENCEは、新卒1年目限定の座談会動画を公開しています。

新卒1年目という求職者から最も身近な社員を出演させることで、求職者に親近感を与える動画となっています。

入社理由や会社で活躍するための覚悟などを語ってもらい、親近感だけでなく「1個上の先輩の社会人としてのかっこよさ」も演出できる構成です。

新卒1年目から見た周りの先輩や会社についての評価も話題にしており、立場の近い人から見た会社の評価という求職者が知りたい情報もしっかり入れ込んでいる動画です。

(3)事業紹介動画

次は、事業紹介動画の事例を紹介します。

事業紹介動画とは求職者に対して、会社で取り組んでいる事業内容を説明する動画です。

外から見るとわかりにくい仕事内容を、以下にわかりやすく伝えるかが重要となります。

事業紹介動画

  1. 株式会社キーエンス
  2. サンエー工業株式会社
  3. 藤田金屬株式会社
  4. 東京都
  5. ラクスル

#1:株式会社キーエンス

 

株式会社キーエンスは採用活動の一環で事業紹介動画を公開しています。

映画のように出演者は外国人のエキストラを採用、ナレーションはすべて英語となっており、グローバル企業かつ先進的なイメージを表現しています。

キーエンスは非常に有名ですが、その実「何をしている会社か」と聞かれると、あまりにも対応範囲が広く回答しにくい点があります。

しかし、この動画において自社が開発したテクノロジーをさまざまな業界ごとに紹介し、手広い業務範囲や技術力を1本の動画に集約することに成功しているといえるでしょう。

#2:サンエー工業株式会社

サンエー工業株式会社はプラント事業という、ややわかりにくい仕事内容の理解を促すために、アニメーションで事業紹介動画を制作しています。

アニメーションかつストーリー仕立てで仕事について解説することで、若い世代の求職者にも「こういう仕事なのか」と理解できる作りです。

特にZ世代はアニメーションへの親和性が高いこともあり、動画の種類選びも秀逸です。

2分間と短いアニメですが、サンエー工業株式会社の仕事内容とその価値がわかりやすくまとまっています。

#3:藤田金屬株式会社

藤田金屬株式会社の事業紹介動画は、ビジネスアニメーションを使ったわかりやすい構成が特徴です。

自社が取り扱う「鉄」が身近にどれだけあるかをわかりやすくイラストで示し、事業の内容を非常にシンプルに伝えています。

また、動画のナレーションでは自社が東日本トップクラス・新潟でのシェアNo.1であることを字幕でも示して、会社の規模も伝えています。

自社の事業を身近に感じてもらう工夫がされた事業紹介動画といえるでしょう。

#4:東京都

東京都は、都で取り組んでいる「宝島事業」についての紹介動画を公開しています。

総務局の社員が司会として出演し、東京都の離島を盛り上げるための事業を実写で紹介しています。

動画としてはスライドショーのような形式で非常にシンプルな構成で、今東京都が何をしているのかがわかりやすくまとまった動画です。

シンプルなスライドショー形式でも、ナレーションの挿入によって事業紹介動画として成り立つことを示した好事例です。

#5:ラクスル

ラクスルの事業説明動画は3分間と長尺ながら、インフォグラフィックの動きで視聴者を惹きつける動画です。

基本的に画像と文字を主体とした作りで、足りない情報はナレーションで補う形で構成されています。

事業概要からラクスルの特徴、ビジネスモデルを順番に説明していく構成で、イラストを随所に使うことで難解な事業内容もわかりやすく解説することに成功しています。

(4)会社説明会動画

会社説明会動画とは、文字通り説明会の内容を動画にまとめたものです。

オンライン説明会などを開催したり、YouTubeなどに公開して24時間いつでも会社説明を聞ける環境を整えるのに役立ちます。

次は会社説明会の様子を動画化した事例を紹介します。

会社説明会動画

  1. ソフトバンク株式会社
  2. 株式会社AEVIC
  3. 伊藤忠商事
  4. アクセンチュア・ジャパン

#1:ソフトバンク株式会社

ソフトバンク株式会社は会社説明会を10分にまとめた動画を公開しています。

冒頭ではナレーションでソフトバンクの企業理念を伝え、そのために事業として何をしてきたのかを解説する作りです。

曖昧な定義になりがちな企業理念を、実際の事業と紐づけることで理解を促し、自社理念に共感できる人材を呼び込めるのが特徴となっています。

また、ソフトバンクの事業だけでなく今後の成長戦略、ワークスタイルの改革に取り組んでいることなども紹介し、ソフトバンクで働きたい人に労働環境や将来性も伝えられるように作られています。

#2:株式会社AEVIC

株式会社AEVICは、新卒向けのWeb会社説明会の様子をアーカイブとして残し、YouTubeで公開しています。

こうすることで常に会社説明会の内容を確認でき、自社YouTubeチャンネルが採用窓口として機能します。

動画では入社後のキャリアステップアップ、ワークライフバランスなど求職者が入社後にどう成長していけるか、またどのような環境で働けるかを動画で伝えてる構成です。

また、動画内には代表や多数の若手社員が出演しており、求職者にとって「どんな先輩と働けるのか」なども映像で伝わるようになっています。

#3:伊藤忠商事

伊藤忠商事は就活生のためのチャンネル「ミキワメ就活チャンネル」のライブ配信に出演し、質問に回答する形の会社説明を実施しました。

その様子はミキワメ就活チャンネルにアーカイブとして保存されており、伊藤忠を志望する求職者の情報源として機能しています。

求職者に近い「社外の人」からの質問に答えていく形なので、求職者が知りたい情報が網羅されており、質の良い会社説明動画となっています。

#4:アクセンチュア・ジャパン

アクセンチュア・ジャパンの会社説明会動画はスライドショーと動画を組み合わせた作りになっています。

プレゼンテーションのような形で次々と画面が切り替わるためテンポも良く、飽きなく最後まで視聴できる構成です。

アクセンチュアの事業内容や数字の変化はもちろん、キャリアプランについても網羅されており、情報が非常にまとまっています。

また、動画にタイムスタンプをつけて「効率よく情報を得られる」配慮もされているところが、今のZ世代と親和性が高いポイントともいえるでしょう。

(5)オフィス紹介動画

採用動画のトレンドにもなっているオフィス紹介動画の事例を紹介します。

オフィス紹介動画とはオフィスを案内して、求職者に実際に働くイメージをリアルに持ってもらうのが目的です。

どのようなオフィス紹介動画が公開されているのか、事例を参考にしましょう。

オフィス紹介動画

  1. 楽天グループ株式会社
  2. 株式会社シーユーシー
  3. 兼松エレクトロニクス

#1:楽天グループ株式会社

楽天グループ株式会社のオフィス紹介動画は、BGMと字幕のみで構成されています。

楽天グループのオフィス自体が先進的で設備も非常に充実していることもあり、ナレーションなどで余計な情報を入れずに、視覚情報を押し出した作りです。

エントランス、執務室、休憩室や社内コンビニまで紹介し、楽天グループのオフィスの素晴らしさを余さず紹介できている動画といえるでしょう。

#2:株式会社シーユーシー

株式会社シーユーシーのオフィス紹介動画は、ほぼ字幕がなく映像のみで構成されています。

エントランスや執務エリアだけでなく、集中して作業ができる個室エリアなども紹介。

さらに、カフェスペースやライブラリーなどの業務以外のスペースも紹介して、入社後に「仕事をして、疲れたらカフェでコーヒーを飲んで」と1日の流れを想像しやすい作りになっています。

#3:兼松エレクトロニクス

兼松エレクトロニクスのオフィス紹介動画は、通勤の最寄駅である東京駅からスタートして、まずは通勤の利便性を伝える作りです。

ドローンで東京駅からオフィスへ到着し、その後は社内を飛び回るようにオフィスを紹介していきます。

仕事中の執務室へドローンが飛んでいく設定になっており単なるオフィスの紹介だけでなく、先輩社員や仕事の風景を閲覧できる作りとなっています。

(6)その他ユニークな採用動画

少しユニークな採用動画を紹介します。

一般的な採用動画とは少し風合いが異なりますが、求職者の注目を集めるのに貢献している事例です。

その他ユニークな採用動画

  1. 株式会社セガ
  2. ホリプロ
  3. 谷桃子バレエ団

#1:株式会社セガ

株式会社セガは採用活動の一環で、新卒研修を撮影した動画をYouTubeで公開しています。

求職者は入社前に新卒研修の内容を覗き見ることができ、セガに入ったらどのようなことを学ぶのかを先取りできるのがユニークです。

動画は実際の研修を10分程度にまとめたものですが、実際の研修の様子がよくわかり、入社後のイメージを具体的にもつことができます。

「実際に入社した気分になれる」という意味で、採用動画を非常に上手く活用した事例といえるでしょう。

#2:ホリプロ

ホリプロは、外からはわかりにくい芸能の仕事を密着動画風に公開しています。

演劇プロデューサーの社員に密着し、プロデューサーの1日やテレビ・舞台の裏側が見られる作りです。

まるでドキュメンタリーのような編集が施されており、単なる採用動画ではなくコンテンツとしても面白く視聴できます。

これによりホリプロの仕事の一端を理解できるだけでなく、憧れをもって入社する人も増えるでしょう。

#3:谷桃子バレエ団

谷桃子バレエ団は、普段なかなか知る機会のないバレエ団の裏側を、YouTubeでドキュメンタリー形式にして公開しています。

このチャンネルは、採用活動だけでなく、知名度の向上・公演への集客・優秀なダンサーの発掘という3つの目的で運営されています。

特徴的なのは、練習中の叱責や厳しい指導の場面など、一般的には隠されがちなリアルな側面も包み隠さず見せている点です。

その「嘘のないリアリティ」が視聴者の共感を呼び、結果として志願者の増加につながるなど、チャンネル運営としても成果を上げています。

採用動画においても、ありのままの姿を見せることで「環境に共感し、定着できる人材」を引き寄せる好例といえるでしょう。

2.採用動画は求職者にどんな印象を与えるか

採用動画は、求職者にどのような印象を与えるのでしょうか。

複数の調査データをもとに、採用動画が求職者に与える影響について詳しく見ていきましょう。

採用動画は求職者にどんな印象を与えるか

  1. 求職者の7割以上が採用動画を活用している
  2. 採用動画を求めている人も多い
  3. 採用動画があったことでネガティブなギャップが減る

(1)求職者の7割以上が採用動画を活用している

合同会社アルチの調査によると、求職者の7割以上が採用動画を視聴したことがあることがわかります。

引用:HRPro

さらに、動画を見たことがある人の4人に3人が「採用動画があった方がいい」と回答しており、採用動画の需要が高いこともわかっています。

データからもわかるように求職者は、新たな情報媒体として動画を受け入れている傾向です。

従来のようなパンフレット、テキスト資料だけでなく動画を採用に取り入れることが、これからの採用市場での競争に打ち勝つための要因となっているといえるでしょう。

(2)採用動画を求めている人も多い

また、株式会社moovyが実施した調査では、新卒・中途採用者ともに採用動画を視聴しており、特に仕事紹介や1日の流れの動画を求める声が多いことがわかっています。

先ほどの調査結果でも「採用動画があった方がいい」という回答が動画視聴者のうち75%を占めていたことも考えると、採用動画を求める求職者は非常に多いです。

特に求職者が見たいのは会社のリアルな実態が多いようで、仕事紹介や仕事の流れ、そして現場の若手社員や中堅社員・マネージャーの顔を見たいというニーズが多いです。

このように、動画で視覚的に会社の情報を見たいというニーズは増えています。

会社側も採用動画を積極的に活用することで、自社の魅力や実態を伝えることができ、人手確保ができるでしょう。

(3)採用動画があったことでネガティブなギャップが減る

採用動画があることで、入社前と後のネガティブなギャップを減らす効果も期待できます。

合同会社アルチの調査では採用動画を視聴した会社に入社した人にも「採用動画と働いてみた印象のギャップはあるか」という質問を投げかけています。

その結果、74.6%の人が「予想より良かった・ほぼイメージ通り」と回答しており、ネガティブなギャップがあったと回答した人は25.2%に留まったそうです。

採用動画でリアルな様子を伝えられたことで求職者が入社前に会社へのイメージを正しくもつことができ、それが結果的に定着率につながっていることがわかるでしょう。

3.採用動画を作る際のポイント

採用動画を制作する際には、いくつかの重要なポイントがあります。

求職者に響く効果的な採用動画を作るためのポイントを見ていきましょう。

採用動画を作る際のポイント

  1. 求職者の目線になって情報を発信する
  2. 採用専用チャンネルやLPは必ず設置する
  3. 入社後のイメージがつきやすい構成を意識する

(1)求職者の目線になって情報を発信する

採用動画を制作する際は、求職者の目線になって採用動画で情報を発信するのがポイントです。

企業はついつい自分たち目線で伝えたいことを動画に詰め込みがちですが、それでは求職者の心に響きません。

株式会社moovyが実施した調査でも、実際に視聴した動画と若者が望む動画の内容にギャップがあることがわかっています。

実際に視聴した採用動画の内容は「会社説明や事業紹介」「仕事紹介」「1日の流れ」が上位3位ですが、視聴者が見たいのは「仕事紹介」が1位、次が「1日の流れ」、「会社説明・事業紹介」が3位となっていました。

若者のニーズに沿って欲しい情報を発信することで、より求心力を強められるでしょう。

(2)採用専用チャンネルやLPは必ず設置する

動画だけでなく採用専用チャンネルやLPを設置することが重要です。

SNSで1つ動画を見てその会社に興味を持った場合、LPやチャンネルで他の動画を見て情報収集を行う可能性が高いからです。

採用専門チャンネルに会社紹介・1日の流れ、座談会など色々な動画をアップしておけば、より自社の情報を深く理解してもらえます。

また、採用LPも重要です。

インターネットネイティブ世代の若者はHPがないことに不信感を覚えるため、しっかりとしたLPの準備が必要となります。

LPの作りが素人っぽいとそれだけでイメージが下がるため、良いLPを作って、導線や詳しい情報をしっかり紹介するのがポイントです。

(3)入社後のイメージがつきやすい構成を意識する

若者が採用動画に求めているのは、どんな会社でどんな人たちと働けるのか、自分がやっていけるのかどうかという点です。

今の若者は傾向的に現実的で安定志向があります。

ガツガツ活躍して稼ぐというよりも、長く安定した環境で働きたい思考が強い傾向にあるためです。

そのため、入社後にどんな環境でどんな仕事をするのかがわかりやすい動画の方が刺さるでしょう。

具体的な業務内容や職場の雰囲気、先輩社員の1日の流れなどを丁寧に紹介することで、求職者の不安を解消できます。

採用動画の制作は構成から運用まで複雑なので、外注がおすすめです。

外注費用や流れを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

2025.09.25

採用動画制作は外注すべき?費用相場から会社選びのコツ・おすすめ制作会社7選

まとめ

ここまで採用動画の事例を紹介しました。

各社さまざまな動画の構成を工夫して、求職者の知りたい情報を動画にまとめるような工夫をおこなっています。

動画の事例から見えてくるのは、採用動画が比較的短尺かつ、わかりやすさを重視して作られている点です。

また、各社YouTubeチャンネルへ動画を公開することで、その動画を24時間機能する会社説明の窓口として利用しています。

人口減少によって働き手の確保が難しくなっている今、採用動画は企業にとって必須の戦略です。

しかし、採用動画の作り方がわからなかったり、運用に不安をもつ方もいるでしょう。

採用動画の制作についてプロに相談したい方は、TMS Partners株式会社へご相談ください。

TMS Partners株式会社は、動画マーケティングを含めて数々の企業のデジタルマーケティング支援を実施しています。

採用チャンネルの運用代行なども可能なので、ぜひ一度お問い合わせください。

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この記事の投稿者
TMS編集部
TMS編集部
京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。