kintone(キントーン)はCRMとして利用できる?便利な機能や導入メリット
「kintone(キントーン)はCRMに活用できるのだろうか?」
「kintone(キントーン)のデメリットは?CRMとして使う上で、不足している機能などを把握しておきたい」
kintone(キントーン)は国産のノーコードプラットフォームで、IT知識がなくてもアプリ開発ができることで知られています。
しかし、CRMとして本当に活用できる機能を備えているのか、使い勝手や料金などが気になり、まだ問い合わせに至っていない人もいるでしょう。
この記事では、kintone(キントーン)の概要やCRMとして利用できる機能、メリットとデメリットに加えて、料金プランや実際の活用事例についても紹介しています。
最後まで読めばkintone(キントーン)を使ったCRMの方法が理解でき、ロイヤリティの高い顧客を生み出す新しい顧客関係管理の方法が見つかるでしょう。
1.kintone(キントーン)とは?
kintone(キントーン)をCRMとして導入したいと考えている企業担当の方のために、ツールの概要を説明します。
- ノーコードでCRMなどのツールを作れるプラットフォーム
- 顧客管理や業務効率化に活用できる
まずkintone(キントーン)はCRMツールそのものではなく、ノーコードで業務管理アプリを作れるノーコードプラットフォームです。
ノーコードプラットフォームとは何か、kintone(キントーン)がどのように活用できるか1つずつ説明します。
(1)ノーコードでCRMなどのツールを作れるプラットフォーム
kintone(キントーン)とは、コーディングの知識不要でCRMなどの業務管理アプリを作るためのプラットフォームです。
通常、アプリ開発にはプログラミングの知識が必要であり、専門知識がなければアプリの内製化は困難でした。
しかし、ノーコードプラットフォームはプラットフォーム上に必要なアプリケーションの機能があらかじめ展開されており、利用者は必要な機能を選ぶだけで自社のフローに即したアプリを開発できます。
kintone(キントーン)上の機能を組み合わせれば、自社のニーズに適ったCRMを簡単に開発できます。
基礎知識としてkintone(キントーン)自体がCRMというわけではなく、CRMを開発できるプラットフォームであると理解しておきましょう。
(2)顧客管理や業務効率化に活用できる
kintone(キントーン)の機能を利用すれば、顧客管理や業務効率化に役立たアプリケーションを開発できます。
例えば、顧客リスト機能とメールソフトの連携で、顧客情報とメールでの問い合わせ内容を連携させて記録できます。
また、ワークフロー機能も搭載しているため、営業日報の作成なども自動化可能です。
kintone(キントーン)を使えばCRMツールの開発だけでなく、その他の事務作業や非効率な業務を効率化することもできます。
2.kintone(キントーン)の特徴
kintone(キントーン)の特徴を3つ紹介します。
- IT知識なしでツールを開発できる
- 拡張性が高く多様なシステムと連携できる
- サンプルアプリを利用してすぐに顧客管理を始められる
kintone(キントーン)の導入を検討している方はまず特徴を理解し、機能を把握したうえでデモシステムの申し込みをしましょう。
1つずつ内容を説明します。
(1)IT知識なしでツールを開発できる
kintone(キントーン)の特徴は、IT知識がなくてもツールを開発できる点です。
kintoneには豊富な機能が展開されており、利用者はその機能を選んで組み合わせるだけで、業務アプリを開発できます。
プログラミングの知識は必要なく、機能を選んでカスタマイズするだけなので、ある程度パソコンが利用できる方ならアプリ開発が可能です。
またkintone(キントーン)にはサンプルアプリという用途や部署別に必要な機能を集めたパッケージも無料公開されています。
自社でアプリ機能を組み合わせるのが難しい場合は、サンプリアプリを利用することで手間なくすぐに業務効率化や顧客管理を始められます。
(2)拡張性が高く多様なシステムと連携できる
kintone(キントーン)は非常に拡張性が高く200種類以上の拡張機能が利用できます。
キントーン専用の拡張サービスはもちろん、外部サービスとの連携にも対応しており、自社ですでに利用しているツールとの連携も容易です。
データ移行や業務フローの大まかな改変が必要ないため、手間なく顧客管理を始められるでしょう。
(3)サンプルアプリを利用してすぐに顧客管理を始められる
kintone(キントーン)にはサンプリアプリというパッケージが公開されています。
部署や用途別に必要と想定される機能があらかじめ組み合わせてあるので、自分で機能を選んでアプリ開発する必要がありません。
パソコンにあまり詳しくない人員が多い企業では、ノーコードとはいえアプリ開発に時間がかかってしまうでしょう。
kintone(キントーン)のサンプリアプリを使えば、アプリ開発の時間を極限まで削減して業務改善アプリを使い始められます。
3.CRMに活用できるkintone(キントーン)の機能一覧
CRMに活用できるkintone(キントーン)の機能を7つ紹介します。
- 顧客情報管理
- 案件管理
- 営業活動履歴管理
- 問い合わせ管理
- コールリスト管理
- 見積管理
- メール連携
kintone(キントーン)はこれ以外にも豊富な機能を揃えているので、必要であれば追加して業務改善に役立てましょう。
まずはCRMに活用できる機能を1つずつ紹介します。
(1)顧客情報管理
kintone(キントーン)の顧客情報管理機能では、顧客リストの作成ができます。
顧客リストの項目は自由に設計でき、対応状況やステータス分けなどの設定も簡単です。
顧客の個人情報や顧客のランクなどを設定しておけば、営業活動の際に優先的に商談を持ちかける優先順位なども決めやすくなるでしょう。
さらに顧客情報リストを更新した場合は変更ログが詳細に残るため、情報の改ざん防止にも役立ちます。
(2)案件管理
案件管理機能では、営業が担当している案件を一覧化して表示できます。
営業担当が抱えている案件を本人以外でも確認・共有できるため、上長からの指示出しなども効率化するでしょう。
案件の進捗状況も案件管理に記録できるため、万が一商談中のクライアントから問い合わせが入った際の対応もスムーズです。
さらに案件記録からレポート抽出もワンクリックでできるため、営業部署全体の予算管理も効率化します。
(3)営業活動履歴管理
外出が多い営業の活動履歴も、kintone(キントーン)上で管理できます。
顧客リストに紐づけて営業記録を残せるため、その日に商談でどのような成果が出たか、営業担当者が社外でどんな活動をしたかを社内で共有できます。
社外に出ている間の営業の行動履歴が明らかになるため、その履歴を分析して成果の出る営業ノウハウを蓄積したり、マニュアル化するなどの営業スキルの平準化にも役立てられるでしょう。
また、担当が商談先へ向かっている間に問い合わせが入った場合などに折り返しとせず、営業の活動履歴を元にした即座の問い合わせへの回答が可能です。
(4)問い合わせ管理
kintone(キントーン)の問い合わせ管理機能とは、顧客からの問い合わせ履歴をタイムリーに記録・共有する機能です。
顧客からの問い合わせ内容を受電担当者がkintoneに入力すれば、営業部門やその他部門に速やかに情報が共有されます。
また、交渉履歴を元にした問い合わせ対応が可能となるので、あらためて前回の問い合わせ内容をヒアリングする手間もなくなり、顧客に何度も同じことを説明させる二度手間もありません。
kintoneの問い合わせ管理機能により、顧客の問い合わせ対応の質も上がり、お客様サービスを向上させられます。
(5)コールリスト管理
kintone(キントーン)では、コールリスト管理も可能です。
電話営業の対象を顧客情報から抽出し、リスト化しておくことができます。
ステータスを「架電ずみ」にしておけば重複して電話をかける心配もなく、コールセンターでの荷電業務も効率化するでしょう。
(6)見積管理
営業対応に欠かせない見積管理もkintone(キントーン)で管理できます。
kintone(キントーン)上に商品リストを作っておけば、そのリストと紐づけて簡単に見積書を作成可能です。
提示した見積書を顧客情報にアップロードしておけば、営業以外でも見積額を確認できます。
さらに、kintone上で作成した見積書はワンタップで印刷も可能なため、郵送希望へのクライアントへの対応も簡単です。
(7)メール連携
kintone(キントーン)とメールワイズというツールを連携させることで、kintone上でメールの作成や送信ができるようになります。
メールワイズとは、kintone(キントーン)を開発したサイボウズ社が開発したメールの一元管理システムのことです。
双方のツールの連携により、kintone(キントーン)上でメールを管理できるようになり、メーラーを立ち上げる手間もありません。
また、kintone(キントーン)の顧客リストからメールアドレス情報を選択してメール配信ができるようになるため、メール営業も効率化します。
4.kintone(キントーン)をCRMに活用するメリット
kintone(キントーン)をCRMに活用するメリットを5つ紹介します。
- 必要な機能だけを組み合わせたオリジナルツールを作れる
- シンプルなUIで使いやすい
- アプリを追加すればツールをアップデートできる
- 初期費用0円・月額費用も安価に導入できる
- PDCAを回しやすい
1つずつ内容を説明します。
(1)必要な機能だけを組み合わせたオリジナルツールを作れる
kintone(キントーン)をCRMに活用すれば、余計な機能のないオリジナルツールを作れます。
プラットフォーム上の機能を組み合わせて自社に必要な機能のみを組み合わせるだけで、自社フローに適したアプリが開発できる点がメリットです。
CRM導入によくある「ツールが多機能すぎて使いこなせない」といったトラブルがなくなり、使いやすいアプリを簡単に開発できます。
(2)シンプルなUIで使いやすい
kintone(キントーン)は純国産ツールのため日本語に完全対応しており、またUIも非常にシンプルです。
見やすい画面で直感的に操作できるため、ITツールに不慣れな社員がツールの使い方を習得できないというトラブルを回避できます。
実際にkintone(キントーン)は、ITが苦手で社員の平均年齢が63歳であるようなIT企業でも導入されており、元々ITに苦手意識を持っていた社員も使いこなせるようになっているケースも多いです。
また、もともとエクセル運用をしていた企業にもkintone(キントーン)がおすすめです。
kintone(キントーン)の拡張機能にある「krew Sheet」を使えば、エクセルと同様の使い勝手やUIで顧客リストを管理できます。
Excelと同様の使い勝手で脱エクセルを目指せる、非常に画期的なシステムといえます。
高齢でITに馴染みがない方でも使いやすいシンプルな画面が操作性を高め、CRMツールの活用に役立ってくれるでしょう。
(3)アプリを追加すればツールをアップデートできる
kintone(キントーン)は拡張性が高く、必要な機能があればいつでもアプリを追加してアップデートできます。
一般的なCRMでは、機能の拡張やカスタマイズをする際はベンダーへ開発を依頼し、開発のための時間も費用もかかります。
しかし、kintone(キントーン)ではCRMにおいて必要と思われる機能が新たに見つかった場合は、プラットフォームから必要な機能を選んで追加するだけで、ツールをアップデート可能です。
一部追加費用が必要な機能もありますが、通常のCRMツールの機能追加よりも低予算でアプリを更新できる点は大きなメリットといえるでしょう。
(4)初期費用0円・月額費用も安価に導入できる
kintone(キントーン)は初期費用無料で、月額費用も月額780円(1ユーザー)〜と安価です。
CRMの導入には高額の費用が必要ですが、kintone(キントーン)を利用すれば、かなり費用を抑えて顧客関係管理業務を始められます。
kintone(キントーン)はプランにより費用や利用できるアプリ数の制限がありますが、1からアプリ開発をするよりは費用を抑えられる点がメリットです。
スモールスタートで安価にCRMを始めたい方にとっては、kintone(キントーン)はコスト面でも安心して導入できるツールといえるでしょう。
(5)PDCAを回しやすい
kintone(キントーン)をCRMに活用すれば、速やかにPDCAを回しながら使いやすいツールに改善していけます。
ノーコードで自社でアプリを開発できるため、社内で必要な機能の追加や設定の変更が可能だからです。
一般的なCRMツールは、社内で改善提案が持ち上がっても、その改善内容をベンダーにあげて実装するまでのタイムラグがあります。
しかし、kintone(キントーン)は社内でアプリの改訂ができるため、タイムラグなく速やかにPDCAを回して改善効果を計測できるでしょう。
5.kintone(キントーン)をCRMに活用するデメリット
kintone(キントーン)は低価格でCRMツールを内製できる便利なプラットフォームですが、もちろんデメリットもあります。
- 拡張機能の利用には追加費用が必要になる
- アプリが乱立するリスクがある
- モバイル端末からのアクセスがしづらい
導入後に「別のCRMにすればよかった」と後悔しないために、事前にデメリットを把握しておきましょう。
(1)拡張機能の利用には追加費用が必要になる
kintone(キントーン)は拡張性の高さが魅力ですが、拡張機能を利用する際は追加費用が必要になります。
拡張機能までプラン料金に含まれているわけではない点に注意しましょう。
有料の拡張機能の例としては、帳票の出力やカレンダー機能、Webフォームの作成機能などがあります。
また、kintoneは他システムとの連携が可能ですが、連携ツールによってはコストがかかる点に注意してください。
利用前に必要となる機能が他にないかどうか、また連携する必要があるツールをすべて洗い出しておくと、正確な見積もりを出してもらえます。
その上でコストを計算して、kintone(キントーン)をCRMに活用するか決めると良いでしょう。
(2)アプリが乱立するリスクがある
kintone(キントーン)はノーコードで簡単にアプリを開発できるのがメリットですが、一方でアプリが乱立するリスクがある点に注意しましょう。
必要なアプリを各々で自由に作って管理していると、同じ部門や社内でアプリが乱立してしまい、データの連携や使いたいアプリ自体がどこにあるかわからなくなります。
作成するアプリを管理できるような体制を作っておく他、kintone(キントーン)プラットフォーム上のポータル画面でアプリを並び替えるなどして、混乱を防ぎましょう。
(3)モバイル端末からのアクセスがしづらい
kintone(キントーン)は外部からのアクセスが可能ですが、オプション追加が必要です。
モバイル端末など社外からアクセスする場合は「セキュアアクセス」というオプションを追加しなければなりません。
セキュアアクセスは1ユーザーごとに250円とさほど高額ではありませんが、利用人数が多い場合はそれなりの費用になります。
kintoneで作ったCRMに無条件でモバイル端末経由のアクセスが可能ではない点に注意しましょう。
モバイル端末からのアクセスが必要な場合は、営業担当のみに対象を絞るなどすればコストを抑えて利用できます。
6.kintone(キントーン)の料金プラン
kintone(キントーン)の料金プランは3つあり、どのプランも比較的低料金で利用できます。
公式サイトの料金表をもとに、各プランについて解説します。
項目 | ライトコース | スタンダードコース | ワイドコース |
---|---|---|---|
価格(税込) | 月額780円(1ユーザー) 年額9,170円(1ユーザー) |
月額1,500円(1ユーザー) 年額17,640円(1ユーザー) |
月額3,000円(1ユーザー) 年額36,000円(1ユーザー) |
ゲストユーザー価格 | 月額580円(1ユーザー) 年額6,820円(1ユーザー) |
月額1,200円(1ユーザー) 年額14,110円(1ユーザー) |
|
最小契約ユーザー数 | 5名 | 5名 | 1,000名 |
利用可能アプリ数 | 200個まで | 1,000個まで | 3,000個まで ※応相談 |
スペース数 (プロジェクト管理スペースの意) |
100個まで | 500個まで | 1000個まで ※応相談 |
外部サービスとの連携 プラグイン 拡張機能の利用 |
× | ⚪︎ | ○ |
大規模利用向けプラグインや拡張機能 | × | × | ○ |
ディスク容量 | 5GB×ユーザー数 | ||
スマホアプリ | あり | ||
ゲストスペース数 | 100個まで | 200個まで | |
サポート内容 | メール 電話 チャットサポート |
||
言語 | 日本語 英語 簡体字 繁体字 スペイン語 |
||
セキュアアクセス | 月額250円(1ユーザー) 年額2,940円(1ユーザー) |
||
ディスク増設 | 月額1,000円(10GBあたり) 年額11,760円(10GB) |
(1)ライトコース
kintone(キントーン)で最も安価に利用できるのはライトコースで、1ユーザーあたり月額780円から利用できます。
最小契約数は5ユーザーからになっているため、月額3,900円でCRM開発が可能です。
他サービスとの連携や拡張機能の利用はできませんが、顧客リスト機能などは利用できるため、まずはお試しでCRMを作ってみたい企業におすすめです。
スモールスタートでkintone(キントーン)でCRMを始めたい方、社内の顧客情報管理と共有に絞って利用したい方はライトコースから始めると良いでしょう。
(2)スタンダードコース
スタンダードコースは、kintone(キントーン)社が最もおすすめしているコースです。
1ユーザー当たり月額1,500円からと安価に利用開始でき、利用できるアプリ数は1,000個と豊富な機能を利用できます。
さらに外部サービスとの連携や拡張プラグインも利用できるため、CRMアプリの開発にも便利です。
なお、利用前に30日間のお試し期間がついているので、本当に自社にとって利用しやすいかどうかを確かめて本契約へ進めます。
kintone(キントーン)でCRMを始めたい方にまず利用してほしいのはスタンダードプランです。
無料期間終了後に自動的に有料プランへ切り替わることもないため、まずはスタンダードプランで申し込んで機能性を確認することをおすすめします。
(3)ワイドコース
ワイドコースは大規模事業者向けのプランで、月額3,000円(1ユーザー)から利用できます。
3つのプランの中では利用できるアプリ数が3,000個とかなり多く、また外部サービスとの連携や大規模利用向けの特別な機能が開放されます。
利用可能なアプリ数やスペース数は、相談に応じて上限を増やせるため、利用ユーザー数が多い場合は上限の解放も可能です。
従業員が多い企業でkintone(キントーン)でCRMツールを開発したい方、またCRM以外にも幅広い業務アプリを使いたい方はワイドコースを利用すると良いでしょう。
7.kintone(キントーン)をCRMに利用する際の注意点
kintone(キントーン)はCRMに活用できるツールではありますが、CRMのために作られたツールではありません。
そのため、社員が期待するほど業務効率が上がらなかったり、慣れないUIで使いづらさを感じる面もあるでしょう。
kintone(キントーン)は自社で開発が可能な分、現場からの不満を拾い上げて改善するのも容易です。
最初から完璧なツールとして導入するのではなく、徐々に改善して作り上げていくツールというイメージで導入すると良いでしょう。
導入後には社員からkintone(キントーン)の使い勝手を聴取し、改善できる点は速やかに改善していけば、いつの間にか自社に適した使い勝手の良いCRMツールになっているはずです。
8.kintone(キントーン)をCRMツールとして導入した企業の事例
ノーコードでアプリ開発ができるといえ、自社でkintoneを使いこなすイメージがわかないと導入に踏み切れないはずです。
実際にkintone(キントーン)をCRMとして導入した企業の事例を紹介します。
- スターフェスティバル
- LEAGLE
- リノベる。
導入企業がkintone(キントーン)によるCRMでどのような成果を得たかを参考に、自社で導入する価値があるか判断するのも良いでしょう。
(1)スターフェスティバル
スターフェスティバル株式会社は、法人や団体向けのお弁当やケータリングのデリバリー事業を展開する会社です。
kintone(キントーン)導入前は顧客管理や顧客対応を別のシステムで管理しており、連絡ツールも複数のチャットツールを並行して利用している状態でした。
ツールの乱立により顧客情報が分散してしまい、分析の際にエクセルにデータをまとめてから作業を開始するフローをとっており、作業の効率性にも問題を感じていました。
kintone(キントーン)を導入して乱立したツールを1つに統合し、情報を1つのツールに集めたことで顧客管理と対応状況、注文管理業務の連携がスムーズになりました。
また、複数のツールに情報を何度も入力する必要もなくなり、運用効率も大幅に上がりました。
(2)LEAGLE
LEAGLE株式会社は、BtoBにおけるマーケティングや新規営業の支援を行う会社です。
kintone(キントーン)導入前は、数万件ある顧客データをエクセル管理しており、同時に複数人が作業をするとファイルが固まるなど業務自体に支障が出ていました。
また、エクセルでの集計作業にかなり時間がかかることもあり、Excel運用を脱して顧客管理をより効率化する目的でkintone(キントーン)の導入を決めました。
kintone(キントーン)のプラグインである「krewSheet(Excelと同じように使えるシートアプリ)」を顧客リストの管理に利用したところ、複数人作業での負荷も解消され、作業スピードもアップし現場からも好評価を得ました。
結果的に社内向けポータルの提供やその他の部門でもkintone(キントーン)アプリを活用し、これまで顧客管理にかかったコストを1/10に削減することに成功しました。
(3)リノベる。
中古住宅のリノベーション市場での顧客と事業者のマッチング事業を手掛ける「リノベる。」も、kintoneを導入してCRMの刷新に成功しています。
従来のCRMツールでは機能面の制限が大きく、顧客情報の入出力に手間がかかるなど、データの活用がうまくできていない状態でした。
そこでkintone(キントーン)の顧客管理リストを活用することで、重複したデータ入力をなくして、各部門が同じ画面の顧客情報を確認できるようになりました。
さらに、既存のMAツールと連携させて顧客の情報とMAツールのスコアリングを連携させることで、メール配信や営業部門へのエスカレーション業務の効率化に役立てています。
まとめ
kintone(キントーン)は手軽に業務アプリを開発できるだけでなく、一般的なCRMと比べてかなり安価に導入できます。
顧客リストの作成はもちろん、応対履歴の記録や商談の管理などが利用でき、最低月額780円から利用できるツールは他にはありません。
もちろん、CRMだけに特化したツールではないため、機能面での不足を感じることもあるでしょう。
そのような場合はkintoneを他のツールと連携させることで、不足した機能を補えます。
kintone(キントーン)は安価にCRMを始めたい方、自社でCRMアプリを内製して改善していきたい企業におすすめです。
記事の内容を参考にして、kintone(キントーン)でのCRMを始めましょう。