LINE公式アカウントのメッセージ通数はどうカウントする?節約する方法も紹介
「LINE公式アカウントのメッセージ通数はどうカウントする?」
「LINE公式アカウントの配信上限を超えないようにする方法を知りたい」
LINE公式アカウントのメッセージ通数のカウントは、メッセージ配信回数×人数で計算します。
無料プランでは200通、ライトプランでは5,000通と上限が決まっているので、枠をギリギリまで効果的に活用したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、LINE公式アカウントのメッセージ通数のカウントの定義、カウントされるメッセージとカウント外のメッセージの種類、枠を上限ギリギリまで活用する方法を紹介します。
最後まで読めばLINE公式アカウントのメッセージカウントについて理解し、配信上限数を効果的に活用できるでしょう。
1.LINE公式アカウントのメッセージ通数のカウントとは
LINE公式アカウントのメッセージ通数のカウントについて解説します。
- LINE公式アカウントはプランによって配信上限が決まっている
- 配信上限を超える場合は追加料金またはプラン変更が必要
- メッセージとしてカウントされないメッセージもある
- カウントは毎月月初にリセットされる
それぞれについて見ていきましょう。
(1)LINE公式アカウントはプランによって配信上限が決まっている
LINE公式アカウントは、プランによって配信できるメッセージ通数の上限が決まっています。
コミュニケーションプラン | ライトプラン | スタンダードプラン |
---|---|---|
200通 | 5,000通 | 30,000通 |
配信のカウントは、メッセージ配信回数×友だち数の合計です。
10名の友だち登録者にメッセージを1回配信した場合は10通としてカウントします。
もっとも、友だちがLINE公式アカウントをブロックするとメッセージを配信することができないため、配信対象から除かれます。
つまり、配信通数を考える上では、すべての友だち数からブロックしている友だち数を差し引いた数をもとに算出する必要があることに注意が必要です。
なお、絞り込み配信やステップ配信を行う際には、実際に配信を行った対象をもとに配信通数がカウントされます。
このように、友だち数を基準としながらも、実際に配信してユーザーに到達したメッセージ件数が上限となる配信通数に含まれることを押さえておきましょう。
(2)配信上限を超える場合は追加料金またはプラン変更が必要
LINE公式アカウントのメッセージ通数が上限を超えた場合は、プラン変更が必要です。
コミュニケーションプランとライトプランは、上限を超えると従量課金の配信ができないので、アップグレードが必須となります。
スタンダードプランのみ1通3円の従量課金制で、追加メッセージを配信することができます。
プラン変更の申請は、月の途中であっても行うことが可能です。
もっとも、プランをアップグレードするかダウングレードするかによって、新たなプランが適用されるタイミングに違いがあります。
LINE公式アカウントのプラン変更の方法や適用のタイミングについては、以下の記事もご参照ください。
(3)メッセージとしてカウントされないメッセージもある
LINE公式アカウントでメッセージにカウントされるのは、以下の配信方法のみです。
- メッセージ配信(セグメント配信も含む)
- ステップ配信
- Push API/Multicast API/Broadcast API
友だち追加直後に配信されるあいさつメッセージ、自動応答機能を使った自動返信はカウントされません。
また、友だち追加したユーザーとの間の個別チャットもメッセージ通数としてカウントされないため、上限に関わらずユーザーとのやりとりを行うことが可能です。
そのため、自動応答機能や個別チャットなどと併用することで、メッセージ通数の上限内で運用を行うこともできます。
もっとも、
(4)カウントは毎月月初にリセットされる
LINE公式アカウントのメッセージカウントは、毎月月初にリセットされます。
月末ギリギリに配信数が上限を超えた場合は、数日待てばまた配信が可能です。
もっとも、配信通数の上限を超えない月があったとしても、その差分が翌月に繰り越されることもないため、注意が必要です。
2.LINE公式アカウントのメッセージ数にカウントされるメッセージの種類
LINE公式アカウントのメッセージ通数にカウントされるメッセージの種類を詳しく説明します。
- メッセージ配信
- ステップ配信
- Push API/Multicast API/Broadcast API
(1)メッセージ配信
メッセージ配信とは、LINE公式アカウントの運営者側が発信する通常のメッセージです。
メッセージには、以下のような内容が含まれます。
- テキストメッセージ
- スタンプ
- 画像や写真
- クーポン
- 動画
- ボイスメッセージ
- リッチメッセージ
- リッチビデオメッセージ
- カードタイプメッセージ(カルーセル)
- リサーチ(アンケート)
- 予約フォーム
なお、セグメント配信の場合もメッセージ配信としてカウントされます。
その場合には、絞り込んだ後の配信数が1か月の配信通数にカウントされることを押さえておきましょう。
(2)ステップ配信
ステップ配信とは、あらかじめ決めたシナリオ通りにメッセージを配信する機能です。
たとえば、友だち追加から1日後に店舗や商品に関する案内を配信し、そのさらに3日後に期間限定クーポンを配信するといった流れで段階的に配信を自動的に行うことができます。
ユーザーの特定のアクションをトリガーとして配信を分岐させることもできるため、ユーザーに合わせた適切なアプローチを行うことが可能です。
このようなシナリオ通りの自動配信も、メッセージ配信としてカウントされます。
なお、あらかじめ配信内容やタイミングを設定して運用を行うことになるため、ステップ配信の通数を事前に含めて上限通数を把握することが重要です。
ステップ配信の概要や効果的な運用については、以下の記事でも詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
(3)Push API/Multicast API/Broadcast API
Push API/Multicast API/Broadcast API経由のメッセージも、配信数にカウントされます。
- Push API…自動のリマインダー・チャットbotなど
- Multicast API…個人相手に一斉配信を実施するAPI
- Broadcast API…友だち全員にメッセージを一斉送信するAPI
特に注意が必要なのがPush APIです。
Push APIを経由すると、通常は配信カウント外であるチャットbotによる自動応答も配信通数にカウントされてしまいます。
気づかぬうちに配信数がかなり多くなることがあるので、APIを連携している場合はカウント数を随時確認することが必要でしょう。
3.LINE公式アカウントのメッセージ通数のカウントの仕方
LINE公式アカウントのメッセージ通数のカウントの仕方を紹介します。
- 3吹き出しまでを1配信とカウント
- テキスト以外の内容も1配信でカウントされる
運用を行う際にはぜひ押さえておきましょう。
(1)3吹き出しまでを1配信とカウント
LINE公式アカウントの配信カウントでは、3つの吹き出しを1つのメッセージとして数えます。
1つの吹き出しに入力できるテキストの上限は500文字なので、最大で1,500文字ものメッセージを1度の配信で送ることができます。
もちろんあまりにも長文だと読み飛ばされてしまうので、読みやすいサイズに調整する必要がある点に注意してください。
また、吹き出しには画像やスタンプを活用することも可能です。
そのため、テキストと画像やスタンプを適宜併用しながら、ユーザーの視認性を高めることも意識しましょう。
(2)テキスト以外の内容も1配信でカウントされる
LINE公式アカウントの配信カウントは、テキスト以外の画像、リッチメッセージも対象です。
例として、コスメブランド「POLA」の配信メッセージを紹介します。
上記の例では、テキストで1吹き出し、カルーセルで1吹き出しを消費していると計算します。
今回の場合は3つの吹き出し以内に収まっているので、メッセージ配信数は1×ユーザー数でカウントされます。
4.LINE公式アカウントのメッセージ数にカウントされないメッセージとは
LINE公式アカウントのメッセージ数にカウントされないメッセージについても理解しておきましょう。
- 個別チャット
- あいさつメッセージ
- 自動応答
(1)個別チャット
ユーザーからの個別チャットへの返信は、配信数にカウントされません。
配信ではなく、あくまでユーザーへの返信だからです。
そのため、個別の問い合わせの際にカウントが消費されることはありません。
個別チャットを活用することで、ユーザーとの距離感を縮めることができ、自社や店舗に対するユーザーの信頼度や満足度を高める効果が期待できます。
もっとも、繁忙期や営業時間外などには即座の対応ができないこともあり、ユーザーの信頼度を低下させる可能性もあります。
そのような場合には、後述する自動応答機能に切り替えたうえで対応を行うことも検討しましょう。
(2)あいさつメッセージ
あいさつメッセージとは、友だち追加直後に自動送信されるメッセージです。
1度に5つの吹き出しを設定できますが、この際は配信数のカウントから除外されます。
友だち追加の概要や友だち数を増やすメリット、効果などについては、以下の記事もご覧ください。
(3)自動応答
自動応答とは、ユーザーが入力した特定のキーワードに反応し、自動で返信する機能です。
LINE公式アカウントの自動応答機能での返信は、配信数にカウントされません。
ただし、API経由での自動応答は配信数にカウントされます。
外部ツールを連携しているような場合は、自動応答も配信数のカウント対象になるので注意しましょう。
5.LINE公式アカウントのメッセージ通数を確認する方法
LINE公式アカウントのメッセージ通数を確認する方法を紹介します。
PC版とアプリ版で方法が異なるため、双方について見ていきましょう。
- PCから確認する方法
- スマホアプリから確認する方法
(1)PCから確認する方法
PCからLINE公式アカウントのメッセージ数を確認するには、まずアカウントのダッシュボード画面を開きます。
「分析」タグを開き、左側のメニューの「メッセージ通数」をクリックしましょう。
メッセージ通数を開くと、以下の画面のように配信したメッセージの総数が表示されます。
合計(すべてのメッセージ)の部分が配信カウントの対象メッセージなので、この数字がプラン上限を超えないようにしましょう。
なお、メッセージ配信の通数は翌日に反映されるため、メッセージ配信直後は管理画面上のメッセージ通数は増えません。
最新のメッセージ通数を確認したい場合は、メッセージ配信の翌日に確認すると良いでしょう。
(2)スマホアプリから確認する方法
スマホからLINE公式アカウントの配信数を確認する方法を紹介します。
まず、LINE公式アカウントアプリへログインしましょう。
トップメニューの中から、利用状況のボタンをタップします。
利用と請求の画面の下部に、今月のメッセージ利用状況が表示されているので、配信数を確認してください。
6.LINE公式アカウントのメッセージ通数を有効活用するには
LINE公式アカウントのメッセージ通数は上限が設定されているので、できるだけ節約しながら有効活用しましょう。
- セグメント配信を利用して配信効果を高める
- テキストや画像、動画を組み合わせて配信する
- オープンチャットを活用する
(1)セグメント配信を利用して配信効果を高める
LINE公式アカウントでメッセージ配信する際は、セグメント配信を活用しましょう。
セグメント配信とは、顧客の属性を指定した絞り込み配信のことです。
たとえば、コミュニケーションプランに加入しており、友だちが200名いるとします。
この場合はメッセージ配信上限が200通なので、一斉配信を使うと1回で配信上限を使い果たしてしまいます。
しかし、セグメント配信でメッセージを配信する人を絞り込むことで、配信数を節約可能です。
たとえば、友だちの中で20代で居住地域が関東の人だけなどと指定すれば、配信数を減らすことができます。
セグメント配信はメッセージの配信数を絞れるだけでなく、属性に分けた情報提供を可能とする観点でも有効なので、ぜひ活用しましょう。
(2)テキストや画像、動画を組み合わせて配信する
LINE公式アカウントのメッセージ通数を有効活用するためには、テキストと画像、動画を組み合わせましょう。
テキストだけの長文はユーザーに読みにくい印象を与え、スルーされてしまう可能性が高いです。
そこで活用したいのが、視覚的に情報を伝えられる画像や動画です。
特に動画は短時間でもテキストより情報を伝えることができるので、動画制作が可能なら動画を送ってみるのも効果的です。
限られた配信数で高い訴求効果を生み出すために、テキストに頼らずさまざまな配信方法を工夫しましょう。
(3)オープンチャットを活用する
LINE公式アカウントの配信数を抑えたい場合は、オープンチャットを活用しましょう。
オープンチャットとは複数人が参加できるチャットで、顧客を紹介して全員で会話ができる機能です。
オープンチャットはLINE公式アカウントとは違い、完全無料で運用できるので、費用はかかりません。
あくまでチャットを楽しむための機能であり、LINE公式アカウントのように分析機能は搭載されていないため、以下のような運用方法がおすすめです。
大切な情報はLINE公式アカウントで配信し、日常的な雑談はオープンチャットにするなど使い分けることで、メッセージ数を抑えられます。
ただし、オープンチャットを誰でも参加できる設定にすると、荒らしと呼ばれる悪質なユーザーが入ってくる可能性があります。
承認制で招待するなど、オープンチャットの治安を保つ工夫はしておきましょう。
7.LINE公式アカウントのメッセージカウントについてよくある質問
LINE公式アカウントのメッセージカウントについて、よくある質問に回答します。
- 「配信可能数を超過しました」のエラーが出て、メッセージ配信ができない場合は?
- LINE公式アカウントから送るメッセージ数を増やすには?
それぞれ見ていきましょう。
(1)「配信可能数を超過しました」のエラーが出て、メッセージ配信ができない場合は?
コミュニケーションプランまたはライトプランで配信数を超過した場合は、プランをアップグレードする必要があります。
コミュニケーションプランの方はライトプランへ、ライトプランの場合はスタンダードプランへアップグレードしましょう。
ただし、利用しているプランをアップグレードする場合は即時適用されますが、ダウングレードする場合は翌月から適用されるため注意が必要です。
(2)LINE公式アカウントから送るメッセージ通数を増やすには?
LINE公式アカウントから送るメッセージ通数を増やすには、プランのアップグレードが必要です。
スタンダードプランに加入している方は、1通3円で追加メッセージを配信することができます。
お金をかけずにメッセージ配信数を増やしたい方は、別途オープンチャットを作るなどすると良いでしょう。
まとめ
LINE公式アカウントで配信カウントされるメッセージは、通常メッセージとステップ配信、API経由のメッセージです。
3つの吹き出しを1配信とし、配信した人数を掛け合わせた数で計算します。
LINE公式アカウントのメッセージ上限を有効活用するには、画像や動画を活用したり、オープンチャットを開くのも良いでしょう。
記事の内容を参考にし、LINEのメッセージ配信上限ギリギリまで有意義で効果の高いメッセージ配信を心がけるようにしましょう。