コラム

LINE公式アカウントのプランの変更手順とできることの違いは?スマホ・PC別で解説

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TMS編集部

「LINE公式アカウントのプランの変更方法は?」
「いつプランを変更したらいいの?」
「料金プランは?」

企業の経営者やマーケティング・営業担当者の中にはこのような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

LINE公式アカウントは企業・店舗がユーザーとやり取りして自社の商品やサービスについて知ってもらったり、利用してもらうきっかけづくりのために利用されています。

アカウントは無料で利用することもできますが、1か月に配信できるメッセージ通数に制限があるため、メッセージ配信数に考慮した運用が必要です。

本記事ではLINE公式アカウントの料金プランや変更方法について解説していきます。

LINE公式アカウントを活用した集客や事業拡大に興味をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。

1.LINE公式アカウントの料金プラン

助成金・補助金の種類

まず、LINE公式アカウントの料金プランをご紹介します。

LINE公式アカウントの料金プランは、コミュニケーションプラン、ライトプラン、スタンダードプランの3種類です。

このうち、コミュニケーションプランについては、月額費用の負担なく利用することができます。

コミュニケーションプラン(無料プラン) ライトプラン スタンダードプラン
月額固定費(税別) 0円 5,000円 15,000円
無料メッセージ通数 200通 5,000通 30,000通
追加メッセージ料金 不可 不可 ~3円

プランの違いは、1か月に配信することができるメッセージ通数の上限にあります。

例えば、コミュニケーションプランは200通までは無料で配信することが可能ですが、上限を超えてメッセージ配信を行うことはできません。

また、有料プランの1つであるライトプランでも、上限を超えてメッセージ配信を行うことができないことに注意が必要です。

なお、スタンダードプランでは、メッセージ通数の上限を超えた分について、追加料金を支払うことで配信を行うことができます。

そのため、頻繁にメッセージ配信を通じて自社の商品・サービスの情報発信やメールマーケティング施策を行う企業におすすめです。

また、メッセージ数は「ターゲットリーチ数×メッセージ配信回数」でカウントされます。

ターゲットリーチとは、実際にメッセージ配信を行う対象ユーザーの数を指します。

具体的には、LINE公式アカウントの友だち登録者数を基準としますが、ここにブロックしているユーザーは含まれません。

絞り込み配信やステップ配信の場合には、絞り込みを行った後の対象ユーザー数を指します。

例えば、自社のLINE公式アカウントの友だち登録者数が100人いる場合、1か月に2回の頻度で配信を行うケースでは、1か月に100×2=200通のメッセージ配信を行う計算になります。

なお、メッセージ1通に対して、吹き出しは3つまで配信することが可能です。

また、テキストだけでなく、画像やスタンプを配信することもできます。

そのため、ユーザーの興味や関心を引くような情報発信を行いたい場合には、適宜画像やスタンプを併用しながら配信を行うとよいでしょう。

このように、1か月に配信できるメッセージ通数の上限の違いが各プランの違いということができます。

どのプランを採用するかは、友だち登録者数や1か月に配信するメッセージの頻度によって、検討する必要があります。

本格的なメールマーケティングやユーザーとの接点創出、関係性の強化を目的としてLINE公式アカウントを活用したい場合には、ライトプランあるいはスタンダードプランの利用を検討しましょう。

2.LINE公式アカウント料金プランの選び方

上記で見たように、LINE公式アカウントは、1か月に配信できるメッセージ通数の上限によって料金プランが変動します。

そのため、LINE公式アカウントの開設を行う際に、あらかじめどのように運用を行うかについて方針を立てておくことが重要です。

もっとも、運用方針がまだ定まっていない場合には、以下に着目して料金プランを選ぶことがおすすめです。

LINE公式アカウントの料金プランの選び方

  1. 友だち登録者数と1か月の配信回数
  2. コミュニケーションプランから運用を始める
  3. プランをアップグレードする目安

順番に紹介していきます。

(1)友だち登録者数と1か月の配信回数

LINE公式アカウントを開設する際には、目標となる友だち追加数を具体的に策定しておくことをおすすめします。

その上で、目標とする友だち追加数をターゲットリーチ数として、1か月に配信できるメッセージ通数の上限から料金プランを検討することが有益です。

例えば、すべての友だちにメッセージを配信する場合、メッセージの配信回数に応じて、以下のような計算ができます。

#1:月に1回メッセージを送る場合

1か月にすべての友だちに1回の頻度でメッセージ配信を行うことを検討している場合には、以下のようになります。

コミュニケーションプラン 200人
ライトプラン 5,000人
スタンダードプラン 30,000人

1か月のメッセージ配信通数は、「ターゲットリーチ数×配信回数」によって算出することができます。

そのため、それぞれのプランの配信通数の上限から、目標とすることができる友だち追加数の目安を把握できます。

例えば、コミュニケーションプランでは、最大200人までの友だち登録・追加を目標とする場合に利用を検討するのがおすすめです。

もっとも、配信回数を1か月に1回のまま、より多くの友だち追加数を獲得することを念頭に置くならば、ライトプランやスタンダードプランを検討するのがよいでしょう。

#2:月に2回メッセージを送る場合

次に、1か月に2回の頻度でメッセージを配信する場合を考えてみましょう。

それぞれのプランで目指すことができる友だち追加数の上限は、以下の通りです。

コミュニケーションプラン 100人
ライトプラン 2,500人
スタンダードプラン 15,000人

一般的には、月に2回程度の配信を行うことで、ユーザーの目にとまりやすく、印象に残りやすいとされています。

配信頻度が低すぎる場合や逆に多すぎる場合には、ユーザーにブロックされる可能性が高まります。

もっとも、配信内容を工夫することによって、ユーザーの認知度などを高めることができるため、ユーザーにメリットを感じてもらえるような内容のメッセージ配信を行いましょう。

#3:月に3回メッセージを送る場合

次に、1か月に3回の頻度でメッセージを配信する場合を考えてみましょう。

それぞれのプランで目指すことができる友だちの追加数の上限は、以下の通りです。

コミュニケーションプラン 66
ライトプラン 1,666
スタンダードプラン 10,000

無料で利用できるコミュニケーションプランでは、目標とできる友だち追加数が大幅に減少してしまうため、本格的なビジネス利用を念頭に置く場合には、有料のプランが望ましいでしょう。

#4:月に4回メッセージを送る場合

次に、1か月に4回の頻度でメッセージを配信する場合を考えてみましょう。

それぞれのプランで目指すことができる友だちの追加数の上限は、以下の通りです。

コミュニケーションプラン 50人
ライトプラン 1,250人
スタンダードプラン 7,500人

すべての友だち登録者に向けて1か月に3回、4回の配信を予定すると、プランによっては1か月に配信できるユーザー数がほとんど確保できなくなります。

また、ユーザーによっては頻繁にメッセージが送られるLINE公式アカウントをブロックする場合があり、却って友だち登録者が減少してしまうリスクもあります。

そのような場合には、メッセージをすべての友だち登録者に配信するのではなく、絞り込み配信を行うことがおすすめです。

絞り込み配信とは、友だち登録をしているユーザーの属性やニーズなどによってメッセージ配信の対象ユーザーを絞り込んでメッセージを配信する機能です。

例えば、ユーザー属性で絞り込む場合には、「友だちの期間」や「性別」、「年齢」、「OS」、「地域」といった様々な要素で絞り込むことができます。

また、LINE公式アカウントの絞り込み配信では、複数の要素を掛け合わせて、メッセージ配信の対象ユーザーを絞り込むこともできます。

絞り込み配信を有効活用することで、購買意欲を向上させたり、ブロック率を下げたり、メッセージの配信費用を削減する効果が期待できます。

(2)コミュニケーションプランから運用を始める

LINE公式アカウントを初めて開設する場合には、友だちがいない状態から始めることになるため、「コミュニケーションプラン」から利用するのがおすすめです。

コミュニケーションプランでは月額固定費が無料で、月に200通までメッセージの配信をすることができます。

コミュニケーションプランを利用する場面としては、以下のようなものが考えられるでしょう。

コミュニケーションプランから運用を始めるケース

  • 機能の使い勝手を試したい
  • 1か月のメッセージ配信を200通に収めてスモールスケールで運用したい
  • 問い合わせ対応のみに活用したい

コミュニケーションプランは、初めてLINE公式アカウントを開設して運用する場合や規模感を小さくした運用で効果測定を行いたい場合に活用するのがおすすめです。

(3)プランをアップグレードする目安

一般的に、LINE公式アカウントのおすすめ配信回数は週に1~2回程度と言われています。

それ以上の配信をすると、ユーザーはメッセージの配信を煩わしく感じ、ブロックにつながる恐れがあるためです。

逆に、週1回未満の配信になると、メッセージの受け取り回数が減るため、関係の構築が難しいといった難点があります。

例えば、コミュニケーションプランでは、1か月に200通までは無料メッセージを配信することが可能です。

月に4回配信する運用を想定している場合は、配信対象となる友だち数が50人以上になった際に、有料プランであるライトプランへの変更を検討してみるとよいでしょう。

同様に、ライトプランでは無料メッセージは5,000通まで配信することができます。

そのため、1か月に4回配信する運用の場合には、1,250人までに送ることが可能です。

この場合には、配信対象となる友だち数が1,250人以上になった場合に、スタンダードプランへのアップグレードを検討してみてください。

このように、どのプランにするかは、友だち登録者数や必要なメッセージ配信数を予測して、決める必要があります。

なお、プランの変更方法については4.で後述します。

3.メッセージカウントの考え方

それぞれのプランには、1か月に配信できるメッセージ通数に違いがあります。

もっとも、LINE公式アカウントから配信されるすべてのメッセージが上限となる通数にカウントされるわけではありません。

配信コストを抑えるためには、メッセージ通数のカウントに関する仕組みを知ることが重要です。

以下で解説していきます。

(1)メッセージ通数の考え方

1か月に無料で配信できるメッセージ通数にカウントされるメッセージとカウントされないメッセージには、複数のユーザーに画一のメッセージを送るかどうかに違いがあります。

以下で具体的に見ていきましょう。

#1:カウントされるメッセージ

メッセージの配信回数に含まれるのは、一斉配信絞り込み配信など、ユーザーへ向けて画一的なメッセージを同時配信する場合です。

送るタイミングや内容がユーザーのアクションなどによって異なるステップ配信も、1か月のメッセージ通数にカウントされることに注意が必要です。

ステップ配信とは、ユーザーの特定の行動をトリガーとして、あらかじめ用意されているメッセージを設定されたタイミングで段階的に配信する機能です。

メールを使ったマーケティング分野では広く利用されており、「ステップメール」とも呼ばれています。

例えば、LINE公式アカウントのステップ配信を用いると、「友だち追加した時点」や「特定のメッセージを開封した時点」などをきっかけに、「〇日後にメッセージを配信する」という設定を行うことが可能です。

ステップ配信を用いることで、メッセージを効率的に配信することができます。

ステップ配信はユーザーの行動や特性に合わせて配信を行うことができるため、ユーザーの購買意欲などが高いタイミングで効果的にアプローチができるため、成約率の向上やリピートの促進ができるなどのメリットがあります。

なお、ステップ配信の効果や活用方法については以下の記事も参考になります。

2024.05.30

CRMによるメール配信とは?メリットや配信方法を解説

#2:カウントされないメッセージ

一方で、あいさつメッセージ個別チャットなど、ッセージの配信タイミングが異なるものや個別対応するものはメッセージ配信回数にカウントされません。

あいさつメッセージとは、ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加した際に自動的に送られるメッセージをいいます。

また、ユーザーとの個別チャットでは、よく寄せられる問い合わせなどに対してあらかじめキーワードを設定し、それに対する応答を自動的に送る自動応答機能もあります。

自動応答機能も個別チャットと同様に、1か月のメッセージ配信通数にカウントされないことも押さえておきましょう。

(2)1回のメッセージのカウント方法

次に、1回のメッセージの考え方について解説していきます。

メッセージのカウントは、「1吹き出し=1回」ではありません。

LINE公式アカウントの「メッセージ配信」や「ステップ配信」では、3つの吹き出しまでが1回とカウントされます。

また、吹き出しではテキストだけでなく、画像やスタンプを送ることも可能です。

テキストのみのメッセージでは硬質的な印象を与えてしまうため、適宜画像やスタンプを併用しながら、ユーザーの視認性を高める工夫をしましょう。

4.LINE公式アカウントのプラン変更方法とタイミング

LINE公式アカウントの料金プランは、開設後に変更することが可能です。

もっとも、アプリ版とPC版では、変更方法に違いがあります。

以下では、LINE公式アカウントの料金プランの変更方法と変更内容が適用されるタイミングについてご説明します。

(1)アプリ版

スマートフォンのLINE公式アカウントアプリからは、プラン変更ができません。

プラン変更を行いたい場合には、「スマホブラウザ向け購入画面」から行います。

具体的な手順は、以下の通りです。

アプリ版の変更手順

  1. スマホ向けブラウザ購入画面からLINE公式アカウントにログイン
  2. 「アカウント設定」の「プラン」をタップ
  3. 変更したいプランを選択
  4. 支払方法の設定

利用規約に同意し、「変更」または「購入」をタップ

なお、管理アプリでは配信済みの無料メッセージ数・配信済みの追加メッセージ数を確認することが可能です。

これらの情報を定期的に確認することで、効果的なメッセージ配信の運用を行える場合もあるため、必要に応じてチェックしましょう。

(2)PC版

パソコンから、LINE公式アカウントのプラン変更を行う手順は以下の通りです。

PC版の変更手順

  1. LINE公式アカウントの管理画面にログイン
  2. 「変更したいアカウント」をクリック
  3. 「設定」をクリック
  4. 変更したいプランを選択
  5. 支払方法の設定

利用規約に同意し、「変更」または「購入」をクリック

(3)変更内容が適用されるタイミング

上記の方法によってプラン変更を行った場合、変更後のプランがいつから適用されるかは、プランをアップグレードするケースとダウングレードするケースで異なります。

アップグレードする場合には、即日変更されたプランが適用されます。

例えば、コミュニケーションプランからライトプランあるいはスタンダードプランに変更する場合やライトプランからスタンダードプランに変更する場合がこれにあたります。

プランのアップグレードは、月の途中から変更しても適用され、変更後のプランとの差額を支払うことで、メッセージ通数の差分が付与されます。

これに対して、ダウングレードする場合には、翌月からの適用となります。

ライトプランあるいはスタンダードプランからコミュニケーションプランに変更する場合やスタンダードプランからライトプランに変更する場合がこれにあたります。

そのため、月の途中でプランをダウングレードしても、即日適用されず、翌月からしか変更後のプランを利用できないことに注意が必要です。

また、有料のプランから無料のコミュニケーションプランへ変更した場合には、翌月からのメッセージ通数の上限が大幅に制限されることも押さえておきましょう。

プランをダウングレードする場合には、メッセージ通数の上限との関係で、従来の運用が可能であるかどうかも踏まえて慎重な検討を行う必要があるでしょう。

5.プラン変更ができない原因と解決方法

料金プランを変更する際には、以下の点に注意しなければスムーズにプラン変更を行えない場合があります。

以下では、LINE公式アカウントの料金プランの変更ができない場合の原因と対処法について解説します。

(1)アプリ版からプラン変更をしようとしている

LINE公式アカウントの料金プランは、PC版の画面からのみ変更手続を行うことができます。

そのため、スマートフォンのアプリからは変更手続を行うことができないことに注意が必要です。

スマートフォンからプラン変更の手続を行いたい場合には、Web画面にログインすることで、変更を行うことができます。

もっとも、ブラウザからPC版のURLをタップすると強制的にアプリ版が開いてしまうため、PC画面から変更手続を行うことが望ましいでしょう。

(2)管理者以外のアカウントでログインしている

LINE公式アカウントの料金プランの変更は、LINE公式アカウントの管理者権限を持つアカウントのみ可能です。

管理者権限がないアカウントではプランの変更ができません。

また、管理者権限が付与されていないアカウントでは、プラン変更を行うボタンが表示されないことにも注意が必要です。

料金プランを変更したい場合は、必ず管理者のアカウントでログインするようにしましょう。

まとめ

本記事では、LINE公式アカウントの料金プランや変更方法について解説しました。

LINE公式アカウントのプランは3種類あり、プランによってメッセージ配信通数が異なります。

始めは無料プランから利用し、適宜プランを変更させていくとよいでしょう。

上位プランにアップグレードする場合は即日反映されますが、ダウングレードは翌月適用になるため、注意が必要です。

ご自身のビジネスの規模やメッセージの配信頻度などを考慮した上で、最適なプランを選び、より効果的なLINEマーケティングを始めましょう。

この記事の投稿者
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京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。