LINE公式アカウントの無料プランと有料プランの違いは？無料プランの活用術も紹介

TMS編集部

「LINE公式アカウントを無料で使うことができる？」
「有料プランとの違いは？」
「無料プランだとどんな機能が使えるか知っておきたい」

企業の経営者やマーケティング・営業部門の担当者の中には、このようなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

LINE公式アカウントは、多くの企業が活用しているビジネス向けのLINEアカウントです。

アカウントの開設は無料で行うことができますが、プランによっては無料で運用を行うことも可能です。

もっとも、無料プランにはメッセージ配信数に制限が設けられているため、ビジネスの規模やメッセージの配信頻度などを考慮した上で利用するのがおすすめです。

本記事では、LINE公式アカウントの無料プランと有料プランとの違いについて解説します。

また後半では、無料プランで成果を出すコツを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

１．LINE公式アカウントは無料で使えるのか？

LINE公式アカウントは無料で開設・運用することができます。

ただし、1か月に一定数以上のメッセージを配信したい場合には有料プランに切り替える必要があります。

以下では、次の2つについてご説明します。

順に見ていきましょう。

（１）無料プランと有料プランの違い

まず、LINE公式アカウントの料金プランをご紹介します。

LINE公式アカウントには3つの料金プランがあります。

具体的には、コミュニケーションプラン、ライトプラン、スタンダードプランの3種類です。

このうち、コミュニケーションプランについては、月額費用の負担なく利用することができます。

以下では、それぞれのプランの特徴について解説します。

また、LINE公式アカウントの料金プランの詳細については、以下の記事でも取り上げていますので合わせてご覧ください。

2024.07.25

LINE公式アカウントの料金は？機能や利用するポイントも徹底解説

＃１：コミュニケーションプラン

コミュニケーションプランは、無料で利用できるプランです。

また、1か月に200通までのメッセージを無料で配信することができます。

上限を超えてメッセージを配信したい場合は、コミュニケーションプランでは対応できないため、有料プランへ切り替える必要があります。

コミュニケーションプランは無料で運用を始めることができるため、初めてLINE公式アカウントを利用する場合におすすめです。

＃２：ライトプラン

ライトプランは、月額5,000円で利用することができます。

また、1か月に5,000通までメッセージを無料で配信することができます。

しかし、追加メッセージの配信はできないため、月に5,000通以上のメッセージを配信したい場合には、スタンダードプランへの切り替えが必要になります。

ライトプランは、顧客とのコミュニケーション回数が多い企業や、中小企業でよく利用されています。

＃３：スタンダードプラン

スタンダードプランは、月額15,000円で利用することができます。

また、1か月に30,000通のメッセージを配信することが可能です。

コミュニケーションプランやライトプランとは異なり、追加料金を支払うことで、メッセージ通数の上限を超えて配信を行うことができます。

大量にメッセージを配信する大企業でよく利用されています。

ライトプランで上限に達してしまう場合は、スタンダードプランへの切り替えを検討しましょう。

（２）メッセージ通数のカウント方法

上記でみたそれぞれのプランでは、1か月に無料で配信できるメッセージ通数に違いが見られます。

もっとも、LINE公式アカウントを利用して配信するすべてのメッセージがこの通数にカウントされるとは限りません。

そのため、メッセージ通数にカウントされるものとそうでないものの違いを把握することで、各プランの費用対効果を高めた運用を行うことが可能です。

以下では、メッセージ通数のカウントの方法や通数に含まれるメッセージと含まれないメッセージについてご説明します。

順に解説していきます。

＃１：メッセージ通数のカウント方法

それぞれのプランにおける、1か月に配信できるメッセージのカウント方法は、以下の通りです。

• ターゲットリーチ数×メッセージ配信回数

ターゲットリーチ数とは、実際に配信されるメッセージの回数です。

自社や店舗のLINE公式アカウントをブロックしているユーザーにはメッセージが届かないため、ブロックしている友だちの数はターゲットリーチ数に含まれないことに注意が必要です。

なお、友だち登録者の中で属性やニーズなどで配信先を絞り込んだ場合は、絞り込み後の友だち数がターゲットリーチ数になります。

例えば、友だち登録者数が100人いる場合にそれぞれのユーザーに対して1か月に2回の頻度でメッセージ配信を行うと、100×2=200通となります。

これに対して、100人のうち、友だち数を絞り込んで50人に配信すると仮定しましょう。

50人に対して1か月に3回の頻度で配信を行うと、50×3=150通となります。

上記でみた2つの具体例は、1か月の配信通数が200通数以内におさまっているため、コミュニケーションプランで対応できます。

このように、メッセージ配信を行う対象のユーザー数と配信頻度について方針を立てることで、1か月の配信通数を予測することができます。

なお、次の月にはメッセージ配信の通数カウントがリセットされます。

もしも友だち登録者数が増えて200人になった場合は、全員に配信するのであれば1回まで無料でメッセージを配信することができます。

そのため、メッセージ通数のカウント方法を把握しておくことは、自社や店舗でLINE公式アカウントを運用する際に最適なプランを選択する上で有益です。

＃２：カウントされるメッセージ

メッセージの配信回数に含まれるのは、友だち登録者に対してメッセージを配信した場合です。

例えば、友だち登録者全員に一斉配信した場合はもちろん、絞り込み配信やステップ配信を行った場合にもメッセージ通数としてカウントされます。

ステップ配信とは、友だち追加したユーザーに対して、あらかじめ用意しておいた内容・タイミングでメッセージを自動配信できる機能です。

あらかじめ設定したタイミングに従って自動で配信されるため、メッセージ配信の手間を省いて業務を効率化することにつながります。

しかし、このようなステップ配信を利用してユーザーに配信したメッセージは、1か月のメッセージ通数としてカウントされることに注意が必要です。

そのため、手動でのメッセージ配信と並行してステップ配信を行う際には、設定した内容も踏まえて1か月のメッセージ通数を考える必要があります。

＃３：カウントされないメッセージ

友だち登録者に対してメッセージ配信を行っても、1か月の上限が決まっている配信通数にカウントされないものもあります。

具体的には、以下のものです。

友だち登録者に一斉配信を行う場合は、無料メッセージにカウントされます。

しかし、特定のユーザーとの1対1のチャットで配信されたメッセージは、1か月の配信通数には含まれません。

そのため、回数制限なく配信を行うことができます。

また、あいさつメッセージや自動応答メッセージもメッセージ通数に含まれません。

あいさつメッセージとは、LINE公式アカウントを友だち追加した際にユーザーに送られるお礼のメッセージを指します。

自動応答メッセージは、あらかじめ設定したキーワードをユーザーがメッセージ配信した際に自動的に返信するものです。

例えば、営業時間など頻繁にされる質問などを集約し、キーワード設定とそれに対する回答を用意すれば、自動的に回答が行われ、メッセージの返信に関する手間を省くことができます。

そのため、これらの機能を効果的に用いることで、メッセージ配信通数の無駄を削減し、重要度の高い情報配信やメールマーケティングにメッセージ通数を確保することが可能です。

２．LINE公式アカウントの主な機能と有料オプション

LINE公式アカウントには、無料プランと有料プランがあります。

また、LINE公式アカウントをうまく運用することで、新規顧客の獲得とリピーターの獲得の両方を狙うことができます。

ここでは、無料プランと有料プランでは利用できる機能の違いやLINE公式アカウントを運用することで期待できる効果を詳しく見ていきましょう。

以下の順で解説します。

順に見ていきましょう。

（１）無料プランと有料プランの機能の差

LINE公式アカウントには無料プランと有料プランがありますが、利用できる機能に違いはありません。

無料プランである「コミュニケーションプラン」と有料プランである「ライトプラン」および「スタンダードプラン」でも以下の機能を一通り利用することができます。

これらの機能の概要を、順に解説していきます。

＃１：メッセージ

友だち追加をしたユーザーに対してメッセージを配信する際に利用します。

なお、メッセージでは、3つの吹き出しまでが1つのメッセージとしてカウントされることを押さえておきましょう。

そのため、テキストだけでなく、スタンプや画像も一緒に配信することで、ユーザーの視認性を高めて興味や関心を引く内容にすることを意識しましょう。

また、メッセージ配信では、クーポンなどを配信することも可能です。

LINEのメッセージは通常のメールよりも開封に対する心理的抵抗が低いため、開封されやすく、店舗の利用や商品・サービスの購入を促進する効果も期待できます。

＃２：チャット

LINE公式アカウントの友だち登録者と個別にチャットができる機能です。

この機能を活用すれば、ユーザー1人ひとりに合わせた対応ができるため、ユーザーの満足度や信頼度を高めてリピーターの獲得に役立ちます。

クーポンなどの配信を行えるのはもちろん、直接質問に答えることができるため便利です。

また、企業に対する問い合わせや店舗の来店予約などのやりとりの際にも活用できます。

電話とは異なり、対応時間に制限がなく、24時間365日対応ができるのが大きなメリットです。

もっとも、チャット機能を利用するためには、友だち登録者からメッセージやスタンプなどの反応をもらうことが前提となります。

そのため、友だち追加をしたものの、1度もやりとりをしたことがないユーザーに向けてLINE公式アカウント側からメッセージを送ることができない点に注意が必要です。

チャット機能を利用する際には、ユーザーが友だち追加をした時点で、スタンプの送信などユーザー側からのアクションを促す文言をあいさつメッセージに盛り込むなどの工夫が必要です。

また、ユーザーごとにステータスやタグを設定することができるため、どのユーザーの対応が完了していて、どのユーザーが未対応なのかがすぐに把握できます。

これらの機能も活用すれば、対応の漏れや重複対応などのミスを大きく減らすことにもつながり、ユーザーの満足度を高める効果も期待できます。

＃３：プロフィール

LINE公式アカウントのプロフィール画面では、名前や住所、営業時間などの基本情報を登録できるだけでなく、予約フォームなども表示することができます。

基本的な機能であるプロフィールは、LINE公式アカウントの顔となる部分なのでユーザーから注目されるような内容となるように工夫をこらしましょう。

また、プロフィールには画像が載せられるようになっています。

会社のイメージや世界観に合うものを選んで設定しておくことで、友だち追加をしてもらえる可能性が高くなり、新規顧客の獲得にもつながります。

＃４：リッチメッセージ

リッチメッセージは、画像や動画を用いたメッセージ配信機能です。

テキストのみの配信よりもインパクトがあり、ユーザーの印象に残りやすいことから、タップやクリックをしてもらえる可能性を高めることができます。

また、配信にリンク先を設定することで、タップしてもらうと自動的にリンク先へ遷移することも可能です。

もっとも、リッチメッセージ機能を利用する際には、事前に画像や動画データを作成しておく必要があるため注意が必要です。

また、訴求内容やポイントについても簡潔にまとめておくことをおすすめします。

＃５：リッチメニュー

リッチメニューとは、トーク画面の下部に表示されるメニューのことを指します。

アイコンを並べて表示させることができるため、ユーザーの視認性が高く、興味や関心を引いてタップされやすいというメリットがあります。

問い合わせ画面や企業・店舗情報など、掲載できるメニューは自由にカスタマイズすることができます。

また、LINE公式アカウント内へのリンクだけでなく、自社サイトやECサイトなど外部のサイトへのリンクを設定することも可能です。

そのため、訴求したい内容を表示させることによって、ユーザーの具体的なアクションを効果的に促進できることが大きなメリットと言えるでしょう。

画像やキャッチコピーに工夫をこらしたメニュー表示を行うことによって、メッセージ通数を消費することなく効果的な情報発信ができるため、ぜひ活用してみましょう。

＃６：クーポン

店舗などで利用することができるクーポンもLINE公式アカウント上で発行・配信することができます。

紙のクーポンを発行すると、印刷費用や配布に関する人件費など、様々なコストがかかります。

LINE上で発行することで、そのようなコストを削減し、発行自体も無料で行うことが可能です。

また、クーポンの内容も無料クーポンのほか、割引クーポンなどを作成・発行することができます。

なお、発行したクーポンは実店舗はもちろん、オンライン店舗でも利用ができるため、商品・サービスやユーザーの属性や行動特性に合わせて柔軟な活用が可能です。

友だち追加してくれたユーザーに対して、クーポンを配布するなど、新規顧客の獲得を狙う場合には活用するのがおすすめです。

＃７：ショップカード

ショップカードは、LINE上でポイントカードを発行できる機能です。

店舗などでポイントを付与するQRコードを掲示し、ユーザーに読み取ってもらうことでポイントの付与・加算が行われる仕組みとなっています。

発行枚数に制限がなく、ポイントがすべて貯まったユーザーに対しては自動的に新たなショップカードが表示されます。

そのため、紙やプラスチックのポイントカードとは異なり、在庫切れや発行コストなどの不安要素がないことが大きなメリットです。

また、ポイントが付与される条件や特典付与のポイント数、ショップカードの有効期限など、詳細な設定を行うことができます。

ショップカードの利用状況に関するデータの収集・分析もできるため、ショップカードがどの程度機能しているのかについて把握することも可能です。

来店や商品購入の特典としてポイントを付与できるショップカードを配布するなど、リピーターの獲得を狙う場合は、ぜひ活用してみましょう。

（２）主な有料オプション

LINE公式アカウントには、プラン以外にも有料で利用することができるオプションがあります。

課金は任意なので、自社のLINE公式アカウントの運用目的に合わせて必要な際は導入を検討してみてください。

＃１：プレミアムID

プレミアムID とは、LINE公式アカウント開設時に付与されるベーシックIDを希望の文字列で自由に変更できる有料のIDのことです。

自社の公式アカウントのIDを会社名やサービス名にすることができます。

プレミアムIDを利用することで、会社名やサービス名での検索にヒットするほか、アカウント名と一致させることで認知度拡大を促せるなどのメリットがあります。

LINE公式アカウントで自社サービスを宣伝したい場合におすすめです。

＃２：追加メッセージ

追加メッセージとは、プランの無料メッセージ配信回数の上限を超えてメッセージを配信できるサービスです。

なお、スタンダードプランのみ追加メッセージを購入することが可能です。

コミュニケーションプランは200通、ライトプランは5,000通を超えるメッセージ配信をすることはできないため、追加メッセージを購入することはできません。

追加メッセージにかかる費用は、1通あたり1.5円～3円（税別）です。

追加メッセージの通数の範囲によって、1通ごとの料金は以下のように変動します。

３．LINE公式アカウントの無料プランで成果を出すコツ

LINE公式アカウントを運用する際、メッセージの配信頻度や配信時間などによって成果に大きな違いが出ることも少なくありません。

ここでは、LINE公式アカウントの無料プランでも成果を出すコツを紹介します。

順に解説していきます。

（１）配信頻度や配信時間をよく考える

LINE公式アカウントでは、友だち登録を行っているユーザーに対してメッセージを送ることができます。

しかし、配信のしすぎは逆効果となってしまう場合があるため注意が必要です。

サービスやターゲット層などにもよりますが、週1回程度を目安にメッセージの配信を行っていきましょう。

配信時間に関しては、平日のランチタイムや会社から帰宅している夕方など、スマホを見るユーザーが多い時間帯がおすすめです。

また、家でリラックスをしているような時間帯を狙うのもよいでしょう。

具体的に、以下のケースが考えられます。

このように、配信する内容やサービスに合わせて、ユーザーが求めている時間帯や曜日に配信することをおすすめします。

配信の頻度は適切なのか、内容はユーザーにとって有益なのか、しっかりと考えて配信をするようにしましょう。

（２）ターゲットを絞って配信する

上記でみたように、LINE公式アカウントの無料プランには1か月に配信できるメッセージ通数に上限があります。

そのため、絞り込み配信などを活用して、ターゲットを絞り込んで配信するのがおすすめです。

LINE公式アカウントでは、友だち登録者に一斉配信ができるのはもちろん、性別・年齢・居住地域などの属性に絞り込んで配信することもできます。

ユーザーごとに、購入・未購入などのタグを設定することで、購入履歴に基づいて配信対象を絞り込むことも可能です。

居住地域や購入履歴などの条件でユーザーを絞ってメッセージを配信することで、効果的に情報を届けることができます。

ユーザー1人ひとりに合わせた配信を行うことで、ユーザーの満足度を高めることができ、リピートや商品・サービスの購入・継続利用を促進する効果が期待できます。

情報を必要としていないユーザーへの配信はブロックにつながる可能性があるため、配信対象の人数を限定することで、配信できるメッセージ数を効率的に活用しましょう。

（３）クーポンを発行して来店や購入を促進する

LINE公式アカウントでは、ユーザーにクーポンを配信することができます。

クーポンを発行するときに何よりも重要なことは、「どのタイミングでクーポンを配信するか」ということです。

友だちが一定数いる場合であっても、メッセージ配信は100%読まれるものではありません。

しかし、以下のように読まれる可能性が高いタイミングでクーポンを配信すると効果的です。

このようなタイミングでクーポンを配信することで、新規顧客の来店や商品購入を促せます。

また、購買意欲が高い商品の購入時やサービスの利用時に配信することで、既存顧客の再度の来店を検討してもらいやすくなるでしょう。

まとめ

本記事では、LINE公式アカウントの無料プランと有料プランの違いについて見てきました。

無料プランと有料プランでは、無料で配信できるメッセージ通数に違いがありますが、どのプランでも利用できる機能に差はありません。

初めてLINE公式アカウントを運用する際は、上記で見たコツを踏まえて、無料プランから運用していくと良いでしょう。

ご自身のビジネスに合わせてプランの選択や変更をしてみてください。

TMS編集部

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京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。