LINE公式アカウントのクーポン機能とは?使い方からメリットまで一気に解説
「LINE公式アカウントのクーポン機能って何?」
「活用するメリットや作成方法が知りたい」
「いつ配信すれば効果的?」
企業の経営者やマーケティング・営業担当者の中にはこのような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
LINE公式アカウントは、企業や店舗がユーザーとやり取りして、自社の商品やサービスを知ってもらったり、店舗への来店を促すきっかけづくりのために利用されています。
LINE公式アカウントのクーポン機能は、LINE公式アカウントの管理画面で、簡単にクーポンを作成し、友だち登録を行っているユーザーに配信することができる機能です。
また、LINE公式アカウントには抽選機能というユニークな機能もあります。
本記事では、クーポン機能や抽選機能の概要、設定方法や効果的な使い方などを解説していきます。
また後半では、配信に適したタイミングもご紹介しますので、あわせて参考にしてみてください。
1.LINE公式アカウントのクーポン機能
LINE公式アカウントのクーポン機能とは、友だち追加してくれたユーザーに対して、商品の購入やサービスを利用する際に使用できるデジタルクーポンを配信できる機能です。
クーポンは、LINE公式アカウントの管理画面から簡単に作成することができます。
作成したクーポンは個別メッセージやLINE VOOM、応答メッセージなどで配信・投稿することが可能です。
また、アンケートの回答のお礼として配布することもできます。
クーポン機能はLINE公式アカウントのどのプランでも利用することができるため、無料のコミュニケーションプランからでも活用することができます。
LINE公式アカウント上で発行できる電子クーポンであるため、紙のクーポンと比べて印刷や管理のコストがかからないことが大きなメリットです。
また、実店舗だけでなく、ECサイトなどのオンラインでも利用することができるため、柔軟性の高い活用ができることが特徴です。
2.LINE公式アカウントのクーポン機能を活用するメリット
上記で見たように、LINE公式アカウントではクーポンを簡単に作成・配信することができます。
さらに、クーポンの分析機能も実装されており、クーポンの利用者などを分析することができます。
そのため、ユーザーの行動や属性をもとにしたニーズの分析・把握にも活用することが可能です。
また、クーポン機能を活用した場合のメリットについては、以下のようなものもあります。
- 友だち追加を促すことができる
- 購入やリピートの促進になる
- ブロック防止の効果が期待できる
- 使用状況が把握できる
それぞれ見ていきましょう。
(1)友だち追加を促すことができる
LINE公式アカウントのクーポン機能を活用することで、友だち追加を促すことができます。
まだ友だち追加を行っていないユーザーに向けて「友だち追加をしてくれた方にはLINE限定クーポンをプレゼント」などの情報を告知することで、新規の友だち追加を促進することができるでしょう。
また、実店舗であれば、お会計時にLINEで今すぐ使えるクーポンを配布していることを伝えることで、自然な流れで友だちを獲得することができます。
さらに、クーポンQRコード機能を活用することで効果的に友だち追加を促せるでしょう。
クーポンQRコード機能とは、作成したLINE公式アカウントのクーポンをQRコードでシェアすることができる機能です。
まだ、友だち追加を行っていないユーザーがQRコードを読み取った場合、クーポン利用と同時に友だち追加をすることができます。
友だちが増えればその分アプローチすることができる対象が増えるので、配信をしていけば、売上を伸ばすことが期待できます。
また、友だち追加数が増えることで、一定数友だちがいなければ使えない機能も使えるようになります。
(2)購入やリピートの促進になる
クーポンをLINE上の友だちに向けて配布することで、購入やリピートといった、ユーザーの特定のアクションを促進することができます。
クーポン機能を活用することで、クーポンの対象である商品やサービスの購買につながるのはもちろん、クーポンをきっかけとして興味を持ってもらえる可能性が高まります。
また、実店舗を有する場合には、来店した方に無料プレゼントなどのクーポンを配布することで、再来店を促進する効果が期待できるでしょう。
LINE公式アカウントからの配信には、クーポンやキャンペーン情報など、お得な内容を期待しているユーザーも少なくないため、クーポンの利用は効果的と言えます。
また、トーク画面にもクーポンが届いたことが表示されるため、開封率の向上にもつながります。
(3)ブロック防止の効果が期待できる
クーポンを配布することは、LINE公式アカウントのブロック防止にも有効です。
一般的に、商品・サービスの告知や宣伝ばかりのメッセージでは、ユーザーが配信内容に興味を持たなければブロックされる可能性が高まります。
しかし、ユーザーにとって魅力的なクーポンが定期的に配信されるアカウントであれば、友だち登録を行っていることをメリットに感じてもらえるでしょう。
例えば、2週間に1回クーポンが定期配信され、そのクーポンをユーザーが使う可能性があるならば、ブロックの防止につながるでしょう。
配信の頻度の調整は必要ですが、定期的にクーポンを配信することで、友だちになり続けるメリットを感じてもらうことができます。
(4)使用状況が把握できる
紙のクーポンとは異なり、LINE公式アカウントのクーポンは管理画面の分析画面から細かな分析・検証をすることが可能です。
作成したクーポンごとに、以下の数値データが確認できます。
- 何回表示されたか
- 何件保存されたか
- 何回使用されたか
なお、いずれも前日までの数値が翌日に反映されるため、集計の際には注意が必要です。
また、クーポンごとの開封者や実際に使用したユーザーを確認することができるため、効果の有無を可視化することが可能です。
例えば、「クーポンの画像を変えるとどのような違いが出るか」や「内容を変えたらどのような違いが出るか」など、LINE公式アカウントの分析機能を使うことで、効果を検証することができます。
クーポンの使用状況やユーザーの反応を追跡することで、より戦略的にクーポン配信を活用できるでしょう。
3.LINE公式アカウントのクーポンの使い方
LINE公式アカウントのクーポンは、管理画面から簡単に管理することができます。
ここでは、クーポンの作成方法から、配信方法まで説明していきます。
- クーポンの作成方法
- クーポンの配信方法
- クーポンの停止方法
それぞれ詳しく見ていきましょう。
(1)クーポンの作成方法
クーポンは、LINE公式アカウントの管理画面から作成することができます。
作成の手順については、以下の通りです。
- LINE公式アカウントの管理画面にログイン
- メニューからクーポンを選択
- 右側にある「作成」ボタンより、新規クーポンを作成
- クーポンの獲得条件を選択(後からでも変更可能)
- 「クーポン名」「有効期限」「クーポンの画像」「クーポンの利用方法」をそれぞれ設定
上記の順で、クーポンを作成することができます。
なお、クーポンの使用回数や公開範囲、LINEサービスに掲載するかなど、クーポンの設定を詳細に行うことも可能です。
抽選機能については、5.で後述するので気になる方はあわせてご覧ください。
(2)クーポンの配信方法
次に、作成したクーポンを配信したり、SNSにシェアしたりする方法を紹介していきます。
以下の順で見ていきましょう。
- 一斉に配信する
- 絞り込み配信する
- SNSでシェアする
- プロフィールに設置する
- リッチメニューに表示させる
それぞれ解説していきます。
#1:一斉配信する
まず、一斉配信する方法から解説します。
- LINE公式アカウントの管理者画面にログイン
- メッセージ配信から「メッセージ作成」をクリック
- 配信先を選択
- 配信日時を選択
- 高度な設定を選択
- クーポンマークをクリックし、クーポンを選択
前後にテキストを入れることができるので、調整したのち、配信ボタンを選択すると完了です。
#2:絞り込み配信する
次に、個別に送る方法を解説します。
- LINE公式アカウントの管理者画面にログイン
- チャットを開く
- クーポンを配信したい友だちを選択し、「+」を選択
- クーポンを選択
- 送りたいクーポンを選択
最後に送信をクリックすると、送信完了です。
同画面では、クーポンの選択・送信しかできないため注意が必要です。
いきなりクーポンだけが届くとユーザーに唐突な印象を与えるため、前後どちらかにテキストを入れるとよいでしょう。
#3:SNSでシェアする
クーポンは配信以外にも、SNSでシェアすることもできます。
- LINE公式アカウントの管理者画面にログイン
- クーポン一覧を開き、「・・・」マークからシェアをクリック
- クーポンURLをコピー
コピーしたURLを、各SNSに貼り付けて投稿をすれば、シェア完了です。
SNSでシェアしたクーポンは、友だち追加しなければ使えない仕様になっています。
そのため、SNS上で興味や関心を醸成し、新規の友だちを増やす施策としても有効です。
また、SNSを複数運用しており、各SNSごとに流入数を計測したい場合は「クーポンの効果を詳細に設定する」の利用がおすすめです。
SNSごとに異なるクーポンURLを発行することができ、どこから何件アクセスがあったかを可視化することができます。
#4:プロフィールに設置する
クーポンは、LINE公式アカウントのプロフィールに設置することも可能です。
- LINE公式アカウントの管理者画面にログイン
- メインメニューからプロフィールを開く
- ボタンから追加をクリック
- クーポンを選択し、追加をクリック
ボタンとボタン直下のパーツにクーポンが追加されます。
公開をクリックして、設置完了です。
なお、有効なクーポンを複数設置することもできます。
有効なクーポンが複数ある場合は、作成が新しい順に2つ表示されます。
#5:リッチメニューに表示させる
作成したクーポンをリッチメニューに表示させることもできます。
リッチメニューとは、トーク画面の下部に固定表示させることができるメニュー画像のことです。
メッセージとは違い、古い情報が流れていくことはなく、ユーザーの視認性を高めることができます。
以下の手順で、リッチメニューに表示させることができます。
- LINE公式アカウントの管理画面から「リッチメニュー」をクリックする
- 「リッチメニュー作成」をクリックする
- タイトルと表示期間を入力する
- テンプレートや背景画像を選択する
- アクションを選択する(ここでクーポンを選択)
- メニューバーを設定する
以上の手順で、クーポンをリッチメニューに表示させることができます。
特に、イベント時や新商品を訴求したい時など、多くのユーザーに目にしてもらいたい時に利用するとよいでしょう。
また、LINE公式アカウントのリッチメニューに関しては、以下の記事でより詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
(3)クーポンの停止方法
内容に誤りがあったなど、何らかの理由で配信したクーポンを停止(無効化)したい場合の対処法をご紹介します。
具体的には、以下の手順で行います。
- LINE公式アカウントの管理者画面にログイン
- クーポン一覧を開き、該当のクーポン名をクリック
「終了」をクリックすると、有効期限にかかわらずクーポンを終了させることができます。
なお、保存されたクーポンの編集・削除はできません。
有効期限を1分後に編集して保存し、期限切れにするという方法もありますが、至急停止したい場合は終了がいいでしょう。
なお、トーク画面やLINE VOOMへの投稿履歴は残りますが、ユーザーが該当のクーポンをタップすると「終了したクーポンです」と表示され、使用できなくなっています。
自社都合でクーポンの配信を停止する場合は、状況の説明やお詫び、代替クーポンを配信するなどして、フォローするのがよいでしょう。
何も伝えずに削除してしまうと、信用問題につながる恐れがあるため注意が必要です。
4.LINE公式アカウントのクーポン機能を活用するタイミング
クーポンを作成したとしても、ユーザーに利用されなければ意味がありません。
そのため、ユーザーのクーポン利用を促すような施策や工夫が別途必要になることを押さえておきましょう。
ここでは、クーポンの活用シーンやタイミングについて、以下の通り解説していきます。
- 友だち追加時
- 新商品販売時
- 定期的な配信
それぞれ見ていきましょう。
(1)友だち追加時
LINE公式アカウントでは、ユーザーが友だち追加した際にあいさつメッセージを自動的に配信することができます。
普段配信するメッセージとは違い、あいさつメッセージはユーザーが目にしてくれる確率の高いメッセージです。
友だち追加のお礼として、最初のクーポンは通常配信するクーポンよりも比較的特別なものを配信するのがおすすめです。
また、実店舗があるお店であれば、お会計時にすぐに使えるクーポンを配信すると、同時に友だち登録を促せて効果的でしょう。
さらに、あいさつメッセージは配信数にカウントされないメッセージのため、配信コストをかけずにクーポンを配布できるというメリットもあります。
LINE公式アカウントのメッセージ通数やカウント方法について、以下の記事でも解説していますので、合わせてご参照ください。
(2)新商品発売時
新商品の発売時やイベント時にクーポンを配信するのも効果的です。
リッチメッセージやリッチメニューなどを利用して、新しい商品やイベントが一目で伝わりやすい視覚的なメッセージやリンクを添付してもよいでしょう。
また、メッセージを送るタイミングも工夫することがおすすめです。
例えば、以下のタイミングで配信するのもよいでしょう。
- 美容院であれば新生活が始まるタイミング
- 飲食店であれば季節の変わり目の新メニュー発売時
適切なタイミングでクーポンを配布することで、より効果的にユーザーのクーポン利用を促進することができるでしょう。
(3)定期的な配信
定期的なクーポンの配信も効果的です。
適切な頻度でクーポンを送ることによって、ブロックの防止やリピートにつながります。
また、ユーザーとの良好な関係を築くのに役立ち、友だちであり続けるメリットを感じてもらうことにつながるでしょう。
提供しているサービスの利用頻度に合わせて定期的にクーポンを配信することを検討してみてください。
5.その他の便利な機能
LINE公式アカウントのクーポン機能には、抽選機能と分析機能が備わっています。
- 抽選機能
- 分析機能
それぞれ見ていきましょう。
(1)抽選機能
LINE公式アカウントで配布できるクーポンには、抽選機能と呼ばれる機能があります。
設定方法については、以下の通りです。
- LINE公式アカウントの管理者画面にログイン
- メニューから、「クーポン」を選択
- 「作成」ボタンより、新規クーポンを作成
- 「クーポン名」「有効期限」「クーポンの画像」「クーポンの利用方法」をそれぞれ設定
- 詳細設定から「抽選」を「使用する」にし、「当選確率」や「当選者数の上限」を設定
全員に無料でクーポンを配布するのではなく、抽選という形で配布することで特別感を持たせることも可能です。
この抽選機能によって、紙のスクラッチのようなエンターテイメント性を持たせ、ユーザーの興味を持続させることができます。
もっとも、抽選確率が低いクーポンばかり配布すると、今度はユーザーの満足度が下がってしまい、ブロックを誘発してしまう可能性があるので注意が必要です。
そのため、当選確率を99%にするなど、ほとんどのユーザーに配布するのもよいでしょう。
当選したユーザーは当選確率を知らないため、当たった特別感からクーポンを使用して、商品サービスを購入してくれる可能性が高くなります。
このように抽選機能は戦略的に使っていくことを意識しましょう。
(2)分析機能
LINE公式アカウントには、分析機能も備わっています。
クーポンの分析機能は、以下の手順で利用することが可能です。
- LINE公式アカウントの管理者画面にログイン
- 上部メニューから「分析」を選択
- 右側のメニューから「クーポン」を選択
分析機能では、配信したクーポンの開封者数や使用ユーザー数が確認できます。
開封者数や使用したユーザー数を分析することにより、どのクーポンの効果があったかを客観的に分析することが可能です。
また、分析することでより効果的なタイミングで、効果のあるクーポンを配信することができるようになります。
6.LINE公式アカウントクーポン機能に関するよくある質問
ここでは、LINE公式アカウントのクーポンに関するよくある質問についてご紹介します。
- クーポンの有効期限が過ぎたらどうなるの?
- クーポンがプロフィールに表示されない原因は?
それぞれ見ていきましょう。
(1)クーポンの有効期限が過ぎたらどうなるの?
有効期間が過ぎたクーポンは、自動的に使用不可になります。
クーポンをクリックすると「終了したクーポンです」と表示されます。
そのため、運用側で都度確認や変更などを行う必要はありません。
(2)クーポンがプロフィールに表示されない原因は?
クーポンのステータスが有効になっているにも関わらず、プロフィールに設置しようとすると、クーポンが表示されない場合があります。
原因は、LINEサービスへの掲載の項目で「掲載しない」を選択しているからです。
LINE公式アカウントの管理画面から確認することができます。
「掲載する」を選択すると、プロフィールにクーポンが表示されます。
まとめ
本記事では、LINE公式アカウントのクーポン機能について解説しました。
LINE公式アカウントでは、クーポンは簡単に作成・配布することができます。
また、抽選機能や分析機能など、より効果的に活用できる機能も備わっています。
クーポン機能を効果的に活用することで、新規顧客の獲得やブロック防止のほか、既存顧客の再来店など、さまざまなアクションを促すことができます。
積極的にクーポン機能を利用し、来店促進やEC誘導、リピート率アップにつなげていきましょう。