コラム

LINE公式アカウントのステップ配信機能で売上アップ!活用法や注意点を紹介

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TMS編集部

「LINE公式アカウントのステップ配信とは?」
「ステップ配信を続けているがクリック率が低い…改善するには?」

LINE公式アカウントのメッセージ配信を効率化できるステップ配信ですが、やり方や運用のコツで悩んでいる方も多いでしょう。

ただ一斉配信のようにメッセージを発信していても、ユーザーの購入や申し込みなどのアクションを誘発できません。

この記事では、LINE公式アカウントのステップ配信の概要と利用メリットやデメリット、ステップ配信の設定方法を解説します。

後半でステップ配信を成功させるコツ、運用上の注意や事例も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

1.LINE公式アカウントのステップ配信とは

LINE公式アカウントのステップ配信について解説します。

LINE公式アカウントのステップ配信の概要

  1. あらかじめ決めたタイミングでメッセージを自動配信する機能
  2. ユーザーの属性・友だち追加後の経過日数を指定できる

(1)あらかじめ決めたタイミングでメッセージを自動配信する機能

ステップ配信とは、あらかじめ設定したタイミングで段階的に複数のメッセージを配信する機能です。

シナリオ設計と日時指定をしておけば、自動でメッセージを配信するため、都度配信をおこなう手間がかかりません。

ユーザー心理に合わせて内容を段階的に濃くしていき、最終的に購買に繋げるのがステップ配信の目的です。

(2)ユーザーの属性・友だち追加後の経過日数を指定できる

LINE公式アカウントのステップ配信では、以下の項目を指定できます。

LINE公式アカウントで指定できること

  • ユーザー属性(性別・年代・地域・OS)
  • 友だち追加後の経過日数

上記の条件付けを利用すれば『20代の女性で関東地方に住んでいる人が、友だち追加してから3日経過したらAのメッセージを配信』のように、配信対象やスケジュールを指定できます。

LINE公式アカウントからの一斉配信と違い、ターゲットや自社への関心度に合わせて配信内容を指定できるため、ユーザーにとって過多な情報を送るのを避けられます。

また、ユーザーが必要とする情報を最適なタイミングで配信することができるため、自社や店舗に対するユーザーの信頼度や満足度を高めることが可能です。

2.LINE公式アカウントのステップ配信を利用するメリット

LINE公式アカウントのステップ配信を利用するメリットは以下の3つです。

ステップ配信を利用するメリット

  1. 個別に配信する手間が省ける
  2. 友だち追加直後のモチベーションが高い時期にメッセージを配信できる
  3. クーポン配信などで購買行動に誘導しやすい

(1)個別に配信する手間が省ける

ステップ配信機能の利用で、個別配信の手間を省けます。

シナリオとスケジュールさえ決めておけば、自動的に友だちに配信が行われるからです。

友だち数が増えてくると個別配信はほぼ不可能になるので、運営者にとっては画期的な機能といえます。

(2)友だち追加直後のモチベーションが高い時期にメッセージを配信できる

LINE公式アカウントの友だち追加直後は、ユーザーがサービスや商品に興味を持っている時期です。

ステップ配信で友だち追加直後のタイミングを逃さず配信すれば、ユーザーがメッセージに目を通す可能性が上がります。

手動のメッセージ配信をしている場合、適切なタイミングで配信ができずに機会損失につながるかもしれません。

ステップ配信機能を活用することで、顧客のモチベーションが高い時期を逃さず伝えたい情報を配信できます。

(3)クーポン配信などで購買行動に誘導しやすい

LINE公式アカウントでクーポンを自動配信すれば、購買行動を誘発できます。

友だち追加していない人でも「クーポンで値引きされるなら」と、友だち登録をして商品を買ってくれる可能性が高くなります。

自社商品に興味を持っている人は「お得に買えてラッキーだ」と感じ、即購入につながるでしょう。

以上のようにクーポンの配信により、ユーザーの「買いたい」という欲求を刺激し、購買アクションへ誘導できます。

3.LINE公式アカウントのステップ配信のデメリット

LINE公式アカウントのステップ配信のデメリットを2つ紹介します。

ステップ配信のデメリット

  1. ブロックされた場合は配信できない
  2. プランのメッセージ配信数上限に達したら配信されない

(1)ブロックされた場合は配信できない

LINE公式アカウントのステップ配信は、ブロックされた友だちには配信できません。

友だちがLINE公式アカウントをブロックした場合は、完全に配信対象のリストから排除されるためです。

一度でもブロックされると友だちとコンタクトは取れなくなるため、ブロック対策をしておきましょう。

例えば、アンケートでメールアドレスなどの他の連絡手段を集める方法も効果的です。

(2)プランのメッセージ配信数上限に達したら配信されない

LINE公式アカウントでステップ配信を設定していても、プランの配信上限に達すると配信ができなくなります。

配信上限数とはプランごとに定められたメッセージの配信可能な通数のことです。

プランごとの配信上限数

  • コミュニケーションプラン…200通(追加メッセージの配信不可)
  • ライトプラン…5,000通(追加メッセージの配信不可)
  • スタンダードプラン…30,000通(追加メッセージを3円/1通にて配信可能)

上記の配信上限数を超えた時点で配信はストップし、プランのアップグレードを行うか次月でカウントがリセットされるまで、ステップ配信ができません。

スタンダードプランに限り、上限を超えた場合でも1通3円の従量課金制で継続してメッセージを配信できます。

LINE公式アカウントでステップ配信を利用するときは、プランごとの上限を確認し、上限を超えない範囲でメッセージ配信数を設定しましょう。

LINE公式アカウントの配信上限数やメッセージ数を抑えるポイントは、以下の記事をご覧ください。

2024.08.30

LINE公式アカウントのメッセージ通数はどうカウントする?節約する方法も紹介

3. LINE公式アカウントのステップ配信の設定方法

LINE公式アカウントでステップ配信機能を利用する方法を紹介します。

ステップ配信の設定方法

  1. テンプレートを利用して配信する
  2. 新規メッセージを利用する
  3. ステップ配信の設定方法

(1)テンプレートを利用して配信する

最も簡単なのは、LINE公式アカウントのテンプレートを利用する方法です。

ダッシュボードの左側のメニューから「ステップ配信」をクリックしましょう。

選べるステップ配信のテンプレートは以下の4種です。

ステップ配信の種類

  • フォローアップ
  • 再来店の促進
  • レビュー・チャットの依頼
  • サービス・商品の宣伝

今回は、友だち追加直後の「フォローアップ」のテンプレートを使って、ステップメッセージを作ってみましょう。

任意のテンプレートを選択すると、設定画面が表示されるので、各フィールドを編集します。

有効期間を設定すると、設定した期間に友だち追加された人にだけステップ配信が行われます。

また、配信数の上限を設定しておけば、プランの配信上限を超えないように調整が可能です。

最後にメッセージ設定のフローチャートの「メッセージ配信」の部分をクリックすると、編集画面が表示されます。

編集画面からメッセージラベルや配信時間帯を指定し、テキストを打ち込んで保存しましょう。

編集が終わったら一番下の「利用開始」を押すと、今後自動的にステップメッセージが配信されます。

(2)新規メッセージを利用する

新規メッセージを利用してステップ配信を始める場合は、メニュー>ステップ配信>新規メッセージを選びます。

何についてのステップ配信なのか、わかりやすいように自分でタイトルをつけましょう。

その後、有効期間や配信数上限を設定します。

次に、メッセージ設定の画面からステップを追加します。

友だち追加後に全ての人へメッセージを送る場合は「メッセージを配信」を選び、条件で分岐させたい場合は「条件分岐を追加」を選びましょう。

メッセージを配信を選んだ場合は、メッセージの編集画面が表示されるので、タイトルやテキストを指定しましょう。

分岐条件を指定する場合は、以下のように条件を決定することが必要です。

まず、条件で指定できるのは「属性」「オーディエンス」の2つです。

属性では以下の項目を指定できます。

属性で指定できる分岐条件

  • 性別
  • 年齢
  • OS
  • 地域

オーディエンスとは、LINE公式アカウント上で設定できる属性別の「グループ」で、友だち数が50名以上のアカウントに限り使用できます。

オーディエンスで条件分岐させるには、あらかじめ管理画面からオーディエンスを設定しておかなければなりません。

オーディエンスタイプは上記の6つで、Developerツールを使えば、ユーザーIDやトラフィックを元にしたオーディエンスの作成が可能です。

より詳しい属性別にステップ配信の条件を指定したい場合は、オーディエンスを設定してから分岐を設定し、配信メッセージを編集しましょう。

4.LINE公式アカウントのステップ配信を活用する方法

LINE公式アカウントのステップ配信を活用する方法を紹介します。

ステップ配信を活用する方法

  1. ステップ配信するターゲットを明確にする
  2. ステップ配信の目的を決めておく
  3. ブロック対策のメッセージを配信する
  4. クーポンの配布で購買を促す
  5. 顧客情報の入力をお願いする
  6. 一度きりでなく再来店を促すステップ配信設定をする
  7. ユーザー心理を考えたシナリオを考える
  8. 重要な情報を何度も配信する
  9. 配信時間に気を使う

1つずつ見ていきましょう。

(1)ステップ配信するターゲットを明確にする

LINE公式アカウントのステップ配信を始める前に、ターゲットを明確に定めましょう。

ターゲットが明確でないと、個別のユーザーに刺さる内容を配信できません。

また、ターゲットを絞り込まずに一斉配信するとメッセージ通数を消費するため、コストが上がってしまいます。

たとえば、友だち追加後のフォローアップ後のステップ配信は、開封率やURLのクリック率で分けて設定するべきです。

開封率やURLのクリック率が低いユーザーへステップ配信を続けても、読まれなければ意味がありません。

条件分岐も活用して開封率の高いユーザーには購買につながる内容を、開封率が低いユーザーにはクーポンなど、メリットを感じられる内容を送るなど工夫をしましょう。

(2)ステップ配信の目的を決めておく

ステップ配信の際に重要なのは、何のためにステップメッセージを送るかです。

目的が曖昧だと配信内容が決まらないだけでなく、徒にメッセージを送り続けることになります。

たとえば、友だち追加後のフォローアップであれば、サービス紹介などライトな内容を1〜2通送れば事足ります。

顧客の再来目的で配信する場合は、新商品やサービスの案内、再来者限定のクーポン配布など、より踏み入った内容が適切です。

以上のようにステップ配信の目的に応じて、顧客へのアプローチを考えましょう。

(3)ブロック対策のメッセージを配信する

ステップ配信を使ってメッセージを送る際は、ブロック対策をしておきましょう。

効率的にメッセージ配信が可能なステップ配信ですが、一定期間でどんどんメッセージが送られてくるため、煩わしく思うユーザーもいます。

頻繁に通知が鳴るのを嫌い、ブロックするユーザーへの対策として、最初にミュート設定を案内する方法が有効です。

ミュート設定の方法を案内しておけば通知が鳴らず、気づいた時にメッセージを開封して読んでもらえます。

(4)クーポンの配布で購買を促す

ステップ配信では適宜クーポンを配布し、購買を促しましょう。

ただ商品の案内を送り続けるだけでは、ユーザーの消費行動を喚起できないためです。

たとえば、1万円の商品の案内だけ送るのと、クーポンを利用して9,500円で商品が買えるという案内を送った場合を考えてみてください。

同じ商品であっても安く買える方が、当然ユーザーの購入への心理的ハードルは下がり、購買に繋がりやすいです。

(5)顧客情報の入力をお願いする

ステップ配信を始める前に、アンケートを配布して顧客情報を取得しておきましょう。

LINE公式アカウントのステップ配信は、ブロックされると当然相手に届かなくなるためです。

友だち追加直後にアンケートを送り、顧客のメールアドレスを取得しておけば、ブロックされた後もメールでアプローチできます。

LINE公式アカウントを通じて、顧客との連絡手段をなるべく多く確保しましょう。

(6)一度きりでなく再来店を促すステップ配信設定をする

顧客に対して複数回来店してもらえるように、ステップ配信の内容を設計しましょう

一度来店しただけで顧客が離れてしまっては、安定した売上につながりません。

具体的には初回来店後のフォローアップ用のステップ配信シナリオを考案しましょう。

例えば、初回来店時にショップカードを読み取ってもらい、QRコード読み取り日を起点として3日後に「その後いかがですか」とフォローメッセージを送ると、顧客が「自分を気にかけてくれている」と好感を持ちます。

その後、一定の期間を空けて「再来者限定のクーポン」を配布すれば、「お得になるならまた利用してみようかな」と考えてくれるかもしれません。

友だち追加後のフォローだけでなく、既存顧客を取り込むステップ配信の内容の組み立ても重要です。

(7)ユーザー心理を考えたシナリオを考える

ステップ配信のシナリオを考える際は、ユーザーの心の動きに注目してください。

そもそもステップ配信は、顧客の心理の変化に合わせて段階的にメッセージを送る手法です。

たとえば、メッセージは開封するもののURLをクリックしない顧客は、自社への関心度が低い状態です。

その段階で商品の宣伝を送っても、ユーザーの関心を引けずにブロックされる可能性が高まります。

まだ自社への関心が低い段階では、自社に興味を持ってもらうことが先決です。

この場合は商品のコンセプトや利用者の口コミ、その商品の購入でどんな利益を得られるかを段階的に配信すると徐々にユーザーの興味関心が高まります。

URLクリックというアクションを得られた段階で商品の宣伝やクーポンを配布すれば、購買アクションを誘発できるかもしれません。

以上のように、ユーザーの心理に合わせたシナリオ設計で、ステップ配信の効果を最大化できます。

(8)重要な情報を何度も配信する

ステップ配信で特に強調したいことは、何度か配信しましょう。

LINEを開封してはいるものの、メッセージを熟読せず読み飛ばしているユーザーは非常に多いです。

そのため、重要な情報を何度も配信することでユーザーに確実に情報を届けます。

例えば、ECサイトで1か月先にセールを開催する通知を送る場合は、1か月前から何回かに分けてリマインドを送りましょう。

何度も配信しているうちにユーザーがセールに気付けば、期間中に製品を購入してくれるかもしれません。

ステップ配信は読み飛ばされている可能性が高いことを念頭に置き、どうしても伝えたい情報は繰り返し配信しましょう。

(9)配信時間に気を使う

ステップ配信する際は、時間帯にも気を使いましょう。

LINEアプリを利用できない時間帯に配信しても、メッセージに気づかずスルーされてしまいます。

また、一般的な会社員が眠っている深夜にメッセージを配信すると、迷惑になってしまいます。

時間帯を絞り込むには、自社の製品やサービス利用者の属性を明確にしましょう。

会社員がメインターゲットなら、通勤時間帯やお昼休憩、就業後に家でゆっくりしている時間帯が配信のゴールデンタイムです。

適切な配信時間帯がわからない場合はいくつかの時間帯に分けてメッセージを送り、最も開封率の高い時間帯を割り出すと良いでしょう。

5.LINE公式アカウントのステップ配信の注意点

LINE公式アカウントのステップ配信では、以下の3点に注意してください。

ステップ配信を利用する際の注意点

  1. 自動配信メッセージは課金対象になる
  2. 配信頻度が高いとブロックの要因になる
  3. LINE公式アカウントの機能では細かな分岐設定ができない

(1)自動配信メッセージは課金対象になる

ステップ配信は課金対象になるため、スタンダードプラン以外の人は配信上限を超えないように注意しましょう。

特にコミュニケーションプランは上限が200通と低いため、ステップ配信を多用すると上限を超えやすいです。

メッセージのカウントは「配信数×友だち数」で計算されるため、友だちが多い場合は属性やオーディエンスで絞り込み、配信数を減らすようにしましょう。

(2)配信頻度が高いとブロックの要因になる

ステップ配信を送る際は、配信頻度があまり高くならないようにしましょう。

毎日のようにLINE公式アカウントからメッセージが届くと、ユーザーからブロックされやすいです。

友だち追加や来店後のフォローは日を空けずに送り、その後は1週間〜1か月の範囲で配信頻度を調整しましょう。

(3)LINE公式アカウントの機能では細かな分岐設定ができない

LINE公式アカウントでは、細かい分岐設定ができない点にも注意しましょう。

指定できるのは属性とオーディエンスのみで、購入履歴など細かなデータを取り込んで指定する機能は搭載されていません。

たとえば、ECサイトのLINE公式アカウントで購入履歴と属性で絞り込みしたい場合は、自社で購入履歴があるリストを別途抽出し、IDを直接入力して配信先を指定する必要があります。

細かな条件分岐を設定したいなら、LINEと連携できる運用ツールの導入が必要です。

6.LINE公式アカウントのステップ配信の利便性を高めるやり方

LINE公式アカウントのステップ配信をより便利にする方法を2つ紹介します。

ステップ配信の利便性を高める方法

  1. LINEと連携できる外部ツールを利用する
  2. Messaging APIを使う

(1)LINEと連携できる外部ツールを利用する

LINE公式アカウントのデフォルト機能では、ステップ配信における細かな条件分岐設定ができません。

そこで、LINEと連携できる外部ツールの導入をおすすめします。

外部ツールの導入により、自社で保有する情報とLINE IDを紐付けてより細かくユーザーに最適化した情報を配信できます。

例えば、自社会員サイトの購買履歴情報をLINE IDと紐付け、履歴に基づくおすすめ情報を送るような設計も可能です。

(2)Messaging APIを使う

Messaging APIとはLINE公式アカウントのオプション機能です。

Messaging APIを使えば、デザインが整ったより柔軟性の高いメッセージの配信やユーザー情報の取得、リッチメニューの出し分けが可能となります。

ただし、 Messaging APIを使うと通常時は配信数にカウントされないメッセージも課金対象になる点に注意してください。

たとえば、通常は自動応答はメッセージとしてカウントされませんが、API経由の場合は配信通数にカウントされます。

コスト面もよく検討したうえで、Messagin APIを利用するか検討しましょう。

7.LINE公式アカウントのステップ配信を効率化するツール

LINE公式アカウントでより顧客に寄り添ったステップ配信をしたい方向けに、以下の3つのツールを紹介します。

ステップ配信を効率化するためのツール

  1. Lステップ
  2. うちでのこづち
  3. Liny

(1)Lステップ

LステップはLINE公式アカウントの利便性を高め、自動化するツールです。

Lステップとの連携で顧客情報を蓄積し、そのデータを元に詳細な属性分けができます。

たとえば、Lステップの機能を使えば流入経路や購入履歴の紐付け、自動的にLINEの友だちにタグ(ラベル)をつけられます。

ステップ配信時にタグを利用すれば、購入履歴のある20代の女性、かつ開封率が◯%以上のように複数の条件を指定したステップ配信が可能です。

Lステップは初期費用無料で月額5,000円と安価に導入できるので、ステップ配信を効率化したい方はご検討ください。

項目 スタートプラン スタンダードプラン プロプラン
初期費用 0円 0円 0円
初月料金(新規登録者限定) 0円 0円 0円
月額料金(税込) 5,000円 21,780円 32,780円
月間メッセージ配信数 5,000通まで 30,000通まで 50,000通まで
機能 チャット
個別トーク
シナリオ配信
一斉配信
セグメント配信
自動応答
テンプレートの利用
回答フォーム
リマインダ配信
タグ管理
カスタム検索
アクション管理
データ移行
通知
オペレーター機能
スタートプランの機能
リッチメニュー
URLクリック測定
コンバージョン
サイトスクリプト
Lメニュープラス
スタートプランの機能
リッチメニュー
URLクリック測定
コンバージョン
サイトスクリプト
Lメニュープラス
アクション管理
クロス分析
流入経路分析
スタッフ権限設定
ファネル分析
サポート体制 無制限のチャットサポート
活用セミナー
スポットコンサル初回無料
契約後90日以内は毎月1回コンサル無料
無制限のチャットサポート
活用セミナー
スポットコンサル(毎月1回無料)

Lステップの利用メリットや料金、機能についてはこちらの記事をご覧ください。

2024.07.26

Lステップとは|機能一覧や料金プラン・口コミや活用事例を一挙公開

(2)うちでのこづち

うちでのこづちは、ECサイトをターゲットとしたCRMツールです。

LINEと連携させることで、自社が保有する顧客データや購入履歴、商品データを組みわせた精度の高いステップ配信ができます。

例えば、自社保有情報の顧客の誕生日に誕生日クーポンを発行する、または定期購入した人にだけに使い方のレクチャーメッセージを配信するなど、多様なステップ配信設定が可能です。

なお、うちでのこづちは月額費用5万円から、初期費用はカスタマイズの内容によって変わります。

ECサイト事業者でLINE公式アカウントを活用したい方は、ぜひ問い合わせしてみましょう。

(3)Liny

Linyは、LINEに特化した自動化ツールです。

LINEの友だちをタグ(ラベル)を付与して自由にカテゴライズし、そのタグを利用したステップ配信ができます。

ステップ配信のトリガーとして、購入履歴を紐づけて商品購入から〜日後に配信などの細かな設計も可能です。

また、LINEの友だち情報を独自に収集し、個人情報や来店回数などを入力して顧客リストを作成するなど、万が一ステップ配信が停止した際の対策にも活用できます。

Linyの料金は導入する機能によって変わるため、まずは問い合わせから見積もりを依頼しましょう。

8.LINE公式アカウントのステップ配信の事例

LINE公式アカウントのステップ配信の事例を紹介します。

ステップ配信の導入事例

  1. 株式会社IDEA
  2. 株式会社LIFULL

(1)株式会社IDEA

株式会社IDEAは皮膚科クリックを運営しており、ステップ配信を通じて新規予約の120%アップという成果を出しています。

株式会社IDEAのステップ配信の特徴は、対象ユーザーを「広告からの流入のみ」に絞り込んだことです。

対象ユーザーを広告流入に絞り込んだ理由は、WebサイトやSNSから流入したユーザーと比べると、広告流入のユーザーは悩みが潜在的で予約というアクションにつながりやすいと分析したためです。

株式会社IDEAは広告から流入したユーザーの潜在的な悩みを引き出すために、段階的にニキビ治療の案内を実施しました。

配信数 内容
1通目 ニキビの進行度についての解説
放置危険度の紹介
無料クーポン
2通目 ニキビの保険診療
根本治療を目指す自由診療の違い
3通目 ニキビのタイプ別治療法
4通目 患者の声やビフォーアフター写真
5通目 カウンセリング内容の説明
無料カウンセリングクーポン

悩みが顕在化していないユーザーが何に悩んでいるかを引き出すため、最初はニキビのおおまかな説明を、2通目では保険が効く診療と自由診療の違いを解説。

3通目でクリニックで実施できる治療法を紹介し、さらに口コミを見せることでユーザーの関心度を高めています。

最初は大まかなニキビの説明から、徐々に治療法、クリニックの施術内容へ狭めていくというステップメールのお手本のような事例です。

このステップ配信の結果、株式会社IDEAでは新規予約数が実施前と比べて120%に上昇したそうです。

(2)株式会社LIFULL

株式会社LIFULLは、LINE公式アカウントのステップ配信のクリック単価を改善させ、作業工数と時間を1/4まで削減しました。

株式会社LIFULLは住宅情報サービス「ライフルホームズ」を運営しており、顧客それぞれに適したコミュニケーションの方法を模索するためにLINE公式アカウントを運用しています。

しかし、手動の配信に頼っている部分が多く、作業時間の長さやクリック単価の低さに課題を感じていました。

株式会社LIFULLでは月に4回の住まい探しのお役立ち記事、住み替えの参考になる情報の配信をステップ配信に切り替えました。

配信タイミングを何パターンか検証した結果、LINE友だち追加直後よりも1週間後の方がクリック率が高いことを発見し、ステップ配信のタイミングを1週間後に変更したそうです。

上記の変更により手動メッセージ配信の手間がなくなり、運用コストや負担を軽減した結果、クリック単価は6割も改善しました。

また、1通配信ごとに2時間かけていた作業時間が30分程度に短縮されたことも大きかったそうです。

以上のようにステップ配信を活用すれば、自社LINE公式アカウントの運用業務自体の効率化が期待できます。

9.LINE公式アカウントのステップ配信ができない原因と対処法

LINE公式アカウントのステップ配信を設定したのに、配信されていない事象が発生することがあります。

そのような場合の原因と対処法を解説します。

ステップ配信ができない原因と対処法

  1. メッセージ配信上限を超えている
  2. ユーザーにブロックされている
  3. 途中でステップ配信を削除した

(1)メッセージ配信上限を超えている

LINE公式アカウントのステップ配信ができない場合は、メッセージ配信上限数を確認しましょう。

メッセージ配信上限数を超えている場合は、その段階でステップ配信が停止されます。

上限を超えている場合はプランをアップグレードするか、月初にカウント数がリセットされるまで待つしかありません。

LINE公式アカウントのプラン変更の方法や注意点については、以下の記事も参考になります。

2024.08.02

LINE公式アカウントのプランの変更手順とできることの違いは?スマホ・PC別で解説

(2)ユーザーにブロックされている

ユーザーがLINE公式アカウントをブロックした場合も、ステップ配信が停止されます。

この場合は解決方法がありません。

ユーザーからメールアドレスなど他の連絡手段を取得している場合は、別途そちらでアプローチをしましょう。

なお、ユーザーがブロックを解除した場合は、また1通目からステップ配信が始まります。

(3)途中でステップ配信を削除した

運営者側がステップ配信を削除した場合も、配信が停止されます。

一度削除したステップ配信は復元できないため、その場合はまた1からステップ配信を組み立てて配信を始めなければなりません。

再度同じメッセージを配信するとユーザーが違和感を持つリスクがあります。

ステップ配信を再度送る際は事前にお知らせメッセージを送り、離脱対策をしておきましょう。

まとめ

LINE公式アカウントのステップ配信は、効率的にユーザーに情報を届けられる便利な機能です。

セグメントやオーディエンスを活用すれば、ユーザーそれぞれに配信内容を最適化し、必要な情報を最適なタイミングで届けることができます。

記事で紹介したステップ配信の活用法や注意点、事例を参考にして、ユーザーの心理に適したシナリオでステップ配信を始めましょう。

この記事の投稿者
TMS編集部
TMS編集部
京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。