コラム

BtoBビジネスに役立つコンテンツマーケティング事例9選

投稿日:
最終更新日:
TMS編集部

「BtoBビジネスでコンテンツマーケティングを始めたいけれど、どう進めればいいのか分からない」
「効果的なBtoBコンテンツマーケティングの事例を知りたい」

BtoBビジネスにおいて、効果的なコンテンツマーケティングは競争力を高め、長期的な顧客関係を構築する上で不可欠です。

しかし、BtoBビジネスで本当にコンテンツマーケティングが効果的なのか疑問を持っていたり、具体的なアイデアがわかないと悩む方もいるでしょう。

本記事では、BtoBコンテンツマーケティングの基礎から、日本企業の成功事例、効果的な戦略、さらにはおすすめの支援企業まで解説します。

これらの知識を活用すれば、自社のBtoBマーケティング戦略を大きく改善し、リード獲得や顧客との信頼関係構築という目標を達成できるはずです!

目次

1.BtoBにおけるコンテンツマーケティングの効果

BtoB(企業間取引)におけるコンテンツマーケティングは、長期的な関係構築と信頼性の向上に大きな効果をもたらします。

専門性の高い情報や業界動向の分析、課題解決のヒントなど、価値ある情報の提供は潜在顧客の関心を引き、見込み客の育成につながる傾向があります。

また、意思決定までの時間が長いBtoB取引において、継続的な情報提供は意思決定を早める効果も期待できるでしょう。

コンテンツを通じて自社の専門性や強みを示すことで、競合他社との差別化も可能となります。

2.BtoBコンテンツマーケティングのメリット

BtoBコンテンツマーケティングのメリットを紹介します。

BtoBコンテンツマーケティングのメリット

  1. コンテンツを通じたブランディングができる
  2. リードの獲得と育成ができる
  3. 顧客との信頼や関係の構築に役立つ
  4. コンテンツを繰り返し利用できるため費用対効果が高い

(1)コンテンツを通じたブランディングができる

質の高いコンテンツを継続的に発信することで、業界内での自社のポジショニングを確立できます。

専門性の高い記事やホワイトペーパー、事例紹介記事などを通じて、取引先へ信頼できるパートナーとして印象づけることが可能です。

これにより、ブランド認知度が向上し、新規顧客の獲得やリピート率の向上につながるでしょう。

(2)リードの獲得と育成ができる

有益なコンテンツの提供は、潜在顧客の興味を引き、リードの獲得を可能にします。

例えば、ホワイトペーパーやウェビナーなどの高付加価値コンテンツを、メールアドレスと引き換えに提供することで、見込み客の情報を収集できるでしょう。

さらに、獲得した顧客に対して段階的に適切なコンテンツを提供し、購買準備の整った見込み客へと育成することが可能となります。

(3)顧客との信頼や関係の構築に役立つ

BtoBビジネスでは、長期的な信頼関係の構築が重要となります。

コンテンツを通じて、顧客の課題解決に役立つ情報や業界の最新トレンドを提供することで、信頼性を高めることができるでしょう。

また、双方向のコミュニケーションを促すコンテンツ(例:Q&Aセッション、オンラインフォーラムなど)の活用は、より深い関係性の構築に寄与します。

(4)コンテンツを繰り返し利用できるため費用対効果が高い

一度作成したコンテンツは、様々な形で再利用や再編集が可能です。

例えば、ブログ記事をまとめてebookにしたり、ウェビナーの内容を複数の短い動画に分割したりすることができるでしょう。

また、SEO対策を施したコンテンツは、長期間にわたって検索エンジンからのトラフィックを獲得し続けます。

このように、初期投資以上の長期的な価値を生み出すため、費用対効果の高いマーケティング手法と言えるでしょう。

3.BtoBビジネスにおすすめなコンテンツマーケティングの種類

BtoBビジネスにおすすめなコンテンツマーケティングの種類は以下のとおりです。

BtoBビジネスにおすすめなコンテンツマーケティングの種類

  1. オウンドメディア
  2. ホワイトペーパー

(1)オウンドメディア

オウンドメディアは、自社Webサイトやブログ記事を活用し、業界に関する有益な情報を継続的に発信するプラットフォームです。

BtoBマーケティングにおいて、オウンドメディアは専門性と信頼性を示す重要な手段となるでしょう。

例えば、海外の企業であるHubSpotのブログは、マーケティングや営業に関する詳細な記事を定期的に公開し、マーケティングや営業に悩む担当者の集客に貢献しています。

効果的なオウンドメディア戦略には、SEO対策化やユーザーエクスペリエンスの向上、コンテンツの質が重要です。

これにより長期的に自社と取引が継続できる顧客の獲得が可能となります。

(2)ホワイトペーパー

ホワイトペーパーは、詳細な調査結果や専門的な知見をまとめた文書で、BtoBマーケティングにおいて非常に有効なツールです。

業界の課題や最新トレンドに関する詳細な分析を含むことで、読者に高い価値を提供し、信頼を獲得できます。

また、リード獲得ツールとしても効果的で、質の高い見込み客の情報を収集することが可能です。

適切に更新されたホワイトペーパーは、長期間にわたって活用できるリソースとなり、企業の専門性と先見性を示す強力なツールになります。

4.日本企業が実施しているBtoBのコンテンツマーケティング事例

日本企業が実施しているBtoBコンテンツマーケティング事例を9個紹介します。

日本企業が実施しているBtoBコンテンツマーケティング事例

  1. 株式会社キーエンスの「バーコード講座」
  2. freee株式会社の「経営ハッカー」
  3. 株式会社ニュートラルワークスのホワイトペーパー
  4. サイボウズ株式会社のホワイトペーパー
  5. 株式会社テーブルチェックのBtoB向けプレスリリース
  6. LINEヤフー for BusinessのX
  7. お名前.comのfacebook
  8. ミエルカのYouTubeチャンネル
  9. SanSan株式会社のYouTubeチャンネル

(1)株式会社キーエンスの「バーコード講座」

株式会社キーエンスは「バーコード講座」というオウンドメディアを運用しています。

バーコード講座ではバーコード、2次元コードに関する情報を掲載し、ユーザーが知識を得られるようなコンテンツを提供しています。

キーエンスはバーコード講座を通じて潜在的な顧客を集客し、顧客との接点を創出して、自社ビジネスへ繋げる導線を確立しているのが特徴です。

さらに、コラム記事の最後に自社製品の紹介を掲載することで、自社商品のPRができるという側面も持っています。

(2)freee株式会社の「経営ハッカー」

freee株式会社の「経営ハッカー」では、経営や会計、人事労務についての情報を提供しています。

月間100万PVを超える人気メディアで、経営者や個人事業主を効果的に集客し、自社サービス利用に繋げているのが特徴です。

質の高い情報を提供することで企業への信頼を上げ、さらに自社商品の信頼感につなげています。

長期的に顧客に価値を提供し、信頼感を獲得するための良い事例といえるでしょう。

(3)株式会社ニュートラルワークスのホワイトペーパー

株式会社ニュートラルワークスはホワイトペーパー制作代行を得意とするコンテンツ制作会社です。

自社のリード獲得にもホワイトペーパーを活用しており、自社に興味を持つ顧客に対して効果的に商品や自社を選ぶベネフィットを伝えています。

ホワイトペーパーをダウンロードする際に、企業情報を入力して顧客リストを作成するなど、リード管理がしやすい導線を構築してあるのも特徴です。

(4)サイボウズ株式会社のホワイトペーパー

サイボウズ株式会社はBtoBビジネスにおいて、ホワイトペーパーを活用しています。

ホワイトペーパーのタイトルは「日本企業のDX:これからの5年間に向けた心構え」となっており、商品のPRではなくDXについて体系的に学べる内容です。

このタイトルにより、サイボウズのソフトウェアが欲しい企業だけでなく、DXに関心を持つ潜在的顧客の集客にも成功しています。

(5)株式会社テーブルチェックのBtoB向けプレスリリース

株式会社テーブルチェックのBtoB向けプレスリリースも、コンテンツマーケティングの参考になります。

プレスリリースでTableCheckのサービス概要や集客への効果をまとめたことで、飲食店へ自社の認知を高めました。

多くの企業が注目しているプレスリリースを活用することで、業界の注目を集めた事例です。

(6)LINEヤフー for BusinessのX

LINEヤフー for Businessは、Xを効果的に運用してBtoBコンテンツマーケティングを実施しています。

定期的にYahoo!広告や検索広告の情報を配信することで、潜在的な顧客へ情報をリーチさせています。

また、XではYahoo!が運用しているコラムの宣伝なども実施しており、各種コンテンツを連携させる役割も果たしている事例です。

(7)お名前.comのfacebook

ドメインを提供するサービス「お名前.com」は、Facebookを活用してコンテンツマーケティングを自失しています。

サービス関連の投稿はもちろん、顧客へのお役立つ情報を発信することで顧客と交流している事例です。

有益な情報の配信により、すでにお名前.comを利用するユーザーとの関係構築にも役立っています。

(8)ミエルカのYouTubeチャンネル

ミエルカはSEO対策のための支援ツールを提供している会社です。

ミエルカはBtoBマーケティングの一環として、YouTubeチャンネルを運用してコンテンツマーケティングを展開しています。

検索ニーズを反映させたSEO関連のコンテンツを動画として配信し、ユーザーが短時間で効率よく情報を収集できるような仕組みを構築しています。

さらに、導入企業の実績などもチャンネル内で紹介することで自社サービスの利用に繋げるなど、ユーザーのアクションを誘発する仕組みが秀逸です。

(9)SanSan株式会社のYouTubeチャンネル

SanSan株式会社のYouTubeチャンネルでは、導入事例を公開しています。

導入事例の公開により、潜在的なニーズを抱える企業へ効果的に自社ツールの有用性をアピールする狙いです。

様々な企業の導入事例を動画で公開し、その企業が抱えていた課題と解決後の変化をまとめたことでテキスト媒体よりも、直感的にSanSanの導入効果を伝えています。

5.事例から学ぶ!BtoBコンテンツマーケティングの成功法則

ここまで紹介した事例のケースを参考にして、BtoBでのコンテンツマーケティングの成功法則を紹介します。

BtoBでのコンテンツマーケティングの成功法則

  1. 顧客の課題に焦点を当てたコンテンツを発信している
  2. 自社の専門性をアピールできるコンテンツを選択する
  3. 顧客の情報収集方法を分析して発信方法を選ぶ
  4. コンテンツの一貫性を意識する

(1)顧客の課題に焦点を当てたコンテンツを発信している

成功するBtoBコンテンツマーケティングは、顧客が直面する具体的な課題に焦点を当てることが重要です。

例えば、Salesforceは顧客関係管理に関する実践的なガイドを提供し、企業の課題解決に役立つ情報を提供しています。

事例でも紹介したミエルカチャンネルは、わかりにくいSEOについての基礎知識を提供しているのがわかるはずです。

このように、自社の商品を宣伝するだけでなく顧客の課題を解決するという視点を持ったコンテンツの配信が重要となります。

(2)自社の専門性をアピールできるコンテンツを選択する

効果的なコンテンツは、自社の専門知識や独自の洞察を効果的に示すものです。

専門性のアピールにより、顧客から「この企業の商材であれば、信用するに値するであろう」というイメージを持ってもらえます。

例えば、サイボウズはホワイトペーパーでDXについての情報をまとめて発信しており、DXの先駆け企業という地位の確立に成功しています。

顧客からの信頼を勝ち取るためにも、自社が専門的に研究しているジャンルの情報を体系的にまとめ、提供することが重要です。

(3)顧客の情報収集方法を分析して発信方法を選ぶ

成功企業は、顧客がどのようにして情報を収集し、意思決定を行うかを深く理解しています。

HubSpotは、マーケターがオンラインで情報を探すことを意識し、SEO最適化されたブログ記事を中心に据えています。

お名前.comがFacebookを利用しているのも、利用者層の年齢層が比較的高く、Facebookをビジネス目的で利用する人が多いためです。

このように、顧客の行動パターンに合わせたコンテンツ配信により、効果的なリーチが可能となるのです。

(4)コンテンツの一貫性を意識する

成功するコンテンツマーケティングは、コンテンツにこめたメッセージが一貫しています。

複数のチャネルでコンテンツを配信する場合でも、根本のメッセージは一致させておきましょう。

例えば、サイボウズはホワイトペーパーでDXについての情報を提供し、さらにオウンドメディアでもDXや業務効率化など関連する話題を一貫して提供しています。

この一貫性により、ブランドの認知度が高まり、顧客との強い信頼関係を構築することができるのです。

6.BtoB向け!コンテンツマーケティング実績が豊富なWeb制作会社7選

BtoB向けのコンテンツマーケティング実績が豊富なWeb制作会社を7つ紹介します。

BtoB向けのコンテンツマーケティング実績が豊富なWeb制作会社

  1. ディレクターバンク株式会社
  2. CROCO株式会社
  3. 株式会社才流(さいる)
  4. 株式会社ホットリンク
  5. ナイル株式会社
  6. 株式会社フラグアウト
  7. 株式会社リプカ

(1)ディレクターバンク株式会社

ディレクターバンク株式会社は、Webマーケティングをワンストップで依頼できる企業です。

Webマーケティングの運用やコンテンツ制作、システムの構築など多岐にわたる範囲に対応しています。

支援実績を見るとBtoB事業にも精通しており、これまで不動産会社や新規事業立ち上げなどの支援を実施、成功を収めています。

BtoB支援実績が豊富かつ対応範囲が広い企業なので、BtoB企業の戦略から運用まで総合的に任せたい企業におすすめです。

(2)CROCO株式会社

CROCO株式会社は、Webマーケティングやコンテンツ制作、コンサルタントを提供する会社です。

AIライティングアシストツールを開発するなど、SEOに強みを持っており、自然流入の増加を目指せるオウンドメディア構築も可能です。

これまで200以上のサイト集客を成功させた実績があるなど、特にSEOの分野について信頼できるコンテンツマーケティングの支援企業といえます。

(3)株式会社才流(さいる)

株式会社才流(さいる)は、BtoBマーケティングに特化したコンテンツマーケティングの支援企業です。

BtoB特化のメソッドを多数所有しており、ITやWeb業界、コンサルなど多岐にわたるジャンルの企業の支援を実施してきました。

コンテンツマーケティングに特化しているわけではありませんが、コンサル事業の一環としてコンテンツマーケティングの支援も可能です。

BtoB特化の支援企業を探している方は、ぜひ問い合わせしてみましょう。

(4)株式会社ホットリンク

株式会社ホットリンクは、ソーシャルメディアの分析ツールを提供する企業です。

特にBtoBマーケティング支援に強みを持っており、企業のSNS運用をサポートします。

XやInstagramのコンテンツ制作から広告運用までワンストップで依頼できるので、SNSでBtoBマーケティングをしたい企業へおすすめです。

(5)ナイル株式会社

ナイル株式会社は、オウンドメディア構築やDX領域を得意とする企業です。

コンテンツ制作やオウンドメディア構築の支援により、BtoB営業を効率化します。

これまで2000社以上の支援実績があり、メディアユーザー数の合計は750万名以上と支援実績が豊富です。

経験豊富な企業に自社BtoBマーケティングの支援を依頼したい企業担当の方は、ぜひ検討してみてください。

(6)株式会社フラグアウト

株式会社フラグアウトは、BtoBマーケティングに特化したコンサルティング会社です。

特にSNSマーケティング支援が得意で、様々な資料の制作からSNS運用代行、広告支援、必要であれば内製化のための研修も受けられます。

BtoB向けのSNSコンテンツマーケティングを始めたい企業は、ぜひ依頼してみると良いでしょう。

(7)株式会社リプカ

株式会社リプカは、SNSマーケティングやインサイドセールスに強みを持つ企業です。

自社でもECサイトやSNS、オウンドメディアを運用しており、コンテンツマーケティングに関するノウハウも非常に豊富です。

特にインスタグラムの運用に強みを持っており、コンセプトの策定や運用コンサル、投稿の作成や撮影などを一貫して依頼できます。

これまで、ホテルや中小企業の飲食店など、幅広いジャンルの支援実績があり、さまざまな業界のコンテンツ制作へ理解がある企業です。

まとめ

BtoBコンテンツマーケティングは、長期的な顧客関係構築と企業価値向上に欠かせない戦略です。

自社の強みや業界特性に合わせたコンテンツマーケティング戦略を構築することが成功への近道となります。

必要に応じて、専門家や支援企業の力を借りることも検討してください。

記事の内容を参考にBtoB向けのコンテンツマーケティングを展開し、優良な顧客と長期的な取引を目指しましょう!

この記事の投稿者
TMS編集部
TMS編集部
京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。