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WordPressはプラグインで簡単にリダイレクトできる⁉おすすめプラグイン3つ紹介

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TMS編集部

「WordPressで簡単にリダイレクトする方法は?」
「WordPressのリダイレクトは、フルスクラッチで作られたサイトと手法が違う?」

WordPressでサイト運営をしている場合のリダイレクトは、プラグインで簡単に設定可能です。

しかし、WordPressプラグインは海外製のものが多く、操作方法がわからない方も多いでしょう。

この記事では、WordPressを使っている方向けのリダイレクトの方法、オススメのプラグインについて説明しています。

1.リダイレクトについて

リダイレクトとは、Webサイトの移転やURL構造の変更をする際にユーザーを自動的に正しいURLへ転送する技術です。

ここからはWordPressにおけるリダイレクトの基礎知識から実践的な設定方法まで、順を追って解説します。

リダイレクについて

  1. リダイレクトとは
  2. リダイレクトの種類

(1)リダイレクトとは

リダイレクトとは、あるURLへのアクセスを自動的に別のURLへ転送する技術です。

具体的には、古いURLのページにアクセスがあった場合に、新しいURLのページへ自動的に転送されることを指します。

この仕組みにより、ユーザーは目的のコンテンツにスムーズにたどりつき、必要な情報を得られます。

また、リダイレクト処理は検索エンジンに対しても、URLの変更を正しく伝えることができるため、SEO対策の観点からも重要です。

(2)リダイレクトの種類

リダイレクトには主に301リダイレクトと302リダイレクトの2種類が存在しています。

301リダイレクトは、ページが恒久的に移動したことを示すステータスコードです。

このタイプのリダイレクトでは、検索エンジンに対して旧URLから新URLへの完全な移行を通知することができるため、SEO的な価値も引き継がれることになります。

一方、302リダイレクトは一時的な移動を示すものであり、キャンペーンページなど、期間限定のコンテンツ移動に適したリダイレクトです。

リダイレクトについて、もっと詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

2024.10.29

リダイレクトとは?初心者でも絶対分かる徹底解説|設定方法も紹介

2.WordPressでリダイレクトする方法

WordPressでリダイレクトを設定する方法には、大きく分けて3つのアプローチが存在しています。

それぞれの方法には特徴があり、サイトの規模や運営方針によって最適な選択肢が異なる点に注意しましょう。

WordPressでリダイレクトする方法

  1. プラグインを使用する
  2. .htaccessファイルを編集する
  3. phpファイルを編集する

(1)プラグインを使用する

最も手軽で安全なリダイレクト設定方法は、専用のプラグインを利用することです。

プラグインを使用する場合、技術的な知識がなくても管理画面から直感的な操作でリダイレクトを設定できます。

操作方法はプラグインによって異なりますが、移転元のURLと移転先のURLを入力するだけでリダイレクト処理が可能です。

また、プラグインでは設定の履歴管理や一括編集なども可能です。

そのため、多数のリダイレクト設定を管理する場合はプラグインを利用した方が管理も簡単でしょう。

(2).htaccessファイルを編集する

.htaccessファイルを直接編集することで、サーバーレベルでのリダイレクト設定が可能です。

この方法は高度な設定が可能である反面、誤った編集によってサイト全体にアクセスできなくなるリスクも存在します。

.htaccessファイルでリダイレクトするメリットは、移転前のページが存在しない場合でも転送が可能な点です。

以下が.htaccessでの基本的なリダイレクト設定の例となります。

記述例

Redirect 301 /old-page/ https://example.com/new-page/

.htaccessでのリダイレクト処理については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

2024.10.30

.htaccessを使ったリダイレクト処理の記述方法を複数パターンで紹介

(3)phpファイルを編集する

PHPファイルを編集してリダイレクトを実装することもできます。

この方法では、条件分岐などの複雑な処理を組み込めるのがメリットです。

ただし、専門的な知識が必要であるため、初心者の方にはおすすめできません。

以下が基本的なPHPでのリダイレクト実装例となります。

記述例

<?php
header(‘Location: https://example.com/new-page/’, true, 301);
exit();
?>

3.WordPressでリダイレクトが必要なケース

リダイレクトが必要となる具体的なシチュエーションについて、実例を交えながら解説します。

WordPressでリダイレクトが必要なケース

  1. サイト構造を変更したとき
  2. ページURLを変更したとき
  3. ドメインを変更したとき

(1)サイト構造を変更したとき

サイト構造の変更とは具体的に、カテゴリー構造を見直した際やコンテンツを再編成した際です。

このような場合はURL変更が生じるケースが多いため、リダイレクト処理をするケースが多いです。

リダイレクト設定をすることで旧URLをブックマークしているユーザー、検索エンジンからのアクセスを適切に新しいURLへ誘導することができます。

(2)ページURLを変更したとき

記事のタイトルやスラッグを変更する際には、必ずリダイレクト設定を行いましょう。

これは、SNSでシェアされた古いURLや、他サイトからのリンクを適切に新URLへ誘導するために重要な作業となります。

特にアクセス数の多い記事のURLを変更する場合は、リダイレクト処理をしておかないとせっかくのアクセスが検索エンジンの評価につながりません。

そればかりか貴重なアクセス、ユーザーを離脱させる原因となるので、必ずリダイレクト処理をしておきましょう。

(3)ドメインを変更したとき

ドメインとは、インターネット上でサイトがある場所を示す番地のようなものです。

ドメインとは

例えば、以下のURLの太字にした部分がドメインです。

https://www.seo-taisaku.com/

ドメインを変更する際は、サイトに含まれるすべてのコンテンツのURLが変わるため、包括的なリダイレクト処理が必要です。

単にドメインを変更すると今までのサイト評価が引き継がれませんが、リダイレクト処理をすることにより旧ドメインの評価を引き継ぐことができます。

また、ドメイン変更によりユーザーがサイトへアクセスできないという事態を防ぐためにも、必ずリダイレクト処理をしておきましょう。

4.WordPressで便利なリダイレクトプラグイン3選

WordPressで利用できる代表的なリダイレクトプラグインについて、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。

WordPressで便利なリダイレクトプラグイン3選

  1. Redirection
  2. Simple 301 Redirects
  3. Yoast SEO

(1)Redirection

Redirectionは、最も人気の高いリダイレクトプラグインの一つとなっています。

404エラーの監視機能や、アクセスログの記録など、豊富な機能を無料で利用することができます。

また、正規表現を使用した高度なリダイレクトルールの設定にも対応しており、大規模サイトの運営にも利用できるプラグインです。

(2)Simple 301 Redirects

Simple 301 Redirectsは名前の通り、301リダイレクトに特化したシンプルな機能を提供するプラグインです。

直感的なインターフェースで、基本的なリダイレクト設定を素早く行うことができます。

小規模なサイトや、シンプルなリダイレクト設定のみ必要な場合に利用すると良いでしょう。

(3)Yoast SEO

SEO対策の定番プラグインであるYoast SEOにも、リダイレクト機能が搭載されています。

ただし、この機能はプレミアム版の機能であり、無料版では利用できません。

SEO対策とリダイレクト管理を一元化したい方は検討してみると良いでしょう。

5.Redirectionを使ってリダイレクトさせる方法

Redirectionプラグインを使用した具体的な設定手順について解説していきます。

まず、WordPress管理画面の「プラグイン」→「新規追加」から「Redirection」を検索し、インストールと有効化を行います。

その後、「ツール」メニュー内に表示される「Redirection」から設定画面へアクセスしましょう。

設定画面で「Add new redirection」を選択し、転送元URLと転送先URLを入力します。

さらにオプションタブでは、404エラーの監視設定、ログ履歴の確認なども可能です。

6.Simple 301 Redirectsを使ってリダイレクトさせる方法

Simple 301 Redirectsは、301リダイレクトのみに対応したプラグインです。

インストール後は、「設定」メニュー内に「301 Redirects」という項目が追加されるので、クリックしてプラグインの設定画面を開きましょう。

リダイレクト設定は、Request(元URL)とDestination(転送先URL)の2項目を入力するだけです。

また、Simple 301 Redirectsではワイルドカード(*)を使用して、複数のURLをリダイレクトできます。

*を使ったリダイレクト

  • 2024/04/sample1/–>columns/sample1
  • 2024/04/sample2/–>columns/sample2
  • 2024/04/sample3/–>columns/sample3
  • 2024/04/sample3/–>columns/sample4

以上のように1つ1つリダイレクト先を設定せずとも、以下のように記述すれば一括でリダイレクトできます。

  • 2024/04/*–>columns/*

7.Yoast SEOを使ってリダイレクトさせる方法

Yoast SEOプレミアム版でのリダイレクト設定は、SEO管理と統合されています。

プラグインのダッシュボード内に「リダイレクト」というメニューが追加されるので、クリックして設定を開き、転送元と転送先URLを設定してください。

また、Yoast SEOの特徴的な機能として、URLを変更した際に自動的にリダイレクト設定を提案してくれる機能があります。

また、リダイレクトの種類(301、302、307など)を細かく指定できるので、用途に合わせて変更しましょう。

8.WordPressでリダイレクトをする際の注意点

WordPressでリダイレクトを設定する際には、いくつかの重要な注意点を覚えておきましょう。

これらを理解し、適切に対応することで、安全かつ効果的なリダイレクト設定が可能となります。

WordPressでリダイレクトをする際の注意点

  1. プラグインによる動作不良に注意する
  2. リダイレクト設定後に動作確認をする
  3. インデックスの確認をする

(1)プラグインによる動作不良に注意する

複数のリダイレクトプラグインを同時に使用すると、予期せぬ動作不良が発生する可能性があります。

また、キャッシュプラグインとの相性にも注意が必要であり、設定後は必ず動作確認を行いましょう。

特に大規模なリダイレクト設定を行う場合は、事前にテスト環境での検証を行い、問題が起きないかチェックしておいてください。

(2)リダイレクト設定後に動作確認をする

リダイレクト設定を行った後は、必ず実際のブラウザで動作確認を行う必要があります。

確認の際は、異なるブラウザや端末を使用して、幅広い環境でのテストを実施してください。

また、リダイレクトループ(無限ループ)が発生していないかどうかも、慎重に確認する必要があります。

(3)インデックスの確認をする

リダイレクト設定後は、検索エンジンのインデックス状況を定期的に確認することが重要です。

Googleサーチコンソールを利用することで、新旧URLのインデックス状況や、クロール状況を確認することができます。

また、重要なページのリダイレクトを行った場合は、サイトマップの更新も忘れずに実施しましょう。

まとめ

WordPressでのリダイレクト設定は、一見難しく感じますが、プラグインを利用することで、技術的な知識がなくても適切なリダイレクト設定を行うことが可能です。

ただし、設定後の動作確認やSEO面での影響確認など、慎重な対応が必要な部分も存在します。

サイトの規模や運営方針に応じて、最適なリダイレクト方法を選択することも忘れないようにしましょう。

また、定期的なメンテナンスと監視を行うことで、長期的な運用における問題を未然に防ぐことができます。

今後のWordPressのアップデートや、検索エンジンのアルゴリズム変更にも注意を払いながら、適切なリダイレクト管理を継続していきましょう。

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京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。