コラム

XMLサイトマップとは?検索エンジンの評価を上げる設定のコツ

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TMS編集部

「XMLサイトマップってよく聞くけど、具体的に何をすれば良いのかわからない」
「本当にSEOに効果があるの?」

XMLサイトマップは、検索エンジン最適化(SEO)において重要な技術要素の1つです。

しかし、XMLサイトマップの重要性は理解していても、具体的な作成方法や運用方法がわからないという方も多いでしょう。

この記事では、XMLサイトマップの基礎知識から作成方法、さらには効果的な運用方法まで、実践的な内容を解説します。

最後まで読めば、XMLサイトマップの重要性を理解し、自社サイトでの効果的な活用方法が分かるようになります。

サイトマップの概要を知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。

2025.01.30

【初心者向け】サイトマップとは?役割やSEOとの関係性を解説

目次

1.XMLサイトマップとは?基礎知識と重要性を解説

XMLサイトマップは、Webサイト内のページ構造を検索エンジンに伝えるための重要なファイルです。

適切に設定されたXMLサイトマップは、検索エンジンのクローラーがサイト内のページを効率的に巡回し、インデックスに登録するための地図の役割を果たしています。

XMLサイトマップとは?基礎知識と重要性を解説

  1. XMLサイトマップの定義と基本構造
  2. HTMLサイトマップとの違い
  3. サイトマップが必要な理由

(1)XMLサイトマップの定義と基本構造

XMLサイトマップは、サイト内の重要なページの一覧をXML形式で記述したファイルです。

このファイルには、各ページのURL、最終更新日、更新頻度、重要度などの情報が含まれています。

検索エンジンは、このファイルを参照することでサイト構造を効率的に理解できます。

主な記述要素として含まれるのは、以下のような要素です。

XMLサイトマップの主な記述要素

  • loc:URLの指定
  • lastmod:最終更新日
  • changefreq:更新頻度
  • priority:優先順位

これらの要素を使用して、検索エンジンに対して適切な情報を提供していきます。

基本構造は厳密な規格に従って記述する必要があり、XMLの文法規則に沿った形式で作成する必要があります。

(2)HTMLサイトマップとの違い

HTMLサイトマップとXMLサイトマップは、異なる目的と役割を持っています。

HTMLサイトマップはユーザーの閲覧を目的としているのに対し、XMLサイトマップは検索エンジンのクローラーに向けて作成されるものです。

そのためHTMLサイトマップは、人間が読みやすい形式で階層構造を表示することができます。

一方、XMLサイトマップは機械的な読み取りに特化した形式となっているため、人間が直接閲覧しても内容が理解しにくい構造です。

また、HTMLサイトマップには視覚的な装飾や説明文を加えることができるという特徴があります。

XMLサイトマップは、厳密なXML形式で記述する必要があるため、装飾などは一切許可されていません。

(3)サイトマップが必要な理由

XMLサイトマップが重要になるのは、主に以下のような場面です。

XMLサイトマップが特に重要な場面

  • 新規サイトの立ち上げ時
  • 大規模なサイトの運営時
  • 動的コンテンツを多用するサイト
  • 複雑な階層構造を持つサイト

特に新規サイトの場合、XMLサイトマップを提出することで、検索エンジンによる早期のインデックスを促進できるのがメリットです。

Googleの公式ブログによるとXMLサイトマップを適切に実装することでクロール効率が向上し、インデックス登録までの時間を短縮できることが示されています。

また、動的コンテンツを多用するサイトではJavaScriptでの描画が多用されるため、クローラーがコンテンツを適切に認識できない場合があります。

このような場合でも、XMLサイトマップを使用することで、重要なページを確実に検索エンジンに伝えられます。

2.XMLサイトマップの活用メリットとSEO効果

XMLサイトマップを活用することで、様々なSEO効果が期待できます。

特にサイトの規模が大きくなればなるほど、XMLサイトマップの重要性は増していきます。

具体的なSEO効果について学び、正しくXMLサイトマップを活用しましょう。

XMLサイトマップの活用メリットとSEO効果

  1. 検索エンジンでの表示改善効果
  2. クロール効率の向上とインデックス登録の促進
  3. 大規模サイトでのメリット
  4. 新規ページの発見率向上

(1)検索エンジンでの表示改善効果

XMLサイトマップの適切な実装により、検索結果での表示品質が向上します。

検索エンジンは、XMLサイトマップで提供される正確な情報をもとに、より適切なタイトルやディスクリプションを表示できるようになります。

補足

XMLサイトマップを使用していない場合、検索エンジンが勝手にタイトルやディスクリプションを表示するケースがあります。

また、サイトの更新情報を迅速に検索エンジンに伝えることで、新しいコンテンツがより早く検索結果に反映されるようになります。

特に商品ページやニュース記事など、鮮度が重要なコンテンツで高い効果を発揮するのです。

(2)クロール効率の向上とインデックス登録の促進

XMLサイトマップは、クローラーの効率的な巡回を支援します。

適切に構成されたXMLサイトマップにより、クローラーは重要なページを優先的に巡回することが可能となります。

これにより、限られたクロール予算を効率的に活用でき、重要なページの早期インデックス化を促進できるのです。

またサイト構造が複雑な場合でも、XMLサイトマップを介して直接重要なページを伝えることができます。

(3)大規模サイトでのメリット

ページ数が多い大規模サイトでは、XMLサイトマップの効果を発揮します。

数千、数万ページ規模のサイトでも、XMLサイトマップを通じて効率的にページを検索エンジンに認識させることが可能です。

通常ページ数が多く規模が大きなサイトでは、クローラーロボットの巡回効率が下がり、うまくインデックスできないケースがあります。

しかし、深い階層構造を持つサイトでもXMLサイトマップを使用することで、重要なページを確実に検索エンジンに伝えることが可能です。

また、優先順位の設定により、特に重要なページを優先的にクロールしてもらうことも可能となります。

(4)新規ページの発見率向上

新しく作成したページの発見率も、XMLサイトマップにより大幅に向上します。

検索エンジンに新規ページの存在を早期に認識させることで、インデックス化までの時間を短縮することができるからです。

従来の自然発見による巡回では時間がかかっていた新規ページも、XMLサイトマップに記載することでスピーディに発見されます。

特にニュースサイトやECサイトなど、頻繁に新規ページが追加されるサイトでは新規追加ページが早くインデックスされるので、SEO効果も高いです。

3.XMLサイトマップの作成手順と実装方法

XMLサイトマップの作成には、手動での作成と自動生成ツールの利用という2つの方法があります。

サイトの規模や更新頻度に応じて、最適な作成方法を選択することが重要です。

XMLサイトマップの作成手順と実装方法

  1. 基本的なタグと書き方のルール
  2. 手動での作成手順
  3. おすすめの自動生成ツール
  4. WordPressでの作成方法

(1)基本的なタグと書き方のルール

XMLサイトマップは、特定の規格に従って作成する必要があります。

XMLサイトマップの基本構造は、urlsetタグで始まり、その中にurl要素として個々のページ情報を記述していきます。

以下は、基本的なXMLサイトマップの構造例となります。

XMLサイトマップの基本構造

https://example.com/
2024-01-24
daily
1.0

XMLサイトマップのファイルは、必ずUTF-8でエンコードする必要があります。

また、URLは絶対パスで記述し、特殊文字はエスケープ処理をするのを忘れないようにしましょう。

(2)手動での作成手順

小規模なサイトであれば、手動でのXMLサイトマップ作成も検討できます。

手動作成の場合、テキストエディタを使用してXML形式で記述し、拡張子を.xmlとして保存します。

作成手順は以下のようになります。

手動作成の手順
  • XML宣言の記述
  • urlsetタグの設定
  • 個々のページ情報の入力
  • エンコーディングの確認
  • バリデーションツールでの検証

特に重要なのは、XMLの文法規則に従った正確な記述です。

1つでも誤りがあると、サイトマップ全体が無効となってしまう可能性があります。

記述が初めてだと正確な作成が難しいので、次で紹介するオススメの自動生成ツールを使用してXMLサイトマップを作りましょう。

(3)おすすめの自動生成ツール

記述に慣れていない方や中規模以上のサイトを運営している方は、自動生成ツールの活用が効率的です。

自動生成ツールを使用することで人的ミスを防ぎながら、大量のURLを効率的にサイトマップに追加することが可能となります。

ツールによって特徴が異なるため、サイトの要件に合わせてツールを選びましょう。

また、定期的な更新が必要なサイトでは、更新を自動化できるツールを選ぶことが重要です。

無料で簡単に使える自動生成ツールとしては「sitemap.xml Editor」があります。

簡易的なツールですが無料でサイトURLを入力するだけでXMLサイトマップが作れるので、ぜひ一度試してみてください。

(4)WordPressでの作成方法

WordPressサイトでは、プラグインを活用してXMLサイトマップを作成できます。

WordPressの場合、「Yoast SEO」や「All in One SEO」などの人気プラグインで、自動的にXMLサイトマップを生成・更新することが可能です。

これらのプラグインでは、以下のような設定が可能となっています。

WordPressプラグインでの設定項目

  • インデックス対象の投稿タイプ選択
  • 優先順位の設定
  • 更新頻度の調整
  • 除外ページの指定

プラグインの設定画面から、必要な項目を調整するだけで最適化されたサイトマップを作成できます。

定期的な更新も自動的に行われるため、管理の手間を大幅に削減できて便利です。

WordPressでサイトマップを作る方法については、こちらの記事でも紹介しています。

2025.01.30

WordPressサイトマップの重要性とは?SEO効果の高い設定を解説

4.XMLサイトマップの設置方法と登録手順

XMLサイトマップの設置場所と登録方法は、検索エンジンからの発見しやすさに直接影響を与えます。

適切な設置方法と登録手順を覚えておきましょう。

XMLサイトマップの設置方法と登録手順

  1. 最適な設置場所とその理由
  2. 各検索エンジンへの登録手順
  3. robots.txtでの指定方法
  4. 登録後の確認方法

(1)最適な設置場所とその理由

XMLサイトマップは、一般的にドメインのルートディレクトリに設置することが推奨されています。

ルートディレクトリに設置することで、検索エンジンのクローラーが最も発見しやすい状態に維持できるためです。

標準的なファイル名は「sitemap.xml」となりますが、複数のサイトマップを使用する場合は命名規則に従って管理します。

またHTTPSに対応したサイトでは、必ずHTTPSでアクセス可能な状態にする必要があります。

(2)各検索エンジンへの登録手順

主要な検索エンジンには、それぞれ専用の登録方法が用意されています。

Googleの場合、Search Consoleを通じてサイトマップを登録することで、インデックス状況を詳細に確認することができます。

Bingの場合も、Bing Webmaster Toolsから同様の登録が可能です。

登録後は定期的に各ツールでインデックス状況を確認しておきましょう。

(3)robots.txtでの指定方法

robots.txtファイルを使用して、XMLサイトマップの場所を検索エンジンに伝えることができます。

robots.txtファイルに「Sitemap:」ディレクティブを追加することで、クローラーにサイトマップの存在を明示的に通知できます。

以下のような記述で指定が可能です。

robots.txtでの指定例

Sitemap: https://example.com/sitemap.xml

複数のサイトマップがある場合は、それぞれのURLを別行で記述するようにしましょう。

(4)登録後の確認方法

サイトマップの登録後は、正しく認識されているか確認する必要があります。

Google Search Consoleのサイトマップレポートでは、送信されたURLの数と、実際にインデックスされたURLの数を確認できます。

定期的に以下の点をチェックすることが推奨されます。

確認すべきポイント
  • 送信したURLの処理状況
  • エラーの有無
  • インデックス率
  • 更新日時の反映状況

送信したURLがインデックスされているかどうか、エラーがないかを確認して、適切にXMLサイトマップが機能しているか確認しましょう。

5.XMLサイトマップでのインデックス登録を最適化する方法

XMLサイトマップを通じたインデックス登録の最適化は、SEO対策の重要な要素となります。

以下の効果的な最適化により、重要なページの確実なインデックス化と、クロールの効率性向上を実現できます。

XMLサイトマップでのインデックス登録を最適化する方法

  1. 効果的なインデックス促進方法
  2. 優先順位の設定方法
  3. 更新頻度の最適化
  4. インデックス状況の確認方法

(1)効果的なインデックス促進方法

XMLサイトマップの質を高めることで、インデックスを早めることができます。

XMLサイトマップの質を高めるうえで最も注意すべき点は、各ページの重要度と更新頻度の適切な設定です。

これにより、検索エンジンは各ページの優先順位を正確に判断することができます。

また、サイトマップの信頼性を確保するため、含めるURLは必ずステータスコード200(HTTPリクエストが正常に処理されたことを示すコード)を返すページのみに限定する必要がある点に注意しましょう。

リダイレクトページや一時的なページをサイトマップに含めるとクロールの邪魔になるため、サイトマップ上からは除外するようにしてください。

(2)優先順位の設定方法

XMLサイトマップにおける優先順位は、priorityタグを使用して0.0から1.0の間で細かく設定することができます。

重要なページには高い優先順位を設定し、補足的なページには低い優先順位を設定することで、クローラーの効率的な巡回を促進できます。

以下のように設定することで、優先順位をしっかりと検索エンジンに明示することが可能です。

優先順位の考え方

  • トップページ…最高優先順位である1.0を設定して重要性を示す
  • カテゴリーページ…0.8程度の優先順位を与え、サイト構造を伝える
  • 商品ページや記事ページ…0.6程度の中程度の優先順位を設定し、定期的なクロールを促進
  • 一般的なページ…0.4程度の優先順位を設定

ただし、すべてのページに同じ優先順位を設定すると優先順位がうまく伝わらないので、以上のように差別化するようにしてください。

(3)更新頻度の最適化

changefreqタグを使用した更新頻度の設定は、クローラーの効率的な巡回を実現する重要な要素です。

コンテンツの性質に応じて適切な更新頻度を設定することで、クローラーの訪問タイミングを最適化できます。

更新頻度の考え方

  • always:常時更新されるコンテンツに使用します(ユーザーコメントやリアルタイムデータを含むページなど、頻繁な更新が発生するコンテンツ)
  • hourly:時間単位で更新が行われるコンテンツに使用(ニュースサイトのトップページやリアルタイム性の高い情報を扱うページ)
  • daily:日次で更新される情報にしよう。(ECサイトの商品リストや在庫情報など、1日1回程度の更新が行われるページ)
  • weekly/monthly:定期的な更新が行われるコンテンツに使用。(週間レポートやマンスリーニュースレターなど、一定期間ごとに更新されるページ)
  • yearly/never:更新頻度が極めて低いか、ほとんど更新されないコンテンツに使用(会社概要や利用規約など、めったに変更されない固定ページにはyearlyを、過去の参考資料など更新予定のないページにはneverを設定するなど)

ここまで更新頻度を細かく設定する必要はありませんが、クロールが必要なページに行き届くように頻度を考えて調整すると良いでしょう。

(4)インデックス状況の確認方法

Google Search Consoleを活用したインデックス状況の分析は、サイトマップの効果を最大化するための重要な施策です。

特に「サイトマップ」セクションでは、送信されたURL数やインデックスされたURL数、除外されたURL数など、詳細な情報を一元的に把握することができます。

これらの指標の中でも、インデックス率は特に注目すべき重要な指標です。

インデックス率の数値を定期的に確認することで、サイトマップが効果的に機能しているかを客観的に評価することができます。

また、エラーの発生状況とその種類を詳細に分析することで、サイトマップの品質向上に向けた具体的な課題を特定して改善していきましょう。

なお、Google Search Consoleには「除外されたページ」という項目もあります。

除外設定をしていないのに除外されている場合は、何らかのエラーや違反がある可能性が高いからです。

不本意に除外されたページには改善を施して、SEO効果を高めていきましょう。

6.XMLサイトマップ作成時の注意点と制限事項

XMLサイトマップには、いくつかの重要な制限事項と注意点があります。

これらの制限を理解し、適切に対応することで、より効果的なサイトマップの運用が可能となります。

XMLサイトマップ作成時の注意点と制限事項

  1. ファイルサイズと URL数の制限
  2. 更新頻度の適切な設定
  3. 優先順位の付け方
  4. noindexページの扱い

(1)ファイルサイズと URL数の制限

XMLサイトマップには、明確なサイズ制限が設けられています。

1つのサイトマップファイルに含められるURLは最大50,000個まで、ファイルサイズは50MB以下に抑える必要があります。

これらの制限を超える場合は、サイトマップインデックスを作成して分割管理する方法がおすすめです。

(2)更新頻度の適切な設定

更新頻度の設定は、実際のコンテンツ運用サイクルと密接に関連しています。

過度に高頻度な設定は、クローラーの負荷を増加させ、かえって効率的なインデックスを妨げる可能性があります。

コンテンツの実際の更新タイミングと、設定される更新頻度を一致させることでこのデメリットを防げます。

過度な頻度設定により、サーバーに不要な負荷がかかることを回避しましょう。

また、ユーザーの利用パターンを考慮し、アクセスが集中する時間帯での更新を避けることも重要です。

コンテンツの重要度に応じて、適切な更新頻度を個別に設定することで、効率的なクロールを実現できます。

(3)優先順位の付け方

優先順位の設定は、サイト全体の構造とコンテンツの重要性を考慮した戦略的な判断が必要です。

優先順位は相対的な値であり、すべてのページを高優先度に設定することは、結果として優先順位の意味を失わせることになります。

各ページの重要度は、サイト内での位置づけや役割によって慎重に判断する必要があります。

実際のアクセス頻度データを分析し、ユーザーの関心が高いページには相応の優先順位を設定しましょう。

コンバージョンに直接影響を与えるページについては、より高い優先順位を設定することで、検索エンジンからのクロール優先度を高めるようにしてください。

最新のコンテンツについては、一時的に高い優先順位を設定し、時間の経過とともに適切な値に調整すると良いでしょう。

アクセス解析の結果を見直しながら、適切な優先順位をつけていくと、さらにクロール効率を上げることができます。

(4)noindexページの扱い

noindexページをサイトマップに含めてしまうと、クローラーに矛盾した指示を与えることになり、結果としてサイトマップ全体の信頼性を損なうリスクが生じます。

サイトマップは巡回を促す役割を持っているのに対して、noindexは「インデックスするな」という指示を出すタグだからです。

特に注意が必要なのは、管理画面や内部システム、検索結果ページ、個人情報を含むプライバシーページなどの、サイトマップから除外することが推奨されるページです。

また、重複コンテンツと判断されるページについても、canonicalタグの設定をするなどしてサイトマップの信頼性を損なわないように調整しましょう。

7.XMLサイトマップのエラー対応と解決方法

XMLサイトマップの運用中には、様々なエラーが発生する可能性があります。

エラーの種類を理解し、適切な解決方法を知っておくことで、サイトマップの効果を最大限に発揮できます。

XMLサイトマップのエラー対応と解決方法

  1. 一般的なエラーの種類
  2. 「取得できません」エラーの解決
  3. 文字エンコードの問題
  4. アクセス制限による問題

(1)一般的なエラーの種類

エラーの主な原因は、XMLの形式不備や無効なURL、アクセス制限など、技術的な問題が原因で起きる場合が多いです。

中でも最もエラーを発する原因となっているのが、XML構文の不備です。

これは適切な形式チェックとバリデーションを実施することで、事前に防ぐことが可能です。

またサイトマップの更新が適切に行われていない場合、削除済みページへの参照による404エラーが発生することがあります。

これは検索エンジンの信頼性に直接影響を与えるため、迅速に対応しなければなりません。

特に注意が必要なのが重複URLの問題です。

これはサイトマップの自動生成プロセスにおいて発生しやすい問題なので、定期的な重複チェックと適切なフィルタリング設定を実施して防ぎましょう。

(2)「取得できません」エラーの解決

XMLサイトマップへの「取得できません」エラーは、検索エンジンのクローラーがサイトマップにアクセスできない状態を示しています。

このエラーの主な原因は、サーバー設定の問題やファイルのパーミッション設定の誤り、そしてrobots.txtによる意図しないブロックなどにあります。

解決するためにはまず、サイトマップのURLが正しく設定されているかを確認します。

その上で、サーバーの応答状態やファイルのアクセス権限が適切に設定されているかをチェックしましょう。

また、robots.txtの設定内容も見直し、意図せずサイトマップへのアクセスをブロックしていないかを確認することが重要です。

特にHTTPSサイトの場合は、SSL証明書の状態も確認しておきましょう。

(3)文字エンコードの問題

XMLサイトマップでの文字エンコードのエラーは、正常な解析を妨げる重要な要因の1つです。

特にXMLサイトマップはUTF-8エンコードでの保存が必須であり、それ以外のエンコードを使用すると深刻な問題を引き起こす可能性があります。

XML宣言部分では、使用するエンコードを明示的に指定しなけらばなりません。

例えば、特殊文字を使用する場合は適切なエスケープ処理をおこない、解析エラーを防ぐ必要があります。

また、BOMの有無によっても問題が発生する可能性があるため、ファイル作成時には細心の注意を払いましょう。

テキストエディタで保存する際は、必ずUTF-8エンコードを指定するようにし、文字化けが発生した場合は、適切なエンコードでファイルを再保存すればエラーが解消するはずです。

(4)アクセス制限による問題

アクセス制限は、意図せずにクローラーのサイトマップ取得を妨げてしまう重要な問題です。

特にサーバーの設定や.htaccessファイルの設定により、クローラーのアクセスが制限されてしまうケースがよく見られます。

この問題を解決するには、まず.htaccessファイルの設定内容を確認し、不要なアクセス制限が設定されていないか精査します。

また、サーバーのファイアウォール設定についても、正当なクローラーのアクセスを制限していないか確認が必要です。

IPアドレスによるアクセス制限を設定している場合は、検索エンジンのクローラーのIPアドレス範囲を許可リストへ追加しましょう。

8.XMLサイトマップの効果的な運用と管理方法

XMLサイトマップは、作成後も継続的な運用と管理が必要です。

効果的な運用により、サイトの検索エンジン対策を最適な状態に保つことができます。

XMLサイトマップの効果的な運用と管理方法

  1. 定期的な更新の重要性
  2. 効果測定の方法
  3. サイトマップの分割管理
  4. 大規模サイトでの運用ポイント

(1)定期的な更新の重要性

XMLサイトマップは、サイトの変更を反映して定期的な更新が欠かせません。

更新頻度の高いサイトでは、自動更新の仕組みを構築することで、常に最新の情報を検索エンジンに提供できます。

新規ページの追加や削除された古いページの除外など、サイトの状態を正確に反映することが重要です。

更新日時は、コンテンツの変更を適切に反映し、検索エンジンに正確な情報を伝える必要があります。

また、サイト構造の変更に応じて優先順位の見直しも必要となるでしょう。

特に大規模なサイトでは、これらの更新作業を自動化することで、運用効率を大幅に向上させることができます。

(2)効果測定の方法

XMLサイトマップの効果を最大化するためには、定期的な測定と評価が欠かせません。

Google Search Consoleを活用することで、インデックス状況やクロール効率の変化を詳細に分析できます。

インデックス済みページ数の推移を確認することで、サイトマップの効果を定量的に評価できます。

また、クロール頻度の変化を観察することで、検索エンジンによるサイトの評価状況を把握することが可能です。

検索パフォーマンスの変化は、サイトマップの最適化が実際の検索結果にどのような影響を与えているかを示す重要な指標となります。

加えてエラーの発生状況を確認しておけば、問題が起きた際に迅速な対応が可能となります。

(3)サイトマップの分割管理

大規模サイトにおいて、サイトマップの分割管理は効率的な運用の鍵となります。

コンテンツの種類や更新頻度に応じて適切に分割することで、より効率的なクロールと管理が可能となります。

商品ページと記事ページなど、コンテンツタイプごとに分割することで、それぞれの特性に合わせた最適化が可能です。

更新頻度の異なるコンテンツを分けることで、クローラーの効率的な巡回を促進することができます。

また、多言語サイトの場合は言語別に分割することで、より細かな管理が可能となります。

(4)大規模サイトでの運用ポイント

大規模サイトでは、膨大なページ数に対応する効率的な運用管理体制の構築が求められます。

自動化ツールの活用と明確な管理ルールの設定により、大量のページを効率的に管理することが可能となります。

更新作業の自動化により、人的ミスを減らしながら、常に最新の状態を維持することができます。

エラー監視を徹底することで、問題の早期発見と迅速な対応が可能となります。

サーバーリソースの効率的な配分により、大規模サイトでも安定したパフォーマンスを維持できます。

これらの取り組みを支えるのが、定期的なレビューと改善のサイクルです。

以上のような継続的な運用品質の向上により、長期的な効果の最大化を図ることができます。

まとめ

XMLサイトマップは、現代のSEO対策において欠かせない要素です。

適切な実装と運用により、検索エンジンとの効果的なコミュニケーションが実現し、サイトの価値を最大限に高めることができます。

XMLサイトマップ導入による効果を最大限に引き出すためには、継続的な管理と改善が必要です。

ただし、自社だけでの対応が難しい場合は、専門家へ相談することをおすすめします。

TMS Partners株式会社では、XMLサイトマップの作成から運用まで、包括的なサポートが可能です。

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この記事の投稿者
TMS編集部
TMS編集部
京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。