コラム

Facebook広告のやり方とは?アカウント開設から配信、効果測定まで徹底解説

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TMS編集部

「Facebook広告のやり方がわからない」 
「やり方はかろうじてわかるけど、運用面に自信がない」

Facebook広告を始めたいと思っている方なら、このような疑問や不安を感じたことがあるのではないでしょうか。

実はFacebook広告は、適切な手順を踏めば初心者でも成果を出せる広告プラットフォームです。

しかし、広告ポリシーや配信設定など、把握すべき要素が多いため、事前の準備と正しい知識が必要となります。

この記事では、Facebook広告の基礎知識から具体的な配信手順、効果測定の方法、さらにはよくあるミスとその対処法まで詳しく解説します。

最後まで読めば、Facebook広告を効果的に運用するための具体的な方法が明確になるはずです。

目次

1.Facebook広告の基礎知識

Facebook広告を始める前に、まずは基本的な特徴や仕組みを理解しておきましょう。

適切な運用のために、広告の特性を把握することが重要です。

Facebook広告の基礎知識

  1. Facebook広告の特徴
  2. 配信面やフォーマット
  3. 出稿に関するルール

また、Facebook広告の概要については以下の記事もご参照ください。

2025.04.10

Facebook広告で成果を出すための完全ガイド|初心者でもできる運用の基本

(1)Facebook広告の特徴

Facebook広告は、Meta社が運営するSNS「Facebook」で配信できる広告のことです。

特筆すべきはFacebookのユーザーデータを用いた精度の高いターゲティングで、自社が狙うターゲットへリーチしやすい点です。

具体的にはユーザーの年齢、性別、地域といった基本情報に加え、興味関心や行動履歴などの詳細なデータを活用できます。

また、FacebookだけでなくInstagramやMessenger、Audience Networkなど、Meta社の複数のプラットフォームで配信できる点も大きな強みです。

特にAIを活用した自動最適化機能により、配信を続けながら効果の高いターゲットを自動で見つけ出してくれる機能は、他の広告プラットフォームにはない機能といえるでしょう。

(2)配信面やフォーマット

Facebook広告は、以下の主要な配信面で表示できます。

Facebook広告の配信面

  • Facebookニュースフィード
  • Facebookストーリーズ
  • Facebook右側広告枠
  • Messenger
  • Audience Network(Meta社と提携しているアプリやWebサイト)

広告フォーマットとしては、画像広告、動画広告、カルーセル広告、コレクション広告など、多様な形式を選択できます。

それぞれの配信面やフォーマットには特性があり、目的に応じて適切に選択しましょう。

(3)出稿に関するルール

Facebook広告の出稿にはルールがあり、そのルールを守らないと出稿審査に落ちたり、出稿した広告が配信停止になります。

主に以下2つのルールを覚えてから、広告クリエイティブの制作に取り掛かりましょう。

出稿に関するルール

  1. 広告ポリシー
  2. 広告ガイド

#1:広告ポリシー

Facebook広告を配信する際は、広告ポリシーの遵守が必須です。

リンク先のウェブサイトや広告コンテンツ自体に関して規定があるので、よく確認しておきましょう。

以下に一部Meta社の広告ポリシーを紹介します。

広告ポリシー

【Webサイト】

  • リンク先が適切に機能している。
  • リンク先に、性的内容を示唆するコンテンツ、ショッキングなコンテンツ、誤解を招くコンテンツ、または邪魔なコンテンツ(ポップアップ広告など)が含まれていない。
  • 広告の量とサイトのコンテンツの実質的な内容の均衡が取れている。
  • 簡単にアクセスでき、広告の内容と関連性のあるリンク先になっている。

【広告コンテンツ】

  • Metaの広告規定コミュニティ規定に従っている。
  • すべての関連法令と広告規制に従っている。
  • 宣伝対象の会社、商品、サービス、ブランドを正確に表現している。
  • 不適切な文法や句読点を含んでいる。
  • 性的なコンテンツ、ヌード、性的行為への言及を含んでいる。
  • 利用者の、人種、民族、宗教、信念、性的指向を含む様々な個人的な特性に言及または示唆している。
  • 差別的、または差別を促進している。
  • 誤解を招く、または虚偽的なサービスや商品を何らかの形で宣伝している。
  • 存在しない機能を表す画像が含まれている(例: 実際のコンテンツを再生しない「再生」ボタン)。
  • 誤解を招く可能性のある主張を含んだり、非現実的な期待を促している。
  • 低品質なコンテンツを含んでいる(扇情的または誇張された言い回しを使用する、広告をクリックするようにユーザーを誘導する目的で重要な情報をわざと表示しないなど)。

引用:広告ポリシー

また、そもそも以下のような商品は広告が禁じられているので、出稿しないようにしてください。

広告が禁じられている商品

  • 成人向け商品やサービスの販売や使用に関する宣伝。
  • タバコ、危険な栄養補助食品、処方薬、レクリエーションドラッグ、違法薬物の宣伝。
  • 武器、弾薬、武器を改造するための付属品、爆発物の販売や使用に関する宣伝。

引用:広告ポリシー

上記に違反した場合は広告アカウントが停止される場合もあるので、事前によく読んでおいてください。

#2:広告ガイド

Facebook広告には広告ガイドが設けられています。

広告ガイドとは広告形式の仕様や推奨事項であり、Facebook広告の効果を最大化するために守った方が良いとされるルールです。

例えば写真広告をクリックすると、上図のように配置に応じた仕様やコンバージョンの場所などが確認できます。

写真広告の場合や動画広告の場合、カルーセル広告やコレクション広告などそれぞれの仕様が書いてあるので、クリエイティブ制作前に確認しておきましょう。

2.Facebook広告のやり方

Facebook広告を効果的に運用するためには、以下のステップを順番に進めることが大切です。

Facebook広告のやり方

  1. 広告配信目的やKPIを決める
  2. ペルソナを決める
  3. 広告クリエイティブを制作する
  4. Metaビジネスマネージャのアカウント作成
  5. 広告の配信設定をする
  6. 配信結果を見て改善を実施する

(1)広告配信目的やKPIを決める

Facebook広告を出すにはまず広告配信の目的とKPI(重要業績評価指標)を明確に設定しましょう。

広告配信の目的やKPIが明確に決まっていないと、効果測定ができず費用対効果を計測できません。

Facebook広告では、ブランド認知度の向上、Webサイトへの誘導、購入やアプリインストールなど、さまざまな目的に対応できるので、その中から適した目標を選んでください。

目的に応じて、CTR(クリック率)やCPA(顧客獲得単価)などの適切なKPIを設定しましょう。

(2)ペルソナを決める

ペルソナとは、商品やサービスの理想的な顧客像のことです。

年齢、性別、職業、趣味、ライフスタイルなど、具体的な人物像を設定することで、効果的なターゲティングが可能になります。

特にFacebook広告はターゲティング精度がかなり高いので、ペルソナをきちんと決めておけば自社ペルソナ像に近いユーザーへ的確に広告を配信できるはずです。

例えば、40代向けの美容化粧品のペルソナを決める場合は、年齢層以外に職業や家族構成、1日の過ごし方や趣味まで詳しくイメージします。

ペルソナを明確にすることで、広告文やクリエイティブの制作方針も決まりやすくなり、精度の高いターゲティングが可能になります。

(3)広告クリエイティブを制作する

次にペルソナに合わせた魅力的な広告クリエイティブを制作します。

広告配信の形式に合わせて、画像や動画、広告文など、ターゲットの興味を引く要素を盛り込みましょう。

どの広告クリエイティブがユーザーに刺さるかわからない場合は、A/Bテストを念頭に、複数のパターンを用意することもおすすめです。

広告クリエイティブは自社で制作しても構いませんし、制作部分だけ外注することもできます。

(4)Metaビジネスマネージャのアカウント作成

広告制作の下準備が終わったら、Metaビジネスマネージャアカウントを作成しましょう。

Metaビジネスマネージャアカウントとは、Facebook広告を管理するためのプラットフォームのアカウントです。

広告アカウント、Facebookページ、支払い情報などを一元管理できるため、効率的な運用が可能になります。

作成にはまずMetaビジネスマネージャのページへアクセスし、「新しいアカウントを作成」をクリックしましょう。

アカウント作成にはFacebookアカウントが必要なので、まずは自社アカウントを開設しておきます。

作成済みのFacebookアカウントでログインしたうえで、画面に沿って設定を済ませてください。

(5)広告の配信設定をする

設定が完了したら、Facebook広告の配信設定をおこないましょう。

まずはMetaビジネスマネージャから「キャンペーンの新規作成」をクリックしてください。

キャンペーン作成をタップすると上記のように目的を選択する画面が表示されるので、自社目的に合わせたものを選択します。

今回は「売上」を選択して進めます。

キャンペーン目的に応じて、以下のように「Advantage+」の機能を利用するかどうかの選択肢が表示されるので、必要なら選択しましょう。

なお、Advantage+とはMeta社で提供する広告最適化機能で、目的に合わせてパフォーマンスを最大化するようにターティングなどを自動で調整してくれます。

今回は「手動設定」で広告の作成を進めますが、初心者でターゲティングの方法などがわからない場合は活用しましょう。

次にコンバージョンさせる場所の選択、予算の設定などをおこないましょう。

Facebook広告の予算は1日の上限またはキャンペーンの通算上限を設定できるので、設定しておけば広告費用が予想以上に膨らむことがありません。

また、最後にオーディエンスの設定もしておきましょう。

先ほど決めておいたペルソナの情報をもとにして、年齢や興味があることなどを詳細に設定していきます。

なお、ターゲティングでもAdvantage+オーディエンス機能を利用できます。

オーディエンスの提案をいくつか入力すれば、類似するオーディエンスに自動的に広告を配信してくれるので便利です。

(6)配信結果を見て改善を実施する

配信結果はMeta広告マネージャの「広告レポート」から確認できます。

配信開始後は、定期的に結果を確認し、必要に応じて改善を行います。

パフォーマンスの良い広告に予算を集中させたり、効果の低い広告を停止したりすることで、全体の効率を高めていきましょう。

3.Facebook広告を始める前の準備

Facebook広告を始める前に、以下の準備が必要です。

Facebook広告を始める前の準備

  1. Facebookアカウントを開設する
  2. Metaビジネスマネージャを作成する
  3. Meta広告アカウントを作成する
  4. 広告費を支払うクレジットカードを用意する

(1)Facebookアカウントを開設する

Facebook広告を配信するには、企業やブランドのFacebookアカウントが必要です。

個人アカウントからは広告を配信できないため、事前にビジネス用のアカウントを作成しましょう。

基本情報やプロフィール写真、カバー写真などを充実させることで、広告の信頼性も高まります。

Facebookアカウントの開設はMetaビジネスマネージャの登録ページからもできるので、同時に作成しても良いでしょう。

(2)Metaビジネスマネージャを作成する

Metaビジネスマネージャは、無料で作成できます。

アカウント作成時には、会社名、ビジネスメールアドレス、WebサイトURLなどの情報が必要になります。

複数の広告アカウントや権限管理が可能なため、ビジネス用途では必須のツールです。

事前に登録しておき、広告配信の準備をしておきましょう。

(3)Meta広告アカウントを作成する

Metaビジネスマネージャ内で、広告アカウントを作成します。

Metaビジネスマネージャの「アカウント」メニューから「広告アカウント」を選び、追加を押すと広告アカウントを追加できます。

「新しい広告アカウントを作成」を押しましょう。

次に広告アカウント名やタイムゾーン、通貨を選択します。

次に「自分のビジネス」を選択し、紐づけるビジネスポートフォリオを選択します。

最後に広告アカウントの支払い情報追加が必要になるので、クレジットカードなどをいくつか追加しておきましょう。

(4)広告費を支払うクレジットカードを用意する

Facebook広告の支払いには、クレジットカードやデビットカード、PayPalなどが利用できます。

事前に利用可能なカードを用意し、Metaビジネスマネージャに登録しておきましょう。

なお、支払い方法は複数選ぶことができるので、万が一のクレジットカードの停止などに備えていくつか登録しておくと安心です。

右上の「支払い方法を追加」を押すと、クレジットカードなどでの支払い方法を追加できます。

4.Facebook広告のクリエイティブを制作する方法

効果的な広告クリエイティブの制作は、Facebook広告の成功に直結します。

以下の手順で、ターゲットに響くクリエイティブを作成しましょう。

Facebook広告のクリエイティブを制作する方法

  1. ペルソナを決める
  2. 広告形式を決める
  3. ペルソナを意識してクリエイティブを制作
  4. 最終チェック

(1)ペルソナを決める

Facebook広告のクリエイティブ制作前に、詳細なペルソナを決めておきます。

クリエイティブ制作の第一歩は、詳細なペルソナ設定です。

単なるデモグラフィック情報だけでなく、ライフスタイル、価値観、課題感なども含めて具体的に設定します。

汎用性の高いペルソナ像ではなく、特定の誰かを思わせるレベルでの絞り込みが重要です。

例えば、40代向けの美容化粧品を売りたい場合は、以下のようなペルソナを設定します。

項目 内容
名前 高橋 麻美(たかはし あさみ)
年齢 45歳
性別 女性
居住地 東京都世田谷区(分譲マンション/3LDK/駅徒歩10分)
家族構成 夫(47歳・会社員)、娘(中学2年)
職業 パート勤務(週4日/化粧品販売員)
年収(個人) 約160万円
年収(世帯) 約900万円
趣味・関心 スキンケア、美容情報収集(SNS)、カフェ巡り、オーガニック志向
よく使うメディア Instagram、YouTube、@cosme、LIPS、楽天市場、Amazon
ライフスタイル 平日昼はパート、夜にゆっくりスキンケア/休日は家族と過ごす
美容の悩み 小じわ、たるみ、肌のハリ・透明感低下、ゆらぎ肌、メイク崩れ
購入時の決め手 効果実感、敏感肌対応、価格(5,000〜8,000円)、時短ケア
検索キーワード例 40代 スキンケア、おすすめ 美容液、目元 小じわ、美白 化粧水
心を動かす言葉(例) 「“なんか若返った?”って言われる肌へ」
「目元の小じわ、もう隠さなくていい」
「毎日頑張る私に、ご褒美エイジングケア」

ここまで細かく設定しておけば、広告クリエイティブを制作する際もどのような画像が心に残るかなどを推察しやすいです。

(2)広告形式を決める

Facebook広告には、以下のような広告形式があります。

広告の種類 特徴 向いている目的・商材
画像広告 1枚の画像と広告文で構成される広告。 ・サービスやブランド認知
・視覚的に伝わる商材(飲食、美容、アパレル)
・予算少なめのテスト広告
動画広告 動きで目を引き、ストーリー性を持たせやすい ・使用感や効果を見せたい商材(コスメ、フィットネス、アプリ)
・ブランディング目的
カルーセル広告 複数画像・動画をスライド形式で表示
各カードにリンク可能
・複数の商品や特徴を紹介したい場合(EC、コスメセット)
・ストーリー展開したい広告
コレクション広告 メインビジュアル+複数の商品をカタログ風に一覧表示できる。 ・ファッション・雑貨・家具など多数の商品を売りたいEC系
・ショッピングの第一導線に最適
ストーリーズ広告 フルスクリーンの縦型
視覚的・直感的に訴求可能。
・若年層向けのキャンペーン
・イベント・限定セールなど緊急性ある情報
・ブランディング訴求

最もベーシックなのは画像広告で、目的も認知の向上やビジュアル訴求が重要な商材など汎用性が高いです。

最近は動画広告がトレンドで、使用感や効果を見せたいコスメ系やフィットネスなどに多く使われています。

その他、カルーセル広告やコレクション広告、ストーリーズ広告など幅広い配信面が選べるので、目的に応じて選びましょう。

(3)ペルソナを意識してクリエイティブを制作

設定したペルソナを常に意識しながら、クリエイティブを制作します。

画像や動画は、ターゲットの関心を引く要素を盛り込み、広告文はペルソナの課題や欲求に直接訴えかける内容にします。

例えば、40代の女性であれば「朝鏡を見たときに、年齢を感じてがっかりする」ときなどに美容への欲求が高まります。

このようなニーズを反映させて課題とその解決策を提示すれば、より多くのユーザーの心に刺さるクリエイティブが作れるはずです。

どんなクリエイティブが良いかわからない場合は、広告ライブラリを参照にすると自社と似た業種の広告クリエイティブを参考にできます。

(4)最終チェック

クリエイティブの最終チェックでは、以下の点を確認します。

最終チェックの項目

  • Facebook広告ポリシーに違反していないか
  • 法律違反や誇大広告になっていないか
  • SNS炎上のリスクはないか
  • ブランドイメージを損なう表現がないか

配信前のチェックで問題を見つけることで、その後のトラブルを防ぐことができます。

Facebook広告は炎上リスクもあるので、ガイドラインやポリシーに違反がないかチェックしましょう。

5.Facebook広告配信後の効果測定のやり方

広告配信後は、適切な指標を基に効果測定を行い、改善につなげることが重要です。

Facebook広告配信後の効果測定のやり方

  1. 効果測定で見るべき4つの指標
  2. 指標の確認タイミング
  3. Metaビジネスマネージャの確認方法

(1)効果測定で見るべき4つの指標

facebook広告配信後は効果測定を続けて、4つの指標をチェックしましょう。

効果測定で見るべき4つの指標

  1. CPC(クリック単価)
  2. CTR(クリック率)
  3. CTR(クリック率)
  4. ROAS(広告費用対効果)

#1:CPC(クリック単価)

CPCとはクリック単価のことで、クリックが課金されるごとにかかる費用のことです。

業界や教護状況によって変動しますが、クリック単価が適正範囲か確認します。

業界・ジャンル 平均CPC
一般的なBtoC商材 30〜80円
ニッチな商材/BtoB系 100〜300円
高単価商品(不動産・金融) 200〜500円
ゲーム/アプリダウンロード 20〜50円
求人広告(採用) 50〜200円

クリック単価はクリックによって得られる利益の金額に応じても、適正範囲かどうかが変わります。

顧客がもたらす利益なども考慮して、クリック単価を計算しましょう。

#2:CTR(クリック率)

CTRとは、広告が表示された回数に対して、クリックされた割合です。

クリック率は「広告がユーザーの興味を引けたかどうかの指標」になり、クリエイティブの方向性が合っているかの確認に使えます。

なお、CTRは以下の水準を満たしていれば良好と判断できます。

広告タイプ 平均CTR 良いとされる基準
ニュースフィード広告(画像) 0.9〜1.5% 1.5%以上で良好、2%超で優秀
ニュースフィード広告(動画) 1.0〜2.0% 2%以上で高パフォーマンス
ストーリーズ広告 0.3〜0.8% 0.8%以上で健闘、1%超で好調
リール広告 0.5〜1.2% 1.2%以上で良好

あくまで一般的な指標となりますが、上記の数字を参考にしてクリック率を分析しましょう。

#3:CVR(コンバージョン率)

CVRとは、広告をクリックしたユーザーのうち、商品購入や会員登録などの目的となるアクションを完了した割合を指します。

この指標が高いほど、「広告の内容と遷移先(LPなど)の整合性が取れている」「購入意欲の高いユーザーにリーチできている」と評価できます。

一般的には2〜5%程度が業界平均の目安とされるので、この数字を基準にすると良いでしょう。

#4:ROAS(広告費用対効果)

ROASは、「Return on Advertising Spend」の略で、広告費に対してどれだけ売上を上げられたかを示す指標です。

例えば、広告に1万円を使って3万円の売上があった場合、ROASは300%(=3.0)となります。

ROASが1(=100%)を上回っていれば黒字、下回っていれば赤字というのが基本的な判断基準です。

広告費用対効果を把握するうえで非常に重要な数値のため、必ずチェックすべき指標の1つです。

(2)指標の確認タイミング

広告配信後の確認タイミングは、以下のように段階的に行います。

配信直後から2〜3日後はCTRを重視して確認します。

そもそもクリックされていなければ、広告の改善が必要です。

一般的な改善の目安として、CTRが1%未満の場合はクリエイティブの見直し、CVRが2%未満の場合はランディングページと広告内容のミスマッチの可能性があるというように判断します。

(3)Metaビジネスマネージャの確認方法

Metaビジネスマネージャでは、詳細なレポートを確認できます。

フィルター機能を使用することで、特定の期間や広告セット、広告別にデータを絞り込むことが可能です。

カスタムレポートを作成し、必要な指標だけを表示させることで、効率的な分析ができるので使いやすくカスタマイズしてみましょう。

6.Facebook広告でよくあるミスと対処法

Facebook広告でよく発生するミスとその対処法を知っておくことで、リスクを回避できます。

Facebook広告でよくあるミスと対処法

  1. 予算やスケジュール設定をミスして広告費用が膨大になる
  2. ターゲティングが狭すぎる/広すぎる
  3. CV測定ができていない
  4. 審査に落ちて配信されていない

(1)予算やスケジュール設定をミスして広告費用が膨大になる

Facebook広告の予算設定を誤ると、想定外の広告費が発生する危険があります。

対処法として、必ずアカウント上限、キャンペーン予算、広告セット予算のいずれかを設定しましょう。

また、定期的に配信状況をチェックし、支出を監視することが重要です。

(2)ターゲティングが狭すぎる/広すぎる

ターゲティングが狭すぎるとリーチが限定され、広すぎると訴求力が低下します。

オーディエンスサイズの目安としては1万人以上を確保しつつ、関連性の高い条件で絞り込むのが理想的です。

広告配信開始後は、反応率を見ながら適宜調整を行いましょう。

(3)CV測定ができていない

Facebookピクセルの設定が不適切だと、正確なコンバージョン測定ができません。

ピクセルの設定方法は、Metaビジネスマネージャの「イベントマネージャ」から行います。

Webサイトの全ページに基本コード、コンバージョンページに追加コードを設置し、テストイベントで動作確認を実施して確認しましょう。

(4)審査に落ちて配信されていない

広告ポリシー違反により審査に落ちると、配信が開始されません。

審査結果は広告マネージャの「配信列」で確認できます。

不承認の理由を確認し、該当箇所を修正して再審査を依頼しましょう。

ポリシーを事前に熟読し、よくある違反パターンを把握してから制作してください。

7.Facebook広告のやり方がわからない場合の対策

Facebook広告の運用に不安がある場合の対処法を紹介します。

Facebook広告のやり方がわからない場合の対策

  1. 少額・短期間で配信を試してみる
  2. Webコンサルタントに依頼する

(1)少額・短期間で配信を試してみる

Facebook広告の正しいやり方や運用方法がわからない場合は、まず少額・短期間でテスト配信してみましょう。

1日500円、1週間程度の配信で、基本的な操作を学びながらデータを蓄積するところから始めてみてください。

実際に広告マネージャを触ってみることで、適切な費用感、配信期間、クリエイティブの方向性が見えてきます。

(2)Webコンサルタントに依頼する

専門知識や経験が不足している場合は、Webコンサルタントへの依頼も有効な選択肢です。

Webコンサルタントは、Facebook広告だけでなく、他のデジタル広告との連携も含めた総合的な提案ができます。

費用対効果の高い運用や効率的な配信設定など、プロのノウハウを活用することで、より良い成果が期待できます。

まとめ

Facebook広告は、適切な手順と知識があれば初心者でも成果を出せる広告プラットフォームです。

まずは広告ポリシーを理解し、基本的な設定方法を把握することから始めましょう。

ペルソナの明確化、適切なクリエイティブ制作、効果測定に基づく改善サイクルの確立が重要です。

少額からのテスト配信で経験を積みながら、徐々に規模を拡大していくことをおすすめします。

運用に不安がある場合は、専門家のサポートを受けることも検討してください。

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この記事の投稿者
TMS編集部
TMS編集部
京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。