Facebook広告のターゲティングとは?設定や効果が低い場合の改善方法


「Facebook広告のターゲティングがよくわからない」
「どのオーディエンスを使うべきか迷っている」
Facebook広告を運用していると、このような疑問や悩みを抱えることがあるのではないでしょうか。
いくら魅力的なクリエイティブを用意しても、それが適切なユーザーに届かなければ、広告費用は無駄になってしまいます。
Facebook広告には、コアオーディエンス、カスタムオーディエンス、類似オーディエンスという3種類のターゲティング方法があり、それぞれ特徴が異なります。
この記事では、Facebook広告のターゲティングの基本から応用まで、具体的な設定方法や効果的な活用法を詳しく解説します。
最後まで読めば、あなたのビジネスに最適なターゲティング戦略が明確になり、広告効果の向上につながるはずです。
1.Facebook広告のターゲティングとは?
Facebook広告のターゲティングとは、広告を表示する対象ユーザーを絞り込む機能のことです。
適切なターゲティングにより、広告効果を最大化し、費用対効果の高い運用が可能になります。
- ターゲティングの役割
- Facebook広告が精度の高い理由
(1)ターゲティングの役割
Facebook広告ターゲティングの最大の役割は、広告を「関心のある可能性が高いユーザー」にだけ届けることです。
これにより、無駄な広告表示を減らし、限られた予算で効果的な広告運用ができるようになります。
例えば、20代女性向けの化粧品を販売している場合、60代男性に広告を表示しても購入につながる可能性は低いでしょう。
一方で、20代女性で美容やセルフケアに興味があるユーザーへ広告が届けば、コンバージョンに至る可能性は高くなります。
適切なターゲティングによって、広告のCTR(クリック率)やCVR(コンバージョン率)を高めることができ、結果的に広告費用対効果(ROAS)の向上につながります。
(2)Facebook広告が精度の高い理由
Facebook広告のターゲティングが高精度である理由は、Metaが保有する膨大なユーザーデータによるものです。
FacebookやInstagramでは、ユーザーが自ら提供する情報(年齢、性別、学歴、職業など)だけでなく、投稿へのいいね、シェア、コメントといった行動データも蓄積されています。
さらに、Facebook外部のWebサイト閲覧履歴やアプリの利用状況なども、ピクセルやSDKを通じて収集されています。
こうした多角的なデータを活用することで、単なるデモグラフィック情報以上の精度でターゲティングが可能になっているのです。
2.Facebook広告のオーディエンスの種類と違い
Facebook広告では、「オーディエンス」と呼ばれる機能を使って、広告のターゲットを設定します。
ここではオーディエンスの基本と3つの種類について解説します。
- オーディエンスとは?
- Facebook広告のオーディエンスの種類
- 目的に応じてオーディエンスは使い分けが可能
(1)オーディエンスとは?
オーディエンスとは、Facebook広告が表示される対象ユーザーを定義する設定のことです。
Facebook広告では、ユーザーの属性や行動履歴などに基づいて、非常に細かくオーディエンスを設定することができます。
例えば、「東京都在住の25〜34歳の女性で、美容に関心があり、過去30日以内に化粧品関連のWebサイトを訪問した人」といった複合的な条件で絞り込むことが可能です。
このような適切なオーディエンス設定により、自社広告を必要な人にだけ届けることができます。
(2)Facebook広告のオーディエンスの種類
Facebook広告には、大きく分けて3種類のオーディエンスがあります。
- コアオーディエンス
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
#1:コアオーディエンス
コアオーディエンスとは、以下の基本情報をもとにして作られたデータです。
- 年齢
- 性別
- 地域
- 興味
- 関心
新規顧客の獲得などに効果的で、Facebookの基本的なターゲティング機能となります。
#2:カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスとは、自社のWebサイト訪問者データや顧客リストなど、既に何らかの接点があるユーザーを対象としたオーディエンスです。
例えば、過去に自社サイトに訪問したユーザーやアプリユーザー、自社顧客に対してのみ、広告表示が可能です。
リターゲティング広告に適しており、高いコンバージョン率が期待できます。
#3:類似オーディエンス
類似オーディエンスとは、既存の優良顧客(カスタムオーディエンス)と類似した特性を持つユーザーを自動で抽出したオーディエンスです。
すでに顧客データをもつ企業向けの機能で、自社顧客に似た新規顧客層を開拓するのに役立ちます。
類似オーディエンスを利用すれば、新規顧客の獲得と高いコンバージョン率の両立が可能です。
(3)オーディエンスは目的に応じて使い分けが可能
Facebook広告のオーディエンスは、広告目的に応じて使い分けが可能です。
例えば、認知拡大を目的とした広告配信の場合はコアオーディエンスを使って幅広い人へ広告をリーチさせ、新規顧客に自社認知を促せます。
また、自社広告に興味を示したユーザーはカスタムオーディエンスでWebサイト訪問者を指定し、リターゲティング配信をするのも良いでしょう。
さらに規模を拡大したい場合は、成果が出ているオーディエンスの情報をもとにした類似オーディエンスを作成すれば、質の高い新規ユーザーへアプローチできます。
このように、マーケティングファネルの各段階に応じたオーディエンス設定を行うことで、効率的な広告運用が可能になります。
3.Facebook広告のコアオーディエンスとは
コアオーディエンスは、Facebook広告の最も基本的なターゲティング方法です。
さまざまな属性や興味関心を組み合わせることで、潜在顧客に効果的にアプローチできます。
- 基本属性の設定(年齢/性別/地域など)
- 興味・関心ターゲティング
- 利用者層・行動データターゲティング
- Facebookページとのつながりによるターゲティング
- 条件の組み合わせも可能
(1)基本属性の設定(年齢/性別/地域など)
コアオーディエンスの最も基本的な設定は、ユーザーの基本属性によるターゲティングです。
- 地域:国、都道府県、市区町村、郵便番号など細かく指定可能
- 年齢:13歳〜65歳以上まで、年齢層を自由に設定
- 性別:男性、女性、全ての性別から選択
- 言語:特定の言語を話すユーザーに限定
例えば、「東京都内の25〜34歳の女性」といった基本的な絞り込みが可能です。
また、地域設定では指定した地域に「住んでいる人」「最近そこを訪れた人」「滞在中の人」というように滞在状況でも指定することができます。
(2)興味・関心ターゲティング
Facebook広告ではユーザーの興味・関心に基づいたターゲティングも可能です。
Facebookでの「いいね」や投稿への反応、アプリの使用状況、外部サイトでの行動などから推測された興味・関心カテゴリを基に広告を配信できます。
例えば、「ヨガ」「オーガニック食品」「海外旅行」といった具体的な関心事を持つユーザーを絞り込み可能です。
カテゴリは大きく「趣味・関心」「ビジネス・産業」「エンターテイメント」などに分かれており、それぞれ詳細な項目が用意されています。
(3)利用者層・行動データターゲティング
ユーザーの行動履歴や利用状況に基づいたターゲティングも効果的です。
以下のような行動データを基にオーディエンスを作成できます。
- デジタル活動:使用デバイス、購買行動など
- 購買意欲:自動車、住宅などの購入意欲が高いユーザー
- 記念日:自己申告された誕生日や記念日などが近いユーザー
- モバイルユーザーデータ:特定のOSやデバイスを使用しているユーザー
特に「購買意欲」のターゲティングは、購入検討中のユーザーに絞り込むことができるため、コンバージョン率向上に効果的です。
(4)Facebookページとのつながりによるターゲティング
自社のFacebookページとの関係性に基づいたターゲティングも可能です。
以下のようなユーザーを対象にできます。
- 自社ページのフォロワー
- イベントに参加したユーザー
- 特定の投稿に反応したユーザー
- 友達がページとつながりを持っているユーザー
すでに自社のファンである層と、ファンの友人をターゲットにすることで、共感性の高い広告配信が可能になります。
(5)条件の組み合わせも可能
Facebook広告のコアオーディエンスでは、上記の各条件を「AND検索」「OR検索」「NOT検索」で組み合わせることができます。
例えば、「ヨガに関心があり、かつ健康食品にも関心がある」「スポーツカーに興味があるが、すでに購入した人は除外」といった複合的な条件設定が可能です。
組み合わせの際は、条件を絞りすぎるとリーチ数が少なくなりすぎる点に注意が必要です。
Meta広告マネージャでは、設定したオーディエンスサイズの目安が表示されるため、それを参考にしながら調整するとよいでしょう。
4.Facebook広告のカスタムオーディエンスとは
カスタムオーディエンスは、すでに何らかの形で接点のあるユーザーをターゲットにする機能です。
リターゲティング広告に最適で、高いコンバージョン率が期待できます。
- 既存の顧客リストを使ったターゲティング
- Webサイト訪問者へリターゲティング
- アプリユーザー情報を使ったターゲティング
(1)既存の顧客リストを使ったターゲティング
カスタムオーディエンスとは自社がすでに保有している顧客データを活用して、Facebookユーザーとマッチングさせる方法です。
メールアドレス、電話番号、名前、生年月日などの情報をCSVファイルでアップロードすることで、該当するFacebookユーザーをターゲティングできます。
例えば、過去の購入者や会員登録者、メルマガ登録者などへ向けた広告配信が可能です。
なお、プライバシー保護のため、アップロードされたデータは暗号化され、マッチング後に破棄される仕組みになっています。
(2)Webサイト訪問者へリターゲティング
Facebookピクセルを活用して、自社Webサイトへの訪問者をカスタムオーディエンスとして作成する方法です。
設定によって、以下のような詳細なセグメント化が可能です。
- サイト全体の訪問者
- 特定のページを訪問したユーザー
- 商品ページは見たが購入に至らなかったユーザー
- 特定の時間以上滞在したユーザー
- 直近7日間、30日間、180日間といった期間指定
例えば、商品ページまでは見たものの、購入に至らなかったユーザーに対して、その商品の魅力を訴求する広告を配信するといった使い方が効果的です。
(3)アプリユーザー情報を使ったターゲティング
自社のモバイルアプリにFacebook SDKを実装することで、アプリユーザーをカスタムオーディエンスとして作成できます。
それにより以下のようなユーザーをターゲットに設定できます。
- アプリをインストールしたユーザー
- アプリ内で特定のアクションを実行したユーザー
- アプリを開いた回数や最終起動日に基づく分類
- アプリ内課金を行ったユーザー
例えば、アプリをインストールしたものの、最近使用していないユーザーに対して再起動を促す広告や、特定の機能を使っていないユーザーに対してその機能を紹介する広告を配信するといった使い方ができます。
5.Facebook広告の類似オーディエンスとは
類似オーディエンスとは、既存顧客と似た特性を持ち、ビジネスに関心を示す可能性が高いと思われる利用者に広告のリーチを広げる機能です。
新規顧客獲得と高いコンバージョン率の両立を目指す際に効果的です。
- 類似度とは
- 類似オーディエンスの元になるオーディエンスの選び方
- 他のターゲティングとの重複に注意する
(1)類似度とは
類似オーディエンスとは、自社が所有するカスタムデータと類似したターゲットに広告を配信するターゲティングの方法です。
その際は「類似度」を1〜10%の範囲で設定できます。
例えば、日本国内で類似度1%を設定した場合、日本のFacebookユーザーの上位1%(約50万人程度)が対象となります。
なお、類似度は設定する範囲によってリーチ数や元のオーディエンスとの類似度が変わるため、慎重に類似度の設定を選ばなければなりません。
類似度が低い(1〜2%)であれば元のオーディエンスとの類似性が高くなり、コンバージョン率も期待できますが、リーチ数は限定的です。
具体的には、類似度を5〜10%にした場合はリーチ数は増えるものの、元のオーディエンスとの類似性は探し、コンバージョン率も低下する傾向にあります。
そのため予算が少ない場合は1%から始め、予算に余裕があり規模を拡大したい場合は2〜3%で複数パターンをテストするのがおすすめです。
(2)類似オーディエンスの元になるオーディエンスの選び方
類似オーディエンスの精度は、元となるカスタムオーディエンス(ソースオーディエンス)の質に大きく依存します。
効果的な元オーディエンスの選び方は以下の通りです。
- 最低でも100名以上、できれば1,000名以上のユーザーデータを含むこと
- 単なる訪問者ではなく、実際に購入した顧客や問い合わせをした見込み客など、質の高いユーザーリスト
- 直近90日以内の行動データを元にしたもの
- 類似した行動パターンを持つユーザーグループ(例:特定の商品カテゴリーの購入者)
元オーディエンスの質が高いほど、類似オーディエンスの精度も高まります。
特に「高額商品の購入者」「リピート購入者」「LTVの高い顧客」などをソースとすると、類似ユーザーの質も高くなる傾向があります。
(3)他のターゲティングとの重複に注意する
類似オーディエンスを使用する際は、他のターゲティングとの重複に注意が必要です。
例えば、コアオーディエンスと類似オーディエンスを同時に設定すると、オーディエンス同士で競合が発生し、配信効率が低下する可能性があります。
- 類似オーディエンスを使用する場合は、コアオーディエンスの条件設定を省略するか最小限にする
- カスタムオーディエンスと類似オーディエンスの間で重複除外設定を行う
- 複数の類似オーディエンスを使用する場合は、広告セットを分けて設定する
重複除外設定は、「オーディエンスの詳細設定」から「除外」セクションで行うことができます。
6.Facebook広告でターゲティング設定をする方法
実際にFacebook広告でのターゲティング設定方法を説明します。
- Meta広告マネージャにログインする
- キャンペーンを作成する
- オーディエンスの設定をおこなう
- オーディエンスを保存する
(1)Meta広告マネージャにログインする
まずは、Meta広告マネージャにログインします。
ログイン後、左側のメニューから「広告マネージャ」をクリックし、広告アカウントを選択します。
(2)キャンペーンを作成する
「作成」ボタンをクリックして、新規キャンペーンの作成を開始します。
まずはキャンペーン目的を選択し、キャンペーン名を入力しましょう。
目的によって、利用できるオーディエンス機能が一部異なる場合があるため、広告の最終目標に合わせて適切な目的を選びましょう。
(3)オーディエンスの設定をおこなう
広告セットの設定画面で、「オーディエンス管理」セクションへ進みます。
ここでオーディエンスタイプを選択し、詳細設定を行います。
#1:コアオーディエンスの設定方法
コアオーディエンスを設定する際は、オーディエンスセクションの地域名や年齢、性別部分から設定します。
編集したい部分にカーソルを合わせると「編集」ボタンが表示されるので、そこを押して内容を変更しましょう。
また、詳細ターゲット設定は「利用者層・興味関心・行動」の3つから選択できます。
以下のような項目から選択できるので、自社ターゲットに近い属性を選択しましょう。
【利用者層】
- 学歴
- Financial
- ライフイベント
- 子供がいる人
- 交際
- 仕事
【興味・関心】
- Business and industry
- エンターテイメント(レジャー)
- 家族と交際
- フィットネスと健康
- フードとドリンク
- 趣味とアクティビティ
- ショッピングとファッション
- スポーツやアウトドア
- テクノロジー
【行動】
- Digital Activity Team
- Soccer
- その他のカテゴリ
- デジタルアクティビティ
- モバイルデバイスユーザー
- モバイルデバイスユーザー(デバイスの使用期間)
- 旅行
- 海外駐在社
- 消費者の分類
- 行動
- 記念日
- 購入行動
#2:カスタムオーディエンスの設定方法
カスタムオーディエンスを設定するには、オーディエンスセクションの「カスタムオーディエンス」の右上にある「新規作成」をクリックします。
カスタムオーディエンスを選択すると、ソース元の選択画面が表示されます。
すでにMetaピクセルを使用してデータを蓄積していれば、そのままカスタムオーディエンスの設定が可能です。
上記の画面でソースやイベント、オーディエンスリテンションの日数を選択して、最後に右下の「オーディエンスを作成」を押せば完了です。
もしもMetaピクセルを設定していない場合は、以下の画面が表示されるので、Metaピクセルの設定をしてデータ計測が必要となります。
#3:類似オーディエンスの設定方法
類似オーディエンスを使用する場合も、先ほどと同様に「カスタムオーディエンス」から新規作成を選択、類似オーディエンスを選びます。
類似オーディエンスを設定する場合はまずソースを選択し、次にターゲット地域を選びます。
そして下の部分で類似度を選択し、最後にオーディエンスを作成すれば完成です。
(4)オーディエンスを保存する
設定したオーディエンスは、今後の再利用のために保存することができます。
オーディエンス設定の完了後、「オーディエンスを保存」ボタンをクリックし、名前を付けて保存します。
保存したオーディエンスは、「オーディエンス」タブから確認・編集・再利用が可能です。
定期的に効果の高いオーディエンスを保存しておくことで、広告設定を効率化できます。
7.Facebook広告の成果が出ない場合のターゲティングの見直し方
広告成果が思わしくない場合、ターゲティングの問題が考えられます。
問題点の特定と対策方法について解説します。
- 効果指標から問題点を特定する
- リーチ数が多いがクリック率が低い場合
- リーチ数が少ない場合
- リーチ数は適切だが反応がない場合
(1)効果指標から問題点を特定する
Facebook広告のターゲティングの精度が不安なら、まずは以下の指標を確認して問題を特定しましょう。
- リーチ数:広告が表示されたユーザー数
- インプレッション数:広告が表示された回数
- CTR(クリック率):広告がクリックされた割合
- CPC(クリック単価):1クリックあたりの費用
- CVR(コンバージョン率):クリック後に目的のアクションを完了した割合
これらの指標を分析することで、ターゲティングの問題点が明らかになります。
(2)リーチ数が多いがクリック率が低い場合
リーチ数は多いのにクリック率(CTR)が低い場合、ターゲティングが広すぎる可能性があります。
その場合はターゲット層を絞り込んで、より興味関心がペルソナに近い人に限定するとFacebook広告の効果が改善する可能性があります。
例えば、以下のような改善をしてみましょう。
- 年齢層20〜60代・地域が全国になっている→30〜40代で東京に住んでいる人
- 興味関心が「旅行」になっている場合→海外バックパッカーに限定する
- 除外項目を追加する→すでに購入した人、関連性の低いユーザー層を除外する
なおクリック率の目安として、1%未満の場合は見直しが必要、2%以上あれば良好と判断できます。
上記指標を参考にして、クリック率が適正値から外れている場合は改善をしてみましょう。
(3)リーチ数が少ない場合
Facebook広告のリーチ数が少ない場合、ターゲティングが狭すぎる可能性があります。
リーチ数の適正値はビジネスによって異なりますが、1日あたり少なくとも1,000人以上のリーチがあることが望ましいです。
その場合はリーチ数を増やすために、年齢層や地域、興味関心の条件を追加するなどしてリーチ数を増やしましょう。
類似オーディエンスを使っている場合は、類似度をあげてみて様子を見るのが適切です。
(4)リーチ数は適切だが反応がない場合
リーチ数は確保できているが、クリック後のコンバージョンが少ない場合は、ターゲットの質を高める必要があります。
この場合は適切なターゲティングができていない可能性があるので、以下の方法でコンバージョン率を上げる施策を試してみましょう。
- Webサイト訪問者やエンゲージメントユーザーをカスタムオーディエンスとして再アプローチ
- 過去のコンバージョンユーザーを元にした類似オーディエンスを作成
- 複数の類似オーディエンス(類似度1%、2%、3%など)をテストして最適なものを特定
- 広告クリエイティブとランディングページの整合性を確認
1度反応したユーザーは購買意欲が高い傾向があるため、カスタムオーディエンスを活用したリターゲティングが効果的です。
8.Facebook広告のターゲティングについてよくある質問
Facebook広告のターゲティングに関するよくある質問とその回答をまとめました。
- Facebook広告の興味関心ターゲティングはどこで設定できますか?
- Facebook広告の興味関心ターゲティング一覧を見る方法はありますか?
- Meta広告で年齢や性別、地域を除外する方法は?
- Instagram広告でも同じターゲティングを使えますか?
(1)Facebook広告の興味関心ターゲティングはどこで設定できますか?
興味関心ターゲティングは、広告セットの作成時に「オーディエンス」セクション内の「詳細なターゲティング」から設定できます。
「利用者層」「興味・関心」「行動」などのカテゴリーから選択可能です。
検索ボックスに興味のあるキーワードを入力すると、関連するカテゴリーが表示されるので、その中からペルソナに近いものを選びましょう。
(2)Facebook広告の興味関心ターゲティング一覧を見る方法はありますか?
Facebook広告では、興味関心カテゴリーの完全な一覧は公式に公開されていません。
利用可能なカテゴリーは、広告作成画面の「詳細なターゲティング」セクション内の検索機能を使って探す必要があります。
キーワード検索で表示される関連カテゴリーを確認することで、利用可能なオプションを把握できます。
(3)Meta広告で年齢や性別、地域を除外する方法は?
特定の年齢、性別、地域を除外するには、オーディエンス設定の各セクションで直接指定します。
例えば地域の除外をする場合は「地域」セクションで特定の地域を選択し、「市区町村を除外」を選びます。
次に年齢を除外したい場合は年齢範囲を設定する際に、除外したい年齢層を範囲から外すだけで自動的に特定の年齢層が除外されます。
上記の場合、20歳以上の人だけが選択されており、13〜19歳の人は除外されています。
性別の場合も同様に、性別セクションで表示させたい性別を選択すれば他の性別は除外されます。
また、より詳細な除外設定は、「詳細なターゲティング」セクション内の「除外」タブから行うことができます。
(4)Instagram広告でも同じターゲティングを使えますか?
Instagram広告でもFacebook広告と同じターゲティング機能を使用できます。
Meta広告プラットフォームでは、FacebookとInstagramは同じ広告システムで管理されているため、コアオーディエンス、カスタムオーディエンス、類似オーディエンスのすべてのターゲティング機能がInstagram広告でも利用可能です。
広告作成時に「配置」セクションで、FacebookとInstagramのどちらに配信するかを選択できます。
まとめ
Facebook広告のターゲティングは、広告成果を大きく左右する重要な要素です。
コアオーディエンス、カスタムオーディエンス、類似オーディエンスという3つの主要なオーディエンスタイプを適切に活用することで、広告効果を最大化できます。
広告目的に応じたオーディエンス選定が重要で、認知拡大にはコアオーディエンス、リピーター施策にはカスタムオーディエンス、効率的な新規獲得には類似オーディエンスが効果的です。
また、定期的に広告パフォーマンスを分析し、リーチ数やCTR、CVRといった指標を確認しながらターゲティングを最適化していくことが成功への近道となります。
今回紹介したターゲティング戦略を参考に、あなたのビジネスに最適なオーディエンス設定を見つけることで、より費用対効果の高いFacebook広告運用が実現するでしょう。
TMS Partners株式会社は、Facebook広告をはじめとするソーシャルメディア広告の運用を専門的にサポートしております。
