コラム

Web広告の費用とは?課金形式別の費用目安や外注時の予算を徹底解説

投稿日:
最終更新日:
TMS編集部

「Web広告の費用はどれくらいかかるもの?」
「低予算だとWeb広告を出稿しても意味がないのだろうか?」

Web広告は従来のメディア広告よりも安い費用で出稿できるのが魅力ですが、だからといって数千円程度で効果が出るというものでもありません。

この記事では、Web広告の種類と費用目安を解説し、費用対効果を高めるコツや外注した場合の相場についても解説しています。

最後まで読めばWeb広告の費用相場を把握し、適切な予算で自社のマーケティングを開始できるでしょう。

Web広告の概要について知りたい方は、こちらの記事もご参照ください。

2025.04.30

初めてのWeb広告運用ガイド|効果的な運用方法と成果を上げるコツ

目次

1.Web広告の種類と費用目安

Web広告には様々な種類があり、それぞれ特徴や適した使用シーンが異なります。

費用面でも大きな差があるため、自社の目的やターゲットに合わせた最適な広告タイプを選択することが重要です。

広告タイプ 主な媒体 特徴
リスティング広告 Google広告/Yahoo!広告 成果志向/BtoB向き
ディスプレイ広告 GDN/YDA 認知拡大に効果的
SNS広告 Instagram/X/TikTok等 若年層に強い
動画広告 YouTube/TikTok 商品理解が深まる
純広告 メディア・新聞・雑誌等 ブランド力が必要
アフィリエイト広告 ASP各社 費用リスクが低い

(1)リスティング広告

リスティング広告は、ユーザーが検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に表示される広告です。

Google広告やYahoo!広告が代表的で、検索意図が明確なユーザーに対してピンポイントで訴求できるため成約率が高いのが特徴です。

課金方式はCPC(クリック課金)が基本で、キーワードの競合度によって50〜300円/クリックと幅があります。

BtoB商材や専門性の高いサービスでは、競合が激しく単価が高騰する傾向にある一方で、ニッチな業界や地域限定のサービスであれば、比較的リーズナブルな単価で運用できる可能性もあります。

(2)ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリ内に画像やバナーの形で表示される広告フォーマットです。

Google広告のディスプレイネットワーク(GDN)やYahoo!ディスプレイ広告(YDA)が代表的な配信先となっています。

課金方式はCPCまたはCPM(インプレッション課金)から選択でき、クリック単価は30〜200円程度が一般的です。

検索意図のないユーザーにも広くリーチできるため、商品・サービスの認知拡大に効果的です。

(3)SNS広告

SNS広告は、Instagram、X(旧Twitter)、TikTokなどのSNSプラットフォーム上に表示される広告です。

それぞれのプラットフォームが持つ詳細なユーザーデータを活用した精密なターゲティングが可能です。

課金方式はCPC、CPM、CPE(エンゲージメント課金)など多様で、クリック単価は15〜100円程度と比較的リーズナブルです。

特に若年層へのリーチに強みがあり、ビジュアル訴求に適した商材との相性が良いでしょう。

各SNSの特性に合わせたクリエイティブ制作が重要で、プラットフォームごとに最適化することで費用対効果が高まります。

SNS広告について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

2025.03.31

SNS広告とは?運用のポイントや費用相場を解説

(4)動画広告

動画広告は、YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォーム上で配信される広告形式です。

動きのある映像と音声で伝えられるため、商品の使い方や特徴を詳しく説明したい場合に効果的です。

課金方式はCPV(動画視聴課金)やCPMが一般的で、再生単価は3〜30円程度となっています。

5秒以上や30秒視聴完了などの条件を満たした場合に課金される仕組みが多く、コスト効率が高い傾向にあります。

制作費がかかる点はデメリットですが、1度作成すれば繰り返し活用できるため、長期的には効率的な広告手法といえるでしょう。

(5)アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は、ブロガーやインフルエンサーなどが自身のメディアで商品を紹介し、成果が発生した場合に報酬を得る仕組みです。

アフィリエイトサービスプロバイダー(ASP)を通じて提携し、成果報酬型(CPA)の課金体系が基本となります。

成果1件あたり1,000〜10,000円程度が相場ですが、商材によって大きく異なります。

最大の特徴は成果が出た場合にのみ費用が発生するため、広告主側のリスクが低い点です。

ただし、魅力的な報酬設定や継続的な関係構築が必要で、短期的な成果を求める場合には不向きな場合もあります。

(6)純広告

純広告は、Webメディアやポータルサイト(Yahoo!ニュースや日経電子版など)に、固定料金で一定期間掲載される広告形式です。

掲載期間や掲載位置によって料金が決まり、月額10〜300万円程度が一般的な相場となっています。

信頼性の高いメディアへの掲載により、ブランドイメージの向上や認知拡大に効果があります。

特に企業の信頼性アピールや、ブランディングを重視する場合に適した広告手法といえるでしょう。

費用が高額になる傾向があるため、ある程度のブランド力や予算規模がある企業に向いています。

2.Web広告の課金方式とは?費用の仕組み

Web広告にはさまざまな課金方式があり、目的やプラットフォームによって最適な選択肢が異なります。

Web広告の課金方式とは?費用の仕組

  1. CPC(クリック課金)
  2. CPM(インプレッション課金)
  3. CPV(動画視聴課金)
  4. CPA(成果報酬課金)
  5. CPL(リード獲得課金)
  6. CPE(エンゲージメント課金)
  7. CPI(アプリインストール課金)
  8. CPT(掲載期間型課金)

(1)CPC(クリック課金)

CPCはClick Per Costの略で、広告がクリックされるたびに費用が発生する課金方式です。

リスティング広告やSNS広告の基本的な課金形態として広く採用されています。

最大のメリットは費用対効果が見えやすい点で、実際にユーザーがアクションを起こした場合にのみ課金されるため、予算管理を比較的に容易に行えます。

また、単価はキーワードや配信先、競合状況によって変動し、リスティング広告では50〜300円、SNS広告では15〜100円程度が一般的です。

トラフィック獲得を重視する場合や、コンバージョンまでの導線が短い商材に特に適した課金方式といえるでしょう。

(2)CPM(インプレッション課金)

CPMはCost Per Milleの略で、広告が1,000回表示されるごとに課金される方式です。

ディスプレイ広告やSNS広告で採用されることが多く、広告の表示回数を重視するプロモーションに適しています。

認知拡大やブランディングを目的とする場合に効果的で、短期間で多くの露出を確保したい場合に選択されることが多いです。

CPM単価は広告枠や配信先によって異なりますが、一般的に1,000インプレッションあたり300〜2,000円程度が相場です。

クリック率が高い広告クリエイティブであれば、CPCよりもCPMの方が効率的になるケースもあるためテストを実施して課金方式を選択すると良いでしょう。

(3)CPV(動画視聴課金)

CPVはCost Per Viewの略で、動画広告が一定時間以上再生された場合に課金される方式です。

YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォームで多く採用されている課金体系で、一般的には2秒以上や30秒視聴完了、あるいは動画全体の25%以上視聴などの条件を満たした場合に課金されます。

視聴単価は3〜30円程度が相場ですが、ターゲティングや競合状況によって変動します。

商品の使い方や特徴を詳しく伝えたい場合、ストーリー性のあるコンテンツでブランドイメージを構築したい場合におすすめの課金方式です。

(4)CPA(成果報酬課金)

CPAはCost Per Acquisitionの略で、商品購入や会員登録などの成果が発生した場合にのみ課金される方式です。

アフィリエイト広告で最も一般的な課金形態であり、広告主にとって費用対効果が明確な点が大きなメリットです。

成果1件あたりの単価は、商材の価格や利益率、競合状況によって大きく異なり、1,000〜10,000円程度が一般的となっています。

最大のメリットは成果が出なければ費用が発生せず、低いリスクで効率的なマーケティングが可能な点です。

もっとも、成果までのハードルが高い場合や、ブランドの認知度が低い段階では、集客に苦戦する可能性があります。

(5)CPL(リード獲得課金)

CPLはCost Per Leadの略で、見込み顧客情報(リード)の獲得に対して課金される方式です。

資料請求やメールマガジン登録、お問い合わせなど、購入前の顧客接点を獲得した際に費用が発生します。

特にBtoB企業や、購入までの検討期間が長い商材を扱う企業に適した課金形態といえるでしょう。

リード1件あたりの単価は業種や商材によって異なりますが、500〜5,000円程度が一般的な相場となっています。

顧客獲得までの中間指標として管理しやすく、マーケティングファネルの設計がしやすい点が大きなメリットです。

(6)CPE(エンゲージメント課金)

CPEはCost Per Engagementの略で、「いいね」や「コメント」などのエンゲージメントに対して課金される方式です。

主にSNS広告で採用されており、ユーザーとの関係構築やコミュニケーションを重視するキャンペーンなどを行う際におすすめです。

エンゲージメント1件あたりの単価は10〜50円程度が一般的ですが、プラットフォームや広告内容によって変動します。

特にSNSでの話題化やコミュニティ形成を目指す場合に効果的で、ブランドの認知度向上やファン層の拡大に役立ちます。

(7)CPI(アプリインストール課金)

CPIはCost Per Installの略で、アプリのインストールが完了した時点で課金される方式です。

モバイルアプリのプロモーションに特化した課金形態で、アプリストアでの露出拡大に効果的です。

インストール1件あたりの単価はアプリのカテゴリやユーザー価値によって異なり、200〜1,500円程度が相場となっています。

明確な成果指標(インストール数)で管理できるため、予算と効果の関係が把握しやすい点がメリットです。

ただし、インストール後のアクティブ率や継続率までは保証されないため、アプリ内の体験設計も重要となります。

(8)CPT(掲載期間型課金)

CPTはCost Per Timeの略で、一定期間の広告掲載に対して固定費用が発生する課金方式です。

Web純広告や記事広告で多く採用されており、1週間や1ヶ月といった期間単位で契約します。

掲載メディアの規模や掲載位置によって大きく異なりますが、月額10〜300万円程度が一般的な相場です。

露出が保証される点が最大のメリットで、期間中は安定した認知獲得が期待できます。

特にブランディングを重視する企業や、信頼性の高いメディアでの露出を求める場合に適した課金方式といえるでしょう。

3.Web広告と他媒体の費用を比較

Web広告と従来型の広告メディアでは、費用構造や効果測定の方法に大きな違いがあります。

それぞれの特性を理解し、目的に応じた最適なメディアミックスを検討することが重要です。

媒体名 主な課金方式 費用相場 特徴
Web広告 CPC・CPM・CPA クリック単価30〜200円 効果測定が可能、柔軟な運用
新聞広告(日経など) 掲載料(1回) 全面で150〜500万円 一気にリーチする力は強い
折込チラシ 枚数単価 3〜10円/枚 地域密着型だが測定は難しい
テレビCM 放映料 数百万円〜 ブランド力は強いが費用大

Web広告はメディア広告に比べると費用単価が安く、また効果測定を正確にできる点が強みです。

もっとも、Webを利用していない人への訴求が弱く、信頼性においてメデイア広告に劣るという欠点があります。

費用や特徴をしっかり理解したうえで、自社ターゲットにどちらの広告がリーチしやすいのか、また広告を併用すべきかなどを予算も含めて検討しましょう。

4.Web広告の出稿や運用にかかる費用の内訳

Web広告の総コストは出稿費用だけでなく、制作費や運用管理費など複数の要素で構成されています。

Web広告の費用内訳ポイント

  1. 広告の制作費用
  2. 広告代理店への依頼費用
  3. 出稿費用

(1)広告の制作費用

Web広告を出稿するためには、以下のような費用が必要です。

制作費用の一覧

  • バナー制作費:5,000〜30,000円程度
  • LP:10〜50万円程度
  • 動画広告の制作費:10〜100万円程度

上記を自社で制作でき、制作素材などを用意できる場合は無料でも制作可能です。

ただし、クリエイティブにこだわって外注する場合は上記の費用がかかります。

(2)広告代理店への依頼費用

Web広告の運用を外部に委託する場合、代理店やコンサルタントへの依頼費用が発生します。

一般的には広告費の20〜30%程度が手数料として加算されるケースが多いですが、代理店によって料金体系は異なります。

初期費用(0〜5万円程度)や月額固定費(5〜20万円程度)に加え、レポート作成費用などが別途発生するため、事前の確認が必要です。

また、成果報酬型の料金体系を採用している代理店もあり、その場合は成果発生ごとにいくらと費用体系が決まっています。

専門知識や経験がなければ、自社運用よりも代理店委託の方が投資効率は良くなる可能性があるため、どちらが投資効果が高くなるかをよく検討してから決めましょう。

(3)出稿費用

出稿費用は広告媒体への直接的な支払いで、クリック数やインプレッション数などに応じて発生します。

リスティング広告では月額予算の下限はなく日予算1,000円程度からでも始められますが、効果的な運用には月3万円以上が目安です。

SNS広告も同様に少額から始められますが、十分なデータ収集と最適化のためには月額3〜5万円程度の予算を割り振るのがおすすめです。

また、純広告やタイアップ記事などは、掲載メディアや露出規模によって大きく異なり、10〜300万円程度の固定費がかかります。

業種や商材、競合状況によって適切な出稿費用は大きく変わるため、テストマーケティングを実施して費用を検討しましょう。

5.Web広告の予算を考えるコツ

効果的なWeb広告運用のためには、ビジネスの規模や目的に合わせた適切な予算設計が不可欠です。

Web広告の予算を考えるコツ

  1. なるべく少額で始められる広告を選ぶ
  2. 業種・事業での広告費用目安を参考にする
  3. 自社の売上を参考にする

(1)なるべく少額で始められる広告を選ぶ

初めてWeb広告に取り組む場合は、少額で始められる広告種類から着手することをおすすめします。

少額でのテストマーケティングを通じて、反応の良いキーワードやターゲット、クリエイティブを見つけることが重要です。

月3万円程度なら、GoogleやYahoo!のリスティング広告、InstagramやFacebookなどのSNS広告がおすすめです。

効果が実証できた施策から段階的に予算を拡大していくアプローチが、リスクを最小限に抑えつつ成果を最大化できるでしょう。

(2)業種・事業での広告費用目安を参考にする

業種や事業モデルによって、適切な広告予算の目安は大きく異なります。

小規模ECサイトやローカルビジネスであれば、月3〜10万円程度から始めるケースが多いです。

一方でBtoB企業や専門サービス業では、リードの質が重要となるため、月10〜50万円程度の予算をかけることが多いです。

なお、D2C(Direct to Consumer)ブランドの場合は競合も多く価格競争も激しいため、月50万円以上の予算が必要になることが多いでしょう。

(3)自社の売上を参考にする

広告費の目安になるのが、自社の売上を参考にする考え方です。

一般的には売上の5〜10%を広告やマーケティングに充てるのが良いとされています。

なお、業種によって適正な比率は異なり、EC業界では10〜20%、BtoB企業では2〜5%程度が平均的な水準とされています。

ただし、自社の成長スピードや段階に応じてこの配分は柔軟に変更しなければなりません。

例えば、成長フェーズにある企業では認知度を高めるために、売上の20〜30%など高い費用をマーケティングに充当するケースがあります。

しかし、この割合をずっと継続するとなると厳しいので、認知拡大フェーズのみにするなどの長期的な目線が重要です。

6.Web広告の費用対効果を高めるには

Web広告の成果を最大化するためには、単に予算を増やすだけでなく、効率的な運用方法を理解し実践することが重要です。

Web広告の費用対効果を高めるには

  1. ターゲティングの精度を上げる
  2. プラットフォームごとにクリエイティブを工夫する
  3. LPを改善する
  4. CVまでの導線で広告媒体を選ぶ
  5. 費用をかけてクリエイティブや運用を外注する

(1)ターゲティングの精度を上げる

Web広告の費用対効果を高める最も重要な要素の1つが、適切なターゲティングです。

ターゲティングの精度が上がるほど、自社広告を適切なユーザーに届けることができ、コンバージョン率が上がります。

まずは自社の商品やサービスを利用するペルソナをしっかり定義し、そのペルソナに届けるつもりでターゲティングを利用しましょう。

例えばリスティング広告では、高すぎる競合キーワードを避け、ニッチなロングテールキーワードを活用することで、CPCを抑えながら質の高いアクセスを集められます。

また、SNS広告では、年齢や性別、興味関心などの基本属性に加え、行動履歴やカスタムオーディエンスを活用した精密なターゲティングが可能です。

(2)プラットフォームごとにクリエイティブを工夫する

各広告プラットフォームの特性に合わせて、クリエイティブを工夫しましょう。

プラットフォームのユーザーごとに異なる特徴や嗜好があるため、それに合わせたクリエイティブ発信が必要だからです。

例えば、リスティング広告では検索意図に合致した明確な訴求と、ユーザーの悩みに応える広告文が効果的です。

SNS広告ではプラットフォームごとの特性(Instagramはビジュアル重視、Xはタイムリー性など)に合わせた表現が好まれます。

同じ内容でも表現方法を変えてA/Bテストを行い、データに基づいて改善していくプロセスが費用対効果向上には欠かせません。

(3)LPを改善する

広告からの流入を最大限にコンバージョンにつなげるためには、ランディングページ(LP)の質を高めましょう。

LPの質が低いとユーザーが離脱してしまい、せっかくWeb広告で集客しても売上や申し込みにつながりません。

まず重要なのが、広告を閲覧したユーザーが求める情報がLP上ですぐに見つかることです。

また、ページ表示速度の改善やモバイル対応の最適化なども、離脱率を下げCVRを向上させる重要な要素となります。

LPもアクセス解析をしながら改善を繰り返して、最適なデザインや導線を考えていきましょう。

(4)CVまでの導線で広告媒体を選ぶ

広告媒体は、コンバージョンまでの動線に合わせて選びましょう。

例えば「広告→LP→購入」という短い導線の場合は、購買意欲の高いユーザーにリーチできるリスティング広告やSNSの行動ターゲティング広告が効果的です。

一方で「広告→LP→無料相談→営業→購入」というBtoBや医療・サービス業などでは、リスティング広告やアフィリエイト広告との相性が良いでしょう。

認知拡大が必要な新規サービスでは、まずディスプレイ広告やSNS広告で認知を広げ、その後リスティングやリターゲティングでコンバージョンを狙う段階的なアプローチが効果的です。

(5)費用をかけてクリエイティブや運用を外注する

自社でWeb広告運用のノウハウがない場合は、専門家への外注を検討しましょう。

クリエイティブ制作や広告運用を外注すれば費用は増加しますが、専門的な知識と経験によって高いROIが期待できる場合も多いでしょう。

特に複雑な広告設計や高度なターゲティング、データ分析が必要な場合は、外部の専門家活用が費用対効果を高めることにつながります。

外注する場合も、「丸投げ」ではなく、目標とKPIを明確に共有し、定期的な報告と改善提案を受ける体制が重要です。

7.Web広告の制作や運用を外注した場合の費用相場

Web広告の制作・運用を依頼する先によって、費用や特徴に違いがあります。

以下に、Web広告の制作や運用を外注する場合の委託先と費用相場をまとめました。

外注先 得意領域 費用感
広告代理店(総合型) 出稿〜改善まですべて 月10〜50万円+手数料
制作会社 LPやバナー、動画など 案件単価:5万〜100万円
フリーランス 小回り/柔軟対応 案件単価:3万〜30万円

広告代理店はWeb広告やメディア広告まで幅広い広告媒体を扱うことができ、出稿から改善まで総合的なサポートを依頼できます。

ただし、その分費用は高めであり、月間10〜50万円に加えて、各種の手数料が加算されるケースが多いです。

次にWeb制作会社は質の高いクリエイティブを提供できるのが特徴ですが、広告運用の面でサポートできる点が限定できない企業がある点に注意してください。

費用は5〜100万円程度で依頼できますが、広告運用のサポートがどの程度か事前に確認してから依頼しましょう。

フリーランスの場合は柔軟に対応ができ、企業と比べて費用が安いのが特徴です。

ただし、あくまで個人への依頼となるため制作や広告運用で依頼できる範囲が限定され、また個々の実力差が大きい点にも注意しましょう。

8.Web広告の費用についてよくある質問

Web広告の費用に関して、多くの企業が抱える疑問とその回答を紹介します。

Web広告の費用についてよくある質問

  1. Web広告運用初心者が、月額5万円以下で結果を出すことは可能でしょうか?
  2. Web広告の費用は、どう割り振れば良いですか?
  3. Google広告とSNS広告、費用面でどちらを選ぶと良いですか?

(1)Web広告運用初心者が、月額5万円以下で結果を出すことは可能でしょうか?

月額5万円以下でもWeb広告で効果を出すことはできます。

特に地域密着型のサービスやニッチな市場をターゲットとしている場合は、少額予算でも十分な効果が見込めます。

ポイントは広範囲に予算を分散させずに、最も効果が見込めるキーワードに集中投資することです。

(2)Web広告の費用は、どう割り振れば良いですか?

Web広告の予算配分は、商材の特性や顧客の購買プロセスによって最適な比率が異なります。

複数の広告媒体を併用する場合は、各媒体の役割(認知拡大、検討促進、コンバージョン獲得など)を明確にし、購買プロセスに沿った配分を心がけましょう。

(3)Google広告とSNS広告、費用面でどちらを選ぶと良いですか?

Google広告とSNS広告は、それぞれ特性が異なるため、商材のタイプやコンバージョンまでの導線の長さで判断するのが良いでしょう。

Google広告(特にリスティング広告)は単価が比較的高めですが、購買意欲の高いユーザーにリーチでき、即効性がある点が魅力です。

一方、SNS広告は単価が安めで広いリーチが得られますが、購買までの導線が長くなりがちな点を考慮する必要があります。

BtoBビジネスや専門性の高い商材、検討期間が短い商品であれば、Google広告の方が費用対効果が高いケースが多いでしょう。

まとめ

Web広告は、従来の広告媒体と比較して費用対効果の測定がしやすく、少額から始められる点が大きな魅力です。

リスティング広告、SNS広告、ディスプレイ広告など多様な種類があり、それぞれに特徴と適した活用シーンがあります。

ただし、初めてWeb広告を出稿する場合は費用対効果を高める工夫、そもそも運用のためのリソースが不足している企業も多いです。

そのような場合は、TMS Partners株式会社へご依頼ください。

弊社はWeb広告の運用はもちろん、動画撮影代行や制作、編集まで幅広いサポートが可能です。

Web集客にお悩みの方は、Google Partner認定代理店のTMS Partners株式会社にご相談ください。

この記事の投稿者
TMS編集部
TMS編集部
京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。