コラム

コンテンツマーケティングで設定すべきKPIと計測で役立つツール5選

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TMS編集部

「コンテンツマーケティングでのKPIは、何を設定したらいいのだろう?」
「KPIが達成しているかを計測するためには、どのようなツールを利用すべき?」

コンテンツマーケティングのKPIを設定するには、コンテンツマーケティングの手法を理解しなくてはなりません。

効果が出るには時間がかかるため、しっかりと主要KPIを策定して、成果が出ているのか分析することが大事です。

本記事では、コンテンツマーケティングで設定すべきKPIを3つのフェーズに沿って説明します。

コンテンツマーケティングのKPIを今一度整理したい方は必見です。

コンテンツマーケティングの主要KPI

コンテンツマーケティングとは、コンテンツによってターゲット顧客を集め、セールスに結びつけることを意味します。

しかし、始めたての媒体は認知されないため、認知されるまで根気強くコンテンツを作り続けなければなりません。

そのため、評価が上がるまで、継続してコンテンツを蓄積しなければならないため、時間がかかるのです。

中・長期的な施策が必要なコンテンツマーケティングでは、どのようにKPIを設定すればよいのでしょうか。

次の3つの観点に着目してみてください。

  1. 記事行動
  2. コンバージョン
  3. 顧客価値

ユーザーが顧客として最終的にコンバージョン(購入や申し込み)に至るには、事前に顧客獲得や認知・拡散といった行動が必要です。

マーケティングにおける顧客の獲得から、認知や拡散を経て購入や申し込みのコンバージョンにいたるという、流れにそった効果測定を1つずつ見ていきましょう。

まずは記事コンテンツで顧客となるユーザーを獲得できたのか、顧客獲得の視点で効果測定するためのKPIを説明します。

記事行動

制作した記事コンテンツは、ユーザーに繰り返し見てもらうために制作しています。

最初に設定すべきKPIは、制作した記事コンテンツがユーザーにどのように閲覧されているのか効果測定をすることです。

ユーザーがどのように記事を見てその後どのような行動をしているのか、計測可能な指標と、利用ツールを表にまとめたものが表1の内容です。

計測対象 利用ツール
UU/PV GA
KW順位 GSC
Ahrefs
平均滞在時間 GA
ページ/セッション GA
リピート率 GA

コンテンツに対しユーザーのアクセス量や、記事を読み終えた後に別のページに遷移しているのか、ファンは増えているのかを判断できるようになります。

計測に利用するツール(GA、GSC、Ahrefs)については、「利用するべきツール」で説明します。

記事行動では以下の5つの指標を計測します。

  1. UU/PV
  2. KW順位
  3. 平均滞在時間
  4. ページ/セッション
  5. リピート率

では、5つの指標を説明します。

UU/PV

UUとPVはコンテンツがユーザーにどれくらい閲覧されたかを計測する指標になりますので、分析は必須です。

UUとはユニークユーザーの略語で、期間内にサイトに訪れたユーザーの数を表します。

複数のページを閲覧してもカウントは1となります。

PVはユーザーがサイト内で閲覧したページ数のことです。

たとえば同じサイト内で2ページ閲覧したときは、PVのカウントは2となります。

UUはページを訪れた人数なので、1人のユーザーが複数のページを閲覧してもカウントは1のままです。

KW順位

設定したキーワードで検索したとき上位表示されているのか測定するのがKW順位です。

記事コンテンツはユーザーが検索した際、結果で表示されないとユーザーに見てもらえません。

記事を制作する際、ユーザーが検索すると想定したキーワードを定めています。

KW順位で上位表示ができていなければ、競合他社の記事コンテンツが優れている可能性もあります。

競合調査を行いつつ、制作した記事がユーザーの検索意図に沿って書かれているのかを再度チェックすることも重要です。

平均滞在時間

平均滞在時間とは、ユーザーがサイトにどれくらい滞在して記事を見ていたのかを判断する指標です。

滞在時間が短いとユーザーは記事を読んでいる途中で離脱をしているか、記事自体に興味が無いということになります。

Googleアナリティクス(以降はGAと表記)を導入すると次の2つの指標で確認することができます。

  • 平均セッション時間
  • 平均ページ滞在時間

平均セッション時間はGAの「ユーザー」>「概要」を開くと確認できます。

平均ページ滞在時間はGAの行動>概要から平均滞在時間を確認できます。

さらにGAの行動>サイトコンテンツ>すべてページを開くと、ページごとの平均滞在時間も確認することも可能です。

ページ/セッション

ページ/セッションは、ユーザーがサイトを訪問した際、ページにどれだけアクセスしたかを示す指標です。

1回の訪問に対するページビュー数で表します。

ページ/セッションの数値が高いほど、ユーザーがサイト内の多くのコンテンツを閲覧した結果となります。

リピート率

記事コンテンツをユーザーがどれくらいの割合でリピートしているのかを計測する指標がリピート率です。

コンテンツマーケティングは記事コンテンツを元に、ユーザーにリピートしてもらい将来的には商品やサービスを購入してもらうことが目標です。

記事コンテンツのリピート率が高ければリピートを促す効果がでていると判断できます。

リピート率が低いということは、1回読んで離脱していることになりますので、ページ内で他の記事へ関連リンクを設定して回遊率を高めるなど、リピート率を増やす工夫が必要です。

コンバージョン

コンテンツを制作し読者に読んでもらう目的は、記事からLPに送客してコンバージョンしてもらうことです。

記事コンテンツがLPのコンバージョンに寄与しているのか、判断する指標を3つ紹介します。

計測対象 利用ツール
記事毎LP遷移数 GA
コンバージョン率 GA
LP離脱箇所 Clarity

では、どのような点に着目すればよいのでしょうか。

  1. 記事毎LP遷移数
  2. コンバージョン率
  3. LP離脱箇所

上記3つの点について説明します。

記事毎LP遷移数

記事毎LP遷移数は、ユーザーが記事コンテンツから他にどのようなページに遷移し回遊したのか計測できる指標です。

GAで計測する際はナビゲーションサマリーを使用します。

ナビゲーションサマリーを確認することで、ユーザーの行動をチェックしてどのポイントで離脱しているのかを把握できるのです。

ナビゲーションサマリーを確認して、ユーザーが離脱しているポイントを特定し、LPへの遷移の導線に問題が無いのかをチェックして改善につなげることもできるでしょう。

コンバージョン率

コンテンツマーケティングにおいて、コンバージョン(CV)の設定を何にするのかは企業により異なります。

コンバージョン(CV)で設定する項目としては、問い合わせ数、メルマガや資料およびホワイトペーパーの購読の申し込み数、商品を購入した数などが指標として使われることが多いです。

記事コンテンツからコンバージョン(CV)として設定した項目の達成割合を示すのがコンバージョン率で、CVRと表記されることもあります。

LP離脱箇所

LPは記事コンテンツから遷移したユーザーに商品やサービスを購入してもらうのが目的です。

どのページでも最終目標がコンバージョンであることは変わりません。

記事コンテンツからLPに遷移したユーザーが、コンバージョンに至らずに離脱した箇所を分析するのはとても大切です。

離脱したポイントを修正することでコンバージョン率も上がります。

顧客価値

記事コンテンツからLPに遷移したユーザーが商品やサービスを購入することは、潜在ユーザーが顕在化した瞬間でもあります。

新規顧客となったユーザーに対しては、引き続きリピーター化するための対策を実施しましょう。

新規顧客が商品やサービスを購入した後は、売上の数字を整理して1度購入したユーザーが、どれぐらいの収益を生み出すのか顧客あたりの単価やLTVを算出することも大切です。

購入したユーザーの顧客価値を数値化する指標にはどのようなものがあるのでしょうか。

  1. 購入率(顧客数/見込み顧客数)
  2. 平均顧客単価
  3. 顧客1人当たりのLTV(LTV/顧客)
  4. 見込み顧客1人当たりのLTV(LTV/見込み顧客)
  5. 1アクセスあたりのLTV(LTV/UU)

では、上記5つの点を説明します。

購入率(顧客数/見込み顧客数)

購入率はLPの訪問者をどれだけ購入客に転換できたのかを示す、KPIとしても重要な指標です。

記事コンテンツからLPに遷移したユーザーを見込み顧客と仮定し、実際に購入した顧客で割り算をして購入率を算出しましょう。

計算式は次の通りです。

LPに訪問した顧客がどれくらいの割合で商品を購入したのかがわかる計算式では、売上=訪問者数(UU)×購買率×顧客単価という計算方式もあります。

平均顧客単価

平均顧客単価は、1人の顧客が1回の購買で支払う金額の平均のことです。

商品の種類ごとに分けたり、期間を1日や1週間や1ヶ月、1年と期間で区切って算出もできます。

顧客単価を知ることで、1人の顧客数を増やすのは難しいけれど、1人の顧客のLTVが向上する施策を実施でき、マーケティングの効果測定にも利用できます。

顧客1人当たりのLTV(LTV/顧客)

市場が飽和している業種も多い中で、1人の顧客から得られる収益を上げるためにLTVが注目されるようになりました。

LTVとはLife Time Value(ライフタイムバリュー)の略語で、顧客生涯価値という意味です。

1人の顧客が購入してからやめるまでの期間(顧客ライフサイクル)内に、どれだけ利益をもたらすのかを算出した数値のことです。

計算式は次の通りです。何種類かあるのでデータが算出しやすいものを使うとよいでしょう。

顧客の獲得や維持に必要なコストを加算して計算すると、下記の計算式になります。

見込み顧客1人当たりのLTV(LTV/見込み顧客)

見込み顧客1人当たりのLTVを算出してKPIに設定することも可能です。

見込み客1人当たりのLTVを算出すると、KPIとして見込み顧客の何パーセントを顧客にするという目標が立てられます。

計算式は次の通りです。

1アクセスあたりのLTV(LTV/UU)

LTVをUU(ユニークユーザー)で割り算すると、1アクセスあたりのLTVを算出できます。

1アクセスあたりのLTVがわかると、1人の顧客を獲得するにあたり、広告費などのかけられる経費を判断することが可能です。

利用するべきツール

コンテンツマーケティングでKPIの効果測定に利用すべきツールとはどのようなものがあるのでしょうか。

  1. GA
  2. GSC
  3. Ahrefs
  4. Clarity
  5. GTM

では上記5つのツールについて説明します。

GA

GAはGoogleアナリティクスと呼ばれており、Googleが提供しているアクセス解析ツールで、費用は無料です。

専用のタグをWebサイトに埋め込むと、訪問したユーザーの行動データを取得し分析できます。

GAの特徴は次の通りです。

  • ユーザーを細かく分析できる
  • 各コンテンツや商品およびサービスの成果を測定・評価できる
  • 管理画面が見やすくわかりやすい
  • レポートを複数人で共有できる
  • Googleが提供している他のツールとスムーズに連携できる

KW順位の計測以外は、ほぼGAでKPIの効果測定ができる万能なツールです

GSC

GSCはGoogle Search Console(グーグルサーチコンソール)の略語です。

Googleが提供しているインターネット検索の分析ツールです。

Googleで検索した際のキーワードの表示回数と順位の推移や、Webサイトが抱える問題点を確認でき、サイトの改善につながるツールです。

GSCの特徴は以下になります。

  • 検索エンジンで検索されたキーワードが表示された回数と、Webサイトをクリックされた数、クリック率、平均掲載順位を確認できる
  • Webサイトが抱えるページ上の問題点を確認できる
  • セキュリティやペナルティの問題点を確認できる
  • サイトがどのようなサイトにリンクされているのか確認できる

GSCではユーザーが検索時に入力したキーワードで、コンテンツの表示された結果が、サイトのアクセス前のデータを取得できるので必ず導入しましょう。

Ahrefs

Ahrefsは世界で60万人が導入しているSEO分析ツールです。

自社サイトだけでなく、競合サイトの分析も可能なツールです。

Ahrefsが対応できることとして次の6点を紹介します。

目的 機能
上位表示コンテンツの調査 サイトエクスプローラー
ソーシャルメディアで話題のコンテンツの調査 コンテンツエクスプローラー
流入していないキーワードからコンテンツを検討 サイトエクスプローラー
被リンク動向を調査 アラート機能
競合サイトを分析 キーワードエクスプローラー
キーワードの難易度を調査(自社・競合) サイトエクスプローラー

有料ツールですがGAやGSCで計測できない、競合サイトの分析やキーワードの難易度調査といった、記事コンテンツの制作に必要な分析項目が網羅されています。

Clarity

ClarityはMicrosoftが無料で提供しているヒートマップツールです。

検索してWebサイトにアクセスしたユーザーが、Webサイト上でどのように行動しているのかを分析できます。

Clarityの機能として次の3点を紹介します。

機能 概要
インサイト ページのセッション数やクリック率などWebサイトの状況を表示します
セッションを録画できる 訪問したユーザーの画面内の動き(スクロールやクリック)を録画できます
ヒートマップ Webサイトを訪れたユーザーの動きを視覚化します

GAと連携できるので組み合わせて使用するのもオススメです。

分析したデータはほぼリアルタイムで表示されるだけでなく、利用するにあたって制限もないため、大規模のweb サイトでも使用することが可能です。

GTM

GTMとはGoogleタグマネージャー(Google tag manager)の略語で、Googleが提供するツールの一種で無料で利用できます。

GTMでは、アクセス解析などの様々なタグを一元管理できるのが特徴です。

まとめてツールを見れる管理ツールとは

有料になりますが、GAやGSCといった無料ツールの内容をまとめて管理できるツールを3つ紹介します。

  1. Keywordmap
  2. tami-co
  3. pascal

では、上記3つのツールについて説明します。

Keywordmap

Keywordmapは最大量の日本語データを保有しており、競合他社の比較データのレポーティング機能は充実しています。

自社や競合サイトを含めたSEOの分析機能やユーザーのニーズを可視化し、コンテンツ設計支援も行えるツールです。

tami-co

tami-coは自社と競合の順位調査だけでなく、競合のコンテンツの文字数を調査します。

検索結果から傾向を分析したのち、記事の規格作成まで支援してくれるツールです。

pascal

Pascalは検索で上位表示されているサイトを分析して、上位表示されているページで共通しているキーワードなどの中身を教えてくれます。

上位表示を狙っているキーワードで、上位表示するのに必要な改善点やコンテンツを教えてくれます。

1記事で上位表示を狙えるのか、ページを構造化しないと無理なのかといった、上位表示に至るプロセスを細かく表示してくれます。

コンテンツマーケティングのKPIを正しく理解しよう

コンテンツマーケティングは、短期間で効果が出る施策ではなく、運用は中・長期的に計画を立てなくてはなりません。

コンテンツマーケティングが成功するには、KPIの設定が重要です。

コンテンツマーケティングを始めたばかりの頃は、コンバージョンやLTVといったゴールに近いKPIを設定すると、結果が伴わずに行き詰まってしまいます。

KPIを正しく設定し、コンテンツマーケティングの成果を最大化しましょう。

この記事の投稿者
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京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。