コラム

SEOとMEOはどちらを導入すべき?それぞれのメリットと実施すべき企業

投稿日:
最終更新日:
TMS編集部

「SEOとMEOっていったい何が違うの?」
「自分のお店がやるべきはSEO?それともMEO?」

何をやるにもインターネットが介して行うことが増えた今、より効率よく集客したい・知名度アップをはかりたいなら、企業がSEO対策とMEO対策を導入することは絶対に欠かせません

しかし、SEOもMEOもウェブ施策の1つだということは知っていても具体的な内容や違い、メリットがわからず、実施すべきか判断付かないという企業・担当者も多いことでしょう。

そこで今回は、SEOとMEOについて、それぞれの定義やメリットと合わせて、導入すべき企業についてわかりやすく解説していきます。

この記事を読めば、自社にSEO対策とMEO対策がどれだけ必要なのかがよくわかるはずです。

SEOとMEOはどのように違うのか?

まず、混同している人も多いSEOとMEOについて定義や導入する意義について解説していきます

SEOとMEO

  1. 検索上位表示を狙う『SEO』とは
  2. SEOの地図バージョン『MEO』とは

SEOもMEOもウェブ上でのマーケティングを考える上でどちらも重要な施策です。

これを読めば、SEOとMEOの違いがはっきりわかることでしょう。

検索上位表示を狙うための施策『SEO』とは

SEOとは、『Search Engine Optimization(サーチエンジン最適化)』の略であり、特定のキーワードで検索された時にウェブサイトを検索結果上位に表示させることを目的として、ウェブサイトの最適化を行うことです。

検索エンジンで上位に表示されることがなぜそんなに重要なのかは、次のGoogle検索で表示されているウェブサイトのCTR(クリック率)の結果を見れば明らかです。

(画像出典:Sistrix )

Google検索で1位表示されればCTR(クリック率)は28.5%ですが、表示順が下がっていくほどにCTRはみるみる下がっていき、10位にもなればわずか2.5%となってしまいます。

この結果を見ればわかるように、Google検索結果で上位に表示されればされるほどユーザーの目に留まりやすくなる=アクセスが増えることになります

アクセスが増えれば集客・利益につながりやすくなるため、ユーザーの目に触れる機会を圧倒的に増やすことができるSEO対策は企業がとるべき重要な戦略の一つといえるのです。

SEOの地図バージョン『MEO』とは

MEOとは、『Map Engine Optimization(マップ検索エンジン最適化)』の略であり、Googleマップでお店やサービスを検索した時に自分のお店が検索結果に出てくるように対策を行うことです。

特定のエリアに特化した検索「ローカル検索」で表示されるコンテンツを対象とした対策で、ローカルビジネスの情報を表示・管理できる無料ツールの「Googleマイビジネス」を介して行います。

簡単に言うと、SEOの地図バージョンと考えてよいでしょう。

適切なMEO対策を行うことで、「エリア×業種」でGoogle検索を行った際に検索結果のリストより上にGoogleマップのエリアが表示されて店舗名が表示されるようになり、さらに露出効果の向上が期待できます。

その際、店名はもちろん住所や電話番号、口コミなども表示されるので、ユーザーの来店につなげる可能性を飛躍的に高めることができます。

特にGoogleマップ経由でお店を探すユーザーが増えているので、企業がMEO対策に取り組むことは高い集客効果を得られることでしょう。

SEO・MEOそれぞれのメリット

次に、SEOとMEOそれぞれのメリットについて解説していきます

それぞれのメリットを知れば、すぐに自社でも導入したくなるはずです。

SEOの3つのメリット

まず先にSEOのメリットをみていきましょう。

SEOの3つのメリット

  1. エリアを限定せず狙ったターゲットにアプローチしやすい
  2. 長期的なスパンで集客効果を得られる
  3. 継続的な広告費を抑えられる

次に1つずつ解説していきます。

エリアを限定せず狙ったターゲットにアプローチしやすい

1つ目のSEOのメリットは、エリアを限定せず狙ったターゲットにアプローチしやすいことです。

そもそも、検索エンジンで調べるユーザーは、その検索ワードに興味を持っているユーザーであるという前提があります。

優れたSEO対策を施し検索エンジンで上位に表示されるようになれば、自社のサービス・商品に注目しているユーザー・マッチしたユーザーにピンポイントでアプローチしやすくなります

SEO対策の効果が出て検索エンジンの上位に表示されれば、特定のエリアに限定されることなく、同じ都道府県内や全国、世界のすべてに自社をアピールできるようになります。

長期的なスパンで集客効果を得られる

2つ目のSEOのメリットは、長期的なスパンで集客効果を得られることです。

SEO対策としての有益なコンテンツ作りが成功しウェブサイトのクオリティが上がれば、検索エンジンからの評価も上がり、安定して上位表示され続けやすくなります。

さらに、ユーザーの検索ニーズが満たされて満足度がアップすることで繰り返しウェブサイトを訪れるリピーター・ファンを増やすことができるだけでなく、リンクを貼ってくれる他のウェブサイト・ブログ・SNS等も増え、良質なナチュラルリンクの獲得も期待できます。

そうなると安定的に検索エンジンで上位に表示されるようになり、既存客だけでなく新たな顧客獲得もスムーズにできるようになります。

このように、優秀なSEO対策を施したウェブサイトは、長期的な高い集客効果が得られるようになる上に、自社サービスのブランド力の向上にも貢献する企業の資産の1つとなります。

継続的な広告費を抑えられる

3つ目のSEOのメリットは、継続的な広告費を抑えられることです。

質の良いウェブサイトと評価されれば検索エンジンの上位に表示されるため、紙面やTV CMなどほかの媒体で高額な費用をかけて広告を出すよりも効果的に集客効果を上げることができるようになります。

例えば、新聞や折り込みチラシ、雑誌、DMなどの紙面での広告費は、広告原稿の制作費や印刷代、配送料金、配布料金など様々なコストがかかるだけでなく、広告を目にする人も限られる上に情報は一方通行、そしてその場限り、さらに情報のアップデートもしづらいなどのデメリットがあります。

しかし、SEO対策を施したウェブサイトならば、必要なコストはウェブサイト制作費やSEO対策費のみです。

施したSEO対策が功を奏して検索エンジンで上位に表示されるようになれば特に宣伝を行わなくてもユーザーの目に留まりやすくなり、費用をかけずにユーザーの流入経路が維持できます。

つまり、適切で効果的なSEO対策を施したウェブサイトを作ることができれば、ウェブサイトそのものが高い集客力をもつ広告になり、新たな広告費や継続的な広告費が不要、トータルで見ると広告費を抑えることができます。

MEOの3つのメリット

次に、MEOのメリットについて見てみましょう。

MEOの3つのメリット

  1. 検索結果よりも上位に表示され露出しやすい
  2. ピンポイントの集客効果が高くユーザーアクションにつなげやすい
  3. 低コストで導入できコストパフォーマンスも良い

まだ導入している企業も少ないMEOがどれだけ魅力的な対策なのかがよくわかるはずです。

次に1つずつ解説していきます。

検索結果よりも上位に表示され露出しやすい

1つ目のMEOのメリットは、検索結果よりも上位に表示されるので露出しやすいことです。

MEOで上位表示されるとマップと一緒に検索結果ページの最上位に表示されます

しかも店内の様子や住所、口コミ評価なども掲載されるのでアピール力は抜群です。

特にスマートフォンでの検索の場合、ファーストビューに表示されるので、検索結果の視認性が高く、ユーザーの目につきやすくなりクリック率も高くなります。

ピンポイントの集客効果が高くユーザーアクションにつなげやすい

2つ目のMEOのメリットは、ピンポイントの集客効果が高くユーザーアクションにつなげやすいことです。

地域とサービス名が関連する検索を行うとマップとともに店名や評価なども表示されるため、MEOを行うことでユーザーの来店意欲や購買意欲を刺激できユーザーアクションにつなげやすくなります

また、来店意思のある客への訴求力が高いMEOは、まだ参入している競合が少ないのも狙い目です。

つまり、適切なMEO対策ができていれば上位に入ることもそれほど難しくはありません。

また、MEOで上位表示される枠は3つと決まっているため、比較される競合も少ないというのも大きなポイントです。

MEOならば、SEOよりも労力をかけずにかなり高い広告宣伝効果を得られます。

低コストで導入できコストパフォーマンスも良い

3つ目のMEOのメリットは、低コストで導入できコストパフォーマンスも良いことです。

MEOは、Googleマイビジネスに登録し、お店・サービスの情報を頻繁に更新してコンテンツを充実させることで行うことができます。

SEOのように特別な知識やテクニック、ノウハウを必要としないため、専門業者を利用することなく自分で実践できる上にランニングコストもかからないというコストパフォーマンスの良さも大きなメリットです。

ただし、上位表示されるためには、お店の情報を定期的に更新する・口コミの対応をするなど関連する情報を常に最新にし、充実させておかなければなりません。

そのため、店舗の運営で忙しい、インターネットのことはさっぱりわからないので外注したいという方は、MEOを業者に依頼することもできます。

その場合も、SEOに比べてMEOにかかる初期費用・月額費用を抑えられるので、導入のハードルはSEOよりかなり低いといえるでしょう。

ちなみに、業者にMEO対策を依頼する場合は、初期費用の相場は1~5万円前後、1ヵ月に掛かる費用は1〜3万円前後が相場となっています。

SEO・MEOそれぞれの対策におすすめのビジネスモデル

SEO対策はウェブサイトを充実・中身の濃い良質なものにすることで、検索エンジンで上位表示され、露出を増やす施策です。

そのため、どんな業種・業界であってもウェブサイトを持つならSEO対策をすることはビジネスに大いに役立ちます

一方、MEOは『エリア×業種』で表示されるマップに自分のお店を表示させるものであるため、MEOは店舗を構えエリア集客が重要なビジネスに役立ちます

MEOが有効な業種

  • 飲食店・テイクアウト
  • 不動産会社
  • スーパー
  • サービス
  • 娯楽施設
  • 美容室やサロン など

実店舗型・エリア集中型の業態でウェブサイトも運営しているならば、MEOと合わせて検索エンジンでの上位評価を目指すSEOを取り入れることでマップと検索結果の2つのルートを作り出すことができ、さらに効果的に集客力アップが狙えます

店舗型・エリア集中型の業態ではない企業は、SEOに力を入れるのがおすすめです。

最後に、SEO対策とMEO対策の違いをまとめています。

SEO対策 MEO対策
目的 Googleなどの検索結果での最適化 Googleマップ上での検索エンジン最適化
対象 ウェブサイト ブログなど Googleマイビジネス
エリア 限定なし 特定の地域に特化
専門業者に依頼した場合の費用の相場
  • 100,000~1,000,000円程度
  • 初期費用:10,000~50,000円前後
  • 月額費用:10,000~30,000円前後
対策を採るべき企業
  • 企業全般
  • 店舗型
  • エリア集客が重要な企業

ちなみに、MEO対策だけでなく、SEO対策も業者に依頼せずに自分で実施することは可能です。

その元となるのが、Googleが公式に発表しているSEO対策の「品質に関するガイドライン」です。

これを見れば、Googleが推奨するウェブサイトがクローラーにインデックスされやすくなる手法やペナルティ対象になるウェブサイトのガイドラインの基準も確認することができます。

しかし、本格的にSEO対策するのであれば、費用は高額になってしまいますが専門のテクニックやノウハウを持つSEO対策専門業者に依頼するほうが短期間で効果が出やすいことでしょう。

まとめ

SEO対策とMEO対策について、それぞれの定義やメリットと合わせて、導入すべき企業について解説しました。

SEOもMEOどちらもGoogleの検索エンジンへの対策という点では同じですが、対象や目的、メリットや効果が異なります。

それぞれの特徴をよく理解した上で、自社の商品・サービスや目的・形態に合わせて使い分け、それぞれの強みを活かして自社に合った戦略を立ててビジネスの発展に役立ててください。

この記事の投稿者
TMS編集部
TMS編集部
京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。