ランディングページとホームページはどう違う?目的から構造まで徹底比較!
「ランディングページとホームページって何が違うの?」
「どういう時にランディングページを活用すれば良い?」
このようにランディングページについてお悩みではないでしょうか?
結論から言うとランディングページとホームページは目的から構造まで大きく異なります!
ここでは、ランディングページとホームページの違いと使い分けのポイントについて紹介します。
1.ホームページとランディングページの比較
ホームページ(HP)とランディングページ(LP)の違いを以下の表にまとめました。
まずは両者の違いを大まかに把握しましょう。
ランディングページ(LP) | ホームページ(HP) | |
目的 | 訪問ユーザーに行動を促す | 情報提供 |
構成 | 基本は1ページ | 複数ページで構成 |
特徴 | ・特定の顧客ターゲット層に請求しやすい
・検証・改善が容易 |
・企業の信頼性・安心感に繋がる |
SEOの必要性 | 広告での集客がメインのため、SEO対策は行わないことが多い | 自然検索流入を増やすために、SEO対策を行うことが多い |
効果の即効性 | 公開後すぐ成果が出ることもある | 成果が出るまで時間がかかる |
制作費用の目安 | 10〜60万円程度 | 50〜200万円程度 |
(1)目的
ランディングページの目的は「アクション」、ホームページの目的は「情報提供」です。
#1:ランディングページの目的
ランディングページは、webページを訪問したユーザーに特定のアクションをしてもらうために作られます。
例えば、商品案内であれば購入、新たな見込み顧客の獲得であれば資料請求や問い合わせが「アクション」に当たります。
またランディングページでは訪問ユーザーに「特定の」アクションを促す点が重要なポイントです。
複数のアクションを促すのではなく、一つのアクションに絞ることで、効果の得やすいランディングページが作成できます。
複数のアクションを盛り込むと請求がぶれてしまい、本来の目標が達成しにくくなるため注意が必要です。
#2:ホームページの目的
一方ホームページは、様々な目的を持ったユーザーが訪問するため、自社に関する情報を網羅して分かりやすく整理しておく必要があります。
商品やサービスの紹介、企業の住所や電話番号といった基本情報、採用情報、事業内容など、ユーザーが必要とする情報をすぐに見つけられる工夫が大切になります。
(2)構造
基本的にランディングページは1ページ、ホームページは複数ページから構成されます。
#1:ランディングページの構造
ランディングページは、基本的に1ページ完結の縦長の構成です。
サイトマップなどの構築などは不要なため、作成にかかる工数や費用は比較的少ないことが特徴です。
ただし、一つの商品に特化した構成になることが多いため、商品ごとにランディングページを作成する必要があります。
さらに同一商品でも複数のターゲットを設定する場合は、ターゲットごとにランディングページを作る必要があります。
#2:ホームページの構造
一方ホームページは、企業について網羅した情報を提供するのに項目ごとにページを分けるため、複数ページから構成されます。
企業概要やサービス紹介、問い合わせの他、採用情報や経営者メッセージなど、訪問ユーザーの求める様々な情報を掲載したページを設ける必要があります。
このように、ランディングページと比較して作成するページ数が多く、構造も複雑になるため、サイトの全体設計や構築だけでも1ヶ月ほどかかる場合もあります。
(3)特徴
ランディングページの主な特徴は以下の2点です。
- 特定のターゲット層に請求しやすい
- 検証・改善が容易
ホームページの主な特徴は以下の1点です。
- 企業の信頼性・安心感に繋がる
#1:ランディングページの特徴
〇特定のターゲット層に請求しやすい
ランディングページは、紹介する商品やサービス、ターゲットユーザーを絞って作成するため、狙ったターゲット層に請求しやすくなります。
その結果、問い合わせ数や売上の増加といった最終的な成果が出やすくなります。
〇検証・改善が容易
ホームページと比較してページ数が少ない分、検証や改善が容易に行えます。
アクセス解析ツールを活用すると、ページ流入数や離脱数、離脱の傾向などを簡単に把握できるため、PDCA(計画・実行・検証・改善)サイクルが迅速に繰り返し行えます。
#2:ホームページの特徴
〇企業の信頼性・安心感に繋がる
会社情報などを掲載した自社ホームページを持っておくことで、信頼性の工場に繋がります。
自社サイトがランディングページしかない場合、企業運営について不安を感じるユーザーも少なくありません。
しかし、企業について詳細で確かな情報を掲載したホームページを訪問することで、そのような不安を解消し、安心感を高める事が可能になります。
(4)SEOの必要性
ランディングページとホームページでは、集客方法が異なります。
それに合わせてSEO対策の必要性も異なります。
#1:ランディングページのSEO
ランディングページは基本的にリスティング広告などのリンク先として作成されるため、自然検索を意識したSEO対策は行わないことがほとんどです。
また「ページ数が少ない」「情報が限定的」というページの特性から、SEOとの相性が悪く、検索結果の上位表示が難しいことも、SEO対策が行われない理由の一つと考えられます。
#2:ホームページのSEO
ホームページはSEO対策に取り組むことで自然検索での上位表示が期待できます。
検索上位に表示されるようになれば、有料広告を出さなくても問い合わせを増やすことが可能です。
またランディングページとは対照的に、「ページ数が多い」「情報が豊富」という特性からSEOとの相性が良く、あらゆるSEO対策を実施して、サイトの信頼度の指標であるドメインパワーを強化させることができます。
(5)効果の即効性
ランディングページとホームページでは、その目的と集客方法の違いから効果の出方にも違いがあります。
ランディングページは即効性、ホームページは遅効性と理解しておく必要があります。
#1:ランディングページの効果
ランディングページは、基本的にweb広告やSNS広告などと併用されることが多いため、掲載後すぐにインプレッション(広告表示回数)が出やすいなどの即効性があります。
キーワードやターゲットによっては、運用を始めてすぐにコンバージョン(目標としていた購入や問い合わせなどのアクションの実現)が出る場合もあります。
一定期間のキャンペーンや新商品の販促などの場合はランディングページが効果的です。
#2:ホームページの効果
ホームページは長期的な運用が必要となるため、成果が出るまでに時間がかかります。
SEO対策はドメインパワーに反映されるまでに数ヶ月から1年以上かかることもあります。
したがって、ホームページに即効性はなく、投資コストを回収できるのは数ヶ月先であると認識しておきましょう。
(6)費用
ランディングページとホームページでは、構造などの違いから費用や制作期間にも違いがあります。
#1:ランディングページの費用
ランディングページの制作費用は10万〜60万円が目安です。
1ページの縦長フォーマットが基本でサイト構成がシンプルなため、比較的安価で制作が可能です。
ただし、ランディングページは公開するだけでは成果が出にくいため、リスティング広告やSNS広告などの有料広告運用を並行して行う必要があります。
また検索エンジンからの自然検索流入がゼロの場合、広告配信を止めると同時にアクセスも止まるため、アクセスを維持するためには広告を出し続けなければなりません。
したがって、制作費用はホームページより安価ですが、中長期的に広告コストがかさむ場合があります。
#2:ホームページの費用
ホームページの制作費用は30万〜100万円程度が目安です。
30万円未満でも作成できないことはありませんが、ページ数やコンテンツ量が限られます。
また、アニメーションや動的なデザイン、SEO内部対策にもこだわる場合は、200万円程度は見ておく必要があります。
2.使い分けのポイント
以上の違いから、目的や用途に応じてランディングページとホームページを使い分けることが重要になります。
(1)ランディングページ
提供している商品やサービスが一つしかない場合や、特定の顧客ターゲット層に絞って拡販したい場合は、ランディングページを優先しましょう。
顧客ターゲットが明確であるほど、コンバージョンに繋がりやすくなります。
特に1つのプロダクトを迅速に展開して売上を増加させる必要のあるスタートアップ企業におすすめです。
一定の期間で顧客を増やし、投資コストを回収しなければならない場合などは、ランディングページを活用して積極的にアプローチすることが効果的です。
(2)ホームページ
商品の数が多く、見込みターゲット層も幅広い場合は、ホームページ作成を優先しましょう。
ホームページは自社サービスのラインナップを全て紹介できる「情報提供の場」であると同時に、「名刺代わり」の役割も大きく、訪問ユーザーに対する認知度を高めるブランディング効果も期待できます。
まとめ
ランディングページとホームページの違いについて理解できたでしょうか。
ランディングページは「訪問ユーザーのアクション」を目的とし、ホームページでは「訪問ユーザーへの情報提供」を目的としています。
この目的の違いから、構造や集客方法、制作期間や費用に違いが生じています。
自社の目的がどちらのページと相性が良いかを良く検討し、効果的なページ制作を心がけましょう。