コラム

動画はコンテンツマーケティングに効果的?制作のポイントを紹介

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TMS編集部

「コンテンツマーケティングで動画を活用するメリットは?」
「マーケティングに効果的な動画の制作ポイントを知りたい」
「コンテンツマーケティングに動画を活用している企業はある?」

企業の経営者やマーケティング・営業担当者の中にはこのような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

コンテンツマーケティングは、ユーザーに有益な情報を発信することで、ユーザーとの関係性の構築や収益の向上を目指すマーケティング手法です。

自社ブログやオウンドメディアを通じたコラム記事などがコンテンツマーケティングの代表例でしたが、近年では短時間で豊富な情報を受け取ることができる動画コンテンツの需要も増加し、コンテンツマーケティングに動画を活用する企業も急増しています。

本記事では、動画を活用したコンテンツマーケティングについて解説していきます。

また、コンテンツマーケティングに活用する動画を制作する際のポイントや導入事例なども説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.コンテンツマーケティングと動画の関係性

コンテンツマーケティングと動画の関係性を解説していきます。

関係性を把握することで、コンテンツマーケティングにおける動画の重要性を理解することができます。

(1)コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって有益な情報を配信することで、関係性を構築し、自社商品・サービスの購買を経て最終的にはファンとして定着させることを目指すマーケティング手法です。

コンテンツマーケティングで活用される主な媒体には、以下のようなものがあります。

コンテンツマーケティングの主な媒体

  • 自社ブログ・オウンドメディア
  • セミナー・ウェビナー
  • メールマガジン
  • ホワイトペーパー
  • SNS
  • 動画コンテンツ
  • Web広告
  • プレスリリース

商品・サービスに対するニーズがすでに顕在化しているユーザーをターゲットにするだけではなく、まだニーズが顕在化していない潜在的なユーザーに対し、上記のようなコンテンツを活用し、段階的に購買へと誘導していくことが可能です。

コンテンツマーケティングには、成果を得るまでに時間がかかることや制作・運用のためのリソースの確保が必要などのデメリットがあります。

一方で、制作したコンテンツは持続的な集客効果を持っていることや他のマーケティング手法と比べ低コストで取り組めるなどのメリットがあります。

ユーザーにとって有益な情報を継続的に配信することで、見込み客の育成や売上向上を図ることができます。

(2)コンテンツマーケティングでの動画の重要性

インターネットの普及に伴い、動画市場も拡大しています。

ユーザーは、多くの動画をさまざまなデバイスで視聴します。

以前より使用されているパソコンだけでなく、スマートフォンなどの携帯端末でも動画を再生できるようになってきました。

ユーザーが動画を視聴しやすい環境が整ったことで、コンテンツマーケティングにおいても動画を積極的に活用している企業は増加しています。

また、コーポレートサイトやソーシャルメディア、デジタルサイネージなど、目的に合わせて媒体を選択できることも動画の特徴です。

ターゲットとするユーザーに合わせて活用する媒体を選択してみましょう。

#1:コーポレートサイト

主に企業自体の情報を発信するためのサイトです。

企業にとっては自己紹介の意味合いが強く、サービスや事業の紹介、アクセス情報などを掲載するためのサイトです。

コーポレートサイトは自社がどのような会社であるかという情報を伝えるためのサイトであるため、そこに動画を埋め込むことで、テキストや画像だけでは伝えにくい商品・サービスの魅力を伝えることができます。

#2:ソーシャルメディア

インターネットを利用して誰でも簡単に情報を発信し、相互のやり取りができるメディアです。

代表的な媒体として、TwitterやInstagram、Facebookなどがあります。

ソーシャルメディアは拡散性が非常に高く、多くのユーザーに情報を届けたい場合に活用されるケースが多いです。

競合他社のコンテンツと差別化することが難しいことや炎上するリスクがあるなどのデメリットがありますが、低コストで始められることや顧客との相互コミュニケーションが取りやすいなどのメリットもあります。

#3:デジタルサイネージ

電子看板や電子掲示板とも呼ばれ、主にディスプレイやタブレットなどの電光表示媒体を活用した情報発信システムの総称です。

展示会場などさまざまな場所に設置できるため、特定の目的を持った人に合わせて効果的な広告を見せたり、時間帯によって表示内容を変えることができます。

また、AIカメラと連動させることで視聴者の情報を分析し、広告効果を検証することも可能です。

広告を見た人の年齢や性別、表情などのデータを収集・分析することで、より効果的なマーケティング戦略を打ち出すことができます。

2.コンテンツマーケティングで動画を活用するメリット

コンテンツマーケティングで動画を活用するメリットを解説していきます。

コンテンツマーケティングで動画を活用するメリット

  1. 網羅的に情報を伝えられる
  2. 印象に残りやすい
  3. 拡散力が高い
  4. 配信プラットフォームが広い

それぞれ見ていきましょう。

(1)網羅的に情報を伝えられる

動画ではテキストや画像に比べ、短時間で網羅的に情報を伝えることができます。

さらに、動画は動きやナレーションなどさまざまな表現を組み合わせることで、複雑な情報も分かりやすく伝えることが可能です。

そのため、コンテンツマーケティングの他のコンテンツと比べると、商品・サービスに対するユーザーの理解を深めやすいといった特徴があります。

また、長い文章を読むことに慣れていない若年層にも、動画であれば抵抗なく視聴してもらえる可能性が高くなります。

(2)印象に残りやすい

動画コンテンツは、映像に音楽やナレーションなどの音声を組み合わせることができるため、視覚と聴覚へ同時に訴えかけることが可能です。

そのためインパクトが強く、ユーザーの記憶に残りやすいといった特徴があります。

ファン化や購買などユーザーの次のアクションを促したい場合は、自社商品・サービスを強く印象づけるような動画を制作することで、行動喚起を促すことができます。

(3)拡散力が高い

魅力ある動画を投稿することで、テキスト記事よりも拡散される可能性が高く、SNSでの拡散も期待できます。

そのため、他の媒体と比べると、より多くの人に情報を届けることが可能です。

動画コンテンツは多くの人に拡散されても、コストは発生しません。

効率的に拡散することで、低コストで多くのユーザーに情報を伝達することができ、手間をかけずに認知度などを向上させることも期待できます。

(4)配信プラットフォームが広い

現在、YouTubeやTiktokなどの動画配信プラットフォームを中心に、動画コンテンツはユーザーにとって身近な存在となっています。

また、以前に比べるとWebサイトやSNSなどでも動画を配信するプラットフォームが豊富になっています。

そのため、動画配信のハードルが下がり、従来よりも低コストで多くの人にリーチできるようになっています。

自社商品・サービスのターゲットとなるユーザーに合わせて配信プラットフォームを選定することで、より効果的なコンテンツマーケティングを実施することが可能です。

3.コンテンツマーケティングにおける動画の種類

コンテンツマーケティングにおける動画の種類について解説していきます。

コンテンツマーケティングにおける動画の種類

  1. 商品・サービス紹介動画
  2. ブランディング動画
  3. How to動画
  4. インタビュー動画

一つひとつ見ていきましょう。

(1)商品・サービス紹介動画

商品・サービス紹介動画は、自社商品・サービスの情報を詳しく紹介する動画を指します。

新たに関わったユーザーや商品・サービスのことを知らないユーザーは、この動画を視聴することで、企業や商品・サービスを認知し、理解を深めることができます。

ユーザーの視点に立ち、商品・サービスの特徴や魅力などを分かりやすく伝えることで、問い合わせや資料請求、購入などの次のアクションにつなげることができます。

また、展示会や営業の際のデモに用いることもできるため、プレゼンテーションを行う際にも活用することも可能です。

(2)ブランディング動画

昨今では、商品・サービスの認知度向上のためにブランディング動画を活用する企業が増えています。

先述したように、動画ではテキスト記事に比べ多くの情報量を伝えることができます。

動画コンテンツを用意することで、商品・サービスの魅力だけでなく、企業やブランドのコンセプトや価値観といった形のないものを伝えることができます。

作成したコンテンツは、WebサイトやテレビCMの両方で利用することができ、ストーリー性のある動画にすることで、ユーザーにより強く印象を残すことができます。

また、Webサイト限定公開の動画コンテンツなどを活用することで、自社のコーポレートサイトに誘導することも可能です。

(3)How to動画

How to動画を活用することで、より明確な使用イメージを伝えることができます。

How to動画では、主に商品・サービスの使い方などを紹介します。

使い方はマニュアルなどに載っていますが、動画を利用することでより深い理解につなげることができます。

詳細に使い方が分かるだけでなく、文章で伝えづらいことも映像で理解できる場合もあります。

How to動画は、商品・サービスに対するユーザーの理解促進と不安払拭につなげられるため、多くの企業が活用しています。

(4)インタビュー動画

顧客や従業員の声を反映したインタビュー動画も、動画を活用したコンテンツマーケティングに用いられる種類のひとつです。

テキストのみの情報とは違い、実際に使用したユーザーの声や感情を伝えられ、購入や利用を検討しているユーザーに対して具体的なメリットを伝えられることがインタビュー動画の特徴です。

さらに、新たな人材を獲得したい企業にもおすすめです。

実際に働いてる従業員にインタビューした動画を公開することで、会社のイメージを伝えることができ、エントリーを考えている人を後押しすることができます。

4.コンテンツマーケティングに効果的な動画の制作ポイント

次に、動画を制作する際のポイントを解説します。

動画を制作する際のポイント

  1. ターゲット・目的を明確にする
  2. テーマを1つに絞る
  3. CTAを設定する

動画制作においては、いずれも重要なポイントではありますが、コンテンツマーケティングだからこそのポイントもあります。

それぞれ確認したうえで動画制作に取り組んでください。

(1)ターゲット・目的を明確にする

コンテンツマーケティングにおける動画制作で最も重要なことは、誰を対象として、何を目的にした動画なのかを明確にすることです。

ターゲット・目的が曖昧だと動画を視聴されるだけで、商品・サービスの購買につながらない可能性があります。

動画制作に取りかかる前に、ターゲット・目的を明確にすることで、動画の方向性や届けたい情報などを選定しやすくなります。

ターゲットのペルソナや得たい成果を明確にしておくことで、マーケティングに効果的な動画を制作することができます。

(2)テーマを1つに絞る

動画を制作する際は、テーマを1つに絞ることが大切です。

1つの動画にさまざまなテーマを入れてしまうと、伝えたいことが不明瞭になってしまい、却ってユーザーの印象に残らない可能性があります。

また、複数のテーマを詰め込みすぎると動画の時間が長くなり、ユーザーの離脱を招く恐れがあります。

必要な情報や伝えたい情報に絞って動画を制作することで、ユーザーの離脱防止や強く印象を残すことができます。

(3)CTAを設定する

動画コンテンツにCTAを設定しておくことで、より成果を得やすくなります。

CTAとは、Call To Actionの略で「行動喚起」とも表現されます。

コンテンツマーケティングにおける動画は、どれだけ魅力的であってもユーザーの購買やファン化などの次の行動へと誘導できなければ意味がありません。

そのため、動画の最後に自社サイトへ遷移できるようにリンクを設置するなど、ユーザーの購買アクションへとつなげるためのCTAを設定しておくことが重要になります。

5.コンテンツマーケティングで動画を活用している企業

動画によるコンテンツマーケティングを活用している企業の事例をご紹介します。

コンテンツマーケティングで動画を活用している企業3選

  1. 無印良品
  2. キッコーマン株式会社
  3. RIZAP株式会社

コンテンツマーケティングに動画を活用するか検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

(1)無印良品

無印良品のYouTube公式チャンネルでは、商品の使い方の説明や商品のPR動画が公開されています。

コンテンツ内では、販売されているさまざまな商品が紹介されており、カタログのような動画となっているのが特徴です。

公式チャンネルの動画のテイストは統一されており、企業のコンセプトやブランドイメージを演出しています。

また、無印良品はブログを活用したコンテンツマーケティングにも取り組んでいます。

各店舗のスタッフが執筆するスタッフブログには、商品の使い方に関するアイデアや商品レビューなどが掲載されています。

実際に働いてる従業員が執筆しているため、読者はより身近に感じることができ、購入などのアクションにスムーズに誘導することができる点に特徴があります。

(2)キッコーマン株式会社

キッコーマン株式会社も、動画コンテンツマーケティングをうまく活用した企業のひとつです。

主に調味料を扱う企業ですが、「ユーザーファースト」をテーマに動画を制作することで大きな実績を挙げています。

キッコーマン株式会社のWebサイトでは、販売している調味料を使用したレシピ動画を公開しつつ、初心者向けの料理動画を公開しています。

ご飯や汁物、おかずといったカテゴリ別で動画を公開することで、ユーザビリティの実現にも成功しています。

(3)RIZAP株式会社

RIZAP株式会社は、スポーツジム運営やトレーナーの派遣、健康食品販売を行う企業です。

印象的な動画コンテンツを発信することで、認知度向上に成功しました。

さまざまなプラットフォームにコンテンツを投稿することで、幅広いユーザーへリーチしています。

YouTubeには本格的な筋トレを学ぶことができる動画などを投稿することで、広告としてだけでなく、価値のある教育コンテンツとして認識されるようになっています。

質の高いコンテンツを継続的に配信することで、ブランドの信頼性と専門性を向上させることに成功しています。

まとめ

コンテンツマーケティングに動画を活用することで、テキスト記事だけでは伝えることができない情報を届けることができます。

また、さまざまなプラットフォームで動画コンテンツを配信することで幅広いユーザーにアプローチすることが可能です。

本記事で紹介した、制作ポイントや企業の導入事例を参考にしながら効果的なコンテンツマーケティングを実施してみてください。

この記事の投稿者
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TMS編集部
京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。