LINE公式アカウントの予約システムとは？導入メリットからおすすめシステムまで一気に解説

TMS編集部

「LINE公式アカウントを使って予約管理ってできるの？」
「予約の数が増えて管理できない」
「もっとスムーズに予約管理をしたい」

企業の経営者やマーケティング・営業担当者の中にはこのような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

LINE公式アカウントは、企業が顧客とのコミュニケーションに活用できるツールであり、LINEが提供するサービスです。

LINE公式アカウントを活用した集客を目指すなら、予約の仕組みを導入することがおすすめです。

予約システムを導入することで、企業や店舗はLINE公式アカウントから直接予約管理を行えるため、新規顧客の獲得や既存顧客のリピート促進などの効果が期待できます。

本記事では、LINE公式アカウントの予約システムの導入メリットやおすすめシステムまで一気に解説していきます。

LINEを通じて予約数を伸ばしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

１．LINE公式アカウントを使った「予約システム」とは

LINE公式アカウントを活用した集客を目指すなら、予約の仕組みを導入することがおすすめです。

ここでは、LINE公式アカウントを使った予約システムについて解説します。

順に見ていきましょう。

（１）LINE公式アカウントで予約受付をする方法

結論から言うと、LINE公式アカウントには予約受付に特化した機能はありません。

予約を取るには、個別にチャットで連絡を取り合う、もしくはチャットから予約フォームに遷移してもらうといった対応が必要になります。

しかし、予約システムの利用により、LINE公式アカウント上でも予約の管理や自動化ができます。

ここでは、LINE公式アカウントを利用した予約受付をする方法について見ていきます。

順に解説していきます。

＃１：チャット機能

LINE公式アカウントのチャット機能を使って、予約を受け付けることも可能です。

LINE公式アカウントでは、友だち追加をしているユーザーと1対1で、直接やり取りするなかで予約を受け付けることができます。

チャット機能を利用することで、LINE上で予約を完結できることがメリットと言えるでしょう。

しかし、予約の日時や人数などの細かな情報を管理しなければならず、人的コストがかかってしまうことに注意が必要です。

＃２：LINEで予約機能

LINE公式アカウントでは「LINEで予約」を提供しています。

LINEで予約は、LINE上で簡単に店舗の予約ができるサービスです。

LINEで予約を活用することで、店舗が持つLINE公式アカウントのプロフィールや画面やリッチメニューに予約リンクを設定することで、LINE公式アカウント上で予約受付や管理をすることができます。

もっとも、この機能はLINE公式アカウントのオプション機能であることに注意が必要です。

また、LINEで予約は飲食店で利用されることを念頭に置いているため、すべての業種で利用できないといったデメリットがあります。

＃３：外部の予約システムと連携

LINE公式アカウントと連携可能な予約システムも各社から提供されています。

予約管理機能をメインとするシンプルなタイプから、マーケティングや集客にも効果的な機能が搭載された多機能タイプまで、豊富なバリエーションがあります。

機能や利便性などで、具体的にシステムを比較検討して、自社に最適な予約システムを採用することが重要です。

５．でLINE公式アカウントと連携できるおすすめの予約システムを解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

（２）予約システムでできること

LINE公式アカウントと連携できる予約システムには、ユーザーとのスムーズなコミュニケーションと予約管理を実現するために、さまざまな機能が充実しています。

主に以下の機能があります。

順にご説明します。

＃１：予約管理機能

予約管理機能とは、予約の受付のほか、変更やキャンセルなどの予約プロセスをトータルで自動管理できる機能です。

自動管理することで、電話での聞き間違いや記載ミス、記入漏れなどの、人の手によるミスを減らすことができます。

また、リアルタイムでの予約状況確認やキャンセル待ちリストの自動更新も可能です。

予約管理機能を活用することで、場所や時間を問わずに予約管理がいつでもでき、業務の効率化を進めることができるでしょう。

＃２：スタッフ管理機能

スタッフ管理機能とは、スタッフのスケジュール管理や担当者の設定を行う機能です。

シフト調整やスタッフ情報が一目で確認できるようになり、予約の効率的な配分や人員配置の最適化が可能になります。

従業員の管理をLINEで一元的に行うことは管理職のマネジメント業務を効率化できるといった特徴もあります。

また、従業員にとってもシフトを確認しやすいということもメリットと言えるでしょう。

スタッフの指名予約や予約自動振り分け機能なども、企業や店舗での予約を効率よく管理することに役立てることができます。

＃３：顧客データ分析機能

顧客データ分析機能とは、顧客情報の一括管理や予約履歴の確認ができる機能です。

予約時に入力してもらったユーザーの個人情報や来店時のデータなどを、自動で管理・蓄積することができます。

データを一括で管理できるため、顧客のニーズに合わせたサービス提供やキャンペーンの効果的な実施につながります。

収集したデータを集計して分析できる機能もあり、マーケティングに活用することも可能です。

具体的には、LINE公式アカウントから店舗を予約した回数や来店した回数などが予約の分析画面でわかります。

また、期間ごとの来店数やキャンセル数などの推移をグラフで可視化して確認することも可能です。

ただし、LINE公式アカウント以外での予約やキャンセルは反映されないため、分析の際には注意が必要です。

＃４：メッセージ配信機能

メッセージ配信機能とは、LINEでのメッセージを通じて、円滑なコミュニケーションを実現する機能です。

事前に設定したメッセージを自動で配信できるほか、配信対象を絞ってクーポンを配信することができます。

また、個別でメッセージを送ることが可能なため、ユーザーへの情報配信やキャンペーン案内を効率的に行うことができるメリットがあります。

自社のサービスに合った活用方法で集客に役立てましょう。

＃５：決済機能

決済機能とは、予約時に支払処理が行える機能です。

オンライン決済やクレジットカード決済に対応しており、ユーザーがスムーズに支払いをすることができます。

特に事前決済機能は飲食店にとって重要と言えます。

事前決済機能によって、テイクアウトやデリバリーといった取引をスムーズにします。

また、急なキャンセルを防止する効果も期待できるでしょう。

２．LINE公式アカウントの予約システム導入のメリット

ここでは、LINE公式アカウントに予約システムを導入するメリットを見ていきます。

1つずつ解説します。

（１）予約ミスの防止と効率化

LINE公式アカウントに予約システムを導入することで人的ミスを防ぐことができます。

従来のように電話および手動で予約対応をしていると、聞き間違いや記入ミスを起こす可能性があります。

また、電話がかかってくるたびに、従業員が対応を行うことは効率的ではありません。

LINE公式アカウントに予約システムを導入することで、顧客が記入した情報をすべて自動で記録することができます。

予約ミスの防止や効率化を図るうえで、予約システムの導入は大いに役立つはずです。

（２）利便性が向上する

LINEは非常に多くの人が利用しています。

LINE上で、予約受付が完結できるようになれば、多くのユーザーの利便性を向上させることができます。

もちろん、予約システムを導入しなくてもLINE公式アカウントで予約を受け付けることは可能です。

例えば、メッセージ配信機能などを利用し、予約フォームを送信する手法です。

しかし、外部ページに誘導させてしまうと、予約の操作がLINE公式アカウント内で完結しません。

そのため、LINE公式アカウントのチャットと外部ページを行ったり来たりすることで、ユーザーが面倒に感じて離脱する可能性があります。

それだけでなく、ページ遷移が原因で予約手順からのユーザー離脱・ファイル漏れが起こる恐れがあり、機会損失につながります。

LINE公式アカウントの予約システムを導入することで、利便性の向上と機会損失の防止を期待できます。

（３）効果的な集客ができる

上記で見たような機能を使うことで、効果的な集客を行うことが可能です。

例えば、LINE公式アカウントからメッセージやユーザーに合わせたクーポンを配信することができます。

また、店舗からのお知らせやお得情報に対するユーザーの反応を分析すれば、さらに効果的な集客につなげることができるでしょう。

（４）当日キャンセルと機会損失のリスクを抑えられる

上記で見たように、ツールや設定方法によっては事前決済機能を導入することができます。

予約した日から来店日までに期間があると、来店を忘れてしまったり、気が変わったりするユーザーも少なくありません。

担当者の予定を空けておいたり、材料を用意したりしたにも関わらず、来店がなかったケースや前日の夜にキャンセルされるケースは珍しくありません。

事前決済を行うことで、そのような当日キャンセルの防止効果が期待できます。

特に飲食店では、当日キャンセルによって食材のロスや機会損失となるリスクがあります。

事前決済機能を導入することで、そのような不利益を回避することができるのも大きなメリットと言えるでしょう。

３．予約システムを導入する際の注意点

LINE予約システムを導入する際にチェックすべきポイントとして、以下の4つの項目を紹介します。

それぞれ見ていきましょう。

（１）必要な予約管理機能が備わっているか確認する

予約システムを導入する際は、以下のシステムが備わっているかどうかをチェックしてみましょう。

これらの機能を使うことで、業務を効率化することが可能です。

それぞれの機能について理解したうえで、自社にとって必要な情報を持っているサービスを選択することが重要です。

（２）操作性が高いものを選ぶ

予約システムを導入する際は、操作性が高いものを選ぶようにしましょう。

システムがシンプルで、簡単に導入や操作ができるものを選ぶことで、LINE公式アカウントを運営する企業や店舗側は、効果的に予約システムを活用することができます。

たとえ多くの機能を搭載しているシステムでも、操作方法がわかりにくければ有効活用することができず、店舗スタッフの負担を増やしてしまう可能性もあります。

もっとも、無料トライアル期間が設定されている場合には、操作性や導入後の効果的な運用を行うことができるかの判断材料になるでしょう。

予約システムの使用感は、実際に触れてみなければわからないものです。

無料トライアル期間があるシステムであれば、実際に使ってみて操作が簡単にできるかどうか、導入することでスタッフの業務を効率化できるかどうか、などを確認するのがおすすめです。

（３）データ分析が可能か確認する

予約システムのなかには、顧客データの分析ができるものがあります。

分析したデータは、その後の集客やサービス改善に活かすことが可能です。

また、データを一括で管理できるため、顧客のニーズに合わせたサービス提供やキャンペーンの効果的な実施を行うこともできます。

もっとも、データを分析・活用するためにはスキルが必要となります。

データ活用のノウハウが自社にない場合は、まずはデータ分析機能のない安価なプランを選ぶのもよいでしょう。

（４）セキュリティ対策が万全かどうかを重視する

企業や店舗側は、顧客情報の管理に細心の注意を払わなければなりません。

万が一、顧客情報が外部に流出すれば、企業や店舗の信用問題に関わり、甚大な被害を受けるリスクがあります。

そのため、顧客情報が外部に漏れないように、システムにセキュリティ対策がされているかどうかを確認することが重要です。

この際、セキュリティのISO規格である「ISO27001 」を取得しているかどうかが判断材料のひとつになります。

ISO27001とは、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格です。

この資格を有しているシステムは、情報セキュリティに必要な機密性のほか、完全性や可用性の要件を満たしており、ISMS期間の審査に合格したことを示しています。

システムを導入する前に確認してみましょう。

４．LINE公式アカウントと連携できるおすすめの予約システム５選

ここでは、LINE公式アカウントと連携できるおすすめの予約システムについて見ていきましょう。

順にご説明します。

（１）Lステップ

Lステップとは、株式会社Maneqlが提供しているLINE公式アカウントの機能を拡張したマーケティングツールです。

配信方法の詳細な設定や流入経路分析など、Lステップを活用することで、より効率的にLINE公式アカウントを活用することが可能になります。

Lステップには、ユーザーの反応率や成約率を高めるための機能が多く備わっており、幅広い業界で導入されています。

Lステップについては、以下の記事で詳細に解説しています。

ぜひ参考にしてみてください。

2024.07.30

Lステップの予約管理機能は超便利！活用方法や予約フォームの作り方

（２）LiME

LiMEは、LiME株式会社が運営する「顧客カルテや予定表を管理できるアプリ」です。

アプリには売上データを分析する機能やPOSレジ機能も含まれており、サロン業務を効率化する機能が多く備わっています。

そのため、美容室からネイルサロンやマッサージサロンまで、美容業界において幅広く導入されています。

店舗のLINE公式アカウントやInstagram、ホットペッパービューティーとLiMEを連携すれば、各媒体からの予約をLiME上で管理することができます。

したがって、複数の予約管理システムを利用しているサロンや、決済・情報更新をスムーズに実施したいサロンにはLiMEは適していると言えるでしょう。

有料プランは、売上に合わせて月額料金が変わります。

具体的な料金は公式HPでシュミレーションしてみるのもよいでしょう。

（３）予約onライン

予約onラインは、LINE上で動作する予約システムです。

予約管理やリマインドだけでなく、LINE公式アカウントの機能がそのまま使えるため、メッセージ配信やショップカード、クーポンなどを活用して顧客の囲い込みをすることができます。

また、サービス利用前にHPから、自分が顧客だったらどのような体験なのかLINE友だち追加のプロセスから疑似体験することができるのが特徴です。

予約onラインは、美容室やクリニックのほか、動物病院や整骨院など、幅広い業界で利用されています。

（４）STORES予約

STORES予約は、ヨガやピラティスのほか、フィットネスやイベント、セミナーなど幅広い業種・業態で利用されている予約システムです。

オンライン決済や回数券など複数の支払方法を管理でき、決済手段も用途に合わせて管理することができます。

また、多店舗経営していても複数店舗の売上や業務管理、顧客の再来店を促す機能が利用可能です。

スタッフごとの予約受付や管理ができ、リマインドや予約時のアンケートなどもカスタムできることが特徴と言えるでしょう。

（５）formrun

formrunは最短30秒ほどで予約フォームを作成することができるプラットフォームです。

また、顧客管理機能が充実しており、顧客のデータをカンバン方式で表示でき、ドラッグ＆ドロップの直感的な操作で顧客のステータスを変更することが可能です。

なお、管理画面はチームで共有・共同編集が可能で、予約者ごとに誰が担当しているのかや、どのような状況なのかを一目で確認することができます。

formrunは世界最大シェアを誇る決済サービスと連携することで、決済機能付きの予約フォームを作成できます。

事業者にクレジットカードの番号を伝えず支払いが完了する仕組みで、セキュリティが高く、オンラインでの決済に抵抗があるユーザーでも安心して利用することができることに特徴があります。

まとめ

本記事では、LINE公式アカウントの予約システムについて解説しました。

LINE公式アカウントでは、従来の機能を活用するか、外部の予約システムを導入することで予約管理を行うことができます。

本記事で紹介した予約システムを導入する際の注意点を踏まえながら、どのような方法で予約管理を行うか検討してみましょう。

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京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。