コラム

LINE公式アカウントの作成から運用まですべて解説!

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TMS編集部

「LINE公式アカウントの運用はどうやって始めたら良い?」
「LINE公式アカウントの運用を成功させ、売り上げアップするには?」

LINE公式アカウントの運用は多くの企業が取り組んでいるマーケティング施策の1つです。

しかし、これからLINE公式アカウントを始める事業者の方は、始め方や運用方法、成功のコツをあらかじめ理解しておきたいと思っているでしょう。

この記事では、LINE公式アカウントでできることや運用の始め方、成功のコツや効率的な運用をサポートするツールを紹介しています。

最後まで読めば、LINE公式アカウントを効率的かつ効果的に運用する方法が全てわかります。

目次

1.LINE公式アカウントとは

LINE公式アカウントとは、企業または個人で作成できるビジネス用のアカウントです。

日本人にとって普及率の高いコミュニケーションツールであるLINEをビジネスに活用するために生まれました。

通常のLINEと同じようにチャットでやり取りをしたり、ビジネス用の機能を使って情報配信ができます。

2.LINE公式アカウントでできること

LINE公式アカウントでできることを9つまとめました。

LINE公式アカウントでできること

  1. 友だちへのメッセージ配信
  2. チャット
  3. リッチメニューの配信
  4. カルーセルの配信
  5. ステップ配信
  6. クーポン配信
  7. ショップカード
  8. データ分析
  9. LINEで予約

1つずつ見ていきましょう。

(1)友だちへのメッセージ配信

LINE公式アカウントから、友だちへメッセージ配信ができます。

ここでいうメッセージとは一般的なチャットのやり取りではなく、運営者から個人に向けた発信のことです。

新商品のPRをしたり、ユーザーに対してアンケートを配信するなど幅広い使い方ができます。

(2)チャット

チャット機能とは、LINE公式アカウントの友だちと1:1でやり取りをする機能です。

友だちからの個別チャットを活用して予約を受け付けたり、質問や要望を聞いたりできます。

LINE公式アカウントのチャット機能の開放により、ユーザーとコミュニケーションが取りやすくなります。

(3)リッチメニューの配信

リッチメニューとは、LINE公式アカウントの下部に表示されるパネル式メニューのことです。

複数のボタンを設置でき、公式サイトやSNSへ誘導したり、よくある質問を表示させることもできます。

ユーザーがLINE公式アカウントから欲しい情報にリーチできるため、多くのLINE公式アカウントで活用されています。

リッチメニューの作り方や活用事例は、以下の記事からご覧ください。

2024.08.19

LINE公式アカウントのリッチメニューとは?表示方法や活用メリットを解説

(4)カルーセルの配信

カルーセルとは大判のカードに画像とテキストを表示させる配信方式です。

インスタグラムのように横にスクロールして閲覧でき、テキストよりもビジュアル面で情報が伝わりやすいことがメリットとして挙げられます。

カルーセルには通常のテキストのほかにリンク、アンケートなども設定できるので、情報配信や顧客とのコミュニケーションなど幅広い使い方ができます。

(5)ステップ配信

ステップ配信とは、あらかじめ決めたメッセージのシナリオを指定したタイミングで自動送信することです。

ユーザーの自社への興味関心の高まりに応じて配信内容を変化させ、最終的に購買や申し込みにつなげます。

ステップ配信はあらかじめ送信予定のメッセージを複数指定できるので、LINE公式アカウントの運営担当者が随時配信をする必要がありません。

メッセージ配信の手間を省きながら、ユーザーに効果的に情報を配信できます。

(6)クーポン配信

クーポン配信機能は、文字通りお得に商品やサービスを利用できるクーポンを配信する機能です。

LINE公式アカウントのクーポン配信機能を使えば、簡単にクーポンを付与できます。

友だち追加のお礼に配信したり、初回購入から一定のタイミングでクーポンを配信することで、リピート率を向上させることが可能です。

LINE公式アカウントのクーポン機能の使い方、活用メリットについては以下の記事をご覧ください。

2024.08.19

LINE公式アカウントのクーポン機能とは?使い方からメリットまで一気に解説

(7)ショップカード

ショップカード機能とは、LINEカード上の会員プログラムです。

一定以上のポイントを貯めると特典がもらえる仕組みにすれば、積極的に店舗を利用してくれるようになるでしょう。

また、LINE公式アカウントアプリにショップカードを設定し、来店やサービス利用時にポイントを付与できます。

LINE公式アカウントのショップカード機能の概要や作り方、運用メリットはこちらの記事で紹介しています。

2024.08.30

LINE公式アカウントのショップカード機能とは?作り方や運用のコツを紹介

(8)データ分析

LINE公式アカウントでは、以下のような顧客情報を分析できます。

LINE公式アカウントのデータ分析機能

  • 友だち追加数
  • 友だちの属性
  • 友だちの流入経路
  • プロフィールが表示された回数
  • 配信したメッセージの通数
  • メッセージの開封数
  • メッセージのインプレッション
  • メッセージ内リンクのクリック数
  • 動画再生数
  • ステップ配信の配信数
  • アクション完了率
  • あいさつメッセージの開封率やクリック数
  • クーポンの利用経路
  • 獲得ユーザー数
  • 使用ユーザー数
  • 予約数やキャンセル数
  • ショップカード発行数

かなり細かな分析が可能なので、友だちの追加数やLINE公式アカウントの稼働状況を確認するのに役立ちます。

友だち追加数を計測して、LINEマーケティングの効果が出ているか確認しながら運用を進められる機能です。

(9)LINEで予約

LINEで予約とは飲食店限定の機能で、LINEから予約の受付や管理ができます。

希望日時や人数、予約するコースを選択するだけで予約が完結し、ユーザーの利便性が向上します。

予約手数料などもかからないため、一般的な予約サイトを使用するよりも安価に予約を受け付け可能です。

3.LINE公式アカウントを運用するメリット

LINE公式アカウントの運用には6つのメリットがあります。

LINE公式アカウントを運用する主なメリット

  1. 顧客と気軽にコミュニケーションをとることができる
  2. 顧客にリピートを促す施策ができる
  3. メールよりも開封されやすい
  4. 顧客リストを簡単に作ることができる
  5. ロイヤリティ育成に役立つ
  6. 200通までの配信数なら無料で利用できる

(1)顧客と気軽にコミュニケーションがとることができる

LINE公式アカウントの運用で、顧客と気軽にコミュニケーションを行うことが可能です。

LINEはユーザーがプライベートでも活用しているツールのため、メールよりも抵抗感なくメッセージを開封してもらえます。

メッセージを配信しておけば、ユーザーのタイミングで内容を確認してくれるので、圧倒的にコミュニケーションがしやすくなるでしょう。

(2)顧客にリピートを促す施策ができる

LINE公式アカウント経由で、顧客に対して店舗への再訪を促す施策を行うことができます。

定期的なメッセージ配信でサービスの存在を再認識してもらい、クーポンなどの配布で再訪へ誘導できるためです。

また、お得なセール情報の配信やショップカードの利用特典もリピーターを促進する施策になります。

(3)メールよりも開封されやすい

LINE公式アカウントからの発信は、メールよりも開封率が高いといわれています。

日常的にメールを使ってコミュニケーションを取る人は減少しており、メールを送っても開封されず放置されることが多いです。

一方でLINEは日常的に使うツールであるため、メッセージに気づかれやすく開封率も高くなりやすいです。

(4)顧客リストを簡単に作ることができる

LINE公式アカウントの運用により、顧客リストの作成が簡単になります。

友だち追加後にアンケートを配布し、顧客の個人情報を収集してスプレッドシートなどへまとめれば、顧客リストの完成です。

LINEの友だち追加というワンクッションを挟むため、いきなり個人情報を収集するようなアンケートを取るよりも、入力してもらえる可能性は高いでしょう。

(5)ロイヤリティ育成に役立つ

LINE公式アカウントの運用により、顧客ロイヤリティを高められます

顧客に寄り添った情報配信により自社への関心度を向上させられるためです。

たとえば、サプリメントの販売業者が生活習慣のアドバイスを配信すれば、ユーザーが求めている情報を提供できます。

情報がユーザーの役に立つものであれば、その会社への信頼度が上がります。

結果として、長期的に利益を生み出すロイヤルカスタマーになってくれるでしょう。

(6)200通までの配信数なら無料で利用できる

LINE公式アカウントは、200通までの配信数なら無料プランで利用できます。

200通と聞くと少ない気がしますが、メッセージは3つの吹き出しを1つのメッセージとカウントするため、友だち数が少なければ十分賄うことが可能です。

メッセージ配信数を抑える裏技もあるので、まだスタートしたばかりの事業なら無料でLINEマーケティングを始められるでしょう。

LINE公式アカウントの配信数を抑えるコツは、以下の記事で紹介しています。

2024.08.30

LINE公式アカウントのメッセージ通数はどうカウントする?節約する方法も紹介

4.LINE公式アカウントを運用するデメリット

LINE公式アカウントを運用するデメリットについても把握しておきましょう。

LINE公式アカウントを運用するデメリット

  1. ステップ配信のタイミングが柔軟に指定できない
  2. リッチメニューのカスタマイズが限られる
  3. 友だち追加後にアクションをもらわないと会話できない
  4. 分析できるデータが少ない
  5. 自動化の仕組みがなく運用が非効率になる
  6. 友だち追加をしてもらわなければ意味がない
  7. 簡単にブロックされてしまう
  8. 業種によってはLINE公式アカウントを作ることができない

順にご説明します。

(1)ステップ配信のタイミングが柔軟に指定できない

LINE公式アカウントの運用におけるデメリットは、ステップ配信です。

ステップ配信のタイミングを柔軟に指定できず、友だち追加から何日後…のようなざっくりした設定しかできません。

また、セグメント(属性)が地域と性別、年代とOSの4つしか絞り込めないため、ほぼ一括でステップメッセージを配信することになります。

属性に合わせて配信内容を変更できないため、ユーザーに不要な情報を提供してしまい、ブロック対象になる可能性があるでしょう。

(2)リッチメニューのカスタマイズが限られる

LINE公式アカウントのリッチメニューは、カスタマイズの幅が狭いです。

まず、タブをつけて複数のメニュー画面を表示させたり、ユーザーごとにリッチメニューを変えるなどの設定ができません。

厳密にいえば「Messaging API」というツールを使えば高度なカスタマイズができますが、コーディングの知識が必要です。

より高度な設定をしたい方は、Messaging APIを使うかLステップやLinyなど、LINEと連携できる外部ツールの導入を検討しましょう。

Lステップの概要や機能については以下の記事でも解説していますので、合わせてご覧ください。

2024.07.26

Lステップとは|機能一覧や料金プラン・口コミや活用事例を一挙公開

(3)友だち追加後にアクションをもらわないと会話できない

LINE公式アカウントは、友だち追加しただけでは誰が追加してくれたかわかりません。

そのため、友だち追加後にスタンプを送ってもらうなどの1アクションが必要です。

あいさつメッセージでスタンプを送ってもらうようにお願いするなど、会話につなげるための導線作りが欠かせません。

(4)分析できるデータが少ない

LINE公式アカウントのデータ分析は、CRM(顧客関係管理ツール)などと比べると、分析対象のデータが少ないです。

分析結果をかけ合わせたクロス分析などはできず、分析データの活用をするには別のツールを入れる必要があります。

LINE公式アカウントだけでは十分な顧客分析が出来ず、本格的なマーケティングを行うのが難しいのはデメリットと言えるでしょう。

(5)自動化の仕組みがなく運用が非効率になる

LINE公式アカウント自体には、自動化の仕組みがありません。

基本的なステップ配信は可能ですが、指定できる属性が4つ(性別・年代・地域・OS)なので、詳細なセグメント配信は難しいでしょう。

友だち追加の経路ごとに自動でタグ(ユーザーに付与するラベル)付けすることもできず、基本的に顧客の管理は手動でしなければなりません。

(6)友だち追加をしてもらわなければ意味がない

LINE公式アカウントを運用するデメリットは、友だち追加のための施策が必要なことです。

公式アカウントを開設した後は友だち追加を促す施策を同時並行で進め、友だちを確保する必要があります。

ECサイトの場合は購入時に友だち追加を促す、店舗の場合はレジで呼びかけるなどの施策をとりましょう。

友だち追加のメリットや友だちの増やし方については、以下の記事もご参照ください。

2024.08.19

LINE公式アカウントの「友だち」って何?友だち追加の方法から増やし方まで一気に解説

(7)簡単にブロックされてしまう

LINE公式アカウントの運用のデメリットは、ブロックされやすいことです。

LINE公式アカウントは気軽に追加してもらいやすい代わりに、ユーザーが不要と感じればすぐにブロックされます。

ユーザーがLINE公式アカウントを邪魔に感じないよう、配信タイミングや内容を厳選しなければならないのも、運用上の難しい問題です。

(8)業種によってはLINE公式アカウントを作ることができない

LINE公式アカウントはあらゆる業種で作ることができるわけではありません。

以下に該当する業種の方がLINE公式アカウントを作るのは規約違反です。

LINE公式アカウントを作ることができない業種

  • 国内未承認の医薬品販売
  • 医薬品の個人輸入代行
  • 出会い喫茶やバー
  • 性風俗店
  • 情報商材
  • ネットワークビジネス
  • ギャンブル
  • 海賊版の発売など

また、上記に該当しない場合でも公式が「適当でない」と認めた場合は、公式アカウントを作ることができない場合があります。

5.LINE公式アカウント運用の始め方と使い方

LINE公式アカウント運用の始め方と使い方を紹介します。

LINE公式アカウントの運用の手順

  1. LINE公式アカウントを作成する
  2. マイページで詳細設定をする
  3. あいさつメッセージを設定する
  4. 友だちを増やす
  5. 情報配信を続けて顧客とコミュニケーションをとる

(1)LINE公式アカウントを作成する

まず最初に、LINE公式アカウントを作成します。

LINEアカウントでログインするか、ビジネスアカウントでログインするか選択します。

LINEアカウント自体がない場合は、まずはアカウントを作成してください。

ログイン後にLINE公式アカウントの作成画面が開くので、アカウント名やメールアドレスを設定して、新しい公式アカウントを作りましょう。

 

上記の項目を入力して確認ボタンを押せば、すぐにLINE公式アカウントを作ることができます。

アカウント承認の確認が出るので、必要であれば申請しておきましょう。

アカウント承認とは?

申請すると承認済みアカウントとして、アカウント名の横にマークが表示されます。

LINE公式の審査を経て承認を受けた証拠となるのでユーザーから信頼されやすく、また公式アカウントの検索結果に表示されるので自然流入による友だち追加が期待できます。

LINE公式アカウントの作り方を設定項目まで詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

2024.08.30

LINE公式アカウントは複数作成できる!効率的に管理できるツールも紹介

(2)マイページで詳細設定をする

次に、LINE公式アカウントのマイページに戻り詳細設定を実施します。

上記ダッシュボードにある「アカウント設定」を開くと、詳細な設定ができます。

上記のようにLINE公式アカウントの見た目を変更できます。

また、LINEのプロフィール画面に表示させるボタンも追加可能です。

追加できるボタン

  • 通話…公式アカウントに設定した電話番号へ発信
  • 割引…クーポンページへ移動
  • ショップカード…ショップカードへ移動
  • 住所…地図を表示
  • サービスページ…Webサイトへ移動
  • 予約…予約サイトへ移動

このようなボタンを追加して、ユーザーの利便性を高めるトップページを作りましょう。

(3)あいさつメッセージを設定する

次に、ユーザーがLINE追加した際に送るあいさつメッセージを設定します。

管理画面のトークルーム管理から、あいさつメッセージをクリックします。

デフォルトでは上記のような文章が入力されているので、自分らしいメッセージへ変更しましょう。

また、今後の運用も考えて以下のようなメッセージについても入れておくことをおすすめします。

あいさつメッセージで送るべきこと

  • 友だち追加後に何らかのリアクションを促す文章
  • 友だち情報取得のためのアンケート
  • 通知OFFのやり方(ブロック対策)

なお、あいさつメッセージは配信数にカウントされないうえに最大で5つの吹き出しを送ることができます。

友だち追加のお礼にクーポンをつけたり、画像を配信してユーザーの興味を惹くなどの工夫をしてみましょう。

(4)友だちを増やす

LINE公式アカウントの設定が終わったら、次は友だちを増やしましょう。

友だちを増やすには以下のような方法があります。

LINEの友だちを増やす方法

  • 実店舗にQRコード付きのPOPなどを設置する
  • 実店舗でレジにて声掛けをする
  • SNSで友だち追加用QRを公開する
  • ECサイトの購入画面で友だち追加を促す

友だち数が多くなければマーケティングの効果もより高くなるので、まずは友だちを増やす施策を考えましょう。

(5)情報配信を続けて顧客とコミュニケーションをとる

友だち数を増やす施策を続けながら、同時に配信も行います。

情報配信は宣伝ばかりに偏らないように、ユーザーの属性や傾向を気にしながら好みに合わせた情報を発信しましょう。

たとえば、ダイエット商品を販売している場合は痩せやすい生活のアドバイスを送るほか、動画を配信してみるなど、ユーザーに飽きが来ない情報発信を心がけることが重要です。

面白いメールマガジンのような感覚で、LINE公式アカウントをユーザーが楽しめるように配信しましょう。

6.LINE公式アカウントの運用を成功させるコツ

LINE公式アカウントの運用を成功させるコツを紹介します。

LINE公式アカウント運用を成功させるためのコツ

  1. 認証済アカウントを取得しておく
  2. 店舗やHPにQRコードを設置して友だち追加してもらう
  3. 友だち登録後に「ミュート設定」の方法を伝える
  4. 友だちの反応が良い配信方法を模索する
  5. LINEと連携できる効率化ツールで自動化する
  6. 顧客分析で配信内容や頻度を変更する
  7. 配信が楽しみになる魅力的なコンテンツを配信する
  8. 顧客がLINE配信を見るメリットを提供する

(1)認証済アカウントを取得しておく

LINE公式アカウントの認証を取得しておきましょう。

認証済アカウントはLINE公式アカウントの検索で表示されるようになり、LINEアプリからの友だち追加が狙えます。

また、認証済アカウントには公式マークがつくため、ユーザーが安心できるアカウントと認めて情報配信を受け入れてくれる効果もあります。

LINE公式アカウントの認証済アカウントの申請は無料なので、審査の申請を出しておきましょう。

認証済アカウントを取得するメリットや申請方法などについては、以下の記事でも詳しく解説していますので、合わせてご参照ください。

2024.08.20

LINE公式アカウントは認証済にすべき?申請方法やメリットを解説

(2)店舗やHPにQRコードを設置して友だち追加してもらう

友だちを増やすために、店舗やHPにQRコードを設置しておきましょう。

LINE公式アカウントから友達追加用のQRコードを発行し、印刷してPOPを作るのがおすすめです。

LINE公式アカウントの管理画面から、友だち募集用のポスターをダウンロードすることも可能です。

また、ショップカードを作成して来店時に取得してもらい、同時に友だち追加してもらう方法もあります。

オンラインで友だち追加を促す場合は、友だち追加用のURLやQRコードを活用しましょう。

(3)友だち登録後に「ミュート設定」の方法を伝える

LINE公式アカウントは通知が溜まりやすく、面倒になってブロックされがちです。

ブロック対策のために、友だち登録後のあいさつメッセージにて、ミュート設定の方法を案内しましょう。

メッセージの例

友だち追加ありがとうございます!

本アカウントでは〇〇な情報を配信していきますので、ぜひこれからもよろしくお願いします。

なお、本アカウントからの通知が多いと感じたら、画面上部のメニューから「通知OFF」を選んでいただくと通知が届きません。

冒頭でミュートを推奨しておくことでユーザーが煩わしさを感じにくくなるので、ミュート推奨のメッセージは送っておきましょう。

(4)友だちの反応が良い配信方法を模索する

LINE公式アカウントの分析結果で、友だちの反応率を閲覧できます。

メッセージ配信後に友だちの反応が良い配信方法や内容をチェックして、反応が得やすい配信方法を探しましょう。

LINE公式アカウントでは、メッセージだけでなくカルーセルやリッチメニューなど、いろいろな配信方法を選べます。

VOOMでの動画投稿なども活用して、ユーザーが反応してくれる配信方法を模索しましょう。

(5)LINEと連携できる効率化ツールで自動化する

LINE公式アカウントは自動化できませんが、拡張ツールを使えば効率的な運用が可能になります。

たとえば、Lステップなどのツールを使えばより詳細なデータ分析ができます。

また、顧客の流入経路を自動的に分析してタグ付けするなど、運用の手間の削減が可能です。

さらに、アクションに応じて配信内容を変更したり、リッチメニューを属性に合わせて切り替えるなどのユーザーに最適化した情報発信の設定ができます。

なお、Lステップの機能や活用のポイントについては、以下の記事が参考になります。

2024.07.26

Lステップでできる14のこと|具体的な活用アイデアや使いこなすコツ

(6)顧客分析で配信内容や頻度を変更する

LINE公式アカウントの運用開始後は、顧客分析で配信内容や頻度を柔軟に変更しましょう。

たとえば、朝の時間帯にクーポンを配信しても開封率が悪い場合は、時間帯を変えて配信すると開封率が上がるかもしれません。

また、配信頻度が多すぎて友だち数が減少しているなら、配信頻度を抑えるとブロック防止になります。

顧客分析の結果を見ながらPDCAを回せば、最適なLINE公式アカウントの運用方法が掴めるでしょう。

(7)配信が楽しみになる魅力的なコンテンツを配信する

LINE公式アカウントの運用において最も重要なのは、ユーザーを楽しませるコンテンツです。

ユーザーがLINE公式アカウントの配信を楽しみにするようになれば、ブロックされる心配はありません。

それどころか、自社のLINE公式アカウントのファンになってくれ、SNS上でシェアするなど拡散に協力してくれることも期待できます。

コンテンツ配信の質にこだわれば顧客ロイヤリティが高まり、長期的に自社に利益をもたらす優良顧客となってくれる可能性が上がります。

(8)ユーザーがLINE配信を見るメリットを提供する

LINE公式アカウントの運用では、顧客がLINE配信を見るメリットを提供しましょう。

友だち追加時のクーポン配布はその典型例で、友だち追加によりユーザーがお得に買い物ができるというメリットを提供しています。

その他、日常的な配信でもユーザーに役立つ情報を配信したり、長期的に友だちでいてくれる人限定のクーポン配布もおすすめです。

7.LINE公式アカウントの運用を効率化するには

LINE公式アカウントの運用を効率化する3つの方法を紹介します。

LINE公式アカウントの運用を効率化する方法

  1. 運用担当者を決める
  2. LINE公式アカウントの運用代行を利用する
  3. LINE公式アカウントと連携できる運用ツールを利用する

(1)運用担当者を決める

LINE公式アカウントの運用を効率化するためには、専任担当者を決めましょう。

他の業務との兼任であれば、LINE公式アカウントの運用に集中できません。

専任担当者を決めることで、顧客からの問い合わせや配信業務に注力してもらう環境を整えます。

もちろん属人化する可能性はあるので、複数名の従業員を運用担当にしておくと良いでしょう。

(2)LINE公式アカウントの運用代行を利用する

LINE公式アカウントに割けるリソースがない場合は、運用代行を利用しましょう。

LINE公式アカウントの運用代行とは、LINE公式アカウントの設計から配信、分析を代行するサービスです。

経験豊富なLINE公式アカウントの運用代行業者への依頼で、より効果的かつ効率の良いLINEマーケティングができます。

ただし、LINE公式アカウントの運用代行の利用には定額のコストが必要です。

あまり予算をかけたくない場合はLINE公式アカウントの設計部分のみ代行依頼する、シナリオだけ考えてもらうなど依頼する部分を限定すると良いでしょう。

LINE公式アカウントの運用代行の概要や利用メリット、費用相場などについては以下の記事をご覧ください。

2024.08.30

LINE公式アカウントの運用代行会社9選!依頼できることや選定方法も解説

(3)LINE公式アカウントと連携できる運用ツールを利用する

LINE公式アカウントを効率的に運用したいなら、連携できる拡張ツールを利用しましょう。

LINE公式アカウントに不足しているカスタマイズや属性分け、詳細な分析などの機能を利用することができます。

また、LINE公式アカウントは自動化の仕組みがありませんが、拡張ツールの利用で自動化が可能です。

友だちのアンケート結果を自動で読み解いて自動でタグ付けしたり、リッチメニューを自動的に属性別に切り替えるなど費用対効果の高い運用を実現できます。

8.LINE公式アカウントと併用すべき運用ツール

LINE公式アカウントと併用すべき運用ツールを3つ紹介します。

併用すべきおすすめのツール

  1. Lステップ
  2.  Liny
  3. MicoCloud

(1)Lステップ

LステップはLINE公式アカウントを自動運用するためのツールです。

LINE公式アカウントとLステップの連携により、以下のような機能が使えるようになります。

Lステップでできること

  • より詳細な顧客分析
  • 細かなセグメント分け
  • セグメントやタグの自動付与
  • ステップ配信タイミングの自動化
  • リッチメニューのカスタマイズ

Lステップは導入時のコンサルティングもついており、導入後も定期的に無料コンサルを受けられるなどサポートが充実しているのも特徴です。

項目 スタートプラン スタンダードプラン プロプラン
初期費用 0円 0円 0円
初月料金(新規登録者限定) 0円 0円 0円
月額料金(税込) 5,000円 21,780円 32,780円
月間メッセージ配信数 5,000通まで 30,000通まで 50,000通まで
機能 チャット
個別トーク
シナリオ配信
一斉配信
セグメント配信
自動応答
テンプレートの利用
回答フォーム
リマインダ配信
タグ管理
カスタム検索
アクション管理
データ移行
通知
オペレーター機能
スタートプランの機能
リッチメニュー
URLクリック測定
コンバージョン
サイトスクリプト
Lメニュープラス
スタートプランの機能
リッチメニュー
URLクリック測定
コンバージョン
サイトスクリプト
Lメニュープラス
アクション管理
クロス分析
流入経路分析
スタッフ権限設定
ファネル分析
サポート体制 無制限のチャットサポート
活用セミナー
スポットコンサル初回無料
契約後90日以内は毎月1回コンサル無料
無制限のチャットサポート
活用セミナー
スポットコンサル(毎月1回無料)

Lステップの利用メリットや料金、機能についてはこちらの記事をご覧ください。

2024.07.26

Lステップとは|機能一覧や料金プラン・口コミや活用事例を一挙公開

(2) Liny

LinyはLINE公式アカウントの運用を効率化できる拡張ツールです。

Linyは以下のような機能を利用できます。

Linyの機能一覧

  • 顧客情報の自動収集
  • 顧客リストの自動作成
  • セグメント分け
  • セグメント配信
  • ステップメッセージの配信

Linyの料金はビジネスや課題に合わせて必要な機能を組みわせるため、HPには公開されていません。

まずは問い合わせから自社の課題を伝えて、見積もりを依頼してみましょう。

(3)MicoCloud

MicoCloudは、LINEマーケティングのために作られたツールです。

複数のLINE公式アカウントを管理したり、LINE予約やVOOMの投稿を自動化できます。

MicoCloudの機能一覧

  • 顧客情報の分析
  • 流入経路分析
  • 友だち登録者数拡大施策
  • セグメント配信
  • ステップ配信

顧客情報を詳細に分析し、そのデータを活用してステップ配信やセグメント配信を実現します。

また、友だち登録者数を増やすためのポップアップや広告の管理も可能です。

LINEマーケティングを広告を含め大規模に実施したい企業は、導入を検討してみましょう。

9.LINE公式アカウントの運用事例

LINE公式アカウントの運用事例を3つ紹介します。

LINE公式アカウントの運用事例

  1. 株式会社串カツ田中
  2. 佐川急便株式会社
  3. 星の国商事株式会社

(1)株式会社串カツ田中

株式会社串カツ田中はLINE公式アカウントの活用により、3か月でリピート率5.4%向上の結果を達成しています。

LINE公式アカウントにてモバイルオーダー機能を持つ拡張ツールを導入し、来店後14日経過後にクーポンを配信するなどの施策を実施しています。

さらに、ユーザーの来店頻度や注文メニューに応じたメッセージ配信を実施したところ、3か月でリピート率が5.4%向上しました。

また、モバイルオーダーの活用にて人件費を2.8%改善できたなどコストの削減にも成功しています。

(2)佐川急便株式会社

佐川急便株式会社は、LINE公式アカウントにて荷物の問い合わせができる体制を構築しています。

LINE公式アカウントによりユーザーが気軽に荷物の問い合わせや配達日時変更ができるため、ユーザーの利便性が向上しました。

さらに、ユーザーがLINEでいつでも荷物の配達予定を確認、変更できることから再配達の防止にも役立っています。

(3)星の国商事株式会社

星の国商事株式会社は実店舗で化粧品を販売していましたが、LINE公式アカウントの運用によりリピート率が上がり、さらにユーザー単価も23%増加しています。

以前はオフラインのポイントカードとPOSレジの購買履歴、紙面で管理するユーザー情報が統合できていませんでした。

しかし、LINE公式アカウントの開設時にショップカードをLINEに統合し、さらにPOSと連携できるミニアプリの導入で顧客情報をシームレスに管理できる体制を構築しました。

さらに、セール情報は全ユーザーへ、前月購入者にのみ割引クーポンを配信するなど、セグメント配信も活用しています。

まとめ

LINE公式アカウントの運用は、顧客と気軽にコミュニケーションを取り、ロイヤリティの育成に役立ちます。

友だち追加の施策が必要など運用面で手間になることもありますが、その課題はLINEと連携できるツールで解決可能です。

LINE公式アカウントの運用を成功させるには、ユーザー目線に立った配信コンテンツやメニューの配置が重要です。

記事で紹介したLINE公式アカウントの運用のコツも参考に、顧客の役に立つ情報を配信しましょう!

この記事の投稿者
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TMS編集部
京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。