コラム

SEOの競合調査を圧倒的に効率化するツール|具体的な調査ポイントも紹介

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TMS編集部

「SEOの競合調査とは具体的に何を調べれば良いの?」
「競合調査に時間がかかり、なかなかコンテンツ制作の時間がない。何か解決策はある?」

SEOの競合調査とは自社のライバルとなるサイトを分析し、検索結果の上位に表示されている理由を探ることです。

ライバルサイトが効果を出している施策を取り入れ、不足している点を自社で補えば、より多くの人に自社サイトを訪問してもらえます。

この記事ではSEOの競合調査の概要や重要性、具体的な調査ポイント、効率の良い調査のためのツールを紹介しています。

最後まで読めばSEOに役立つ競合調査の情報を体系的に学び、実践に移せるでしょう。

1.SEOの競合調査とは

SEOの競合調査は、ライバルサイトの分析を通じて自社サイトの改善点を見出すことです。

ここでいうライバルサイトとは、自社が目標とするキーワードで上位表示を獲得しているWebサイトのことです。

競合調査では、これらのサイトがどのような方法で検索順位を獲得しているのかを細かく分析していきます。

具体的には競合の流入キーワードや獲得しているバックリンクの数、コンテンツの質や量などを総合的な調査が必要です。

この調査によって、効果的なSEO戦略を立案し、ライバルに負けないコンテンツの制作が可能となります。

2.競合調査がSEOで重要な理由

競合調査がSEOにおいて非常に重要なステップである理由を説明します。

競合調査がSEOで重要な理由

  1. 検索エンジンの評価傾向を見極める
  2. 自社で作成すべきコンテンツを見つける
  3. ユーザーニーズへの理解を深める
  4. 自社サイトのSEO的な不足点を見つけられる
  5. 他社サイトとの差別化対策ができる

(1)検索エンジンの評価傾向を見極める

競合調査により、検索エンジンが対象キーワードに対してどのような要素を重視し、評価をつけているか理解できます。

検索上位のサイトはユーザーニーズを汲み取っており、必要な情報を掲載していると判断されているものだからです。

そのため、自社サイトを上位表示させるには検索エンジンの評価傾向を見極める必要があります。

上位表示されているサイトの共通点を分析すれば、検索エンジンが求める要素が見えてくるでしょう。

例えば、医療系のキーワードでは、専門性や信頼性を示す要素が特に重視されます。

一方、レシピサイトでは、手順の分かりやすさや完成品の写真、ユーザーレビューなどが重要な要素となります。

競合調査によって見つけた要素を盛り込むことで、自社サイトの検索順位を押し上げられる可能性が上がるでしょう。

(2)自社で作成すべきコンテンツを見つける

競合サイトのコンテンツを分析することで、市場で求められている情報の全体像が把握できます。

医療系サイトを例に挙げると、症状の解説、原因の説明、治療方法、予防法、受診の目安など、必要なコンテンツの種類が見えてきます。

また、各コンテンツの詳細度も重要な指標となります。

たとえば、「ダイエット」というキーワードであっても、年齢によって違うアプローチを紹介したり、持病に配慮した情報を提供しているサイトもあるでしょう。

こうした分析により、自社サイトで不足している情報や、より詳しく解説すべきポイントが明確になります。

さらに、競合サイトが見落としている視点や不十分な説明しかしていない領域を発見できれば、それが差別化のポイントとなるため、積極的にコンテンツを作りましょう。

(3)ユーザーニーズへの理解を深める

上位表示されているサイトは、ユーザーのニーズを適切に満たしているからこそ評価されています。

そのため、これらのサイトを分析することで、ユーザーが求める情報の本質が見えてきます。

たとえば、「青汁 効果」というキーワードで検索すると、単なる効能の説明だけでなく、具体的な飲み方や期待できる結果、注意点なども含めて解説されています。

また、ユーザーの知識レベルに合わせた説明方法も重要です。

専門用語を多用するのではなく、図解や具体例を交えながら知識がない人でも分かりやすく説明することが重要です

コメント欄やQ&Aセクションがある場合は、そこからユーザーの具体的な疑問点や関心事を把握できます。

(4)自社サイトのSEO的な不足点を見つけられる

競合サイトとの比較分析により、自社サイトの具体的な改善ポイントが明確になります。

たとえば、サイトの表示速度を比較すると、画像の最適化や不要なスクリプトの削除など、技術面での課題が見えてきます。

またモバイル対応状況も重要な要素となっており、スマートフォンでの閲覧時のレイアウトや操作性を比較するのも良いでしょう。

さらに内部リンク構造の分析では、関連コンテンツへの誘導方法や、サイト内の回遊性を高めるための工夫が分かります。

ページの構造化データの実装状況を確認することで、検索結果での表示形式の改善ポイントを見つけられるかもしれません。

またコンテンツにおいての情報の詳細度や専門性の示し方など、各サイトが実施しているSEO対策やコンテンツの有用性を分析することでより良いコンテンツ制作に活かせるでしょう。

(5)他社サイトとの差別化対策ができる

競合サイトの分析を通じて、市場での自社の独自性を確立する機会が見えてきます。

たとえば、競合が表面的な情報提供に留まっている場合、より深い専門知識や実践的なアドバイスを提供することで差別化が図れます。

情報の提供方法にも工夫の余地があり、動画コンテンツやSNSとの連携など、より分かりやすい形式を模索することもできるでしょう。

また、自社で取得した独自のデータや事例を活用することで、他社にないオリジナルのコンテンツを提供することも可能です。

さらに検索機能の充実や、カテゴリー分類の工夫など、情報へのアクセスしやすさを向上させることで、サイトの価値を高められます。

また、競合サイトのコメント欄や評価から、ユーザーの不満点や改善要望の調査も可能です。

競合サイトがすでに取り入れている良い点、反対に不足している点を先回りして改善することで、Webサイトだけでなく業界においても一歩進んだユーザーに寄り添う対策ができます。

3.SEOの競合調査の手順

SEOの競合調査の具体的な手順を説明します。

SEOの競合調査の手順

  1. ライバルサイトを見つける
  2. 上位表示の理由を調査する
  3. 競合に勝つための戦略を立てる
  4. SEOを実施する
  5. PDCAを回す

(1)ライバルサイトを見つける

競合調査の第一歩は、適切なライバルサイトの特定から始まります。

まずは、自社の主要なキーワードで検索を実施し、継続的に上位表示されているサイトをリストアップしましょう。

ここで重要なのは、単一のキーワードだけでなく、関連する複数のキーワードで検索することです。

たとえば、美容クリニックのサイトであれば、「シミ治療」「ニキビ跡治療」「肌管理」など、様々な切り口で検索します。

検索結果の上位10件程度をチェックし、複数のキーワードで共通して上位表示されているサイトをベンチマークとして分析しましょう。

また、地域性も考慮すべき重要な要素となります。

全国展開している企業なのか、特定の地域に特化したサイトなのかなども含めて、競合となるサイトを見つけましょう。

(2)上位表示の理由を調査する

ライバルサイトが特定できたら、なぜ上位表示されているのかを多角的に分析していきます。

コンテンツ面では、記事の構成や文章量、画像の使用方法などを詳しく確認します。

特に重要なのは、ユーザーの検索意図への対応方法です。

同じキーワードでも、情報収集目的なのか、購買意図があるのかで、最適なコンテンツ形式は異なります。

技術面ではページの表示速度やモバイル対応状況、HTML構造などを分析しましょう。

ツールを使用して、具体的な数値やスコアを収集することで、サイトの情報を客観的に分析してください。

外部評価の分析では、被リンクの質と量、ソーシャルシェア数、ブランド検索量などを確認します。

これらの要素から、サイトの権威性や信頼性がどの程度あるか、またその構築方法についての理解を深めていきましょう。

(3)競合に勝つための戦略を立てる

収集したデータを基に、具体的な改善戦略を策定していきます。

まずは、自社サイトと競合サイトの現状を比較し、改善が必要な項目を洗い出します。

改善項目は、実施の難易度や期待される効果を考慮して優先順位をつけていきます。

短期的に対応可能な技術的な改善と、長期的に取り組むべきコンテンツの充実など自社で足りない部分を補う施策を考えましょう。

(4)SEOを実施する

策定した戦略に基づき、具体的な改善作業を進めていきます。

技術面の改善では、まずページ速度の最適化から着手することが一般的です。

画像の圧縮や遅延読み込みの実装、キャッシュの活用など基本的な改善から始めていきます。

続いて、モバイルフレンドリーの観点から、レスポンシブデザインの調整や操作性なども改善していきましょう。

近年は検索エンジンもモバイルフレンドリーのサイトを優先して上位表示させる傾向があるため、レスポンシブデザインの採用は必須です。

また、コンテンツ面ではライバルサイトへ流入の多いKWを洗い出して、自社で制作するコンテンツの参考にしましょう。

(5)PDCAを回す

SEO施策の効果は、継続的な測定と改善の繰り返しで最大化されます。

順位変動やアクセス数の推移を定期的に確認し、施策の効果を検証していきます。

また、直帰率や滞在時間などの指標から、ユーザー満足度の測定も欠かせません。

効果が見られない施策については、原因を分析して方向性の修正を検討します。

特に、検索順位が下降した場合は、競合の動向も含めて総合的に状況を判断してリライトに取り組むなどの施策が必要です。

検索エンジンのアルゴリズムは日々変動するため、情報を収集して適切なSEO施策を継続して続けましょう。

4.競合調査で具体的にすべき10個の要素

競合調査を効果的に行うため、以下の要素を重点的に分析していきます。

競合調査で具体的にすべき10個の要素

  1. インデックス数
  2. 記事コンテンツ数
  3. 流入キーワード
  4. 被リンク数
  5. アクセス数
  6. 文字数や記事構成
  7. サイトの表示スピード
  8. ドメインパワー
  9. 共起語
  10. ディレクトリの構造

(1)インデックス数

インデックス数は、サイトの規模や更新頻度を把握する重要な指標となります。

検索エンジンに登録されているページ数を「site:ドメイン名」というコマンドで確認できます。

例として、当サイトのドメインでインデックス数をチェックしてみましょう。

site:https://tms-partners.com/の結果が表示されたら、次へを押してページ数を確認します。

1ページには検索結果が10件表示されるので、この場合は200件以上はインデックスされているとわかります。

ただし、この数値は厳密なものではなく、あくまで目安である点に注意しましょう。

(2)記事コンテンツ数

サイトが保有する記事の総数は、コンテンツ戦略を理解する上で重要な指標となります。

ただし、単純な数の比較ではなく、カテゴリーごとの分布やテーマの網羅性を確認することが大切です。

たとえば、美容系サイトであれば、スキンケア、メイク、ヘアケアなど、各カテゴリーの記事数のバランスを見ます。

更新頻度も重要な要素で、週次や月次でどの程度の新規記事が追加されているかを確認しましょう。

季節性のあるコンテンツの更新タイミングも、戦略を読み解く重要な手がかりとなります。

(3)流入キーワード

競合サイトがどのようなキーワードで検索流入を獲得しているかを分析します。

上位表示を獲得しているキーワードの特徴や傾向を把握することで、効果的な施策が見えてきます。

キーワードの検索ボリュームと競合度合いのバランスも重要な判断材料です。

さらに、流入してきているユーザーの検索意図の分析も欠かせません。

同じキーワードでも、情報収集目的なのか、商品購入目的なのかで、最適なコンテンツ形式は異なります。

また、長尾キーワードの獲得状況を確認することで、具体的なユーザーニーズが見えてきます。

季節変動のあるキーワードについては、過去の傾向も含めて分析することが重要です。

(4)被リンク数

被リンクの分析では、数だけでなく質も重要な評価要素となります。

リンク元のサイトの信頼性や関連性、リンクが設置されている文脈なども確認します。

被リンクを獲得している記事の特徴を分析することで、効果的なリンク獲得戦略を分析するためです。

外部サイトから被リンクを獲得しているコンテンツは、何らかの権威性があると判断されている可能性が高いです。

コンテンツに独自のアンケートデータを掲載している、権威性のある人を監修者に置いているなど被リンクを受けている要因を探し出しましょう。

(5)アクセス数

競合サイトのアクセス数は、市場での影響力を測る重要な指標となります。

また、流入元の分析も重要な分析ポイントです。

検索流入、SNS経由、直接流入など、どの経路からのアクセスが多いのかを確認します。

滞在時間やページ遷移数などの行動指標も、コンテンツの質を判断する材料です。

モバイルとPCの利用比率も、ユーザー層を理解する上で重要な情報となります。

(6)文字数や記事構成

上位表示されているページの文字数は、コンテンツボリュームの目安となります。

ただし、単純な文字数の多さではなく、情報の密度や価値が重要です。

記事構成では、見出しの階層構造や情報の配置順序を分析していきます。

また冒頭での重要ポイントの提示方法や、詳細情報への誘導の仕方なども確認します。

画像やグラフ、表の活用方法などもユーザーにいかに情報を伝えやすくするかの参考になるはずです。

特に、複雑な情報を視覚的に分かりやすく伝える工夫は、競合との差別化ポイントとなります。

(7)サイトの表示スピード

ページ速度は、ユーザビリティとSEOの両面で重要な技術要素となります。

モバイル端末での表示速度は特に重視され、3秒以内の表示が理想的とされています。

画像の最適化状況や、JavaScriptの読み込み方法、サーバーのレスポンス時間なども確認しましょう。

そのうえで自社の表示スピードと比較して、もしも自社サイトのレスポンスが遅い場合は対策を練ってください。

(8)ドメインパワー

ドメインパワーを調査することで、ライバルサイトのドメインが検索エンジンからどう評価されているかを確認できます。

簡単にいえばドメインパワーが高いサイトほど、ドメインの運用年数や、被リンクの質、指名検索が多いサイトと判断できます。

特に、同業種からの自然な被リンクは、業界内での信頼性を示す重要な指標です。

SNSでの言及頻度や、メディアでの露出度なども、ドメインの評価に影響します。

ドメインパワーは短期間で上げることはできないので、ライバルのドメインパワーが強い場合は少しでも自社のドメインを強くするために、長期的に検索エンジンから評価される施策を考えましょう。

(9)共起語

共起語とは、上位表示されているページで使用されている関連キーワードです。

例として「SEO」の共起語を一部紹介します。

SEOの共起語

キーワード

  • 順位
  • 必要
  • 無料
  • 評価
  • 上位
  • 対策
  • 対応
  • 作成
  • Google

これらのキーワードからユーザーの検索意図を満たすために必要な情報の範囲が見えてきます。

上記のキーワードを見ると、Googleの検索順位を上位に押し上げるための対策、コンテンツ作成のコツを知りたいユーザーが多いことが何となく見えてくるはずです。

ライバルサイトで使用されている共起語がどのようなものか調査し、コンテンツへ取り入れましょう。

(10)ディレクトリの構造

サイトの階層構造は、情報の整理方法と重要度を示す指標です。

URLの設計から、コンテンツの分類方針や優先順位が見えてきます。

主要なカテゴリーは第一階層に配置し、その下に関連コンテンツを体系的に整理します。

例えば、ECサイトであれば「/products/」の下に商品カテゴリーを配置し、さらにその下に個別商品を配置する形です。

情報サイトの場合は「/article/」や「/column/」などの下に、テーマごとのカテゴリーを設ける場合が多いでしょう。

検索エンジンはこの階層構造から、サイト内のコンテンツの関連性を理解していきます。

ライバルサイトのサイト構造をチェックして、自社のサイト構造を設計する際の参考にしましょう。

5.SEOにおける競合対策に便利な無料ツール

効果的な競合分析には、適切なツールの活用が欠かせません。

無料で使える競合調査ツールを8つ紹介します。

SEOにおける競合対策に便利な無料ツール

  1. SEOチェキ!
  2. Lynx
  3. SEO META in 1 CLICK
  4. Wayback Machine
  5. ruri-co
  6. SimilarWeb
  7. Lighthouse
  8. Search Speed Insight

(1)SEOチェキ!

SEOチェキ!とは、基本的なSEO要素を手軽に確認できる日本製のツールです。

タイトルタグやメタディスクリプションの文字数チェック、インデックス数などをチェックできます。

日本製のツールで操作性がよく、日本語の検索ワードに完全対応している点が特徴です。

SEOチェキを使用して定期的なチェックを行うことで、競合のSEO改善状況をチェックできます。

また、使い方も直感的で、専門知識がなくても活用が可能なので、SEO対策を始めたばかりの方でも使いやすいでしょう。

(2)Lynx

Lynxはテキストベースのブラウザで、検索エンジン視点でサイトを分析してくれるツールです。

JavaScriptやCSSを無効化した状態でのコンテンツ表示を確認できるため、クローラビリティの検証に有効です。

また被リンクやドメインパワーの計測などもできるので、総合的にライバルサイトを調査できます。

こちらも日本製のツールであり、日本語に完全対応しているので操作性が良いSEOツールです。

(3)SEO META in 1 CLICK

SEO META in 1 CLICKは、Google Chromeに追加できる拡張機能です。

ページ内のメタ情報をワンクリックで表示でき、ライバル調査を効率化できます。

タイトルタグ、メタディスクリプション、OGP設定など、重要なSEO要素を一覧で表示できます。

また、h1〜h6までの見出し構造も階層的に表示されるため、サイト設計の分析にも便利です。

競合サイトの分析時は、複数のページを連続して確認することで、サイト全体のSEO施策の傾向が見えてきます。

(4)Wayback Machine

Wayback Machineは、ウェブサイトの過去の状態を確認できるサービスです。

競合サイトの改善過程や、コンテンツ戦略の変遷を時系列で確認できます。

特に、上位表示を獲得したサイトの改善履歴を追跡することで、効果的な施策のヒントが得られるでしょう。

デザインの変更点や、コンテンツの追加・改善状況も詳しく確認できます。

ライバルサイトの検索順位チェックツールと併用すれば、どの時点で検索順位が上がったかなどを分析して、改善施策に活かせるでしょう。

(5)ruri-co

ruri-coは、検索上位に表示しやすいキーワードを分析できるツールです。

ライバルサイトが狙ったキーワードをタイトルに使用しているか、検索順位の獲得数などを一覧で確認できます。

また、メインキーワードと類似したキーワードの抽出機能も便利で、キーワードを少しずらして検索上位を狙うなどの施策が簡単になります。

ライバルへの流入が多いキーワード、およびそれに似たキーワードを選定して、検索順位を向上させるのに役立つツールです。

(6)SimilarWeb

SimilarWebは、サイトのユーザーデータや参照Webサイト、獲得キーワードを確認できるツールです。

訪問者数や滞在時間、直帰率など、重要な指標を把握できます。

トラフィックの流入元分析も可能で、検索流入の割合やSNSからの流入状況が分かります。

有料ツールですが1週間は無料で利用できるので、お試しとして利用してみると良いでしょう。

(7)Lighthouse

Lighthouseは、サイト診断が可能なGoogle Chromeの拡張ツールです。

提供元がGoogleということもあり、多くのWebサイト運営者やSEO担当者が利用しています。

Lighthouseではパフォーマンス、アクセシビリティ、SEOなど、複数の観点からサイトを評価できます。

特にモバイル対応状況の分析に優れており、具体的な改善提案を出してくれる機能も便利です。

さらにページの表示速度の分析も詳細で、JavaScriptの実行時間やリソースの読み込み順序なども確認できます。

(8)Page Speed Insight

Page Speed Insightは、ページの表示速度を分析するツールです。

フォームへURLを入力するだけで、ライバルサイトのページ表示速度を総合的に分析できます。

モバイルとデスクトップとモバイル別に分析が可能で、ユーザーが利用するデバイスに合わせた改善が可能です。

表示に時間がかかっているコンテンツを表示させたり、ページの表示速度を上げるための具体的な改善ポイントを表示できるので、自社サイトの改善にも便利です。

6.SEOの競合対策に役立つ有料ツール

より詳細な競合調査をするには、有料のSEOツールを利用しましょう。

SEOの競合対策に役立つ有料ツール

  1. ミエルカSEO
  2. Ahrefs
  3. Keywordmap
  4. Semrush
  5. SE Ranking
  6. tami-co
  7. パスカル

(1)ミエルカSEO

ミエルカSEOは、日本製で日本のSEO事情に特化したSEO分析ツールです。

検索順位のトラッキングや、流入キーワードの分析が詳細にできます。

特に、モバイルとPCでの順位差異や、地域ごとの表示順位なども細かく分析が可能です

検索ボリュームや競合度も日本市場に特化した精度の高いデータを提供します。

サジェストキーワードの網羅的な収集や、関連キーワードの発見機能も充実しています。

競合サイトの順位変動も監視でき、アルゴリズム更新の影響も把握しやすくなります。

(2)Ahrefs

Ahrefsは世界的に定評のある総合SEOツールで、特に被リンク分析に強みを持ちます。

競合サイトの被リンクを、質と量の両面から詳細に分析できます。

リンク元のドメインパワーや、リンクの獲得時期、アンカーテキストなども確認可能です。

キーワード分析機能も充実しており、難易度や検索ボリュームを確認できます。

さらにコンテンツギャップ分析により、競合が上位表示されているコンテンツのうち、自社で未対応のものを発見できるなど改善施策にも便利な機能が搭載されています。

(3)Keywordmap

Keywordmapはキーワード分析に特化した国産ツールで、日本語に完全対応した使いやすい競合分析ツールです。

流入キーワードからの検索意図の分析や、キーワードのグルーピング機能が優秀で、キーワード選定時にも役立つでしょう。

サジェストキーワードの収集も網羅的で、新しいコンテンツのアイデアが見つかります。

季節性のあるキーワードのトレンド分析も可能で、記事の公開タイミングの検討に役立ちます。

(4)Semrush

Semrushはマーケティング全般をカバーする統合型競合分析ツールで、SEO以外の分析も可能です。

競合の広告戦略や、ソーシャルメディアの活用状況も把握できます。

サイトの健全性診断から、具体的な改善提案まで一括して確認できるので、競合のマーケティング戦略を全体的に分析するのに便利です。

さらにポジショントラッキング機能も優れており、複数の検索エンジンでの順位変動を監視できます。

コンテンツ最適化のための提案機能などを利用し、自社コンテンツのリライト時にも便利です。

(5)SE Ranking

SE Rankingはコストパフォーマンスに優れた総合SEOツールです。

基本的なSEO機能を手頃な価格で提供しているのが特徴です。

WebサイトのSEO監査や、キーワードポジションのトラッキング機能を搭載しています。

競合分析機能では競合のURLを入力するだけで、競合と自社サイトの順位を取得し、さらに競合が受けている被リンクなども分析できます。

(6)tami-co

tami-coは、日本語の自然言語処理に特化した、コンテンツ最適化ツールです。

適切な見出し構成や、文章の読みやすさを数値化して評価できるので、競合サイトのコンテンツ構造を解析し、効果的な文章展開のヒントが得られます。

キーワードの出現頻度や、文脈での使われ方も詳細に分析できるなど、ユーザーの検索意図に沿った記事構成を提案する機能も備えています。

(7)パスカル

パスカルは上位表示されているサイトを徹底的に分析し、客観的な目線でSEO評価の傾向を分析できるツールです。

競合サイトのHTML構造やサーバー設定など、専門的な要素モバイルフレンドリーの詳細な診断や、ページ速度の改善提案も提供します。

エラーページの検出や、リダイレクトの確認など、技術面での網羅的なチェックができるので、自社SEO改善施策にも便利なツールです。

必要であればSEOコンサルの利用も可能など、サポートも手厚いツールです。

まとめ

競合調査はSEO対策には欠かせないステップですが、いざ調査するとなるか「何を調べたら良いの?」と思う方も少なくありません。

記事で紹介したあらゆる分野からの競合調査により、現在検索エンジンが評価しているサイトの要素や傾向がわかります。

なお、競合調査において最も重要なのは単なる模倣ではなく、市場のニーズを深く理解し、独自の価値を提供することが重要です。

競合調査は非常に手間がかかる作業ですが、記事で紹介したようなツールを活用すればスピーディかつ正確にデータを取得できます。

記事内容を参考にして競合調査を行い、自社サイトの構造やSEO的な改善施策を見出しましょう!

この記事の投稿者
TMS編集部
TMS編集部
京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。