コラム

WordPressサイトマップの重要性とは?SEO効果の高い設定を解説

投稿日:
最終更新日:
TMS編集部

「サイトマップはWordPressを使用している場合も必要なの?」
「WordPressでのサイトマップ作成方法を知りたい」

サイトマップの重要性は理解しているものの、WordPressでの具体的な設定方法がわからないという方は多いはずです。

この記事では、WordPressでのサイトマップ作成方法から、効果的な運用方法まで詳しく解説していきます。

記事の最後まで読めば、WordPressでのサイトマップ作成はもちろん、SEO効果を高める運用方法も理解できるでしょう。

サイトマップの概念を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

2025.01.30

【初心者向け】サイトマップとは?役割やSEOとの関係性を解説

目次

1.サイトマップとは?SEOにおける重要性を解説

サイトマップは、Webサイトの構造を示す重要な要素として注目されています。

検索エンジンに対してサイト内のページ構造を明確に伝えることで、クローリングとインデックスの効率を高める効果があります。

まずはサイトマップのSEOにおける重要性について理解しておきましょう。

サイトマップとは?SEOにおける重要性を解説

  1. サイトマップの基本的な役割
  2. HTMLサイトマップとXMLサイトマップの違い

(1)サイトマップの基本的な役割

サイトマップには、Webサイトのページ階層を示す重要な役割があります。

具体的なXMLサイトマップの構造は以下のようになっています。

サイトマップ構造

https://www.example.com/foo.html
2022-06-04

検索エンジンのクローラーは、このような構造化された情報を参照することで、効率的にページを理解できます。

重要なのが、Googleは更新頻度に関する情報を特に重視しているという点です。

Googleはページの最終更新がサイトマップ上の更新日と一致している場合にのみ、最新情報としてデータベースに登録されている情報を更新します。

このため最終更新日時は実際のコンテンツ更新を完全一致されることで、検索エンジンが更新を感知してインデックスされる確率を上げることができます。

(2)HTMLサイトマップとXMLサイトマップの違い

HTMLサイトマップとXMLサイトマップには、それぞれ異なる特徴と役割があります。

HTMLサイトマップは、主にユーザーの閲覧と理解を目的として作成され、サイト内の階層構造を視覚的に表示し、ユーザーのナビゲーションを支援する役割を果たしています。

また、HTMLサイトマップは通常のWebページとして表示されるため、デザインのカスタマイズも可能です。

一方、XMLサイトマップは検索エンジンのクローラー向けに最適化されたテキストのことです。

XMLサイトマップでは、URLの一覧や最終更新日などの情報を機械可読な形式で提供します。

検索エンジンは、この情報を基にしてクローリングとインデックスの効率化をおこないます。

特に、<lastmod>(最終更新日)の 値は、ページに対する最後の重要な更新の日時を反映しなければなりません。

最終更新日の情報は、検索エンジンがページの鮮度を判断する重要な指標となっているためです。

このようにそれぞれのサイトマップは、異なる対象に向けて異なる役割を果たしています。

このため、多くのWebサイトでは両方のサイトマップを併用することで、ユーザビリティとSEO効果の双方を狙うことができるでしょう。

XMLサイトマップについては、こちらの記事をご覧ください。

2025.01.30

XMLサイトマップとは?検索エンジンの評価を上げる設定のコツ

2.WordPressでサイトマップが必要な理由

WordPressサイトでも、適切なサイトマップの設定は重要な要素となっています。

特にコンテンツの更新頻度が高いWordPressサイトでは、新しいページを素早くインデックスさせるためにサイトマップが欠かせません。

どうしてWordPressで作成したサイトでサイトマップを作るべきなのかを解説します。

WordPressでサイトマップが必要な理由

  1. 検索エンジンへのインデックス促進効果
  2. サイト構造の明確化によるSEO効果

(1)検索エンジンへのインデックス促進効果

WordPressサイトでは、記事の投稿や更新が頻繁におこなわれているため、効率的なインデックスが重要となります。

新しいコンテンツが追加されるたびに、検索エンジンに適切に情報を伝える必要があるためです。

サイトマップを実装することで、新しいコンテンツを効率的にクローラーに伝えることができます。

サイトに新しい大きなセクションを追加した場合でも、サイトマップがあれば迅速なインデックスが期待できます。

また、深い階層にあるページでもサイトマップに含めることで、クローラーによるスピーディな発見が可能です。

特に更新頻度の高いブログ記事やニュースコンテンツでは、サイトマップによる迅速なインデックスが重要となります。

(2)サイト構造の明確化によるSEO効果

サイトマップは、検索エンジンのクローラーがサイト内のページを効率的に発見し、インデックスするために重要な役割を果たします。

特にサイト構造の明確化によるクローラビリティの向上は、SEOに直接的な影響を与えます。

特にWordPressサイトでは、記事やカテゴリー、タグなど、様々な種類のページが存在するため、クローラーがこれらを適切に発見できる仕組みが重要です。

例えば、トップページから数回のクリックが必要な深い階層のページや、新しく追加されたコンテンツも、サイトマップがあれば効率的にクロールされる可能性が高まります。

また、サイトマップを通じて最終更新日を正確に伝えることで、クローラーは更新されたページへの優先的な再クロールが可能です。

このように、サイトマップはクローラーの効率的な巡回を支援し、結果としてサイト全体のインデックス品質向上に役立ちます。

3.WordPressの標準機能でサイトマップを作成する方法

WordPressの標準機能であるwp-sitemap.xmlは、Version 5.5から搭載された機能です。

プラグインをインストールすることなく、WordPressの標準機能だけでサイトマップを生成できる利点があります。

具体的にWordPressで出力されるサイトマップ(wp-sitemap.xml)の設定や確認方法について解説します。

WordPressの標準機能でサイトマップを作成する方法

  1. wp-sitemap.xmlの基本設定
  2. 出力されるURLの確認方法
  3. モバイル対応の設定

(1)wp-sitemap.xmlの基本設定

WordPressで出力されるサイトマップ機能は、WordPressのインストール直後から利用可能な機能です。

WordPressで更新を行うとサイトマップも自動的に更新され、最終更新日などもコンテンツ更新日と連動する仕組みです。

Googleは最新更新日の値と実際のコンテンツの更新日の値が正確であると判断した場合に、WordPressサイトの情報を更新する仕組みとなっています。

なお、WordPressの標準機能ではこの最終更新日を自動的に更新する機能が搭載されいてるため、手動での管理は必要ありません。

また、カテゴリーやタグなどの分類も自動的にサイトマップに含まれるため、管理の手間を大幅に削減できます。

内容を確認する場合はWordPressサイトのURLの末尾に「/wp-sitemap.xml」を追加し、更新するとサイトマップが表示されます。

(2)出力されるURLの確認方法

WordPressで出力されるサイトマップでは、異なるコンテンツタイプごとにサイトマップが生成され、Google がサイトをクロールしようとした際にエラーがあったかどうかが表示される仕組みです。

このため、生成されたサイトマップのURLに実際にアクセスして、正しく出力されているか確認できます。

特に新しいコンテンツタイプを追加した場合は、サイトマップに適切に反映されているか確認する必要があるため、この機能を用いて確認をおこないましょう。

確認作業はサイトの更新後に定期的におこない、インデックスの状況を把握しておきましょう。

(3)モバイル対応の設定

WordPressで出力されるサイトマップは、デフォルトでモバイル対応のサイトマップの生成が可能です。

Googleはモバイル対応を特に重視しているため、モバイル専用のサイトマップが生成できる点はかなり便利です。

ただし、AMPページを使用している場合は追加の設定が必要となる場合があるため、プラグインやカスタマイズによる対応を検討しましょう。

また、レスポンシブデザインのサイトであっても、モバイル向けの適切なインデックスを促す必要があります。

サイトマップの確認を定期的に実施し、モバイル向けのインデックスが実施されているか確認してください。

4.WordPressのサイトマッププラグインおすすめ4選

標準機能以外にも、さまざまなサイトマッププラグインが提供されています。

各プラグインには独自の特徴があり、サイトの規模や目的に応じて最適なものを選択することが重要です。

おすすめのプラグインを4つ紹介します。

WordPressのサイトマッププラグインおすすめ4選

  1. XML Sitemap & Google News
  2. XML Sitemap Generator for Google
  3. Yoast SEO
  4. All in One SEO

(1)XML Sitemap & Google News

XML Sitemap & Google Newsは、Googleの最新情報に特化したプラグインです。

Googleニュース用のサイトマップの作成もできるので、ニュースサイトを運営している方にもおすすめです。

クロールの優先度や重要度などをプラグインで細かく設定できるなど、巡回頻度を上げるための機能が搭載されています。

(2)XML Sitemap Generator for Google

XML Sitemap Generator for Googleは、WebサイトのXML・HTML・RSSサイトマップを簡単に作成d家いるプラグインです。

カスタム投稿タイプとタクソノミー(重要度)の設定が可能なため、クローラビリティを高めるサイトマップ施策が可能です。

コンテンツの更新や投稿を自動で検知して検索エンジンへ送信してくれるため、手間なくSEO対策ができます。

(3)Yoast SEO

Yoast SEOは、包括的なSEO機能の一部としてサイトマップ機能を提供しています。

サイトマップの生成だけでなく、SEO全般の最適化も同時に実現できるため、多機能なプラグインでSEOを全般的に管理したい方におすすめです。

多くのWordPressサイトで採用されている実績から、安定性も高く信頼できるプラグインといえるでしょう。

(4)All in One SEO

All in One SEOも、総合的なSEOプラグインとしての機能を備えています。

XMLサイトマップの自動生成に加え、高度なカスタマイズオプションがついており、細かくコンテンツ等の優先度、重要度を指定可能です。

他のSEO機能と統合されているため、一元的な管理が可能となっています。

必要な設定を段階的に実施できる設計となっているため、SEOの初心者でも扱いやすいです。

5.WordPressでプラグインを使ってサイトマップを作成する手順

プラグインを活用したサイトマップの作成は、効率的な方法として知られています。

プラグインを使用することで、詳細な設定やカスタマイズが可能になり、サイトの特性に合わせた最適なサイトマップを作成できます。

WordPressでプラグインを使ってサイトマップを作成する手順

  1. プラグインのインストールと基本設定
  2. 詳細設定のポイント
  3. AMP対応の設定方法

(1)プラグインのインストールと基本設定

プラグインのインストールは、WordPressの管理画面から簡単におこなえます。

プラグインの画面を開いて上部の検索窓にダウンロードしたいプラグインの名前を入力し、表示されたらプラグインを選択しましょう。

プラグイン選択後、「インストール」をクリックし、その後「有効化」を実行します。

その後、インストールが完了したプラグインの設定画面を開いて詳細な設定を実施しましょう。

また、更新頻度や優先順位の初期設定も、この段階でおこなうことをおすすめします。

(2)詳細設定のポイント

詳細設定では、各ページの重要度に応じた優先順位付けが可能となっています。

トップページや主要なカテゴリーページには、高い優先順位を設定すると良いでしょう。

また、画像やビデオなどのメディアファイルの扱いも、この段階で決定していきます。

サイトの規模や更新頻度に応じて、適切なインデックス間隔を設定することが重要です。

(3)AMP対応の設定方法

AMPページを運用している場合、専用のサイトマップ設定が必要となります。

AMPページのURLを正しく認識させるための設定をおこなう必要があるためです。

多くのプラグインでは、AMPページ用の専用オプションが用意されていますので、AMP用の設定を忘れずにおこないましょう。

これらの設定により、モバイルユーザーへの適切な情報提供が可能となります。

6.WordPressでサイトマップを検索エンジンに送信する手順

作成したサイトマップは、検索エンジンに適切に送信する必要があります。

Google Search Consoleを活用することで、サイトマップの登録状況やインデックスの進行状況を効率的に管理できます。

WordPressでサイトマップを検索エンジンに送信する手順

  1. Google Search Consoleでの登録方法
  2. サイトマップ送信後に確認すべきこと
  3. インデックス状況のモニタリング

(1)Google Search Consoleでの登録方法

Google Search Consoleにログインし、サイトマップ送信のセクションを開きます。

サイトマップのURLを入力し、「送信」ボタンをクリックすることで登録が完了します。

複数のサイトマップがある場合は、それぞれ個別に登録する必要がある点に注意しましょう。

登録後、Google Search Consoleがサイトマップの処理を開始するまで、しばらく時間がかかることがあります。

時間をおいて確認し、サイトマップが正常に送信されたか確認しましょう。

(2)サイトマップ送信後に確認すべきこと

サイトマップの送信後は、エラーの有無を確認することが重要です。

エラーが表示された場合は、その内容に応じて適切な対処をおこなっていきます。

また、サイトマップに含まれるURLの総数と、実際に処理されたURLの数を比較して齟齬がないかもチェックしてください。

大きな差異がある場合は、原因を特定して対策を講じる必要があります。

(3)インデックス状況のモニタリング

インデックスの進行状況は、定期的にモニタリングしましょう。

新しく追加したページが適切にインデックスされているか確認するためです。

特に大規模な更新をおこなった後は、インデックス状況の変化などにも注目して、正しくサイトマップが送信されているか確認しましょう。

必要に応じて、インデックス促進のための追加対策を検討してください。

7.サイトマップのカスタマイズと最適化

サイトマップの基本設定だけでなく、サイトの特性に合わせた最適化が重要です。

適切なカスタマイズにより、クローラーの効率的な巡回を促し、重要なページの優先的なインデックスを実現できます。

サイトマップのカスタマイズと最適化

  1. 優先順位の設定方法
  2. 更新頻度の最適化
  3. サイズ制限への対応

(1)優先順位の設定方法

優先順位は0.0から1.0の間で設定していきます。

トップページやメインコンテンツには1.0を設定し、重要性を示すことで頻繁にクロールされる可能性が高まります。

アーカイブページや補足的なコンテンツには、0.5程度の中程度の優先順位を付与しましょう。

サイトマップの優先順位の明確化により、クローラーロボットの巡回効率を高めて、インデックスして欲しいページを優先的に登録してもらえます。

(2)更新頻度の最適化

更新頻度は、コンテンツの性質に応じて適切に設定しましょう。

ニュースやブログなど、頻繁に更新されるコンテンツには「daily」や「hourly」を設定します。

一方、企業情報や固定ページには「monthly」や「yearly」といった設定が適しています。

これにより、クローラーの訪問頻度を最適化し、効率的なインデックスの促進が可能です。

(3)サイズ制限への対応

大規模なWebサイトを運営する際、サイトマップのサイズ制限が課題となることがあります。

Googleは、1つのサイトマップファイルに対して、URLの数を50,000まで、またはファイルサイズを50MBまでと制限しているためです。

このような制限に対応するため、WordPressでは複数のサイトマップファイルを作成し、それらを1つのインデックスファイルで管理する方法が用意されています。

例えば、以下のような分割方法が可能です。

分割の例

  • 投稿記事用のサイトマップ
  • 固定ページ用のサイトマップ
  • カテゴリーやタグ用のサイトマップ

これにより、大規模なサイトであっても、すべてのページを漏れなく検索エンジンに伝えることが可能となります。

8.WordPressサイトマップでよくあるエラー

サイトマップの運用において、いくつかの一般的なエラーが発生する可能性があります。

エラーの早期発見と適切な対処により、サイトマップの効果を最大限に引き出すことができます。

WordPressサイトマップでよくあるエラー

  1. 一般的なエラーと解決方法
  2. インデックス登録されない場合の対処法
  3. パフォーマンス改善のポイント

(1)一般的なエラーと解決方法

サイトマップに関連する代表的なエラーとして、404エラーの問題があります。

サイトマップに記載されているURLが、実際のサイト上で変更または削除された場合に発生するケースが多いです。

このエラーを防ぐためには、サイト構造の変更時に必ずサイトマップの更新を行い、古いURLには適切なリダイレクト設定を実施する必要があります。

また、Webサーバーの設定に起因するエラーとして、サイトマップファイルへのアクセス権限の問題があります。

このような場合は、サーバー管理者と協力してファイルのアクセス権限を適切に設定すれば解決することが多いです。

(2)インデックス登録されない場合の対処法

インデックスの問題が発生する主な原因として、robots.txtファイルの設定ミスが挙げられます。

robots.txtファイルは検索エンジンのクローラーに対する指示書として機能するため、誤った設定はサイト全体のインデックスに影響を与える可能性があります。

また、個別のページに設定されるnoindexタグも、インデックスを妨げる要因となることがあるため注意しましょう。

robots.txtが原因でエラーが起きる場合は、以下の手順で問題を解決しましょう。

解決手順

  1. robots.txtファイルの内容を確認し、必要なページへのアクセスが制限されていないかチェックする
  2. 各ページのヘッダー設定やメタタグを確認し、不適切なnoindex設定を修正する

(3)パフォーマンス改善のポイント

サイトマップの運用において、サーバーリソースの効率的な利用は重要な課題です。

特に更新頻度の設定は、サーバーの負荷に直接影響を与えます。更新頻度は、コンテンツの性質に応じて適切に設定する必要があります。

例えば、ニュースサイトのような頻繁に更新されるコンテンツと、会社概要のような更新がほぼないページでは、異なる更新頻度を設定した方がSEO的にも効果的です。

具体的に大規模なサイトの場合は、以下の対策を検討します。

解決手順

  • コンテンツタイプごとにサイトマップを分割する
  • 更新頻度の高いページと低いページを分けて管理する
  • サーバーサイドのキャッシュを活用して、不要な再生成を防ぐ

まとめ

サイトマップの作成は、SEO対策の重要な要素となります。

定期的なモニタリングと最適化により、検索エンジンからの適切な評価を維持することが可能です。

作成したサイトマップを効果的に活用するためには、継続的な管理が欠かせません。

特に大規模なサイトや更新頻度の高いサイトでは、専門家による支援が効果的といえます。

TMS Partners株式会社では、サイトマップ作成からSEO対策全般まで、包括的なサポートを提供しています。

実績豊富な専門家が、お客様のサイトに最適な戦略を提案いたします。

まずは無料相談から、自身のサイトに適したSEO対策を見つけていきましょう。

お問い合わせはこちら

この記事の投稿者
TMS編集部
TMS編集部
京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。