コラム

SEOとSEMの違いとは?リスティング広告の特徴や併用のコツ

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TMS編集部

「SEOとSEMの違いがよくわからない」
「SEOとSEMはどちらを使うべき?自社に向いているマーケティングの方法がわからない」

SEOはSEM施策の1つであり、共有している部分は多いです。

しかし、それぞれの特性を知らなければ適切な集客ができません。

この記事ではSEOとSEMの概要や違い、リスティングの広告とSEOの比較、どちらの方法を選ぶべきか、併用するコツについて解説します。

最後まで読めば、SEO・SEMそれぞれのメリットを使い分け、より集客力の高いコンテンツマーケティングができるでしょう!

SEOとSEMの違いとは?

SEO(Search Engine Organization)とSEM(Search Engine Marketing)の違いはなんでしょうか?

  1. SEOとは検索エンジン上位表示施策
  2. SEMとは検索エンジンで行うマーケティング施策
  3. SEOはSEMの1つ

実はSEOとSEMは密接な関係があります。

それぞれの概要と違いについて解説するので、混同しないようにそれぞれの内容を理解しましょう。

SEOとは検索エンジン上位表示施策

SEO(Search Engine Organization)とは検索エンジン上位にコンテンツを表示させるための対策です。

検索流入を増やし、より多くのユーザーにWebサイトを閲覧してもらうために行います。

特徴としては、即効性はないものの長期的にファンを獲得しやすく、またコンテンツが自社の資産となりやすいです。

SEO対策の概要については、以下の記事で詳しく解説しているので、併せて読んでみてください。

2022.06.30

【2022年版】初心者でも今日から実践!SEOの基本と改善対策6選

SEMとは検索エンジンで行うマーケティング施策

SEM(Search Engine Marketing)とは、検索エンジンを通じて行うマーケティングのことです。

具体的には、以下のような施策が含まれます。

SEMとは

  • SEO
  • リスティング広告(検索連動型広告)
  • ディスプレイ広告
  • 動画広告
  • リターゲティング広告

リスティング広告は検索エンジン上部に表示される広告のことです。

ディスプレイ広告は、検索エンジンのトップページにバナー・動画などを表示させます。

動画広告はYouTubeなどの媒体でCMのように挟まれる広告。

リターゲティング広告とは、一度自社Webサイトを訪れたユーザーに対して、再訪問や商品の宣伝を行う広告です。

さまざまな広告がありますが、この中で最も費用が安くメジャーなのはリスティング広告でしょう。

SEOはSEMの1つ

SEMの内容でも解説したように、実はSEOは検索エンジンを通じてユーザーをコンテンツへ誘導する対策です。

つまり、SEOはSEM施策の中の1つであり別のものではありません。

SEMの一環としてSEOという施策が存在すると理解しましょう。

SEMの代表的な例「リスティング広告」とは

SEMの代表的な例として「リスティング広告」があります。

名前を聞いたことがある方も多いと思いますが、概要がわからない方もいるでしょう。

  1. リスティング広告の概要
  2. リスティング広告とSEOの比較

ここからは、SEMの代表例リスティング広告とSEOとの比較を行います。

リスティング広告の概要

リスティング広告とは、検索エンジンの最上部に表示される形式の広告です。

上記の図のように、最上部に”広告”と書かれている部分に自社コンテンツが表示されます。

検索結果最上部なので目立ちやすく、ユーザーを誘導しやすいのがメリットです。

また即効性が高く、購買意欲の高いユーザーを効果的に集客できます。

リスティング広告とSEOの比較

リスティング広告とSEOの比較を行います。

  1. クリック率の違い
  2. かかる費用
  3. コントロールのしやすさ
  4. 効果が出るまでの期間

以上4つの観点で比較していくので、双方のメリットを取り入れて、適切なSEM施策を取りましょう。

1つずつ説明します。

クリック率の違い

リスティング広告のクリック率は一般的に2〜5%とされています。

これはリスティング広告が明らかに”宣伝”であり、ユーザーがクリックしたくないと感じることが原因。

しかし、リスティング広告はクリック課金方式のため、クリックされない分の費用まで払う必要はありません。

一方SEO対策で検索結果上位表示されたコンテンツのクリック率は、検索1位で20〜30%、第2位で15%、3位は10%前後です。

検索結果の1ページ目に表示されていたとしても、10番目程度になると1%程度しかクリックされないため、検索順位によってはリスティングの方が効果があります。

単純なクリック率の高さではSEO対策の方が優れていると言えます。

かかる費用

リスティング広告はクリックされる度に課金されるクリック課金方式をとっています。

最低出稿額は1,000円から、クリック単価はオークションで決定する仕組みです。

つまり高い金額でクリック単価を設定した企業から優先的に表示されます。

広告なので高いイメージがありますが、リスティング広告はクリックされるごとに課金される仕組みのため、クリックされなければお金がかからない点も覚えておきましょう。

企業によって月間出稿額に幅はありますが、平均的に20〜50万円の費用が必要です。

一方でSEO対策は完全に自社で取り組めば費用はかかりません。

ですがライターを発注したり、SEO対策会社に一括して対策を依頼する場合は費用がかかります。

外注額はコンテンツの量・また依頼する会社の相場感によっても変動するでしょう。

SEO対策の相場については以下の記事で詳しく解説します。

2019.11.21

SEO対策の費用はいくら?種類ごとの効果・相場と2つのポイント

コントロールのしやすさ

リスティング広告は、掲載順位をコントロールしやすいのが特徴です。

リスティング広告では、広告ランクによって掲載順位が決定されます。

広告ランクとは

  • 品質ランク
  • 上質クリック単価
  • 広告表示オプション

広告ランクとは上記3つの項目によって決定される広告の品質のことです。

品質スコアを高めることで、掲載順位上位を狙いやすくなります。

また広告費用を支払っていれば、広告表示されるのが確約されているため、SEOのように施策をしても検索圏外になるケースは少ないです。

一方SEO対策では掲載順位のコントロールはできず、施策を行い検索順位の変動を待つ必要があります。

効果が出るまでの期間

リスティング広告は即効性があり、また的確に狙ったターゲットへリーチしやすいのも特徴です。

検索エンジンはユーザーの日頃の検索動向データに合わせ、広告を表示させています。

特に「買いたい」など目的が確定しているユーザーはリスティング広告をクリックし、そのランディングページから購入や申し込みなどの購買行動を起こす可能性が高いです。

そのため、リスティング広告の方が売り上げ目標の達成などの効果が出る期間が短くなります。

SEO対策は効果が出るまでに数ヶ月待つ必要があり、即効性はありません。

リスティング広告とSEOどちらを使うべきなのか

リスティング広告とSEO対策のどちらを使えば良いか迷っている場合は、以下2つの基準で決めましょう。

  1. すぐに効果を出したい場合はリスティング広告
  2. 長期的にユーザーを獲得する場合はSEO

リスティング広告とSEOはそれぞれにメリットがあり、どちらが優れているとは断言できません。

自社の目的や求める効果に応じて、リスティング広告(SEM)とSEOを選びましょう。

すぐに効果を出したい場合はリスティング広告

即効性を求める場合や、期限付きで売り上げ目標を達成したい場合はリスティング広告を用いましょう。

リスティング広告は検索結果最上部に表示されるため、ユーザーの目に触れる確率は確実に上がります。

購買意欲が高いユーザーがクリックする確率が高いため、売り上げ・申込数の上昇には有効です。

また新規Webサイトを立ち上げたばかりでコンテンツが弱い場合なども、リスティング広告を活用することで集客できます。

長期的にユーザーを獲得する場合はSEO

自社コンテンツのファンを増やしたい、興味を持ってもらいたい場合はSEO対策を行いましょう。

SEO対策に即効性はありませんが、継続的にコンテンツ発信を続けることで、ロイヤリティの高い顧客を集客できます。

また作成したコンテンツは自社の資産となって積み上がっていくため、更新してしばらく経ってからユーザーが流入する可能性もあるでしょう。

時間的に余裕があり、徐々にファンを増やしたいと考えているならSEOに力を入れてください。

リスティング広告とSEOを同時に活用するコツ

どちらかに偏らず、リスティング広告とSEOを同時に活用すると、双方のメリットを活かしたマーケティングができます。

そもそもSEMとSEOは深く関連しているため、両方を目的別に使いましょう。

  1. 双方の弱点を補うように併用する
  2. リスティングとSEOコンテンツの内容を的確に区別する

リスティング広告とSEOを併用するコツを解説します。

双方の弱点を補うように併用する

リスティング広告(SEM)とSEOは、双方の弱点を補うように併用しましょう。

リスティング広告とSEOはメリットもデメリットもあるからです。

SEOに欠けている即効性を補うためにリスティング広告を、反対にクリック率の低さを補強するために、コンテンツを強化したSEO対策を行うなどしてください。

例えば新規Webサイトを立ち上げた際にリスティング広告を用い、集客をするなどです。

立ち上げたばかりではコンテンツが弱く、SEO効果が期待できません。

リスティング広告で集客を行い、ある程度結果が出たらWebサイトへアクセスしてきたユーザー分析によって得られたキーワードを分析し、そのキーワードをもとにコンテンツSEOを行うと良いでしょう。

また、売上をすぐに上げたい場合はリスティング広告を用いた方が結果が出やすいこともあります。

ある程度売り上げが伸びてきたら、SEOコンテンツを強化してファンを獲得するなど、併用してSEM施策を強化しましょう。

リスティングとSEOコンテンツの内容を的確に区別する

リスティング広告(SEM)とSEOコンテンツの内容が重複しないようにしましょう。

例えばリスティング広告には専用のランディングページ(LP)を用意し、キーワードやアプローチの手段も変えてみてください。

仮にSEO対策で自社ページが上位表示されているとしても、LPが違うだけでCV(コンバージョン)率が変わることがあります。

リスティングとSEOコンテンツで同一のページを用いず、アプローチ方法を変えるようにしてみましょう。

ランディングページの作り方については、以下の記事で解説していますので併せて読んでみてください。

2019.11.05

ランディングページの作り方は?CV獲得率がアップする9ステップ

SEOとSEMを併用して自社利益を伸ばしましょう!

SEOはSEMの1つであり、自社コンテンツやWebサイトへ集客するマーケティングの1種です。

SEM(リスティング広告)は即効性があり、コントロールが効きやすいのが特徴。

一方SEOは結果が出るのが遅いものの、長期的なファンを獲得するのに有効な方法です。

双方の特徴を理解した上で、リスティング広告とSEOを併用するのがおすすめ。

記事の内容を参考にして、リスティング・SEOなどSEM施策を行いましょう!

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京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。