ランディングページの作り方は?CV獲得率がアップする9ステップ
「ランディングページを作る手順って何?」
「ランディングページを作るときの注意点ってあるの?」
自社でランディングページを制作することになったが、ランディングページを作ったことがなくて戸惑っている人もいるのではないでしょうか。
ランディングページの知識はあっても、作ったことがなければ何から手をつけて良いか分かりませんよね。
実は、ポイントを押さえれば専門的な知識を持っていなくてもランディングページを作れるんです!
今回は、ランディングページを制作したことがない人に向けてランディングページの作り方を紹介します。
ランディングページを作る上で重要なポイントや注意点を守れば、初心者でもちゃんとしたLPを作ることができますよ。
この記事を読んでランディングページを作り、CV獲得率を向上させましょう!(以下LPと表記)
1.LPとは
LPの作り方に入る前に、LPとはいったいどういうページなのか確認しておきましょう。
ここではLPの意味や特徴を紹介します。
LPについて詳しく知らないという人は、この機会に知識を深めてくださいね。
(1)LPの2つの意味
LPには広義と狭義の2つの意味があります。
広義:ユーザーが最初に訪れたページ
狭義:コンバージョンを獲得するためのページ
コンバージョンとは、webサイト上の最終的な成果を意味します。(以下CVと表記)
LPは、広義で捉えると検索エンジンやSNSから流れて最初に行き着くページのことです。
一方、狭義で捉えるとアクセスを集めるだけでなく、収益につなげるためのページを意味します。
LPは少しでも業績を上げる目的で設置する企業が多いため、今回は狭義の意味で認識した方が良いですね。
(2)LPの4つの特徴
LPの大きな特徴は以下の4つです。
- 縦長のレイアウト
- 最小限のリンク数
- レイアウトが自由
- カラフルで明るいデザイン
LPの特徴と言えば、縦長のレイアウトが1番に思い浮かぶのではないでしょうか。
その他で特に押さえておくべき特徴は、リンク数が最小限になっている点と自由にレイアウトができる点です。
また、カラフルで明るい印象を与えるデザインも特徴的ですね。
LPを作るためにはこれらの特徴を把握しておきましょう。
※LPが上記のような特徴になっている理由は、以下の記事に詳しく記載していますのでご覧ください。
一般的なLPはこれら4つの特徴に該当しているので、参考にしたい企業のLPをチェックしてみましょう。
2.CVにつながるLPの作り方9ステップ
LPの作り方を紹介します。
LP制作で重要なポイントは以下の9つです。
上記のステップをこなして、LPを制作していきましょう。
それでは、順に説明します。
ステップ1.ニーズ分析
LPを作る前段階として、ニーズの分析をしましょう。
CVを獲得するためにはターゲットを絞る必要があるので、そのためには自社製品にどのようなニーズがあるのかチェックしなければなりません。
ターゲットを選定するには、流入してくるユーザーがどのようなキーワードで検索をしているのか把握することが重要です。
LPはSEOが弱くなりがちなので、一般的にはリスティング広告やSNSを中心にアクセスを集めます。
そこで、キーワードの市場ボリュームや流入の多いキーワードを調べましょう。
検索されている回数が多いほどニーズが高いということになるので、自社製品やサービスに関連のあるキーワードが1カ月でどれほど検索されているのか確認してください。
ニーズに沿ったページを作らなければならないので、ニーズの中心を知ることからスタートしましょう。
ステップ2.ターゲットの決定
自社関連のニーズを把握したら、ターゲットを決定していきます。
全てのニーズに対応しようとすると中途半端な内容になってしまい、ユーザーを満足させられるページにはなりません。
そこで、最もCVを獲得できる可能性が高いターゲットに絞って、自社の強みを活かしたLPを構成しましょう。
例えば、パソコン関連の事業を立ち上げており、「パソコン 修理」というキーワードで流入が多ければ、パソコンが壊れて修理を依頼したい人をターゲットにしたページを作成するのです。
修理を依頼したい人の中には、とにかく急いで修理をして欲しい人もいれば費用を安く抑えたいという人もいます。
とにかくスピーディーに修理ができるということが強味ならスピード重視のユーザーを、競合他社よりも安く修理ができることが強味ならコスト重視のユーザーをターゲットにすれば良いでしょう。
事前にターゲットと訴求軸を決めておくと、LPの内容にブレが生じることなく作成することができますよ。
ステップ3.ファーストビューの作成
LPを作成するときに、1番初めに取り掛かるのがファーストビューです。
ファーストビューとは、以下の画像のような訪問者がサイト内で初めて見る画面の範囲のことを言います。
訪問者は何かしらの悩みや課題を解決するためにサイトを訪れているものです。
ファーストビューは第一印象のようなもので、訪問者はこの画面を見て、問題を解消するために役立つページなのかを判断します。
そのため、ファーストビュー次第では、せっかく作ったLPを見られることなく離脱される可能性があるのです。
したがって、CV獲得率を向上させるためにファーストビューの作成に力を入れましょう。
ファーストビュー作成のポイントは以下の3つ。
- ニーズに沿ったキャッチコピー
- 目を引くメインビジュアル
- 権威付けで期待感アップ
それでは、順に説明していきます。
#1:ニーズに沿ったキャッチコピー
ファーストビューの中で最も先に注目されるのがキャッチコピーなので、ニーズに沿ったものであることが絶対です。
キャッチコピーでターゲットのニーズの核心を突きましょう。
そのためには、必ず検索キーワードをキャッチコピーに入れてください。
検索キーワード=訪問者が求めている情報なので、検索キーワードを入れることで訪問者にLPへの興味を持たせましょう。
また、真っ先に注目されるように、短く簡潔にまとめ、文字を大きくして左側に寄せます。
見込み客を逃さないためにも、しっかり考えてキャッチコピーを作りましょう。
#2:目を引くメインビジュアル
キャッチコピーが完成したら、次にユーザーの気を引くためにメインビジュアルを設置します。
メインビジュアルは画像よりもイメージが沸きやすい写真がおすすめです。
ただし、インパクトが強ければ何でも良いというわけではなく、キャッチコピーとの相性を考えてください。
キャッチコピーと全く関連のない写真は選ばないようにしましょう。
#3:権威付けで期待感アップ
キャッチコピーに権威付けをすることで、より訪問者の期待感をアップさせることができます。
例えば、分かりやすいもので挙げれば、〇〇ランキングNo.1やユーザー満足度95%といった具体的な数字です。
他にも「○○(TV番組名)で紹介されました!」といったメディア掲載実績も権威付けにあたります。
訪問者が権威付け内容を見ることで、「たくさんの人から高評価をもらっているから、良い商品なのかもしれない」と期待してくれるようになるのです。
権威付けをするときは、良いイメージをしやすいようにメダルや王冠のイラストを用いたり、具体的な数字や知名度の高い呼称を載せたりしましょう。
ステップ4.ユーザーアクションの設置
ファーストビューのメインが決まったら、次はユーザーから欲しいアクションの設置を行います。
初めにCV内容を教えることで、ユーザーは最終的に何をすれば良いのか分かりやすくなり、CVを前提にLPを読み進めてくれる可能性が高くなるのです。
アクション導線を設置するときは、単純に「購入はこちら」と表記するのではなく、クリックしたくなるような工夫をしましょう。
以下のような工夫が多くのLPで見られます。
- コンテンツの合間に挟む
- 目立つ色のボタンにする
- 無料などの抵抗感を和らげる文言を入れる
- 期限を設ける
ファーストビュー内だけでも複数設置したり、周囲に同化しないようにボタンを分かりやすくしたりしていますよね。
中には、「今から〇時間以内に購入したら80%オフ!」といった読者を焦らせるような文言もあります。
工夫に決まりはないので、訪問者がクリックしたくなるようなアクション導入を設置してみてください。
ステップ5.商品説明
ファーストビューの作成が終了したら、いよいよ商品説明に移ります。
商品説明で重要なのは、ユーザーのベネフィットを提示することです。
ベネフィットとは、製品やサービスを利用することでユーザーが得られる価値を意味します。
ただ淡々と商品の紹介をしても、訪問者に商品の良さは伝わりません。
商品を利用することで自分がどれだけ得をするのかを伝えなければ、ただの商品情報にターゲットは食いつかないのです。
したがって、ユーザーが食いつくように、ターゲットにとってプラスになる情報を交えながら商品を紹介しましょう。
ベネフィットを伝えるときは、ユーザーがメリットをイメージしやすいようにするのがポイントです。
例えば、吸水性が高く速乾性があるシャツを紹介する場合は、「吸水性・速乾性が高い!」と紹介するだけでは、商品の良さが伝わらないかもしれません。
「吸水性・速乾性抜群!だからトレーニング中に着用しても汗でべたつかない!」といったように、ユーザーにとって嬉しいポイントを紹介してください。
ベネフィット数は少な過ぎると商品の魅力が減少し、多過ぎるとユーザーは情報を流し読みしてしまうので、5個程度にしましょう。
ステップ6.口コミの設置
商品説明でターゲットの購入意欲を芽生えさせたら、口コミなどの実際の利用者の声を載せて、購入のモチベーションをアップさせましょう。
ネット上で買い物をするとき、多くの人は第3者の口コミを参考に検討しますよね。
実際に自分の目でチェックできるわけではないので、判断基準として評判を気にするのは当然でしょう。
それくらい、口コミは購入への後押しになるので、必ず載せてください。
口コミを載せるときのポイントは以下のように、信憑性のある評価を選ぶことです。
- 評価者の個人情報(年齢・居住地など)を載せる
- 著名人のコメントを載せる
- 見出しつきの文章を載せる
箇条書きで口コミを載せると偽造を疑われるので、手の込んだ評価コメントを掲載することをおすすめします。
評価者もイニシャルやニックネームで紹介するなど、リアリティのある情報を載せましょう。
ステップ7.今後の流れ
未知の部分に対してユーザーは不安を覚えるので、商品やサービスを購入した後の流れも掲載しましょう。
ユーザーの不安感が大きければ、購入意欲が高くなってもCVにつながりません。
したがって、商品が届くまでの過程やサービスを受けるまでの事前準備内容など、CVの後にユーザーが何をすれば良いのかを明確にしておきましょう。
行程を図やイラストで説明したり所要時間を明記したりすると、ユーザーは安心して購入することができますね。
ステップ8.FAQの設置
商品説明をしても全てのユーザーを納得させることは難しいので、考えられる不安や疑問点をまとめたFAQを掲載しましょう。
FAQにまとめる不安や疑問に対する回答は明確にしてください。
質問の回答もしっかり作りこむことで、ユーザーにプラスの印象を与えることができます。
手を抜きがちな部分まで丁寧に作って、信頼度をアップさせましょう。
ステップ9.入力フォームの設置
顧客情報を収集するためにフォームは重要なので、LPに入力フォームを設置しておきましょう。
ただし、なるべく以下のようなユーザーに手間をかけさせないフォームを意識してください。
- 入力項目を最小限に抑える
- 「必須」「任意」を明記する
- 記入例を表示する
他にも入力エラーをリアルタイムで表示したり、入力中の項目は色を変えたりするとフォームの入力がスムーズに行えます。
いかに短時間で簡単に入力できるかを考えて、ストレスを感じさせないフォームを作成しましょう。
3.LPを作るときの2つの注意点
LPを作るときに注意すべきことを紹介します。
気を付ける点は以下の2つです。
- 必要以上のリンクを挿入しない
- 目的を1つに絞る
それでは、順に説明します。
(1)必要以上のリンクを挿入しない
LPの特徴でも紹介しましたが、挿入するリンクは最小限に抑える必要があります。
LP内に情報をたくさん載せたくなる気持ちは分かりますが、リンクを増やして他のページに飛ばれると、離脱される可能性があるからです。
したがって、挿入するリンクは目的の行動のみにしておきましょう。
(2)目的を1つに絞る
LPの目的は1つに絞りましょう。
ユーザーアクションが複数になってしまうと、訪問者がどういった行動をとれば良いのか迷ってしまいます。
ルールとして、1つのLPに設置するCVは必ず1つにしましょう。
まとめ
LPは押さえるべきポイントを守れば、初心者でも立派なものが作れます。
今回紹介した流れに沿って、LPの構成を考えてみてください。
また、注意点をしっかり守ることでCV獲得率を向上させることができます。
最初は上手くできないかもしれませんが、後から改善すれば良いので、オリジナルのLPを作り上げましょう!
なお、LP制作を外部に委託したいと考えている人は以下の記事をご覧ください。