Googleコアアップデートとは?とるべきSEO対策も解説!
「Googleコアアップデートって何?」
「アップデート後はどんなSEO対策をすれば良い?」
このようにSEOのアップデートについてお悩みではないでしょうか?
結論から言うとアップデートによって検索結果が大幅に変更されるので、アップデートに応じたSEO対策が必要になります!
ここでは、Googleコアアップデートの概要と必要なSEO対策について紹介します。
この記事を読めば、アップロード後も上位表示間違いなし!
1.SEOアップデートとは
SEOアップデートとはGoogleで常時行われているアルゴリズムの更新を指します。
サイト運営において特に重要なのはコアアップデートと呼ばれる、更新の中でも大規模なものです。
以下ではコアアップデートについて説明します。
(1)概要
Googleでは毎日検索アルゴリズムの小規模の更新が行われていますが、年に数回そのベースとなる部分が大きく見直されています。
これをコアアルゴリズムアップデートと言います。
コアアップデートとはコアアルゴリズムアップデートの略称です。
コアアップデートはGoogle公式の事前アナウンス後、各データセンターに展開されます。
展開によってGoogle検索アルゴリズムに大きな調整が入り、検索結果に影響を与えます。
コアアップデートの展開の期間について、基本的に3〜4日で更新が完了しますが、全て完了するまでに約2週間かかる場合もあります。
(2)告知のされ方
コアアップデートはGoogle公式のTwitterアカウントで事前に告知されます。
The May 2020 Core Update is now rolling out live. As is typical with these updates, it will typically take about one to two weeks to fully roll out.
— Google SearchLiaison (@searchliaison) May 4, 2020
Google公式のTwitterアカウントをフォローして、コアアップデートに関するツイートを逃さないようにしましょう。
2.コアアップデートの変更内容
Googleは2000年のサービス開始から、数多くのアップデートを繰り返しています。
特に注目度の高かったアップデートとして、2011年の「パンダアップデート」、2012年の「ペンギンアップデート」、2017年の「医療健康アップデート」が挙げられます。
Googleのコアアップデートの目的はユーザーの利便性向上です。
悪質なサイトや操作性・視認性の悪いサイトを検索結果上位に表示してしまうと、ユーザーに価値ある情報を提供できず、Google自体の利用者減少に繋がる可能性があります。
そうならないためにGoogleは、ユーザーにとって有益なサイトの上位表示を追求しています。
(1)パンダアップデート
2011年2月に行われたコアアップデートです。
「コンテンツの質にフォーカス」することを目的として行われました。
パンダアップデートの名称は、アップデート開発の中心人物であるエンジニアのBiswanath Panda氏の名前と、Webサイトの評価に「白黒付ける」ことに由来すると言われています。
このアップデートによって、以下のような特徴を持つ低品質なサイトの評価が下がり、検索結果の上位に表示されなくなりました。
- 無断で他サイトのコンテンツを複製する
- コンテンツを自動で生成する
- 不適切な広告を設置したりする
低品質なサイトの上位表示を防ぎ、ユーザーにとって意義のあるサイトを優先的に表示することで、Googleの利用者減少を防止するためのアップデートと言われています。
(2)ペンギンアップデート
2012年4月に行われた、「外部リンクに焦点を当てた」コアアップデートです。
パンダアップデートに次いで「白黒付ける」ことから、ペンギンアップデートと名付けられました。
以前は外部リンク数が多い程Webサイトの信頼度が高いとされていましたが、これを利用して、外部リンクを購入してリンク数を増やしたり外部リンク取得のために大量にサイトを制作したりするなど悪質な手法を用いるサイトも存在していました。
外部リンク数が多いというだけでユーザーにとって価値ある情報を提供していないサイトが上位表示されていたのです。
こうした事態を解消するために、ただ外部リンクを貼り付けただけでユーザーにとって無価値なサイトは、評価が下がるようペンギンアップデートが実施されました。
ペンギンアップデートは初回から計6回の更新を経て、2016年9月の7回目の更新で常に自動アップロードされるよう設計されています。
(3)健康医療アップデート
2017年12月に「医療や健康関係の情報の精査」を目的に行われたアップデートです。
この健康医療アップデートにより、医療・健康に関連する情報について、医療従事者や医療機関、専門家などから提供された信頼度の高い情報を取り扱うサイトの評価が上がりました。
このアップデートは日本限定で行われており、医療・健康に関して「医学的根拠のない情報が検索上位に表示されている」という課題解決のために行われました。
また、医療・健康以外にも「YMYL(Your Money Your Life)」分野、すなわちお金や生活など人の生死に強い関連のあるキーワードにおいても同様に改善を加えていくことが明らかにされています。
3.Googleアルゴリズムの基本
コアアップデートの対策に入る前に、Googleアルゴリズムの基本を抑えておきましょう。
Googleがどのようなコンテンツを上位表示するアルゴリズムを組んでいるかを理解すれば、コンテンツ作成時の大まかな指針となります。
(1)モバイルファーストインデックス
Googleアルゴリズムの中でも重要な指標の一つが「モバイルファーストインデックス」です。
簡潔に言えば、モバイル端末での使いやすさを意識する必要があるということです。
2016年にGoogleがパソコン表示よりもスマートフォンでの表示を評価の基準にすると発表しています。多くの場合はパソコンでページを作成するため、スマートフォン表示にすると見づらいという場合が多くあります。
例えば、画像がスマートフォンで表示された時に横幅が合っていないというようなケースです。
この場合はモバイルファーストでないと判断されてしまいます。
(2)QDF
「QDF(Query Deserves Freshness)」とは、最新の情報であるかを評価する指標です。
クエリ(query)とは「問い合わせ」の意味を持つ英単語で、調べ物をする際に検索エンジンに入力する検索キーワードを指します。
この指標では、時間によって新たな情報が供給されるようなコンテンツにおいて、最新の情報ほど上位表示されやすくなります。
例えば、芸能人の名前で検索した時に古いニュースではなく更新されたニュースを上位に表示させるといったイメージです。
そのため一時的に上位に表示されるコンテンツも、しばらくすると検索順位が下がるというケースが多くあります。
(3)QDD
「QDD(Query Deserves Diversity)」とは、検索結果に多様性を持たせるためのアルゴリズムです。
1つのキーワードに対して似たような情報しか提供できないとなると、検索エンジンとしての評価が下がってしまうため取り入れられました。
QDDによって、ユーザーの意図に合わせて多様な検索結果が表示されます。
例えば「スマホ」というキーワードを検索するユーザーは「最新の機能が知りたい」「料金やプランの比較が知りたい」「スマホケースを探している」など、さまざまな検索意図を持っている可能性があります。
「スマホ」という検索キーワードに対して、料金プランで検索結果が埋め尽くされていると、「スマホケースが欲しい」と考えているユーザーの検索意図を汲むことができません。
そこで画一的な検索結果とならないよう1つの言葉の意味をバランス良く反映させるアルゴリズム、QDDが導入されています。
4.コアアップデートのSEO対策ポイント
コアアップデートに対して必要な対策を紹介します。
以下で紹介する対策は、コアアップデート後に行う対処法というよりも、コアアップデートによる影響を受けにくくするための対策です。
以下の3点を抑え、コアアップデートの影響を最低限にして健全なサイト運営を行いましょう。
(1)E-A-T
Googleを始めとする検索エンジンでは、Webサイトを評価する際にE-A-Tという基準を採用しています。
E-A-Tとは、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)の頭文字を取ったもので、E-A-Tが高いとそのWebサイトの品質評価も高まり、検索順位に影響を及ぼすため、SEO施策を行う上で欠かせない要素です。
専門性はサイト全体やコンテンツ内容が特定のトピックに特化していること、権威性は専門家が作成したコンテンツであること、信頼性は実体験に基づいたレビューであることなどにより高く評価されます。
E-A-Tを高めることで、Googleが重視する「ユーザーファースト」なコンテンツを作成することが可能になります。
(2)テクニカルSEO
E-A-Tによってコンテンツの品質を高めることも重要ですが、サイト環境が整っていないままではコンテンツの良さを最大限引き出すことができません。
そこで重要となるのがテクニカルSEOです。
テクニカルSEOとはWebサイトの土台となる内部構造を正しく整える施策です。
具体的には、表示速度の改善、階層構造の最適化、モバイルフレンドリーなどが挙げられます。表示速度はデータサイズの縮小により改善され、ページの離脱率を下げることに繋がります。
階層構造を最適化することでページの重要性が過小評価されず、ページが見つけやすくなります。
モバイルフレンドリーとはスマートフォン用の表示を最適化することで、快適にブラウジングすることができます。
テクニカルSEOによってユーザーにとって使いやすく、アルゴリズム変動でも揺るがない安定したサイトが構築できます。
(3)コンテンツSEO
SEO施策の中で重要な施策の一つであるコンテンツSEOを紹介します。
コンテンツSEOを実施するためには、ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツをサイト内に構築する必要があります。
すなわち、ユーザーが時間を費やしても良いと思えるような、価値あるコンテンツを作り届ける必要があるということです。
その結果、継続的にサイトにアクセスを集めることができ、何らかの制約(コンバージョン)に繋げることが可能となります。
コンテンツSEOで成果を出すためには、以下の7つのステップが必要になります。
- 競合調査
- コンセプト設計
- キーワード選定
- ライティングの骨組み作成
- ライティング
- コンテンツ順位チェック
- リライト
特にコアアップデートにおいてはリライトが重要になります。
常にアップデートされるGoogleにおいて、何年間もテコ入れがないまま順位を維持できるということはありえません。
コアアップデートによって順位が変わるタイミングがあれば再度リサーチし、タイトルの見直しやリライトをする必要があります。
5.対策しないとどうなるか
コアアップデートによって、検索順位が下落し、検索流入が減少することがあります。
この状況下で、何の対策も行わなければ検索順位や検索流入が回復することはありません。
これに伴い、申し込みや問い合わせといったコンバージョン数も減少したままとなり、売上の減退に繋がります。
こうした状況を回避するために積極的なSEO対策は必要不可欠です。
先述したSEO対策は、コアアップデートの悪影響を免れるばかりか、評価される機会が増加し検索上位に表示されやすくなるため、行っておいて損はありません。
6.専門家に任せるメリット
事業会社のブランドサイトやECサイトを運営されている方にとって、コアアップデートは業績に影響を及ぼすリスクがある上、どのように変化するかが読めず、不安になることがあるのではないでしょうか。
そういった場合には、専門家に任せるというのも一つの手です。
専門家に任せた場合のメリットには、以下の3点が挙げられます。
- 業界動向やトレンドまで分析
- 普段のSEO対策もばっちり
- アップデートに左右されるリスクを軽減
SEOのエキスパートは、さまざまな業種のWebサイトを横断的に見ていて、業界動向やトレンドをしっかり理解しています。
また、専門家に任せることで、煩雑な工程に煩わされることなく、普段から正しいSEO対策を実施することが可能になります。
さらに、普段から正しいSEO対策を実施できていれば、コアアップデートに左右されるリスクも軽減されることでしょう。
まとめ
コアアップデートはサイト運営者であれば必ず理解しておく必要があります。
コアアップデートはサイトの検索順位や検索流入に影響を与えるだけでなく、それに付随してコンバージョン率や売上にも反映されるからです。
Googleはユーザーファーストな検索アルゴリズムを追求しているため、普段からユーザーが利用しやすいサイトの運営を心がけていれば、自ずと定期的なアップロードに左右されない安定したサイト運営が可能となります。
したがって常時適切なSEO対策を実施することが何よりも大切です。