起業で失敗する原因は決まっている?失敗を避ける4つのコツとは
「起業で失敗しないためのコツってあるの?」
「起業で失敗する人の特徴とは?」
起業をしようと思っているが、失敗が怖くてなかなか踏み出せない人もいるかもしれません。
起業で成功している人よりも失敗している人の方が多いイメージがあるかもしれませんが、実は起業で失敗するパターンは決まっているので、それを理解することで失敗する確率を減らせるのです!
これから起業を考えている人に向けて、この記事では起業失敗の原因や失敗しないコツを紹介します。
この記事を読んで、起業で失敗する原因を学び、不安を和らげて起業に踏み出しましょう!
なお、起業の概要や手続き方法などを詳しく解説しているので、以下の記事を読んで起業の流れを把握しておきましょう。
1.起業で失敗する6つの原因
起業で失敗する原因を紹介します。
把握しておくべき起業失敗の原因は以下の6つです。
これらのポイントを把握しておくだけでも、起業で失敗する可能性を低くすることができるでしょう。
それでは、順に説明します。
(1)お金の使い過ぎ
事業で失敗する主な原因の1つがお金の使い過ぎです。
一般的には、投資に使えるほど利益が出てから事業拡大のために予算を増やすのですが、お金で失敗する人は先行きも考えずに大金をつぎ込んでしまいます。
資金に余裕があれば楽観的になり、なおさらお金を使ってしまう人が多いです。
お金を使った以上の成果が得られれば良いですが、綿密な計算もせずにリスクを顧みることなくお金を使っても成功する可能性が低いでしょう。
起業で成功している人でも調子に乗って失敗することが多いのですから、起業したばかりの人はなおさらです。
ある程度勝算が見えたときに勝負に出るのは良いですが、何でもかんでもお金をかければ事業が成功するとは限らないことは頭に入れておきましょう。
(2)消費者のニーズを把握していない
消費者のニーズを把握していない状態で事業を始めても失敗することは目に見えています。
しっかり消費者のニーズを把握せずに、見切り発車で事業を進めてしまうと失敗する可能性が高いです。
例えば、リサイクルショップを運営する場合、直感で実店舗を構えて営業をスタートしてしまうと、この事業は失敗する可能性が高いでしょう。
一昔前なら着なくなった服や必要なくなった雑貨などは、買取ショップに買い取ってもらうしか売る方法はありませんでした。
しかし、今ではフリマアプリやオンラインショップなどで仲介業者を挟むことなく、自ら商品として販売することが可能ですし、リサイクルショップに売るよりも利益が出やすくなっています。
したがって、今の時代にリサイクルショップを実店舗でオープンしても、仕入れルートが確立できないため、既存の大手企業を押しのけて成功する可能性が低いのです。
消費者のニーズにマッチして初めて事業が成功するので、成功への道筋が見えていなければ失敗に終わる可能性は高いでしょう。
(3)借金の抱え過ぎ
借金を多く抱えるほど融資を受けてしまうと、失敗する可能性が高くなります。
起業時に資金は多い方が事業規模を大きくできる分有利ではありますが、大きな借金をしてまで起業する必要はありません。
多額の借金をした状態からスタートするので、起業した時点ですぐに結果が求められます。
ただでさえ借金を背負っているのに、事業も失敗するとなればさらに借金は膨れ上がるので、借金を返済するためにすぐに利益を確保する必要があるのです。
そのため、初めて起業する人は借金を返さなければならないプレッシャーを感じ、資金に余裕があり事業の選択肢が多いにも関わらず、目先の利益に囚われてしまいます。
借金がプレッシャーになり、適切な判断ができずに成功するチャンスを逃してしまう人も多いのではないでしょうか。
資金調達に悩んでいる人は、以下の起業支援の記事をご覧ください。
(4)杜撰な管理でトラブルが多い
起業で失敗する人は、資産の管理が杜撰で人的トラブルが多いです。
自然災害など突発的なトラブルに関しては仕方がないで済ますことができますが、お金や情報の管理ができず、対人トラブルが多い人を誰もビジネスパートナーに選ばないですよね。
1人でオンラインビジネスをするにしても、必ずクライアントが必要なので、信頼度が低いと認識されてしまえば仕事量も減少するでしょう。
つまり、起業する以上は経営者ではなく、人として無難に仕事をこなせなければ話にならないのです。
人を相手にビジネスをする以上、人から嫌われるようなことを繰り返してしまうと信頼がなくなり事業を存続させることは難しいでしょう。
(5)うまい話に騙される
実力不足で失敗することが多いですが、うまい話に騙されるなど自分の不注意で失敗する人もいます。
ひよこ狩りといって、起業直後の新米経営者に歩みより高額な商品やサービスを売りつける悪徳業者が多いです。
起業直後は借金や慣れない業務で精神的に追い詰められていたり、将来の不安や焦りを抱いていたりするでしょう。
その状況で、ブランディングや集客など事業で欠かせない内容のセミナーやコンサルティングを親切に持ちかけられれば、高額であっても飛びついてしまう人がいるかもしれませんよね。
また、取引先として手を挙げ、好条件のように見せかけて利益が残らず損をするような取引を持ち掛けてくることもあります。
経営者の心の隙に付け込んで悪質な取引を持ち掛けてくる業者も多いので、起業直後にうまい話はこないものと思うことが有効な防止策かもしれません。
(6)目標が高すぎる
起業直後の目標が高すぎる人は、途中で心が折れる可能性が高いです。
事業は目標をクリアすること前提で計画するので、初めから大きな売り上げを狙い過ぎると事業内容のハードルが高くなり、なかなか実行に移せずに停滞してしまうことがあります。
突発的に売り上げが爆発することはあっても、安定して高い売り上げを出せるようになるまでには時間と経験が必要です。
たとえ高額の資金を用意していても、起業初心者が上手く資金を使いこなせるほど甘くはないので、起業してすぐに満足度の高い結果を出そうとしない方が良いでしょう。
目標達成は事業に取り組むモチベーションにもなるので、すぐに好成績を求めてしまうと満足のできない結果が連続したとき、心が折れてしまうかもしれません。
利益を生み出していても、事業への熱量を失ってしまえば事業継続は難しくなるでしょう。
2.起業で失敗する人の特徴
起業で失敗する人の特徴には傾向があります。
例えば失敗する人は以下のような人が多いです。
- 地道な作業が苦手
- 人の意見を聞こうとしない
- コロコロ意見が変わる
- お金の移動を把握していない
- 自分の利益だけを考える
特に、人の意見を聞こうとせずに、自分の考えだけで突き進む人は自分本位の事業に溺れ、消費者のニーズを正確に把握できていない可能性が高いです。
また、ギブアンドテイクの関係がビジネスの基本ですが、何かを与えることはせずに自分だけ得することだけを期待するのはやめましょう。
むしろ積極的にギブをすることで、テイクが期待できるようになります。
精神的なことなので、あくまで失敗を避けるための参考にしてください。
3.起業の2つの失敗例
ここでは、起業して失敗した人の事例を紹介します。
今回紹介する事例は以下の2つです。
想定していないことで失敗する可能性があるので、失敗する典型例として頭に入れておきましょう。
それでは、順に説明します。
(1)見込み客が顧客にならない
起業前に見込み客と思っていた人が起業後に顧客になってくれるとは限りません。
「起業したら取引相手になるから頑張って!」と言ってくれた人がいたので、起業後に声をかけたら話を流されたということも。
社交辞令も含まれていることがあるので、見込み客の言動をそのまま鵜呑みにしないようにしてください。
起業前に仲良くしていた人でもビジネスライクな関係になるには時間がかかることを把握しておきましょう。
(2)貸し倒れを考慮していない
起業で失敗する人の中には、貸し倒れが起きることを想定していない人も多いです。
貸し倒れとは、売上げ金や貸付金が回収できずに損失になることを言います。
例えば、100万円の売上げを計上していても、相手企業の倒産などの理由により回収できなくなってしまう事態のことです。
売上げを上げたからといってもすぐにお金が手元に来るわけではありません。
そのため、何千万円の取引があったにもかかわらず、相手企業に逃げられて倒産するパターンもあります。
中小零細企業を相手に取引するときは、貸し倒れが起きることを想定した上で取引内容を決めましょう。
4.起業で失敗しない4つのコツ
次に起業で失敗しないコツを紹介します。
今回紹介するコツは以下の4つです。
起業で失敗する原因が分かれば失敗しないための対策ができます。
今回紹介するコツを把握して、起業の失敗を避けましょう!
それでは、順に説明します。
(1)副業からスタートする
起業で失敗を避けるためは、副業からスタートすることをおすすめします。
いきなり起業するのではなく、副業から始めることで失敗したときのリスクを抑えることが可能です。
企業に属している状態であれば、始めた事業で失敗しても収入が途絶えることはありません。
そのため、精神的に余裕を持って事業に取り組むことができるのです。
また、副業で生活ができるくらい収入が安定しだすと、起業後の収入面で安心できますよね。
資本のやりくりやお金の管理、実践感覚など起業後に必要なことは副業をしながら身につけておきましょう。
副業におすすめの事業をまとめた以下の記事も合わせてご覧ください。
(2)消費者のニーズを把握する
起業で成功する重要なポイントの1つが、消費者のニーズを把握することです。
起業で失敗する原因でも紹介しましたが、消費者のニーズが事業の中心になります。
自分の好きなことや得意なこと、興味のあることで事業をするのは大切なことですが、消費者から求められている商品やサービスを提供しなければ、ただの自己満足になってしまうでしょう。
消費者のニーズを調べたいときは、SNSを利用してみてください。
SNSにはユーザーの愚痴が溢れているので、消費者のニーズを見つけるヒントになります。
何をするか迷ったときは、消費者の課題や問題点を改善する方法を考えてみると、事業の良いアイデアが思い浮かぶかもしれませんよ。
(3)コストをかけない努力をする
お金の使いすぎや借金の抱えすぎは起業の失敗を招くので、なるべくコストをかけない努力をしてください。
ある程度利益が出て投資を行えるほど資金に余裕があれば、コストをかけて事業を拡大するのは良いですが、収入に余裕がない内から大きな投資を行うのはリスクが高いです。
また、資金に余裕があっても、無駄な出費を繰り返している人は注意する必要があります。
一見必要と思える出費でも冷静に考えれば不要な出費の場合があるものです。
浪費癖がある人は、いくら資金に余裕があってもすぐに使い尽くしてしまうでしょう。
お金はシビアに管理することが失敗を避けるためのポイントです。
今では0円で起業することも可能なので、もしよければお金をかけずに起業する方法をまとめた以下の記事もご覧ください。
(4)小規模からスタートする
起業で成功するポイントは、小規模からスタートしてコツコツと事業を拡大していくことです。
初めから高額の資金をかけて事業を行う人は、成功することばかりを意識して、失敗したときのことは頭から離れてしまっている傾向があります。
成功する確信もないまま大きな事業を始めようとすると、ギャンブル性が高くなり、失敗したときのリスクが恐ろしいほど大きいです。
また、起業時にいきなり大儲けしようと欲張る人は目先の利益に囚われて、冷静な判断ができない場合があり、悪徳業者に騙される可能性も高くなります。
最初から大きい事業を展開しようとすると失敗したときのダメージが大きくなるので、失敗すること前提で事業を始めましょう。
常に失敗する可能性を意識することでリスクマネジメントができるようになり、その結果、失敗を避けるための判断力と行動力が身につきますよ。
まとめ
起業するからには失敗する可能性はありますが、失敗する確率を下げることはできます。
起業の失敗を避けるためには、失敗する原因や失敗する人の特徴を把握することが重要です。
思わぬことで失敗することもありますが、今回紹介した失敗しないコツを頭に入れておけば、取り返しのつかない事態を避けることができるでしょう。
この記事を参考にして、起業における不安を和らげ、起業を目指してみてはいかがでしょうか。
起業のアイデアが思い浮かばずに困っている人は、以下の記事もご覧ください。