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起業したい人は何を勉強したら良い?起業前にしておくべき3つのこと

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TMS編集部

「起業したい人は何を勉強したら良いんだろう?」
「起業したい人は起業前に何の準備をしていたら良いの?」

起業したいと思っているが、起業に関する知識を持っておらず、起業する上で必要なことが何なのか分からない人もいるかもしれません。

個人事業主として起業すれば簡単に事業を始められますが、実は起業前の準備をしっかり行っているかどうかで、起業の成功率が変わってくるのです!

この記事では、起業を検討している人に向けて、起業前に勉強しておいた方が良いことや起業前の重要な準備について紹介します。

また、後半では起業で成功するコツも紹介するので、紹介する内容を参考にして起業するかどうか検討してみてください!

なお、この記事を読む前に、起業の概要についてまとめた以下の記事に目を通しておくと、これから紹介する内容が理解しやすくなりますよ!

2019.11.06

起業=会社の設立?2つの起業パターンと手続き方法を解説!

1.起業したい人が勉強すべき4つのこと

起業したい人が勉強すべき4つのこと

まずは、起業したい人が予め勉強しておいた方が良いことを紹介します。

今回紹介する内容は以下の4つです。

  1. マーケティング
  2. 情報発信
  3. 営業
  4. コピーライティング

「起業したい」と思っている段階ではまだ明確な目標が定まっておらずふわふわした状態です。

事業を行う上で必要なことを勉強して、願望から「起業するんだ!」といった覚悟に変えて起業への第1歩に踏み出しましょう。

(1)マーケティング

マーケティング

事業をするにはマーケティングの手法が重要になるので、マーケティングの基礎は勉強しておきましょう。

おすすめの勉強方法は、人気会社のマーケティング手法や戦略を調べることです。

人気会社には顧客から支持されている商品があるはずなので、その商品がなぜ売れているのかを考えるだけでもマーケティングの勉強になります。

事業において、自分が売りたいものを商品化するのではなく、消費者が求めているものを商品化する必要があるので、消費者のニーズを察知する練習をしておくと、事業を始めたときに活かせるはずですよ!

(2)情報発信

情報発信

起業すると商品やサービスを宣伝する必要があるので、情報発信手段を準備しておくことをおすすめします。

芸能人のように知名度が高い人なら、事業スタートと同時に売上げが見込めるかもしれませんが、一般の人がいきなり起業してもすぐには期待通りの収益が得られるとは限りません。

起業後少しでも早く収益を得られるようにするには、情報発信能力が求められるので、いかにして商品やサービスを消費者に売り込むかを考えておきましょう。

おすすめは、ブログやSNSなどインターネットを媒介にした情報発信手段を持っておくことです。

成功している起業家のオンラインの使い方を調べたり、ブログなどのコンテンツの運営方法を勉強したりすることで、実際に情報発信をする立場になったときにスムーズに取り組めるようになりますよ。

(3)営業

営業

顧客満足度を高められるように、営業スキルを高めておくと良いでしょう。

マーケティングでも紹介しましたが、売り手側が一方的に商品を売り込んでも、ニーズにマッチしていない限り十分な成果は得られません。

消費者のニーズに合った商品やサービスを開発するには、顧客の悩みや課題を突き止めて解決に導く姿勢が重要です。

顧客の悩みや課題を引き出すことが営業に求められるので、消費者目線でものごとを考える癖をつけておきましょう。

顧客の悩みや課題を察知する能力を養っておくことで、起業後全く収益がない状態は避けられますよ。

(4)コピーライティング

コピーライティング

情報発信の際に受け取り手の印象を良くするために、コピーライティングスキルを高めておくと良いでしょう。

コピーライティングとは、広告やマーケティングの目的で文章を書くことです。

ブログやSNSで情報発信する際に、表現の仕方や言葉の選択によって読み手の印象や反応が変わります。

同じ商品やサービス内容でも、宣伝の仕方によって売れ行きは大きく左右されるので、効率良く情報発信するためにはキャッチコピーやコピーライティングスキルが求められるのです。

コピーライティングスキルを高めるためには、同じジャンルの商品の紹介テキストを読み比べてみてください。

また、テキストの書き方の違いや魅力的なテキストを参考に、自分でも人気商品のコピーライティングをしてみましょう。

実践を繰り返すことで身につくので、早めに取り組むことをおすすめします。

2.起業前にすべき3つのこと

起業前にすべき3つのこと!

まずは、起業前の準備段階ですべきことを紹介します。

起業すると決めたらまずは以下の3つの準備を始めましょう。

  1. 事業計画書の作成
  2. マーケットのリサーチ
  3. 資金の確保

それでは、順に説明します。

(1)事業計画書の作成

事業計画書の作成

起業前に、事業計画書の作成をする必要があります。

個人事業主として起業する人も、起業後のイメージをするために作成しておいた方が良いでしょう。

事業計画書を作成する目的と作成時のポイントを紹介するので、取り組むときの参考にしてください。

※事業内容の決め方について詳しく知りたい人には、「起業=会社の設立?2つの起業パターンと手続き方法を解説!」のリンクに誘導する

#1:事業計画書を作成する目的

事業計画書を作成する目的は業の見える化です。

事業計画書は、事業概要や会社概要、製品やサービスに関する詳細といった起業後の具体的な戦略や方針をまとめたものなので、それを見るだけで事業の全体像を把握することができます。

特に融資や出資してもらうときに活用するものなので、資金集めをする予定の人は必ず作成しなければなりません。

#2:事業計画書作成時の3つのポイント

事業計画書を作成するときのポイントは3つです。

  • 必要な資金を具体的に数字化する
  • 事業の需要や収益見積もりを具体的に数字で検討する
  • 時代の変化や流行を取り入れて、成功している事業モデルを参考にする

事業計画書で重要なのは、事業内容の詳細をまとめることなので、数字など有耶無耶にせず数字を明確化しましょう。

(2)マーケットのリサーチ

マーケットのリサーチ

起業後の事業が成功するかどうかを占う意味でもマーケットのリサーチは必須です。

実際に考えている事業内容を、試しに商品化して市場に出してみましょう。

このとき、完璧に商品化するのではなく、事業計画を基に実際の形にすることが重要です。

起業してぶっつけ本番では、計画時に想定していないことが起こる可能性があります。

そのため、お試し商品を市場に出して、消費者の反応を見て事業の参考にすると良いでしょう。

(3)資金の確保

資金の確保

事業計画書を作成すれば必要な資金額がわかるので、いつでも起業できるように資金の確保をしておきましょう。

資金の調達方法には日本制作金融公庫や自治体の起業支援制度、クラウドファンディングなどがあります。

起業後安定して収益が得られない可能性もあるので、売上げがない状態でも生活に困らないくらいの資金を集めておきましょう。

もし、融資を受ける場合は借金を背負うことになるので、事業のプレッシャーにならない程度の額に抑えてください。

オンラインショップやコンサルタントなどインターネットで解決する事業の場合は、起業に資金をかけないように始めることもおすすめです。

資金の確保など相談できる場所をまとめた以下の記事も合わせてご覧ください。

2019.12.01

起業支援はどこに要請?4つの支援団体と支援金受取時の3つの注意点

3.起業するために必要な手続き

起業するために必要な手続き

ここでは、2つのパターンの手続き方法を紹介します。

どっちのパターンで起業するのか決めるときの参考にしてください。

起業の流れについては、以下の記事でもまとめているので合わせてご覧ください。

2019.11.06

起業するには何から始める?これだけはしておきたい3つのステップ

(1)個人事業主として起業する場合

個人事業主として起業する場合

個人事業主として起業する場合は、以下の3つの手続きが必要です。

  • 税務署に開業届の提出
  • 確定申告の申請書類作成
  • 事業用口座の開設や請求書の発行

開業届はオンラインでも提出が可能ですが、確定申告の申請書類を提出する必要があるので、税務署に足を運んだ方が良いでしょう。

また、事業用口座の開設と請求書の作成もしておくことをおすすめします。

起業後は忙しくなるので、時間があるときに準備しておきましょう。

(2)法人として起業する場合

法人として起業する場合

法人として起業する場合は、以下の8つのステップがあります。

  1. 定款の作成
  2. 実印の作成
  3. 定款の提出
  4. 資本金の払い込み
  5. 登記申請
  6. 法務局で各種手続き
  7. 税務署に書類を提出
  8. 社会保険関係の手続き

個人事業主に比べて手続きが多いので、時間に余裕を持たせて確実にステップを進めましょう。

また、法人の手続きの場合、以下の3点に注意しなければなりません。

注意すべき点について、順に説明します。

#1:資本金の払い込みのルール

資本金の払い込みを行うときは、以下の3点に注意しましょう

  • 資本金分の額を新たに振り込む必要がある(振り込む前に資本金分の残高があっても入金しなければならない)
  • 入金された合計額が資本金の額と完全一致している(合計金額が資本金額より上回らないようにする)
  • 振込人名と発起人名が一致している

払い込みを証明するために、通帳の表紙と表紙の次ページ、入金が確認できるページのコピーを取っておきましょう。

#2:登記申請期間

資本金の払い込み終了後登記申請を行うのですが、登記申請期間があるので注意してください。

資本金の払い込み終了後2週間以内に登記をする必要があります。

登記申請はオンラインや郵送でも可能なので、忘れないようにすぐに申請しておきましょう。

ちなみに、登記申請をした日が会社の設立日になるので、会社設立日にこだわりたいという人は、登記申請する日に気を付けてください。

#3:加入する保険の種類

起業すると加入する保険があるので、必ず社会保険関係の手続きを行ってください。

健康保険や厚生年金保険の加入は必須で、従業員を1人でも雇う場合は労働保険の加入もする必要があります。

加入手続きは、健康保険や厚生年金保険は年金事務所で、労働保険は労働基準監督署で可能です。

時間を見つけて手続きをしましょう。

4.起業で成功する4つのコツ

起業で成功する4つのコツ

起業で失敗しないか不安な人も多いかもしれないので、ここでは起業で成功するコツを紹介します。

今回紹介するコツは以下の4つです。

  1. 起業の目的を明確にする
  2. 消費者のニーズを把握する
  3. 無駄な経費を減らす
  4. 1つのことに固執せず柔軟に対応する

これらのコツを実践すれば必ず事業が成功するとまでは言いませんが、起業の成功率を高められるので、起業時の参考にしてみてください。

(1)起業の目的を明確にする

起業の目的を明確にする

起業するときは、しっかり目的を持つことが重要です。

自分でデザインした洋服を売って生活したいといった目的があるだけで、起業後の成功率が変わります。

会社を辞めたいから起業するといった消極的な理由では、起業後辛い状況に立たされたときにモチベーションを維持できません。

また、起業すること自体に憧れるだけで、どのような事業をしたいかなど具体的な目標がない人は起業で成功する確率が下がってしまいます。

起業後にモチベーションを維持するためにも、起業の目的を明確にしておきましょう。

(2)消費者のニーズを把握する

消費者のニーズを把握する

マーケティングの部分でも紹介しましたが、消費者のニーズを把握することが起業で成功するために必要です。

事業は自分ひとりで完結するものではなく、消費者がいて初めて成立するので、自分本位の事業を展開しても誰からも評価されません。

自分では良いアイデアと思っていても、評価者である消費者が必要としていなければ良いアイデアにはならないのです。

消費者のニーズを把握できるように、消費者の視点に立ってものごとを考えましょう。

(3)無駄な経費を減らす

無駄な経費を減らす

利益を上げなければ成功とは言えないので、必要以上の経費をかけないようにしましょう。

必要な経費までは削る必要ありませんが、過剰な人件費や設備費がかかっている場合は、支出面を見直す必要があります。

客観的な意見も参考になるので、自分1人で判断せずに第3者に相談することも有効です。

(4)1つのことに固執せず柔軟に対応する

1つのことに固執せず柔軟に対応する

事業を継続するためには、社会の変化に対応する必要があるので、柔軟にものごとを考えられる人は成功しやすくなります。

消費者のニーズはコロコロ変わるので、最初の事業計画や初期のアイデアに固執してしまうと、最初は上手くいっても良い成果が続かないことが多いです。

1つのことに固執せずに、周囲の意見を参考にしながら事業を変えていくことも求められます。

まとめ

起業したい人は、まずは4つの分野の勉強をすることをおすすめします。

起業前にしっかり知識を増やしておくことによって、起業後の負担や苦労の減少が期待できるのです。

勉強を進める上で起業へのモチベーションが高まったら、準備を整えて起業に備えましょう。

今回紹介した起業を成功させるコツを参考にして、思い切って起業してみてはいかがでしょうか。

起業アイデアが思い浮かばないという人は、アイデアを生み出すコツについて紹介している以下の記事もご覧ください。

2019.11.25

起業アイデアを生み出すコツは?成功するアイデアの考え方6つのポイント

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