コラム

SEOで検索順位を上げるためにできる19のこと|検索順位変動への対処法

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TMS編集部

「SEOの検索順位って、結局何位を目指せば良いの?」
「SEOではユーザー本位のコンテンツ作りっていうけど、結局何をしたら良いの?」

企業の経営者やマーケティング担当者の中にはこのような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

SEOの検索順位で目指すべき順位、また実際に何をしたら良いか曖昧になっているとなかなか行動を起こせません。

この記事では、SEOで目指すべき検索順位や検索エンジンの仕組み、具体的なSEO施策や検索順位の変動への対処法を解説します。

最後まで読めば、SEO対策について網羅的な知識がつき、検索順位改善のための行動をすぐにでも取れるでしょう。

目次

1.SEOは検索順位が何位になれば成功なのか

SEOの成功とは、いったい検索順位が何位になれば良いのでしょうか?

一般的に「上位表示」とは、Google検索結果の1ページ目に表示されることを指します。

Googleは検索結果の1ページに10サイトが表示されるため、具体的には10位以内に入ることが、最初の目標となるでしょう。

特に上位3位以内では、クリック率が大幅に向上することがわかっています。

そのため、SEO対策の初期ではひとまず10位以内を目指すことから始めましょう。

2.検索エンジンが順位を決める仕組み

検索エンジンがWebサイトの表示順位を決定するプロセスには、3つの重要なステップがあります。

それぞれのステップを理解することで、効果的なSEO対策の方向性が見えてきます。

検索エンジンが順位を決める仕組み

  1. クローラーロボットがWebページの情報を集める
  2. インデックスしてデータを保管する
  3. アルゴリズムを基準に順位を決める

(1)クローラーロボットがWebページの情報を集める

クローラーロボットは、リンクをたどりながら新しいページを発見し、コンテンツを読み取る役目を担うロボットです。

検索エンジンはクローラーロボットを使用して、インターネット上のWebページのデータを収集します。

万が一、クローラーロボットがWebサイトの情報を正しく読み取れないと、Webページの情報が正しくデータベースへ登録されません。

つまり、検索順位を向上させる施策が無駄になる可能性があるということです。

これらのリスクを防ぐためには、クローラーロボットが効率的にサイトを巡回するための施策が必要です。

具体的には、サイトマップの設置やrobots.txtの適切な設定が重要となります。

(2)インデックスしてデータを保管する

クローラーロボットによって収集された情報は、Googleのデータベースに保存され、検索可能な状態になります。

このプロセスを「インデックス」と呼び、検索結果に表示される準備が整ったことを意味します。

インデックスの速度は明確にはわかっていませんが、1日〜数週間と差があるようです。

基本的にインデックス速度が速いコンテンツはクローラビリティが高く、またXMLサイトマップを作成しているなど、クローラビリティを高める工夫がされています。

なお、質の高いコンテンツほど、インデックスされやすく、検索結果に反映されやすい傾向にあります。

(3)アルゴリズムを基準に順位を決める

検索エンジンに検索クエリ(キーワード)が入力されると、検索エンジン側はアルゴリズムをもとにしてランク付けを行います。

このランク付けで決定されるのが、検索順位です。

アルゴリズムは明確に公開されていませんが、コンテンツの質やユーザーの検索意図に沿っているかどうか、またモバイル対応やページスピードの速さなど数百の要素があるといわれています。

また、E-E-A-Tのような信頼性の指標も、重要な判断基準となってきています。

以上のように、まずは検索エンジンのロボットがWebサイトの情報を収集してデータベースに登録(インデックス)する、その後一定の基準と元にランク付けがおこなわれるという流れを理解しておきましょう。

3.順位アップに欠かせないSEOトレンド

SEO対策は、検索エンジンの進化とともに日々変化しています。

ここでは、現在注目すべき6つのトレンドについて解説します。

順位アップに欠かせないSEOトレンド

  1. E-E-A-Tの重要性
  2. モバイルファーストインデックス
  3. 被リンク
  4. AI対応コンテンツ
  5. 音声検索対応
  6. Core Web Vitalsの最適化

(1)E-E-A-Tの重要性

E-E-A-TとはExperience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとった概念です。

これらを満たすコンテンツは、ユーザーにとって有益かつ信頼性が高い情報を発信していると判断されます。

自社が発信するコンテンツでユーザー体験をどの程度高められるかを重視し、コンテンツを制作しましょう。

(2)モバイルファーストインデックス

Googleは、モバイル版のコンテンツを優先的にインデックスする方針を採用しています。

スマートフォンでの表示が適切に行われているかどうかが、順位に大きく影響します。

つまり、レスポンシブデザインの採用が、今や必須となっているのです。

サイトの制作はPCを使用することが多いと思いますが、必ずモバイル端末でチェックする工程を欠かさないようにしましょう。

(3)被リンク

SEOにおいて質の高い外部サイトからのリンクは、依然として重要な順位付けの要素となっています。

ただし、数よりも関連性の高いサイトからの自然な被リンクに限られる点に注意しましょう。

意図的なリンク購入、自社でサイトを量産してリンクを貼り付けるなどの古い手法は、ペナルティの対象となる可能性が高いです。

自然発生的に質の良い被リンクを得るには、情報の信頼性を高める以外にありません。

他のサイトから情報元として参照されるような、専門的かつ信頼できる情報発信を心がけましょう。

(4)AI対応コンテンツ

近年はAIによる自然言語処理の進化により、コンテンツの質的評価がより精密になっています。

キーワードの単純な繰り返しではなく、文脈を考慮した自然な文章が求められます。

また、ユーザーの検索意図を理解して、単純に質問に答えるだけでなく潜在的なニーズへ回答するコンテンツ発信も重要です。

AIに対応したコンテンツを制作するには、実際にAIで制作するコンテンツのキーワードを検索してみましょう。

AIがユーザーに対してどのような情報を表示するかを確認すれば、コンテンツにどのような情報を追加すれば良いかわかります。

(5)音声検索対応

スマートスピーカーの普及により、音声検索の利用が増加しています。

そのためには、自然な会話体のキーワードを意識したコンテンツ作りが効果的です。

「いつ」「どこで」「なぜ」といった疑問詞から始まる検索にも対応が必要です。

例えば、レストランを探すだけでも音声検索と一般的な検索には、以下のような違いが生じます。

音声検索と一般的な検索の違い

  • 近くの美味しいレストランはどこ?
  • レストラン 美味しい 東京(エリア)

このように検索語句の違いを理解したうえで、音声検索に対応する文章を入れ込むようにするのもSEO対策として有効です。

(6)Core Web Vitalsの最適化

Core Web Vitalsとは、ページの読み込みパフォーマンスやインタラクティブ性、視覚的安定性を計測した指標のことです。

これはユーザー体験を重視した指標であり、ユーザーが快適にページを閲覧できるかを示します。

これらの最適化により、ユーザー体験の向上と検索順位の改善が期待できます。

コンテンツやWebサイトを制作する際はこれらの指標を意識して、最適化するようにしましょう。

3.検索上位を獲得するためのSEO対策

SEO対策方法

検索順位を上げるためには、様々な技術的対策と施策が必要となります。

ここでは、効果的なSEO対策を19のポイントに分けて詳しく解説します。

検索上位を獲得するためのSEO対策

  1. URLを正規化する
  2. SSL認証をおこなう
  3. パンくずリストを設置する
  4. XMLサイトマップの作成と送信
  5. 構造化マークアップを実装する
  6. レスポンシブデザイン
  7. ページの表示速度を上げる
  8. alt属性を挿入する
  9. 選定キーワードの見直し
  10. 内部リンクで回遊性を高める
  11. 被リンクの獲得を目指す
  12. タイトル・メタディスクリプションを見直す
  13. H2・H3・見出しにキーワードを配置する
  14. コンテンツに共起語を入れる
  15. 検索意図を深掘りしてコンテンツを作る
  16. オリジナルコンテンツを入れる
  17. 著者情報を挿入する
  18. 会社概要を入れる
  19. SNSとの連携を意識する

(1)URLを正規化する

SEO対策において重要なのは、URLの正規化です。

URLの正規化とは同じコンテンツが複数のURLで表示されないように、統合することを意味します。

例えば

そうなると、検索エンジンからは「全く同じ内容のページが複数存在する(重複コンテンツ)」と誤解し、ペナルティの対象となることがあるのです。

また、ページごとに検索エンジンの評価が割れてしまい、正しい評価を受けられず検索順位が上がらないかもしれません。

そこでURLの正規化によりサイト評価を分散させず、ペナルティによる検索順位低下のリスクを防げます。

URLの正規化には301リダイレクトを用いるのが一般的です。

301リダイレクトについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

2024.10.31

301リダイレクトとは?設定方法や注意点を解説

(2)SSL認証をおこなう

SSL認証とは、Webサイトとユーザーのデータのやり取りの安全性を証明する証明書です。

SSL認証によりサイトの安全性が保証され、検索エンジンからの評価も高くなります。

これはGoogleでも推奨されており、現在のサイト運営では必須です。

SSL認証の取得は認証レベルによって異なりますが、お使いのサーバーに独自SSLがある場合はその仕組みを使うと簡単にSSL認証を取得できます。

サーバーのコントロールパネルへログインし、SSL認証の実行をクリックするだけで独自SSLを取得できます。

(3)パンくずリストを設置する

パンくずリスト 説明

パンくずリストとはユーザーがサイト階層の中で「どこにいるか」を示すリストです。

パンくずリストの設置は、クローラーロボットの巡回を助け、効率的かつ正確なサイトデータ収集に役立ちます。

また、ユーザーがどのページを閲覧しているか理解するにも役立ち、ユーザー体験を向上させるためにも重要です。

パンくずリストを実装させて、ユーザーにも検索エンジンにも利用しやすいサイトを目指しましょう。

(4)XMLサイトマップの作成と送信

サイトマップは、検索エンジンにサイト構造を効率的に伝えるための重要なツールです。

新しいページの追加や更新を、迅速にGoogleに知らせることが可能です。

Search Consoleを通じて定期的にXMLサイトマップを送信することで、インデックスの効率が向上します。

インデックス効率が上がれば早く検索エンジンの評価がつき、検索結果へ表示される速度が上がる可能性があります。

(5)構造化マークアップを実装する

構造化マークアップとは、検索エンジンにHTMLで記述された文字情報を認識させるためのデータです。

構造化マークアップの事例

<div itemscope itemtype=”https://schema.org/Organization”>
<span itemprop=”name”>会社名</span>
<div itemprop=”address” itemscope itemtype=”https://schema.org/PostalAddress”>
<span itemprop=”postalCode”>郵便番号</span>
<span itemprop=”addressRegion”>都道府県</span>
<span itemprop=”addressLocality”>市区町村</span>
<span itemprop=”streetAddress”>番地</span>
</div>
</div>

以上のように検索エンジンに対して「この項目は会社名で、これは郵便番号だ」と明示することで、検索エンジンが正しくデータを読み取ってくれるのです。

また、これらのマークアップをすることで、検索結果にリッチスニペットとして表示されやすくなります。

結果として検索結果が順位が上がりやすくなり、またリッチスニペット経由での自然流入も期待できるでしょう。

(6)レスポンシブデザイン

レスポンシブデザインは、Googleのモバイルファーストインデックスへの対応に欠かせません。

スマートフォンやタブレット、PCなど、様々な画面サイズに対応できるよう設計する必要があります。

CSSやワードプレスのテーマなどを用いて、レスポンシブデザインのサイト設計をしてください。

また、サイト完成後は必ずスマートフォンでチェックを実施し、実際の表示を確かめることが大切です。

(7)ページの表示速度を上げる

ページ速度の改善は、直接的なランキング要因となっています。

特にモバイル環境では、表示速度の遅さがユーザーの離脱を招く大きな要因となります。

以下の対策を実施することで、ページ速度を向上させることができます。

画像の最適化やJavascriptの遅延読み込みなどを使用して、ページ速度を改善させましょう。

画像最適化の例

<!– 画像の遅延読み込み –>
<img src=”image.jpg” loading=”lazy” alt=”説明文” />

<!– 画像のサイズ指定 –>
<img src=”image.jpg” width=”800″ height=”600″ alt=”説明文” />

表示速度の改善状況は、PageSpeed InsightsやCore Web Vitalsで定期的に確認することをおすすめします。

(8)alt属性を挿入する

alt属性は、画像の代替テキストとして重要な役割を果たします。

視覚障害者のアクセシビリティを向上させるだけでなく、検索エンジンによる画像の理解を助けられるためです。

具体的にalt属性とは、以下のように記述します。

alt属性の記述

<!– 商品画像の場合 –>
<img src=”product.jpg” alt=”軽量折りたたみ傘 ネイビー” />

(9)選定キーワードの見直し

効果的なSEO対策には、適切なキーワード選定が欠かせません。

検索ボリュームと競合度のバランスを見極め、最適なキーワードを選びましょう。

キーワード選定のポイントは以下の通りです。

キーワード選定のポイント

  • 月間検索回数の確認
  • 競合サイトの分析
  • 検索意図の把握
  • 季節変動の考慮
  • ロングテールキーワードの発掘

特にロングテールキーワードは、競合が少なく、成果を出しやすい傾向にあるため積極的に取り入れましょう。

ロングテールキーワードについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

2024.10.31

ロングテールキーワードとは?SEO効果を高める選び方・リサーチツールを紹介

(10)内部リンクで回遊性を高める

内部リンクは、サイト内の回遊性を高め、ユーザー体験を向上させる重要な要素です。

効果的な内部リンクの設計により、ページ間の関連性をクローラーロボットへ伝え、効率的にクローラーロボットはサイト内を巡回できます。

また、ページ評価の分配にも内部リンクは有効とされています。

関連性の高いページには内部リンクを貼り、ユーザーにも検索エンジンにも、サイト内にある情報を伝える工夫をしましょう。

(11)被リンクの獲得を目指す

質の高い外部サイトからの被リンクは、サイトの信頼性を高める重要な要素となっています。

コンテンツの独自性と価値を高めることで、自然な形での被リンクを獲得するよう工夫しましょう。

ただし、人為的なリンクの購入や過剰なリンク交換は、かえってペナルティの対象となる可能性があるため注意が必要です。

実際の運用では、引用や参考文献として取り上げられるような、価値のある情報発信を心がけましょう。

(12)タイトル・メタディスクリプションを見直す

検索結果に表示されるタイトルとメタディスクリプションは、クリック率に直接影響を与える重要な要素です。

メインキーワードを適切に含めながら、ユーザーの興味を引く魅力的な文言を設定して下さい。

特にメタディスクリプションは、検索結果での表示文字数制限を考慮しつつ、ページの内容を簡潔かつ魅力的に伝える必要があります。

80〜120文字程度でユーザーに記事を読むベネフィットが伝える文章を作成しましょう。

メタディスクリプションの書き方については、こちらの記事をご覧ください。

2024.10.31

【例文・テンプレートあり】クリック率を上げるメタディスクリプションの書き方

(13)H2・H3・見出しにキーワードを配置する

SEOで検索順位を上げるために、適切なキーワード配置は欠かせません。

特に見出しタグへの適切なキーワード配置は、そのページが扱うテーマとの関連性を示す意味があります。

適切な見出し構造の整理は検索エンジンだけでなく、ユーザーの閲覧性向上にも貢献します。

ただし、キーワードの不自然な詰め込みは逆効果となるため、文脈に沿った自然な使用を心がけましょう。

(14)コンテンツに共起語を入れる

メインキーワードに関連する共起語を適切に使用することで、文脈の自然さが増します。

検索エンジンは、関連語の使用から、コンテンツの質と関連性を判断するためです。

共起語はラッコキーワードというツールで確認できるので、可能な限り文章に入れてキーワードとコンテンツの関連性を検索エンジンやユーザーに伝えるようにしましょう。

(15)検索意図を深掘りしてコンテンツを作る

検索順位を上げるには、検索意図に対して的確な回答を提供していくことが重要です。

そのためには、検索キーワードの背後にある、ユーザーの真の意図を理解しましょう。

検索目的が情報収集なのか、商品購入なのか、目的に応じた適切なコンテンツを提供する必要があるため例えば

例えば、ダイエットと検索しているユーザーの意図には「健康的に痩せたい、不健康でも良いから早く痩せたい、楽して痩せたい」など、さまざまな意図があるはずです。

ユーザーが抱える具体的な疑問や課題に対して、的確な解決策や情報を提供することを心がけましょう。

(16)オリジナルコンテンツを入れる

独自の視点や実務経験に基づく情報は、サイトの価値を大きく高める重要な要素となります。

他のサイトでは見られない独自のデータ分析や事例紹介は、特に高い評価を得やすい傾向にあります。

自社特有の専門知識や実績を活かした、オリジナリティのある情報発信を積極的に行いましょう。

具体的には体験談を取り入れたり、自社で取ったアンケートをもとに記事を書くなどが有効です。

(17)著者情報を挿入する

コンテンツの信頼性を高めるためには、執筆者の経歴や専門性を明確に示すことが重要です。

顔写真や具体的な実績を掲載することで、情報の信頼度と説得力が大きく向上します。

特に専門性の高い内容では、執筆者の資格や実務経験が重要な判断材料となります。

コラムを書くのであれば著者情報を挿入するなどして、誰か発信した情報かを明確にしましょう。

(18)会社概要を入れる

企業情報を明確に掲載することは、サイト全体の信頼性向上に不可欠な要素です。

所在地、連絡先、事業内容などの基本的な企業情報を適切に公開することで、ユーザーの安心感が高まります。

特にECサイトなどの商用サイトでは、会社情報の充実度が重要な評価指標となります。

必ず会社概要のページを設定して、自社の情報を開示して下さい。

(19)SNSとの連携を意識する

ソーシャルメディアとの効果的な連携は、サイトの認知度と信頼性の向上に大きく貢献します。

シェアボタンの設置やSNSアカウントへのリンク配置により、情報拡散の可能性が高まります。

また、SNSからのリンクの獲得やオーガニック流入に依存しないアクセス数の担保も可能となるでしょう。

外部からのリンクやアクセス数はSEO評価にも良い影響を与えるため、結果的に検索順位が向上しやすくなります。

4.検索順位に悪影響なSEO対策

ここからは、検索順位を下げる可能性のある施策について解説します。

これらの問題点を理解し、適切に対処することで、順位低下のリスクを回避できます。

継続的なSEO対策のために、避けるべきポイントをしっかり押さえましょう。

検索順位に悪影響なSEO対策

  1. 重複コンテンツを量産する
  2. 質の低い被リンクを放置する
  3. 低品質コンテンツを毎日投稿する
  4. 質の低い被リンクを放置する
  5. ドメインを購入する

(1)重複コンテンツを量産する

SEO順位を意識して、同じ内容のコンテンツを複数のページで公開することは、検索エンジンからの評価低下を招く典型的なミスです。

例えば、同じ商品説明を複数のカテゴリーページで使い回したり、似たような内容の記事を大量に作成したりする行為は避けるべきです。

検索エンジンは、オリジナリティのない内容を好ましく評価せず、場合によってはペナルティの対象となることもあります。

URLの構造やカテゴリーの設計も、重複を避ける視点で見直し、常に独自性のある価値提供を心がけましょう。

(2)低品質コンテンツを毎日投稿する

SEO順位改善を目指して、更新頻度だけを重視した薄い内容の記事を投稿すると逆効果です。

特に、AIツールで自動生成したコンテンツや、他サイトの内容を軽く言い換えただけの記事は、ユーザーにとって価値がないと判断されます。

質の高いコンテンツを作成するには、十分な調査と準備期間が必要です。

一つひとつの記事に独自の視点や具体的な事例、実践的なアドバイスを盛り込むことで、真に価値のある情報を提供しましょう。

(3)質の低い被リンクを放置する

SEOの順位には被リンクの質が重要で、スパムサイトや関連性の低いサイトからの不自然な被リンクは、サイト全体の評価を著しく低下させる要因となります。

このような悪質な被リンクは、競合他社による意図的な攻撃である可能性もあるため、定期的な監視と対策が欠かせません。

Googleの Search Consoleにある「リンク否認」ツールを活用して、問題のある被リンクを積極的に否認していくことが、サイトヘルスを保つ上で重要です。

サイトの評価を守るため、少なくとも月1回は被リンクの状況を確認する習慣をつけましょう。

(4)ドメインを購入する

SEO順位の早期改善を狙って、使用実績のある古いドメインを購入し転用することは、非常に危険な施策です。

過去にそのドメインで行われていた悪質なSEO対策や、関連性の低い被リンクの影響により、新しいサイトの評価が著しく損なわれる可能性があります。

また、過去の所有者による不正行為が原因で、予期せぬ形でペナルティを受けることもあるでしょう。

そのため、新規にドメインを取得して適切なSEO対策を行いながら、時間をかけて順位を向上させていく方が、安全で効果的な戦略となります。

5.SEOで検索順位が上がらない原因と対策

SEO対策を実施しているのに検索順位が上がらない場合、いくつかの典型的な原因が考えられます。

これらの問題は、適切な分析と対策を行うことで改善が可能です。

SEOで検索順位が上がらない原因と対策

  1. コンテンツにキーワードを詰め込み過ぎている
  2. 検索意図の似ているコンテンツが複数ある
  3. 古い情報を更新せずそのままにしている
  4. デッドリンクで回遊性が低い
  5. インデックスされていない

(1)コンテンツにキーワードを詰め込み過ぎている

SEO順位を意識するあまり、キーワードを不自然に詰め込むとスパムと見做される可能性があります。

検索エンジンのアルゴリズムは年々進化しており、キーワードの不自然な使用は容易に検出されます。

無理にキーワードを入れ込まずに、自然な文脈を意識しましょう。

特に見出しや導入部分では、ユーザーにとって読みやすい文章を心がけながら、適切にキーワードを配置することが重要です。

(2)検索意図の似ているコンテンツが複数ある

SEO順位が上がらない大きな原因の一つに、同じような検索意図に応えるコンテンツが自社サイト内に複数存在する「カニバリゼーション」の問題があります。

例えば、「SEO対策の方法」と「SEO順位を上げるコツ」のように、似たようなキーワードを狙った記事が複数あると、検索エンジンが適切なページを判断できません。

このような状況では、コンテンツを統合するか、それぞれの記事の差別化を明確にする必要があります。

サイト内の既存コンテンツを定期的に棚卸しし、類似コンテンツの整理と統合を行うことで、より効果的なSEO対策が可能となります。

(3)古い情報を更新せずそのままにしている

SEOでの順位低下の原因として、古い情報を放置していることが挙げられます。

特にデジタルマーケティングやテクノロジー関連の情報は変化が速いため、定期的なリライトが必要です。

最新のトレンドや事例を追加し、古くなった情報を更新することで、コンテンツの価値と検索順位を維持できます。

(4)デッドリンクで回遊性が低い

SEO順位の低下要因として、サイト内のリンク切れ(デッドリンク)による回遊性の低下があります。

デッドリンクは、ユーザー体験を著しく損なうだけでなく、クローラーのサイト巡回にも悪影響を与えます。

定期的なリンクチェックツールを使用して、サイト内の全てのリンクが正常に機能しているか確認することが重要です。

特に記事の統廃合やURLの変更を行った際は、関連する全てのリンクを更新するようにしましょう。

(5)インデックスされていない

SEO対策をしても順位が上がらない大きな理由の一つに、ページが適切にインデックスされていないケースがあります。

これは、robots.txtの設定ミスや、noindexタグの誤った使用が原因となっていることが多いです。

Google Search Consoleを活用して、重要なページが確実にインデックスされているか定期的に確認しましょう。

また、サイトマップを適切に設定し、新規コンテンツの迅速なインデックスを促進して下さい。

(6)サーバー応答速度が遅い

SEOの順位に影響を与える重要な要素として、ページの表示速度があります。

特にモバイルでの閲覧時にサーバーの応答速度が遅いと、ユーザー体験が著しく低下します。

Core Web Vitalsの指標を定期的にチェックし、改善が必要な項目に対して適切な対策を実施することが重要です。

画像の最適化やキャッシュの活用、不要なプラグインの削除など、具体的な速度改善策を実施していきましょう。

6.ペナルティにより検索順位が下がった場合の対策

SEO順位が急激に低下した場合、Googleからのペナルティを受けている可能性があります。

ペナルティには手動と自動の2種類があり、それぞれ対応方法が異なります。

ペナルティにより検索順位が下がった場合の対策

  1. ペナルティの確認
  2. 復旧の方法

(1)ペナルティの確認

SEOの順位が突然下がった場合、まずGoogle Search Consoleでペナルティの有無を確認する必要があります。

手動によるペナルティの場合、Google Search Consoleの「手動による対策」セクションに警告が表示されます。

自動ペナルティの場合は明確な通知がないため、アクセス解析での順位変動やトラフィックの推移を詳しく分析します。

特に更新やサイト改修のタイミングと、順位低下の時期を照らし合わせることで、原因を特定しやすくなります。

(2)復旧の方法

SEO順位の回復には、まずペナルティの原因となった問題を特定し、完全に解消することが重要です。

手動ペナルティの場合は、指摘された問題点を修正した後、再審査リクエストを提出する必要があります。

自動ペナルティについては、サイト全体の品質向上や技術的な問題の解消を行い、次のアルゴリズムアップデートでの評価改善を目指します。

なお、復旧には通常数週間から数ヶ月程度の時間がかかるため、焦らず着実に改善を進めていきましょう。

7.SEOでの順位改善についてよくある質問

Q&A

SEO対策による検索順位の改善について、よくある疑問と具体的な解決策を解説します。

SEOでの順位改善についてよくある質問

  1. 検索順位が急に下がってしまいました。どうしたら良いでしょうか?
  2. 新しく立ち上げたサイトが上位表示されるまで、どの程度の期間が必要ですか?
  3. 競合が非常に多いジャンルでサイトを立ち上げたいのですが、順位を上げることはできますか?
  4. なるべく低予算でSEO対策をする方法はありますか?

(1)検索順位が急に下がってしまいました。どうしたら良いでしょうか?

SEO順位の急激な低下を経験した場合、まず落ち着いてGoogle Search Consoleでの技術的なエラーの有無を確認しましょう。

多くの場合、Googleのアルゴリズムアップデートや、サイトの技術的な問題が原因となっています。

サイトの更新履歴や設定変更のタイミングと順位変動の時期を照らし合わせて原因を特定して下さい。

その後、特定された問題に対して適切な改善策を実施し、継続的なモニタリングを行うことで、順位の回復が期待できます。

(2)新しく立ち上げたサイトが上位表示されるまで、どの程度の期間が必要ですか?

SEO順位の向上には一般的に3〜6ヶ月程度の期間が必要です。

競合の多いキーワードではさらに時間がかかる可能性があります。

新規サイトの場合はまず、Googleからの信頼性を確立するために、継続的に質の良いコンテンツを更新するようにしましょう。

(3)競合が非常に多いジャンルでサイトを立ち上げたいのですが、順位を上げることはできますか?

SEO順位の競争が激しい分野でも、適切な戦略と差別化により、上位表示を実現することは可能です。

まずは競合分析を徹底的に行い、未だ満たされていないユーザーニーズや、差別化できるポイントを見つけ出すことが重要です。

独自の専門性や経験を活かした高品質なコンテンツを提供し、特定のニッチな領域でまず強みを作るよう意識しましょう。

(4)なるべく低予算でSEO対策をする方法はありますか?

SEO対策での順位改善は低予算でも可能です。

特に初期段階では、高品質なコンテンツの作成と基本的な技術対策に注力することで、十分な効果が得られます。

無料のGoogle Search ConsoleやGoogle Analytics、基本的なSEOプラグインを活用することで、効果的に対策できます。

ただし、コンテンツ制作に十分な時間をかけ、定期的な更新と改善を続けることは必要なので、その点のコストは削らないようにしましょう。

まとめ

SEO対策による検索順位の改善には、正しい知識と継続的な取り組みが不可欠です。

効果的な施策を計画的に実施することで、着実な順位向上を実現することができます。

まずは記事で紹介したように基本的な要素を押さえ、ユーザー目線でのコンテンツ作りを心がけることが重要です。

日々変化するSEOに関する最新の情報をキャッチアップしながら、長期的な視点で取り組んでいきましょう。

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京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。