SEO対策でタイトルはどれくらい重要?クリックされるタイトルの付け方


「SEOにおいて、タイトルはどれくらい重要な役割を担っているの?」
「タイトルの付け方や変更のタイミングがわからない」
SEOにおいて、コンテンツのタイトルは検索エンジンとユーザー双方に記事のテーマを伝える役割を持ちます。
そのため、タイトルをおろそかにすればクリック率・検索順位ともに悪影響があるでしょう。
この記事では、SEO対策におけるタイトルの重要性やタイトルの付け方のコツ、WordPressでのタイトル設定の方法をまとめています。
最後まで読めばタイトルのSEO効果について理解でき、よりユーザーを惹きつけるタイトル付けができるようになるでしょう。
1.SEO対策におけるタイトルの重要性
タイトルタグは、SEO対策において最も重要な要素の一つです。
タイトルの重要性について、その仕組みや条件を解説します。
- タイトルタグの仕組みと役割
- SEO効果を高めるタイトルの条件
- h1タグとの違いと使い分け
- 検索結果での表示位置
(1)タイトルタグの仕組みと役割
タイトルタグは、HTMLの<title>要素として記述される、ページの代表的な見出しです。
検索エンジンは、このタグを参照してページの主題を理解します。
そのため、SEO的にもタイトルにキーワードを入れることは重要です。
またユーザーにとっては、検索結果で最初に目に入る要素となるため、自分に必要な情報が掲載されているかどうかを判断する重要な材料になります。
(2)SEO効果を高めるタイトルの条件
効果的なタイトルは、適切なキーワードを含んでいる必要があります。
ユーザーの検索意図に合致した内容を、簡潔に表現することが重要です。
例えば
(3)h1タグとの違いと使い分け
タイトルタグとh1タグは、異なる役割を持つ要素のため、この2つを混同しないようにしましょう。
h1タグは、ページ内のメインの見出しとして機能します。
タイトルタグは検索結果での表示を主な目的とし、より検索エンジンを意識した記述が求められます。
(4)検索結果での表示位置
タイトルは検索結果の最上部に青字で表示されます。
この位置は、ユーザーの目に最初に入る場所であり、クリックを誘導する重要な要素となっています。
スマートフォンでの表示では、限られたスペースでの表現力が特に重要です。
2.SEO対策に効くタイトルの基本ルール
SEOで順位改善を狙うなら、検索エンジンとユーザー、両方に配慮したタイトル設定が重要となります。
適切なルールに基づいて作成することで、SEO効果を最大限に引き出しましょう。
- 最適な文字数とは
- キーワードの効果的な配置
- 重複を避けるポイント
- サイト名の入れ方と区切り文字
(1)最適な文字数とは
タイトルの最適な文字数は、PCでは32文字前後となります。
スマートフォンでは表示スペースがさらに限られるため、より簡潔な表現が求められます。
文字数が多すぎると末尾が「…」と省略されてしまい、重要なメッセージが伝わらなくなる可能性があるためです。
しかし、文字数が短すぎるとタイトルでコンテンツの内容を伝えられません。
まずは32文字を基準としてタイトルを作り、キーワードは前半へ入れるなど工夫をすれば、PCにもスマートフォンにも対応したタイトルが作成できます。
(2)キーワードの効果的な配置
重要なキーワードは、先頭に近い位置に配置します。
スマートフォンでも閲覧しやすく、また先頭近くにキーワードを配置した方が、クローラーロボットが内容を理解しやすいためです。
ただし、不自然な詰め込みは逆効果となるため、自然な文脈を意識した配置が必要です。
なお、複数のキーワードを使用する場合は、優先順位を付けて効果的に組み合わせることが重要です。
(3)重複を避けるポイント
サイト内で同じタイトルを使用することは、SEOにおいて重大な問題となります。
各ページには、そのコンテンツを的確に表現した固有のタイトルを設定しましょう。
特にカテゴリーページや商品ページでは、規則性を持たせつつも重複を避ける工夫が必要です。
(4)サイト名の入れ方と区切り文字
サイト名は、ブランディングの観点から重要な要素となります。
一般的には、コンテンツタイトルの後ろに「|」や「-」などの区切り文字を入れてサイト名を追加します。
トップページでは、サイト名を先頭に配置することで、ブランドの認知度向上を図りましょう。
3.WordPressでのタイトル設定方法
WordPressでタイトルを設定する方法について説明します。
- 管理画面からの基本設定
- SEO用プラグインの選び方
- All in One SEO Packの設定手順
- Yoast SEOでの設定方法
(1)管理画面からの基本設定
WordPressの管理画面では、「設定」からサイトのタイトルやキャッチフレーズの編集ができます。
また、コンテンツのタイトルは個別の記事ページから、タイトル入力欄を使用して直接設定が可能です。
(2)SEO用プラグインの選び方
SEOプラグインは、機能性と使いやすさのバランスで選択します。
代表的なプラグインとしては、Yoast SEOとAll in One SEO Packが人気で使いやすいでしょう。
ただし、SEOプラグインはタイトルだけでなく他の機能面も重要な選定ポイントです。
タイトルの編集しやすさを含めて、いくつかのプラグインを比較して選びましょう。
(3)All in One SEO Packの設定手順
All in One SEO Packをインストールしたら、まず基本設定を行います。
タイトルの形式は、「投稿タイトル | サイト名」というような基本構造の選択が可能です。
また、記事ごとのカスタマイズも、編集画面下部の専用セクションから簡単に行えます。
(4)Yoast SEOでの設定方法
Yoast SEOでは、タイトルテンプレートを詳細にカスタマイズできます。
SEOスコアによる評価機能で、タイトルが最適化されているか確認できるので便利です。
また、記事編集画面では、実際の検索結果のプレビューを見ながら調整ができるので、実際の検索結果をイメージした編集ができます。
4.SEOに効果的なタイトルの作り方
次に、SEO効果の高いタイトルの作り方を紹介します。
- SEO効果の高いキーワードを選ぶ
- 検索意図を把握し反映する
- クリック率を上げる記号を活用する
- 数字・パワーワードを使用する
(1)SEO効果の高いキーワードを選ぶ
まずタイトルでSEO効果を高めるには、キーワード選びが重要です。
キーワード選びには、検索ボリュームとライバル性を考慮します。
ビッグキーワードだけでなく、ロングテールキーワードを活用することで、より具体的なニーズに応えることができます。
Google Search Consoleのデータを参考に、実際に流入のあるキーワードを分析してキーワードを選びましょう。
SEOにおけるキーワード選定の重要性については、以下の記事をご覧ください。
(2)検索意図を把握し反映する
SEO効果の高いタイトルを作るには、検索ワードの背景にある、ユーザーの真のニーズを理解することが重要です。
情報探索なのか、商品購入なのか、目的によってタイトルの表現を変える必要があります。
例えば、ただ情報を知りたい人に向けては「〇〇とは?」という表現ですが、購入を考えている人には「〇〇を安く買う方法」の方が効果的です。
ユーザーの期待に応えられるタイトルを設定することで、クリック率を高められるでしょう。
(3)クリック率を上げる記号を活用する
【】や|などの記号をタイトルに入れることで、視認性を高める効果があります。
ただし、過度な記号の使用は逆効果となるため、適度な使用を心がけましょう。
【完全版】や【保存版】など、コンテンツの特徴を示す記号活用も効果的です。
(4)数字・パワーワードを使用する
「〇選」や「〇つの方法」など、具体的な数字の活用は有効です。
「完全」「徹底」「解決」といったパワーワードも、適切に使用することでクリック率が向上します。
ただし、誇大な表現は避け、コンテンツの内容に見合った表現を選びましょう。
いわゆる「釣りタイトル」を乱発するとユーザーの滞在時間が短くなり、SEOへ悪影響を及ぼすリスクがあります。
5.業種別|SEOに強いタイトルの実例
実際のビジネスシーンでは、業種や目的によって最適なタイトルの形式が異なります。
それぞれの特性を理解し、最適なアプローチを選択することが重要です。
ここでは、代表的な業種別のタイトル設定例を見ていきましょう。
- コーポレートサイトの各ページ
- ECサイトの商品ページ
- 記事メディアのコンテンツ
- サービス紹介ページ
(1)コーポレートサイトの各ページ
トップページは「会社名 | 事業内容を端的に表現したキャッチコピー」という形式が効果的です。
例として、KDDI株式会社は『KDDI株式会社――Tomorrow, Together』をタイトルタグに設定しています。
また、企業理念ページでは「企業理念・ミッション・ビジョン | 会社名」のような明確な表現を使うと良いでしょう。
採用ページでは「【求人情報】職種名の求人募集 | 会社名」のように、一目で「求人情報だ」とわかるようなタイトルが好ましいです。
(2)ECサイトの商品ページ
商品名は「商品名 + 商品の特徴 | ショップ名」という基本構造が推奨されます。
カテゴリーページでは「カテゴリー名 + 商品の総称 | ショップ名」という形式が効果的です。
セール情報は「最大〇%OFF!商品名 + セール情報」のように、訴求ポイントを前面に出すと集客効果が高くなります。
(3)記事メディアのコンテンツ
ハウツー記事は「〇〇の方法・やり方を解説!基礎から応用まで」というように、何について書かれているかを明確に示しましょう。
比較記事では「〇〇と△△を徹底比較!選び方のポイントを解説」など、面倒な比較作業をユーザーに代わって実施したことが伝わるタイトルがおすすめです。
また、ランキング記事は「【2024年版】〇〇おすすめランキング20選!選び方のポイントも解説」のように、何種類のランキングを数字で明確にすると良いでしょう。
(4)サービス紹介ページ
サービス概要は「サービス名 | 主要な特徴やベネフィット」という構成が基本です。
料金ページでは「料金・プラン一覧 | サービス名」のように、誰がみてもわかるタイトルをつけましょう。
また、機能紹介では「【機能一覧】サービス名の主要機能と活用方法」など、ユーザーが求めている商品+機能が確認できることが伝わるようなタイトルをつけてください。
6.既存ページのタイトルを変更する場合
既存ページのタイトル変更は、慎重に検討する必要があります。
適切なタイミングと明確な目的を持って実施することが重要です。
- タイトル変更を行う適切なタイミングとは?
- 変更すべき時とそうでない時の判断のポイント
(1)タイトル変更を行う適切なタイミングとは?
タイトル変更の主な目的は、クリック率の向上にあります。
現在のGoogleアルゴリズムにおいて、タイトルの変更だけで順位が大きく改善することはあまりないと言われています。
検索上位のほかコンテンツのタイトルを見て、自社コンテンツに欠けている要素を分析したうえでタイトルを変更してください。
なお、検索順位が低い場合は、タイトル変更よりもコンテンツのリライトなど、より本質的な改善が必要となります。
(2)変更すべき時とそうでない時の判断のポイント
基本的にタイトルを変更すべきときは、検索結果にクリック率が比例していない場合です。
検索上位表示記事のクリック率平均は1位で約40%、2位で18%、4位になると7.2%程度です。
そのため、クリック率が5%を切るような場合にはタイトルを変更すると良いでしょう。
なお、検索順位が安定している場合は、急激な変更を避け、段階的な改善を心がけましょう。
その他、2024年など年度を入れている場合は年明けに「2025年」に変更するなどの施策が必要です。
また、競合分析により、より効果的な表現が見つかった場合は、変更を検討しましょう。
7.タイトル改善のポイント
タイトルの改善は、継続的な分析と調整が必要です。
効果測定とフィードバックを繰り返しながら、最適化を進めていきましょう。
- SEO効果が出ない原因と対策
- クリック率を高める工夫
- 競合分析の方法
- パフォーマンスの測定方法
(1)SEO効果が出ない原因と対策
まず、SEO効果が出ない原因としてはキーワードの選定が適切でない可能性があります。
検索クエリに対して、適切なキーワードや情報を入れこめているか確認しましょう。
また、キーワードのボリュームが高すぎてライバルに負けている可能性も否定できないので、その場合は競合性の低いロングテールキーワードを狙うのも手段の1つです。
SEO効果が出ないと感じたら、タイトルに設定しているキーワードについて再検討してみましょう。
(2)クリック率を高める工夫
クリック率が低いと感じるなら、タイトル自体を見直しましょう。
タイトルの前半部分に重要なメッセージを配置し、ユーザーに「この記事は〜について書いた記事です」と伝わるように工夫してください。
また、目を引くための工夫として数字、データなどをタイトルに入れるのも有効です。
他コンテンツのタイトルを見て、競合との差別化を図るようなタイトルにするのも良いでしょう。
(3)競合分析の方法
次に、競合と分析してタイトルや全体のSEO対策を見直しましょう。
競合分析の方法はまず、実際に検索を実施してライバルサイトのタイトルを見てみることです。
上位表示されているタイトルのKW、構成や表現を参考にして、自社でも取り入れてみましょう。
例えば「SEO対策とは」で検索を実施すると、多くの上位サイトが「2024年最新」と最新情報であることを強調したタイトルをつけています。
この場合は自社でも同様に「最新」「アップデート反映」など、ユーザーに新鮮さをアピールする文言を付け加えると良いでしょう。
もちろん完全に真似をするのはNGなので、あくまで参考程度にし、オリジナルのタイトルをつけてください。
(4)パフォーマンスの測定方法
SEO効果を確認するには、Google Search Consoleでクリック率と表示回数の推移を見てみましょう。
また、Google Analiticsで流入後の行動を確認すれば、タイトルを見て流入したユーザーの意図を満たせているかがわかります。
クリック率が高くても離脱時間が早ければ、ユーザーにとって有益な情報が含まれていないということです。
反対に、ユーザーが長時間滞在していれば、そのユーザーが求めている情報を提供できており、タイトルと内容が一致しています。
タイトルによるSEOでは、定期的なレポーティングで、改善の効果を可視化することが重要です。
8.タイトル設定時の注意点
タイトルの設定には、いくつかの重要な注意点があるので、しっかり覚えておきましょう。
- Googleによる書き換え対策をしておく
- タイトルが重複しないように注意する
- キーワードスタッフィングに注意する
- タイトル変更によるSEOへの影響を考える
(1)Googleによる書き換え対策をしておく
コンテンツにタイトルをつけていても、Googleが自動的にタイトルを書き換えるケースがあります。
これは、Googleが検索結果としてタイトルが不適切と判断した場合に起きる事象です。
主に以下のような場合に、タイトルの書き換えが発生します。
- 要素が古い
- 不正確な要素が用いられている
- 明確な見出しがない
- マイクロ ボイラープレート テキスト(使いまわされている文章)が含まれている
自動的な書き換えを防ぐには、なるべく要素を最新のものに保つこと、またコンテンツのテキストとタイトルに整合性を持たせるよう意識しましょう。
また、サイト内で使い回しの文章がある場合は削除し、他のコンテンツタイトルと被らないよう工夫してください。
(2)タイトルが重複しないように注意する
サイト内での重複は、SEOにおいて深刻な問題となります。
特にECサイトなど、類似商品が多いサイトでは重複が起こりやすいため注意が必要です。
各ページに固有の価値を反映したタイトルを設定し、重複しないようにしましょう。
(3)キーワードスタッフィングに注意する
SEOを意識しすぎて、タイトルにキーワードを何度も入れるのはやめましょう。
過度なキーワードの詰め込みは、ペナルティの対象となる可能性があります。例えば
例えば「SEO対策とは?SEO運用者のために、SEOのプロが語る効果の出るSEO対策」のようなタイトルは、視認性が悪いだけでなくSEOにも悪影響です。
自然な文脈の中で、適切にキーワードを配置することが重要です。
(4)タイトル変更によるSEOへの影響を考える
急激なタイトル変更は、一時的な順位変動を引き起こす可能性があります。
そのため、タイトル変更をする際は本当に必要な変更かよく検討してから実施しましょう。
また、変更後は変更前後の順位データを比較し、効果を慎重に検証してください。
もしもタイトル変更後に大きな変動があった場合はしばらく経過を観察し、必要であれば元に戻して様子を見るなどの施策を実施してください。
9.SEOに強いタイトルに関してよくある質問
多くのサイト運営者が、タイトル設定について様々な疑問を持っています。
ここでは、特に問い合わせの多い質問について、具体的に解説します。
- 自動生成でタイトルを作るとSEO的に悪影響がありますか?
- タイトルに英語と日本語を混在させてはいけませんか?
(1)自動生成でタイトルを作るとSEO的に悪影響がありますか?
自動生成そのものが直接的なペナルティの対象となることはありません。
ただし、品質の低いタイトルは、結果としてパフォーマンスの低下を招く可能性があります。
自動生成を利用する場合も、目視でチェックをしてタイトルが適切か確認しましょう。
(2)タイトルに英語と日本語を混在させてはいけませんか?
英語と日本語の混在自体は、SEOにおいて問題となりません。
むしろ、製品名や専門用語など、必要に応じて適切に使用することが重要です。
下手に英語を使いすぎるとユーザーにとって読みにくくなるので、読みやすさを優先してタイトルをつけましょう。
まとめ
効果的なタイトル設定は、SEO対策の基本となる重要な要素です。
適切なキーワードの選定と、ユーザーファーストな表現を心がけることが成功への鍵となります。
定期的な分析と改善を重ねることで、持続的なSEOパフォーマンスの向上が期待できます。
タイトルの最適化は、一度の設定で完了するものではありません。
検索トレンドやユーザーニーズの変化に応じて、柔軟な対応を続けることが重要です。
タイトル設定を含めたSEO対策にお悩みの方は、TMS Partnersへご相談ください。
TMS Partners株式会社は、数々の企業のSEO支援を実施しています。
数々の企業を支援した実績を活かして、SEO対策はもちろん広告支援まで、幅広い内容の支援が可能です。
問い合わせは無料なので、まずは以下の問い合わせフォームより気になることや質問をお寄せください。
