コラム

SEOで一番重要なのはキーワード選定!効果的な選定方法や便利なツール

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TMS編集部

「SEOのキーワード選定ってどうやるの?」
「立ち上げたばかりのサイトで、上位表示されやすいキーワードの考え方とは?」

SEOにおいてキーワード選定は非常に重要な工程ですが、いざ始めてみると手順や選定の基準がわからなくなってしまうこともあります。

この記事では、SEOにおけるキーワード選定の重要性や実際の選定方法、注意点や便利なツールを紹介します。

最後まで読めばSEO効果の高いキーワード選定の方法がわかり、自信を持ってWebサイト制作に取り組めるでしょう。

目次

1.SEOにおけるキーワードとは?

まずキーワードとは、ユーザーが検索エンジンで入力する言葉や文章のことです。

検索エンジン最適化(SEO)において、キーワードは戦略の基本となります。

このキーワードを適切に選定し、コンテンツに組み込むことでウェブサイトの検索順位が向上する可能性が高まります。

SEOにおけるキーワードの概要や仕組みについては、こちらの記事をご覧ください。

2024.10.31

SEOはキーワードが最重要⁉キーワードの種類や選び方の最新トレンド

2.SEOにおいてキーワード選定が重要な理由

キーワード選定は、SEO戦略を成功に導く上で欠かせないプロセスとなっています。

以下では、その重要性について具体的に解説します。

SEOにおいてキーワード選定が重要な理由

  1. 検索エンジンの上位表示難易度を正確に理解するため
  2. コンバージョンに繋げるため
  3. 検索意図にかなうコンテンツを配信するため

(1)検索エンジンの上位表示難易度を正確に理解するため

キーワード選定の過程で、検索ボリュームを確認し、キーワードで上位表示が可能かを確かめられます。

ボリュームが多いキーワードほどライバルが多く、少なくキーワードは比較的上位表示の難易度が低いです。

競合分析を通じて、各キーワードの競争度を把握することが必要不可欠となります。

検索ボリュームと競争度のバランスを見極めることで、効率的なSEO施策が可能となります。

検索ボリュームを意識したキーワード選定で、効率的にコンテンツを配信していけるでしょう。

(2)コンバージョンに繋げるため

キーワード選定により、ユーザーのニーズを汲み取り、コンバージョン率を上げるコンテンツ試作が可能となります。

意図に沿わないキーワードでは、たとえ検索順位が上がっても成果に結びつかない可能性が高いからです。

例えば、「ダイエット」というキーワードのサジェストキーワードに「楽に」「短期で」が上がっている場合、ユーザーは「楽に短期間で痩せたい」という願望を抱いています。

ユーザーが「どのようなプロセスで、求める結果を手にしたいか」をキーワード選定で明確にすることで、購買意欲を高めるコンテンツ制作が可能です。

(3)検索意図にかなうコンテンツを配信するため

キーワード選定の過程での調査で、ユーザーが求める情報を正確に理解し、適切なコンテンツを提供することができます。

検索キーワードの背景にある真のニーズを把握することで、満足度の高いコンテンツを作成できるようになります。

結果として、直帰率の低下やサイト滞在時間の増加といった結果が得られるはずです。

3.SEOで重要なキーワードの種類

SEO対策で活用するキーワードには、いくつかの重要な種類があります。

それぞれの特徴を理解し、適切に組み合わせることで効果的な戦略を立てましょう。

SEOで重要なキーワードの種類

  1. 関連キーワード
  2. サジェストキーワード
  3. 共起語
  4. 再検索キーワード
  5. カテゴリーを検索してメインキーワードを決める
  6. メインキーワードの関連キーワードを調べる

(1)関連キーワード

関連キーワードとはGoogle検索の最下部に表示される文字列や語句です。

メインキーワードと意味的に関連性の高い単語やフレーズを指します。

Googleの検索アルゴリズムは、これらの関連キーワードの使用状況も評価の対象としています。

関連キーワードを適切に組み込むことで、コンテンツの文脈的な関連性が高まり、自然な文章構成が可能になるでしょう。

(2)サジェストキーワード

サジェストキーワードとは、ユーザーが語句を検索フォームへ入力した際に自動表示されるフレーズです。

検索エンジンが提案する関連検索ワードのことを指しています。

ユーザーの実際の検索行動を反映しているため、需要の把握に役立ちます。

これらを活用することで、より多くの検索クエリに対応できるコンテンツを作成できるようになります。

(3)共起語

共起語とは、特定のキーワードと一緒に出現する確率が高い単語のことを表します。

自然な文章を作成する上で、これらの共起語を適切に使用することが重要になってきます。

検索エンジンは、これらの語句の関係性も考慮してコンテンツの質を評価しているのです。

(4)再検索キーワード

再検索キーワードとはユーザーが初回の検索後に実施した検索で使われたキーワードです。

一度の検索で不足していた情報を補うためキーワードが変化するケースが多く、この変化の分析でユーザーのニーズを深掘りできます。

例えば「英会話 上達」という検索から「英会話 オンライン レッスン」への変化は、解決方法を模索するユーザーの具体的なニーズを示しています。

この情報を活用することで、ユーザーの検索意図により深く応えるコンテンツを作成できるでしょう。

Google Search Consoleのデータを確認すると、同一ユーザーの検索クエリの変化を把握することができます。

また、「再検索キーワード調査ツール」を使用して再検索ワードを確かめられます。

4.SEOで重要なキーワードの選定手順

効果的なキーワード選定には、体系的なアプローチと緻密な分析が欠かせません。

SEO対策の成否は、この選定プロセスの質に大きく左右されるといっても過言ではありません。

以下では、具体的な手順に沿って、実践的なキーワード選定の方法を解説していきます。

SEOで重要なキーワードの選定手順

  1. ペルソナ設定をする
  2. ペルソナが抱える悩みをリスト化する
  3. 悩みに関連する大まかなキーワードを決める
  4. ライバルサイトの流入キーワードを調べる
  5. カテゴリーを検索してメインキーワードを決める
  6. メインキーワードの関連キーワードを調べる
  7. サブキーワードを決める
  8. キーワードの重複がないか確認する
  9. コンテンツ作成の優先度を決める

(1)ペルソナ設定をする

キーワード選定の第一歩は、明確なターゲット像を描くことから始まります。

自社の商品やサービスを利用するユーザーの、年齢層、性別、職業、収入レベル、居住地域などの基本的な属性を設定していきます。

さらに、趣味嗜好、ライフスタイル、価値観といった心理的特性も考慮に入れましょう。

たとえば、「30代後半の共働き夫婦で、都市部に住み、健康志向が強く、時間に余裕がない」といった具体的な像を描きます。

理解を深めるために、使用しているSNSや生活時間帯などの想像すると、キーワード選定に役立ちます。

(2)ペルソナが抱える悩みをリスト化する

設定したペルソナが直面している課題や問題点を具体的に洗い出していきます。

実際の検索クエリは、これらの悩みが言語化されたものとなることが多いからです。

日常生活における不便さや、仕事上の課題、将来への不安など、あらゆる角度から悩みを抽出します。

それぞれの悩みに対して、検索時に使用されそうな言葉や表現を書き出していきましょう。

悩みの深刻度や緊急度によって優先順位をつけることで、効率的なキーワード選定が可能となります。

(3)悩みに関連する大まかなキーワードを決める

抽出した悩みをもとに、検索される可能性の高いキーワードを幅広くリストアップします。

この段階では、検索ボリュームや競合度は考慮せず、できるだけ多くの候補を挙げることが重要です。

業界用語だけでなく、一般ユーザーが使用する平易な表現も含めて検討します。

同じ意味でも異なる表現があることを考慮し、同義語や類義語もリストに加えていきます。

地域性や世代による言葉の違いにも注意を払い、幅広い表現を収集していきましょう。

(4)ライバルサイトの流入キーワードを調べる

競合サイトの分析により、効果的なキーワードの発見が可能となります。

SEO分析ツールを使用して、ライバルサイトへの主要な流入キーワードを特定します。

上位表示を獲得しているキーワードの特徴や傾向を分析することで、有効な戦略が見えてきます。

ただし、ライバルの規模や権威性を考慮し、自社で対策可能なキーワードを選別してください。

競合のドメインが非常に強い場合に、同じキーワードで勝負しても負ける可能性が高いからです。

複数の競合サイトを分析することで、業界全体のキーワードトレンドを把握できるのです。

SEO戦略で重要な競合調査についてはこちらの記事をご覧ください。

2024.10.31

SEOの競合調査を圧倒的に効率化するツール|具体的な調査ポイントも紹介

(5)カテゴリーを検索してメインキーワードを決める

収集したキーワードを意味的なつながりでグループ化していきます。

各カテゴリーの中から、最も重要度が高く、かつ実現可能性のあるキーワードを選定します。

検索ボリュームと競合度のバランスを考慮しながら、メインキーワードを決定していきます。

カテゴリーごとの優先順位を付けることで、効率的な施策展開が可能となります。

サイト構造を見据えた階層的なキーワード配置を計画しましょう。

(6)メインキーワードの関連キーワードを調べる

選定したメインキーワードから派生する関連キーワードを探っていきます。

検索エンジンのサジェスト機能や関連検索ワードを活用し、ユーザーの検索行動を分析します。

「他の人はこちらも検索」セクションから、ユーザーの具体的な疑問点を抽出することも有効です。

これらの関連キーワードは、コンテンツの文脈を充実させる重要な要素となります。

適切な関連キーワードの配置により、検索エンジンからの評価が上がり、より上位表示されやすくなるでしょう。

(7)サブキーワードを決める

メインキーワードを補完し、より具体的な検索意図に応えるサブキーワードを選定します。

ロングテールキーワードや特定のニーズに対応した表現を中心に検討を進めます。

競争度が比較的低く、確実に成果が見込めるキーワードを優先的に選ぶと良いでしょう。

また、地域性や季節性を考慮したバリエーションも、サブキーワードとして有効です。

これらの組み合わせにより、より多くの検索クエリに対応できる体制を整えていきます。

(8)キーワードの重複がないか確認する

選定したキーワード同士の意味的な重複や競合がないかを精査します。

同じ検索意図に対して複数のページが競合する状況は避けなければなりません。

検索意図が同じコンテンツが乱立すれば、重複コンテンツとみなされて検索エンジンからペナルティを受けるリスクがあるからです。

必要に応じて、キーワードの統合や分割を検討し、最適な配置を決定します。

サイト内でのキーワードの住み分けを明確にすることで、効果的なSEO対策が可能となります。

定期的なキーワードマッピングの見直しにより、常に最適な状態を維持しましょう。

(9)コンテンツ作成の優先度を決める

選定したキーワードに基づいて、コンテンツ制作の優先順位を設定します。

検索ボリューム、競争度、季節性、ビジネス価値などを総合的に評価します。

リソースの効率的な配分を考慮し、段階的な展開計画を立てましょう。

短期的な成果が見込めるキーワードと、長期的な価値のあるキーワードのバランスを取るのが重要です。

また、コンテンツ公開後は定期的に効果測定を実施し、必要であれば柔軟にキーワード戦略を変更していきましょう。

5.初心者向け!SEO効果の高いキーワード選定のコツ

どうすればSEO効果の高いキーワード選定ができるか、2つのコツを紹介します。

SEO効果の高いキーワード選定のコツ

  1. スモールキーワードから対策する
  2. ユーザーが検索しやすいキーワードを選ぶ

(1)スモールキーワードから対策する

スモールキーワードは、必ずしも検索ボリュームの小さなキーワードを指すわけではありません。

むしろ、特定の問題解決に直結する具体的なキーワードを指します。

例えば「英会話」という大きなキーワードではなく、「英会話 オンライン 初心者 発音練習」といった具体的なキーワードを狙いましょう。

このようなキーワードは競争が比較的少なく、ユーザーの具体的なニーズに応えやすいという特徴があります。

また、コンテンツの作成方針も明確になりやすく、質の高い情報を提供しやすいです。

(2)ユーザーが検索しやすいキーワードを選ぶ

ユーザーの検索行動を理解するために、アナリティクスツールの活用が効果的です。

直帰率の低いキーワードや、滞在時間の長いキーワードは、ユーザーのニーズと合致している可能性が高いと判断できます。

また、モバイルでの検索とデスクトップでの検索では、使用されるキーワードが異なることにも注意しましょう。

モバイルでは短く簡潔なキーワードが好まれ、デスクトップではより詳細なキーワードが使用される傾向にあります。

これらのデバイス特性を考慮したキーワード選定を行うことで、より効果的なSEO施策が可能となります。

6.キーワード選定に便利なツール

各ツールには特徴的な強みがあり、目的に応じて使い分けることが重要です。

キーワード選定に役立つツールを3つ紹介するので、参考にしてください。

キーワード選定に便利なツール

  1. Google Search Console
  2. キーワードプランナー
  3. 再検索キーワード調査ツール

(1)Google Search Console

Google Search Consoleでは、実際にユーザーが使用した検索クエリを確認できます。

特に「検索パフォーマンス」レポートでは、以下の重要な指標を確認できます。

Google Search Consoleで確認できる指標

  • クリック数:ユーザーが実際にサイトを訪問した回数
  • インプレッション数:検索結果にサイトが表示された回数
  • 平均クリック率(CTR):インプレッションに対するクリック数の割合
  • 平均掲載順位:検索結果での表示順位の平均値

クリック率の高いキーワードから需要を確認したり、掲載順位を見てリライト戦略を立てるなど、様々な情報を読み取ることが可能です。

これらの指標を総合的に分析することで、効果的なキーワード戦略を立てることができます。

(2)キーワードプランナー

キーワードプランナーはキーワード選定だけでなく、トレンドキーワードを探すにも便利です。

年間の検索ボリュームの変動を確認することで、季節性のあるキーワードを特定できます。

例えば「ダイエット」というキーワードは通年検索ボリュームが大きいですが、年始は特に増える傾向にあるなど傾向を掴むことができます。

また、地域別の検索ボリュームも確認できるため、ローカルSEOの戦略立案にも役立つでしょう。

(3)再検索キーワード調査ツール

再検索キーワード調査ツールとは、再検索キーワードを抽出できるツールです。

再検索された回数も表示されるので、ユーザーがメインキーワードで得られなかった情報が何かを分析するのに役立ちます。

関連キーワードなども同時に抽出できるため、キーワード選定を効率化できるでしょう。

7.キーワード選定時の注意点

キーワード選定において、避けるべき一失敗パターンについても理解しておきましょう。

キーワード選定時の注意点

  1. 自社サイトの状況に応じたキーワード選定をおこなう
  2. ボリュームにとらわれない
  3. カニバリゼーションを回避する

(1)自社サイトの状況に応じたキーワード選定をおこなう

新規サイトの場合、まずはロングテールキーワードから始めることが賢明です。

ロングテールキーワードとは「ダイエット 短期で 簡単」など、メインキーワードに複数の語句を追加したものです。

ショートキーワードよりも検索ボリュームは下がりますが、競合性が低く、検索結果上位を狙いやすいのが特徴となります。

そしてサイトの成長に合わせて、徐々により競争の激しいキーワードにチャレンジしていきます。

検索意図に応じたコンテンツの質を担保できることを確認してから、新しいキーワードに取り組むべきでしょう。

(2)ボリュームにとらわれない

キーワード選定ではボリューム調査も重要ですが、ボリュームばかりにとらわれるのは危険です。

あくまでキーワード選定は、質の高いリード獲得のためのものです。

ボリュームが大きいキーワードばかり狙っても、そもそも検索結果上位表示が難しく、コンテンツを見てもらうチャンスを得られません。

反対に、コンバージョンにつながりにくいロングテールキーワードばかりを狙っても、自社がターゲットとするユーザーをWebサイトへ誘導できない可能性があります。

コンバージョン率が高く、検索結果上位表示を狙えるキーワードは何かを考えながら、選定作業を実施しましょう。

(3)カニバリゼーションを回避する

同じキーワードを複数のページで重複して使用することは避けるべきです。

内部競合が発生すると、せっかくの SEO 効果が分散されてしまいます。

そればかりか重複コンテンツと判断され、ペナルティを受けるリスクすらあるのです。

調査の過程で似たようなキーワードが表示された場合は安易にコンテンツを制作せず、事前調査をしましょう。

実際に検索を実施して上位表示サイトの内容を見れば、ユーザーの検索意図がわかるはずです。

同様の検索意図のキーワードであれば統合することで、カニバリゼーションを回避したキーワード選定ができます。

まとめ

SEOキーワード選定は、戦略的なウェブマーケティングの基盤となります。

ユーザーのニーズを深く理解し、適切なキーワードを選定することで、効果的なSEO施策が実現で切るためです。

もちろん選定の際は検索ボリュームだけでなく、ビジネス目標との整合性も考慮に入れた選定が重要となります。

継続的なデータ分析と改善を通じて、より精度の高いキーワード戦略を構築していきましょう!

この記事の投稿者
TMS編集部
TMS編集部
京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。