コラム

【初心者向け】サイトマップとは?役割やSEOとの関係性を解説

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TMS編集部

「サイトマップってなに?」
「サイトマップを制作するメリットやSEOとの関係性を知りたい」
「どうやって作成すればいいの?」

企業の経営者やマーケティング担当者の中にはこのような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

サイトマップは、その名の通り、Webサイト全体のページや構造を示したものであり、Webサイトを訪問したユーザーにコンテンツを分かりやすく提示する役割を担っています。

Webサイトにおいてサイトマップは欠かせない要素のひとつです。

また、サイトマップには、クローラーが効率よくページを認識するための「XMLサイトマップ」と訪問者の利便性を向上させる「HTMLサイトマップ」の2つの種類があります。

それぞれの役割と特徴を正しく理解することが、Webサイトのパフォーマンス向上に直結するでしょう。

本記事では、サイトマップの基本から役割、SEOへの影響、さらに作成方法までを解説します。

これからWebサイトを制作する方や、運営しているサイトのSEO効果を高めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

1.サイトマップとは

初めに、サイトマップの概要について解説します。

サイトマップとは

  1. サイトマップの概要
  2. サイトマップの必要性の判断基準

それぞれ説明します。

(1)サイトマップの概要

サイトマップとは、Webサイト内の全てのページやコンテンツを一覧形式でまとめた地図のようなものです。

地図を使えば目的地に辿り着きやすくなるのと同様に、サイトマップには訪問ユーザーが目的のページを見つけやすくするという役割があります。

そのため、サイトマップはユーザビリティの向上という観点から非常に重要です。

また、訪問したユーザーだけでなく、検索エンジンに対しても、サイト全体のページ構造を分かりやすく提示することができます。

特に、検索エンジンに対するサイトマップを制作することは、SEO評価上でも重要であり、内部対策の基礎となる要素です。

SEOの内部対策に関して、より詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。

2019.11.25

SEO内部対策とは具体的に何?すぐにできるチェックリストを公開

(2)サイトマップの必要性の判断基準

サイトマップの作成は、どのWebサイトでも必要だとは限りません。

作成が必ずしも必須ではないWebサイトもあるため、自社のサイトがどちらなのか把握しておくようにしましょう。

#1:サイトマップを作成すべきサイト

検索エンジンのクローラーが認識しにくいWebサイトは、サイトマップの作成がおすすめです。

サイトマップを作成すべきWebサイトとしては、具体的には以下のようなものが考えられます。

サイトマップを作成すべきWebサイト

  • ページ数が多い大規模サイト
  • 内部リンクや外部リンクが少ないサイト
  • 画像や動画がメインのサイト

ページ数が多い大規模なサイトは、クローラーが全てのページを巡りにくくなります。

また、ページ数が少ないサイトであっても、リンクが少ないと、クローラーがそのサイトまで辿り着かない可能性があるため、サイトマップの作成がおすすめです。

さらに、画像や動画がメインのサイトだと、テキストデータが少なく、検索エンジンに正確な情報を伝えることが困難です。

正しい評価をしてもらうためにもサイトマップを作成しましょう。

#2:サイトマップの作成が必ずしも必要ではないサイト

一方でサイトマップを作成することが必須とまでは言えないサイトは、以下の通りです。

ここにタイトル

  • 小規模サイト
  • 内部リンクが適切に設置されてるサイト
  • 頻繁な更新がないサイト
  • 検索エンジンにインデックスさせる必要がないサイト
  • すでに正確にインデックスされてるサイト

もっとも、小規模なサイトであっても、サイトマップを作成することで検索エンジンに確実にページを認識してもらえるというメリットがあります。

また、将来的にサイトが成長し、ページ数が増えたり、構造が複雑になった場合には、サイトマップの追加が必要になります。

そのため、現状だけでなく、将来的な運用も踏まえてサイトマップ作成の有無を判断することが大切です。

特に手間がかからない場合には、これらのWebサイトであったとしても、将来的な運用を見据えてサイトマップを作成しておくことがおすすめです。

2.サイトマップの種類と特徴

サイトマップは大きく分けて、検索エンジン向けのものと、ユーザー向けのものの2種類あります。

具体的には、以下のようなものです。

ここにタイトル

  1. XMLサイトマップ
  2. HTMLサイトマップ

それぞれの概要や特徴について見ていきましょう。

(1)XMLサイトマップ

XMLサイトマップは、検索エンジン向けのサイトマップです。

XMLサイトマップは、検索エンジンにサイトの内容を正しく伝える役割を担っています。

特にページ数が多い大規模なサイトや更新頻度が高いサイトでは、クローラーが新規ページや更新された内容を見逃すリスクがあります。

クローラーに認識されなければ、ページの評価が伴わず、SEO評価上もマイナスにはたらいてしまう可能性があります。

XMLサイトマップを作成することで、そのようなリスクを軽減することが可能です。

また、XMLサイトマップでは、ページの更新日時を検索エンジンに伝えることができるため、重要なページや直近に更新されたページを優先的にクロールするように促すこともできます。

これにより、サイト全体のインデックス効率が向上し、SEOパフォーマンスの強化につながります。

なお、XMLサイトマップの詳細については、以下の記事でも解説していますので、ぜひご参照ください。

2025.01.30

XMLサイトマップとは?検索エンジンの評価を上げる設定のコツ

(2)HTMLサイトマップ

HTMLサイトマップは、Webサイトを訪れるユーザー向けのサイトマップです。

Webサイト内のすべてのページや重要なコンテンツが表示され、訪問者が目的のページを簡単に見つけられるようになります。

特にページ数が多い大規模なサイトや複雑な構造を持つサイトでは、HTMLサイトマップはユーザビリティの向上に大きく貢献するでしょう。

また、視覚的なデザインを施すことで、単なるリスト以上の機能を提供することが可能です。

なお、HTMLサイトマップはWebサイトのフッターの位置に分かりやすく配置することが一般的です。

サイトの上部という分かりやすい位置に配置することで、ユーザーが直感的にサイトマップを開きやすくなるという効果があります。

また、サイトのコンテンツを一覧で示すことで、求める情報がどこにあるのかをユーザーが瞬時に判断できるだけでなく、必要な情報にすぐにアクセスすることが容易になります。

これによって、ユーザビリティの向上はもちろん、サイトからの離脱を防ぐことにもつながり、サイトの滞在時間や回遊率を高めることも可能です。

3.サイトマップのSEO効果

サイトマップを作成することで、検索エンジンがWebサイト内の重要なページを迅速かつ効率的に発見できるようになります。

特にXMLサイトマップからリンクされたページは、検索エンジンのクローラーによる訪問が促進されます。

先ほども述べたように、XMLサイトマップでは、ページの更新日時を検索エンジンに伝えることで、新規作成したページや直近に更新したページを優先的にクロールしてもらうことができます。

これにより、各ページの内容がすぐにインデックスされ、検索エンジンに正確に評価されるようになるのです。

また、サイトマップの存在はクローラーがページ間のリンク構造を正しく理解するための手助けにもなるため、リンクが不足しているページでもクローラーに発見されやすくなります。

その結果、Webサイト全体が評価され、早期に検索順位が向上することが期待できます。

このように、サイトマップの中でもXMLサイトマップを作成することは、SEO評価上プラスに働く

もっとも、クローラーがページの更新から早期にサイトを巡回し、インデックス処理を行うことを促すためには、Googleへ手動で送信を行うことが必要です。

そのため、XMLサイトマップを作成した場合には、Googleへのデータ送信も忘れずに行いましょう。

具体的な方法については、次項で解説しますので、ぜひご覧ください。

4.WordPressでのサイトマップ作成方法

サイトマップは、手動で作成する方法とWordPressのプラグインを使って作成する方法があります。

もっとも、作成の手間やコストという観点からは、WordPressプラグインなどによる自動生成を利用することがおすすめです。

サイトマップの作成方法は、XMLサイトマップとHTMLサイトマップで少し異なります。

以下では、2種類のサイトマップの作成方法について解説します。

なお、WordPressを利用したサイトマップ作成方法について、より詳しく知りたい方は以下の記事もご参照ください。

2025.01.30

WordPressサイトマップの重要性とは?SEO効果の高い設定を解説

(1)XMLサイトマップ

更新の手間を省くためにも、WordPress対応のプラグインを使った作成がおすすめです。

プラグインにはいくつかの種類がありますが、ここでは一般的に利用されているYoast SEOプラグインを利用した作成方法について解説します。

なお、サイトマップを作成したらサイトに設置し、Googleに伝えることで、早期にクローラーの巡回を促すことが可能です。

そのため、以下のような手順で作成を進めましょう。

サイトマップの作成手順

  1. プラグインをインストールして有効化する
  2. プラグインの設定をクリックする
  3. URLを確認する
  4. サイトマップを確認する
  5. Googleサーチコンソールへ登録する

具体的な手順やポイントについて、ご説明します。

#1:プラグインをインストールして有効化する

WordPressの管理画面から「Yoast SEO」プラグインをインストールし、有効化します。

なお、WordPressにはXMLサイトマップファイルを自動生成する機能が標準実装されています。

もっとも、標準実装されている機能はシンプルなものであり、本格的な運用には向かない場合があります。

具体的には、以下のようなことができないため、注意が必要です。

Yoast SEOでサイトマップを作成する上での注意点

  • ページの最終更新日がサイトマップ上に反映されない
  • サイトマップから除外したいページを指定できない

そのため、サイトマップをSEOという観点で作成・活用する場合には、プラグインを利用した作成方法がおすすめです。

#2:プラグインの設定をクリックする

左側メニューの「Yoast SEO」から設定をクリックします。

以下の画像のように、「サイトの機能」の編集画面が表示されます。

#3:URLを確認する

画面下部にある「API」から「XMLサイトマップ」を確認します。

「機能を有効にする」をオン・オフで切り替えることで、XMLサイトマップの生成を制御することができます。

また、「XMLマップを表示」をクリックすると、生成されたサイトマップを確認することができます。

#4:サイトマップを確認する

サイトマップを確認し、以下のように表示されているかを確認しましょう。

表示されたURLは、次に述べるGoogleサーチコンソールへの登録の際に利用します。

#5:Googleサーチコンソールへ登録する

プラグインを使ってXMLサイトマップを作成した場合でも、GoogleサーチコンソールにサイトマップのURLを登録する必要があります。

登録は、以下の手順に従って行いましょう。

Googleサーチコンソールへの登録方法

  1. 左側上部のメニューから、該当するURLを選択する
  2. 左側メニューから「サイトマップ」をクリックする
  3. 「新しいサイトマップの追加」の欄にサイトマップのURLを入力し、送信する
  4. 送信したサイトマップのステータスが「成功しました」になっていれば登録完了

(2)HTMLサイトマップ

HTMLサイトマップは、基本的にHTMLを直接編集して作成します。

もっとも、この方法で作成を進めてしまうと、ページの抜け漏れやリンクミスが発生するリスクがあります。

また、新規ページを追加した際や、これまであったページを削除する場合には都度HTMLを編集しなければなりません。

そのため、WordPressなどのCMSを利用している場合には、HTMLサイトマップを作成してくれるプラグインを利用するのがおすすめです。

HTMLサイトマップを作成するのにおすすめのプラグインは、以下の通りです。

HTMLサイトマップを作成するのにおすすめのプラグイン

  • PS Auto Sitemap
  • WP Sitemap Page
  • Sitemap by click5

上記のプラグインを活用することで、HTMLを直接編集しなくても、自動で更新してくれます。

なお、作成したHTMLサイトマップはフッターやグローバルナビゲーションにサイトマップへのリンクを設置するなど、ユーザーがいつでもサイトマップへアクセスできるようにしておきましょう。

5.サイトマップ作成の注意点

サイトマップを作成する際に押さえておくべき注意点があります。

具体的には、以下の点が挙げられます。

サイトマップ作成の注意点
  1. 階層を深くしすぎない
  2. XMLサイトマップはデータサイズに注意
  3. HTMLサイトマップは随時更新する


これらを意識することで、より高いSEO評価を得ることにつながります。

順にご説明します。

(1)階層を深くしすぎない

サイトマップを作成する際は、階層の深さに注意しましょう。

階層が深いと、ユーザーは目的のページを探しにくくなり、ユーザビリティが低下してしまいます。

また、ユーザビリティだけでなく、SEOにも影響します。

上述したように、クローラーはWebサイト内のリンクをたどってページを検出しています。

階層が深すぎると、クローラーに発見されにくくなり、正しくインデックスされません。

そのため、階層はトップページから2~3クリック3〜4階層以内にとどめておきましょう。

どうしても階層が深くなってしまう場合には、カテゴリを別に分けるなどの対処がおすすめです。

(2)XMLサイトマップはデータサイズに注意

XMLサイトマップには、URL数とデータサイズに制限があります。

具体的には、最大5万URL圧縮されていない状態で50MBまでとなっています。

規定サイズを超えてしまうと、他のページからのリンクを確認するのが難しくなってしまい、クローラビリティに影響します。

特にページ数が多い大規模なWebサイトの場合は、既定の数やサイズに収まっているか確認することが大切です。

もし、上記のサイズを超える場合には、サイトマップを複数に分割する必要があります。

(3)HTMLサイトマップは随時更新する

HTMLサイトマップは、サイト全体の案内役として常に最新の状態を保つことが大切です。

新しいページの追加や既存ページの削除、URLの変更を行った場合は、速やかにサイトマップを更新し、リンク切れがないか必ず確認しましょう。

HTMLサイトマップの最大の目的は、ユーザーがサイト内で迷わず、目的の情報にスムーズにアクセスできるようにすることです。

サイトマップが正確でなければ、ユーザーは必要な情報にたどり着けず、結果としてサイトの信頼性や利便性が低下してしまいます。

また、プラグインを使用している場合、自動更新機能を活用することで効率的な管理が可能です。

もっとも、自動更新が適切に動作しているか、生成された内容に誤りがないかを定期的に確認することも重要です。

まとめ

本記事では、サイトマップの基本知識や役割、作成方法などを解説しました。

サイトマップには、HTMLサイトマップとXMLサイトマップがあり、役割や作成方法が異なります。

本記事で解説したことを意識しながら、サイトマップを運用していくことで、SEO効果だけでなく、ユーザビリティの向上にも寄与するでしょう。

自社のホームページの規模や特性に合わせて、HTMLサイトマップとXMLサイトマップを適切に活用し、Webサイト全体のパフォーマンスを最大化してみてください。

サイトマップの作成を含めたSEO対策全般について相談したい方は、TMS Partners株式会社へご相談ください。

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