外部リンクとは?SEO効果を高める発リンク・被リンクの活用法


「外部リンクはSEOにどのような影響があるの?」
「被リンクを獲得したいけど、具体的にどうすればいい?」
外部リンクは検索エンジンがサイトの信頼性と価値を評価する重要な指標の1つであり、適切な外部リンク戦略により、SEO効果の向上とユーザー体験の改善を同時に実現することができます。
本記事では、外部リンクの基本概念から具体的な活用方法、注意すべきポイントまで、初心者にもわかりやすく解説します。
正しい外部リンクの理解と実践により、サイトの評価向上と持続的な成長を実現できるでしょう。
1.外部リンクとは
外部リンクは、SEO戦略において重要な役割を果たす要素です。
基本的な概念と関連用語を正確に理解しておきましょう。
- 外部リンクの概要
- 外部リンクと類似した用語
順にご説明します。
(1)外部リンクの概要
外部リンクは、自社サイトと他のサイトをつなぐリンクのことです。
外部リンクは発リンクと被リンクの総称として使われており、それぞれ異なる意味と効果を持っています。
- 発リンクとは
- 被リンクとは
#1:発リンクとは
発リンクとは、自分のサイトから他のサイトへ向けて設置するリンクのことです。
記事内で他社の情報を引用する際の出典リンクや、参考資料として外部サイトを紹介する場合などが該当します。
例えば、統計データを引用する際に官公庁のサイトへリンクを設置することで、情報の正確性と信頼性を示すことができます。
#2:被リンクとは
被リンクとは、他のサイトから自分のサイトに向けて設置されたリンクのことです。
「バックリンク」とも呼ばれ、検索エンジンがサイトの権威性や信頼性を評価する際の重要な指標となります。
質の高い被リンクを多く獲得しているサイトは、検索エンジンから「価値のあるコンテンツを提供している」と評価され、検索順位の向上が期待できます。
被リンクとは何か、また被リンクのメリットや獲得方法を知りたい方向けの記事もご覧ください。
(2)外部リンクと類似した用語
外部リンクと混同しやすい用語について、違いを明確にしておきましょう。
- 内部リンク
- サイテーション
順にご説明します。
#1:内部リンク
内部リンクとは、同一サイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。
外部リンクが他サイトとの関係性を示すのに対し、内部リンクはサイト内のコンテンツの関係性を示すものです。
具体的に内部リンクは、ユーザーのサイト内回遊を促進し、検索エンジンにサイトの構造を理解させる役割があります。
適切な内部リンク構造を設定すれば、ページ間での評価の分散と集約を効果的に実施することが可能です。
なお、内部リンクがSEOに与える影響や具体的な施策については、以下の記事で詳しく解説しています。
#2:サイテーション
サイテーションとは、リンクは設置されていないものの、他のサイトで自社の名前やブランド名、URL等が言及されることです。
「引用」や「言及」と表現される場合もあり、特にローカルSEOにおいて重要な要素です。
例えば、SNSで企業名が話題になったり、ニュース記事で商品名が紹介されたりすることがサイテーションに該当します。
直接的なリンクではありませんが、ブランドの認知度向上や間接的なSEO効果が期待できる要素です。
サイテーションによるSEO効果や業種別の活用事例については、以下の記事も合わせてご覧ください。
2.外部リンクのSEO的な意味
外部リンクは、検索エンジンがサイトを評価する際の重要な指標となります。
その意味と効果を詳しく理解しておきましょう。
- 良質な被リンクは「他者からの推薦」の意味をもつ
- 発リンクはコンテンツの信頼性を担保する
- 適切な外部リンクでユーザー体験を向上させる
なお、SEO対策の意義や具体的な施策については、以下の記事も参考になります。
(1)良質な被リンクは「他者からの推薦」の意味をもつ
検索エンジンは、被リンクを「他のサイトからの推薦状」として捉えています。
例えば、医療系の記事が医学会の公式サイトからリンクされた場合、その記事の専門性と信頼性が第三者によって保証されていると解釈されます。
このような推薦の連鎖により、検索エンジンはサイトの権威性を判断し、検索順位に反映させています。
ただし、単純にリンク数が多ければ良いというわけではなく、リンク元サイトの質や関連性が重要です。
質の高い被リンクを獲得することで、検索エンジンからの信頼を得て、長期的なSEO効果を実現することができます。
(2)発リンクはコンテンツの信頼性を担保する
自サイトから適切な外部サイトへの発リンクは、コンテンツの信頼性を高める効果があります。
特に統計データや研究結果を引用する際に、信頼できる一次情報源へリンクを設置することで、情報の正確性を示すことが可能です。
例えば、市場調査の結果を紹介する記事で、調査を実施した機関の公式発表へリンクすることで、読者は情報の出典を確認でき、情報の信頼性が向上します。
また、発リンクは検索エンジンに対して「このサイトは信頼できる情報源を適切に活用している」というシグナルを送ることにもなります。
ただし、関連性のない不適切な発リンクは逆効果になる可能性があるため、慎重な選択が必要です。
(3)適切な外部リンクでユーザー体験を向上させる
外部リンクはSEO効果だけでなく、ユーザー体験の向上にも大きく貢献します。
ユーザーが求める詳細情報や関連情報へのリンクを適切に設置することで、ユーザーのニーズを満たす情報提供が可能です。
例えば、商品レビュー記事で公式サイトの詳細ページや購入ページへのリンクを設置することで、ユーザーの購買行動をスムーズにサポートできます。
また、専門的な用語や概念について、より詳しい解説がある外部サイトへのリンクを設置することで、情報を深掘りしたいユーザーの検索意図を満たすことができるでしょう。
外部サイトへのリンクは自サイトからの離脱につながると思われがちですが、ユーザーファーストであれば積極的に活用すべきです。
ユーザー体験の向上がもたらすSEO上のメリットや具体的な施策を実施する際のポイントについては、以下の記事も合わせてご参照ください。
3.SEO効果は質による!良質な外部リンクとは
外部リンクのSEO効果を最大化するためには、量よりも質を重視することが重要です。
具体的には、以下のようなものがあてはまります。
- 信頼できるドメインからの被リンク
- 関連性の高いサイトからの被リンク
- 権威性のある情報源への発リンク
- 有益な一次情報の引用
良質な外部リンクの特徴を理解し、戦略的に活用しましょう。
(1)信頼できるドメインからの被リンク
良質な外部リンクとは信頼できるドメインからの被リンクです。
検索エンジンは、リンク元サイトの信頼性を重要視し、政府機関、大学、有名メディア、業界団体などの権威性の高いドメインからの被リンクは、非常に高いSEO効果をもちます。
例えば、厚生労働省(mhlw.go.jp)や経済産業省(meti.go.jp)などの政府系サイト、東京大学(u-tokyo.ac.jp)などの教育機関からの被リンクは、最高レベルの信頼性をもつといって良いでしょう。
また、業界内で権威性の高い専門メディアや老舗企業のサイトからの被リンクもSEO効果が高いです。
これらのサイトは、ドメインパワーが高く、検索エンジンから高い信頼を得ているため、そこからのリンクは強力な推薦状として機能します。
なお、ドメインパワーはツールを用いて計測することができます。
ドメインパワーを把握することの意義や具体的な計測ツールについては、以下の記事も合わせてご参照ください。
(2)関連性の高いサイトからの被リンク
被リンクの効果を高めるためには、リンク元サイトとの関連性が重要です。
自サイトと同じ業界や関連分野のサイトからの被リンクは、検索エンジンに「専門性の高いコンテンツ」として評価される可能性が高まります。
例えば、美容関係のサイトであれば、化粧品メーカー、美容専門誌、皮膚科医のブログなどからの被リンクが効果的です。
一方、美容サイトが不動産や金融分野のサイトから被リンクを受けても、関連性が低いため効果は限定的です。
関連性の高い被リンクを獲得するためには業界内でのネットワーキングや、価値のあるコンテンツの継続的な発信が重要になります。
(3)権威性のある情報源への発リンク
自サイトから権威性のある外部サイトへの発リンクも、SEO効果を高める要素の1つです。
信頼できる一次情報源や権威性の高い専門サイトへのリンクを適切に設置することで、コンテンツの信頼性を向上させることができます。
例えば、健康関連の記事では厚生労働省や医学会のガイドライン、経済記事では内閣府の統計データや日本銀行の発表資料などへのリンクが効果的です。
ただし、権威性の高いサイトであっても、コンテンツとの関連性がない場合は、不自然なリンクとして評価を下げる可能性があります。
常に「ユーザーにとって有益な情報源かどうか」を基準に判断して発リンクするようにしましょう。
(4)有益な一次情報の引用
一次情報(オリジナルの調査結果、統計データ、研究成果など)への発リンクは、SEO的にも高い価値があります。
大元の情報源にリンクすることで、情報の正確性と信頼性を最大限に高めることができるからです。
例えば、市場規模に関する数値を紹介する際に、調査会社の報告書やプレスリリースに直接リンクすることで、読者は情報の根拠を確認することができます。
また、学術論文や研究機関の発表資料への引用リンクも、専門性の高いコンテンツとして評価されます。
4.SEOに悪影響な外部リンクとは
外部リンクは適切に活用すればSEO効果を高めますが、不適切な使用は逆効果です。
具体的には、以下のような外部リンクには注意が必要と言えます。
- 質の低いサイトからの被リンク
- 無関係なページへの発リンク
- リンクの販売・不自然な外部リンク
避けるべき外部リンクのパターンを理解しておきましょう。
(1)質の低いサイトからの被リンク
検索エンジンはリンク元サイトの品質も評価に含めるため、質の低いサイトからの被リンクは悪影響を与える可能性があります。
具体的には、スパムサイトやコンテンツファーム、アダルトサイト、ギャンブルサイトなどからの被リンクは注意が必要です。
また、自動生成されたコンテンツのみで構成されているサイトや、明らかにSEO操作を目的としたサイトからのリンクも悪影響を与える場合があります。
これらの低品質サイトからの被リンクが大量に発生している場合は、Google Search Consoleのリンク否認ツールを使用して外部リンクを拒否する対策も考えましょう。
(2)無関係なページへの発リンク
コンテンツの内容と関連性のない外部サイトへの発リンクは、SEOに悪影響を与える可能性があります。
例えば、美容液のコンテンツから厚労省が発表した失業率についてのデータへの発リンクをしたような場合は、内容が無関係であるため権威性の向上にはつながらず、むしろスパムとみなされる可能性があります。
そのため、発リンクを設置する際は、必ずコンテンツとの関連性を確認し、ユーザーにとって有益な情報源かどうかを基準に判断することが重要です。
また、リンクを設置する理由を明確にし、必要に応じてテキストリンクで説明文を追加するなどの対策も取りましょう。
(3)リンクの販売・不自然な外部リンク
検索エンジンは、人為的なリンク操作を厳しく取り締まっているため、被リンクの購入、相互リンクの大量設置、リンクファームの利用などは、Googleのガイドライン違反となり、ペナルティの対象になる可能性があります。
例えば、今まで月間数本程度だった被リンクが突然月間数百本になるような場合は、スパム判定される可能性が高くなります。
健全なSEO戦略では、時間をかけて自然な被リンクを獲得することが重要です。
質の高いコンテンツの継続的な発信、業界関係者との自然な関係構築、価値のある情報提供などを通じて、長期的にリンクを獲得していきましょう。
5.Google Search Consoleで外部リンクを確認する方法
自サイトの外部リンク状況を把握するために、Google Search Consoleの活用は欠かせません。
基本的な確認手順をマスターしておきましょう。
- Google Search Consoleへログイン
- リンクを選ぶ
- 上位のリンク元サイト情報を確認する
(1)Google Search Consoleへログイン
まず、Google Search Consoleにアクセスし、対象サイトのプロパティを選択します。
初めて利用する場合は、サイトの所有権確認が必要になるので、あらかじめ設定しておきましょう。
(2)リンクを選ぶ
Search Consoleの左メニューから「リンク」を選択します。
この画面では、外部リンクと内部リンク、上位のリンクもとサイトの両方の情報を確認できます。
(3)上位のリンク元サイト情報を確認する
「上位のリンク元サイト」では、自サイトに最も多くのリンクを送っているドメインを確認できます。
各リンク元サイトをクリックすると、具体的にどのページからリンクされているかの詳細も確認できます。
この情報を活用して、どのような種類のサイトから被リンクを受けているか、リンク元の品質はどうか、スパム的なリンクが含まれていないかなどを分析できます。
もし明らかに低品質なサイトからの大量リンクが発見された場合は、リンク否認ツールの使用を検討しましょう。
6.SEO効果の高い発リンクの設置方法
発リンクを効果的に活用するためには、適切な設置方法を理解することが重要です。
ユーザビリティとSEO効果を両立する実践的な手法をご紹介します。
- 意味のあるリンクを設定する
- リンク先の信頼性や関連性を重視する
- ユーザーにとって外部リンクがわかりやすい表記をする
- 適切なテキストを用いる
- 適宜rel属性を取り入れる
順に見ていきましょう。
(1)意味のあるリンクを設定する
発リンク設置の基本は、明確な目的と意味を持つリンクを設定することです。
引用、出典の明記、参考資料の紹介などの目的を明示し、ユーザーにとって価値のあるリンクのみを設置しましょう。
意味なく急に厚労省のページを貼るような不適切なリンクはユーザーの混乱を招き、SEO的にも悪影響を与える可能性があります。
リンクを設置する前に、「このリンクはユーザーにとって本当に必要か?」、「コンテンツの理解や体験向上に貢献するか?」を自問することが重要です。
(2)リンク先の信頼性や関連性を重視する
発リンク先の選定では、信頼性と関連性を最重要視する必要があります。
政府機関、学術機関、業界団体、権威性の高いメディアなど、信頼できる情報源を優先的に選択しましょう。
また、自サイトのコンテンツとの関連性も重要な判断基準です。
読者が自然に「もっと詳しく知りたい」、「根拠を確認したい」と思うような、論理的なつながりのあるリンク先を選ぶことが効果的です。
(3)ユーザーにとって外部リンクがわかりやすい表記をする
ユーザーが予期せずに外部サイトに移動することを避けるため、外部リンクにはそうとわかるように表記しましょう。
「外部サイトへ移動します」と表記したり、WordPressなどのCMSではプラグインの設定で外部リンクに自動でアイコンが付くような仕様になっているものもあります。
この対応は必須ではありませんが、ユーザビリティの観点から設置しておいた方が親切です。
環境省のWebサイトでも、リンク先を予期できるようにするというガイドラインが示されており、ユーザーフレンドリーなサイト設計の重要性が強調されています。
関連JIS項目:【7.2.4.4、7.2.4.9】
-
作成方針
-
- 外部ホームページ(www.env.go.jp以外のドメイン)へのリンクは、利用者がリンクを選択する前に、外部ホームページへ移動することを予測できるようにする。
- 外部ホームページのトップページにリンクを設定する場合は、リンクテキストをホームページ名や団体名にする。
- 外部ホームページの個別のページにリンクを設定する場合は、リンクテキストの最後にかっこ書きでホームページ名や団体名を記載する。
- 外部ホームページ(www.env.go.jp以外のドメイン)へのリンクは、利用者がリンクを選択する前に、外部ホームページへ移動することを予測できるようにする。
このような配慮により、ユーザーにとって予期せず外部サイトへのリンクを踏んでしまうような事態を避けることが可能です。
(4)適切なテキストを用いる
リンクテキストは、リンク先の内容を適切に表現する必要があります。
「出典:〜〜〜|厚生労働省」のように、どこへリンクしているのかを明確にすることで、ユーザーの理解と信頼を得ることができます。
「こちら」「詳細はこちら」のような曖昧なリンクテキストは避け、具体的で説明的なテキストを使用することが重要です。
また、リンクテキストには適切なキーワードを含めることで、SEO効果も期待できます。
(5)適宜rel属性を取り入れる
特定の状況では、rel属性を使用してリンクの性質を検索エンジンに明示することが重要です。
Googleガイドラインでは、PR記事など有償リンクを明示したいときなどはrel属性が必須とされています。
また、コメント欄や掲示板など、ユーザー投稿にリンクする場合なども適切なrel属性を明記するようにしてください。
rel属性の種類 | 用途・意味 |
---|---|
nofollow | リンク先にSEO評価を渡さない(信頼性が不明な場合など) |
sponsored | 広告・アフィリエイトなどの有償リンクであることを示す |
ugc | コメント欄やフォーラム投稿など、ユーザー生成コンテンツからのリンク |
判断方法としては信頼性の高い発リンクにはrel属性をつけず、それ以外でやや不安がある場合は取り入れると良いでしょう。
7.SEO効果の高い外部リンクを獲得する方法
質の高い被リンクを獲得するためには、戦略的なアプローチが必要です。
長期的な視点で取り組める効果的な手法をご紹介します。
- コンテンツの質を高める
- メディア掲載やSNSでサイト認知を高める
(1)コンテンツの質を高める
被リンク獲得の最も確実な方法は、外部サイトから「このサイトの情報は信用できる」と思われるような、高品質なコンテンツを制作することです。
データの分析記事を作成したり、業界の独自アンケートや調査の結果を発表したりすることで、他のサイトからの引用や言及を促すことができます。
引用されやすいコンテンツの特徴は、ランキング系の記事や業界動向のレポート、市場調査などの独自性の高い統計データなどです。
また、実際の事例を詳細に分析したケーススタディや、長期間にわたる検証結果なども、他のサイトから重要な参考資料として引用される可能性が高くなります。
共通しているのは「他社のサイトでは入手できない、独自の情報を提供しているかどうか」です。
コンテンツの質を高めるうえで、自社の独自の価値観や調査結果などをまとめて、他社からも引用されるようなものを作りましょう。
(2)メディア掲載やSNSでサイト認知を高める
中小企業などまだ知名度が不足している場合は、メディア掲載やSNSでサイト認知を高めましょう。
メディア掲載やPRタイムスへの掲載、SNSでの拡散などで、アンケート結果や調査データを周知するなどの施策も効果的です。
プレスリリースの配信により、ニュースサイトやメディアからの被リンクを獲得できる可能性があります。
また、業界イベントでの発表や、専門誌への寄稿なども認知度向上と被リンク獲得の両方に効果があります。
待ちの姿勢ではなく自社サイトを積極的に世に出していくように、施策を実施しましょう。
より詳しい被リンク対策の方法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
8.外部リンクをまとめてチェックできるツール
外部リンクの状況を効率的に把握するために、様々なツールを活用できます。
具体的には、以下のようなものがあります。
- 被リンクをチェックできるツール
- 発リンクをチェックできるツール
無料から有料まで、目的に応じて適切なツールを選択しましょう。
(1)被リンクをチェックできるツール
自サイトがどのような被リンクを受けているかを確認するためのツールをご紹介します。
- Google Search Console
- hanasakigani.jp
- 被リンクチェッカー(ahrefs)
#1:Google Search Console
Google Search Consoleでは、Googleが実際に認識している被リンクデータを確認することができます。
無料で利用でき、リンク元サイト、リンク元ページ、リンク先ページの詳細情報を取得できるので、リンクの質を確認するのにも便利です。
なお、リンクのデータはcsvやGoogle Spread Sheetへダウンロードできるため、詳細な分析などに利用しやすいです。
#2:hanasakigani.jp
hanasakigani.jpは日本の無料被リンクチェックツールで、手軽に被リンク状況を確認できます。
URLを入力するだけで、被リンク数や主要なリンク元を簡単に確認できます。
リンク元のアンカーテキストなども一覧表示されるため、自社との関連性やリンクの質も確認しやすいです。
#3:被リンクチェッカー(ahrefs)
被リンクチェッカーはahrefsが提供する有料の本格的なSEOツールで、詳細な被リンク分析が可能です。
競合サイトの被リンク状況も確認でき、戦略立案に役立ちます。
さらに、ドメインレーティングやURL レーティングなどの独自指標も提供されているため、リンク元のドメインパワーのチェックも可能です。
(2)発リンクをチェックできるツール
自サイトから外部サイトへの発リンク状況を確認するためのツールを紹介します。
- SEOチェキ!
- 発リンク比率評価チェックツール
- 発リンクチェックサイト
#1:SEOチェキ!
SEOチェキ!は、無料で利用できる発リンクチェックツールで、発リンクを確認できる機能を搭載しています。
URLを打ち込むだけで発リンク一覧が表示され、アンカーテキストが適切かどうかも一覧で確認することが可能です。
また、リンクのrel属性の数も数えてくれるので、適切な属性を付与しているかの確認にも便利です。
#2:発リンク比率評価チェックツール
発リンク比率評価チェックツールとは、ページ内の内部リンクと外部リンクの比率を分析できるツールです。
対象URLと対策キーワードを入力してボタンをクリックすれば、内部リンクと外部リンクの比率し、SEO的な評価の分析結果を確認できます。
分析結果では対策キーワードの検索結果上位10位とのリンク比率の差異などが確認でき、競合対策ができるのも特徴です。
#3:発リンクチェックサイト
発リンクチェックサイトでは、指定したページの発リンク状況を詳細に分析できます。
リンク先のステータスコードやリダイレクトの有無なども確認でき、リンクの健全性チェックに活用することができます。
これらのツールを組み合わせて活用することで、外部リンクの現状把握と最適化を効率的に実施することが可能です。
9.SEOと外部リンクの関係についてよくある質問
外部リンクとSEOに関してよく寄せられる質問と、その回答をまとめました。
- 外部リンクの数に制限はありますか?
- nofollowリンクはSEO的に効果がありますか?
- 相互リンクはSEO的に有効ですか?
- 他社サイトに発リンクすると自サイトの評価が分散してしまうのですか?
(1)外部リンクの数に制限はありますか?
Googleは外部リンク数の明確な上限を設定していませんが、自然で意味のあるリンクのみを設置することが重要です。
1ページあたり数百個のリンクがあっても、すべてがユーザーにとって価値があれば問題ありません。
また、関連性のない大量の外部リンクは、スパムとして認識される可能性があるため注意が必要です。
量よりも質を重視し、ユーザーの体験向上に貢献するリンクのみを設置しましょう。
(2)nofollowリンクはSEO的に効果がありますか?
nofollowリンクはPR記事など有償リンクを明示したいときや、信頼性が不明な外部サイトへリンクするときに使用する属性です。
相手方からnofollowリンクを受けていた場合に直接的なSEO評価は受けませんが、ユーザー動線としての価値や間接的なSEO効果はあります。
nofollowリンクでもクロールを完璧に阻害するわけではないため、認知度向上やトラフィック獲得には貢献する可能性があります。
(3)相互リンクはSEO的に有効ですか?
自然で関連性の高いサイト同士の相互リンクは、SEO的に有効な場合があります。
ただし、SEO目的のみの人為的な相互リンクや、関連性のないサイト同士の相互リンクは逆効果になる可能性があるので注意しましょう。
例えば、業界団体のメンバーサイト同士や、地域の関連事業者同士の自然な相互リンクは問題ありません。
(4)他社サイトに発リンクすると自サイトの評価が分散してしまうのですか?
適切な発リンクは、自サイトの評価を下げることはありません。
むしろ、権威性の高いサイトへの適切な発リンクは、コンテンツの信頼性を高め、SEO効果を向上させる可能性があります。
ただし、低品質なサイトへの大量の発リンクや、関連性のないリンクは悪影響を与える可能性があるため、慎重な選択が必要です。
まとめ
外部リンクは、SEO戦略において重要な役割を果たす要素であり、発リンクと被リンクの両方を適切に活用することで、サイトの評価向上とユーザー体験の改善を実現することができます。
被リンクは「他者からの推薦」として機能し、権威性の高いサイトからの質の高いリンクほど大きなSEO効果をもたらします。
一方、発リンクはコンテンツの信頼性を担保し、ユーザーに価値のある情報を提供する手段として活用できます。
重要なのは量よりも質を重視し、関連性と信頼性の高いリンクのみを扱うことです。
Google Search Consoleなどのツールを活用して定期的にリンク状況をモニタリングし、健全なリンクプロフィールを維持することで、長期的なSEO効果を実現できるでしょう。
自社サイトの外部リンクの状況について知りたい、改善したいとお考えなら、TMS Partners株式会社へご相談ください。
TMS Partners株式会社は外部リンクはもちろん、コンテンツ制作支援やLP強化など幅広いWeb施策の実績があります。
