【多いだけじゃダメ!】SEOと文字数の関係性と良質な記事の書き方
「文字数が多ければSEOで評価されやすい?」
「検索上位に文字数が少ないサイトが上がっている…情報量が多いのに、負けているのはなぜ?」
SEOと文字数には相関性がありますが、文字数が多ければ良いというものではありません。
ただ文字数が多いだけのコンテンツは、ユーザーにとって余計な情報が多く読みづらくなることもあるんです!
この記事ではSEOと文字数の関係やコンテンツの文字数の考え方、ユーザーが求めるコンテンツの例とSEO評価が高くなる対策について解説します。
最後まで読めば、ユーザーが求めている情報を提示できるクオリティの高いコンテンツを作れるようになるでしょう!
SEOに文字数が関係しやすい理由
SEOに文字数が関係しやすい理由を解説します。
前提として、文字数が多いからといって検索上位に表示されるわけではありません。
しかし、文字数の多さとSEOには関係があると言われています。
- 質が高く情報が多いコンテンツは文字数が多くなる
- 検索キーワードを網羅的に配置できる
- 共起語が含まれるコンテンツはSEOで有利になる
なぜSEOと文字数が関係しやすいのかを理解しておきましょう。
質が高く情報が多いコンテンツは文字数が多くなる
検索エンジンが検索順位を決定する上で重視しているのは、コンテンツがユーザーにとって有益かどうかです。
質の高いコンテンツはユーザーが必要な情報を網羅的にまとめているため、情報量が多くなります。
多くの情報を伝えるために、自然と文字数が多くなりやすいのです。
検索キーワードを網羅的に配置できる
ある程度の文字数のコンテンツには、検索キーワードを網羅的に配置できます。
短文はテキスト数自体が少ないため、キーワードの配置に限界があるでしょう。
しかし、文字数が多ければメインキーワードのみならず、共起語や関連キーワードを配置しやすくなります。
共起語が含まれるコンテンツはSEOで有利になる
検索エンジンは、メインキーワードだけでなく、共起語を使用しているコンテンツを評価すると言われています。
共起語とはあるキーワードと同時に出現しやすいキーワードのことで、ラッコキーワードなどで簡単に検索可能です。
単一でキーワードを入れるよりも、同時に出現しているキーワードを入れ込むと、SEO的に評価が高くなります。
例えばワインの共起語は以下のようなものです。
- 価格
- 産地
- お酒
- 届け
- 赤ワイン
- 人気
- タイプ
テキストの文字数が多ければ、これらのワードを適切に配置でき、ユーザーの検索意図に適ったコンテンツが作れます。
そもそもSEOの概要を知りたいという方は、こちらの記事も併せて読んでみてください。
SEOに効果的な文字数の考え方とは
前の項目で触れましたが、文字数の多さがSEO評価と直結するわけではありません。
SEOに効果的な文字数の考え方を理解しましょう。
- 必要文字数はキーワードによって変わる
- ライバルサイトを調査して上位サイトの文字数を目安にする
- 検索意図を汲み取りユーザーに必要な情報を書く
自社でコンテンツを作成する際に文字数設定に迷った場合に参考にしてください。
必要文字数はキーワードによって変わる
コンテンツに必要な文字数はキーワードによって変わります。
ビッグキーワードであるほど必要な文字数が多くなり、ロングテールキーワードを用いるほど文字数は少なくなる傾向にあるでしょう。
ビッグキーワードとは、『脱毛』『ワイン』など、検索ボリュームが大きいキーワードのこと。
ロングテールキーワードとは、『脱毛+東京+安い』『ワイン+飲みやすい+初心者』など、複合した単語を組み合わせたキーワードのこと。
ビッグキーワードでコンテンツを作る場合は、対象者を限定せず、網羅的に記事を書く必要があるため文字数が多くなります。
反対にロングテールキーワードは、ターゲットやキーワードを絞り込んでいるため、文字数は少なくなるでしょう。
ライバルサイトを調査して上位サイトの文字数を目安にする
競合サイトを調査し、上位サイトの文字数を目安にして文字数を決めましょう。
ラッコキーワードの見出し抽出機能を用いると、上位サイトの文字数を自動でカウントしてくれます。
図のように文字数が右側に表示されているので、上位サイトの文字数を参考にしてみましょう。
検索意図を汲み取りユーザーに必要な情報を書く
ユーザーの検索意図に沿った、有益なコンテンツを作るようにすれば文字数は自ずと決まってきます。
例えばワインの飲み方についてのコンテンツを作る場合も、ユーザーが「どんなワインの飲み方を知りたいか」「他に知りたい情報はないか」を考えるべきです。
ワインの飲み方を検索したユーザーが他に検索したキーワードを見てみると、何が知りたいかが分かります。
単純な飲み方だけでなくマナーを知りたい、また口の中に渋みが残ることを気にしている人も。
文字数がライバルより上回っていても、情報が薄ければ意味がありません。
キーワードから必要な情報をまとめて、検索ユーザーにとって有益なコンテンツを作りましょう。
検索ユーザーが求めるコンテンツの例3選
検索ユーザーが求めるコンテンツの例を3つ紹介します。
- 検索者の疑問や悩みを解決するコンテンツ
- 網羅性が高いコンテンツ
- 検索者の潜在ニーズを汲み取ったコンテンツ
Googleの理念となっているユーザーファーストとはどんなことかを理解し、有益なコンテンツを作る参考にしましょう。
検索者の疑問や悩みを解決するコンテンツ
検索ユーザーは、自身の疑問や悩みを解決するコンテンツを求めています。
具体的には「洗濯機・壊れた」「〇〇(会社名)+電話番号」などのキーワードがこれにあたります。
疑問や悩みを持っているユーザーが求めているのは答えですから、正確な回答が書いてあれば文字数は関係ありません。
疑問や悩み系の検索ワードでYahoo!知恵袋が上位に上がるのは、一問一答でシンプルに回答を示してあるからです。
文字数ではなく、正確な回答を意識してコンテンツを作りましょう。
網羅性が高いコンテンツ
検索ユーザーは網羅性が高いコンテンツを求めている場合もあります。
網羅性が高いコンテンツは情報量が多いため、文字数は多くなるでしょう。
「〜とは?」など、曖昧な検索キーワードを使用したユーザーは、コンテンツを読んでいくうちに「あれは?」「これは?」と他の疑問が湧いてくることが多いです。
例えば「ワイン+飲み方」で検索したユーザーは、飲み方だけでなく、おすすめワインも知りたいと思うかもしれません。
その場合に同一コンテンツにおすすめワインとネット購入リンクが掲載されていれば、ユーザーにとっては利便性が高く、ベストなコンテンツということになります。
このようにユーザーにとって必要であろう情報を網羅的に掲載したコンテンツは、ユーザーニーズが高いです。
検索者の潜在ニーズを汲み取ったコンテンツ
検索ユーザーが潜在的に求めているニーズに沿ったコンテンツもSEO的に評価されます。
例えば「脱毛・高い」で検索したユーザーがいたとしましょう。
キーワードだけを重視して「脱毛サロンが高い理由」「高い脱毛サロンは品質が良い」などと勧めても、ユーザーのニーズを汲み取っているとは言えません。
このユーザーは脱毛サロンの料金の高さに対し、ネガティブなイメージを持っています。
そして「できたら安いサロンを探したい」「でも安い脱毛サロンは効果がないかも」と不安を持っていることが推測できるでしょう。
安い脱毛サロンでも効果が出やすいサロンを紹介してあげることで、ユーザーのニーズを満たせます。
このように、検索者が本当は何を欲しているかを汲み取り、的確な回答を出すコンテンツがSEO的な評価を得られるコンテンツです。
文字数以外でSEO評価を上げるために意識すること
文字数以外でSEO評価を上げるコツを紹介します。
- 競合リサーチを欠かさない
- ユーザーの検索意図を汲み取る
- 専門性・権威性のあるコンテンツを作る
- 検索者の感情を意識する
- 記事を読んだ後のアクションまで想定してコンテンツを作る
ライバルサイトよりテキスト数が多いだけでは、SEO評価は得られません。
1つずつSEO評価されるコンテンツの作り方を解説します。
競合リサーチを欠かさない
文字数を含めて、競合サイトのリサーチを欠かさないようにしましょう。
- 競合のタイトルの付け方
- 競合のコンテンツの見出し
- キーワード
- 文字数
- リンクの貼り方
- 画像の枚数
ライバルサイトを調査すると、何が検索エンジンから評価されているかが見えてきます。
先ほどの文字数調査の結果を引用しますが、一位のサイトは文字数5,000文字程度ですが、18,000文字のサイトが6位になっています。
つまり文字数だけでなく、コンテンツの作り方や見出しの内容、キーワードに差があるということです。
この違いを読み取り、ライバルのサイトに勝てる内容のコンテンツを作らなければなりません。
競合のリサーチを日々重ねて、上回る質のコンテンツを作るようにしましょう。
ユーザーの検索意図を汲み取る
各種ツールを用いて、ユーザーの検索意図を読み取りましょう。
ユーザーが知りたい情報を掲載しているかどうかは、コンテンツSEOの最重要ポイントです。
サジェストキーワードや自社サイトへたどり着いたユーザーの検索キーワードを分析して、何を知りたいかを汲み取ってコンテンツを作りましょう。
キーワードから検索意図を汲み取るためのツールは以下の記事で紹介しています。
専門性・権威性のあるコンテンツを作る
検索エンジンは、Webサイトの情報の信頼性を重視するようになりました。
そのため専門性・権威性があるサイトはSEO上位に上がりやすいです。
例えば着物買取店についてのコンテンツを作る場合、個人が作成したサイトよりも着物買取を専門的に行なっている業者の方が評価されやすくなります。
この場合にできる施策として、着物買取店で働いていた経緯をプロフィール欄に記載するなど、専門的知識がある旨を示す方法が有効です。
また、医学的な内容を記載する際は医者の監修であることを記載したり、信頼できる情報リンクを外部リンクとして提示する方法を取りましょう。
検索者の感情を意識する
検索ユーザーの感情を意図してコンテンツを作ることも大切です。
例えば「就職・面接」を検索したユーザーは、不安を抱えているはず。
冒頭で感情に寄り添って、最終的に励ますような感情の動きを意図するコンテンツを作ることで、ユーザーに最後まで文章を読んでもらえます。
テクニックとして、冒頭であえて不安を煽り、そこから解決策を提示するライティング方法もあります。
検索者の感情を揺さぶることで、申し込みページのクリックなどのアクションも起こしやすくなるでしょう。
記事を読んだ後のアクションまで想定してコンテンツを作る
コンテンツを作る際は、記事を読んだ後にどのようなアクションを取るかを想定してコンテンツを作りましょう。
記事を読み終わった後のアクションは、検索エンジンで追跡されているからです。
読み終わってページを閉じるのと、サイト内の他コンテンツを回遊するのでは、SEO評価が大きく異なります。
自社サイトを回遊してほしい場合は、ページの最後に関心がありそうな記事を表示させる内部リンクを設置するのが良いでしょう。
商品購入に繋げたいなら、商品のアピールとユーザーへのベネフィットを提示し、商品リンクを押しやすい場所に設置します。
ただ読んだだけにならず、ユーザーがアクションを起こしたくなるコンテンツを作りましょう。
文字数だけにとらわれず質の高いコンテンツを作りましょう!
文字数が多いだけではSEO評価を得られません。
しかし、ユーザーの検索意図を汲み取り、情報を網羅的にすればするほど文字数は多くなるものです。
自社が想定したキーワードからユーザーが求めている情報を読み取り、適切な文字数のコンテンツを作りましょう。
文字数以外にもSEO評価を上げるための方法はたくさんあります。
コンテンツの質と必要な情報が掲載されていることを前提とし、ユーザーがアクションを起こしやすい動線の配置などにも配慮しましょう。
SEOと文字数の関係を正しく理解した上で、有益なコンテンツを配信してください。