SEO対策に必須なGoogleアルゴリズムとは?
「SEOアルゴリズムって何?」
「Googleで上位表示されるにはどうしたら良い?」
このようにSEOのアルゴリズムについてお悩みではないでしょうか?
結論から言うとアルゴリズムは検索エンジンにおける検索順位を決定するシステムのようなものなので、アルゴリズムを理解しておくとSEO対策で非常に役立ちます!
ここでは、Googleアルゴリズムの概要と必要なSEO対策について紹介します。
この記事を読んで、上位表示されるWebサイトの基本を押さえましょう!
1.SEOアルゴリズムとは
SEOアルゴリズムとは検索結果の掲載順位を決定するプログラムのことです。
他にも検索エンジンアルゴリズム、検索アルゴリズム、サーチエンジンアルゴリズムと呼ばれます。
(1)概要
Googleは表示されるサイトの掲載順位をサイトごとの評価で決定しており、その評価基準にはおよそ200の項目が存在すると言われています。
Googleではその評価を行うアルゴリズムを日々少しずつ改良しており、定期的に大きなアップデートを行っています。
ここでは、代表的な3つのアルゴリズムについて紹介し、具体的な対策方法について述べたいと思います。
(2)アルゴリズムにおけるSEO対策の重要性
先に述べたようにアルゴリズムについて、Googleは日常的に小規模な、定期的に大規模なアップデートを行っています。
このことから、SEO対策はGoogleとのいたちごっこで無意味に思う方も多いのではないでしょうか。
しかしこの認識は極端なものであり、SEO対策は決して無意味ではありません。
そもそもGoogleのアルゴリズムは完成されたものではなく、ユーザーの利便性の追求という目的はどのアップデートでも共通しています。
欲しい情報に辿り着くことが難しいとユーザーが離れていってしまうため、これを防ぐために絶えずアップデートを行っているという訳です。
ユーザーの求める情報が上位表示されるようにアルゴリズムのアップデートが行われるのに対して、ユーザーにとって見つけやすい、分かりやすいサイトを作成することがSEOです。
このサイト作りにアルゴリズムの実情の理解が必要不可欠です。
アルゴリズムの設定意図の理解がユーザーにとって利便性の高いコンテンツの作成のヒントとなり、ひいてはアップデートに左右されない強靭なコンテンツ作成に役立ちます。
(3)3つのアルゴリズム
基本的なアルゴリズムに、MFI(モバイル・ファースト・インデックス)、QDF(クエリ・ディザーブズ・フレッシュネス)、QDD(クエリ・ディザーブズ・ダイバーシティ)の3つがあります。
いずれもユーザーの利便性追求を目標に設定・改良されたものであり、コンテンツを作成する上で非常に重要なアルゴリズムです。
以下で詳しく述べますので、設定意図をしっかり理解し、それぞれに対応するSEO対策について考えるきっかけとなれば幸いです。
2.MFI(モバイル・ファースト・インデックス)
MFI(モバイル・ファースト・インデックス)は「モバイル表示最優先」を意味します。
パソコンよりもスマートフォンを用いての検索が増加した時流を反映したアルゴリズムです。
(1)MFIとは
これまで、検索結果の順位付けはデスクトップ向けページの内容に基づいて行われていました。
スマートフォンでの検索結果もデスクトップ向けのコンテンツにおける順位で表示されており、デスクトップ向けのコンテンツさえ充実していれば、パソコン・スマートフォン問わず検索結果の上位に表示することが可能でした。
しかし、モバイルファーストインデックス(MFI)が導入され、モバイル向けページが重点的に評価されるようになりました。
すなわちSEOの評価において、デスクトップ向けページよりもモバイル向けページを充実させた方が、検索結果の上位に表示できるということです。
MFIが導入された背景には、ユーザーの多数がパソコンよりもスマートフォンを用いて検索するようになったことがあります。
このような変化の最中、従来のようにSEOの評価基準をデスクトップ向けページのままにしていると、モバイルユーザーの検索意図とは異なるページが検索結果の上位に表示される可能性があります。
これはGoogleが掲げている「ユーザーの利便性を第一に考える」という理念に反することになります。
したがってそのような状況を回避するためにMFIが導入されたという訳です。
(2)MFIにおけるSEO対策
MFIが導入されたことで、デスクトップ用ページのみで運営されているサイトや、モバイル用ページへの対応が中途半端なサイトが大きく影響を受けます。
例えばデスクトップ用ページとモバイル用ページで、主なコンテンツやクローラーへの記述方法(構造化マークアップ)が大きく異なる場合、変更を検討したほうが良いでしょう。
これまではデスクトップ用ページのみが主な評価対象であったため、重要なコンテンツをモバイル用には用意せず、デスクトップ用のみに用意するという場合も問題ありませんでした。
しかしMFIが導入された今となっては、デスクトップ用とモバイル用でいかに差がないページを作成するかが、検索結果の上位表示の鍵となります。
デスクトップ用しか存在しない場合、引き続きデスクトップ用ページのコンテンツで評価されますが、その際もモバイルユーザーの利便性に基づいて評価されます。
したがってモバイル用ページも作成することをおすすめします。
3.QDF(クエリ・ディザーブズ・フレッシュネス)
QDF(クエリ・ディザーブズ・フレッシュネス)は「新鮮味のある検索結果」を意味します。
トレンド性が重要なコンテンツで、特に対策が必要なアルゴリズムです。
(1)QDFとは
「QDF」とは「Query Deserves Freshness」の略で、話題性のある検索キーワードに関して、他者よりも新しい情報を掲載しているサイトを上位に表示させるというアルゴリズムです。
QDFは通常のランキングアルゴリズムとは異なり、全てのキーワード検索に適応されるアルゴリズムではなく、時間と共に情報の価値が変化するコンテンツに関して重要なアルゴリズムです。
例えば、トレンドを追った情報を随時提供するブログやサイトが該当します。
Google検索エンジンでは、検索数の増減やブログ・ニュースサイト・ソーシャルニュースサイトの言及数などの情報から、注目
度の高い話題を割り出し、その話題に対してQDFを適応しています。
QDFが適応されるコンテンツは情勢によってその都度変化するため、掲載順位の変動が激しくなると考えられます。
(2)QDFにおけるSEO対策
QDFで重要なトレンドワードはWeb上で調査可能です。
まずGoogleトレンドでGoogle検索におけるトレンドワードを調べることができます。
Googleトレンドでは過去24時間以内で、検索数が急上昇しているワードを表示させています。
雑記や話題のニュースを集めているサイトであれば、Googleトレンドのトップから話題性のあるワードを選んで記事やコンテンツを作成することで、QDFの適応による上位表示を狙うことが可能です。
次にSNSでトレンドワードを調査することができます。
例えばTwitterでは検索画面で「トレンド」のタブが表示されており、そこで注目されている話題を確認することができます。
またInstagramでは「旬の話題」機能が登場しました。
「旬の話題」は発見タブに表示され、日本のユーザー間で利用が増加しているハッシュタグの中から代表的な10点が選出されます。
SNSで話題になっているワードはQDFの対象となっていると考えられるため、それに関連した記事やコンテンツを作成することで上位表示が期待できます。
4.QDD(クエリ・ディザーブズ・ダイバーシティ)
QDD(クエリ・ディザーブズ・ダイバーシティ)は、「多様性のある検索結果」を意味します。
公式に発表されたアルゴリズムではありませんが、コンテンツ作成に重要なアルゴリズムです。
(1)QDDとは
「QDD」とは「Query Deserves Diversity」の略で、検索結果に多様性を持たせるアルゴリズムです。
検索キーワードに対して似たような内容のサイトを複数表示させるのではなく、その言葉が含む様々な意味に関連したサイトをバランス良く表示させます。
具体的には、「犬」という検索キーワードに対して、ペットショップ、ペットフード、ペット用品、里親情報、犬種やことわざなど様々な情報が検索結果に反映されます。
ここでペットショップの情報のみが検索結果に表示された場合、犬種について調べたいユーザーは再度検索し直す必要があり、ユーザーの利便性を損ねてしまいます。
したがって検索結果に幅を持たせることでユーザーの検索意図に対応できるようにしているのです。
ただし、QDDはGoogleが公式に存在を明言しているものではなく、SEO関係者が考察によって存在を示唆しているものです。
しかしQDDと通称される、検索結果に多様性を持たせるアルゴリズムは、Googleが公式に存在を認めていないからと言って軽視できるものではありません。
先程の検索結果の例からも分かるように、Googleが一回の検索に対して様々な検索結果を表示していることは確かなことです。
(2)QDDにおけるSEO対策
Googleは検索結果に多様性を求めているため、ユーザーの検索結果に沿ったオリジナリティが求められています。
したがって既存の上位表示の記事をリライトすることはQDDに対する有効なSEO対策とは言えません。
もちろん優れたサイトのリライトは、そのジャンルの学びを深め、より深い考察が可能となります。
しかし多様性という点では既存の記事に埋もれてしまい、上位表示は難しいでしょう。
SE0では検索キーワードを決めて、そのキーワードでの上位表示を目標に取り込みますが、その際に以下の点を意識することが重要になります。
- ユーザーはそのキーワードをどのような意図を持って検索するのか
- 今から作成しようとするコンテンツはどの意図に対応するのか
これらを意識してコンテンツを作成することがSEOの強化に繋がり、ひいてはオリジナリティを産むきっかけとなるでしょう。
4.Googleの検索結果を決定する5つの要因
Googleが検索順位を決定する要因は200項目以上あると言われています。
Googleはそのうち特に掲載順位に影響を与える要因を5つ公開しています。
(1)検索結果の把握
検索キーワードの検索意図の把握し、その意図に沿ったコンテンツを作成することが重要です。
検索意図は「Know」「Go」「Do」「Buy」の4つに分けられます。
それぞれの検索意図には次のような意味合いがあります。
- 「Know」=検索キーワードについて知りたいというニーズ
- 「Go」=検索キーワードの場所に行きたいというニーズ
- 「Do」=検索キーワードのコツを知り、実際にやりたいというニーズ
- 「Buy」=検索したキーワードの商品を購入したいというニーズ
ユーザーの検索キーワードはどの種類のニーズに対応しているかを分析し、それに合ったコンテンツの作成が重要になります。
(2)キーワードとWebページの関連性
検索キーワードとコンテンツの親和性が高いことが重要です。
つまり、コンテンツに検索キーワードが含まれているかが上位表示の鍵となります。
特に見出しや本文、画像などに含まれていることで、Googleがユーザーのニーズを満たすコンテンツとして認識しやすくなります。
また見出しはユーザーにとってサイト選択の判断材料であるため、検索キーワードが含まれていると自分の求める情報がそのサイトにあると明確になります。
(3)コンテンツの品質
多くのユーザーが検索するキーワードの場合、その関連情報を含むコンテンツは多く存在します。
Googleは、どれがよりユーザーニーズを満たすコンテンツであるのかを、コンテンツの品質によって評価します。
検索キーワードが出現する回数やE-A-Tなど、様々な観点でコンテンツの品質を判断します。
E-A-Tはそれぞれ専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)の3つの概念から成ります。
ページとコンテンツのタイプ、コンテンツの作成者、Webサイトの運営者、Webサイトの評判などを評価基準とし、E-A-Tが高いほど、そのWebサイトやページの品質評価が高まり、高評価へ繋がります。
(4)ユーザビリティ
ユーザビリティとはサイトの使いやすさを示す指標です。
ユーザビリティが向上すると、コンバージョン率も向上します。
ユーザビリティは5つの特性から構成され、その特性とは「学習のしやすさ」「効率性」「記憶のしやすさ」「エラー」「主観的満足度」です。
それぞれの特性には以下のような意味合いがあります。
- 「学習のしやすさ」=ユーザーが簡単に学べるようにすること
- 「効率性」=ユーザーが正確かつ迅速に高い生産性を上げられること
- 「記憶のしやすさ」=操作を覚えやすくすること
- 「エラー」=トラブル発生率を低くして致命的なミスを起こさないこと、またエラーが発生しても簡単に回復できるようにすること
- 「主観的満足度」=ユーザーが楽しく利用でき、気に入ってもらうこと
(5)ユーザーの情報
Googleはユーザーの位置情報や検索履歴から、検索時のユーザーにとって最適な検索結果を表示します。
例えば「病院」と検索すると、東京のユーザーには東京の病院が、大阪のユーザーには大阪の病院が表示されます。
したがってキーワードを選定する際、地名をキーワードに含めることで、ある地域の位置情報を持つユーザーの検索結果に表示されやすくなり、それらのユーザーにアプローチしやすくなります。
まとめ
検索アルゴリズムの基本概念や設定意図を押さえることで、SEOで対策すべきポイントが見えてきたのではないでしょうか。
どのアルゴリズムにも、Googleの「ユーザーの利便性の向上」という理念は共通しているので、ユーザーが使いやすいサイトやコンテンツの作成を心がけましょう。
どう取り掛かったら良いか分からない方は、Googleが公表している、検索順位に影響を与える5つの要因を参考にしてみてください。