コラム

Google広告の代理店の選び方|Premier Partner認定と業種別CPA

投稿日:
最終更新日:
TMS編集部

「Google広告の運用を代理店に任せているのに、成果が見えない」
「毎月レポートは届くが、改善提案がほとんどない」
「代理店を変えたいが、どこに頼めばいいのか判断基準がわからない」

Google広告の代理店選びは、広告費の投資対効果を左右する最も重要な意思決定のひとつです。

電通が2026年3月に発表した「2025年 日本の広告費」によると、インターネット広告費は4兆459億円に達し、総広告費の50.2%を占めるまでに成長しました。Google広告はその中核を担う媒体ですが、代理店の数も増え続けており、品質の差は広がる一方です。

本記事では、Google広告の代理店を選ぶ際に確認すべき7つのチェックポイントを、実務の視点から具体的に解説します。これから代理店を探している方はもちろん、現在の代理店に不満を感じている方にも活用いただける内容です。

TMS Partnersでは、Google Partner認定の運用体制のもと、広告戦略の設計から運用・改善までを一貫してサポートしています。代理店選びにお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。

無料相談はこちら

目次

Google広告の代理店選びが重要な理由

Google広告の代理店選びとは、自社の広告運用を任せるパートナーを決定するプロセスを指します。代理店の選定は、広告費の費用対効果に直結する経営判断です。

代理店の品質格差が広がっている現状

インターネット広告市場の急成長に伴い、Google広告の運用代行を提供する代理店の数は年々増加しています。しかし、すべての代理店が同じ品質のサービスを提供しているわけではありません。

電通の調査によると、2025年のインターネット広告費は前年比110.8%の4兆459億円に達しました。市場拡大を背景に新規参入する代理店も増えていますが、経験や実績の差は大きく開いています。

担当者1人あたり30社以上のクライアントを抱えている代理店もあれば、10社以下に絞って手厚くサポートする代理店もあります。この差が、レポートの質や改善提案の頻度にそのまま反映されます。

代理店選びを間違えた場合に起こるリスク

代理店選びの失敗は、広告費の無駄遣いだけでなく、ビジネスチャンスの損失につながります。

代理店選びを間違えた場合に起こる典型的なリスクは以下のとおりです。

  • 広告費を消化するだけで、コンバージョンにつながらない
  • レポートが数値の羅列で、改善のための具体的なアクションがわからない
  • 担当者が頻繁に変わり、自社のビジネスを理解した運用がされない
  • 契約期間の縛りが長く、成果が出なくても解約できない
  • 広告アカウントが代理店名義で開設されており、乗り換え時にデータを引き継げない

特に成長企業のマーケティング担当者にとって、代理店との認識ズレは深刻な問題です。自社の成長スピードに対応できない代理店に任せ続けると、競合に遅れを取るリスクが高まります。

Google広告代理店の種類と特徴

Google広告代理店とは、Google広告の運用を専門的に代行する企業の総称です。代理店は大きく3つのタイプに分類されます。それぞれの特徴を理解したうえで、自社のニーズに合ったタイプを選ぶことが重要です。

総合広告代理店

総合広告代理店は、テレビ・新聞・雑誌などのマス広告からデジタル広告まで、幅広い媒体を一括で取り扱う大手代理店です。

メリットとしては、クロスメディア戦略の立案や大規模な予算管理に強みがあります。一方で、Google広告に特化した細かな運用調整よりも、予算配分の最適化に重きを置く傾向があります。

月額広告費が数百万円以上の規模で、テレビCMやオフライン広告との連動が必要な場合に適しています。

Web専門広告代理店

Web専門広告代理店は、Google広告をはじめとするデジタル広告の運用に特化した代理店です。

Google広告の運用力を最も重視するなら、Web専門広告代理店が第一選択肢になります。

SEOやSNS広告、ランディングページの改善など、デジタルマーケティング全般と連携した施策を得意とします。担当者がGoogle広告の最新アップデートを日常的にキャッチアップしている点も強みです。

月額広告費が30万〜300万円程度の中小企業・成長企業にとって、最もフィットするタイプといえます。

特化型広告代理店(業種・媒体特化)

特化型広告代理店は、特定の業種(EC、BtoB、人材、不動産など)や特定の広告媒体(Google広告のみ、SNS広告のみなど)に絞ってサービスを提供する代理店です。

業種特化の代理店は、業界特有のCPA相場やコンバージョン率の目安を熟知しているため、初期段階から精度の高い運用が期待できます。ただし、対応範囲が限定的なため、複数の広告媒体を横断的に活用したい場合には不向きな場合があります。

3タイプの代理店の特徴を比較すると、以下のようになります。

項目 総合広告代理店 Web専門広告代理店 特化型広告代理店
強み クロスメディア戦略 デジタル全般の知見 業界特化の深い知見
適した広告予算 月額数百万円以上 月額30万〜300万円 規模を問わず
対応媒体の幅 広い(マス含む) 広い(デジタル中心) 狭い(特定媒体)
Google広告の専門性 中程度 高い 非常に高い
おすすめの企業 大企業 中小・成長企業 特定業界の企業

Google広告の中でもリスティング広告の運用代行について、費用相場や選び方をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

リスティング広告の運用代行とは?費用相場と失敗しない選び方を解説

Google Premier Partner と Partner 認定制度|代理店選びの最重要シグナル

Google広告代理店を選ぶ際、「Google認定パートナー資格」と「Premier Partner(上位3%)」の確認が最重要です。認定ランクで運用品質・最新機能アクセス・サポート品質が大きく異なります。

認定パートナーの3階層

階層 認定要件(概要) 代行依頼への意味
Google Premier Partner パートナー上位3%以内、年間広告費・スキル・成長率要件をすべて満たす 業界トップクラスの運用品質、Google本社からの直接サポート、最新機能優先アクセス
Google Partner 広告費要件+認定資格保有者の在籍+一定パフォーマンス基準 標準運用品質を担保。中小〜中堅代理店の主要レンジ
未認定 認定要件を満たしていない/申請していない 運用品質に幅。フリーランス・少額予算特化に多い

認定ランクで違いが出る5つのポイント

  1. Google最新機能への先行アクセス:β版機能をPremier Partnerだけが先行テスト
  2. Googleからの直接サポート:媒体障害・仕様変更時のサポート速度
  3. 運用者の認定資格保有率:Premier Partnerは複数資格保有者が必須
  4. レポート機能の優位性:専用ダッシュボード・ベンチマークデータ
  5. 業界実績の蓄積:業種別運用ノウハウの豊富さ

予算規模別の認定パートナー必須度

  • 月間広告費100万円以上:Premier Partner または Partner 認定を必須要件に
  • 月間広告費30〜100万円:Google Partner 認定が望ましい
  • 月間広告費30万円未満:未認定でも実績確認できれば検討範囲

「Google認定パートナーバッジ」を掲載していても、Premier なのか Partner なのかで運用品質が大きく異なる。契約前に必ず認定ランクを明確に確認しましょう。

業種別Google広告のCPC・CPA相場|代理店提案の妥当性判断

代理店から「月CPA 5,000円」と提案された時、業種相場として妥当か判断する基準を整理しました。

業種 典型CPC 典型CPA 代理店手数料感(月額)
不動産・住宅 200〜800円 1〜3万円 月20〜50万円(広告費100〜300万)
BtoB SaaS・コンサル 300〜1,500円 1万〜10万円 月15〜40万円(広告費80〜200万)
BtoC EC 80〜400円 2,000〜8,000円 月10〜30万円(広告費50〜150万)
地域密着サービス 100〜500円 3,000〜1万円 月5〜15万円(広告費30〜80万)
士業 500〜3,000円 1万〜5万円 月15〜40万円(広告費80〜200万)
採用広告 100〜500円 2,000〜1万円 月10〜30万円(広告費50〜150万)

業種別CPA相場の活用法

  1. 代理店提案CPAが業種相場の50%以下:過剰な期待値設定の可能性、実現性要確認
  2. 業種相場の200%以上の提案:運用品質が低い、または初期立ち上げで時間がかかる可能性
  3. 業種相場と乖離が大きい場合:自社の競合状況・LP品質・商品力との関係を確認

3か月後のCPA改善トレンドの目安

  • 初月CPA:業種相場の1.5〜2倍が現実値(学習期間)
  • 3か月目以降:業種相場±20%以内に収まれば運用軌道
  • 6か月以降:業種相場を上回り続けるなら、LP改善・KW見直し・代理店変更検討

業種別CPA相場を踏まえずに代理店提案を受けると、「3か月後にCPA 10倍」のような非現実的な期待値で契約し失敗します。

2026年Google広告代理店選定の新基準|P-MAX・Cookieless・AI最適化

2024年以降、P-MAX(パフォーマンスマックス)・Cookieless時代対応・AI最適化が代理店選定の新基準になっています。

P-MAX運用への対応

  • P-MAXとは:AI主導の自動最適化キャンペーン、Googleが推す主要形式
  • 代理店の役割:「日々の入札調整」から「アセット(クリエイティブ)の量と質の管理」へ
  • 確認事項:過去6か月のP-MAX運用実績、アセット制作体制(月20本以上の差替え対応)

Cookieless時代の運用対応

  • 背景:サードパーティCookie廃止でリマーケ精度低下、ファーストパーティデータの重要性増
  • 必要な対応:GA4+拡張コンバージョン実装、コンセントモード、Google Ads Data Hub活用
  • 確認事項:GA4プロパティ設計・拡張CV実装・Google Tag Manager実装の一気通貫対応可否

AI最適化の運用力

  • 新キャンペーン形式:デマンドジェネレーション(YouTube・Gmail・Discover一括配信)
  • 確認事項:複数業種でのROAS実績データの開示、AI機能の運用ノウハウ

2026年の代理店選定の新3チェック

  1. P-MAX運用実績:過去6か月の業種別ROAS実績データ
  2. GA4・拡張CV実装スキル:自社GA4設計・GTM実装まで対応可能か
  3. クリエイティブ制作体制:月20本以上のバナー差替え対応可能か

2024年以前の運用ノウハウだけに依存する代理店は、2026年以降のGoogle広告でパフォーマンスを最大化できないリスクあり。新基準で必ず確認しましょう。

Google広告代理店の費用相場と料金体系

Google広告代理店の費用相場とは、代理店に運用を依頼する際に発生する手数料やその他の費用の目安を指します。料金体系は代理店ごとに異なりますが、大きく3つのタイプに分けられます。

手数料型(広告費の15〜20%)

最も一般的な料金体系が、広告費に対する手数料型です。業界標準は広告費の20%で、多くの代理店がこの料金体系を採用しています。

月額広告費 手数料率20%の場合 手数料率15%の場合
30万円 6万円 4.5万円
50万円 10万円 7.5万円
100万円 20万円 15万円
300万円 60万円 45万円

月額広告費が25万円以下の場合は、手数料率ではなく最低手数料(月額5万円程度)が設定されるケースが大半です。

手数料型は広告費に連動するため、予算が小さいうちはコスト効率がよく、予算の拡大とともに手数料の絶対額も増加します。定期的に費用対効果を検証することが重要です。

定額型・成果報酬型の違い

手数料型以外にも、定額型と成果報酬型の料金体系があります。

定額型は月額10万〜30万円程度の固定費用で運用を依頼する形式です。広告費が大きい場合にコストメリットが出やすい反面、対応範囲が限定される場合があります。

成果報酬型はコンバージョン数やCPAなどの成果に連動して費用が決まる形式です。一見リスクが低く見えますが、代理店側が短期的な成果を優先しすぎるリスクがあります。成果の定義や計測方法について事前に明確な合意が必要です。

初期費用と最低契約期間の目安

運用手数料に加えて、初期費用が発生するケースがほとんどです。一般的な初期費用は3万〜10万円程度で、アカウント設計やキーワード調査、キャンペーン構築などが含まれます。

最低契約期間は3〜6ヶ月が一般的です。Google広告の運用はデータの蓄積と改善サイクルが前提となるため、多くの代理店が最低3ヶ月の契約期間を設けています。1ヶ月で成果を判断するのは避けてください。

失敗しないGoogle広告代理店の選び方7つのポイント

Google広告代理店の選び方とは、自社の広告運用に最適なパートナーを見極めるためのチェック基準を指します。ここでは、代理店選びで失敗しないための7つの具体的なチェックポイントを解説します。

Google Partner認定の有無を確認する

Google Partner認定とは、Googleが代理店の専門知識・運用実績・広告費の規模を審査し、一定の基準を満たした代理店に付与する認定制度です。

Google Partners プログラムによると、Partner認定を受けるには「パフォーマンス」「支出」「認定資格」の3つの要件カテゴリをすべて満たす必要があります。さらにPremier Partnerは、各国の参加代理店の上位3%のみが認定される上位資格です。

Google Partner認定は代理店の品質を保証するものではありませんが、最低限の運用品質が担保されている目安として活用できます。認定を受けていない代理店がすべて低品質というわけではありませんが、選定の際のひとつのフィルターとして有効です。

自社の業種・業界での運用実績を確認する

Google広告の最適解は業種によって大きく異なるため、同業界での運用実績は代理店選びで最も重視すべきポイントのひとつです。

BtoBとBtoC、高単価商材と低単価商材では、効果的なキーワード戦略もクリエイティブの方向性もまったく異なります。同業種の運用実績がある代理店であれば、業界特有のCPA相場やコンバージョン率の目安を把握しており、初期段階から的確な戦略を立てることができます。

代理店に確認すべきポイントは以下のとおりです。

  • 自社と同じ業種での運用実績があるか
  • その業種でどのような成果を出したか(CPA・ROAS等の具体的な数値)
  • 担当者自身がその業種の広告運用を経験しているか

担当者1人あたりの案件数を確認する

代理店の運用品質は、担当者1人あたりのクライアント数に大きく左右されます。

1人の担当者が20〜30社を抱えている場合、1社あたりに割ける時間は限られます。入札調整やクエリ分析が後回しになり、結果として広告のパフォーマンスが停滞するリスクがあります。

担当者1人あたり10社以下を目安に、手厚いサポートが受けられるかどうかを確認してください。契約前に「担当者は何社を同時に担当していますか」と直接聞くことが有効です。

レポート内容と改善提案の質を見極める

レポートの質は、代理店の実力を最もわかりやすく測れる指標です。

数値の羅列だけのレポートでは、広告運用の改善にはつながりません。「なぜCPAが上昇したのか」「次月はどのキーワードに注力すべきか」「クリエイティブのA/Bテスト結果と次の仮説」まで踏み込んだ分析と提案が含まれているかが重要です。

契約前にサンプルレポートの提示を依頼し、以下を確認してください。

  • 主要KPI(CPA、ROAS、CVR等)の推移が可視化されているか
  • 数値の変動に対する原因分析が記載されているか
  • 次月の施策提案が具体的に記載されているか
  • 競合環境や市場トレンドへの言及があるか

広告アカウントの開示・共有に対応しているか

広告アカウントの開示対応は、代理店の透明性を測る重要な指標です。

一部の代理店では、広告アカウントを代理店名義で開設し、広告主にはレポートのみを提出する運用を行っています。この場合、代理店を変更する際にアカウントのデータを引き継ぐことができません。

確認すべきポイントは以下のとおりです。

  • 広告アカウントの管理画面の閲覧権限を付与してもらえるか
  • アカウントは広告主名義で開設されるか
  • 契約終了後もアカウントデータの所有権が自社に帰属するか

契約期間の縛りと解約条件を確認する

契約期間の縛りが長すぎる代理店には注意が必要です。

最低契約期間は3ヶ月が一般的ですが、6ヶ月〜1年の縛りを設けている代理店もあります。特に初めて依頼する代理店の場合は、3ヶ月の短期契約から始めて成果を確認したうえで継続を判断するのが安全です。

解約条件についても、以下を事前に確認してください。

  • 最低契約期間はどのくらいか
  • 中途解約時の違約金の有無
  • 解約の通知はいつまでに必要か
  • 解約後のアカウント移管手続きの流れ

広告運用以外の支援体制も確認する

Google広告の成果は、広告運用だけで決まるものではありません。ランディングページ(LP)の改善、サイト全体のSEO対策、SNS広告との連携など、デジタルマーケティング全体を視野に入れた支援体制があるかどうかも重要な判断基準です。

TMS Partnersでは、Google広告の運用代行に加えて、Web制作やSEO対策、マーケティング戦略の設計まで一貫してサポートしています。複数の施策を個別の会社に依頼する手間とコストを削減し、成果の最大化を目指す体制を構築できます。

7つのポイントを効率よく確認するには

上記の7つのチェックポイントを一社ずつ確認していくのは、相応の工数がかかります。特に複数の代理店を並行して比較する場合、情報収集だけで数週間を費やすケースも珍しくありません。

効率的な進め方としておすすめなのは、まず1社に「セカンドオピニオン」として相談し、自社の現状を客観的に評価してもらうことです。第三者の視点で現在の運用課題や改善余地を整理してもらうことで、代理店選びの判断基準が明確になります。判断基準が定まれば、その後の比較検討もスムーズに進められます。

自社運用と代理店活用の判断基準

自社運用と代理店活用の判断基準とは、自社のリソースや目標に応じて最適な運用体制を選ぶための指針を指します。どちらが正解というわけではなく、自社の状況に合わせた判断が重要です。

自社運用が向いているケース

以下に該当する企業は、自社運用のほうが適しています。

  • Google広告の認定資格を持つ担当者が社内にいる
  • 月額広告費が10万円以下で、手数料の負担割合が大きくなる
  • 広告運用のノウハウを自社に蓄積したい戦略的な意図がある
  • 広告内容の変更や予算調整を即座に行いたいスピード感が求められる

ただし、自社運用の場合は担当者の退職リスクや、最新のアルゴリズム変更への対応コストも考慮する必要があります。

代理店活用が向いているケース

以下に1つでも当てはまる場合は、Google広告代理店の活用を検討する価値があります。

  • 社内にGoogle広告の専門知識を持つ人材がいない
  • マーケティング担当者が他業務と兼務しており、運用に十分な時間を割けない
  • 月額広告費が30万円以上あり、プロの運用で成果を最大化したい
  • 現在の代理店に不満があり、乗り換え先を探している
  • 複数の広告媒体を横断的に活用したい

中小企業庁の「2025年版 中小企業白書」でも、中小企業が直面するデジタル領域の課題として「予算や人手の不足」が上位に挙がっています。リソースに制約がある企業にとって、代理店活用は有効な選択肢です。

Google広告代理店で成果を最大化するコツ

Google広告代理店の活用で成果を最大化するコツとは、代理店に任せきりにせず、広告主側も主体的に関与する運用体制を構築することを指します。代理店の力を引き出すには、広告主側の取り組みが不可欠です。

明確なKPIと目標を事前に設定する

代理店に依頼する前に、達成したいKPIを具体的な数値で定義してください。

「とにかく集客したい」という漠然とした依頼では、代理店も最適な運用方針を立てることができません。「月間コンバージョン数30件」「CPA1万円以下」「ROAS300%以上」など、数値目標を明確にすることで、運用の方向性が定まります。

KPIが曖昧なまま運用を開始すると、成果の評価基準がないまま広告費だけが消化されるリスクがあります。

定期ミーティングで認識ズレを防ぐ

代理店との定期ミーティングは、認識ズレを防ぎ、成果を向上させるための最も効果的な手段です。

月次のレポートミーティングでは、KPIの達成状況、課題の共有、次月の施策方針について代理店とすり合わせを行ってください。可能であれば、月次に加えて週次でのチャットやメールによる進捗共有を取り入れると、より迅速な改善サイクルが回ります。

ミーティングで確認すべき主なアジェンダは以下のとおりです。

  • 前月のKPI達成状況と未達の要因分析
  • 予算消化ペースの確認と調整
  • クリエイティブのA/Bテスト結果と次の施策
  • 競合動向や市場変化の共有
  • 翌月の施策計画と期待される効果

自社のビジネス情報を積極的に共有する

代理店が最大の成果を出すためには、広告主からの情報共有が不可欠です。

商品・サービスの強み、競合との差別化ポイント、ターゲット顧客のペルソナ、季節やイベントに応じた販促計画など、自社のビジネスに関する情報を代理店に積極的に共有してください。こうした情報があることで、代理店はよりターゲットに刺さる広告文やクリエイティブを制作できるようになります。

また、社内にマーケティング専任者がいない場合や、担当者が他業務と兼務している場合は、代理店側が主導して施策を推進してくれる体制かどうかも重要なポイントです。広告主側のリソースに限りがある状況では、代理店からの積極的な提案やリードがなければ、運用が停滞してしまうリスクがあります。

TMS Partnersでは、クライアントのビジネス理解を深めるためのヒアリングを初期段階で徹底し、戦略設計に反映しています。「現在の代理店とのコミュニケーションに課題がある」という方にとっても、運用体制を見直すきっかけになるはずです。

まとめ

Google広告の代理店選びは、広告費の投資対効果を左右する重要な経営判断です。

本記事のポイントを整理します。

  • 代理店はWeb専門・総合・特化型の3タイプに分類される
  • 費用相場は広告費の15〜20%が一般的で、初期費用は3〜10万円程度
  • 選び方の7つのポイントは、Google Partner認定・業界実績・担当者の案件数・レポートの質・アカウント開示・契約条件・支援体制
  • 自社運用と代理店活用は、社内リソースと広告予算の規模で判断する
  • 成果を最大化するには、明確なKPI設定と定期的なコミュニケーションが不可欠

代理店選びは「依頼して終わり」ではなく、代理店と二人三脚で改善を続けるパートナーシップの入り口です。本記事で紹介したチェックポイントを活用し、自社に最適な代理店を見極めてください。

TMS Partnersでは、Google Partner認定の運用体制のもと、広告戦略の設計から運用・改善までを一貫してサポートしています。「代理店を変えたいが判断基準がわからない」「現状の課題を整理したい」という方は、まずは無料相談をご活用ください。

よくある質問

Q. Google広告の代理店を選ぶときに最も重要なポイントは何ですか?

最も重要なのは、自社の業種・業界での運用実績です。業界によってCPA相場や効果的な施策が大きく異なるため、実績のある代理店を選ぶことで初期段階から精度の高い運用が期待できます。加えて、Google Partner認定の有無、レポートの質、担当者の案件数も重要な選定基準です。

Q. Google広告の代理店に依頼する場合の費用はどのくらいですか?

Google広告の代理店費用は、広告費の15〜20%が運用手数料として発生するのが一般的です。月額広告費が100万円の場合、手数料は15〜20万円が目安になります。月額広告費が25万円以下の場合は、最低手数料として月額5万円程度が設定されることが多い傾向にあります。初期費用は3〜10万円程度です。

Q. Google Partner認定の代理店を選ぶべきですか?

Google Partner認定は、運用実績・広告費の規模・認定資格の3つの要件を満たした代理店に付与される認定です。認定を受けていることは最低限の品質保証の目安になりますが、認定の有無だけで判断するのは不十分です。業界実績やレポートの質など、他のチェックポイントとあわせて総合的に評価してください。

Q. Google広告の代理店を途中で変更することはできますか?

最低契約期間(一般的に3〜6ヶ月)を過ぎていれば、代理店の変更は可能です。変更時に最も重要なのは、広告アカウントの所有権です。広告主名義でアカウントを開設していれば、代理店を変更してもデータを引き継ぐことができます。契約前にアカウントの帰属について確認しておくことをおすすめします。

Q. Google広告は自社運用と代理店どちらがよいですか?

Q. Google Premier Partner と Google Partner の違いは何ですか?

Premier Partnerはパートナー上位3%以内に与えられる最上位ランクで、(1) Google最新機能の先行アクセス、(2) Google本社からの直接サポート、(3) 業界トップクラスの運用者の在籍が保証されます。月間広告予算100万円以上の本格運用ではPremier Partner、もしくはPartner認定が必須要件です。「Google認定パートナーバッジ」を掲載していてもランクで運用品質が大きく異なるため、契約前に必ず認定ランクを明確に確認しましょう。

Q. 業種別のCPA相場はどう確認すべきですか?

代理店との見積もり時に「自社業種の過去運用実績の平均CPA」を必ず開示してもらいます。業種別の典型CPAは、不動産1〜3万円、BtoB SaaS 1万〜10万円、BtoC EC 2,000〜8,000円、士業1万〜5万円、整体・歯科3,000〜1万円が目安。提案CPAが業種相場の50%以下なら過剰期待、200%以上なら運用品質に懸念があります。初月は業種相場の1.5〜2倍、3か月目以降に業種相場±20%以内に収まれば軌道に乗った判断ができます。

Q. 2026年のGoogle広告代理店選定の新基準は?

3つの新基準があります。(1) P-MAX運用実績(過去6か月の業種別ROAS実績データの開示)、(2) GA4・拡張コンバージョン実装スキル(GA4プロパティ設計からGTM実装まで一気通貫)、(3) クリエイティブ制作体制(月20本以上のバナー差替え対応)。2024年以前のノウハウだけに依存する代理店は2026年以降のパフォーマンス最大化が困難なリスクがあります。

Q. Cookieless時代の代理店をどう見極めますか?

3つの観点で見極めます。(1) GA4プロパティ設計・拡張コンバージョン実装の実績、(2) コンセントモード・Google Ads Data Hubの運用経験、(3) Google Tag Manager実装まで一気通貫で対応できる体制。サードパーティCookie廃止後のリマーケ精度低下に対応できる、ファーストパーティデータ活用に強い代理店を選びましょう。

Q. TMS PartnersはGoogle広告の運用代行に対応していますか?

TMS PartnersはGoogle Partner認定を取得し、「Google広告 × Yahoo!広告 × LP制作 × SEOの一気通貫支援」を提供。P-MAXとデマンドジェネレーションの最新キャンペーン形式、GA4・拡張CV実装、Cookieless時代のファーストパーティデータ運用に対応した運用体制を提供。月100万円以上の本格運用・複数代理店一本化案件で特に強みがあります。

この記事の投稿者
TMS編集部
TMS編集部
京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。