コラム

SNS運用代行は何を任せられる?費用と依頼先の選び方

投稿日:
最終更新日:
TMS編集部

SNS運用代行を探している事業者の方に向けて、任せられる業務の範囲、費用の目安、依頼先の見極め方をまとめました。先に結論を書くと、費用と成果は「どの媒体を」「どこまで任せるか」でほぼ決まります。投稿作業だけなら目安として月額10万円以下、企画・制作・分析まで任せると月額20〜50万円程度が一般的な水準です。なお、アカウントを運用する「SNS運用代行」と、広告を配信する「SNS広告の運用代行」は別のサービスです。この記事では前者のアカウント運用代行を主に扱います。

TMS Partnersは、京都市下京区にあるWebコンサルティング会社です。Web広告運用、写真撮影・動画制作、Webコンサルティングを行っており、SNSを集客全体のどこに位置づけるか、そもそも外注すべきかという段階から相談できます。相談は無料です。

SNS運用代行で任せられる業務と、広告運用代行との違い

アカウント運用代行と広告運用代行は別のサービス

「SNSを代行してほしい」という相談には、性質の違う2つの依頼が混ざっています。見積もりを取る前に、どちらを頼みたいのかを分けてください。

アカウント運用代行は、自社アカウントの投稿を企画・制作し、フォロワーとの関係を育てる仕事です。費用は作業に対する月額料金で、成果は投稿の積み重ねで少しずつ現れます。

SNS広告の運用代行は、広告費を払ってフォロワー以外の人にも配信する仕事です。費用は「広告費+手数料」で、配信した日から表示されますが、止めれば露出も止まります。入札、ターゲティング、計測設定といった別の技能が要るため、得意な会社も分かれます。

2つが1つの見積もりに混ざっていると、会社同士を比較できません。広告まで含めて検討する場合は、媒体ごとにFacebook広告(Meta広告)の運用代行やX広告の運用代行の記事で、費用と確認点を別に整理しています。

アカウント運用で依頼できる業務

依頼できる業務は、大きく次の5つです。「投稿だけ」から「設計から分析まで」まで、切り出し方は会社によって違います。

  • 設計:目的とターゲットの整理、媒体の選定、投稿テーマと頻度の方針、プロフィールの整備
  • 制作:投稿の企画、原稿、画像デザイン、写真撮影、動画の撮影・編集
  • 投稿と日々の運用:予約投稿、コメントやDMへの一次対応
  • 分析:月次レポートの作成と、次月の改善提案
  • リスク対応:投稿前のチェック、問題が起きたときの連絡フローづくり

キャンペーンの企画、インフルエンサーへの依頼、広告配信は、別料金のオプションになっていることが多い項目です。

一方で、すべてを外に出せるわけではありません。商品や現場の写真・情報の提供、投稿内容の事実確認と承認、個別の問い合わせへの最終回答は、発注側に残ります。この作業を誰が担当するかを決めないまま契約すると、投稿が承認待ちで止まります。

SNS運用代行の費用相場と料金の決まり方

料金体系は月額固定が中心です。アカウント設計だけ、撮影だけといったスポット契約を受ける会社もあります。フォロワー数などに連動する成果報酬型もありますが、数を増やすこと自体が目的になりやすく、問い合わせや来店につながらない増え方をしても請求が発生する点に注意が必要です。

月額の目安と任せられる範囲

月額の目安は、任せる範囲で次のように変わります。あくまで一般的な目安で、投稿本数や動画の有無で上下します。

月額の目安 任せられる範囲 向いている状況
10万円以下 原稿作成と投稿作業が中心。素材は自社で用意 方針は社内で決められるが、更新の手が足りない
20〜50万円程度 企画、制作、投稿、コメント対応、月次レポートと改善提案 担当者を置けず、企画から任せたい
50万円以上 戦略設計、複数媒体の運用、動画制作、キャンペーンまで SNSを事業の主要な集客経路にしたい

10〜20万円の見積もりは、投稿作業に画像制作や簡易なレポートが加わった中間の内容であることが多く、企画や改善提案まで含むかどうかを確認してください。

見積もり金額を動かす4つの要素

見積もりの金額を動かすのは、主に月の投稿本数、動画を含むかどうか、撮影に来てもらうかどうか、コメント・DM対応を含むかどうかの4点です。同じ「月額30万円」でも、静止画12本の会社と動画8本の会社では中身がまったく違います。金額ではなく「月に何を何本、誰が作るか」で比べてください。

初期費用と最低契約期間

月額のほかに、初期費用がかかる会社もあります。アカウント設計や競合調査の費用で、一般的な目安は10〜30万円程度、不要とする会社もあります。見積もりでは、初期費用に何の作業が含まれるかを確認してください。

最低契約期間は3〜6か月程度に設定されていることが一般的です。予算は月額ではなく、最低契約期間の総額で見てください。たとえば月額30万円、初期費用20万円、最低契約期間6か月の見積もりなら、解約できるまでに必要な金額は30万円×6か月+20万円で200万円です。広告を併用する場合の広告費は、月額とは別にかかります。

フリーランスと代行会社の違い

フリーランスへの依頼は、一般的な目安として月額数万円〜10万円程度で、会社に頼むより費用を抑えやすい傾向があります。特定の媒体に詳しい人に直接頼める反面、撮影・デザイン・分析を1人でこなすため、担当者の体調不良や繁忙で投稿が止まるリスクがあります。会社は複数人でチェックや引き継ぎができる分、費用が上がります。止まると困るアカウントかどうかで選ぶと判断しやすくなります。

媒体別の使い分けと費用の傾向、依頼時の注意点

媒体ごとに、求められる制作物と運用の手間が違います。「全媒体に対応」と書いてある会社でも、得意な媒体は限られるのが普通です。

費用は、制作物に動画が占める割合で変わります。文章と画像が中心のXやFacebookは抑えやすく、毎回の撮影・編集が必要なTikTokやYouTubeは高くなりやすい傾向です。Instagramは、静止画中心かリール(短い縦型動画)中心かで見積もりが大きく変わります。

媒体 主な制作物 依頼時に確認すること
Instagram 写真、画像デザイン、リール 撮影を誰が行うか。世界観をそろえるデザインの見本があるか
X 短い文章と画像 投稿前のチェック体制。返信や引用への対応方針。炎上時の連絡手順
TikTok 短い縦型動画 企画から撮影・編集まで行えるか。社員の出演が必要か
YouTube 長尺動画、ショート動画、サムネイル 1本あたりの制作工数と費用。企画・台本を誰が書くか
LINE公式アカウント 友だち登録者へのメッセージ、クーポン 配信の頻度と内容の設計。友だちを増やす導線づくりまで見るか
Facebook Facebookページの文章と写真 Instagramと同じ内容の転載か、別に作るか

最初から複数の媒体に手を広げると、1媒体あたりの投稿が薄くなります。顧客が実際に使っている媒体を1つ選び、型ができてから横に広げるほうが、費用の無駄が出にくい進め方です。その場合は、選んだ媒体に強い会社を選びます。

Instagramに絞って依頼する場合の費用と確認点は、Instagram運用代行の記事にまとめています。

複数媒体を同時に任せる場合は、媒体横断のレポートを出してもらえるかを確認してください。媒体ごとに別の担当者が別の書式で報告する体制では、どの媒体に予算を寄せるべきかを判断できません。

SNS運用代行会社を比較する5つの確認点

実績の件数や料金表だけでは、SNS運用代行の良し悪しは見分けられません。提案を受ける場で、次の5点を質問してください。

1. アカウントの名義と権限の渡し方

アカウントは必ず自社の名義とメールアドレスで作成し、代行会社には権限を付与する形にします。代行会社の名義で作ったアカウントは、解約時に引き渡してもらえないおそれがあります。

パスワードの共有を前提にしている会社にも注意が必要です。LINE公式アカウントには、管理画面の権限管理からメンバーを追加する仕組みがあります。InstagramやFacebookページについても、パスワードを共有せずに権限を付与する方法で運用できるかを聞いてください。「どの方法でログインするのか」「解約時に権限をどう外すのか」を契約前に聞いてください。

2. 誰が撮影し、誰が作るのか

制作の体制は、見積書の金額からは読み取れません。確認するのは、撮影に来るのか素材を送るのか、動画編集は社内か再委託か、月に何本作り、修正は何回まで含むのか、の3点です。可能なら、自社と近い業種で過去に作った投稿を見せてもらいます。営業担当と実際の制作担当が別の場合は、制作担当と話す機会を求めてください。

3. 炎上とリスク対応の範囲

「炎上対策あり」と書かれていても、中身は会社によって違います。投稿前に何人がチェックするのか、批判的なコメントがついたときに誰が判断するのか、夜間や休日の連絡はつくのかを具体的に聞きます。拡散が速いXを運用する場合は特に重要です。

インフルエンサーなど第三者に投稿を依頼するなら、広告であることの表示も確認点です。2023年10月から、広告であることを隠す表示は景品表示法違反となりました。消費者庁の案内のとおり、規制の対象になるのは依頼した事業者(広告主)です。代行会社が手配した投稿でも、責任は発注側に残ります。

4. レポートで何を報告するか

フォロワー数と「いいね」の数だけを並べたレポートでは、事業への貢献がわかりません。プロフィールへのアクセス、Webサイトへの流入、問い合わせや予約の件数まで追えるかを確認します。契約前にレポートの見本を見せてもらい、数字の報告だけでなく「来月何を変えるか」が書かれているかを見てください。

5. 契約が終わったときに何が残るか

投稿に使った写真・動画の元データ、デザインの編集データ、投稿の方針をまとめた資料が、解約後も自社で使えるかを確認します。あわせて最低契約期間、途中解約の条件、更新の方法も書面で確認してください。ここが曖昧だと、成果に納得できなくても会社を変えにくくなります。

自社運用と代行の判断の目安、依頼の流れ

外注が向く場合、向かない場合

代行が向くのは、投稿を続ける人手がない場合、撮影や動画編集の技能が社内にない場合です。反対に、現場の空気や日々の出来事そのものが魅力になる店舗や小規模事業では、社内の人がスマートフォンで撮った投稿のほうが反応を得やすいことがあります。

SNS運用を外注するデメリットと対策

外注のデメリットは、投稿の確認や素材の受け渡しでやり取りが増えること、任せきりにすると社内に知見が残らないこと、自社らしい言葉づかいや温度感が伝わりにくいことの3つです。対策として、言葉づかいのルールを文書で渡し、最初の1か月は全投稿を事前に確認し、月次の打ち合わせには必ず出席します。

すべてを任せるか自社でやるかの二択ではありません。設計と撮影・編集だけを外注し、日々の投稿とコメント対応は自社で行う分け方もあります。社内に残したい業務を先に決めると、依頼範囲と予算が定まります。

依頼から運用開始までの流れ

  1. ヒアリング:SNSで何を増やしたいのか(来店、問い合わせ、採用応募など)、使える素材と社内の担当者を伝えます。
  2. 設計と提案:媒体、投稿テーマ、本数、指標、見積もりの提示を受けます。複数社に見積もりを頼むときは、媒体、月の投稿本数、動画の有無、撮影の有無、コメント・DM対応の有無を同じ条件で伝えると、金額を比べられます。
  3. 契約と準備:権限の付与、言葉づかいのルール、承認の手順、緊急時の連絡先を決めます。
  4. 運用開始:初月は投稿前の確認を細かく行い、認識のずれを直します。
  5. 改善:月次レポートをもとに、投稿テーマや本数、任せる範囲を見直します。

アカウント運用は、開始してすぐに問い合わせが増える施策ではありません。一般的な目安として、変化が見え始めるまでに3〜6か月かかります。最低契約期間が3〜6か月に設定されることが多いのも、この期間を見込んでいるためです。途中で見る指標を最初に決めておきます。

TMS Partnersに相談できること

TMS Partnersは、Web広告運用、写真撮影・動画制作、Webサイト制作、SEO対策、Webコンサルティングを行う京都の会社です。戦略立案から制作・運用まで一気通貫で対応しています。どの媒体から始めるか、どこまで外注するか、SNSと広告・Webサイト・検索をどう組み合わせるかを、Webコンサルティングの視点で整理するところからご相談いただけます。費用は内容に応じたお見積もりです。

まとめ

SNS運用代行は、アカウントの投稿を任せるサービスで、広告の運用代行とは費用の仕組みも得意な会社も違います。月額は任せる範囲で決まり、投稿作業のみなら10万円以下、企画から分析までなら20〜50万円程度が目安です。依頼先は、アカウントの権限、制作の担当者、リスク対応、レポート、解約後に残るものの5点で見極めます。まず媒体を1つに絞り、社内に残す業務を決めてから見積もりを取ると、比較がしやすくなります。

よくある質問

Q. SNS運用代行の費用相場はいくらですか?

一般的な目安として、原稿作成と投稿作業のみなら月額10万円以下、企画・制作・分析まで含めると月額20〜50万円程度です。動画制作や複数媒体の運用を加えると50万円を超えることもあります。投稿本数と動画の有無で大きく変わるため、金額だけでなく作業内容をそろえて比較してください。

Q. SNS運用を外注するデメリットは何ですか?

確認や素材の受け渡しでやり取りが増えること、社内に知見が残りにくいこと、自社らしい温度感が出にくいことの3つです。言葉づかいのルールを文書で共有し、月次の打ち合わせで改善の意図まで聞くことで軽減できます。

Q. フリーランスと代行会社はどう違いますか?

フリーランスは一般的な目安として月額数万円〜10万円程度と費用を抑えやすく、特定の媒体に詳しい人に直接頼めます。ただし1人で対応するため、不在時に投稿が止まるリスクがあります。会社は複数人でチェックと引き継ぎができる分、費用は高くなります。

Q. 炎上対策やリスク管理まで任せられますか?

投稿前のチェックや連絡フローの整備は、代行会社に依頼できる業務です。ただし、問題が起きたときに謝罪や削除を決めるのは発注側です。チェックの人数、夜間・休日の連絡体制、判断を誰が行うかを契約前に確認してください。

この記事の投稿者
TMS編集部
TMS編集部
京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。