コラム

EFO(入力フォーム最適化)改善ガイド|CVRを上げる施策と手順

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TMS編集部

 

 

「広告で集客できているのに、フォームで離脱されて問い合わせにつながらない」
「フォームの入力完了率が30%を切っていて、広告費がムダになっている気がする」
「どこをどう直せばフォームの完了率が上がるのか、優先順位がわからない」

こうした悩みを抱えている方は、EFO(入力フォーム最適化)の改善に取り組むことで状況を変えられます。

実は、フォームに到達したユーザーの約70%が入力途中で離脱しているというデータがあります。逆に言えば、フォームを最適化するだけでCVR(コンバージョン率)を大幅に引き上げられる可能性があるということです。

この記事では、EFO改善の基本から離脱原因の分析、「入力前・入力中・入力後」の3フェーズに分けた具体的な改善施策、自社で実行できる手順、成功事例、ツール比較まで体系的に解説します。

TMS Partnersは、LPの設計・制作からフォーム改善まで一貫して対応できる体制を持っています。フォームの離脱率にお悩みの方は、まずは現状の課題を整理するところからお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。

 

目次

EFO(入力フォーム最適化)とは?改善が必要な理由

EFOとは、Webサイトの入力フォームを使いやすくすることで、ユーザーの離脱を防ぎ、コンバージョン率を高める施策の総称です。

広告費をかけて集客しても、フォームで離脱されてしまえば売上にはつながりません。ここではEFOの基本的な考え方と、なぜ今改善が求められているのかを整理します。

EFOの意味と目的

EFO(Entry Form Optimization)とは、資料請求・お問い合わせ・会員登録などの入力フォームを最適化し、入力完了率を高めるための施策を指します。

フォームはWebサイトにおける「最後の関門」です。広告をクリックし、LPを読み、サービスに興味を持ったユーザーが、最終的にアクションを起こす場所がフォームです。

そのため、フォームの使いやすさがCVR(コンバージョン率)を左右する最も大きな要因の一つとなります。

EFOの本質は「ユーザーの入力負担を減らし、完了までのハードルを下げること」にあります。

EFOの対象となるフォームには、以下のような種類があります。

フォームの種類 具体例 改善の影響度
お問い合わせフォーム BtoBサイトの問い合わせ、見積もり依頼 非常に高い
資料請求フォーム ホワイトペーパーのダウンロード 高い
会員登録フォーム ECサイトの新規登録 高い
購入・申し込みフォーム サービス契約、商品購入 非常に高い
アンケートフォーム 顧客満足度調査 中程度

フォーム離脱率の実態|約70%が入力途中で離脱している

フォーム離脱率とは、フォーム画面に到達したユーザーのうち、入力を完了せずにページを離れた割合を指します。

Baymard Instituteが50件以上の調査を集計した結果(出典:https://baymard.com/lists/cart-abandonment-rate )によると、オンラインフォームの平均離脱率は約70%とされています。つまり、フォームにたどり着いた10人のうち、7人は入力を完了しないまま離脱しているということです。

この数字は業界やフォームの種類によっても異なります。

業界・フォームタイプ 平均離脱率
ECサイトの購入フォーム 約70〜80%
BtoBの問い合わせフォーム 約60〜70%
資料請求・ホワイトペーパー 約50〜60%
会員登録フォーム 約65〜75%

特にスマートフォンからのフォーム入力は、PCと比べて離脱率が10〜15%高くなる傾向があります。モバイルファーストの現在、スマホでのフォーム体験の改善は不可欠です。

フォーム離脱率を5%改善するだけでも、月間のコンバージョン数は大きく変わります。

EFOとLPO・CROの違い

EFOと似た施策に、LPO(Landing Page Optimization)とCRO(Conversion Rate Optimization)があります。それぞれの違いを整理しておきましょう。

施策 対象範囲 目的 主な施策例
EFO(入力フォーム最適化) 入力フォーム フォームの完了率を上げる 項目削減、自動入力、エラー表示改善
LPO(ランディングページ最適化) LP全体 LPのCVRを上げる ファーストビュー改善、CTAボタン最適化
CRO(コンバージョン率最適化) サイト全体 サイト全体のCVRを上げる EFO+LPO+導線改善など総合施策

EFOはCROの一部であり、LPOとも密接に関係しています。フォーム単体を改善するだけでなく、LP全体の導線やメッセージとの整合性を考えることが、成果を最大化するポイントです。

LPのコンバージョン率全般について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。

▶ LPのコンバージョン率の平均は?業界別の目安と改善施策7選

 

フォーム離脱の原因を知る|ユーザーが途中で離れる5つの理由

EFO改善で成果を出すには、まずユーザーがフォームから離脱する原因を正しく理解することが不可欠です。

フォーム離脱の原因は、大きく分けて5つのパターンに集約されます。自社のフォームに当てはまるものがないか、チェックしてみてください。

入力項目が多すぎる

フォーム離脱の最大の原因は、入力項目の多さです。

ユーザーはフォームを開いた瞬間に「どれくらい入力が必要か」を直感的に判断します。項目が10個以上並んでいるフォームを見ると、多くのユーザーは「面倒だ」と感じて離脱してしまいます。

特にBtoB企業の問い合わせフォームでは、会社名・部署名・役職・電話番号・メールアドレス・住所・問い合わせ内容など、初回の問い合わせには不要な項目まで求めているケースが少なくありません。

入力項目を1つ減らすだけでCVRが数%改善した事例も報告されています。「この項目は本当に必要か?」と問い直すことが改善の第一歩です。

入力エラーの表示がわかりにくい

送信ボタンを押した後にエラーメッセージが表示されるフォームは、ユーザーにとって大きなストレスになります。

特に以下のようなケースは離脱率を高めます。

  • エラー箇所が具体的に示されず「入力内容にエラーがあります」とだけ表示される
  • エラーメッセージがページ上部に表示され、どの項目がエラーなのかスクロールして探す必要がある
  • 全角・半角の指定がわかりにくく、何度修正してもエラーが解消されない

ユーザーが一度入力した内容を修正させられることは、大きな心理的負担です。

必須・任意の区別がつかない

どの項目が必須で、どの項目が任意なのかが明確でないフォームも、離脱を招く原因になります。

「必須」マークが小さくて見えにくい場合や、すべてが必須項目に見える場合、ユーザーは不要な項目まで入力しなければならないと感じます。

任意項目が多いフォームでは、必須項目のみを目立たせ、任意項目には「任意」と明示することでユーザーの負担感を軽減できます。

スマホ対応の不備・入力内容のリセット

現在、多くのWebサイトではモバイルからのアクセスがPCを上回っています。それにもかかわらず、スマホでの入力体験が最適化されていないフォームは少なくありません。

スマホユーザーが離脱しやすいフォームの特徴は以下の通りです。

  • 入力欄が小さく、タップしにくい
  • 電話番号の入力欄でテンキーが表示されない
  • ドロップダウンメニューの選択肢が多すぎて探しにくい
  • フォーム全体がPC向けのレイアウトで表示される

また、ブラウザの「戻る」ボタンを押した際やページを再読み込みした際に、入力内容がすべてリセットされるフォームも離脱を大きく促進します。特に入力項目が多いフォームでは、一度入力した内容が消えてしまうと「もう一度入力し直すのは面倒だ」と感じて離脱するのは当然の反応です。

TMS Partnersがサイト改善を支援する際も、スマホでのフォーム操作性と入力内容の保持は必ずチェックするポイントです。入力内容の一時保存機能を実装することで、この問題は解消できます。

 

【入力前】フォームにたどり着く前のEFO改善施策

EFO改善は、フォームの中身だけでなく「フォームにたどり着く前」の段階から始まります。

ユーザーがフォームを開いた瞬間に「これなら入力できそうだ」と感じてもらえるかどうかが、入力開始率を大きく左右します。

入力項目を必要最小限に絞る

EFO改善の中で最も効果が高い施策が、入力項目の削減です。

Baymard Instituteの調査(出典:https://baymard.com/lists/cart-abandonment-rate )によると、フォームの入力項目を減らすことでCVRが20〜60%改善したケースが報告されています。具体的には、以下の基準で項目を見直してください。

BtoBの問い合わせフォームで本当に必要な項目

必須にすべき項目 任意または削除を検討する項目
会社名 部署名
氏名 役職
メールアドレス 電話番号(折り返し希望時のみ)
お問い合わせ内容 住所
FAX番号

「後から聞けばいい情報」はフォームから外し、まずはコンバージョンのハードルを下げることが重要です。

入力項目は「必要最小限」が原則。迷ったら削ることがEFO改善の最優先施策です。

LP一体型フォームで遷移を減らす

通常のフォームは、LPからフォームページに遷移する構造になっています。このページ遷移のタイミングで離脱するユーザーが一定数います。

LP一体型フォームとは、LPの中にフォームを直接埋め込む形式のことです。ページ遷移をなくすことで、ユーザーが「入力しよう」と思った瞬間にそのまま入力を始められます。

ある不動産業界の事例では、LP一体型フォームを導入したところ、資料請求の完了率が1.4倍に改善したという報告があります。

特に、入力項目が少ないフォーム(3〜5項目程度)であれば、LP一体型の効果は高くなります。

入力のメリットと所要時間を明示する

フォームの上部に「入力は約30秒で完了します」「無料で資料をお送りします」といったメッセージを表示するだけで、入力開始率が向上します。

ユーザーは「入力にどれくらい時間がかかるか」「入力したら何が得られるか」を知りたがっています。この2つを明確に伝えることで、入力へのハードルを下げられます。

具体的には以下のような表示が効果的です。

  • 「入力は3項目・約30秒で完了します」
  • 「翌営業日中に担当者からご連絡します」
  • 「入力いただいた内容を元に、最適なプランをご提案します」

 

【入力中】入力のストレスを減らすEFO改善施策

フォームの入力を開始したユーザーが最後まで完了できるかどうかは、入力中のストレスをどれだけ減らせるかにかかっています。

ここでは、入力中の離脱を防ぐための具体的な施策を解説します。

リアルタイムバリデーションでエラーを即時表示する

リアルタイムバリデーションとは、ユーザーが入力するたびにその場でエラーチェックを行い、即座にフィードバックを表示する仕組みを指します。

従来の「送信ボタンを押した後にまとめてエラー表示」する方式と比べて、リアルタイムバリデーションはユーザーのストレスを大幅に軽減します。

効果的なリアルタイムバリデーションの実装ポイントは以下の通りです。

  • 入力欄からフォーカスが外れた瞬間にチェックを実行する
  • エラーの場合は入力欄の枠を赤くし、具体的な修正方法を表示する
  • 正しく入力された場合は緑色のチェックマークを表示する
  • 「半角英数字で入力してください」ではなく「全角で入力されています。半角に変換しますか?」と提案する

エラーは「指摘」ではなく「ガイド」として表示することが、EFO改善の鍵です。

住所・メールアドレスの自動補完を導入する

住所やメールアドレスの入力は、フォーム全体の入力時間の中で大きな割合を占めます。自動補完機能を導入することで、入力時間を大幅に短縮できます。

具体的な自動補完機能には以下があります。

機能 効果
郵便番号からの住所自動入力 住所の入力時間を約80%短縮
メールアドレスのドメイン候補表示 @以降の入力ミスを防止
氏名からのフリガナ自動生成 フリガナ入力の手間を解消
クレジットカード番号の自動フォーマット 入力ミスによるエラーを防止

特に郵便番号からの住所自動入力は、ほぼすべてのフォームで導入すべき基本施策です。

入力欄ごとに最適なキーボードを自動切替する

スマホでフォームに入力する際、入力欄の内容に合ったキーボードが表示されるかどうかは、入力体験を大きく左右します。

HTMLのinput要素にtype属性を適切に設定するだけで、この改善は実現可能です。

入力欄 推奨するtype属性 効果
電話番号 type=”tel” テンキーが表示される
メールアドレス type=”email” @キーが表示される
URL type=”url” .comキーが表示される
数字のみ inputmode=”numeric” テンキーが表示される

この対応はコーディングの修正だけで完了するため、コストをかけずに実装できる施策です。

入力例(プレースホルダー)を設置する

入力欄に薄い文字で入力例を表示するプレースホルダーは、ユーザーが「何をどう入力すればいいか」を直感的に理解するための重要な要素です。

ただし、プレースホルダーの設計にはいくつかの注意点があります。

  • 入力を開始すると消えてしまうため、複雑な指示はプレースホルダーではなくラベルやヘルプテキストで表示する
  • 色のコントラストが低すぎると読めないため、適度な濃さにする
  • 入力例は具体的に示す(「お名前」ではなく「例:山田 太郎」)

プレースホルダーとラベルを併用することで、ユーザーの入力ミスを効果的に減らすことができます。

 

【入力後】完了率を高めるEFO改善施策

入力を最後まで完了してもらうためには、「入力後」の体験も重要です。

確認画面の設計や送信ボタンの表現など、最後の一押しとなる施策を解説します。

確認画面をスキップして完了までの手順を短縮する

日本のWebフォームでは「入力画面→確認画面→完了画面」の3ステップが一般的ですが、確認画面は離脱ポイントの一つになっています。

確認画面で離脱が起きる理由は主に2つあります。

  • 入力内容を見直した結果、「やっぱりやめよう」と気が変わる
  • 確認画面を見て「もう送信された」と勘違いして離脱する

入力内容の確認はリアルタイムバリデーションで代替できるため、確認画面を省略してフォームの完了までのステップを短縮することが有効です。

ある銀行の事例では、確認画面の表示方法を見直したことで申し込み完了率が改善した実績があります。

確認画面を完全に廃止することに抵抗がある場合は、入力内容をモーダル表示で簡潔に確認させる方式も選択肢の一つです。ページ遷移をなくすだけでも、離脱率の改善効果は期待できます。

離脱防止ポップアップで入力途中の離脱を防ぐ

離脱防止ポップアップとは、ユーザーがフォーム画面を離れようとした際に表示される確認メッセージを指します。

ブラウザの「戻る」ボタンをクリックした場合や、タブを閉じようとした場合に「入力内容が保存されていません。このまま離れますか?」と表示することで、意図しない離脱を防ぎます。

離脱防止ポップアップは、フォーム入力中のユーザーにのみ表示するのが適切です。

まだ入力を始めていないユーザーに対してポップアップを表示すると、逆にユーザー体験を損なうため注意が必要です。

実装方法としては、JavaScriptの`beforeunload`イベントを利用するのが一般的です。フォームの入力欄に1文字でも入力された場合にのみポップアップを発火させる条件分岐を追加することで、必要な場面だけで機能させることができます。

送信ボタンのラベルを具体的なアクション名にする

送信ボタンの文言は、ユーザーの行動を左右する重要な要素です。

「送信」や「Submit」といった汎用的なラベルよりも、具体的なアクション名を使うことでクリック率が向上します。

フォームの種類 推奨しないラベル 推奨するラベル
お問い合わせ 送信 無料で相談する
資料請求 Submit 資料を無料ダウンロード
会員登録 登録 無料ではじめる
見積もり依頼 確認 無料見積もりを依頼する

ボタンの色もページ内で最も目立つ色にすることで、視覚的にアクションを促せます。

 

自社でできるEFO改善の進め方【3ステップ】

EFO改善は、大規模なシステム投資がなくても自社で始められます。

ここでは、Web担当者がいない中小企業でも実践できる3ステップの改善手順を解説します。

Step1 GA4・ヒートマップで現状のフォーム離脱率を計測する

改善の出発点は、現状の数値を正確に把握することです。

GA4(Google Analytics 4)を使えば、フォームページの離脱率やフォーム完了率を計測できます。具体的な設定手順は以下の通りです。

  • GA4のイベント設定で「フォーム送信」をコンバージョンとして登録する
  • フォームページの離脱率をレポートで確認する
  • フォームページへの流入元ごとにCVRを比較する

さらに、ヒートマップツール(Microsoft Clarityは無料で使えます)を導入すると、ユーザーがフォームのどの項目で離脱しているかを視覚的に把握できます。

現状分析で「離脱率が70%を超えている項目」が見つかれば、そこが最優先の改善ポイントです。

Webサイト全体の改善についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

▶ Webサイト改善の進め方|成果を出す手順と課題別の施策を解説

Step2 優先度の高い施策から実行する

現状分析で課題が見えたら、改善施策を優先度順に実行していきます。

EFO改善の施策は「効果の大きさ」と「実装の難易度」で4象限に分類できます。

優先度 効果 実装難易度 施策例
最優先(今すぐ実行) 入力項目の削減、プレースホルダー設置
高(1週間以内) リアルタイムバリデーション、キーボード切替
中(1ヶ月以内) 住所自動入力、離脱防止ポップアップ
低(余裕があれば) LP一体型フォームへの全面改修

まずは「効果が大きく、実装が簡単な施策」から着手することで、短期間で成果を出せます。

Step3 A/Bテストで効果を検証し改善を繰り返す

施策を実行したら、必ず効果を検証してください。

A/Bテストとは、改善前のフォーム(Aパターン)と改善後のフォーム(Bパターン)を同時に運用し、どちらがより高い完了率を達成するかを比較する手法です。

A/Bテストを実施する際のポイントは以下の3つです。

  • 変更は1要素ずつ:複数の要素を同時に変更すると、どの変更が効果を生んだのか特定できなくなります
  • 十分なサンプルサイズを確保:最低でも各パターン100件以上のフォーム到達数を確保してから判断してください
  • 統計的有意性を確認:体感ではなく、数値で判断することが重要です

TMS Partnersでは、LP制作とフォーム改善を組み合わせたA/Bテストの設計・実行も支援しています。「テストの設計方法がわからない」という場合も、お気軽にご相談ください。

 

EFO改善の成功事例3選

ここでは、EFO改善によって具体的な成果を上げた事例を3つ紹介します。自社のフォーム改善のヒントとして参考にしてください。

LP一体型フォームで資料請求完了率が1.4倍に改善

不動産業界のBtoC企業が、従来の「LP→フォームページ遷移」型から「LP一体型フォーム」に変更した事例です。

LPの下部にフォームを直接埋め込み、ページ遷移をなくしたところ、資料請求の完了率が1.4倍に改善しました。

この事例のポイントは、フォームの入力項目も同時に見直した点です。従来12項目あったフォームを5項目に削減し、「入力は約30秒で完了」というメッセージを追加しています。

ステップ型フォーム導入で入力開始率が大幅アップ

人材サービス企業が、長いフォームを複数のステップに分割した事例です。

1画面に全項目を表示する従来のフォームから、3ステップに分割したステップ型フォームに変更しました。各ステップには2〜3項目のみを表示し、プログレスバーで進捗を可視化しています。

この変更により、フォームの入力開始率が大幅に改善しました。ユーザーが最初のステップで入力を始めると、「せっかくここまで入力したから最後まで完了しよう」というコミットメント効果が働くことが要因です。

入力項目削減でCVRが2倍に向上

BtoB SaaS企業が、問い合わせフォームの入力項目を削減した事例です。

従来のフォームには会社名・部署名・役職・氏名・電話番号・メールアドレス・住所・従業員数・問い合わせ内容の9項目がありました。

このうち、部署名・役職・住所・従業員数の4項目を削除し、5項目のフォームに変更したところ、CVRが約2倍に向上しました。

削除した項目は、問い合わせ後のヒアリングで確認する運用に切り替えています。フォームで全情報を取得する必要はなく、「まず接点を作る」ことを優先した結果、成果につながった好例です。

 

EFOツール比較|費用相場と選び方のポイント

自社でのEFO改善に限界を感じた場合や、より効率的に改善を進めたい場合は、EFOツールの導入を検討してください。

ここでは、EFOツールの主な機能と費用相場、選び方を解説します。

EFOツールの主な機能

EFOツールが提供する主な機能は以下の4カテゴリに分類されます。

機能カテゴリ 具体的な機能
入力支援 住所自動入力、フリガナ自動生成、メールドメイン候補表示
エラー対策 リアルタイムバリデーション、半角/全角自動変換
離脱防止 離脱防止ポップアップ、入力内容の一時保存
分析・レポート 項目別離脱率の計測、A/Bテスト機能、フォームの改善提案

ツールを導入する最大のメリットは、コーディングの知識がなくてもこれらの機能を実装できる点です。

主要EFOツール5選と費用相場

日本国内で広く使われているEFOツールを5つ紹介します。

ツール名 月額費用の目安 特徴
Gyro-n EFO 月額約15,000円〜 国内6,000フォーム以上の改善実績。分析機能が充実
EFO CUBE 月額約30,000円〜 26種類の入力補助機能を搭載。導入実績が豊富
GORILLA EFO 月額約9,800円〜 低価格で導入しやすい。中小企業向き
フォームアシスト 要問い合わせ 大手企業の導入実績が多い。カスタマイズ性が高い
GENIEE CHAT 要問い合わせ チャット型フォーム。対話形式で入力を誘導

費用相場は月額1万円〜5万円程度が一般的です。初期費用がかかるツールもあるため、導入前に確認してください。

自社に合ったツールの選び方

EFOツールを選ぶ際は、以下の3つの基準で検討することをおすすめします。

1. 自社のフォームの課題に合った機能があるか

離脱率が高いのか、入力エラーが多いのか、スマホでの完了率が低いのか。課題によって必要な機能が異なります。

2. 導入の容易さ

多くのEFOツールはJavaScriptタグを既存フォームに追加するだけで導入できますが、一部のツールはフォームの作り直しが必要です。既存フォームへの導入のしやすさを確認してください。

3. 分析・レポート機能の充実度

改善を継続するためには、施策の効果を数値で検証できる分析機能が不可欠です。項目別の離脱率計測やA/Bテスト機能があるかどうかを確認しましょう。

EFOツールは導入して終わりではなく、データを基に改善を繰り返すことで初めて成果につながります。

 

まとめ

EFO(入力フォーム最適化)は、広告費を増やさずにコンバージョン数を増やせる、費用対効果の高い施策です。

この記事で解説した内容を振り返ります。

  • フォーム到達者の約70%が入力途中で離脱しており、EFO改善によるCVR向上の余地は大きい
  • 離脱の主な原因は「入力項目の多さ」「エラー表示のわかりにくさ」「スマホ対応の不備」
  • 改善施策は「入力前・入力中・入力後」の3フェーズに分けて考えることで、体系的に取り組める
  • まずは入力項目の削減とリアルタイムバリデーションの導入から始めるのが効果的
  • GA4やヒートマップで効果を計測し、A/Bテストで改善を継続することが成功のポイント

フォーム改善は「やるべきことはわかっているが、実行するリソースがない」というケースも多い施策です。

TMS Partnersでは、LP制作からフォーム改善、広告運用まで一貫して支援しており、サイト改善のリソースが社内にない企業のパートナーとして、戦略設計から実行まで対応しています。

「フォームの離脱率を下げたいが、何から始めればいいかわからない」という方は、まずは現状のフォーム分析からお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。

 

よくある質問

EFOとは何ですか?

EFO(Entry Form Optimization)とは、Webサイトの入力フォームを最適化し、ユーザーの入力完了率を高める施策のことです。具体的には、入力項目の削減・エラー表示の改善・自動入力機能の導入などを行い、フォームからの離脱を防ぎます。広告費を増やさずにコンバージョン数を増やせるため、費用対効果の高い改善施策として注目されています。

EFO改善で最初にやるべきことは何ですか?

まずはGA4やヒートマップツールを使って、現状のフォーム離脱率を計測することから始めてください。どの項目でユーザーが離脱しているかを把握した上で、入力項目の削減やリアルタイムバリデーションの導入など、効果が大きく実装が簡単な施策から着手するのが効率的です。

EFOツールの費用相場はどのくらいですか?

国内の主要なEFOツールの月額費用は、約1万円〜5万円が相場です。低価格帯のGORILLA EFOは月額約9,800円から、分析機能が充実したGyro-n EFOは月額約15,000円から利用できます。初期費用が別途かかるツールもあるため、導入前に確認することをおすすめします。

EFO改善でCVRはどのくらい上がりますか?

改善幅はフォームの現状によって異なりますが、入力項目の削減だけでCVRが20〜60%改善した事例があります。特に入力項目が10個以上あるフォームや、リアルタイムバリデーションが未実装のフォームは、改善余地が大きい傾向にあります。TMS Partnersでも、LP改善とフォーム最適化を組み合わせた支援を行っています。

EFOとLPOの違いは何ですか?

EFO(Entry Form Optimization)はフォームの入力体験を最適化する施策で、LPO(Landing Page Optimization)はランディングページ全体の構成やデザインを最適化する施策です。EFOはフォームの完了率向上に、LPOはページ全体のCVR向上に焦点を当てています。両方を組み合わせて実施することで、より大きな成果が期待できます。

この記事の投稿者
TMS編集部
TMS編集部
京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。