コラム

Instagram広告の運用代行の費用と代理店に聞く5つの質問

投稿日:
最終更新日:
TMS編集部

Instagram広告の運用代行や代理店を探している事業者の方に向けて、任せられる業務、費用の考え方、依頼先の見極め方をまとめます。

結論から言うと、Instagram広告で代理店の差が出やすいのは、入札(表示1回あたりに払う金額の調整)や設定の細かさよりもフィード・ストーリーズ・リールに合わせた画像と動画を作り、差し替え続けられるかです。費用は、Metaに支払う広告費に運用手数料が加わる形が一般的で、手数料は広告費の20%前後が目安です。依頼先は、後半で挙げる5つの確認点を質問して比べてください。

TMS Partnersは、京都市のWebコンサルティング会社です。Web広告の運用を戦略立案から制作・運用まで一気通貫で支援しており、これから広告を始めたい方、いまの代理店の運用内容を確かめたい方のご相談を無料でお受けしています。

Instagram広告の運用代行に依頼できる業務

Instagram広告は、投稿を宣伝する機能で既存の投稿を広告にする方法と、Metaの広告マネージャ(Facebook広告と共通の管理画面)から配信する方法があります(Meta「Instagram広告」)。運用代行で扱うのは主に後者です。代理店に任せられる業務は、大きく次の4つです。

配信の設計

問い合わせ、購入、来店、認知など、広告の目的を決めます。そのうえで、誰に届けるか(ターゲティング)と、どの配置(広告が表示される場所)に出すかを組み立てます。Instagramの配置にはフィード、ストーリーズ、リール、発見ホームなどがあります。

クリエイティブの制作

クリエイティブとは、広告に使う画像や動画、テキストのことです。Instagramは写真と動画を見るためのアプリなので、検索広告のように文章だけで勝負できません。配置ごとに縦横比が違うため、同じ訴求でも複数の形に作り分ける作業が発生します。代理店によって、制作まで担う会社と、素材は広告主が用意する前提の会社に分かれます。

計測の設定

問い合わせや購入などの成果(コンバージョン)を数えるための設定です。Instagram広告の計測はFacebook広告と同じMetaの仕組みを使います。具体的な設定内容はFacebook広告(Meta広告)の運用代行の記事で説明しています。

日々の調整と報告

配信結果を見ながら、予算の配分、ターゲティング、クリエイティブを入れ替えます。月次の報告では、結果の数字に加えて、どの素材が効いたのか、次に何を試すのかまで示してもらえるかが分かれ目です。

なお、Instagramの投稿づくりやフォロワーとのやり取りを任せる「アカウント運用代行」は、広告の運用代行とは別のサービスです。投稿の運用を任せたい場合はInstagram運用代行の記事をご覧ください。

インスタ広告の運用で押さえる配置とクリエイティブ

代理店の提案を評価するには、配置ごとの違いを知っておく必要があります。Metaが広告ガイドで公開している推奨仕様のうち、主な3つの配置を整理します(2026年10月時点。フィード、ストーリーズ、リール(動画)、リール(画像)の各ページ)。

配置 推奨される縦横比と解像度 メインテキスト(画像や動画に添える説明文)の推奨 制作で気をつける点
フィード(画像) 4:5、1,440×1,800ピクセル 125文字以内 投稿の間に表示される。画像だけで何の広告かが伝わるようにする
ストーリーズ 9:16、1,440×2,560ピクセル 125文字以内 全画面の縦型。上部約14%、下部約35%、左右約6%には文字やロゴを置かない
リール 9:16、1,440×2,560ピクセル 44文字 全画面の縦型。動画が中心の配置(画像も入稿=広告の素材として登録できる)。余白の考え方はストーリーズと同じ。動画の音声は「強く推奨」とされている

この仕様から分かることが2つあります。

1つ目は、フィード用の画像をそのままストーリーズやリールに出すと、画面に合わないことです。フィードの推奨は4:5、ストーリーズとリールは9:16の全画面です。縦長の画面に合わせて作り直さなければ、上下に空きができたり、伝えたい部分が小さく表示されたりします。

2つ目は、ストーリーズとリールには文字やロゴを置かないほうがよい範囲があることです(この範囲を避けた内側の領域をセーフゾーンと呼びます)。Metaは表に示した範囲に、テキストやロゴなどの重要な要素を配置しないよう勧めています。この範囲は、プロフィールアイコンやコールトゥアクション(行動を促すボタン)で隠れたり、端が切れたりすることがあるためです。価格やキャンペーン名を画面の下のほうに入れた素材は、肝心の情報が隠れてしまいます。

リールのメインテキストの推奨が44文字と、フィードやストーリーズの125文字以内より短い点にも注意が必要です。リールでは説明文に頼らず、動画そのものと音声で内容が伝わる作りにすることが前提になります。

なお、要件は広告の目的や形式によって異なる場合があります。入稿前に、代理店が最新の広告ガイドを確認しているかも見ておきたい点です。

Instagram広告の運用代行にかかる費用の考え方

費用は、次の3つに分けて考えます。

  • 広告費:Metaに支払う配信の費用。金額は広告主が決める
  • 運用手数料:代理店に支払う運用の対価。広告費に一定の料率を掛けて決める方式(料率型)の場合、一般的には広告費の20%前後が目安
  • 制作費・初期費用:画像や動画の制作、アカウントや計測の初期設定にかかる費用。手数料に含む会社と別見積もりの会社がある

たとえば月の広告費が30万円で手数料率が20%なら、運用手数料は6万円、月の支払いは合計36万円(税別)です。制作費が別見積もりであれば、これに加わります。

手数料の決め方は会社によって違います。広告費に料率を掛ける形のほかに、広告費にかかわらず月額を固定する形や、最低手数料・最低出稿額を設ける形をとる会社もあります。広告費が小さい月は料率型でも最低手数料が適用されることがあるため、見積もりでは「どの方式か」「最低額はあるか」を先に確認してください。

Instagram広告で見落としやすいのは制作費です。前の章で見たとおり、配置ごとに素材を作り分け、リールやストーリーズでは縦型の動画も用意したくなります。手数料率が同じ20%でも、「静止画を月に数点差し替えるだけ」の会社と「縦型動画の制作まで含む」会社では、受け取れるものが大きく違います。見積もりを比べるときは、手数料に含まれる素材の種類と本数を書面で確認し、含まれない分の制作費を足した総額で並べてください。

費用が妥当かどうかは、料率ではなく成果1件あたりの総コストで判断します。計算式は「(広告費+手数料+制作費)÷成果件数」です。この金額が、自社で許容できる獲得単価(成果1件に払える上限額)に収まっているかを毎月確かめます。許容できる獲得単価は、1件の成約で得られる粗利と、問い合わせが成約に至る割合から逆算して、契約前に決めておきます。

手数料の計算方法や見積もりの読み方は、広告代理店の手数料・費用相場の記事で詳しく説明しています。

インスタグラム広告の代理店を見極める5つの確認点

商談では、次の5つをそのまま質問してください。答え方で、その会社がInstagram広告をどこまで具体的に運用しているかが分かります。

確認点 相手にそのまま聞く質問 注意が必要な答え
1. 配置ごとの作り分け 「フィード用とストーリーズ・リール用で、素材は別に作りますか」 「1種類の画像を全配置に出します」
2. 動画の制作体制 「リール向けの動画は誰が作り、月に何本まで手数料に含まれますか」 「素材はすべてご用意ください」「本数は決めていません」
3. 配置別の報告 「フィード、ストーリーズ、リールそれぞれの結果を報告書で分けて見られますか」 「合計の数字だけお出しします」
4. アカウントの名義と権限 「広告アカウントは当社名義ですか。解約後も管理画面とデータは残りますか」 「当社(代理店)のアカウントで配信します」「管理画面はお見せできません」
5. 契約期間と解約条件 「最低契約期間は何か月で、解約はいつまでに申し出ればよいですか」 書面に記載がない、口頭の説明と契約書の内容が違う

1. 配置ごとに素材を作り分けるか

フィード用の画像1種類を全配置に流す運用では、ストーリーズやリールで画面に合わない広告が出ます。縦型の素材を別に作るのか、セーフゾーンを踏まえて文字を配置しているのかを尋ねてください。過去に制作した素材を、配置別に見せてもらうのが確実です。

2. 動画を誰が、月に何本作るか

リールは、縦型の動画を続けて見る場所です。画像も入稿できますが、Metaはリール広告の動画に音声を付けることを強く推奨しており、動画を作れる体制かどうかで使える幅が変わります。撮影から行うのか、手元の写真や既存の動画を編集するのか、月に何本まで手数料に含まれるのかを確認します。同じ素材を出し続けると見る人が飽きて反応が落ちやすいため、差し替えの頻度も聞いておきましょう。

3. 配置別の結果を報告に含めるか

複数の配置にまとめて配信していると、合計の数字だけでは、どの配置のどの素材が成果を出しているのかが分かりません。報告書でフィード、ストーリーズ、リールの結果を分けて示し、次に作る素材の方針まで説明する会社かどうかを見ます。

4. 広告アカウントの名義と権限はどうなるか

広告アカウントが代理店の名義だと、解約したときに配信の履歴やデータを引き継げないおそれがあります。自社名義のアカウントに代理店を招く形にできるか、広告主も管理画面を見られるかを確認してください。Instagramアカウントのログイン情報を渡す必要があるのかどうかも、あわせて聞いておくと安心です。

5. 契約期間と解約条件はどうなっているか

最低契約期間、解約を申し出る期限、中途解約時の費用を契約書で確認します。制作した画像や動画を解約後も自社で使えるかどうかは、Instagram広告では特に聞いておきたい点です。素材の権利が代理店に残る契約だと、依頼先を変えるたびに作り直しになります。

Instagram広告を自社運用するか代行に依頼するかの判断と流れ

自社運用と代行の判断の目安

Instagram広告は、投稿を宣伝する機能を使う形であれば、専門知識がなくても始められます。まず小さく試したい段階で、社内に写真や動画を作れる人がいるなら、自社運用から始める選択も十分にあります。

代行を検討したいのは、次のような場合です。

  • 縦型の動画や配置別の素材を、社内で継続して作れない
  • 広告マネージャでの配信や計測の設定に手が回らない
  • 配信はしているが、どの素材が成果につながっているのか判断できない

運用代行に任せるデメリット

代行に任せるデメリットは3つあります。手数料と制作費がかかること、社内に運用の知識がたまりにくいこと、素材の確認や修正のやり取りに時間がかかることです。特にInstagram広告は、商品や店舗の写真・動画が素材の元になります。撮影への協力や素材の確認など、広告主側の作業が残る点は、契約前に見込んでおいてください。

依頼から配信開始までの流れ

  1. ヒアリング:商品やサービス、目標、予算、手元にある写真や動画を共有する
  2. 設計と見積もり:広告の目的、ターゲティング、配置、必要な素材の種類と本数を決める
  3. 準備:アカウントの権限設定、計測の設定、クリエイティブの制作と確認
  4. 配信開始:配信しながら、配置別・素材別の結果を確認する
  5. 改善:報告をもとに素材を差し替え、予算配分を見直す

期間は、素材の制作にかかる時間で大きく変わります。撮影が必要な場合は、その日程も含めて見積もりの段階で確認しましょう。

TMS Partnersに相談できること

TMS Partners株式会社は、2019年設立の京都市下京区(烏丸五条)にあるWebコンサルティング会社で、Google Partner認定を取得しています。Web広告運用では、目標数値(KPI)の設計を含む戦略立案から、ターゲティング、クリエイティブ制作、費用対効果の改善、A/Bテスト(2つの案を出し分けて比べる検証)までを一気通貫で支援しています。Webデザインから写真撮影、動画制作まで社内で対応できるため、Instagram広告で差が出やすい素材の制作と差し替えを、運用と切り離さずに進められます。

費用は内容に応じてお見積もりします。「何を素材にすればよいか分からない」「いまの代理店の報告が合計の数字だけで判断できない」といった段階のご相談も、無料でお受けしています。この記事の5つの確認点は、無料相談の場でそのまま当社にお尋ねください。

まとめ

Instagram広告の運用代行では、配信の設計、クリエイティブの制作、計測の設定、日々の調整と報告を任せられます。費用は広告費と運用手数料、制作費に分かれ、手数料は広告費の20%前後が一般的な目安です。代理店を選ぶときは、配置ごとの作り分け、動画の制作体制、配置別の報告、アカウントの名義と権限、契約期間と解約条件の5つを質問してください。料率の安さよりも、手数料に含まれる素材の種類と本数で比べると判断を誤りにくくなります。

よくある質問

Q. Instagram広告の費用は、少額でも代理店に依頼できますか?

依頼できる代理店はありますが、費用の章で触れた最低出稿額を下回ると受けてもらえないことがあり、最低手数料が適用されると広告費に対する手数料の割合が高くなります。月に使える総額を先に決め、そのうち広告費、手数料、制作費がそれぞれいくらになるかを見積もりで出してもらってください。

Q. Instagram広告とFacebook広告は、別々の代理店に依頼する必要がありますか?

必要ありません。どちらもMetaの広告マネージャから配信するため、1つの代理店にまとめて依頼するのが一般的です。ただし、Instagramのストーリーズやリールは縦型の全画面で表示されるため、Facebook向けに作った素材をそのまま流用できるとは限りません。Instagram用の素材を別に作るかどうかを確認してください。

Q. 地元に代理店がありません。遠方の会社にもInstagram広告を依頼できますか?

依頼できます。広告の設定や配信は管理画面上で行うため、代理店の所在地は運用そのものには影響しません。一方で、店舗や商品の撮影が必要な場合は、撮影に来てもらえる範囲かどうか、自社で撮った写真や動画を素材として使えるかを確認しておきましょう。

Q. 広告用の写真や動画が手元にありません。それでも依頼できますか?

制作から任せられる代理店であれば依頼できます。その場合は、撮影の有無、制作できる本数、制作費が手数料に含まれるかを見積もりで確認します。素材を広告主が用意する前提の代理店もあるため、最初の問い合わせで手元の素材の状況を伝えると話が早く進みます。

この記事の投稿者
TMS編集部
TMS編集部
京都のWebコンサルティング・制作会社TMS Partners株式会社のコラム編集部です。中小企業/個人事業主が取り組みやすいWebマーケティングや、SEO、Web広告、マーケティングオートメーションのknow-howをお届けします。