【初心者向け】売れるランディングページの構成とは?各セクションの要素やポイント
「ランディングページを作成したいけど、どんな構成にすればいいの?」
「コンバージョン率の高いランディングページの作り方を知りたい」
ランディングページはユーザー心理を意識した構成が非常に大切ですが、初めて制作に取り組む場合はどうしても「見様見真似」になるのが現実です。
そもそもコーディングやデザインなど必要な知識が多いので、構成にまで手が回らないという方もいるでしょう。
この記事では、初めてランディングページを作成する方向けに、売れる構成のポイントを詳しく解説します。
最後まで読めば、ランディングページの構成の基礎知識がつき、魅力的な構成を作成できます。
1.ランディングページの特徴
ランディングページとは、商品やサービスの詳細情報を1ページに集約し、ユーザーのアクション(購入や申し込みなど)を促すために作られた特設ページです。
まずは、ランディングページの4つの特徴を見ていきましょう。
- 縦長で情報を網羅的に伝えられる構成である
- コンバージョンにつながるCTAやボタンが設置されている
- 外部リンクは最小限にしユーザーの離脱を防ぐ
- BtoBとBtoCのランディングページの違い
(1)縦長で情報を網羅的に伝えられる構成である
ランディングページは通常、縦長の1ページ構成になっていますが、これには理由があります。
ユーザーは商品やサービスを購入する際、様々な情報を確認したいと考えるからです。
縦長の構成にすることで、以下のような情報を順序立てて伝えることができます。
- 商品・サービスの概要
- 特徴や強み
- 利用者の声
- 料金プラン
- 会社情報
スクロールするだけで必要な情報を収集できる構成にすることで、ユーザーの情報収集をスムーズにサポートできます。
(2)コンバージョンにつながるCTAやボタンが設置されている
ランディングページの最大の特徴は、随所にCTA(Call To Action:行動喚起)ボタンが設置されていることです。
例えば以下のようなボタンがCTAボタンです。
- 「今すぐ申し込む」
- 「資料をダウンロード」
- 「無料で相談する」
ユーザーが「購入したい」と思った瞬間にアクションを起こせるよう、複数のCTAボタンを戦略的に配置するのがポイントです。
(3)外部リンクは最小限にしユーザーの離脱を防ぐ
ランディングページでは、ユーザーを購入や申し込みに集中させるため、外部リンクを極力減らします。
通常のWebサイトとは異なり、以下のような要素は最小限に抑えます。
- グローバルナビゲーション
- サイドバー
- フッターメニュー
- 関連記事リンク
これにより、ユーザーの注目を分散させることなく、コンバージョンへと導くことができます。
(4)BtoBとBtoCのランディングページの違い
BtoB(企業向け)とBtoC(個人向け)では、ランディングページの構成に違いがあります。
- 専門的な情報や数値データを重視
- 資料ダウンロードなど中間コンバージョンを設定
- 導入事例や実績を詳しく紹介
- 信頼性を重視した構成
- 感情に訴えかけるコピーを重視
- 価格や特典を強調
- ビジュアルを多用
- 即購入を促す構成
ユーザーの心理を理解しつつ、最適な情報を掲載することを意識してランディングページを構成しましょう。
ランディングページとは何か知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
2.コンバージョン率の高いランディングページの基本構成
ランディングページの基本構成には、一定のセオリーがあります。
効果的なLPを作成するために、各セクションの役割と重要なポイントを見ていきましょう。
- ファーストビュー:メインビジュアルとキャッチコピー
- ユーザーの共感を喚起するリードコピー
- 商品やサービスの説明
- コンバージョンボタン
- ユーザーが商品やサービスを購入するベネフィット
- 利用者の声・口コミ・体験談
- 2つ目のコンバージョンボタン
- 会社情報
(1)ファーストビュー:メインビジュアルとキャッチコピー
ファーストビューは、ユーザーが最初に目にする部分です。
ユーザーに3秒以内に内容を理解してもらうことが重要となります。
もしもこの時点でユーザーに情報が伝わらないと、早期離脱の原因となるためです。
効果的なファーストビューの要素は以下の通りです。
- 商品・サービスの価値を端的に伝えるキャッチコピー
- 魅力的なメインビジュアル(写真・イラスト・動画)
- 分かりやすいCTAボタン
- 簡潔な説明文
なお、ファーストビューはデスクトップの場合は画面の100%、スマートフォンの場合は画面の80〜90%を占める程度に調整しましょう。
この比率であればユーザーがスクロールなしでファーストビューから、素早く情報を取得できます。
(2)ユーザーの共感を喚起するリードコピー
リードコピーでは、ユーザーの悩みや課題に共感する内容を記載します。
例えば、以下のような書き方が効果的です。
- 「毎日の片付けに時間がかかって困っていませんか?」
- 「営業メンバーの商談件数が伸び悩んでいませんか?」
- 「なかなか理想の体型になれずお悩みの方へ」
このように、ユーザーの抱える問題を具体的に言語化することで、「自分のための商品かもしれない」と興味を持ってもらいやすくなります。
(3)商品やサービスの説明
商品やサービスの特徴や機能を、分かりやすく説明するセクションです。
効果的な説明方法として、以下があります。
- 図解やイラストを使った視覚的な説明
- 機能一覧を表形式で整理
- 使用手順のステップ図解
- Before/Afterの比較
文字だけの説明はどうしても「読むのが面倒」という印象を与え、また人によって理解度に差が出やすいです。
そのため、テキストに依存した説明は避け、視覚的な要素を効果的に活用することで、ユーザーの商品やサービスへの理解を促進します。
(4)コンバージョンボタン
中間部分のコンバージョンボタンは、商品やサービスの説明を読み、興味を持ったユーザーの行動を促します。
効果的なボタンデザインのポイントは以下の通りです。
- 目立つ色使い(サイト全体の配色と調和したアクセントカラー)
- 十分な大きさと余白の確保
- クリックしたくなる文言の設定
- スマートフォンでも押しやすいサイズ設計
(5)ユーザーが商品やサービスを購入するベネフィット
ベネフィットとは、商品やサービスを利用することで得られる具体的なメリットを意味します。
機能や性能だけでなく、その先にある価値を伝えることが重要です。
例えば、以下のような書き方が効果的です。
- 「時間管理アプリ導入で、月40時間の作業時間を削減」
- 「肩こり解消マットレスで、朝すっきり目覚められる毎日に」
- 「確定申告ソフトで、面倒な作業から解放されます」
- 「ダイエットに成功して、昨日よりもっと自分を好きになる」
(6)利用者の声・口コミ・体験談
実際の利用者の声は、商品やサービスの信頼性を高める重要な要素です。
効果的な声の見せ方として、以下があります。
- 実名と顔写真(または企業名とロゴ)の掲載
- 具体的な数値を含めた成果の提示
- Before/After画像の活用
- スター評価やレビュースコアの表示
ただ口コミをテキストで載せるだけでは、信憑性が薄いというデメリットがあります。
この難点を補うために、画像や実名の使用などでユーザーに対してこのレビューが真実であることを示しましょう。
(7)2つ目のコンバージョンボタン
最後のコンバージョンボタンは、購入や申し込みの最終決定を促す重要な要素です。
以下のような要素を組み合わせることで、より効果を高められます。
- 期間限定特典の訴求
- 「今なら初回半額」などの割引特典
- 「残り◯個」など在庫数の表示
- 安心保証の提示
- 返品・解約条件の明示
最後の最後にユーザーの背中を押すイメージで、不安や疑問を解消する、または今買うべき理由を明示するようにしましょう。
(8)会社情報
会社情報の開示は、安心して購入できる環境づくりに重要です。
たとえば、以下の情報を明確に表示しましょう。
- 会社名・所在地
- 代表者名
- 設立年
- 主要取引先(可能な範囲で)
- 問い合わせ窓口の連絡先
- 特商法に基づく表記
以上のような情報を記載することでユーザーに安心感を与え、ランディングページの内容を信用してもらいやすくなります。
3.ランディングページの効果を高める構成のコツ
実践的なコツを押さえることで、より効果的なランディングページを作ることができます。
以下、8つのポイントを詳しく解説します。
- ユーザーが3秒で内容を理解できるようにファーストビューを整える
- ユーザーの悩みに寄り添う
- CTAボタンには動詞を使用する
- ボタン周りのマイクロコピーでアピールする
- ユーザーの心理に合わせて複数のCTAボタンを用意する
- メディア掲載実績やベネフィットを証明するデータで信頼性を構築する
- ユーザーから寄せられる疑問に先回りして答える
- AIチャットウィンドウを取り入れる
(1)ユーザーが3秒で内容を理解できるようにファーストビューを整える
ユーザーの多くは、最初の3秒で閲覧継続を判断すると言われています。
そのため、ファーストビューでは以下の要素を明確に示すことが重要です。
- 誰向けの商品・サービスなのか
- どんな課題を解決できるのか
- 他社との違いは何か
- どんなメリットが得られるのか
以上の情報を明示することで、ユーザーが「自分向けの商品かどうか」を素早く判断できます。
(2)ユーザーの悩みに寄り添う
共感を得るためには、ユーザーの具体的な悩みを理解し、言語化することが重要です。
ユーザーへ共感を与えることで、ランディングページの内容を「自分ごと」として捉えるよう誘導するためです。
例えば、以下のようなアプローチを意識しましょう。
- 具体的なシーンの描写
- 数値を用いた課題の明確化
- 感情に訴えかける表現の使用
- 解決までのストーリー性のある展開
ユーザーが体型に悩んでいると想定するなら「毎朝鏡を見て、ガッカリする…そんな自分を変えたいと思っていませんか?」など、ユーザーの行動を描写するのも有効です。
また、BtoCでは数値を用いて課題を明確にし、解決後のイメージを持たせるようなストーリー性のある文章を入れるのも良いでしょう。
(3)CTAボタンには動詞を使用する
クリック率を高めるために、CTAボタンには明確な動詞を使用します。
- 「今すぐ始める」
- 「無料で相談する」
- 「資料をダウンロード」
- 「詳しく見てみる」
これは、ユーザーに目的意識を与えるために必要な要素です。
「〇〇(動詞)すれば目的が叶えられる」とアピールすることで、クリック率を上げることができます。
(4)ボタン周りのマイクロコピーでアピールする
CTAボタンの周辺に配置する小さなテキスト(マイクロコピー)も重要です。
以下のような要素を入れることで、クリックを促進できます。
- 「今なら初月無料」などの期間限定訴求
- 「3分で完了」など手軽さのアピール
- 「すでに10,000社が導入」などの実績表示
- 「安心の30日返金保証付き」などの不安解消要素
ユーザーはボタンをクリックする際に、何かしらの不安要素を抱えています。
それをマイクロコピーで解決することで、ユーザーの背中を押してコンバージョン率を高めます。
(5)ユーザーの心理に合わせて複数のCTAボタンを用意する
ユーザーの購買検討段階は人によって異なります。
そのため、それぞれの心理状態に合わせたCTAボタンを用意することが効果的です。
例えば、初めて商品を知った段階のユーザーには「資料をダウンロード」、ある程度検討が進んでいるユーザーには「無料相談を申し込む」、購入を決めているユーザーには「今すぐ購入」というように使い分けましょう。
(6)メディア掲載実績やベネフィットを証明するデータで信頼性を構築する
商品やサービスの価値を裏付けるためには、具体的なデータや実績を示すことが重要です。
「なんとなく良さそう」ではなく、「確かに効果がありそうだ」と思ってもらえるよう、信頼性の高い情報を提供しましょう。
具体的には以下のような要素が効果的です。
- メディア掲載実績:新聞、テレビ、専門誌などでの紹介
- 数値データ:満足度調査、効果測定の結果
- 第三者機関による認証:品質評価、安全性証明
- 受賞歴:業界アワード、専門家からの評価
これらの情報は、できるだけ具体的な数値や画像とともに提示することで、より説得力が増します。
(7)ユーザーから寄せられる疑問に先回りして答える
購入の障壁となる不安や疑問を事前に解消することで、コンバージョン率を高めることができます。
実際のユーザーからよく寄せられる質問を分析し、適切な回答を用意しましょう。
- 料金に関する不安:価格体系、支払い方法、返金保証
- 使用方法の疑問:導入手順、必要な環境、サポート体制
- 効果への懸念:期待できる成果、導入事例、実績データ
- 安全性の確認:品質保証、セキュリティ対策、プライバシーポリシー
これらの情報は、FAQ形式でまとめるとユーザーが必要な情報にアクセスしやすくなります。
(8)AIチャットウィンドウを取り入れる
最近のランディングページでは、AIチャットボットを活用して、ユーザーとのリアルタイムなコミュニケーションを実現する企業が増えています。
AIチャットは、営業担当者が24時間体制で対応するのが難しい課題を解決し、即時問い合わせに対応できるメリットがあります。
また、スピーディに疑問を解決することでユーザーの離脱を防ぎ、購買検討を促進する効果も期待できるテクニックです。
特にBtoCのランディングページに取り入れられていることが多いので、ぜひ導入を検討しましょう。
4.ランディングページの構成を作る方法
効果的なランディングページを作るには、計画的なアプローチが重要です。
以下の手順に従って、構成を組み立てていきましょう。
- ランディングページで達成する目標を決める
- ペルソナを設定する
- ランディングページのレイアウトを考える
- レイアウトの構成を入れ込んでいく
- キャッチコピーやリードコピーのライティング
- デザインを制作する
- コーディングをする
- 公開・効果測定
- LPO
(1)ランディングページで達成する目標を決める
ランディングページの構成を作る前に、まずは明確な目標設定が必要です。
「とにかく売上を上げたい」という漠然とした目標ではなく、具体的な数値目標を立てましょう。
目標が定まることで、そのために必要な要素が明確になります。
月間売上やコンバージョン件数など数値を出すことで、実施後のテストや改善施策の考案もしやすくなります。
(2)ペルソナを設定する
効果的なランディングページを作るには、ターゲットとなるユーザー像を具体的にイメージすることが重要です。
ペルソナ設定では、以下の項目を詳しく検討します。
- 年齢や性別、職業など
- 情報収集の方法
- 購買プロセス
- 今抱えている悩み
- 商品を選択する際に重視するポイント
これらの情報をもとに、ユーザーの心理に響くコンテンツを作成していきます。
例えば、女性と男性では効果的なアプローチが違う点にも注意しましょう。
女性は商品を買う際に「欲しい」という感情や欲望を満たすために購入する傾向がありますが、男性は慎重に情報を集めて目的を叶えるためだけに購入を決めると言われています。
そのため、女性向けのランディングページではデザインによりこだわり、商品を魅力的に見せるためのデザインやコピーが欠かせません。
反対に男性向けのランディングページには、データなどを活用して信憑性がある情報を記載し、購買を決定してもらうよう工夫します。
このように、性別だけでもユーザーの購買プロセスは変わります。
ペルソナを深掘りすることで、より成果が出やすいページ構成を考えられるでしょう。
(3)ランディングページのレイアウトを考える
ターゲットユーザーの行動特性に合わせて、最適なレイアウトを検討します。
特に以下の点に注意を払いましょう。
- スマートフォン対応を意識したレスポンシブデザイン
- 重要な情報の優先順位付け
- 視線の流れを意識した配置
- CTAボタンの効果的な設置位置
レイアウト検討には、ワイヤーフレーム作成ツールを活用すると効率的です。
代表的なツールとして「Figma」「Adobe XD」「Sketch」などがあります。
(4)レイアウトの構成を入れ込んでいく
次は、ワイヤーフレームに具体的な要素を配置していく段階です。
先に決めた優先順位に従って、各セクションの配置を決めていきます。
特に意識すべきポイントは以下の通りです。
- 情報の階層構造を明確にした構成
- ユーザーの購買検討プロセスに沿った流れ
- スクロールの深さを考慮したCTAボタンの配置
- 視覚的要素(画像・動画)の効果的な活用箇所
当初に定めた目標に叶うように構成を考えて、レイアウトに要素を当てはめていきましょう。
(5)キャッチコピーやリードコピーのライティング
商品やサービスの価値を端的に伝えるコピーライティングは、ランディングページの成否を左右する重要な要素です。
効果的なコピーを書くためのポイントをご紹介します。
- ターゲットが抱える課題を具体的に言語化
- ベネフィットを分かりやすく表現
- 数値やデータを活用した説得力のある表現
- 感情に訴えかける言葉選び
ターゲットが言語化できていない悩みを具体化できれば、ユーザーは「私のために作られた商品かも」と感情移入しやすくなります。
また、商品を使用したあとの変化やベネフィットを具体的に示せば、「使ってみたい」という欲望を喚起できるでしょう。
特にキャッチコピーは、複数のバリエーションを用意してA/Bテストを行うことをおすすめします。
(6)デザインを制作する
ワイヤーフレームをもとに、具体的なデザインを作成します。
デザインを作成する際は、以下のポイントに注意しましょう。
- ブランドカラーを基調とした配色設計
- 読みやすい文字サイズとフォントの選択
- スマートフォンでの表示を考慮したボタンサイズ
- ユーザーの目を引く視覚的なアクセント
デザインは「見やすさ」を最優先に考えることが重要です。
過度な装飾は避け、情報が明確に伝わるデザインを心がけましょう。
デザインに迷ったらシンプルを心がけ、ボタンやアクセントカラーでメリハリをつけるなどのデザインも効果的です。
(7)コーディングをする
デザインデータをもとに、実際のWebページとして実装します。
実装時は以下の点に注意が必要です。
- 表示速度の最適化(画像の圧縮、コードの軽量化)
- 各種デバイスでの表示確認
- フォーム入力時のバリデーション設定
- アクセス解析の実装
特に表示速度は離脱率に大きく影響するため、パフォーマンスの最適化は慎重に行いましょう。
また、実装したコーディングがきちんと反映されているか何度もテストしてください。
(8)公開・効果測定
ランディングページを公開したら、効果測定を行い、継続的な改善につなげることが重要です。
具体的には、以下の指標を中心にモニタリングしていきます。
- コンバージョン率(CVR)
- 直帰率・滞在時間
- スクロール率
- CTAボタンのクリック率
Google AnalyticsやAhrefsなどの分析ツールを活用し、ユーザーの行動を詳細に把握しましょう。
そして、ユーザーの行動の結果をもとに改善を続けて、コンバージョン率を高めていきます。
(9)LPO
LPO(ランディングページ最適化)は、分析結果をもとに継続的に改善を行うプロセスです。
主な改善ポイントとして以下が挙げられます。
- コンバージョン率の低い導線の改善
- 離脱が多いセクションの見直し
- クリック率の低いCTAボタンの改善
- ユーザーの声や問い合わせ内容の反映
コンバージョン率が低いのであればボタンの位置を変えたり、離脱が多いセクションを削るなどの改善が考えられます。
また、ユーザーからの声や問い合わせが入れば、それをランディングページへ掲載して、不安や疑問を解決できる環境を整えましょう。
5.コンバージョン率を高めるランディングページ構成のチェック方法
作成したランディングページを公開前に以下のポイントをチェックすることで、より効果的なページに仕上げることができます。
- ユーザー目線で見直し・改善する
- ランディングページの見出しはわかりやすさを優先する
- A/Bテストで最適なデザインを考える
(1)ユーザー目線で見直し・改善する
ランディングページができたら、実際のユーザーの立場に立って、以下の点をチェックしましょう。
まずは情報がわかりやすいか、専門用語を多用していないかを確認します。
専門用語の使用自体に問題はありませんが、注釈を入れるなどして理解を妨げないような工夫が必要です。
また、全体のストーリー性などもチェックし、文脈に不自然な点がないか見直してください。
さらに、視認性や操作性についても初見の気持ちでチェックしましょう。
(2)ランディングページの見出しはわかりやすさを優先する
ランディングページの見出しは、ユーザーが求める情報にたどり着くための重要な道標です。
SEOを意識しつつも、端的かつわかりやすい表現が使われているか確認します。
また、ユーザーにとってのベネフィットが明確に伝わっているか、再度見直してください。
次に、SEOを意識して検索意図に適った表現が使われているかをチェックしましょう。
最後に、ランディングページの階層が適切かも確認します。
(3)A/Bテストで最適なデザインを考える
A/Bテストとは、2つの異なるバージョンを用意し、どちらがより効果的かを検証する方法です。
この手法は限られた予算や時間の中で、効率的に改善を進めるために非常に有効な手法なので、必ず実施しましょう。
- キャッチコピーの表現方法
- CTAボタンの色や形状
- 画像・動画の使い方
- 価格の見せ方
例えば、CTAボタンのテストでは「今すぐ申し込む」と「無料で始める」という2つの文言を用意し、どちらがクリック率が高いか検証します。
その結果、「無料で始める」の方が30%クリック率が高かった場合、そちらを採用するというようにテスト結果を反映させます。
テスト期間は最低でも2週間程度を確保し、十分なサンプル数を得ることが重要です。
また、同時に複数の要素をテストすると、何が効果的だったのか判断が難しくなるため、1回のテストでは1つの要素に絞ることをおすすめします。
6.ランディングページの構成作成の参考になるサイト
優れたランディングページを作るには、実際の成功事例から学びましょう。
構成作成の参考になるサイトを紹介するので、お手本として使ってください。
- LP Archive
- ランディングページ(LP)集めました。
- LP advance
(1)LP Archive
LP Archiveは、優れたランディングページを業界別にアーカイブしているサイトです。
各事例について、デザインの特徴や効果的な表現方法が詳しく解説されています。
イメージカラーやカテゴリー別に検索もでき、自社のイメージカラーや似た業種でのLP検索ができて便利です。
(2)ランディングページ(LP)集めました。
「ランディングページ集めました。」は、BtoB、BtoCの両方のランディングページを豊富に掲載しているサイトです。
業界や目的別に事例が整理されており、自社の用途に合った参考事例を見つけやすいのが特徴です。
トップページにLPの一覧が表示されており、LPとはどんなものかを理解するのにも役立ちます。
(3)LP advance
LP advanceは、最新のランディングページトレンドを紹介しているサイトです。
カテゴリーや色・タイプ、メインビジュアルなど幅広いジャンルでの検索が可能で、理想のLPを見つけるのに役立ちます。
また、「Good Design!」というカテゴリーでは厳選された評価の高いLPデザインを学べるなど、構成のヒントを得られるでしょう。
7.ランディングページ構成の役に立つ心理法則
効果的なランディングページを作成するには、人間の心理や行動原理を理解することが重要です。
特に以下の3つの法則は重要なので、LPの構成前に覚えておきましょう。
- AIDMAの法則
- 新PASONAの法則
- AIDCASの法則
(1)AIDMAの法則
AIDMAとは、消費者の購買行動プロセスを表す法則です。
- Attention(注意)
- Interest(興味)
- Desire(欲求)
- Memory(記憶)
- Action(行動)
この法則に基づいてランディングページを構成すると、まずキャッチーな見出しや画像で注意を引き、商品の特徴で興味を喚起し、ベネフィットの説明で欲求を刺激します。
その後、印象的なフレーズで記憶に残るようにし、最後にCTAで行動を促すという流れを作ることができます。
この心理の動きを意識したLPの構成にすることで、自然とユーザーにアクションを喚起できるでしょう。
(2)新PASONAの法則
新PASONAの法則は、広告心理の基本原則を示したものです。
- Problem(問題)
- Affinity(親近感)
- Solution(解決策)
- Offer(オファー)
- Narrow Down(絞り込み)
- Action(行動)
従来のPASONAの法則との違いは、2番目のAがAgitation(煽り)からAffinity(親近感)に変わっていることです。
今までは危機感を煽るような文章を用いて、その問題を緊急的に解決すべきという心理を利用するのがPASONAの法則でした。
しかし、新PASONAの法則ではユーザーに親近感を与えて、ポジティブに悩みに寄り添うことをテーマとしています。
(3)AIDCASの法則
AIDCASの法則は、オンラインでの購買行動を特に意識した現代的な心理モデルです。
- Attention(注意)
- Interest(関心)
- Desire(欲求)
- Conviction(確信)
- Action(行動)
- Satisfaction(満足)
AIDMAの法則と変わっているのが、ユーザーが確信を持って商品を購入し、満足することでリピーターになるという導線が組まれている点です。
リピーターとして商品を継続的に利用してもらうために、ユーザーを満足させるに足る情報発信を心がけましょう。
まとめ
ランディングページの構成において重要なのは、ユーザーの心理の理解やわかりやすさの追求、そして継続的な改善です。
ユーザーから信頼されるために、データや口コミ、会社情報などの掲載も欠かせません。
これらの要素を効果的に入れ込むことで、成果が出るランディングページの構成を作成できます。
しかし、初めてのランディングページ制作で構成の正しさに自信がないと悩む方もいるでしょう。
そのような方は、ランディングページの制作会社へ構成から作成までを任せるのも手段の1つです。
TMS Partners株式会社は、数々の企業のランディングページ構成から制作、LPO支援の実績があります。
数々の企業を支援した実績を活かして、成果の出るランディングページ制作やWebマーケティングを支援します。
問い合わせは無料なので、まずは以下の問い合わせフォームより気になることや質問をお寄せください。