コーポレートサイトとは?目的や作成する際のポイントを解説
「コーポレートサイトってなに?」
「ホームページとの違いが知りたい」
「コーポレートサイトにはどんな情報を掲載すればいいの?」
企業の経営者やマーケティング担当者の中にはこのような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
企業がWeb上で公式情報を発信するうえで、コーポレートサイトは不可欠です。
以前は、コーポレートサイトだけで情報発信する企業が多くありましたが、現在では、コーポレートサイトの他にも、採用サイトや商品・サービス紹介サイトなど目的やターゲットに応じ別々のサイトが立ち上げられるようになっています。
本記事では、コーポレートサイトの概要や制作目的などについて解説していきます。
また、コーポレートサイトの制作を行う際のポイントやデザインの参考サイトについてもあわせて解説します。
これから自社のコーポレートサイトを制作することを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.コーポレートサイトとは
コーポレートサイトとは、その企業の公式な情報を掲載するためのWebサイトを指します。
一般的なWebサイトとは異なり、コーポレートサイトは企業の顔として、ブランドイメージや企業文化のほか、商品・サービスの紹介や採用情報など、企業のあらゆる情報を発信していくことに特化したWebサイトです。
コーポレートサイトは、自社の情報を社内外へ伝えることを目的としており、Web上で誰でも自由に閲覧することができるため、自社に興味や関心のある人に情報を提供することが可能です。
2.コーポレートサイトの4つの目的
一般的に、コーポレートサイトを作成する目的は、以下の4つです。
- 企業の存在証明になる
- 企業のブランディングができる
- ユーザーからの信頼獲得につながる
- 優秀な人材を獲得できる
それぞれ解説していきます。
また、以下の記事ではコーポレートサイトの目的について詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
(1)企業の存在証明になる
コーポレートサイトを公開することで、企業が実在し、活動していることを伝えられます。
また、コーポレートサイトには、企業に関わるあらゆる情報を集約するため、投資家やそのほかのステークホルダーにとっても有益な情報源となります。
コーポレートサイトでは、ターゲットごとの目的や役割を理解し、それに応じたコンテンツと機能をWebサイトに取り入れることが、デジタルマーケティング戦略において重要になります。
(2)企業のブランディングができる
コーポレートサイトは、アクセスユーザーに対して、どのような企業なのか印象付ける重要な役割があります。
自社のイメージにあわせたWebサイトを作成することで、企業イメージの向上につなげることができます。
たとえば、色味やデザインを工夫することで、企業のイメージやブランドについて、ユーザーの間に共通認識を創出することが可能です。
また、コーポレートサイトを通じて、企業のブランドメッセージを一貫して伝えることで、ブランドイメージの統一性を高めることにもつながります。
(3)ユーザーからの信頼獲得につながる
コーポレートサイトでは、企業のビジョンや業績、IR情報などを伝えることができるため、ユーザーに企業の透明性や誠実さをアピールすることができます。
ユーザーからの信頼度を高めることで、自社の取り組みや商品・サービスなどに対する信頼や安心感を獲得することにもつながります。
コーポレートサイトで信頼性の獲得を目指す場合は、正しくメッセージを伝えることが重要です。
サイトの流れや情報の正確さを意識し、適切なターゲットに訴求できるようにしましょう。
(4)優秀な人材を獲得できる
コーポレートサイトは、会社案内だけでなく採用情報を掲載することも可能です。
企業理念などに基づき、自社が求める人材をコーポレートサイトに明確にしますことで、優秀な人材を確保できるようになります。
また、コーポレートサイトで求職者を募る場合は、採用情報や社員インタビュー、職場環境の紹介などのコンテンツを通じて、企業が提供するキャリアパスや働く環境を魅力的に伝えることが大切です。
3.コーポレートサイトに必要な情報
コーポレートサイトで掲載すべき代表的な情報については、以下のようなものが挙げられます。
- 企業情報
- 商品・サービス情報
- お知らせ
- 採用情報
- お問い合わせ
- IR情報
- 個人情報保護方針(プライバシーポリシー)
それぞれ見ていきましょう。
(1)企業情報
先述したように、コーポレートサイトには企業の顔としての役割があります。
つまり、自社について詳しく知らない人に対し、企業の基本的な情報を提供することが大切です。
具体的には、以下のような情報を掲載しておきましょう。
- 企業の基本情報(所在地や業務内容、資本金など)
- ビジョン
- 企業理念
なお、企業情報は信頼性を高めるための重要な要素に該当するため、これらの情報に変更が生じた場合には速やかに修正を行うことが大切です。
このことは、企業の存在や活動を証明するという観点からも重要であると言えます。
(2)商品・サービス情報
コーポレートサイトには、自社で提供している商品・サービスについての詳細情報や特徴などを掲載しましょう。
ユーザーが商品やサービスに興味を持った場合に、詳細な情報を提供することで、購買意欲を高めることができます。
また、競合他社との差別化ポイントや利用者の声などを掲載することで、魅力や信頼性の向上につながります。
リリースされて直後の商品・サービスは最初のページに表示させるなど、ここでも最新性に注意を払いながら適宜更新や修正を行うようにしましょう。
また、生産を中止したものや在庫がないものについてもチェックを行い、正確な情報が提供されているかも把握することが重要です。
(3)お知らせ
企業に関わるニュースや最新情報を、お知らせとして掲載しましょう。
お知らせを掲載しておくことで、情報の開示性の高さや安心感から、信頼関係の構築も期待できます。
また、お知らせとは別に自社ブログやメディアの運用を行うこともおすすめです。
商品・サービスの開発プロセスで得られた専門性の高い知見や自社独自のノウハウを提供することで、ユーザーからの認知度向上や流入数の増加などが期待できます。
(4)採用情報
コーポレートサイトに採用情報を掲載することで、新たな人員の獲得が望めます。
採用を予定している職種や人数だけでなく、社員のインタビューやオフィス環境などについて情報を提供することで、求職者は働くイメージを持つことができます。
また、人員の獲得に力点をおきたい場合は、採用サイトを別に制作することもおすすめです。
別サイトを作る場合は、コーポレートサイト内にリンクを設置するなど、求職者が遷移しやすいような工夫をすることが大切です。
(5)お問い合わせ
企業と連絡を取りたいと思い、サイトに流入してくるユーザーは一定数います。
そのため、お問い合わせ窓口は必ず設置しましょう。
また、商品やサービスについての資料があれば、資料請求フォームを用意しておくことで、人手を使わずに対応できるうえ、ユーザーの利便性も向上します。
近年は、テレワークを導入する企業も増えており、電話ではなくメールでお問い合わせしたいというニーズが増えています。
電話窓口だけでなく、お問い合わせフォームを設置しておくことがおすすめです。
(6)IR情報
IR情報の掲載は、上場企業にとって必須と言えます。
IR情報とは、株主や投資家に向けた自社の業績や財務状況などの情報です。
これらの情報を提供することで、企業の経営状況や今後の市場動向に関する一定の情報を発信することができます。
そのため、既存の株主はもちろん、投資家やこれから株主になろうとする人に対しても、企業の経営に関する財務や資産状況を開示することで、投資額の増大などが見込めます。
具体的には、株主や投資家に向けて、株式情報や決算説明会の資料、財務・業績情報など、株式や企業活動の現状・見通しがわかる情報を掲載しましょう。
(7)個人情報保護方針(プライバシーポリシー)
個人情報保護法の規定を遵守するために、多くの企業がこの情報を掲載しています。
プライバシーポリシーは、個人情報保護法上の義務を果たすだけでなく、企業が信頼性を獲得し、ユーザーに安心感を提供するためにも重要なものです。
取り扱う個人情報の種類や取り扱い方法などを簡潔にまとめたプライバシーポリシーを作成し、公開しましょう。
4.コーポレートサイトを制作する際のポイント
コーポレートサイトを制作する際に押さえておくべきポイントを解説していきます。
- ターゲット・目的に合ったコンテンツ内容にする
- 各ページにアクセスしやすいようにする
- 分かりやすいデザイン・レイアウトにする
- 誰でも情報更新できる体制を整える
順に見ていきましょう。
また以下の記事では、コーポレートサイト制作についてより詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
(1)ターゲット・目的に合ったコンテンツ内容にする
コーポレートサイトを制作する際は、ターゲットと制作目的を明確にしたうえで、コンテンツ内容を選定することがおすすめです。
コーポレートサイトには、企業情報や商品・サービス情報など必ず掲載したい情報があります。
この情報のほかに、目的やターゲットに合わせたコンテンツを用意し、オリジナリティやユーザーの利便性を向上させることが大切です。
たとえば、商品・サービスを周知したい場合は、ユーザーの声や口コミ、商品を使ったアレンジ方法などのコンテンツを掲載することで、競合他社との差別化や信頼性の向上を図ることができます。
また、ブランディングを目的とし、消費者をターゲットにする場合は、SDGsや環境保護の取り組みを消費者に分かりやすく伝えるコンテンツを掲載することで、環境に配慮している企業だというイメージを消費者に与えることができます。
独自性のあるコーポレートサイトを制作したい場合は、基本情報に加えて、目的とターゲットに合ったコンテンツを掲載することがおすすめです。
(2)各ページにアクセスしやすいようにする
各ページにアクセスしやすいような設計にすることも、コーポレートサイトを制作する上では欠かせないポイントです。
アクセスユーザーが知りたい情報を探し出せなければ、ストレスに感じ、離脱の原因になってしまいます。
そのため、わかりやすい場所に各ページにアクセスできるメニューを設置しましょう。
多くのコーポレートサイトでは、ページの上部にメニューが表示されていますが、画面をスクロールするのに合わせて追尾バナーを設置するなどの工夫もこらしましょう。
また、必要に応じてサイトマップを掲載し、サイト全体がどのような構造となっているかを提示することで、ユーザーは欲しい情報にスムーズにアクセスすることができます。
このように、コーポレートサイト制作においても、ユーザビリティを意識して構築を行うことは重要であると言えるでしょう。
(3)分かりやすいデザイン・レイアウトにする
誰にでもわかりやすいデザイン・レイアウトを意識して、コーポレートサイトを制作することを意識しましょう。
コーポレートサイトには、消費者だけでなく、株主や投資家、求職者などさまざまなユーザーがアクセスします。
そのため、誰にでも見やすいようにシンプルさを意識しましょう。
また、企業イメージが一目でわかるようなキャッチコピーやお問い合わせや資料請求などのCTAボタンも忘れずに掲載しておきましょう。
(4)誰でも情報更新できる体制を整える
コーポレートサイト公開後は、常に最新情報が掲載されるように運用していくことが大切です。
たとえば、担当部署にWebサイト制作の知識がある人員を確保できない場合は、誰でも簡単にWebサイト更新できるCMSでコーポレートを構築するなど、誰でも情報更新ができる体制を整えておくことが大切です。
もっとも、CMSはテンプレートによるサイトの構築・実装がメインとなるため、デザイン性という観点からは独自性が損なわれる可能性もあります。
自社でコーポレートサイト制作のリソースが確保できない場合には、制作会社に依頼するなどの方法も考えられます。
5.コーポレートサイトの参考デザインサイト3選
コーポレートサイトのデザインを決める際に、おすすめの参考デザインサイトをご紹介します。
- MUUUUU.ORG
- I/O 3000
- S5-Style
順に見ていきましょう。
また、以下の記事でもコーポレートサイトのデザインについて取り上げていますので、ぜひ参考にしてください。
(1)MUUUUU.ORG
MUUUUU.ORGは、数多くのコーポレートサイトデザインを掲載しているサイトです。
縦長のオーソドックスなレイアウトかつ、デザインに優れたサイトを厳選して紹介しているのが特徴です。
シンプルなデザインが多く、カテゴリー別で検索することも可能なため、自社にぴったりなデザインを探すことができます。
(2)I/O 3000
I/O 3000は、国内外問わず、数多くのデザインが集まっているサイトです。
更新頻度が高く、カテゴリーや色だけでなく、タグや年代などで検索することも可能です。
また、シャッフル機能もついており、さまざまなデザインに出会えるサイトです。
(3)S5-Style
S5-Styleは、「AND検索」や「OR検索」など検索機能が豊富なデザインサイトです。
また、業種や参考にしたい色だけでなく、「toB」や「toC」などで絞り込み検索もできるため、よりイメージに近いコーポレートサイトを探し出せます。
まとめ
コーポレートサイトは、自社の情報を発信するために必要なWebサイトです。
ターゲットや目的を明確にし、魅力的なコーポレートサイトを作ってみてください。
また、公開後は定期的に更新を行い、常に最新情報を提供できるように運用体制も整えておきましょう。
コーポレートサイトの制作や運用は自社でも行うことが可能ですが、リソースや時間の確保が必須です。
社内でリソースや時間を確保することが厳しい場合は、外部に委託するのもひとつの方法です。
TMS Partners株式会社では、コーポレートサイトの戦略設計から実装、運用までワンストップでサポートしています。
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