SEO対策の費用相場はいくら?料金体系と予算の決め方
SEO対策の費用相場は、外注する場合、一般的な目安として月額10万〜50万円程度です。記事制作だけを頼むなら1本あたり数万円〜10万円程度、サイト調査や内部対策を単発で頼むなら10万円台〜100万円程度が目安とされます。
幅が大きいのは、SEO(検索エンジン最適化)の費用のほとんどが人の作業時間だからです。何を、どの量、どの頻度で任せるかで金額が決まります。相場より高いか安いかだけでは、見積もりが妥当かどうかは判断できません。
この記事では、SEOの外注や見積もりの比較を検討している事業者の方に向けて、4つの料金体系、費用の内訳、自社の数字で予算の上限を出す計算式、見積もりで確認する6つの点を整理します。
TMS Partnersは、京都市のWebコンサルティング会社です。SEO対策を戦略策定からコンテンツ制作、内部対策、成果測定まで支援しており、手元の見積もりの読み方や、予算に合わせた進め方のご相談も無料でお受けしています。
SEO対策の費用相場は月額10万〜50万円が一般的な目安
SEOには、広告の媒体費のように検索エンジンへ支払う費用がありません。Googleは、検索結果の表示や掲載順位について金銭を受け取ることは一切ないと明記しています(Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」)。費用を支払う相手は、調査や制作、改修を行う人です。
そのため相場は、依頼する業務ごとに見るのが実用的です。以下の金額は、SEO会社が公開している料金でよく見られる一般的な目安です。公的な統計に基づく平均値ではなく、TMS Partnersの料金でもありません。
SEOコンサルの費用相場
SEOコンサルティングは、キーワード(検索に使われる語句)の調査と選定、サイトの課題の洗い出し、改善の優先順位づけ、月次の報告と提案を継続して行うサービスです。一般的な目安は月額10万〜50万円程度です。
金額の差は、主に関わる深さの差です。月次レポートと助言が中心の契約と、記事の構成案の作成や修正の指示書づくりまで担う契約では、同じ「コンサル」でも作業時間が大きく違います。提案を受けたら、毎月の成果物を具体的に挙げてもらってください。
記事制作(コンテンツSEO)の費用相場
検索されるキーワードに合わせた記事を制作して流入を増やす施策(コンテンツSEO)は、1本ごとの単価で見積もられることが一般的です。目安は1本あたり数万円〜10万円程度です。
単価は、キーワード調査と構成案を含むか、取材や専門家の監修があるか、図版の作成やCMS(サイトの更新システム)への入稿まで行うかで変わります。文字数だけで単価を比べると、含まれる工程の違いを見落とします。
内部対策・サイト調査の費用相場
内部対策(サイトの構造やタグ、表示速度など、サイト内部の技術的な改善)や現状調査は、単発で依頼されることもある業務です。目安は10万円台〜100万円程度と幅があります。ページ数が多いサイトほど調査と修正の範囲が広がるためです。
調査の報告書だけを受け取るのか、修正の作業まで含むのかで金額は大きく変わります。サイト自体の作り直しが必要な場合は、制作費が別にかかります。制作の依頼先と費用の考え方は、ホームページ制作の依頼先と費用で扱っています。
外部対策(被リンク対策)の費用
見積もりに「外部対策」「被リンク対策」の行が入ることがあります。被リンク(他のサイトから自社サイトへ張られるリンク)は、増やし方によってはGoogleのスパムに関するポリシーに触れるため、本記事では金額の目安を示しません。この行がある場合は、金額より先に具体的な方法を確認してください(後述の確認点5)。
SEOの料金体系は月額固定・記事単価・成果報酬・スポットの4種類
見積もりを受け取ったら、まずどの料金体系に当たるかを確認します。体系によって、比べるべき項目が違うからです。
| 料金体系 | 費用の決まり方 | 一般的な目安 | 気をつける点 |
|---|---|---|---|
| 月額固定型 | 毎月同じ金額で、調査・提案・報告などを継続する | 月額10万〜50万円程度 | 毎月の作業内容が契約に書かれていないと、費用に見合うか確かめられない |
| 記事単価型 | 記事1本の単価×本数 | 1本あたり数万円〜10万円程度 | どのキーワードを狙うかの設計が含まれないと、本数だけが増える |
| 成果報酬型 | 決めた条件(特定のキーワードでの順位など)を満たした期間や件数に応じて支払う | 契約条件による | 成果の定義と対象のキーワードの選び方で、請求額も事業への効果も変わる |
| スポット型 | 調査や内部対策などを単発で依頼し、一括で支払う | 10万円台〜100万円程度 | 報告書の受け取りまでか、修正の実施までかを確認する |
実際の見積もりは、月額固定のコンサルに記事単価の制作を組み合わせるなど、複数の体系が混ざることもあります。その場合は体系ごとに行を分けて出してもらうと、比べやすくなります。
月額固定のSEOは「毎月何をするか」で比べる
月額固定型は支出が読みやすく、継続的な改善に向いています。一方で、成果の有無にかかわらず費用が発生します。
比べるときは、月額の金額ではなく、その金額で毎月行われる作業を並べてください。記事の本数、既存ページの修正本数、打ち合わせの回数、レポートの内容です。仮に、月額20万円で記事4本と修正提案がある契約と、月額15万円でレポートだけの契約を比べるなら、割安なのは後者とは限りません。
成果報酬型は「成果の定義」を先に確認する
成果報酬型は、条件を満たすまで成果報酬が発生しない点が魅力です。ただし、初期費用や月額の固定費が別にかかる契約もあるため、成果報酬以外の支払いの有無を確認してください。また、対象のキーワードを誰が選ぶかにも注意が必要です。検索する人が少ないキーワードで順位が上がっても、問い合わせにはつながりにくくなります。
Googleは「Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できません」と述べ、掲載順位を保証すると主張する業者に注意を促しています(前掲のGoogle 検索セントラル)。成果報酬型そのものが問題なのではありません。順位の達成を約束する説明を受けた場合は、その根拠と手法を詳しく聞いてください。
SEO対策の費用の内訳と、金額が変わる3つの要因
SEOの見積もりは、次の5つの作業の組み合わせでできています。金額に差があるときは、どの作業が含まれ、どれが含まれていないかを見ます。
- 調査と設計:狙うキーワードの選定、競合ページの調査、サイトの課題の洗い出し
- コンテンツ制作:構成案、執筆、編集、図版、入稿
- 内部対策の実装:タイトルや見出しの修正、内部リンク(サイト内のページ同士をつなぐリンク)の整理、表示速度の改善など
- 計測と報告:Google Search Console(Googleが無料で提供する検索データの確認ツール)などの数値の集計、原因の分析、次の打ち手の提案
- ツールの利用料:順位計測や競合調査の有料ツール。月額費用に含む会社と、実費を別に請求する会社がある
契約開始時のサイト調査やキーワード設計を、月額とは別に初期費用として請求する会社もあります。初期費用がある見積もりでは、その金額に含まれる作業と成果物(調査報告書、キーワードの一覧など)を確認してください。
同じ業務でも、金額を左右する要因が3つあります。
1つ目は、サイトの規模です。ページ数が多いほど、調査と修正の対象が増えます。
2つ目は、狙うキーワードの競合の強さです。上位のページが充実しているキーワードほど、それを上回る内容をつくるための調査や取材の時間が増えます。
3つ目は、実装を誰が行うかです。SEO会社が修正案を出し、実際の修正は自社や制作会社が行う契約では、月額は下がります。ただし、修正する人の時間と費用は別に必要です。見積もりの外にある自社の作業時間まで含めて、総額を見てください。
SEOの外注費用の相場は「どこまで任せるか」で変わる
外注の費用相場に幅があるのは、任せる範囲が会社ごとに違うからです。分け方は大きく3つあります。
戦略から記事制作、修正の実施まですべて任せる形は、自社の作業が少ない分、費用は高くなります。Web担当者がいない会社に向いています。
戦略と調査だけを外注し、記事の執筆や修正を自社で行う形は、外注費を抑えられます。ただし、書く人と時間を社内で確保できることが条件です。
記事制作だけを外注する形は、どのキーワードを狙うかを自社で決められる会社に向いています。
予算から逆算することもできます。先に挙げた目安に当てはめると、仮に月額10万円の予算なら、助言中心のコンサル契約か、記事1〜数本の制作のどちらか一方に絞ることになります。仮に月額30万円なら、コンサルと記事制作の組み合わせが検討の範囲に入ります。いずれも目安から機械的に割り出した例なので、実際に何本・何回になるかは見積もりの数量で確かめてください。
なお、Googleは小規模なローカルビジネスの経営者について、おそらく作業の多くを自分で行えると述べ、公式の「SEO スターター ガイド」から始めることを勧めています(前掲のGoogle 検索セントラル)。外注を決める前に目を通しておくと、提案の内容を評価しやすくなります。
SEOの予算の決め方と計算式
相場は、他社がいくら払っているかの目安です。自社がいくらまで払えるかは、自社の数字で決まります。次の2つの式で上限を出してみてください。
- 問い合わせ1件に払える上限=1件の成約で得られる粗利×問い合わせからの成約率
- 月額予算の上限=問い合わせ1件に払える上限×SEOで目標とする月間の問い合わせ件数
仮に、1件の成約で得られる粗利が30万円、問い合わせからの成約率が20%だとします。問い合わせ1件に払える上限は、30万円×20%=6万円です。SEO経由で月5件の問い合わせを目標にするなら、月額予算の上限は6万円×5件=30万円になります。
この30万円は、外注費と自社の作業時間を合わせた上限です。
また、SEOは始めた月から目標の件数が得られる施策ではありません。成果が出るまでの期間は、サイトの状態や競合の状況で変わり、事前に確約できるものでもありません。Googleは、変更が検索結果に反映されるまでの時間について「数時間かかる変更もあれば、数か月かかる変更もあります」と説明し、変更すれば必ず目に見える変化が現れるわけではないとも述べています(Google 検索セントラル「SEO スターター ガイド」)。上限いっぱいの金額で契約するのではなく、成果が出ていない期間も払い続けられる金額かどうかで判断してください。
計算した上限が相場の目安を下回る場合は、継続契約ではなく、調査だけをスポットで依頼する、記事制作だけを外注する、自社で進めるといった範囲の絞り方を検討します。任せる範囲の分け方と、月額10万円・30万円の予算で頼める内容の例は、前の章の『SEOの外注費用の相場は「どこまで任せるか」で変わる』で示しています。
契約前には、「初期費用+月額×最低契約月数」で、解約できない確定額を計算します。仮に初期費用が30万円、月額が20万円、最低契約期間が6か月なら、30万円+20万円×6=150万円です。月数で割った実質の月額は25万円になります。複数社の見積もりは、この確定額と実質の月額で比べます。
早く問い合わせが必要な場合は、Web広告との併用も選択肢です。広告に充てる金額の考え方は、広告予算の決め方で解説しています。
SEOの見積もりで確認する6つの点
見積もりの金額が妥当かどうかは、次の6つを相手に直接聞くと判断しやすくなります。
| 確認点 | 相手にそのまま聞く質問 | 注意が必要な答え |
|---|---|---|
| 1. 作業内容と数量 | この金額で、毎月何を何本・何回行いますか。初期費用には何が含まれますか | 「状況に応じて対応します」だけで、数量が出てこない |
| 2. 月次レポートの内容 | レポートの見本を見せてもらえますか | 順位の一覧だけで、原因の分析と次の打ち手がない |
| 3. 契約期間と解約条件 | 最低契約期間、解約を申し出る期限、中途解約の費用を教えてください | 契約書を見るまで条件が分からない |
| 4. 順位や成果の約束 | 期待できる結果とその時期、成果の測り方を教えてください | 「必ず1ページ目に表示されます」と断言する |
| 5. 被リンクの獲得方法 | 被リンクは、どのような方法で増やしますか | リンクの購入や、手法を説明しない |
| 6. 成果物と権限の扱い | 解約後、記事や計測データは当社に残りますか | 記事の利用に追加費用がかかる、アカウントが業者名義のまま |
確認点1〜3:費用に含まれる作業と契約条件
1つ目の数量は、費用を作業量で割って比べるための材料です。記事の本数、修正提案の件数、打ち合わせの回数を数字で出してもらいます。
2つ目の月次レポートは、契約後に費用の妥当性を確かめる主な手がかりです。順位と流入数の一覧だけでは、何をして何が変わったのかが分かりません。行った作業、数値の変化、その原因、翌月の計画が書かれているかを見本で確かめます。
3つ目の契約期間は、前述の確定額を決めます。SEOは成果が出るまでに時間がかかるため、一定の契約期間を設ける会社もあります。期間があること自体は問題ではありません。期間中に何が行われ、途中でやめる場合にいくらかかるかを書面で確認してください。
確認点4〜6:手法と解約後の扱い
4つ目の質問は、GoogleがSEO業者への質問の例として挙げているものです。同じページで、「変更を行うことで、検索結果の最初のページに必ず表示されるようになります」などと言う業者については、他の業者を探すよう勧めています(前掲のGoogle 検索セントラル)。
5つ目の被リンクは、手法によっては不利益を招きます。Googleのスパムに関するポリシーは、ランキングを上げることを目的としたリンクの売買をリンクスパムの例に挙げています(Google 検索セントラル「スパムに関するポリシー」)。見積もりに「被リンク対策」の項目があれば、具体的な方法を聞いてください。
6つ目は、解約するときに問題になります。納品された記事を解約後も使えるか、Search Consoleやアクセス解析のアカウントが自社の名義かを、契約前に確認します。
費用以外も含めた依頼先の見極め方は、SEO代行の選び方で詳しく扱っています。
TMS Partnersに相談できること
TMS Partnersは、2019年設立の京都市下京区にあるWebコンサルティング会社です。SEO対策では、戦略策定、キーワード選定、コンテンツ制作、内部対策、成果測定までを行っています。コンテンツ制作については、サービスページに「これまでジャンル問わず3,000以上のキーワードで上位表示を達成した制作ノウハウ」と記載しているとおり、記事の設計から制作までを担います。Webサイト制作やWeb広告運用も手がけているため、サイトの改修や広告との併用を含めて進め方を検討できます。
費用は内容に応じたお見積もりです。「手元の見積もりに何が含まれているのか分からない」「この予算でどこまで任せられるか知りたい」といった段階のご相談も、無料でお受けしています。
まとめ
SEO対策の費用相場は、一般的な目安として月額10万〜50万円程度です。ただし、費用の中身は人の作業時間なので、金額は任せる範囲と量で決まります。料金体系は月額固定・記事単価・成果報酬・スポットの4種類があり、体系ごとに比べる項目が違います。予算の上限は「1件の成約で得られる粗利×成約率×目標の問い合わせ件数」で出し、見積もりは解約できない確定額と毎月の作業内容で比べてください。契約前には、6つの確認点を相手に直接聞くことをおすすめします。
よくある質問
Q. SEOにかかる費用は平均していくらですか?
公的な統計に基づく平均額は確認できません。SEO会社が公開している料金では、継続的なコンサルティングで月額10万〜50万円程度が一般的な目安です。依頼する範囲で金額が大きく変わるため、平均と比べるよりも、見積もりに含まれる作業の内容と数量を確認するほうが判断しやすくなります。
Q. 月額固定のSEOは、成果が出なくても費用がかかりますか?
かかります。月額固定型は、成果ではなく毎月の作業に対して支払う契約だからです。そのため、契約前に毎月の作業内容と数量を書面で確認し、契約後は月次レポートで実施された作業を確かめることが、費用を無駄にしないための手段になります。
Q. SEOコンサルと記事制作代行は、費用の考え方がどう違いますか?
SEOコンサルは、調査や改善提案を継続する対価として月額で支払うのが一般的です。記事制作代行は、納品される記事1本ごとの単価で支払うのが一般的です。どのキーワードを狙うかを自社で決められない場合、記事制作だけを依頼しても成果につながりにくいため、設計を誰が担うかを先に決めてください。
Q. SEO対策は自社で行えば費用はかかりませんか?
外注費はかかりませんが、担当者の作業時間という費用がかかり、順位計測や競合調査の有料ツールを使う場合はその利用料も必要です。調査や記事の執筆に充てる時間を社内で確保できるかどうかが、内製と外注を分ける目安になります。